中学生を連れた親子のお客様から『ゴキブリホイホイ』を尋ねられ、医薬品ではないため『アースレッド』や『バルサン』などの燻煙剤とは売り場が異なることを説明し案内した。 その後に漢方薬の棚を見ていたので『ゴキブリホイホイ』を購入されるさいにヒアリングしてみても特にお話して頂けなかったので、鼻づまりを例にパッケージに書いてある症状だけでは適応する物を選ぶのは難しいことを伝えた。 鼻づまりを効能として…
- カテゴリー別アーカイブ それさえもおそらくは平凡な日記
OS-1を不特定多数に配布や差し入れするのは、おやめ下さい
幼児を抱えたお客様が『OS-1ゼリー』を2個購入されるので、誰か発熱したり下痢をしてるのか尋ねると、子供が病院を受診して医師から言われたそうだ。 そうそう、その情報が大事なのです。 パッケージも、「医師から脱水状態時の食事療法として指示された場合に限りお飲み下さい。」とか「医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、登録販売者の指導に従ってお飲み下さい。」と書いてあるのだけれど、そもそも読んでいない人…
知ってるつもり? 本当に知っている? 薬を選ぶ前に、レジに並ぶ前に、念のため確認を
夫婦のお客様から鎮痛剤を求められ売り場を案内すると、ご主人が頭痛に『イブクイック頭痛薬DX』を使ってるというため、鎮静成分のリスクをお話して、入っていない鎮痛剤として無印の『イブ』や『リングルアイビー』と『バファリンルナi』を紹介したうえで、お買い上げいただいた。 鎮静成分は、一般的な説明として「眠くなる」という言い方をするけれど、より正確には「認知機能が落ちる」から、本当に気をつけてもらいた…
薬を効果的に使うためには、養生法など本人の努力と工夫も必要です
幼児を連れたお客様が『アレジオン』を購入されるさいに、念のため「授乳中でも大丈夫ですが」と使用経験を尋ねたところ、ご主人が使うとのことで不思議そうな顔をされた。 薬の効き方を説明し、症状が強く出ている場合は適さない事や、症状のある日だけ飲んでも良好な効果が得られない可能性をお話したものの、やはりピンとこないようで、ご主人の状況や使い方も分からないようだった。 どこか他人ごとのようで、養生法に…
お客様や患者さんの薬の使用目的が適切か、お話の中から推理するのが難しい
お客様が『キズニコ』をレジに持ってきたので、もしかして『マキロンS』を探していたのではと尋ねたところ、そうだというため似た商品の『デシンA』とも比較して違いを説明した。 消毒成分が入ってるのは共通として、『キズニコ』は消毒のみ、『マキロンS』には皮膚の修復成分が足してあり、『デシンA』は弱い局所麻酔が足してある。 使い分けるとすれば、小さい子供は傷の疼きを抑えるためや、ピアス穴を消毒するのな…
スマホを活用してほしいですが、「ネットで病院や薬の評判を検索するだけ」というのは活用ではありません
お客様から『ボラギノールA』を尋ねられだが、イボ痔がひとつだけ出ていて痛みも出血も無いというため『プリザエース』も適応しそうになかったため、舌下錠の『ヘモリンド』を紹介し、お使いいただくことになった。 内臓に痛覚神経は無いので、中の状態を分からないことと、初期ならば日帰り手術なので先に病院という手もあることをお話した。 すると、引っ越してきたばかりで近隣の病院が分からないとのことだった。 …
市販の目薬は中身の成分も大事ですが、適切に使っているかどうかが問題です
お客様から目の痒みの相談を受け、『新緑水b』を紹介したうえで、価格と効果には直接的な関係は無いことを説明し、『アルガードマイルドs』をお買い上げいただいた。 価格の高い薬のほうが効きそうに思うかもしれないけど、特に目薬はデリケートな部分に使うため、入れて良い成分はガチガチに決まっており、新発見の特別な成分なんかは入っておらず、価格は開発費でしかない。 安い価格の目薬は、開発費そのものが安く済…
目的の銘柄の薬がお店に無い場合、代用できる薬についても相談して検討しましょう
お客様から『メンソレータム』を求められ売り場を案内すると、うちのお店には置いていない『フェルゼアローション』について尋ねられたので、尿素と痒み止めの入った『ケラチナミン乳状液』が処方の近い薬と考えられることをお話した。 主訴は乾燥肌だそうで、限られた売り場スペースに似た処方の薬は置かないので、ネット通販を勧めた。 本日は、『メンソレータム』のみお買い上げとなったけれど、それも乾燥肌に使うのだ…
薬も食べ物も、「良く効く」「身体に良い」とされる理由を知っておきましょう
やや高齢のお客様が『葛根湯』を購入されるさいに、合わない症状もあることを伝えると、悪寒などの風邪の初めに使うと具合が良いとのことだったが、症状が進んだ場合の乗り換え先を知らないというので、『麻黄湯』と『柴胡桂枝湯』を紹介した。 上半身を温める『葛根湯』は、悪寒や鼻水などに適している反面、喉が痛む場合は炎症を強め、咳があると体内を乾燥させるから咳を激しくし、発熱していたらもう温める必要は無いのだ…
医者のように診断はできませんが、患者さん本人を観察するのも重要な情報です
奥さんから『腎仙散』を頼まれたというお客様が来店し、念のため『猪苓湯』と『竜胆瀉肝湯』と『五淋散』も紹介して、比較を説明した。 漢方薬は生薬の種類が少ないほどシャープに効くとされ、この中では『猪苓湯』が該当し、病院でもファーストチョイスとして処方されることが多い。 そして、より明確に排尿時に灼熱感を感じるようなら『竜胆瀉肝湯』が候補となり、原因に疲労や体力低下が思い当たる場合には『五淋散』が…