お客様から『コンドロイチンZS錠』を求められ、売り場を案内しつつ使用経験を尋ねると、もう長いこと服用してるとのことだったが病院で膝の検査を受けたことはなく、糖尿病の治療中で担当医には知らせていないという。
ご本人も「高いんだよね」とおっしゃっていたので、受診してから継続の可否を判断するよう勧めたが「長く飲んでるから」と購入された。
薬に限らずサプリメントなども問題なのは飲み合わせによる副作用だけではなく、検査の数値上だけ結果を良くしてしてしまう可能性もあるので、お薬手帳に成分表示を貼っておくようお話したけれど、関心は持ってもらえなかった。
「レシートいらない」と置いていかれるので、『医薬品副作用被害救済制度』のことを伝えてお渡ししたら、苦笑いされた。
この制度は、市販薬はもちろん病院で処方された薬を「正しく使って」副作用が起き、入院治療が必要になった場合の治療費を給付してもらえるのだけれど、市販薬は購入店で証明書を発行してもらわなければならず、レシートが無いと対応してもらえない可能性が高い。
万引きした市販薬を返品と称してお店に持ち込む返品詐欺もあるくらいだから、給付金詐欺も当然考えられるので。
お客様のためと思っても、お客様自身がそれを望んでいないと、どうにもならない。
だからといって、望んでいるけど気がついていないお客様もいるから自動販売機にもなれない。
パトラッシュ、なんだかとっても疲れたよ( ´Д`)=3
お客様から、目の奥の痛みに『Q&Pコーワiドリンク』が効くか尋ねられ、眼精疲労への効果は期待できるものの、1本の価格を考えたらビタミン剤の方が良いと思われますとお話をした。
いつもは「もっと良いドリンク剤を飲んでる」というので何かと思ったら、『チョコラBBローヤル2』で反応に困ってしまった。
内容の比較対象としては五十歩百歩だし、それなら価格の安い『Q&Pコーワiドリンク』の方がお得。
また、無印の『イブ』を使ったことがあるというため、血流を良くする『バファリンA』の方が向いてるかもしれないとお話をしたうえで、『ホットアイマスク』を勧めた。
目の奥の痛みも頭痛の一種と考えたら鎮痛剤を使うというのも一つの手であるものの、まずは目の周囲の細い血管を温めて開くことにより、疲労物質の回収と栄養を行き渡られる方が先決だろう。
お客様は眠りが浅く、貧血もあるというので『加味帰脾湯』を紹介し、不眠の状況によって内臓の関わりが違うことを説明した。
いわゆる、ウツラウツラと夢見を繰り返し浅眠は脾胃(胃腸)の不調が考えられ『加味帰脾湯』の他に『桂枝加竜骨牡蛎湯』も検討対象で、寝付くまでに時間のかかる人は肝機能の問題が疑われるから『柴胡加竜骨牡蛎湯』や『抑肝散加陳皮半夏』などが候補になり、夜中に目が覚めると再び寝られない中途覚醒は腎機能が関わるため『八味地黄丸』とか『牛車腎気丸』というように適応しそうな漢方薬を選んでいく。
本日は、やはり最初に目についた物が気になったのか、『Q&Pコーワiドリンク』を購入された。
息子さんが鼻づまりで、以前に『荊芥連翹湯』を使ったことがあり、継続した方が良いか尋ねられたけれど、鼻汁が喉に落ちてくるというため『辛夷清肺湯』の『チクナイン』のが適応する可能性が高いことをお話したところ、お買い上げとなった。
息子さんはシャワーで過ごしてるということから、浴び方を教えたうえで湯船に入る利点を説明した。
鼻づまりは、鼻の奥の血管が炎症を起こし膨らんでる状態のうえ、温かい空気は上に溜まりやすいから、体内の血流を良くして循環させることにより炎症の熱を散らすのが養生となる。
つまり、湯船に浸かるのが一番の解決法なのだけれど、どうしてもシャワーで済ませたい、あるいは環境的にシャワーしか浴びられない場合は、太い血管の通っている背中側、特に首の周囲に浴びると良い。
できるだけ長く浴びるために、髪や体を洗っている間は、ずっと背中側をシャワーに向けておく。
ちなみに、鼻から喉を通って胃に繋がったいるため、実は鼻の症状は胃の不具合とも関係する。
鼻水は胃が冷えているか疲れており、鼻づまりを起こしているようだと胃炎を起こしてる可能性があるから、どちらにしても鼻の具合が悪いときの食事は胃に優しいメニューにすると症状の軽減に役立つ。
特に今回のように、同じ鼻づまりでも鼻汁が喉に落ちてくるのは、胃が炎症してるのと同時に疲れていると考えられるので、胃の働きを助ける生薬が入っている『辛夷清肺湯』を推した次第。