子供を連れたお客様からニキビ薬の『ペアアクネクリームW』を求められ売り場を案内したうえでヒアリングすると、マスクの下のフェイスラインに吹き出物が並んでいた。 痒みなどは無いそうだが抗生物質の使用を提案したところ、病院で処方された薬があるというため調べてみたら、嫌気性の細菌にも効く抗生剤だった。 抗生剤が処方されているのに、どうして別な薬を買おうという発想になるのか(^_^;) おそらくは病…
- カテゴリー別アーカイブ それさえもおそらくは平凡な日記
皮膚薬の剤形の違いは、好みだけで選ぶものではありません! 用途や状態をお知らせ下さい
お客様が頭部の炎症に使う『ムヒHD』を2個購入されるので、ステロイド剤だから長期連用する薬ではないことをお話して1個目を使い終わった時点で一度は病院を受診するよう勧めた。 しかし、誰が使うのかも症状も教えてもらえなかった。 お客様から「ムヒはどこですか?」と尋ねられ売り場を案内すると、他に『メンソレータムAD』と『メンソレータムADボタニカル』を見てから、『ユースキン』と『ムヒSクリーム』を…
市販薬の探し物は、まず店員に尋ねてみましょう! より適応する薬、代わりになる薬があるかもしれません
お客様が風邪薬の棚で長考してるので気にかけていたところ、咳止めの棚でも色々と見ていて『パブロンメディカル』と『のどスプレー』をレジに持ってきたので、咳が激しいのか尋ねると風邪の後に咳だけが残ったというため、もう風邪薬を飲むタイミングは過ぎている事をお話した。 市販の総合風邪薬は『PL顆粒』(またはPL錠)を例外として、どれを選んでも咳止めが入っており、その成分は喉を開いて呼吸を確保する覚醒剤系…
市販薬を買うときにも、お薬手帳があると便利なのでお忘れなく
若いお客様から「グッスミンのような睡眠剤を」と言われ睡眠補助剤の売り場を案内したけれど、調べてみたら「機能性表示食品」だった。 機能性食品は、厚生労働省から一定の効果ありと認定されたトクホ(特定保健用食品)と違い、メーカー独自か、どっかから引っ張ってきた論文などのデータを拠り所としているだけで、実のところ正体不明な物である。 睡眠補助剤の『ドリエル』などは、アレルギー薬に入っていたりする成分…
医療はギャンブル!? 人間にできるコトは、トライ&エラーです
お客様がフェルビナク製剤の『ゼノールエクサムSX』を購入されるさいに、痛み止めとして中ぐらいで良いか尋ねると、強いのかと逆に訊かれたため、成分によって鎮痛効果と浸透力が異なり、注意するべき持病なども違うことを説明した。 しかし、症状や用途について教えてもらえず、とりあえずフェルビナク製剤は喘息がある場合には避けた方が良いことを伝えた。 若い常連のお客様が鼻炎薬の棚で系統の異なる薬を比較してい…
市販薬を飲んで車の運転をして事故を起こしたとしても、免責事由にはなりません
外国人のお客様がジャンルの異なる薬の棚を次々と見ていて、『太田胃散』や『養命酒』に『GSリフェンダα』などを次々とカゴに入れて行くので、その脈絡の無さを気にかけていたところ、口内炎薬の『トラフル軟膏』と『トラフル軟膏Proクイック』の違いを尋ねられた。 後者の方がステロイド剤で強いぶんだけ効果的なことを答えると、以前に前者を舌炎に使っていてイマイチだったというため、炎症に対して力不足だったと考…
患者が家族ならその人のことを、自分が患者なら自分自身のことを、もっと大切に思って下さい
お客様から子供用の熱冷ましをと注文され、さらにシロップをとのことだったが、あいにくとシロップ製剤の解熱剤は置いていなかったため、水無しで口の中で崩壊する『小児用バファリンチュアブル』を案内したところ、隣に並んでいた総合風邪薬の『新小児用マイフレンS』について尋ねられた。 総合風邪薬だと咳止めや鼻炎薬も入っていて、身体としては起きていない症状に対応する成分も処理しなければならないため、無駄に体力…
家にある薬を無駄にしないためにも、写真を撮ってくるか、薬箱をお持ち下さい
お客様が消毒液の棚を見ていて、『オキシドール』をレジに持ってきたので刺激が強いことを説明し用途を尋ねたところ、傷口が膿んでいるとのことだった。 抗生物質の塗り薬はあるというから、そちらを使うよお話すると絆創膏を求められ売り場を案内したところ、怪我をしたのは一週間も前とのことだった。 そのうえ患部は足の甲で、あると言っていた塗り薬も本当に抗生物質だったかは覚えていなかった。 薬はクリーム剤と…
リスクの低い風邪薬の選び方は、風邪薬を選ばないこと!?
『エスタック総合感冒』を手にしたお客様が、うがい薬の棚で迷ってる様子だったので気にかけていると、『イソジンうがい薬』の大容量を選ばれた。 まず咳が激しいのか尋ねると常備薬にするとのことで、「キツイ(強い)の?」と訊かれたため、多くの風邪薬に咳止め成分が入ってることを説明し、市販の風邪薬の中で唯一と言って良いほど咳止め成分の入っていない『PL顆粒』を紹介した。 咳止め成分には、気道を開いて呼吸…
捻挫や打撲などは、冷やす強さと早い対処が大事! 貼り薬も飲み薬や持病との影響に気をつけて
お客様に『フェイタスZαジクサス』の試供品をお渡しするさいに注意事項を伝えたところ、ついさっき足を捻挫したというため適応することを伝えたうえで、使う前に氷水で患部の感覚が無くなるまで冷やすよう勧めると、水で冷やすつもりだったけれど、氷水レベルが必要なことに驚かれた。 どうしてそこまでしなければならないかというと、身体機能を低下させたいから。 捻挫にしろ打撲にしろ、異常が起きたことを脳に知らせる…