風邪の症状と思われている鼻水・鼻づまりも、風邪とは限りません。 まずは、鼻炎薬を検討しましょう。
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効果の分からない物にも意味がある? マグネット関連商品は気休め程度に
やや高齢のお客様から、『マグネループ』シリーズの磁力の違いについて質問を受け、そもそも効果が疑わしいことを説明して、肩こりだというから上半身を温める『葛根湯』を提案した。 すると膠原病などで複数の薬を服用しているらしく、『大建中湯』を紹介すると、それも使っているとのことだった。 なるほど、だから『マグネループ』なのか。 特に効果が期待できない物に、そんな需要があるとは。 “管理医療機器”…
同じブランド名でも縁もゆかりも無いかも? 似た薬の中身に注意
親子のお客様が『バファリンルナ i』と『バファリンA』で迷っていたので気にかけていたところ、前者を購入されるようだったので念のため同じブランドでも成分が違うことを説明したところ、「知らなかった」というため成分表示を取っておくよう勧め、成分によって得意分野も違うことを伝えた。 『バファリンA』とその他のバファリンを同じ薬の、強さの違う物だと思われているお客様は多いけれど、処方内容からすれば縁もゆ…
店頭でも、お薬手帳があれば処方の近い薬を探したり、併用を避ける薬が分かります
『ロートアルガードEX』を購入されたお客様に、花粉症と腸の関係の話をすると反応が良かったので、腸に負担がかかるような食べ過ぎに注意するよう伝えたところ、後ろで聞いていた他のお客様からも「腸なの?」と尋ねられた。 たまにこうやって、すでに薬を選んでレジに並んで関心を持ったお客様から、改めて相談してもらえることもある。 ちなみに、花粉症に腸が関係するというのは、花粉を外敵と間違えて戦おうとする異…
お客様には毎回、ビクビクしながら声をかけています
お客様から抗ヒスタミンの目薬をと注文され、詳しくお話を訊いたところ9歳の子供に病院から処方されたそうで、それは『パタノール点眼薬』だと分かった。 そもそも病院で処方される薬だから市販はされていないし、『ロートアルガード』で充分ではと提案すると、『ロートこどもクリア』はどうかと尋ねられたため、効き目としては少し弱いことをお話しすると、『ロートアルガード』を購入された。 まぁ、厳密なことを云うと…
薬を買う時には急がす慌てず、ゆったりとした時間を確保して下さい
お客様から『タクトL』を求められたけれど、置いていないためヒアリングしたところ、塗った後に粉っぽさでサラサラしているのが好きというので、それは酸化亜鉛と考えられることを説明して、似た処方の『テオドランホワイトL』を紹介したところ、お買い上げ頂けた。 市販薬を買う時は特定の銘柄を足で探すより、似た処方をチョイスした方が苦労が少ないので、成分表示を取っておくように勧めた。 お客様が『アレグラFX…
中高生ぐらいの年齢になったら薬は本人に購入させてほしい理由
お客様が『キャベジンコーワα』を購入されるさいに、花粉症の薬を使ってるか確認すると甲状腺の治療中で、以前に何かの市販薬で具合が悪くなったというため、それは胃薬についても気を付けた方が良い事をお話しした。 そして、『キャベジンコーワα』を服用してることを担当医に伝えていないというので、お薬手帳に成分表示を貼って担当医に報告するようお願いした。 『太田胃散』もそうだけど、『キャベジンコーワα』な…
人間の異物を追い出す力は侮れません ~目薬の正しい差し方~
やや高齢のお客様が『ロートゴールド40』を購入されるさいに、疲れ目に価格の高いのが効くのかよく分からないから中間の物にしたというため、価格と効果に直接的な関係はありませんとお話した。 「詳しくないから聞いてみた」 と言うので、それが一番ですと答えた。 そして目薬の差し方として、目薬を差したら瞬きせずに瞼を閉じ、目薬を閉じ込めたまま少し下を向いて1分以上は待つようにと教えた。 顔を起こしたまま…
人は自分に都合の良い情報にしか注目できない?
お客様から、「生理を遅らせる薬が欲しい」との注文を受けたけれど、詳しくお話を聞くと旅行に使うのが目的で「ネットで見た」というため調べてみたところ、『エンペシドL』や『メディトリート』といった膣カンジタの薬のことだった。 ああ、スポーツ選手が使うって話は聞いたことがあるな。 いずれにせよ、薬剤師のいないうちのお店では扱っていないし、薬剤師のいるお店でも目的外使用となると売ってもらえないであろう…
市販薬を買うときにお薬手帳が必要な理由、薬を買わなくてもお薬手帳が必要な理由
男性の二人組のお客様が『第一三共胃腸薬』を購入されるさいに、花粉症の薬を使ってるか尋ねると、一人が「鼻の中に塗るタイプ」と答えて頂いたけれど、いわゆる花粉の侵入を防ぐ物で薬ではなかった。 ところが、胃薬は他の薬との飲み合わせに注意が必要なことを伝えると、「そうだったんだ」と驚かれ、血圧の薬を飲んでいると分かった。 『第一三共胃腸薬』には血圧を上げる可能性のあるナトリウムは入っていないけれど、…