お客様から水虫の薬を求められ、ご主人から頼まれたそうだが医師の診断を受けたことは無いというため、強い薬を避けて『ダマリンLクリーム』を案内し、お買い上げいただいた。 ただ、お客様に「強い薬は駄目なのか」と思われたようなので、殺菌剤は皮膚の細胞の成長を阻害してしまうので、水虫ではなく湿疹だった場合に良くないことを説明した。 その逆に水虫に湿疹の薬を塗る分には、痒み止めと弱い抗炎症薬が入ってる程…
- カテゴリー別アーカイブ それさえもおそらくは平凡な日記
製薬メーカーは特定のシリーズ名を広めたいので、なおさら製品の違いを知る必要があります
お客様が『フルコートf』をレジに持ってきたけれど、家に『液体ムヒS』があるというので、強い炎症を抑えるステロイド剤という点では似た薬なので、先に使ってみてはとお話するも納得されないようだったため、患部を見せてもらったところ掻いた痕がブツブツと黒くなっていたため、炎症効果を少し落として皮膚の材料を運ぶ血流を助ける『ケアノキュア』を紹介し変更になった。 ステロイド剤は炎症を抑える代わりに、皮膚の再…
部屋の換気をしながら虫対策をするのは大変! 虫刺されの薬も、用途と内容の確認を
お客様が『ウナコーワエースG』を購入されるさいに、虫刺されの薬の中では一番強く、それだけに対応範囲が広いことを伝えた。 薬は必ずしも「大は小を兼ねる」とは限らないけれど、こと皮膚疾患に関してはステロイド剤のように強い薬を最初に使い短期決戦を狙うほうが、早い回復が期待でき痕も残りにくい。 弱い薬をダラダラと長く使ったり、弱くて患部を掻いたりすると、それだけ治りを悪くしてしまう。 ただし、強い…
一つ食べれば全ての栄養が摂れる食べ物が無いように、オールマイティーな薬もありません
お客様が『バファリンルナJ』と『小児用バファリン』を比較して長考していたため声をかけたところ、12歳の子供の生理痛に使うとのことで、同じ成分であることと、持ち歩くのなら前者の方が水無しで飲めて便利なことを説明した。 しかし、本人が口で溶けるのを嫌がるかもとのことだったので、チュアブル錠は水を使って飲んでも構わないとお話すると購入された。 お客様には、好みは成長とともに変わるかもしれず、15歳…
目薬の点し方と応用を案内していますが、店頭での相談を最優先にして下さい
高齢のお客様が『新緑水』を購入されるさいにヒアリングすると、主訴は目ヤニで痒みは無いというため抗炎症成分の入ってない『養潤水』を紹介し、原因は加齢による瞼のたるみの可能性であることをお話した。 目ヤニは白っぽいものの色はついていないそうなので、細菌性のではない模様。 たるんだ瞼が目を刺激すると、異物を排除しようと防衛機構が働いて目ヤニを出すことがある。 お客様からは、「安心しました」と言っ…
薬の選択が合っていても、「ネットで見た」とかは選んだ過程が心配です
若いお客様が『パブロン鼻炎速溶錠』をレジに持ってきたけれど、主訴は鼻づまりというため同じ鼻炎でも鼻水とは体の中で起きている事が違うことを説明した。 鼻づまりは鼻の奥の血管が炎症して膨らんでおり、鼻水は内臓が冷えているか疲れていると起きる現象。 また、鼻づまりは患部を炎症させてウイルスなどの外敵と戦ったり、老廃物を回収し材料を運ぶ血流を良くするのが目的で、鼻水はウイルスなどを体外に排出するのが…
患者さんの選択を否定せずに、でも正しく情報を把握しているかの確認が難しい
若い外国人のお客様から、たどたどしい日本語で「妊娠止める薬を」って言われ、スマホで商品の写真を見せられたものの、「ありません」と答えてお帰りになった後に調べ直したら、『ONE A DAY』というマルチビタミンだった。 どのみちうちのお店には置いていないけれど、何でそれが妊娠を止める薬という評判になっているのか。 お客様が『キズニコ』をレジに持ってきたので、念のため『マキロンs』を探していたの…
虫刺されは自分で分かる、水虫は医師でも目視では判断できない、それが問題だ
お客様が『ムヒパッチA』をレジに持ってきたさいに、痒み止めとしては弱いことを伝えると興味を示されたので、ステロイド剤が入っていて二段階くらい効果が高い『マキロンパッチエースF』を紹介したところ変更になった。 『ムヒパッチA』が家にあり、買い足しのつもりだったようだ。 そうであれば、状況によって使い分けるためにも成分違いの薬を揃えておくほうが便利だろう。 もしくは、皮膚疾患は最初に強い薬を使…
暑い季節にもシャワーで済ませずに入浴を! 無理なら背中に浴びよう!!
お客様から成人の息子さんの湿疹ということで相談を受けたのだけれど、痒みは無く、肩にシミのようになって既に半年以上は経っているという。 必要なのは皮膚の再生だろうから、血流を良くして保湿するヘパリン類似物質の『ピアソンHPクリーム』を紹介したうえで、先に病院を受診するよう勧めるとお帰りになった。 事例の一つとして自分の恥ではあるのだけれど、指にブツブツとした膨らみが現れて痛くなり、病院に行った…
隠し事はなんですか? 鎮痛剤にも種類があるので、リスク回避のために教えて下さい
お客様が外用消炎剤の棚で30分くらい迷ってる様子だったので案内を申し出たけれど、「分かるから大丈夫」と断られたので立ち去るさいに「ジクロフェナクトリウム製剤は血液中にも入るから、内服薬との併用に気をつけるように」と告げると驚かれ、フェルビナク製剤も喘息には注意が必要と伝えたら「そうなんですか!?」と、なおさらビックリされた。 さっきの「分かるから大丈夫」というのは一体何だったのか。 今回は、…