若いお客様が『キンカン』をレジに持ってきたけれど、痒み止めの成分は入っていないことを伝えると驚かれ、公園で虫に刺されたというため抗炎症剤のステロイドが入っている『液体ムヒS』を勧めて変更となった。 別に『キンカン』の効果を完全否定する訳では無いけれど、処方内容からすると灼熱感で痒みを誤魔化す物で、言ってみれば痒いところを叩くと痛みで痒さを紛らわせるような方法と同じだから、炎症が強いケースには対…
- カテゴリー別アーカイブ 北園マガジン
市販薬は用法が決まっているので、使用の判断に迷うことも。
お客様から、犬が食事をせず水しか飲まないとの相談を受けた。 ええと……、私は人間相手の登録販売者なんですが(汗) 動物病院には連れて行き点滴をしているというため、麦茶に少し砂糖を混ぜて飲ませるか、ベビー飲料を提案したところ『イオン飲料ミネラルアクア』を購入された。 ううむ、良かったのかしらん。 動物のことは、腎臓の弱い猫に『猪苓湯』が使えるという事くらいしか知らにゃい(=^・・^=) …
薬の売り場を尋ねたら、そのまま相談していただくとスムーズです
夫婦のお客様が来店し、ご主人の日焼けの相談を受けたのだが、どう見ても火傷レベルのため受診勧奨したうえで『ピアソン HPローション』を紹介したところ購入された。 日焼けをすると皮膚の再生のために血流が体の表面に集まり内臓の働きが悪くなるため、水分補給を多めにしつつ、胃腸に負担をかけないよう消化に良い食事をするよう勧めた。 他に奥さんからは自身の体重が軽いことの相談を受け、偏食だというため炭水化…
「またのお越しをお待ちしています」 でも、そのお客様はもう来ない……
小学生の子供を連れたお客様から『小児用バファリンC2』と『小児用バファリンチュアブル』の違いを尋ねられたので、同じ成分の剤形違いと説明したところ、子供がチュアブルの味を嫌がるとのことで『小児用バファリンC2』を購入された。 今回の用途は歯痛とのことだったが、解熱剤として使う場合のタイミングは、熱が出ても元気そうなら不要なことと、悪寒がする段階では使うのには早いことをお話した。 発熱をするのは…
医療者は患者さんの言葉の裏側を読み取らないといけないし、患者さんも伝え方に気をつけましょう
高齢のお客様から、入院しているご主人が在宅介護になるとのことでドライシャンプーや口腔ケアについて相談を受けた。 食事を食べず、食べさせようとしても口を開けないそうで、認知症の始まりではないかと心配されていたたため、食べなくても食事の用意はして視覚や嗅覚を刺激するのが大事なことをお話しした。 すると、病院からは何か別の病院への紹介状が渡されているというので、紹介状は利用することと、まだ介護関係…
口唇ヘルペスかは、医師の診断を受けないと分かりません
小学生の子供を連れたお客様が虫刺されの薬を買いにいらして、子供は『液体ムヒS』を、親は『ムヒSクリーム』を選ばれたので、それぞれ成分も効き目も違うことを説明すると前者を購入された。 商品名が同じ名前なので液剤とクリームの違い程度に思われがちだが、『液体ムヒS』には炎症を抑えるステロイド剤が入っており、『ムヒSクリーム』には入っていないので薬としての単純な効果を比較すれば『液体ムヒS』の方が強い…
選んだ薬が同然合うこともあるかもしれませんが、クジ運が良かっただけかもしれません
常連のお客様に以前に疲労の相談を受け、『ヒストミンゴールド液プラス』を勧めてお買い上げいただいたことがあり、今回は風邪の相談をされた。 体がだるいというため『柴胡桂枝湯』を案内すると病院から処方された『清暑益気湯』がまだあるというので、先に使うよう勧めた。 それから他にも、病院で機能性ディスペプシアのための胃薬が処方されており、自分で『タナベ胃腸薬ウルソ』を使ったら調子が良いとのお話だった。…
鼻呼吸テープをサージカルテープで代用できる? お客様からの報告
お客様が『新ルルAゴールドDX』をレジに持ってきたさいに、念のため同シリーズの中でも鼻水と喉の痛み向けであることを伝え、『新ルルAゴールドS』は鼻水と咳、『新ルルA錠』は鼻水と鼻づまりの両方と咳に適用することを説明した。 患者はご主人で主訴は咳だけというため、咳止め薬を提案すると、ご主人は薬を飲みたがらないので糖衣錠ならと『新ルルAゴールドDX』を選んだそうだ。 そこで『ブロン錠』を案内した…
ドラッグストアーに夫婦や親子、家族で来店したら一緒にお話を
夫婦のお客様が来店し、『ソフトサンティア』と『ソフトサンティアひとみストレッチ』の違いを尋ねられ、前者は涙に近い塩水で、後者には病院でも処方されることがあるビタミンB12で、細胞の遺伝物質であるDNAの生成を助けることを説明したところ、『ソフトサンティアひとみストレッチ』をお買い上げいただいた。 実のところ目薬に使って良い成分は厳格に決めせれていて、新しく発見された特別な成分というのは、滅多に…
薬の使用感は体質や体調にも作用されるので、個人の感想は参考程度に思っておきましょう
お客様から酔い止め薬を求められ売り場を案内したところ、『アネロンニスキャップ』が良く効くと人から聞いたというため、そういう薬の選び方は好ましくないことをお話しした。 確かに『アネロンニスキャップ』には、鎮静成分と副交感神経を遮断する成分の他に、胃粘膜に作用する局所麻酔まで入っているので、効くといえば効く。 しかし、やっていることはいわば「身体機能を落とす」ことで反応を鈍くしているだけ。 乗…