お客様を他の登録販売者さんから引き継ぎ、主訴は膀胱炎と排尿痛だというため、効き目の鋭い『猪苓湯』と、排尿時に灼熱感がある時の『竜胆瀉肝湯』の他に、疲労が思い当たる場合に適応する『ボーコレン』(五淋散)と、広く浅く効く『腎仙散』を説明しながら案内した。 高齢者や、食欲が低下するくらい疲労しているようなら『ユリナールb』(清心蓮子飲)も候補になる。 今回は『猪苓湯』をお買い上げいただき、病院でも…
- カテゴリー別アーカイブ それさえもおそらくは平凡な日記
患者さんの苦手な剤形を避けつつ適応しそうな薬を選ぶのは難しい
お客様から、『新ルルAゴールドs』と『新ルルAゴールドDX』の違いを質問され、前者は咳止めに振ってあり、後者には喉の痛みに対応した成分が加わっていることを説明した。 主訴は鼻水や体のだるさで、常備薬にもしたいとのことなのだが、普段は体調を崩しても喉が痛くなったり咳になることはないというため、咳止め成分のリスクをお話して、市販の風邪薬の中では珍しく咳止め成分の入っていない『PL顆粒』と『PL錠』…
正体不明の新型コロナウイルスは怖がるのに、中身が分かってるmRNAワクチンを怖がる不思議
お客様から15歳の子供の喉の痛みと咳の相談を受けたのだけれど、同時に武田邦彦教授の陰謀論をまくし立てられ、PCR検査の判定基準が下がって心配だから病院に行けないとか、ワクチンは遺伝子操作されていて危険だから怖いといった話の中から、肝心の症状についてヒアリングするのが大変だった。 本人は咳き込んでいる訳ではないそうだから、咳止め成分の入った風邪薬を避けた方が良い事と、喉の痛みには鎮痛剤を提案した…
授乳中の薬の使用に関して参考になる『国立成育医療研究センター』をご紹介
乳児を連れたお客様から目がゴロゴロするとの相談を受け、『スマイル40プレミアムDX』と『スマイルザメディカルDX』と同シリーズのコンタクトの他に『アイボン洗眼薬』との比較と、授乳の良し悪しについて質問された。 どちらにもビタミンAが入っており、角膜を修復する成分であるのと同時に、脂溶性なので水分の蒸発を防ぎ眼を潤すのに役に立つと考えられる一方、眼は敏感なため小さなホコリが入ってもゴロゴロを感じ…
手荒れの対策は、外部からの刺激を防ぐのと、修復する材料を運びやすくすること
お客様が『奥田脳神経薬』を手にしていたので気にかけていたところ、そのままレジに持ってきたのでヒアリングし、肩こりと連動した頭痛か、頭痛に血圧が関係してる場合と不安感がある時に向いていることを説明したところ、どれも当てはまるようだった。 新型コロナウイルスの中で出勤するのが心配とのことで、起きていないことの不安にも適応することを伝えた。 ただ、鎮静成分が入っているため3日以上続けて使うと「使い…
生後3ヶ月から使える子供用の風邪薬はありますが、2歳までは病院の受診を優先して下さい
子供を連れたお客様から常備薬として子供用の風邪薬シロップを求められ、子供は2歳だというので基本は受診勧奨であることを説明したうえで売り場を案内したところ、家には6歳の子供もいて『キッズバファリンかぜシロップ』を使っていたとのお話だった。 開封してからの日持ちのことを気にされていたため、小容量の『小児用マイフレンS』を案内すると、2本買われてしまった。 薬を飲んで治っても、薬が残ると「もったいないか…
家族でも同じ薬が合わないケース、昔から使っていても歳とともに合わなくなる薬もあります
夫婦のお客様が来店し、奥さんが咳止めの『アスクロン』を買い物カゴに入れていて気にかけていたところ、『のどスプレー』を求められたので殺菌系と抗炎症系の他に両方を合わせたハイブリッドの3種類を紹介した。 何かご主人と相談していたようだが、『アスクロン』のみを購入となった。 ゼーゼーとかヒューヒューと喉が鳴る呼吸が苦しい人向けで良いか尋ねると、常備薬にしていて一番良く効くからとのお話だった。 た…
グリチルリチン酸(甘草)の摂り過ぎによる偽アルドステロン症とは? コルゲンコーワトローチをガリガリ食べるような人は要注意
数日前に成人の息子さんの霜焼けに『ヒビケア軟膏』を購入されたお客様が再訪し、本日は『トラベルミンチュロップぶどう味』をお買い上げいただいた。 霜焼けの方は私の予想に反して、目に見えて改善してるとのことで良かった。 改めて、痒みが治まってきてからの乗り換え先として、血流を良くして皮膚を修復する材料を運ぶヘパリン類似物質単体の『ピアソンHP』をお知らせした。 それから乗り物酔い対策についても、…
薬の効果と注意事項、そして養生法や豆知識、お話する順番に悩みます
2人の子供を連れたお客様が『アイボン洗眼薬』と『アイボンWビタミンプレミアム』をレジに持ってきたさいに、処方自体は似ているので2種類を分ける意味が無いことを伝えると、別々な人が使うとのことだったけれど、痒みや炎症が無ければそれらの成分は少ないか価格の安い似た物にしても良いのではとお話したところ、『アイボンWビタミンプレミアム』と『ロートビタうるる洗顔薬Wプラス』に変更となった。 いずれにせよ、…
咳止め成分は、麻薬と覚醒剤の困る作用を利用しているので、身体にも悪いです
お客様が『パブロンゴールドA』を購入されるさいに、咳が激しいか尋ねると「そうでもない」というため、咳が無ければ他の選択もあることを伝えた。 多くの風邪薬に入っている咳止め成分は、大きく分けると麻薬系と覚醒剤系。 薬物依存や刑事事件などで問題となる両者は混同されがちだけど、作用としては相反する。 麻薬系は身体機能を低下させるので、身体をだるくさせるし、免疫力も弱めてしまい抵抗力を落とすうえ、…