お客様がジクロフェナトリウム製剤の『アンメルツNEO』レジに持ってきたけれど、主訴は肩こりということなので強すぎることと考えられることを説明し、鎮痛効果を一段落としてフェルビナク製剤に変更となった。 『アンメルツヨコヨコ』の主成分はサリチル酸グリコールで、『トクホン』や『サロンパス』のサリチル酸メチルと似ている成分だから、効き目としては一番弱い。 一方、『アンメルツNEO』は鎮痛効果が二段階…
- カテゴリー別アーカイブ それさえもおそらくは平凡な日記
毎度バカバカしい、お薬の説明の一席。愉しいネタを用意して、お待ちしています
若お女性の客様が『イブクイック頭痛薬DX』を購入されるさいにヒアリングすると生理痛に使うとのことで、わざと内臓の働きを悪くする成分が入っているので向いていると説明したところウケた。 まあ、この説明は薬効的に正確ではないのだけれど、イメージの可視化というのも大事なので。 鎮静成分が入っているから眠気を催す可能性があるという注意の伝え方だと、「自分は眠くらないから」と車の運転なども大丈夫と思われ…
薬の成分と効能を知ることは、お金の節約にも役立ちます
若いお客様が、喉の痛みの薬を色々と見て迷っている様子で『龍角散ダイレクト』を購入されたのでヒアリングしてみると、3日くらい前からズキズキするというため鎮痛剤の使用も検討してみるよう提案したところ、家に『バファリンA』があるというので併用できることを伝えた。 特に『バファリンA』の主成分であるアスピリンは、末梢神経に効果があり「痛い場所」で効くのと、炎症を抑える効果も高いから、持っているのに使わ…
サプリメントや健康食品が、薬より安心なんてことはありません
高齢のお客様から疲れ目に目薬を希望され、痒みは無く、パソコンを使っているのが原因だと思うとのことだったため、眼球に分布している副交感神経の抹消部分を活性化させることによってピントの調整機能を改善する成分の入った『ロートデジアイ』を使っていただくことになった。 また、作業時には画面を見下ろせる角度に調整するよう勧めた。 スマホでもよくやりがちなのは、画面を見上げるような見方で、それをすると目が…
ドラッグストアで販売していると、薬以外の物の用途も心配になります
お客様が『アンメルツヨコヨコ』と『トクホンチールOX』を比較していて、前者をレジに持ってきたさいに主成分は同じでも後者には弱い局所麻酔が入ってる分だけ効果が高いと考えられることを説明すると、主訴は肩こりとのことで後者に変更となった。 成人の娘さんを連れたお客様が外用消炎剤の棚で成分が大きく異なる物を次々と比較していて、ジクロフェナクトリウム製剤の『フェイタスZα』を購入されるさいに用途を確認す…
目的に沿った薬選びは、目的外使用にならない範囲で、成分の特徴を知っておくべし
お客様が虫刺されの薬を選んでいて『ムヒSクリーム』を手にされたところで声をかけ、『液体ムヒS』より弱いことを説明し、さらに強力な『液体ムヒEX』を紹介したところでようやく、海外に行く息子さんに持たせるという用途であることをお話してもらえた。 海外に行くとなれば、やはりステロイド剤入りを選んだほうが、なにかと安心。 虫刺されだけでなく、植物などに触れて皮膚炎を起こすこともあるからだ。 そうい…
薬を使いすぎるのは良くないけれど、使わなすぎると効かないことも
高齢のお客様がヘム鉄を購入されるさいに、過剰摂取になると肝臓に負担がかかるので何か病院で診断されているのか尋ねると、病院の検診で鉄不足を指摘されたようだけれど、病院で鉄剤を処方してもらっておらず自覚症状も無いとのことだった。 そのままお買い上げいただいたけれど、不要なようにも思える。 サプリメントを使うにしても、鉄不足が指摘されているのであれば医師に相談したうえでのほうが良いだろう。 幼児…
子供の薬を本人に選ばせるのも、子供の代わりに買うのも、子供のためになりません
小学生の子供を連れたお客様が酔い止めの薬を子供に選ばせていたので、声をかけて眠くなりにくい物として『トラベロップQQ』を案内し、お買い上げいただいた。 そして、子供に乗り物酔いの対策を教えた。 まず大事なのは、乗る前の食事を温かい物にすること。 腸は体温より低い物は受け付けないので、軽食にしようとしてサンドイッチやヨーグルトとか果物にすると、温まるまで胃に取っておいてしまう。 胃は構造上…
病気が怖い、薬が怖い、どちらも怖いときにこそ相談を
お客様からタウリン系ドリンクの質問を受け、価格的には『リポビタンD』と較べてエゾウコギとオキソアミヂンが入っている分、費用対効果の高い『キューピーコーワα ドリンク』を紹介し、『ユンケル黄帝液』などの生薬系との使い分けを説明した。 タウリン系の弱いところは、今のところその効果が今ひとつ判然としないところ。 イカなどに含まれているタウリンは体内にも存在していて、疲労すると消費される。 つまり、何か疲…
目薬も目的によっては使い方が変わる? 目的と予算をご相談下さい
若いお客様から、最初に「薬剤師さん?」と尋ねられた。 残念ながら、登録販売者でございます。 あー、これは「じゃ、いいです」と帰られてしまうパターンかなと思ったけれど、目に異物が入ったとのことで、コンタクトをしたまま使える目薬を希望された。 しかし『アルガードコンタクト』などと『新緑水』を比較しながら、炎症を抑える成分がソフトコンタクトレンズに悪影響を与えてしまうため、コンタクトレンズをした…