いつも『新ルルAゴールドDX』を購入される、やや高齢の常連のお客様が久しぶりに訪れたのだけれど、激痩せしており、どうしたのかと思ったら風邪で3週間ほど寝込んでいたという。 今回は『ボラギノールA』を購入するのでヒアリングすると、便秘したというため、風邪薬の副作用の可能性をお話した。 「長く飲んじゃ駄目だね」と言われたものの、今までも何度も説明しているのに繰り返し使われていて心配である。 なに…
- カテゴリー別アーカイブ それさえもおそらくは平凡な日記
鎮痛剤にも性格があるように、頭痛にも種類があります
やや高齢のお客様からマスクや消毒用エタノールを求められたけれど、いずれも品切れのため新型コロナウイルスやインフルエンザなどのエンベロープウイルスの予防方法などをお話したところ、「勉強になったから」とドリンク剤を購入された。 お客様には、必要なときに必要な物だけお買い求めくださいと伝えた。 自身が感染しいて拡げないためにはマスクが必要だけど、自身を守るのには手洗いが一番簡単で確実な方法。 消…
手の洗い方をちゃんと知っていますか? 厚生労働省の「手洗いガイドライン」
お客様からマスクと『クレベリン』の問い合わせを受け、どちらも新型コロナウイルスやインフルエンザによる“自身の感染予防”としては効果が期待できないことを説明した。 マスクの方は、自分の口元を触らなくなるから手が汚染されていることを考えれば意味はあるが、空間除菌の方は空中に浮遊してるわけでもないウイルスを、人体に害の出ない程度の濃度の塩素を振りまいたところで意味は無い。 お客様は息子さんの受験が…
患者さんの情報の小出しに悩む。初見で信頼してもらう難しさ
やや高齢の女性2人組のお客様から、『ベリチーム酵素』と『タナベ胃腸薬ウルソ』の違いを尋ねられた。 端的に言ってしまえば、『ベリチーム酵素』は胃での消化を助け、『タナベ胃腸薬ウルソ』は腸での消化を助ける。 消化というと胃を思い浮かべがちだが、胃の役割は食べ物を柔らかくすることで、喩えるなら鉄を酸でボロボロにして、実際に溶かして吸収するのは腸で行われる。 一応は『ベリチーム酵素』にも腸で作用す…
「全部入り」の総合風邪薬は、副作用もテンコ盛り
お客様が『ルルアタックNX』をレジに持ってきたけれど、主訴は鼻づまりで喉の痛みは少しというため鼻炎薬を提案したところ、応じていただけたので主訴に合わせて『アネトンアルメディ鼻炎錠』を勧めて変更となった。 『ルルアタックNX』のように「鼻風邪」を謳っていても総合風邪薬には、漏れなく咳止め成分が付いてきてしまう。 咳止め成分は、覚醒剤系ならば喉を開くのと同時に血管を収縮させ、それが鼻炎を一時的に…
効きそうなイメージの商品名に気をつけて! 過剰な期待は厳禁です
常連のお客様から男性用の『メンズケシミン』を求められたけれど、取り扱っていないことと、あくまで予防でシミが出来てからでは効果は期待できないことを説明した。 ネーミングセンスが絶妙な小林製薬だけど、効能と合わない名前を付けてる製品も多いから注意が必要。 『チクナイン』(辛夷清肺湯)なんかも、単純に蓄膿症に効くと勘違いされると困る。 生薬構成は胃薬に近くて、鼻が詰まって鼻汁が喉に落ちてくるとか…
感染予防は石鹸が一番!? 「消毒」「殺菌」は公認、「除菌」は業界用語
赤ん坊を連れた夫婦のお客様が除菌グッズを購入され、レジに来る前に『葛根湯』を見ていたので、適応しない症状のことを伝えたところ興味を持たれた。 上半身を温めて症状を改善する『葛根湯』は、だから温めると具合の悪くなる症状には使えない。 喉が痛かったら余計に痛くなるし、咳があったら咳が激しくなり、すでに発熱していたらもう温める必要は無い。 お客様には、反対に上半身を冷やして症状を改善する『銀翹散…
『OS-1』を飲む目的は? モヤモヤした日でした
お客様から『OS-1』の小容量を求められ、取り扱っていないことを伝えると500mlを3本購入された。 念のため用途を尋ねると、飲み会の前に飲んでおくそうで、大塚製薬のセミナーで講師が「みんな飲み会に持ってくる」と言っていたとのことだった。 いったい、なんのセミナーなんだ(;・∀・)? その講師は本気で言ったのか、それともウケ狙いをお客様が信じてしまったのか。 営業さんなんかは日常的に飲ん…
肩こり・関節痛・腰痛、隠れた病気に気をつけて!
お客様がジクロフェナクナトリウム製剤の商品ばかりを比較していて、『フェイタスZαジクサス』をレジに持ってきたのでヒアリングしてみると、実はよく分からなくて選んだとのことだった。 どうやらジクロフェナクトリウム製剤ばかりを見ていたのは、偶然だったらしい。 主訴は肩こりで、匂いのことを心配されたから匂いが強いのはサリチル酸メチルであることと、匂いも効能のうちと説明した。 またヒヤッとするのが苦…
薬は家族でも使い分けたほうが良いことがあります。症状と体質、その他の確認も忘れずに
お客様が『サロンパス』を購入されるさいに比較的弱い薬であることを伝えたところ、特に返事も反応も無かったためお家計を済ますと、一旦お帰りになろうとし、戻ってきてから「強いのは?」と質問をされたので鎮痛効果が少し上で浸透力のあるフェルビナク製剤の他に、もう一段階鎮痛力の高いインドメタシン製剤や、鎮痛効果と浸透力がともに高いジクロフェナクトリウム製剤があることを説明をした。 そこへ他のお客様がいらし…