第14回 「かぜ」

 かぜの相談が急増しているので、『かぜ』について解説します。
 かぜには、大きく分けて「風寒(ふうかん)」「風熱(ふうねつ)」の二つがあります。
 おおまかに言うと「風寒」は、寒気がする風邪。(基本的には風邪を治すために熱を出す準備として、体内の熱を下げるために起こる)「風熱」は、寒気が無く「体感」が熱い風邪。(熱が出るとは限らない)
 ですから、
「風寒」の場合は、リンゴなどの果物やジュースは口にしない。身体を温める物(基本的にニンジンや芋など、根っこ系)を食べる。水枕などは使わずに首の周りにタオルを巻いて寝るなどして、布団の中では外界から可能な限り遮断することが必要です。寒気がするのに熱くて気分が悪い時には、おでこだけを冷やします。
 「風熱」の場合は、リンゴなど身体を冷やす物を食べる。(食べすぎは当然ダメですけど)おかゆなど、温かいけど身体を冷やす物
(基本的に地面の上にできる物)を食べる。おでこを冷やすのは無意味なので水枕を使う。(首の後ろに太い血管があるので、そこを冷やします)


 薬局で薬を買う時には、以下の三つの点を薬剤師に伝えて下さい。
「熱の有無」……「かぜであることの確認をします」
「いつからなのか」……「『ひきはじめ』と『こじらせたあと』では、服用する薬が変わります」
「悪寒とノドの痛みの有無」……「『風寒』と『風熱』の区分をします」例えば「風寒」の場合に「熱さまし」を使うと最悪の場合、体温が急激に低下して死亡するケースもあります。
 インフルエンザの予防としては、部屋に濡れたバスタオルをかけておくのと、ニンニクを薄いガーゼにくるんで枕元に置いておくと良いようです。
 くれぐれも、お体にお気をつけて。

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