若いお客様が『ウット』を見ていて、一旦売り場を離れて戻ってきてから購入された。 念のためヒアリングしてみると、3ヶ月くらい前から寝付けないとのことだった。 睡眠補助剤は依存性が高いので、あくまで一時的な使用に留めおいてもらわないとならない。 今回が初めてだというから、3日連続で使ったらもう使いすぎとなることを伝え受診勧奨した。 また、寝付きが悪いのは漢方的には肝の亢進と考えられ、『抑肝散…
- カテゴリー別アーカイブ それさえもおそらくは平凡な日記
医者ではありませんが、患者さんの外見的な年齢、歩き方、顔色などの観察は欠かせません
お客様が『スキュータムA』をレジに持ってきたけれど、足を引きずっていったので念のため弱めの薬であることを伝えたところ、捻挫をしたというので、血液中にも成分が入っていき鎮痛効果も高いジクロフェナクトリウム製剤を提案した。 急性症状に弱い薬を使うとダラダラと長引かせてしまうことになるので、最初にバシンと強い薬を使って短期決戦に持ち込んだほうが良い。 ただし、良く効くからといって症状が軽くなっても…
お腹と関係しなさそうな怪我や症状も、食事には気をつけたほうが良いです
やや高齢の女性のお客様が、血相変えてお店に飛び込んできた。 ご主人が自転車で転んだとのことで薬を求められたのだけれど、唇と肘をこすり血がにじむ程度というため、消毒薬である『オロナインH軟膏』で患部を保護すれば充分とお話したところ、家にあるとのことだった。 『マキロンs』のような消毒薬を使わなくて良いのか訊かれたけれど、先にも書いたように『オロナインH軟膏』が消毒薬とワセリンを混ぜた物なので、…
サプリメントの吸収率は分からないし、本当に不足しているかも分からない
やや高齢のお客様からビタミンB12のサプリメントを求められ、うちの店には単独の物は置いていないことを伝えたうえで、医薬品の方を使ってみてはとお話をした。 サプリメントと医薬品との決定的な違いは、サプリメントの場合、溶け方や吸収のされ方がメーカーごとにかなりのバラつきがあることだ。 特にサプリメントによるビタミンB12の吸収率の評価は低く、含有量の50分の1程度しか吸収できないとされている。…
喉が痛い? そんな時にはもう、風邪で寝込んだ特の食事に切り替えましょう
幼児を連れた夫婦のお客様が『マードレトローチ』と『ヴィックスドロップ』をレジに持ってきたため、消毒系の後者は不要かもと伝えるとキャンセルになった。 『ヴィックスドロップ』も自分の唾で口の中が潤うから無駄という訳ではないものの、抗炎症剤と患部を冷やす桔梗が入ってる『マードレトローチ』を使うのであれば、余計な出費は抑えたほうが良いと考える貧乏脳(^_^;) 喉が痛む時には、炎症している患部を食べ…
喉が痛い時に、気道と食道のどちらが炎症しているか自分で分かる人は挙手( ´ ▽ ` )ノ
お客様が『コンタックかぜEX』をレジに持ってきたさいにヒアリングしたところ、症状は喉の痛みだけというので鎮痛剤が家にあるか尋ねると、無いとのことだった。 咳が出ていなければ鎮痛剤で充分なことを説明し、無印の『イブ』と『バファリンルナi』を案内し、喉の痛みだけという点から『ペラックT』と『龍角散ダイレクト』ね紹介してみたら、『ペラックT』に変更となった。 喉の痛みだけで風邪と判断してしまう原因…
夫婦や親子で薬を買いに来て、患者本人が行方不明になる謎現象
やや高齢の夫婦のお客様が来店し、『ベンザブロックL』をレジに持ってきたさいにヒアリングしてみると、奥さんからはご主人が喉が痛いと言っているというお話だったのだけれど、ご主人の方に尋ねてみると喉は痛くなくて痰が気になるというため、『ストナ去痰カプセル』を案内し変更となった。 本人の代理から聞かされる症状と、本人に確認した場合とで、主訴が違うというのはよくあること。 認識の違いかもしれないし、代…
乳酸菌と納豆菌の関係とは? 薬の売り場を尋ねたら、そのまま相談してみましょう
お客様から『新ビオフェルミンS』を求められ売り場を案内したさいに、『ザ・ガードコーワ整腸錠α3+』を紹介してみた。 乳酸菌は特定の菌のことを指すのではなく、乳酸を生み出す菌が乳酸菌と呼ばれている。 乳酸というと、スポーツをしている人は筋肉を使いすぎると乳酸が蓄積されることから、疲労の原因物質と記憶している人もいるかもしれないが、近年では過度の運動をするとリン酸が蓄積されカルシウムと結合し収縮…
噂話に流されず、似た名前の市販薬を間違えないように、ご注意下さい
お客様から『甜茶』を求められて売り場を案内すると、お買い上げいただいたのだけれど、インフルエンザの予防にと上司から頼まれたという。 はい(^_^;)? 確かに『甜茶』には清熱作用や去痰作用があるとされていて、ヒスタミンの分泌を抑制することから花粉症の予防になると「信じられている」お茶ではあるけれど、厚生労働省の調査では花粉症に関して効果を感じられた人は14%程度で、51%が効果は無かったと回…
女性は排尿後の拭き取り方に注意! 店頭ではお話しにくいのでココで
お客様が『ボーコレン』(五淋散)を購入されるさいにヒアリングしたところ、他のお店の薬剤師さんから勧められたとのこと。 どうして、そのお店で買わなかったのかは分からない。 置いていないけど紹介だけしたのか、それとも品切れだったのか。 あるいは、お客様が相談はしたけど迷ったのか。 念のため、『猪苓湯』と『竜胆瀉肝湯』を交えての使い分けを説明し、他に『腎仙散』も案内した。 いかにも膀胱炎に効きそうな名前…