眩暈と一口にいっても、回転性の眩暈(天井が回るような)、起立性の眩暈(立ちくらみ)、動揺性の眩暈(雲の上を歩いているような)、なんとなくフラフラする、目の前が暗くなる、頭が重くて眩暈を感じるといったように、様々な症状があります。 原因についても、三半規管の異状や脳の異状といった直接関係のありそうなものばかりでなく、胃下垂症や胃アトニー(胃の働きが鈍くなる状態)ように胃が関係している場合や、高血…
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花粉症
花粉症はI型(いちがた)アレルギーに分類される疾患の一つで、植物の花粉が、鼻や目などの粘膜に接触することによって引き起こされます。 主な症状は、鼻水、鼻詰まり、目の痒みなどですが、より体の奥へ入って咽喉違和感や炎症を起こすこともあり、熱などが無いのに咳が止まらない場合には、風邪ではなく花粉症の可能性があります。 また、体の表面、すなわち皮膚の炎症を起こすこともあり、「花粉症は、鼻水、鼻詰まり…
下痢
下痢の原因は様々であり、その症状も多くの種類があります。 最も多く起こる原因は腸炎で、これが半数以上を占めるとされています。 また、嘔吐を伴う場合には、赤痢やコレラ、ノロウイルス等の伝染病、あるいは中毒性によるものの疑いがあります。 さらに、精神的な不安感やヒステリー、神経衰弱といった自律神経の興奮や失調によって起こる場合もあります。 これらの下痢に対して、漢方ではまず胃内停水、すなわち…
麻黄 (マオウ)
◆麻黄根 業務用生薬 刻500gの価格参照 (1) マオウ科、又はその他同属植物の地上茎。 (2) 主成分:エフェドリン(アルカロイド)、多糖類、タンニン、フラボノイドなど。 (3) 性味:辛・微苦、温 (4) 薬能:発汗解表・宣肺平喘・利水消腫、止咳、中枢興奮作用・交感神経興奮様作用・血圧降下作用・鎮咳作用・発汗作用・利胆作用・抗炎症作用・抗アレルギー作用・プロスタグランディン生合成作用・BUN…
流行性感冒(インフルエンザ)
インフルエンザは、ウィルスによって起こるとされており、呼吸器の粘膜から侵入し、3~4日の潜伏期の後に発症します。 主な症状は、寒気と震えと共に高熱が出て、激しい頭痛や、手足の関節および背中や腰にかけて痛みをともないます。 また、ウィルスが消化器官を侵すと、食欲が落ち、悪心(吐き気)、嘔吐、腹痛、下痢などを併発します。 インフルエンザは急性的に推移しますので、下記の漢方薬の中から、ご自分が経…
薄荷(ハッカ)
◆薄荷 業務用生薬 刻500gの価格参照 (1) シソ科のハッカの地上部。 (2) 主成分:メントール、苦味成分など (3) 性味:辛、凉 (4) 薬能:疏散風熱・清利咽喉・透疹止痒・清頭目・疏肝解鬱・闢穢、中枢抑制作用・鎮痙抑制作用・運動抑制作用・末梢血管拡張作用 (5) 帰経:肺・肝 (6) 配合処方:加味逍遙散、けい芥連翹湯、柴胡清肝湯、滋陰至宝湯、清上防風湯、川きゅう茶調散、防風通聖散、銀…
人参 (ニンジン)
◆漢方生薬煎じ薬 刻500gの価格参照 (1) ウコギ科のオタネニンジンの細根を除いた根、又はこれを軽く湯通ししたもの。調製法により、白参、生干人参、御種人参、紅参などがある。いわゆる「朝鮮人参」とは別物。 (2) 主成分:サポニン、精油、脂溶性成分、ペプチドグリカン、糖、アミノ酸、ペプタイド、塩基性物質、ビタミンB群、ATPなど (3) 性味:甘・微苦、微温 (4) 薬能:大補元気・安神益智・健…
大棗(タイソウ)
◆漢方生薬煎じ薬 調剤用500gの価格参照 (1) クロウメモドキ科のナツメ、又はその他の近縁植物の果実 (2) 主成分:トリテルペンおよびエステル類、サポニン、多糖類など (3) 性味:甘、微温 (4) 薬能:補脾胃・養営安神・緩和薬性、抗アレルギー作用、抗消化性潰瘍作用、抗ストレス作用 (5) 帰経:脾・胃・心・肝 (6) 配合処方:胃苓湯、越婢加朮湯、黄耆建中湯、黄連湯、葛根湯、葛根湯加川き…
厚朴(コウボク)
◆生薬 粉末 500gの価格参照 (1) モクレン科のホウノキの樹皮 (2) 主成分:精油、アルカロイド、ジフェニル化合物など (3) 性味:苦・辛、温 (4) 薬能:燥湿除満・下気降逆・行気化湿、筋弛緩・抗痙攣作用、鎮静作用、抗消化性潰瘍作用、抗炎症・抗アレルギー作用、抗菌作用 (5) 帰経:脾・胃・肺・大腸 (6) 配合処方:胃苓湯、五積散、潤腸湯、柴朴湯、神秘湯、大承気湯、通導散、当帰湯、半…