若いお客様が胸ポケットから目薬の瓶を取り出して目薬の棚を見ていたので声をかけてみたところ、初めて花粉症になって、コンタクトをしたまま使いたいため他の店で購入してみたのが、先ほど取り出していた『スマイルコンタクトクール』だと分かった。 効き目がイマイチだから、他の目薬を探しにいらしたそうだが、そもそも痒み止めも抗炎症成分も入っていないのだから当たり前ではある。 ただ、花粉症の症状を抑える抗ヒス…
- カテゴリー別アーカイブ それさえもおそらくは平凡な日記
プロの患者になるためには、自身が困っている症状や生活スタイルなどを“初対面の相手”に話す練習が必要です
お客様が風邪薬や鼻炎薬を見ていて購入するのが雑貨のみだったので、何か心配なことがあるのか尋ねると、一人暮らしをしている成人の息子さんに送るのを見ていたとのことだった。 自身は『パブロン鼻炎カプセルSα』を使っていて、効いたら1日1回しか使っていないというので、「良い判断です」と伝え、それは息子さんにもお話をするよう勧めた。 お客様は、「本当は本人に買わせないとね」とも言っていたので、「その通…
薬は効能だけで選んでも、使いこなせていないことがあります
お客様から『アレジオン』の試供品を求められ、お渡しするさいに使用経験を尋ねると、以前に病院から処方された事があるものの、毎日の連用が効果的なことを知らなかったようだった。 『アレグラ』もそうだが、アレルギーを発症させないのが目的の薬なので、症状が起きてから服用しても効果が発現するまでに日数がかかり、花粉症の場合には雨などで花粉が飛んでいなくても毎日欠かさずに飲むのが望ましい。 そういう意味で…
1回分や2回分の薬の試供品で確かめるのは、効果があるかどうかではありません
お客様に『アレジオン』の試供品をお渡しするさいに使用経験を尋ねると、ご主人が使ってるとのことだったけれど、毎日欠かさず飲むことを知ってるかを確認するようお話した。 お客様から『アレジオン』か『アレグラFX』の試供品をと求められ前者をお渡し、予防薬として使うのが効果的なので1回分では無意味なことを説明した。 アレルギー性鼻炎に用いる薬には、第1世代の抗ヒスタミンと第2世代とがあり、基本的に第1…
薬剤師の対応が必要な市販薬を、いつでも自由に買えると思ってるうちは、使うのをやめたほうが良いかも?
やや高齢の夫婦のお客様が風邪薬の『改源』と『太田漢方胃腸薬II』を購入されるので、後者は内面的なストレスで向いてることを伝えると、使うのは奥さんで「合いそう」とのお返事だった。 内面的ストレスとは、起こってもいないことをアレコレと心配してしまうのを指し、その処方内容は胃を安らかにする『安中散』と水分代謝を改善する茯苓を組み合わせた『安中散加茯苓』である。 同じストレスでも、人から怒られたりし…
病院が嫌いでも、薬を使いたくなくても、まずは現状確認をしておきましょう
やや高齢のお客様が『釣藤散』を購入されるさいにヒアリングすると、高血圧とのことだったが頭重感などの自覚症状は無く、病院も受診したことは無いという。 高血圧症は数値だけで判断するものではないとお話したところ、毎日飲む降圧剤が嫌というため、薬の処方を断っても良いから病院を受診するよう勧めた。 まずは、現状の確認が必要なんである。 同じく高血圧に用いる『七物降下湯』を紹介し、『釣藤散』も保険の適…
薬が効くかどうかは身体との相性があるし、正しく使っているかどうかも関係します
若いお客様から膝用のサポーターの相談を受け、仕事で長時間膝を床に付いているため、立つ時の痛みを緩和したいとのことだった。 しかし、うちのお店にあるのは厚みの無い物ばかりなので、スポーツ用品のあるお店を訪ねてみるよう勧めたのだけれど、『バンテリン膝用サポーター』を2個購入された。 お役に立てず、申し訳なし。 ドラッグストアーでは、どうしても通気性の良い薄いタイプのサポーターがメインだからねぇ…
病院に行きたがらない患者さん、薬を損得で選ぶ患者さんには、情報を絞ることがあります
やや高齢のお客様から、マスクで唇が荒れてしまったとの相談を受け、『ロートメディカルリップメントール』と『モアリップW』を案内し、前者には殺菌剤も入ってることを説明すると、口内炎にも使えるか尋ねられた。 口の中には使えないとお話したところ、舌が痛いというため口内炎以外に舌炎の効能も記されている『トラフル軟膏』を勧めると、今度は唇に塗って良いか質問された。 成分的には唇に使っても問題は無いものの…
レジに並んでからでは、情報の提供や相談に応じるのが難しくなります
お客様が『スマイル40プレミアムDX』を購入され、目薬の点し方を教えると「下を向いた方が良いの?」と訊かれたので、顔を起こしていると鼻から喉に流れてしまうことを説明した。 人間の身体防衛機能は優秀で、外から来た物は追い出そうとする。 花粉症になると、鼻水や涙が出るのもそう。 目薬も涙で追い出そうとするし、瞬きをすると睫毛に薬剤が持っていかれてしまう。 だから目薬を閉じ込めるために、目薬を…
鼻炎薬、点鼻薬、効果的に使うためには患者さん自身の努力も必要です
お客様が鼻炎薬の棚で長考していたので案内を申し出るも、「大丈夫!!」と強い口調で断られ『パブロン鼻炎カプセルSα』と『ストナリニS』を購入された。 しかし成分違いとはいえ、どちらも開発の古い第1世代の抗ヒスタミン薬だから、もし同じ人が使うのであれば、あまり使い分ける意味は無い。 やはり気になるので、お会計を終えてから鼻炎薬には第1世代と第2世代がある、副作用は第2世代の方が少ないとされている…