夫婦のお客様が、『ヒストミンゴールド液プラス』を購入され、直前に他の物も見ていたので『リポビタンD』などのタウリン系は瞬発力が必要な時に向いていて、持続力ならば『ユンケル黄帝液』のような生薬系がお勧めなことをお話しした。 タウリンはもともと体内にあって、疲労したときに消費されるので、それを補えば疲れが回復すると考えられる。 また、カフェインが入っている物が多く、カフェインは体力を前借りしてい…
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お客様にいつも誠意が伝わるとは限らない
常連のお客様が、私のいない時間帯に睡眠補助剤を購入したそうだが銘柄を覚えておらず、1錠では効かなかったため説明書を見たら2錠と書いてあったので、そうしたら効いたとのお話だった。 友人は「3錠飲めばいい」と言っていたそうだが、このお客様は心臓の薬を服用しているのに、友人から「お酒ぐらい大丈夫」と唆されて飲んでぶっ倒れた人なので、「ちょっとその友人を連れて来い!」と思った(-_-;) お客様と顔…
生活スタイルや仕事の情報の中に、病状のヒントが隠されているかも
夫婦のお客様から下剤の注文を受けたけれど銘柄が分からず、胃腸薬の棚で探してみると『酸化マグネシウムE便秘薬』だった。 奥さんの便秘は一週間くらい続き、出るとコロコロ便だというためストレスが影響している可能性をお話しして『桂枝加芍薬湯』を紹介したうえで、『酸化マグネシウムE便秘薬』をお買い上げ頂いた.。 お客様が便秘外来を受診したのは1回だけだというため、専門家の意見を聞くために再受診するよう…
連用や併用に気をつけるのは、鎮痛薬や風邪薬だけではありません
やや高齢のお客様が『パンシロンキュア』を購入されるさいに、他に服用してる薬の有無にを確認すると以前に逆流性食道炎と診断されたものの今は何も薬は飲んでいないというお話だったのだが、胃薬は血圧の薬との飲み合わせにも気をつけるようお話すると、実は服用していると分かった。 しかも『太田胃散』を毎日飲んでいるというため、担当医に報告するよう勧めた。 胃薬の中には血圧を上げてしまうナトリウムを含んでいる…
肩こりの原因は様々、肩こりの薬も色々
やや高齢の常連のお客様から、肩こりの相談を受けたのだが、今までなったことが無いというので、『コリホグス』と『ドキシン錠』の違いを説明して案内したところ、前者を試していただくことになった。 具体的には、『コリホグス』の方は筋肉弛緩剤で肉体的に肩こりを軽減するのに対して、『ドキシン錠』は精神面に働きかけて緊張を解くのでストレス性に向いている。 他に『独活葛根湯』を紹介したところ、仕事で下を向いて…
人間の体は機械ではないから、前に使った薬がまた合うとは限らない……が
お客様から頭痛の相談を受け、いつもは『イブA』を使っているそうで、「胃に優しいから」と今回は『バファリンA』を選ばれたけれど、主成分のアセチルサリチル酸の方が胃に負担がかかりだからこそ『バファリンA』には胃を保護する成分が入っていることを説明したところ、『イブA』を継続することとなった。 もちろん『バファリンA』が悪い訳ではないものの、問題の無かった薬を乗り換える必要も無いので。 とはいえ、…
「条件が合わなかった」のか「症状が我慢できる程度だった」のか?
お客様から『ガスター10』を求められたが、薬剤師のいないうちの店は置いていないため、作用機序は違うものの効果としては同じと考えられる『ガストール』を紹介してみたけれど、「ガスターじゃないと効かない」と言われ、しかも「10ミリでも駄目、20ミリでないと」とも言われた。 しかし、市販の薬で『ガスター』の20ミリは無いはず。 とりあえずお客様が納得されないから、近所の薬剤師のいるお店に電話で問い合…
名札を見て、「薬剤師」か「登録販売者」か「無資格者」なのかの確認を
お客様から鉄剤の『ファイチ』と『マスチゲン』の比較を尋ねられ、前者は造血を手伝う葉酸が濃く、壊血を防ぐビタミンCも入っていることを説明した。 お客様の主訴は貧血と息切れで、病院では鉄不足の診断を受けており、サプリメントは避けたいとのことから、息切れに注目して『人参養栄湯』を紹介したけれど、鉄剤が希望だったため『ファイチ』を購入された。 診断を受けているのであれば経過観察のためにも、病院で処方…
使ったことのある薬、家にある薬が分かれば、それも参考になります
お客様から『正露丸』の「匂いのしない物を」と希望され、『セイロガン糖衣A錠』を案内したうえで普通の『正露丸』との違いや、大幸薬品と他社製品との違いを説明した。 『セイロガン糖衣A錠』は『正露丸』から、鎮痙攣成分と抗炎症成分を抜いた処方なので、シクシクとした痛みへの効果が弱いと考えられる。 また、腸には味覚も嗅覚もあり、あの独特の匂いも効果のうちなのだ。 そして『正露丸』は下痢止めとして知ら…
乗り物酔いを防ぐには、胃の働きを悪くすればイイ?
雑貨を購入されたお客様から、『浅田飴』の試供品を求められ渡すさいに、薬なので舐め過ぎに気をつけるよう伝えたところ、咳より花粉で鼻水が辛いというため腸と花粉症の関係を説明し、消化に良い食事を勧めると「食品売り場で探してみます」と言って頂けた。 なかなか花粉症だから食べ物を変えようとは思わないだろうけど、第二の脳とも云われる腸が体の防衛機構を担っていて、花粉を敵と誤認することにより過剰に攻撃してし…