お客様が目薬の棚で選び取った後も迷った様子で『ロートアイストレッチ』を購入されたから、価格の高い目薬に良い成分が入ってる訳ではないことをお話して目薬の点し方を教えると、「やってみます!」との元気なお返事をいただいた。 デリケートな目に使える成分はガチガチに規定されているため、新発見の素晴らしい成分というのは滅多に現れず、基本的には濃度や組み合わせを変更しているだけ。 10年選手のような古参の…
- カテゴリー別アーカイブ それさえもおそらくは平凡な日記
胃の症状は患者さん側にも医療者側にも、「語彙力」と「想像力」が必要
お客様から胃薬の場所を尋ねられ案内すると、いつもは『第一三共胃腸薬』を使っているとのことだったが小容量の物が品切れで、症状をヒアリングして上手く言語化できないようだった。 まぁ実際、自分の症状を人に伝えるというのは案外難しい。 喉の痛みでヒリヒリするのかズキズキするのかというのなら、まだイメージが共通化できるけれど、胃の不具合となると「シクシクした痛み」とか「重いような感じ」など患者側とヒア…
薬の年齢制限、副作用、アチラを立てればコチラが立たず
夫婦のお客様が『ヴィックスヴェポラップ』と『コルゲンうがい薬』を見ていたので気にかけていたところ、どちらも子供でも使えるか質問されたので大丈夫ですと答えた。 子供は5歳で、病院の処方薬を使い切ったそうだが内容は不明で、お薬手帳は家に置いてきてしまったとのこと。 湿った咳をしているそうだから内臓が冷えてることが考えられ、『カンポアズマ』が使えそうに思いだが年齢制限に引っかかるため、『五虎湯』を案内し…
単なる愚痴なのか、何かアドバイスが必要なのかの見分けが難しい
お客様が『アンメルツヨコヨコ』と『イブA』をレジに持ってきて、前者が『サロンパス』と同じか尋ねられ、『アンメルツヨコヨコ』はサリチル酸グリコールで『サロンパス』はサリチル酸メチルという違いはあるけれど、効果の強さは同じと答えた。 違うとすれば、一般に「湿布くさい」と言われる匂いは、サリチル酸メチルのことだから、あの匂いが嫌なのであればサリチル酸グリコールの製品を選ぶと良い。 ただし匂いもまた…
薬の比較は、成分の役割と副作用、患部の状態とも比較しないと意味がありません
お客様が小児用の風邪薬など見ており、子供用の咳止めドロップを手にされたところで声をかけてみると、9歳の子供に鼻水があって痰が絡む咳をしているとのことだった。 体内が冷えたために熱を持とうとして起きている咳のようだから『五虎湯』を案内してみたけれど、粉が駄目で、水無しで溶ける『龍角散ダイレクト』でも無理ということだった。 しかし、より詳しくお話を聞いてみると咳は激しくないようなので、積極的に温…
病院から処方されている薬があれば、市販薬を使う前の相談と使った後の報告を忘れずに
お客様から咳に病院で処方されたのと近い薬をとの要望を受け調べてみると、定番の麻薬系と覚醒剤系だった。 いわば、麻薬系で咳を司る神経の働きをわざと悪くして抑制し、それだけでは呼吸が苦しくなってしまうため覚醒剤系で喉を開く。 総合風邪薬の多くに入っている咳止めも同様なので、注意が必要だ。 お客様は声帯炎症と診断されていて、痰が引っかかるというため喉を潤す成分の入っている『ブロン錠エース』を案内…
総合風邪薬の最大の弱点とは!? 起きていない症状をチェックしましょう
高齢の常連のお客様が便秘気味とのお話だったけれど、食べる量が減れば出るものも減るので苦満感が無いようならば大丈夫と伝えた。 ただ、『新ルルAゴールドs』を常用しているお客様だから、副作用で体内を乾燥させてしまうので、それが便秘になることもお話した。 これは、私が総合風邪薬を安易に使うのを勧めていない理由の一つで、鼻炎を抑える成分も咳を止める成分も、内臓の機能を低下させてしまう。 鼻水も咳も…
体が病気と戦うのを薬で邪魔をしたら本末転倒! 使う武器は選びましょう
常連のお客様から、息子さんの喉の痛みと鼻水の相談を受け、家に無印の『イブ』と『イブA』があるというので、無印の方と鼻炎薬の併用を提案したところ、息子さんは『クニヒロ鼻炎薬A』を使っているいると分かり、そちらを継続するよう勧めた。 そして全ての鼻炎薬がという訳ではないが、 喉の効能のある鼻炎薬は少なくないから、持っていれば効能書きを確認してみると良いだろう。 他に、ご主人が総合風邪薬の『コルゲ…
咳をしている人がいると心配になる職業病
お客様が子供を3人連れており、一人は湿った咳を繰り返していて半ズボンだったので気になり声をかけてみたところ、病院には行ってるとのことで、内臓の冷えが原因かもと伝えてみたら医者にも同じことを言われたそうだ。 なのでお腹周りを温めるよう勧めたら、不機嫌そうにされてしまった。 しまった、医者からも言われてるんだから余計なことだった(;´д`)トホホ… 常連のお客様が、目薬で涙に近い物をと希望され…
行く病院の目星は、元気なうちに付けておきましょう
高齢のお客様が『ボラギノールA』を購入されるさいにヒアリングすると、患部に一つが表に出ているというため、肛門の奥には2~3個あるかもとお話したところ、奥は痛くないというので内臓側には痛覚神経が無いことを説明した。 肛門の奥は内臓の一部となり、もし内臓に痛覚神経があったら心臓が鼓動するたびに、物を食べるたびに、そして排便するたびに激痛にのたうち回る事になるから、痛みを感じないようになっているのだ。…