成人の息子さんのニキビの相談で来店したお客様から、肌用のビタミン剤について尋ねられた。 『ハイビタC』や『ハイチオールB』などが店頭にはあるものの、息子さんはガッシリ体型で日焼けもしているらしく、患部は頬骨の辺りに赤いニキビだというので、ビタミンの補給よりも、上半身の血流を良くして熱を発散した方が良いのではないかと提案した。 婦人病専用の漢方薬と思われがちだけど、『桂枝茯苓丸料加よく苡仁』は…
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こういう人は買ってはいけない第1類医薬品
やや高齢のお客様が『ガスター10』を求めて来店されたのだが、うちには第1類の薬を置いていない。 しかし、第1類や第2類のくくりを、効き目の違いと解釈されているようだったため、効き目ではなくリスクの区分である事を説明したら驚かれた。 とかく、この区分については誤解が大きいように思える。 解熱鎮痛剤の『ロキソニンS』なんかもそうだけど、「第1類じゃないと効かない」と盲信しているらしい患者さんに…
薬は個人の使用に留まらない相互扶助の考え方を
やや高齢のお客様が、おずおずと「よそのお店で買ったんだけど……」と、申し訳無さそうに尋ねてきた。 いえいえ、何処で買ったかなんて関係無いですよ。 つい訊き損ねてしまう事もあるでしょう。 詳しくお話を訊いてみると、目の充血で『サンテボーティエ』を購入して使ってみたところ、目が痛いという。 成分でアレルギー起こした可能性もあるため、病院での受診を勧めたら、外箱も添付書も捨ててしまったそうな。…
常温で飲む意味は吸収を早めるため
やや高齢のお客様が、『OS―1』と『経口補水液』を多く購入されたので、念のため、熱中症対策のために飲む場合には、常温で、小分けにして飲むよう勧めたら、「えっ? そうなの?」驚かれた。 売り場では便宜上、冷やして販売しているものの、それは冷やしていないと売れないからで、体に吸収されやすいのは常温の方。 最近では、常温で飲んだ方が良いと知っている人もいるようで、コンビニなんかで常温のまま販売して…
あまり効きそうにない薬を探すという変な事も
小学校高学年の子供の鼻炎(鼻づまり)を相談されたので、漢方薬の『葛根湯加川きゅう辛夷』と現代薬の『パブロン鼻炎カプセルS小児用』を案内したら、『パブロンかぜ学童用』を選んで買っていかれた。 お話の中でも風邪の兆候は無いみたいと言っていたのに、何故? 風邪に進行した場合を考えたのかなぁ。 でも薬の場合、特に現代薬の方は、合わない物を先に飲んでおいても良い事は無いんだけど。 それならまだ、『…
治療を再優先と考える信念がグラつく瞬間
『ルナメアACファイバーフォーム』を購入されたお客様が、失礼ながら高齢のように見えたので用途を尋ねたら、成人の娘さんの頼まれ物という事だった。 この洗顔フォームが合っているようで、お気に入りらしい。 データとしては貧弱だけど、実際に使用している人の感想というのは重要な情報。 なにしろ、医薬品はもちろん、健康食品や化粧品なんかは、全てを試すという事はできず、メーカーからの資料だけが頼りなの…
客商売の基本は、お客様の満足度でしょ?
11歳の息子さんがスポーツクラブに入っていて、本人が貼る鎮痛薬を希望しているという相談を受けた。 しかし、よくよく訊いてみると、すでに『バンテリン液』を使用しているという。 成分はインドメタシンだから、鎮痛薬としては強い方。 しかも、液状の方が塗りやすく、運動もしやすいはずで、わざわざ貼るタイプにする意味が分からない。 もちろん子供なりに何か考えているのだろう。 私が小学4年生の時に夏…
相談してもらえない側にも問題がある?
お客様ご自身が『パブロン鼻炎カプセルS小児用』を選んでレジに持ってきたのだけれど、会計する段になって「眠くなりにくい物を」とリクエストされた。 それなら、選ぶ前に相談すれば良いのにとも思ってしまうが、やはり不安になって要望を伝える気になったのかもしれない。 子供のためなのだから、そういう労力は掛けてもらいたいところ。 小学校高学年で、主訴は鼻水、体質虚弱という事は無いそうなので『小青龍湯』…
訊かれたら訊かれたで困るけど訊いて下さいな
当初は、解熱鎮痛薬をと来店し、『バファリン』と『イブA』を比較して質問をされたお客様から、効き目の強い方をとの要望を受けて『イブA』を勧めてお買い上げ頂いたら会計後に、エアコンを点けたまま寝て風邪をひいたらしいと言われた。 どうして、その情報を最初に出してくれないの……orz いや、確認を怠った私が悪いんだけどね。 とりあえず、お客様としては「解熱」という目的自体は『イブA』で充分と考えて…
セカンドチャンスに恐悦至極
以前に鼻づまりで『辛夷清肺湯』を試して頂いた、やや高齢のお客様が再訪。 あまり効果を感じられなかったそうで、申し訳ない。 ただ、以前いらした時より顔に赤味があり、上半身に熱が篭っているように見受けられた。 言い訳するなら、病態が変わったという事だ。 もちろん、そんな言い方はしないけど。 一度外した私を信頼して頂けるのか、今度は患部を冷やしてみましょうと案内した『荊芥連翹湯』を試してもら…