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  • 茵ちん蒿湯(いんちんこうとう)
    ………黄疸、肝硬変症、ネフローゼ、蕁麻疹(じんましん)、口内炎

    適応症状

     

     尿量減少や便秘がちで比較的体力のあるものの次の症状:
     黄疸、肝硬変症、ネフローゼ、蕁麻疹(じんましん)、口内炎

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
         サンシシ(山梔子) 3.0g
         ダイオウ(大黄) 1.0g
         インチンコウ(茵ちん蒿) 4.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス1.5g含有します。

    類似処方鑑別 

    茵ちん五苓散
     
    体力が中等度以下で、小便不利、口渇、浮腫があり、腹壁の緊張が弱く、心窩部振水音を認めるような場合に用いる。

    大柴胡湯
     体力が中等度以上で、上腹部より胸部にかけての膨満感、不快感が本方より軽いが、季肋部の抵抗・圧痛が顕著な場合に用いる。

    小柴胡湯
      大柴胡湯と似ているが体力が中等度で、季肋部の抵抗・圧痛の程度がやや弱く、便秘を伴わない場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (3)著しく体力の衰えている患者。
     (4)下痢、腹痛、食欲不振等の胃腸障害のある患者。
     (5)妊婦及び、妊娠している可能性のある婦人には慎重に投与すること。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

     

  • 眩暈(めまい)

     眩暈と一口にいっても、回転性の眩暈(天井が回るような)、起立性の眩暈(立ちくらみ)、動揺性の眩暈(雲の上を歩いているような)、なんとなくフラフラする、目の前が暗くなる、頭が重くて眩暈を感じるといったように、様々な症状があります。
     原因についても、三半規管の異状や脳の異状といった直接関係のありそうなものばかりでなく、胃下垂症や胃アトニー(胃の働きが鈍くなる状態)ように胃が関係している場合や、高血圧や血の道症、白血病のように血流異状が関係するもの、耳鳴りなどを併発するメニエール病など多岐に渡るため、一度は専門医の診療を受けたうえで、服用する漢方薬を選ぶのが最善です。
     漢方においては、眩暈の原因はお血(おけつ)と水毒(水分代謝の異状)によるものと考え、いわゆる「原因が分からない」あるいは「検査でも異状が認められない」といったように、対症療法的な治療方針が立たない場合に特に有効だと思われます。
    [:○:]上半身がのぼせて顔色が赤く、イライラする傾向のある場合。
     三黄瀉心湯黄連解毒湯
    [:○:]上半身がのぼせて便秘がち、あるいは下腹部痛がして眩暈がある場合。
     桃核承気湯桂枝茯苓丸
    [:○:]高血圧で、下腹部痛があり便秘がちな場合。
     通導散
    [:○:]下腹部痛があり、肩こり、眩暈の他に、上半身がのぼせる一方で手足が冷える場合。
     甲字湯
    [:○:]口渇があり、尿量が少なく、動悸を伴う眩暈の場合。
     五苓散
    [:○:]急激な眩暈。
     沢瀉湯
    [:○:]眩暈、ふらつき、尿量減少、動悸がある場合。耳鳴りを伴うメニエール症。
     夜中に果物やコーヒーなど、体を冷やす物を飲食している人。
     苓桂朮甘湯
    [:○:]不安神経症の眩暈。動悸がしたり、喉に異物感(つまる感じ)がある場合。
     半夏厚朴湯
    [:○:]貧血、息切れ、動悸がある場合の眩暈。
     四物湯苓桂朮甘湯
    [:○:]更年期障害の眩暈。貧血や不安感を伴う場合。
     加味逍遙散
    [:○:]胃下垂症があり、胃アトニーによる眩暈。
     半夏白朮天麻湯
    [:○:]冷え症で貧血があり、耳鳴りや動悸を伴う場合。
     当帰芍薬散
    [:○:]産前産後の障害として起きる眩暈。
     当帰湯
    [:○:]手足のむくみや冷えやすい傾向のある場合。
     防已茯苓湯
    [:○:]頭痛を伴う眩暈。
     釣藤散
    [:○:]低血症の眩暈。まっすぐ歩こうとしても横に逸れてしまう人の眩暈。
     真武湯

     

  • 下痢

     下痢の原因は様々であり、その症状も多くの種類があります。
     最も多く起こる原因は腸炎で、これが半数以上を占めるとされています。
     また、嘔吐を伴う場合には、赤痢コレラノロウイルス等の伝染病、あるいは中毒性によるものの疑いがあります。
     さらに、精神的な不安感やヒステリー、神経衰弱といった自律神経の興奮や失調によって起こる場合もあります。
     これらの下痢に対して、漢方ではまず胃内停水、すなわち水分代謝の異状によって水毒を起こしていると考えます。
     そして下痢は、毒物を体外に強制的に排出したり、腸内の活動を整えるために空にしようという身体の防御機能なので、下痢止めを使うよりも、身体の補助をするための治療を第一に考えます。
    [:○:]感冒(風邪)からきた下痢で、悪寒・発熱がある場合
     葛根湯
    [:○:]下痢が長引き、貧血気味で、熱性の下痢の場合
     黄連解毒湯
    [:○:]暑さによる下痢、暑気あたり
     清暑益気湯かっ香正気散
    [:○:]水瀉性(水のような)下痢で、咽喉が渇きやすく、尿量が減少し、嘔吐を伴う場合。ノロウイルスなどの伝染病による下痢
     五苓散
    [:○:]胃の停水、食欲不振、腹の膨満を伴う場合
     平胃散
    [:○:]腹痛、尿量減少と口が渇きやすい場合
     胃苓散
    [:○:]吐き気があり、食欲不振で咽喉が渇き、水瀉性(水のような)下痢の場合。
     柴苓湯
    [:○:]軟便または下痢傾向で、嘔吐や腹鳴があり、食欲不振の場合。
     半夏瀉心湯
    [:○:]食欲が無く疲れやすく、慢性的に下痢を起こす場合。
     四君湯
    [:○:]裏急後重で、腹痛を伴う場合。
     桂枝加芍薬湯
    [:○:]手足が冷えて、尿量が多い場合。
     人参湯
    [:○:]冷え症の人の、急性胃腸炎の初期。
     六君子湯
    [:○:]冷えによる下痢。
     胃風湯
    [:○:]冷えによって下痢をし、腹痛や嘔吐を伴う場合。
     補中益気湯
    [:○:]下痢が続き、衰弱している場合。
     五積散
    [:○:]下痢気味で、手足の冷えの強い場合。
     当帰四逆加呉茱萸生姜湯
    [:○:]眩暈(めまい)や動悸、身体がだるい場合。
     真武湯
    [:○:]寒気、発熱、頭痛、みぞおちの痞えを伴う場合の下痢
     黄苓湯
    [:病院:]すぐに下痢を止めたい場合の生薬配合薬には、即効丸をお試し下さい。

     

  • 1月5日(金)/2007年

     風邪の相談で患者さんが来店。
     吐き気がするそうで、そうなると葛根湯(かっこんとう)麻黄湯(まおうとう)は使えない。
     一方、ノロウィルスの特徴となる下痢や実際の嘔吐にはなっていない模様。
     もし下痢と嘔吐があるようなら五苓散(ごれいさん)をと思ったけれど、ひとまず柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)で様子を見てもらおう。
     熱感はあるようだったので、念のため地竜(ぢりゅう)を合わせて勧めた。
     頭痛の相談で、患者さんがいらした。
     頭痛がするという事で、風邪の初期かとも思ったが、血圧が高くてのぼせもあるという話から、釣藤散(ちょうとうさん)を案内した。
     膀胱炎の漢方薬として、猪苓湯(ちょれいとう)を買いに患者さんがいらした。
     以前に勧めた物で、良く効いてるらしく、備えを置いておかないと不安との事。

     

  • ジェーピーエス製薬の関東ゼミナール

     糖尿病の相談を患者さんから受けた。
     これは適応する漢方薬の種類が多く、けっこう迷う。
     体表部の熱感があれば白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)とか、咽喉が渇きやすければ五苓散(ごれいさん)とか。 
     しかし、詳しくお話を訊くと、糖尿病と診断された訳でもなく、心配だから先に何か飲んでおこうと思ったのだとか。
     ううん、まずは病院で検診を受けた方が良いかと。
     軽く昼食を済ませてから、出立。
     ジェーピーエス製薬の関東ゼミナールの会場である、東京ベイホテル東急に向かった。
     JR舞浜駅で、『ディズニーリゾートライン』に乗り換え。
     http://www.tokyodisneyresort.co.jp/drl/index.html
     車内には、ディズニー関連の貴重な資料とも言える、昔の人形などが展示されており、思わず全部を見て回る。
     ネズミーランドに興味は無いとか、ディズニー作品は嫌いとか言ってるわりには、こういう物品には弱い。
     ホテルに歩いて行くまでに、雨に降られてしまった。
     なんか、前に来た時にも降られたぞ。
     会場に到着し、希望した分科会の『下痢』の方の部屋に入った。
     静かな講議で嫌な予感。
     メモを見ながらホワイトボードにどんどん書いていき、書いたのと同じ内容を喋っていく。
     私がー番嫌いなパターン。
     これなら講議を聴く必要が無い。
     その手元のテキストをコピ一して見せておくれよ。
     しかも、メモを取ってる人に確認もせずに、どんどん消していってしまうんだから始末に悪い。
     後で、もう一つの分科会の『婦人疾患』の方に出席した人に尋ねてみたら、そちらは充実していた様子。
     あちゃー、失敗したか。
     やっぱり遅刻してくりゃ良かったと駄目駄目なことを思ったり。
     参考になった話としては、生理痛の治療に婦人華(ふじんげ)を最初に使うのが一つの選択ではあるが、疲れやすいような当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)寄りの人には安中散(あんちゅうさん)を足し、のぼせがある桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)寄りの人には芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)を足すというのが。
     ううん、生で聞きたかった。
     分科会の後に開会式。
     会社としての売り上げは、昨年度は29億3千8百万円との事。
     ただし、会員の売り上げは1億円近くの減だそうである。
     うちの赤字が、小さく思えますな(笑)
     そして、全体での講演会。
    『初級者の為の、間違わない方剤決定のコツ』というタイトルで、元気堂薬局のO氏。
     この先生の良いところは、JPS製薬に媚びないところ。
     JPS製薬の商品に無い漢方薬をバンバン挙げていく。
     それでいて、ちゃんとJPS製薬にある処方では、コレにコレを合わせると近い効果があるとも提示する。
     ううん、スゴイ人だ。
     迫力もスゴイんだが。
     聞いてると疲れるんだわ、コレが(笑)
     正直言って苦手なタイプ。
     私の場合、苦手なのと嫌いなのは別。
     自分の得になると思ったら、意地汚なく取り込んでいきたい。
     表題の内容については、まず第一に「悪くしないことです」と力説される。
     証が合っていても、必ずしも同じ対応で治るとは限らないから注意が必要だと。
     そして、主訴をちゃんと当てられるかどうか。
     例えば、頭痛の患者さんが来たら、頭痛に関する事をいっぱいいっぱい訊く。
     漢方で大事とされる、他の症状との関連を探ろうと、お腹の具合とか訊くなんて、そんな事は後回しで良い。
     主訴をとことん突き詰めることが大事と。
     続く講演は、『ドラッグストア一はこわくない!!』というタイトルで、F屋薬局のF氏。
     ところが、整形外科医院のサイトを紹介して、一般的な治療法をおさらい。
    「それだけかよ」と心の中でツッコミ。
     資料を集めるというのは当然のことながら大切だけれど、講演として聞く必要が無いんじゃないか。
     その資料を渡してくれれば済んでしまう訳で。
     整形外科医院のサイトで解説されている関節痛の説明や、使用する薬の種類が極めて現代医薬に偏っていて、漢方的な治療法に一切触れていないというのは参考になった。
     ただしこれも、講演者の口から解説されるのではなく、サイトのページをプリントアウトしてきただけでは、やっぱり時間の無駄としか思えず。
     しかしなんだね、良い講師は個性的でバイタリティがあり、社員は応対が大変そうではある(笑)
     懇親会の食事は、期待薄だったけど、まぁまぁ。
     相変わらず、冷房の入れすぎのくせに、冷たい飲み物しか用意していないのには呆れる。
     やや高齢のグループの人たちが本当に寒そうにしてたので、温かいお茶を用意するように注文した。
     私自身も、ウィスキーをお湯割りで。
     食べる一方で写真を撮り、気の利かないホテルマンに代わり用意された温かい飲み物を運んでとかしてたら、デザートのケーキを食べ損ねた(T-T)
     普通の食事は余ったくせに(苦笑)、デザートのケーキだけ先に無くなっちゃうんだものな。
     帰る頃は、まだ外も明るく雨は上がっていた。
     ホテルの送迎バス、ネズミバス(仮名)に乗ってJR舞浜駅まで。
     帰ってきたら、チュースカを入れた虫かごの中のチップが減っていた。
     奥さんによると、次郎が虫かごをひっくり返したらしい。
     大怪獣ジロー、チュースカを襲うか(・。・;
     奥さんが夕飯の買い物をしてないそうなので、『ピザカントリー』にピザを買いに出た。
     http://www.pizza-country.com/
     私は夕飯は食べてたんだけど、今日まで半額だという事で。
     懇親会での料理よりも美味しく、お腹いっぱいだったのに食べられた。
     奈良県で起きた男子高校生による母子3人の放火殺人事件。
     男子高校生のが通っていた高校の保護者有志が、処分を軽くするよう求める嘆願運動を始めたとか。
     3人殺しておいて処分を軽く?
     寝ぼけてるのか?
     怖い世の中だ。
     東大阪市の東大阪大生ら2人が9人グループに暴行され、生き埋めにされ死亡した事件では、当初、主犯格の男子学生から相談されて実行役リーダーを務めたとみられていた容疑者が、どうもあくまで従っただけらしいと捜査の過程で分かってきた模様。
     主犯格の男子学生は、相手を犯行現場に誘い出す方法を考えて指示をしており、集団暴行を受けた3人のうち1人の男性を解放する際には、運転免許証をコピーさせて受け取るなどして、事件発覚を防ぐための手だても考えていたという。
     さすがリーダー気質。
     保身も考えていたのね。
     だとしたら、共犯者も始末しておくべきでしたな。
     さて、チュースカの面倒をどうしよう。
     鳥や猫は飼った事あるけど、ハムスターは初めて。
     なんか飼育サイトを読んでると怖いわ~。
     暑さに弱くて、下痢したら一日で死んじゃうとか書いてあるんだもの。
     とにかく情報収集に努める。
     チャットでも、以前に飼ってた事があるという人からアドバイスを受けつつ、今夏のチューハイ事情の話など。(チューしか、語呂が合ってない)
     『沖縄パパイヤチューハイ』とかいうのを買ってきてあったので飲んだ。
     うっ、ニオイで来た………( ̄▽ ̄|||
     そして、甘い………( ̄M ̄|||
     こんなイカしたアホーなチューハイ造るユカイな会社は、『サントリー』。
     http://www.suntory.co.jp/rtd/okinawa/index.html
     しかし、すでに飲んだというK氏は美味しかったとの事。
     元の果物が好きだと、そうかもしれない。
     そしてこのシリーズ、どうやら沖縄の産業振興に役立ってるらしい。
     基地でお世話になってるからには、産業振興に協力はしないとなぁ。
     試供品のモニター募集がサイトにあったので、応募してみた。
     これから毎日、酒関係の懸賞に応募してみるか。
     目指せ、酒代0円(笑)
     言ってる事がちゃうやんか。
     やっぱり、社会奉仕はまず企業がしないとね。
     漫画の『美味しんぼ』じゃ、“カネトリー”とかいう社名で登場させられてたが(笑)
     他社は、“ポロポロ”とか“ユウヒ”とか穏便だったのに、何故か一社だけ。
     しかも、『YEBISU』だけは、「日本で数少ない本物のビールを出してるメーカー」として実名で出ていた。
     http://www.yebisubar.jp/
     YEBISUビールは大好きなんで異議は無いけど。
    「金持ちになって守りに入った雁屋(原作者)の言うことなどに、いちいち惑わされないもんね」とI氏。
     確かに、牛乳メーカーや醤油メーカーと戦ってた頃が輝いてたなぁ(笑)

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  • ビデオ評『銀河ヒッチハイク・ガイド』

     夜半から明け方はすごい降りだった雨も、小雨になった模様。
     例によって次郎が明け方に泣いて目を醒まし、奥さんにオッパイをもらって満足すると遊び回る。
     最近奥さんには、「いい子いい子」も頬にキスもしない次郎が、オッパイをねだる時だけはするようになった(笑)
     お母んは、保育園のクラスが3歳以下のクラスで1歳の子たちもいるから、次郎が幼児返りしてるんじゃないかと言っていた。
     あっ、まだ幼児だから乳児返りか。
     保健所の職員が来訪。
     薬局営業の更新をしたので、店内の検査に。
     特に問題無く、思っていたよりも簡単に済んで、お母んともども安堵。
     葛根湯(かっこんとう)苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を買いに患者さんが来店。
     苓桂朮甘湯は眩暈用に常用、葛根湯は風邪かなとも思った時に出先で飲むために備えて。
     病院からの処方箋を持って患者さんがいらした。
     急な下痢で診察に行ったという話だけれど、処方されているのは整腸剤程度。
     これだったら行かないで、うちに来れば良かったと言われる。
     まぁ、大病ではない事が分かって良かったです。
     もし整腸剤で下痢が治らなければ、水みたいな下痢というお話なので、五苓散(ごれいさん)を使ってみましょうと伝えておく。
     昼前には雨が完全に上がって、時おり陽が差すくらいになった。
     途端にムシムシと暑くなる。
     ドアを全開にして風を入れよう。
     今日は急にネットでの注文がダダダダダッと入り、午後はほとんど商品の梱包に費やす。
     梅雨入りしたから、出先で買うよりという事なのだろうか。
     ツムラの営業マンが来訪。
     先日、桔梗湯(ききょうとう)の顆粒に髪の毛が混入していたという報告が使用者からあり、その混入していたとされる製造ロットの製品が回収された。
     今日は、そのロットの製品がうちに入荷していないかを確認に来たのだ。
     一応は、連絡があった時にうちでも調べて報告はしておいたけれど、念のためにと。
     実のところ製造工程から考えて髪の毛の混入は考えにくいのだが、苦情に対しては適切な対応が求められる。
     もっとも、これがもっと原価の高い製品だったら大変でしたと営業マン。
     今回は、うちには該当するロットの製品は入っていなかったので、書類に検印のみ。
     パートのAさんが営業マンに、ツムラの漢方製品の総合カタログは無いかと尋ねたら、もう5年も前に制作をしていないという返事。
     ありゃん、あれ便利だったのに。
     便利だったから、店で使ってる物はボロボロ。
     じゃあ今はというと、手帳サイズの漢方製剤の活用の手引書を配布しているのだという。
     数冊ほど頂いたが、なるほど確かにポケットに入れておけて便利。
     若手の薬局関係者からの要望で、このような形になったという。
     うーん、でも大きい冊子も店頭には欲しいな。
     患者さんに見せながら説明する時もあるし。
     手帳サイズだと、なんだかアンチョコを覗いてるように思われてしまうんではないかと。
     考えすぎ?
     あと、生薬の解説が載っていないのは不便。
     生薬構成が似ている漢方薬を比較する時に、参考になるのに。
     そう話すと、生薬辞典をいただいた。
     それも、実や葉っぱだけではなく、群生している物はその景色の写真まで載っている。
     こりゃ、眺めるだけで楽しい。
     非売品だそうで、言ってみるもんだ。
     犬を連れて近所の人が来店。
     小型犬なのだけれど、ちょうど帰ってきた次郎は怯えて近づかない。
     しかし興味はあるらしく、私を呼び、私の足元に隠れながら接近をはかる。
     人を盾にするな(笑)
     ご近所の方から電話で雑貨などの注文を受けるのは珍しくない。
     ところが今日は、その電話が重なって困った。
     注文を受けてる間にキャッチホンの音が。
     病院からのFAXだと受信しないとならないので、いったん待ってもらって切り替える。
     すると切り替えた相手が、やっぱり電話での注文だったり。
     短い注文であれば先に受けてしまった方が良いし、長引くなら折り返しお電話をと言うのだが、その判断が難しい。
     受注を終えて電話を切ろうとすると、「あっ、それから……」と続いたりσ(^◇^;)。
     奥さんが次郎をマンションに連れて帰ろうとして自転車に乗せ、何か忘れ物をしたからとそのまま店の中に戻った。
     コラコラコラコラ、荷物じゃないんだから自転車に乗せたまま離れるな。
     物なら盗まれるだけで済むだろうが、子供はそうじゃないだろう。
    「すぐだから」と奥さん。
     秋田で起きた殺人事件を例にするまでも無く、近所の人にだって殺される事があるってのに、なんて無防備な。
     気をつけてたって避けられないのなら、あとは遭う確率を低くするしかないのだよ。
     『YAMAHA』に電話。
     電動スクーターのEC-02を納品してもらう事にする。
     http://www.yamaha-motor.jp/ev/ec-02/index.html
     『日本自動車研究所』としては、申請書の行方を調べてはもらえないようなので。
     水虫の塗り薬を下さいと患者さんに注文されたので、なんの疑いも持たずに売ってしまった。
     ところが会計を終えた後に、「なんか効くの無いかねぇ」と言われるので患部の状態を尋ねてみたら、腕をまくられた。
     何故腕まくり?
     と思ったら、腕が痒いんだという。
     うえっ、湿疹じゃないですか。
     それじゃ水虫の薬を使っちゃ駄目ですよ。
    「いや、コレが良く効いたんだよ」
     そりゃ、痒み止めの成分は入っていますが、これは真菌を倒すのに使う物でして。
    「水虫にも効くんでしょ?」
     というか、水虫にしか効きません(・_・;)
    「まぁ、いいや。せっかく買ったんだから」
     良くありませ~ん。
     在日本大韓民国民団、通称『民団』が、日本の植民地支配からの解放を記念して8月15日に開く『8・15記念祝祭』の在日本朝鮮人総連合会、通称『朝鮮総連』との共同開催を見送ることを決めたというニュース。
     共同開催は、5月17日の朝鮮総連との和解の際の共同声明に盛り込まれた合意事項であったが、支部の反発が強く断念した模様。
     もう一つの合意事項である、『6・15民族統一大祝典』への日本地域委員会代表団メンバーとしての参加も見送ったそうだ。
     これじゃもう、合意も何もあったもんじゃないですな。
     なにしろさらに、和解を巡って組織の混乱を招いたとして、5人の副団長全員が辞表を提出したそうだし。
     朝鮮総連を瓦解させられず、民団の方が自滅するというのがなんとも。
     ダメダコリャ。
     やっと、 『銀河ヒッチハイク・ガイド』のDVDをレンタルしてきて観た。
    「やっと」というのは、「評判で知ってはいたけれど二の足を踏んでいたから」である。
     この作品、世間的に当たらなかった。
     やっぱり、しょっぱなで地球がアッサリ無くなっちゃうからかな。
     主人公のアーサーが朝目覚めると(駄洒落でなく)、突然家が取り壊されることになったと通告される。
     それはアーサーの家が高速道路の建設予定地になっていたからで、もちろんそんな事は知らないと役人に抗議をすると、告知は何ヶ月も前に地下室に掲示してあったのだから、知ろうとしなかったアーサーが悪いという。
     そんな事で揉めていたら、地球に宇宙船が襲来。
     地球は銀河系の亜空間高速道路の建設予定地になっているから、ただちに立ち退くようにと通告してくる。
     もちろんそんな事は地球人の誰一人として知らないが、その告知は数万光年離れた星にちゃんと掲示してあったのだから、知ろうとしなかった地球人が悪い、問答無用で地球は消去されてしまうのだ。
     で、その直前にアーサーの友人であるフォードが助け出してくれるところから、物語は始まる。
     この間、わずか数分の展開。
     フォードは銀河系のヒッチハイク本を書いている宇宙人で、初めて地球に来た時に勝手が分からずトラックに轢かれそうになったところをアーサーに助けられ、その恩返しもあって今回アーサーを助けてくれたという次第。
     いやぁ、面白いわ。
     こんな良作が『宇宙戦争』なんかの大作に埋もれてるなんてもったいない。
     でも、さっき書いたように、やっぱり地球が消滅するのがアッサリとし過ぎていたのが話題にならなかった理由だろうな。
     もちろん、映画的な迫力のあるシーンが無いという点も含めて。
     『宇宙戦争』なんかは、あれは迫力のあるシーンが、すでにCMで流れてたから本編を観る必要が無いと思うんだけどね(笑)
     こちらは、悪ノリ風に始まっただけあって、その悪ノリにノッてしまうと、本当に楽しい。
     途中でアーサーたちが助けられる宇宙船に積まれてるワープ装置が、“無限不可能性ドライブ”ってのが洒落てる。
     この装置、「確率的に起こりえない可能性を実現する」ことによってワープするという(笑)
     こういう作品を観ると、なるほど古株のSFファンの人たちが近年の作品を観て「今さら」という感覚を持つのも分かる。
     ここから先は、念のために警報を発令しておこう。
     初めて観た時に受ける衝撃というのもあるから。
     ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令! ネタバレ警報発令!
     アーサーたちを助けた宇宙船は、執務を放り出してきた銀河帝国大統領ゼイフォードの宇宙船で、執務を放り出してきたのは伝説の惑星マグラシアを探すためだと分かる。
     その冒険で、様々な宇宙人や文明と出会うのだが、「42」の謎が解けたのが個人的に嬉しかった。
     古株のSFファンの人と何かしらの話をしてて、「それってどういうことです?」と問いかけると、「答えは“42”だ」と言われるギャグが分からなくて悔しい思いをしていた(笑)
     とある高次元の知性体が超高性能のコンピューターを作り上げ、“生命と宇宙と万物についての究極の答え”を問いかける。
     するとコンピューターは計算に数百年(数千年?)かかるから、その時に来なさいと告げる。
     作った知性体たちは残念そうながらも、数世代を経て再びコンピューターの前に訪れる。
     そして答えを多くの聴衆が見守る中で答えるのだ。
    「42です」と。
     意味不明。
     訳分からん。
     どうして42なのか。
     知性体たちは落胆し、疑問をコンピューターに投げかける。
     そこでコンピューターは、こう答える。
    「求める答えがほしいのなら、その答えが出る問題を私に与えなさい」(ちょっと言い回しは違うかも)と。
     なるほど!
     そうか!!
     多分に哲学的な要素を、ノリとギャグで答えつつ、時に煙(けむ)に巻く展開に大いに楽しませてもらった。
     ただ、これは原作と違うらしいのだけれど、後半に行くにしたがって変な言い方だが、話の辻褄が整然と繋がっていってしまうのには、やや失速感を感じた。
     地球が“造られた”理由と、その製造工程が明かされ、故郷を失ったアーサーのために地球を“量産”するところとか面白いんだけど、想像の及ぶ範囲の展開になってしまって。
     それでも、欝なロボットのアーヴィンが欝であるがゆえに思いがけず活躍するところとか、最後のオチにも笑わせてもらった。
     エンドクレジットもちゃんと観ないとね。
     奥さん、いつも切っちゃうからなぁ。
     どれを言ってもネタバレ、でも言わないと面白さが伝わらない。
     人に勧めるのが難しい作品だ。
     肩透かしではなく、哲学的なセリフなんかを並べ立てておきながら、最後の最後まで“考えるだけ無駄”という意地の悪いメッセージが込められてて。

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  • 茵ちん蒿 (インチンコウ)

    業務用生薬 原形500gの価格参照

    (1) キク科のカワラヨモギの頭花。
    (2) 主成分:精油・クロモン類・フェニルプロパノイド類・クマリン類・フラボノイドなど。
    (3) 性味:苦、平
    (4) 薬能:清熱利湿・退黄疸/利胆作用・肝障害改善作用・抗炎症作用・抗菌作用
    (5) 帰経:脾・胃・肝・胆
    (6) 配合処方:茵ちん蒿湯、茵ちん五苓散



    業務用生薬 原形500gの価格参照

     

  • ≪通巻0262号≫
    「いつもの事」と平常心を持とう/頭痛に使う漢方薬も多し/子供の事を考えれるのであれば

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                    ≪通巻0262号≫
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※1月7日(土)……「いつもの事」と平常心を持とう
    ※1月8日(日)……頭痛に使う漢方薬も多し
    ※1月9日(月)……子供の事を考えれるのであれば
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆1月7日(土)/2006年◆
     朝起きたら、見事に咽喉が痛い。
     奥さんは、私のイビキがうるさかったという。
     ありゃ、それほど扁桃腺が腫れてるのか。
     今日は、Webラジオの収録があるのに~。
     桔梗湯(ききょうとう)響声破笛丸(きょうせいはてきがん)を飲み、ついでに現代薬の消炎鎮痛剤も飲んだ。
     どれか効くだろうというヒドイ飲み方。
     いつもは昼食を兼ねて打ち合せをするので、急いで出たつもりなのだが、遅れそうなためスタッフにメールを入れた。
     すると、スタッフのM嬢から、時間が変更になったはずと知らされた。
     あう、それは知らなかった(;´д`)
     スタジオのレンタル時間に集合という事なので、JR新宿駅南口の『ファーストキッチン』でブランチを摂る。
     昨夜書き上げた構成台本に目を通して、ネタの優先順位をチェックしたりしていたら、結構時間を潰してしまった。
     用意した構成台本のネタも、スタジオ入りする前に何か面白い事があれば差し替えてしまうのだが。
     それでもまだ少し時間に余裕があったから、『ヨドバシカメラ』のホビー館に立ち寄った。
     ここでも何かネタが拾えるかもしれんと自分に言い訳。
     そしたら、面白そうな物を見つけて購入した。
     『おふろDEレール』というオモチャ。
     
     お風呂にレールを浮かべ、そこにゼンマイ仕掛けの車両を1輌だけ走らせて、なんの意味があるのか。
     その無意味さに惹かれたのだ。
     おそらく、これを開発した人は、普通のプラレールを風呂に浮かべてみたりしたのではないだろうか。
     オモチャを買うのに、次郎へのお土産という言い訳も成り立つのだが、対象年齢がまだ達していない。
     私が楽しみたいだけ(笑)
     この後の収録でも使わなかったから、本当に自分の楽しみのためだけになってしまったヽ( ´ー`)ノ
     そんな訳でスタジオ入り。
    「本年もよろしくお願いします」と挨拶。
     構成台本に目を通してもらい、予定していた話をバッサリ切ったり、その場で出たネタを拾ったり。
     それでも、喋り始めたら、また変わる。
     それから、収録の合い間には今後の打ち合わせの事も少し。
     スタッフの中で仕事が代わる人がおり、収録のスケジュールを調整しなきゃならない件や、スタジオも新宿メインで使っていたが、違う場所も探しましょうというような事を。
     今日は、月初めで病院も営業しているため、私は収録後に急いで薬局へ。
     慌しく別れる事になり、話を持ち越しにせざるをえなかったのが残念。
     高齢の母親の相談で、お客さんがいらした。
     疲れやすいという事で、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を案内した。
     しかし、詳しくお話を訊くと、手足が相当に冷えている様子。
     そうであれば、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)も良いかもしれないと勧めたところ、とりあえず両方試してみるという事でお買い上げいただいた。
     S子さんからメール。
     閉店時に、店に押しかけようと皆で画策しているという。
     まぁ、いいですけど(笑)
     排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を買いに、患者さんが来店。
     歯茎の腫れに良く効いたと気に入ってもらえた模様。
     でも、歯科医には足を運んで下さいね。
     そして、本当に友人たちが押しかけて来る。
     閉店時間なのでシャッターを下ろし、血流計で測定したり、ワイワイと。
     昨年入院もしたK氏が極めて正常な結果が出て、Iちゃんが「納得いかな~い!」と。
     しかし、Iちゃんの“元・彼氏”と“元・彼氏だったかな”と“現・友達以上”と“現・不倫相手”が一堂に介するというのは、なんのドラマの脚本だよ(笑)
    「男が途切れないねぇ」とは皆の見解。
     皆で夕飯をと、『ビッグボーイ』へ移動。
     車組と電車組がおり、電車組は歩きで、私は自転車で。
     『ビッグボーイ』に到着すると、先に着いていた車組が予約を入れていたようで、中に入ろうとしたら携帯電話が鳴った。
     表示を見ると、自衛隊員のS氏から。
     私は基本的には携帯への電話は出ないで、留守録にメッセージが入っているかどうかで重要度を確認してから折り返しなのだけれど、S氏からの電話は入った時に出ないと、今度いつ繋がるか分からない。
     案の定、電話に出たら豪雪地帯への救援のために待機命令が出て、数日後に出動だとの事。
     S氏の弁によれば、「待機命令が禁固刑で、出動命令が懲役刑です」と。
     幸い日本の自衛隊には銃殺刑が無いから、しようと思えば脱走もできるんですが、自衛隊法が改正されたらどうなるかなんて馬鹿話もしつつ、お互いの近況報告などを。
     そんな電話をしている間に電車組も到着したのだが、そのまま話し続けた。
     部隊が移動したりすると、電波が届かなくて携帯電話もメールも使えなくなるので、ホント話せる時に話をしないと。
     電話を切って店内に入ったところで、ちょうど席へと案内される事に。
     8人の大所帯で席が確保できて良かった。
     ワインを飲みたいなと思ったものの、実は体調がまだ万全ではなく、I氏に一緒に飲みませんかと持ちかける。(体調が悪けりゃ飲むな)
     ところが、注文したワインが来なかった。
     食べ物は揃ったところで店員が伝票を持ってきて、「ご注文の品は以上でお揃いでしょうか」ともなんにも訊かずに、無言で置いていった。
     この段階でカチン。
     まぁ、いいんである。
     注文を忘れられるのは1回や2回じゃない。
     注文したデザートが来ないまま閉店時間になって、危うく追い出されるところだった事もある。
     いちいち腹を立ててたら、気分が悪い。
     売り忘れられた商品は、買わなければいいだけの事。
     そう思っていたら、周囲も来ていない事に気づいてしまった。
     で、気を利かせてくれて店員さんに声をかけてくれたのだけれど、もう食べ終えちゃったし今から飲んでもなんだから断った。
     そもそも、注文した品が揃ったかどうかを確認もせずに伝票を置いていったのが手抜き。
     それで、わざわざ忘れられた物を買って儲けさせてやる謂れは無い。
     そしたら、さきほどの伝票を置いていった店員さんが謝りに来た。
     コレ自体は当然の良い対応。
     しかし、ここでマトモに応じると説教モードに入ってしまい、ますます泥沼なんて事に。
     私1人の時には構わないけれど、他に人がいる時に面倒は避けたい。
     ついて出た言葉が、
    「いいです、“いつも”の事ですから」と一言。
     いかん、かえってイヤミになってしまったσ(^◇^;)。
    「あ~」と周囲からの声。
     なんか変なスイッチが入ってしまい、皆には申し訳ない。
     皆と別れて、夜になってからチャットに入ると、一部の人はそろそろ帰り着いたくらいの時間。
     I氏が入ってきたので、先ほどはすいませんと言っておく。
    「何をそんなに気にするので」とI氏に訊かれる。
     いや、ホントに回数が多くて(^_^;)
     黒焦げのハンバーグがなんの疑いも無く出されたり、奥さんが熱いコーヒーをかけられたり、相性悪いんじゃないかと思えるくらいで。
     S子さんからは、「じゃあ次回は違う店に行きます~?」と言われたけれど、これはもう自分が呼び込んでるんじゃあるまいか。
     今日行った店の隣にある『おたる』という回転寿司じゃ、ネタがことごとくシャリの横に落ちてるのが続けて出たり、斜め向かいの『サイゼリヤ』でも注文忘れは当たり前だし、近くの『ジョナサン』じゃ8回行って注文を忘れられなかったのが2回だけだったり。
    「あのエリア自体、何かあるのかも( ̄□ ̄;)!!」とI氏には驚かれる。
     天然全開ネタの宝庫のS子さんにすら、「埼玉県民特有とか?」などと言われる始末(苦笑)
     おそらくは、単純にバイトの回転が早いだけだど思うんだけど。
     メチャクチャ良い店員が入る時もあるので。
     どこの高級レストランだよってくらいの人が(笑)
     まぁ、アルバイトは臨時雇いみたいなものではあるけれど、そういう良い人材を確保して残しておけないとしたら、会社にとってはモッタイナイ話だと思う。
    ≪育児日記≫
     今日は、旦那がどこか出かけたらしく、いなかった。
     体調は良くなさそうなのに、付き合いは欠かさない人なんで、具合悪くても行くのよね。
     それで、たぶん疲れてるんだろうと思う。
     私は次郎とマンションにいた。
     少し掃除したりしていた。
     次郎も風邪がまだ治らないようなんで、部屋も綺麗にした方がいいと思った。
     布団もベランダに干したりした。
     そんな時は、1人で遊んでくれるので、前に比べてずっと楽にはなった。
     午後から少し薬局にも顔を出した。
     次郎を散歩させて休憩するために薬局に行き、私はコーヒーを飲んだりした。
     次郎にも、麦茶なんか飲ませて落ち着かせた。
    //////////////////////////////////////////////////////////////////////

    ◆1月8日(日)/2006年◆
     う~、咽喉が痛い。
     外から触ってみても腫れてるのが分かる。
     咽喉がせばまって息をするのも苦しい。
     そして、そこはかとなく吐き気も。
     昨日、ワイン飲まなくて良かったね(笑)
     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)桔梗石膏(ききょうせっこう)を飲んでおく。
     桔梗湯(ききょうとう)に冷やす作用の強い石膏が入っていて、効き目は確か。
     ただし、私のように胃腸が弱いと下痢しやすいので経過観察を慎重に。
     旦那さんの相談で、お客さんがいらした。
     脳梗塞で倒れて、言語障害と左半身が麻痺しており、病院での治療の他に漢方薬を試したいとの事だった。
     しかし、脳梗塞という明確な効能を提示している漢方薬など無い。
     それに、おそらくは血液関係の薬を使っているはずだ。
     服用している薬について尋ねてみたが、ちょっと分からないという。
     ううむ、困ったな。
     食欲はちゃんとあり、リハビリにも積極的に取り組んでいるらしい。
     体は丈夫なんですね。
     それでしたら、漢方薬ではありませんが、健康食品の錦上四川富貴廣(きんじょうしせんふうきこう)を試されてはいかがでしょう。
     成分の1つ田七人参は、血栓による脳梗塞にも効果が期待できるとされています。
     お昼に奥さんが来て、『ジョナサン』に行きたいと言い出す。
     私としては、昨日があんなだったし、食欲も無いから嫌なんだけどな。
     でも、昨日ビッグボーイに行ったのを「ズルイ」と言われては、連れてかない訳にもいかず。
     先に次郎を連れて行かせ、やむなく後から出かけて、私は紅茶だけを注文。
     店員の女の子の話し方が、語尾上がりで、やけに強く聞こえる。
    「~ですかぁ?」と。
     なんだよ、注文しちゃ悪いかよ、という気分になる。
     だから、その喋り方は損だよと思ったけれど、ああ“ツンデレ喫茶”だったら、こういう喋りの子がメインになるのかと思ったり。
     顔は可愛く、これは案外ハマる男がいるかもしれん(笑)
     そうそう、以前に“ツンデレ喫茶”のネタとして、お客の来店頻度を情報カードで管理して、最初の頃はツンツンした態度で接客し、来店頻度が増えると甘えた態度で接客するというのを考えたのだけれど、本当(?)のツンデレ好きには、それでは駄目なんだそうな。
     なんの書籍で読んだのか失念したが、例えば形を崩したハンバーグを持ってきて、「これさっきアタシが間違えて床に落としたのを踏んづけちゃったんだけど、食べてくれますゥ?」くらいでないと、ツンデレ好きは喜ばないと。
     うーむ、深い。
     私は次郎を連れて店に戻り、奥さんは洗濯物を取り込みにマンションに帰った。
     頭痛の相談を患者さんからされ呉茱萸湯(ごしゅゆとう)が思い浮かぶが、詳しく尋ねると慢性的な偏頭痛とも違い、どうやら風邪のようだ。
     それなら葛根湯(かっこんとう)の方が合いそう。
     しかし、肩こりなどは無いらしく、川きゅう茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)の方が、なお良いかと思い案内した。
     川きゅう茶調散は他に、ストレス性の頭痛にも効果がある。
     発送する商品の集荷に、日通ペリカン便のドライバーが来た。
     荷物の箱には、いつも発送伝票をセロテープで添付するだけで直接は貼っていない。
     そしたら今日は、「こうやって伝票を貼っておいてね」と、普通に箱の上部に貼ってみせてドライバーさんに言われた。
     いや、前はそうしてたんですけどね、他のドライバーさんに貼り方をゴチャゴチャ言われてから、お任せする事にしたんですよ。
    「そういうことを言うドライバーがいるの?」
     いるんですよ。
     おそらく、トラックの荷台から自分が取り出すいやすいようにしたかったんでしょうけど。
     姉の旦那さんの頭痛の相談という事で、お客さんが来店。
     交通事故に遭ってから慢性の頭痛持ちなのだが、バファリンなどの鎮痛剤が合わないので漢方薬をと頼まれる。
     しかし、交通事故そのものは20年以上前だとの事。
     詳しくお話を訊いてみたら、最近に肺の手術をしたらしい。
     むしろ、そっちの方が影響しているのではないか。
     五積散(ごしゃくさん)をと考えたが、しかしやっぱり主訴の方が大事と思い直し、まずは呉茱萸湯から試してもらう事にした。
     お母んが商店会の新年会に出かけた。
     19時を過ぎた頃から、だ~れも来ない。
     店の前の通りもシーーーーーーーーーーーーーンと静まり返っている。
     気が抜けたのか、具合が急速に悪くなって奥の座敷でゴロリ。
     そのまま、結構深く眠ってしまった。
     一応は、お客さんが入ってきたら音で知らせてくれる報知機をセットしておいたのだけれど、本当に誰も来なかったようだ。
     起きたら、とっくに閉店時間を過ぎていて慌ててシャッターを下ろした。
     しかし、後はゴミをまとめて帰るだけなのだが、なんだかその力が湧かず、また横になってしまった。
     そしたら、シャッターを叩く音が。
     店を閉めた後に患者さんが来ることも珍しくなく、「はーい」と開けたら、商店会の人たちが。
     お母んが新年会で酒を飲んだら酔いが回り過ぎたらしく、送ってきてくれた様子。
     お手数をおかけしてすいません。
     自転車まで、引いて持ってきてもらってしまった。
     お母んの肩を抱いて、奥の座敷へ連れて行くと、そのまま寝てしまった。
     あうっ、これじゃ帰れないじゃないですか(^_^;)
     やむなく、パソコンでの事務作業を進める。
     2時間ほどして目を覚ましたお母んが、五苓散(ごれいさん)を欲しいというので渡す。
     吐き気がするのか。
     それから、実家に電話して弟に、お母んが酔い潰れてるから夕飯は冷凍食品を温めて食べるように伝えた。
     それも、お母んに頼まれたので。
     私の弟は、大変素直で良い子に育ったため、二十代後半になっても、指示をしてあげないと何も食べないという事があるのだ。
     カップラーメンくらい作れよと思うのだが。
     6日に仙台市の『光ケ丘スペルマン病院』から連れ去られた生後11日の男児が、仙台市内の病院で発見され無事に保護されたというニュース。
     報道によると、7日には院長宛に男児の解放と引き換えに現金6150万円を要求する脅迫文が朝日新聞系列の販売店で見つかり、身代金目的の営利誘拐となったらしい。
     それで、途中から報道される事柄が同じような内容の繰り返しになったのか。
     報道協定というヤツで。
     犯人も逮捕され、50代の自称貿易商の男と30代の女の妻、そして手伝いとみられる男の3人組。
     だからさ、営利誘拐は成功率が低いんだってばさ。
     直接関係の無い相手を脅迫するというのはアイデアの1つとしては面白いけれど、連絡や受け渡しで警察と接触する機会が増えるから、その点をなんとかしなきゃ。
     それに、なんだその中途半端な金額は(笑)
     しかも、「6000万とその上に20万入りの封筒が5枚、10万入りの封筒が5枚」と細かく指示してあったらしい。
     過去の新生児連れ去り事件が、新生児そのものが目的だった事からすると、今回は危ないと思っていたのだが、まずは良かった。
     なにしろ、乳幼児は手間がかかる。
     これほど連れ去るのに不都合な人質は無い。
     身代金の受け取りを諦めて、ちゃんと返したのは評価してやるけど。
     一方で、なんだ身代金目的かよ、とガッカリもした。
     どーでもいいのだけれど、新生児を狙った身代金目的誘拐・略取事件は実に30年ぶりだそうな。
    ≪育児日記≫
     今日は天気も良かったし、何か外食したい気分だったので、お昼頃ジョナサンに行った。
     旦那は体調が最悪らしく、後から来てドリンクしか頼まなかった。
     私と次郎は先に注文してて、次郎にはお子様セットのパンケーキを頼んで食べさせた。
     しかし食べる時、ベタベタにそこら中してしまうので、とても大変だった。
     手は、もう手づかみで食べようとするので、ものすごいことになる。
     私は、近くの皿とか次郎が下に落としたりしないように気を配るので、何か食べた気がしなかった。
     旦那は、物も話せないほどに咽喉が腫れてるらしく、いつもより無口なんで、次郎は何かいつもと違う雰囲気を感じ取っていたらしくって、すぐに泣いたりした。
     ちょっと情緒不安定になっていたみたいだった。
    //////////////////////////////////////////////////////////////////////

    ◆1月9日(月)/2006年◆
     いったん寝たはずなのに、次郎が例によって大泣きして一緒に目を覚ました。
     奥さんがオッパイをあげようとするが、それでも泣き止まず。
     何時なのかと思ったら、まだ夜明け前の4時。
     そしたら、奥さんが「お腹が空いた」とか言い出した。
     なんだかなぁ。
     即席のヤキソバなんかはあるが、オニギリが食べたいとか。
     まぁ、私も起きてしまったから何か食べるかな。
     仕方なく、近くのセブンイレブンでオニギリとヤキソバを購入。
     それと、キリンビールが焼き物のタンブラーとセットで売っていたので、それもついでに。
     帰って食べ始めると、次郎が手を伸ばしてくる。
     なんだよ、オマエもお腹が空いてるのかよ。
     オニギリを少し分けたら、バクバクと食べ始めた。
     う~ん、夜中じゃないけど食べさせていいのかしらん。
     私も、こんな時間にビールを飲んでて良いのか。
     まだ、咽喉が腫れてるんですけど。
     食べ終えたら、次郎はアッサリと寝入ってしまった。
     携帯が鳴って起こされる。
     もう、だいぶ日が高くなっているようで、カーテンの隙間からは太陽光がサンサンと。
     電話は薬局からで、処方箋を持った患者さんが来たのだが、パソコンへの入力ができないらしい。
     5分で着替えて駆けつける。
     朝食を食べていなかったため、お昼を兼ねて八宝菜を食べる。
     今日は、ワイドショーはやってないのか。
     慌てて来たわりには、その後は1人しかお客さんが来ないまま。
     夕方近くになって、やっと患者さんが続いて来たり。
     続いては来なくていいんだがなぁ(笑)
     腰痛の患者さんが、痛いというより痺れる感じがするというので、疎経活血湯(そけいかっけつとう)を案内した。
     補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を買いに、お客さんが来店。
     先日、高齢の母親が疲れやすいという事で案内したのだが、良い感じなので、しばらく続けてみると。
     それから、冷え症という事で勧めた当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)を飲ませてみたら、本人は温かくなったと言っているそうだ。
     服用時の様子のメモをつけているそうだから、経過が分かりやすいかも。
     他の患者さんにも真似してもらいたいところ。
     宅配便で米が届いた。
     お母んや親類が、新潟の農家に注文してある物で、うちはそのお裾分けを貰っている。
     本当は明日到着のはずだったのだけれど、大雪で到着が遅れるのを心配して早めに送ってくれたらしい。
     電話で軟膏の相談をされ、けっこう強い薬を求められる。
     処方箋が無いと売れない薬である。
     とりあえず、詳しいお話を聞くために店に来てもらうよう勧めた。
     そして、店にいらしたので詳しく聞くと赤ん坊が痒がっているという。
     で、前に自分が皮膚疾患で病院にかかった時に処方された痒み止めを使っていたのだが無くなったので、同じ物が欲しいという。
     しかし、その現物を見せられてギャッ!!Σ( ̄□ ̄;)
     ステロイド軟膏である。
     それも、一番強い物から数えて次に強いとされる物。
     そんな物を赤ん坊に使ってはイケマセン。
     もちろん使う例もあるのだけど、それは医師の診察を受けて、他に選択肢が無い場合に、仕方なく使う物で。
    「子供が可哀想だからさぁ」
     その気持ちは分かりますが、子供の事を考えれるのであれば、こんな強い物を使う方が、後で可哀想な事になってしまう。
     薬物性の皮膚炎にでもなったら、後は有効な塗り薬は無くて、むしろ痒みに対する興奮を抑えるための精神安定剤を飲ませるくらい。
     とにかく、弱くて肌に優しい物を勧めて、無理やり納得(?)してもらう。
     それに、患部の状態を聞いた限りでは、うちの次郎の湿疹よりも軽いみたいだし。
     双参(そうじん)を買いに患者さんが来店。
     まだ家にあるにはあるものの、用心のためにと。
     年初から疲れて倒れると大変ですからね。
     患者さんが、「風邪薬を下さい」と入ってくるなり言って総合風薬を手にされた。
    「初期ですか?」と尋ねるが、「そう」としか答えてもらえず。
     念のため、もう少し情報をと思い症状を訊くと、すでに熱が出ているようだ。
     熱が出てきているのでは、もう初期じゃないです。
     うーん、麻黄湯(まおうとう)地竜(ぢりゅう)の組み合わせが良いんだけどな。
     しかし、希望された物を売らない訳にもいかないので、総合風邪薬を渡した。
     朝日新聞の読者投稿欄『声』を読む。
     野菜を包むセロハンなどは、資源の無駄なうえ、余計な手間をかけさせて価格を高くしてるという批判。
     曲がった野菜や泥がついていると売れないというのは、私も嘆かわしいと思う。
     しかし、無駄の価値も無視できない。
     セロハンを作り、それで生計を立ててる人もいるのだ。
     文中ではビニール製品がリサイクルされている事は認識しているようで、それならば、そういうところまで考えて欲しいとも思う。
     無駄を省いて“仕事”を減らしていく事をつきつめたら、それこそ経済格差が広がるというもの。
     他には、憲法9条の改正について。
     私も、この条文は誇り高いと思う。
     一切の“国家間”の戦争の放棄。
    「カッコイイ」ではないか。
     しかし、戦争が国家間のものでなくなってしまった事は考えなければならないのが現実。
     それに、護憲派の「9条があるから日本は戦争に巻き込まれなくて済んだ」という考えには賛同できない。
     あまりに能天気に過ぎるように思えて。
     例えば湾岸戦争の時、日本は人を出さない代わりに1兆円以上を拠出した。
     それだけの予算を、医療費など福祉に使っていれば、どれほどの人が救われたか。
     目に付くところで人が死ぬのは嫌だけど、知らないところで死ぬ分には構わないと言ってるようなものにしか思えないのだ、私には。
     ネットニュースでは、「お腹に来る風邪」と呼ばれる感染性胃腸炎が急増中だと取り上げていた。
     私も年末から年始にかけてなったのは、コレかもしれないアレである。
     感染性胃腸炎は、腹痛、下痢、嘔吐、発熱が主な症状で、原因はウイルスや細菌、原虫など多岐に渡る。
     しかし、今の時期はノロウイルスが大半を占めるとされており、昨年暮れから今年の年始にかけて広島県の特養施設で入所者7人が死亡したのは、このノロウイルスによる集団感染だったとされる。
     このノロウイルス、やっかいなのは寒いほど長生きすると考えられている点。
     通常は、適切に水分補給をすれば1日程度でも回復するほどで強くないものの、そんな訳で感染する可能性は高いため油断できない。
     そして気をつけなければならないのは、下痢をした時に下痢止めを飲んではいけないという事。
     そもそも嘔吐や下痢は、体内から不要な物や毒となる物を緊急的に体外に出そうとする自己防衛機能の一つ。
     それを強制的に止めるという事は、原因となる物を体内に留めて症状を悪化させる事になってしまうのだ。
     漢方薬では、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)が予防と治療になり、嘔吐と下痢が激しい時には、五苓散(ごれいさんが)脱水症状を防ぐのに役に立つので、覚えておいてもらいたい。
     ………って、忘れてたんですけどね、私(^_^;)
     (2005年12月31日の日記参照)
     他に、目の不自由な人は、健常者が聞き取れる速度より2~3倍速くした音声でも理解できる事が分かったという記事を見つけた。
     漫画なんかじゃ、目の見えない剣客が気配で敵を察するなんて描写があったりするけれど、聞き取り速度が速いとは。
     その実験をしたのは、東京大先端科学技術研究センターで、パソコン上の文字を読み上げる音声合成ソフトを使い、速度を速めていったそうだ。
     内容が良く分かる最適速度でも1分当たり約700~900字、最高速度でも1分当たり約1000字以上は聞き取っておおまかに理解できたという。
     通常のソフトの初期設定は1分当たり約500字だそうだから、倍の速さな訳だが、その実験に参加した人は「このくらい聞けて当たり前と思っていた」
    とか。
     速度を変更できるプレイヤーソフトで歌を早くしてみれば分かるけど、倍速ってかなり早いぞ。
     単純に二倍で済むような速さではない。
     無意識の訓練の結果か。
    ≪育児日記≫
     今日は、世間は成人の日だった。
     また、どこかの新成人が暴れたというようなニュースが流れた。
     サスケが仲裁に入ったところもあったらしい。
     サミットに次郎を連れて行くと、着物を着た成人の女の子が何人か歩いたり、車に乗ったりしてるのを見かけた。
     天気も良くて、少し暖かかったので、次郎もベビーカーで気持ち良さそうにしていた。
     次郎はやっぱり歩きたいみたいで、薬局に行って降ろすと喜んで歩き回る。
     おなかも空いてるらしく、買ってきた御飯をすぐに食べてしまった。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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  • ≪通巻0261号≫
    前途多難な新年会/コレステロールの誤解/風邪の頭痛に/子供のためにどうするか

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 ≪通巻0261号≫
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※1月3日(火)……前途多難な新年会
        
    ※1月4日(水)……コレステロールの誤解
    ※1月5日(木)……風邪の頭痛に
    ※1月6日(金)……子供のためにどうするか
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆1月3日(火)/2006年◆
     旅行の疲れもあり、昼近くまでグッスリ。
     まぁ、途中で何度か次郎が泣き喚きながら起きて大変だったんですが。
     旅行で興奮したせいなのかね。
     届いている年賀状の整理をしてから、昨年に頼まれていた講演会のテープ起こしをしたり。
     やたら早口の講師で、聞き取るのに苦労する。
     そんなこんなで、あっという間に夕方近く。
     今日は、スネークアイズの新年会があるのだ。
     そろそろ出かけようかなという時に、A氏から新年の挨拶の電話が家に。
     今年もよろしくお願いいたします。
     さて、今度こそと思ったらS氏が訪ねてきた。
     正月のおせちに作ったという黒豆をお裾分けに頂いた。
     ありがとうございます。
     ひー、待ち合わせに遅れる~。
     と焦っているところへ、スネークアイズのメンバーであるO氏から携帯にメール。
     遅れそうなのだが、武井くんの今の携帯のメールアドレスが分からず教えて欲しいと。
     携帯へのメールはパソコンにも送られるように設定してあって、ちょうどパソコンを起動していたので、携帯のキーで打つよりパソコンの方が早かろうとパソコンで返信。
     ところが、何故か回線が不調になり送信されない。
     なら携帯で返信すればよかりそうなものなのだけれど、なんか気持ち悪くてパソコンでの返信に拘りなんとか成功。
     この時点で遅刻確実。
     私もメールせねば。
     とりあえず先に出た方が良いだろとドアを開けると、何故かお母んが。
     実家に届いていた私宛の年賀状と、カズノコを持ってきてくれたそうな。
     よりによって、この急いでる時に(笑)
     後は奥さんに任せて、とにかくマンションを出た。
     自転車で駅の近くの親戚の家まで行き、そこの車庫に置かせてもらって、駅へと息せき切って急ぐ。
     そして、電車に乗ってから武井くんにメールを打つと、他にもキャンセルがあったとの事。
     あうっ(^_^;)
     どうしましょうと言われたけれど、打ち合わせしなきゃならない事もあるし、とにかく新宿で会いましょうと返信。
     新宿の『漁亭』にいるという事で、エレベーターを上がる。
     http://www.ryotei.tokyo.walkerplus.com/
     なんか、もっと混んでるかと思ったら空いてるな。
     時間が19時の前と、飲むには少し早いからか。
     お店のペンギンは今までに見たことも無いくらいに元気だった。
     いつもは、静かに寝そべっていたりするのに、今日は水の中でバシャバシャと。
     外の寒さが分かるのか?
     H嬢に声をかけられ、奥のお座敷へ。
     H氏は後から来るようだ。
     それでも今日は4人。
     新年早々の顔合わせができないのは残念。
     とりあえず、明けましておめでとうと乾杯をして、鍋物を注文した。
     カセットコンロのガスの火力が弱く、なかなか煮立たない。
     案の定、途中でガスが切れてカセットを交換してもらうと、今度は火力が強すぎる(笑)
     H氏も駆けつけてきて、改めて乾杯。
     寒いので、次に飲む物として日本酒の熱燗を注文しようとしたら、熱燗ができるのは一種類だけだという店員さんのつれない答え。
     味を大事にしてという事のようだけれど、熱燗にして香りを楽しむのも日本酒の醍醐味だと思うぞ。
     というか今の季節寒いんだし。
     暖房は入っているようなのだが、かなり弱い感じ。
     ああ、だからペンギンは元気なのか。
     薬局のメルマガの発行ペースが遅れている件について、武井くんからは、日記なんだから校正しなくても良いのではないかとアドバイスされる。
     私も当初はしないつもりだったんだけどねぇ。
     そういうところを突いてくる人がいるんだよね。
     内容じゃなくて。
     それが鬱陶しいんで排除したいのよ。
     内容の感想や反論なら、嬉しいんだけど。
     何故かアンケートやオープンな掲示板じゃなくて、メールでだけ反論してくる人もいるし。
     多人数から袋叩きにされるのは嫌だけど、一対一で応対させられるのも困る。
     業務を止めてまで応じる義務も無いとは思うんだが、“かまって君”だと、なんだか可哀想にも思えてねぇ。
     禁煙席ではないため、隣の席の女性陣が吸うタバコの煙で武井くんが具合が悪くなったり。
     私も、食事中の煙は御免こうむりたいところ。
     暖房が弱ければ換気も不十分で、窓を少し開けたが、効果は微弱。
     気分が悪くなってきたところで(具合じゃなくて“気分”が)、壁に寄りかかっていた武井くんの服の背中がほつれていた。
     壁に、釘の頭を切り取ったような所があって、それに引っかかったらしい。
     そこだけかと思ったら、私が寄りかかっていた所にも同じような物が。
     私は寒くて皮ジャンを着たままだったから大丈夫だったけれど。
     施工業者に手抜きでもされたのか、それともそういうデザインなのか。
     店員を呼んで、ガムテープを持ってこさせる。
     もうこの段階で長居する気が失せてはいたが、被害の拡大を防ぐために、当該部分に貼っておく。
     武井くんがグルナビのクーポン券を印刷してきていたのもあるけれど、その割引から端数を切り捨てて、4人で1万円ポッキリに。
     どのくらい安くなったのかは、元の値段が分からなかったので確かめなかった。
     確かめておけば良かったな。
     そんな事もあって、あまり打ち合わせらしい事はできずじまいだった。
     まぁ、出席者が少なかったし、しゃーないか。
     家に帰ったら、ことのほか酔いが回っていて早くに寝た。
     どうも、まだ風邪が残っていたようで気持ち悪い。
     酒に酔っただけという感じではない。
     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)地竜(ぢりゅう)を飲んでおく。 
    ≪育児日記≫
     今日は、旅行疲れをしていたので、あまり外には出なかった。
     次郎も少し咳が酷くなっていたので、ゆっくりと休ませた。
     その間、まだオッパイばかりいつもより欲しがるので、体調はすぐれないんだと思った。
     私自身も疲労していたので、あんまり動かなかった。
     本当は、家事などたまっているのをしなければいけないんだけど、それもやらなかった。
     寒さもあって、年賀状を出しに行けなかったから、義母が夜マンションに訪ねて来た時に、ポストに入れてもらえるように頼んだりした。

    ◆1月4日(水)/2006年◆
     明け方に、次郎が起きて泣き喚く。
     旅行で一泊した夜だけは静かに朝まで寝ていたのに。
     奥さんまで一緒に喚くもんだから、こちらも寝不足。
     巻き込まないでくれ。
     お店は今日から、開局。
     周辺の学校は休みだけれど、にわかに町中は活気づいてきた感じ。
     病院も今日から始まり、これは忙しくなるかもと思ったら予感が当たった。
     例によって、朝食を摂るのを後にしたら正午まで食べる暇が無かった。
     目の前に郵便局があって、ついでに立ち寄るというお客さんも多い。
     それにしても、今日は寒い。
     外気温ばかりでなく、店の中が暖房を入れても、ちっとも温度が上がらない。
     やっぱり、自宅と同じく留守にしている間に燈を灯していないと、室内の隅々まで冷えてしまうせいだろうか。
     電話で下痢の相談を受けた。
     患者は高校生の子供らしいのだが、どうにも要領を得ず声も聞き取りにくく、お店に来ていただく事に。
     ご足労願うのは申し訳ないのだけれど。
     そして、近所という事ですぐにいらして症状を詳しく尋ねると、水のような下痢だという。
    「とにかく栄養つけなきゃいけないから食べさせてるんだけど」
     駄目です駄目です(^_^;)
     どうして、そういう発想になるのか分からない。
     知識が無くても、下痢してたら食べるのは無理だと思わないもんなのかな。
     吐き気もするようなので、五苓散(ごれいさん)を勧めて、念のために下痢止めの即効丸(そっこうがん)を案内した。
     そうだ、訊いてなかったなと気が付いて、水分をどうしているかを尋ねたら、ポカリスエットなどのスポーツ飲料を飲んでいるという。
     あうっ、それも駄目です( ̄▽ ̄|||
    「牛乳も駄目かしら」
     ええと……、単にうちが薬局で、患者さんが来る所だから、こういう悪い選択悪い選択をする人が多いのか、それとも意外と一般的なのか。
     腹痛で、痛み止めを飲もうとする人も少なくないから油断できない。
     水分は湯冷ましか麦茶や紅茶で摂ってもらい、お腹の左側を携帯カイロなどで温めるようにお話した。
     奥さんから電話が入った。
     次郎が、咳が出て痰が絡んでおり苦しそうだと。
     そんな事は分かってるって。
     だから、咳止めの麦門冬湯(ばくもんどうとう)を渡してあるだろう。
     このあいだ泊まったホテルや、電車の中が随分と乾燥していたから、その影響を考慮して。
     メニエルの相談で患者さんが来店。
     前に病院で診断されていたそうで間違いないらしいのだが、今日から仕事始めで、職場に行ったら眩暈がしたため、職場で倒れたら大変と訪れたとの事。
     苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を使ってもらう事にする。
     ところで今回の原因ですが、もしかして夜中に体を冷やす物を食べたり飲んだりしてるんじゃありませんか?
    「ミカンを食べてるくらいです」
     それだ(^-^;;;
     もしかしてもしかして、アレも飲んでたりするのでは……。
    「温かいコーヒーを飲んでるんだけどねぇ」
     それだ( ̄▽ ̄|||
     コーヒーは温かくしても体を冷やします。
     今日は、悪い選択を重ねる人の当たり日?
     それからコレステロールの相談をされた。
     そもそも、コレステロールってなんなのかと。
    「やっぱり、摂らない方がいいんでしょ?」と言われた。
     いえいえ、違います~。
     コレステロールというのは、動物の細胞を作っている成分の1つで、性ホルモンや副腎皮質ホルモンなどの主成分でもある。
     悪いイメージが広まっている一方で、皮脂腺から分泌されて髪や皮膚を守ったり、若々しさを保つ働きがある事は意外に知られてない。
     強引なダイエットをすると、肌がカサカサしたり毛が抜けたりするというのは、このせいなのだ。
     単に知らないだけなら構わないとも云えるけれど、コレステロールの摂り過ぎを心配するのなら、その有用性も調べりゃいいのにと思う事は何度もある。
     中には、善玉コレステロールと悪玉コレステロールがある事くらいは知っているという人もいるだろう。
     しかし、それも誤解されている事が多い。
     そもそも両者は“コレステロールではない”。
     また、善玉・悪玉という区分は役割の違いに基づくもので、いわゆる善人・悪人というのとは違う。
     『コレステロール』を体の隅々に運ぶ、つまり送り出す方が『悪玉コレステロール』と呼ばれていて、体に不要になった『コレステロール』を回収して肝臓に戻し、『コレステロール』が再利用できるようにする方が『善玉コレステロール』と呼ばれているのだ。
     なんで送り出す方が“悪玉”と呼ばれるのかは知らないが、そんな訳で『悪玉コレステロール』自体は別に悪くない。
     もちろん、余分はコレステロールは血管の壁に溜まりやすく、回収してくれる善玉コレステロールの方が役には立つ感じはするが、やっぱり名前のイメージの方が優先されているだろう。
     イメージの刷り込みというのは怖いですな。
     宅配便の依頼で荷物を持ち込まれた。
     うちは日通の取扱店でもあるので。
     伝票に記入してもらうと、送り主の電話番号の欄が空白。
     電話番号は無いので?
     電話は引いていないという。
     携帯電話の普及で、そういう人もいるかなと思ったものの、住所地を見て納得いった。
     ああ、“居座り屋”さんかぁ。
     夜逃げした人の家に住み、不動産の債権を得ようという債権者の代わりに住み込んで、他の債権者を追い返すお仕事である。
     以前に、知り合いの不動産屋から、1ヶ月ただ住むだけで20万円でどうかと誘われた事がある。
     冗談ではない。
     家主が夜逃げするくらいである。
     ヤクザまがいの、時にはヤクザそのものと渡り合わなければならないのだ。
     そんな怖い仕事できませぬ。
     今のように、メルマガでも発行していたら、ネタに引き受けたかも(・_・)
     M叔父が来訪。
     お店を株式会社化する話。
     店主である婆ちゃんが高齢なので、生きてるうちに株式会社にしておかないと店舗の賃貸などの更新手続きが面倒になるから。
     しかし、株式会社にするとなると、理論上は資本金1円でも作れるとしても、司法書士に依頼する諸経費などで50万円近くかかるらしい。
     自分でやれば、最低限の費用だけで済むからやってみたらと、M叔父はこともなげに言う。
     確かに、自分でやった方が面白そうではあるけれど。
     配達のついでに、マンションに立ち寄り。
     次郎の症状を確かめてみたのだが、そんな心配する状態ではない。
     奥さんが騒ぎすぎ。
     でも、外に連れ出して肺炎にでもなられると困る。
     今日は1日、部屋にいなさい。
     薬局に戻って昼食。
     山形県尾花沢市の郵便局で配達アルバイトをしていた男子高校生が、年賀状437通を含む郵便物627通を配達せず隠していたのが発覚したというニュース。
     男子生徒は郵便法違反(郵便物の隠匿)容疑で書類送検されるようだ。
     そりゃ、そうだよな。
     法律の勉強しろよー。
     面倒くさくなったのが動機のようだけれど、宿題サボるのとは違うんだからさ。
     昨年起きたJR羽越線『いなほ14号』の脱線転覆事故に、新潟県長岡市の男性医師が乗っていた事が今日になって分かったそうな。
     なにしろ飛行機なんかと違って、正確な乗客数は把握しにくく、犠牲になったのではないかと捜索された親子もいたし。
     この男性、事故当時4号車に乗っており、怪我は無かったものの、いや怪我が無かったからこそか、救急車で庄内余目病院に行って負傷者の治療の手伝いをしていたという。
     そのため、警察やJR東日本が確認した乗客の中に含まれなかったようだ。
     ううむ、ほのぼのとカッコイイなぁ。
     お母んから、このあいだ行ってきた伊豆のお土産の、びわゼリーを貰った。
     ん?
     これは、私が友達にと買った物では?
     そしたら、消費期限が昨年の12月30日だったという。
     ズゲッ!!Σ( ̄□ ̄;)
     で、旅館の売店に電話したところ、新しい物を送るので、現物は処分して下さいと言われたそうな。
     まぁ、すぐに悪くなる訳ではないから、自分で食べる分には構わないか。
    「気を使わせると悪いから、『日付確認しないで申し訳ありません』、って言っといた」と、お母んが一言。
     それじゃ単なる嫌味です(笑)
     子供の風邪の処方箋を持って母親が来店。
     ところが、出ている薬の在庫が無い。
     ううん、町の薬局でコレを揃えてる所は他にも無いんじゃないかという抗生物質。
    「他の抗生物質じゃダメ?」とか言われるが、それはやっぱり駄目です(^_^;)
    「明日また病院行くから、今夜飲まなくてもいいか」とも言われたけれど、なおさら駄目です。
     というか、意味がありません。
     薬剤師会が経営している中央薬局に問い合わせると、さすがに揃えてあるとの事で、取りに行こうと思ったが、車で来ているから自分で取りに行きますと。
     申し訳ありません。
     なにしろ中央薬局は、その、今さっき行ってきた病院の隣に建っているのだ。
     後で調べてみたら、薬価がベラボーに高い。
     癌の薬よかマシだけど。
     ちょっと備蓄に置いておくには苦しい値段。
     しかし、無駄になるかもしれないけど、緊急で必要になるかもしれないからと、お母んの判断で仕入れておく事に。
     帰りにスーパーに寄ったら、大きめの海老が半額になっていた。
     正月の残りか。
     喜んで、三3匹ほど買い込む。
     奥さんと次郎は先に寝ており、海老を焼きつつチャット。
     そして、焼き上がるまでに日本酒をクイクイと。
     なんか不健康な事をやってますな、自分。
     するとチャットに入ってきたS子さんから、「新幹線乗ると貧血っぽい症状になる」と言われた。
     血行不良か。
     不健康な。
     一応は真面目に回答しつつ、「それはきっと、新幹線のスピードに、S子さんの血液がついてこれないんだ(笑)」と返した。
     酔ってる酔ってる。
     でも、かなり本気で、S子さんの事だから、「地球の自転においてかれる」というのもありそうだ(笑)
     自転においてかれるとどうなるかというと、摩擦係数が0として、他の人から見ると時速1,674kmで移動する事になる。
     テレビで『ナルニア国物語』のCMをやっていたのだが、「壮大なるシンフォニー」という宣伝文句を「壮大なるオナニー」とか読んでしまった。

     かなり酔ってます(爆)
     I氏には、「一体、どれだけ呑んでんだ」と呆れられる。
     中学生の頃には、酔って無くても『ネバーエンディングストーリー』を、『ネバーエンディング猿のオナニー』とか言っとりましたが。

     すると、ますます「猿はどっちだか」と呆れられた。
     猿は、高等な駄洒落は吐けない( ̄^ ̄)
     それから、『古畑任三郎』の正月スペシャルの一遍、イチローが出演した回の話など。

     私は未見で、観たS氏やI氏はイチローが結構良い演技をしていたと褒めていた。
    「お前の本職はナンだと言うくらい良い演技だった」とは、S氏の弁。
     それは楽しみ。
     個人的には今回のスペシャル版でシリーズ最後なのだから、三谷幸喜にこそ出てもらいたかったな。
     さすがに、合成使って田村正和との対決は、あざと過ぎるかもしれんが(笑)
     でも、見てみたい気も。
     フジテレビなんだから(決め付け)、あざとい企画を通していただきたい。
     あ~、酔った酔った。
     (_ _)(-.-)(~O~)ファ…(~O~)(-.-)
     ……( ^.^)( -.-)( _ _)ガクッ
    ≪育児日記≫
     今日は、普通は仕事初めだったが、私にはあんまり関係なかった。
     育児は24時間なんで、休み無く続くんだ。
     次郎は待ってくれないから、いろいろと忙しい。
     夜、まだ咳が出てて、なかなか寝てくれなくてとても困った。
     そのせいか、また生活のリズムが狂って、寝てくれるのが夜中になってしまった。
     旅行の時は、なぜか1人でよく寝てくれたのに、家ではぜんぜんなので、どうしたことだろうと思った。

    ◆1月5日(木)/2006年◆
    「なにか栄養ドリンクないか」と、店に入ってきた患者さん。
     訊けば、昨日吐いてしまったという。
     うえっ、それじゃあ栄養ドリンクなんか飲んでは駄目でしょう。
     しかし、吐いてしまったから栄養をつけなければという発想のようで。
     そもそもの原因は、どうやら風邪などではなく年末年始での食べ過ぎのようだ。
     胃が痞える感じがするという事から、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)を案内した。
     いったん出かけて、某団体の広報部会に出席。
     来月号の記事の内容を詰める。
     今度から、締め切りに間に合わなかった記事は、次号に回すかホームページへの掲載という事にしたので、だいぶ気が楽。
     原稿を集めるのに必死にならないで済む。
     出てきたついでに、市役所に行き店の税金の申告について、書式の確認。
     でも私が分かっても、事務をやる奥さんが分からないと無駄なんだよな(笑)
     帰りにコジマ電機で、名刺を作るための特殊紙を探したが、あまり種類が無かった。
     http://www.kojima.net/netshop/index.htm
     何故か、やたらとコジマ電機の近くに建つ(逆なのかもしれないが)ヤマダ電機に行くと、希望通りの物が見つかった。
     http://www.yamada-denki.jp/
     これで、店員の質も良くなれば、コジマに行かなくても済むんだがな。
     鼻づまりの漢方薬をと、患者さんから求められる。
     葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)がすぐに思い浮かぶが、念のために他にも症状が無いか確かめてみた。
     すると、寒気がするような気もするという。
     風邪のひき始めかもしれない。
     感じたのが今日ならば、すぐにでも飲んでもらうのが良いだろう。
     それと、合わせて地竜(ぢりゅう)も勧めた。
     風邪の相談で、患者さんが来店。
     年明けから風邪をひいており、今日は頭が痛くて寒気もするので仕事を早退してきたという。
     すると、自宅には川きゅう茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)があるそうな。
     風邪での頭痛であれば、それを飲んでいただければ良かったのに、もったいない。
     なんでもいいやと、まったく関係の無い漢方薬を飲まれてしまう人もいますが。
     しかし、長引いてるのに寒気がするとなると、これから熱が出てくる可能性がある。
     食欲が落ちてきているそうなので柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を飲んでいただくとして、熱に対しては地竜を使ってもらう事にしよう。
     そうお話したら、食事はしっかり摂ってるという話に驚く。
     風邪と戦うのにエネルギーが要る時に、食事をしてしまうと消化にエネルギーを持っていかれてしまい、治す力が半減してしまうのだ。
    「風邪の時には、なんとか食べて栄養つけなきゃと思ってた」
     そういう誤解が根強いんですよねぇ(u_u;)
     高齢の母親の咳の相談で、お客さんがいらした。
     前に案内した麦門冬湯(ばくもんどうとう)は効いたそうで、それは良かったのだが、今したがた吐いてしまったという。
     吐き気がするようであれば二陳湯(にちんとう)が良いけれど、咳の勢いで吐いてしまったという感じらしい。
     となると、風邪が胃腸に行った訳ではないのか。
     そうであれば、麦門冬湯は胃薬を兼ねているので、続けて飲んでもらうのでも良いだろう。
     食欲が落ちるようなら、柴胡桂枝湯補中益気湯(ほちゅうえっきとう)に替えてもらう事にして。
    「リポビタンDを買っていこうかな」と帰り際に言われる。
     思わず、お母んと声を揃えて「駄目です!!」と叫んでしまった。
     驚かしてしまってすいません(^_^;)
     風邪と戦うのに集中させてやって下さい。
     栄養ドリンクなんか飲んだら、それをまた体内で分解するのにエネルギーを使って、体力が落ちるだけです。
     チャットに入ると、R氏がいらした。
     少し前からキーボードが不調だと聞いていたのだが、まだ直らないそうでお気の毒。
     オンラインゲームでは正常に使えたりするそうだから、機械的な故障ではないようで、OSを入れ替えなければ駄目かも。
     驚いたのは、そのマシン。
     単なる自作機ではなく、知り合いにアーケードゲームを改造して作ってもらったのだとか。
     それはまた、すごい自作機で(笑)
     確かに、中身の基礎設計は同じかもしれんが。
     起動の時に、画面にゲームメーカーのマークが出るそうで、ちょっと羨ましく思ったり。
     R氏自身は、中を見た時のゴチャゴチャ感と訳わかんなさは一緒だとの事。
     そうなんだよ、どうしてブロック形式で増設できないのかなーとは常々思う。
     技術の進歩が早過ぎて標準規格化するのが難しいのと、コストが上がってしまうからというのがあるのだろうけれど。
     ああ、そろそろ新しい機体を作りたいなー。
     でも、今のところ台数は足りてるんだよな(笑)
     そう言ったら、逆にR氏に驚かれた。
     普通は1台あれば充分なのにと。
     いやいや、それが、2台同時に逝ってしまった事がありまして。
     今では3台無いと安心できない……。
     仕事で使ってると、1日たりとも空白期間を作れないし。
     そんな話から古い機体の話へと。
     I氏は、K6-2のIBM機が邪魔になってるとか。
     うはぁ、懐かしいですな。
     うちにも、無印ペンティアムのノートパソコンが、まだあります(笑)
     もちろんMMXなんて実装されていない。
     クロックは166MHZだったかな。
     GHZではなく(笑)
     HDDが500MB。
     GBではなく(笑)
     まぁ、私らは記憶装置がテープだったのを覚えてる最後くらいの世代かな。
     データをセーブしたりロードするのに1時間くらいかかったりしていた。
     新年早々、後ろ向きな話題だ(苦笑)
    ≪育児日記≫
     今日は、少し次郎の体調が良くなったので、少しだけ外に出た。
     気分転換だった。
     歯医者にも行った。
     その間、次郎を少し薬局に預けられた。
     天気も良かったので、よかった。
     咳止めに麦門冬湯を次郎に飲ませてから行った。
     そして、少しは咳が落ち着いてきた。
     薬局では、何かいろいろと暴れまわっている次郎みたいだった。
     元気は元気だけど、早く咳が治ってほしかった。
     なので、次郎の歯科検診は来週になった。

    ◆1月6日(金)/2006年◆
     成人の娘さんの風邪の相談。
     寒気がしているそうなので、麻黄湯(まおうとう)地竜(ぢりゅう)を案内した。
     以前にも使っているそうだから、大丈夫かな地竜も。
     一応、地竜がミミズだとは言ってないようですが(笑)
     他の人で確か、やはり成人の娘さんに飲ませていたら、ある日インターネットで調べて知ってしまったという話を聞いたな。
     自分の飲んでる物を、ちゃんと調べるのは良い事です。
     でも、それで飲まなくなるのはモッタイナイ。
     やや高齢の患者さん。
     吐き気の相談で、他に症状は無いようなので二陳湯(にちんとう)を使ってもらう。
     眠くならない酔い止めとしても使えるので、旅行の時などにどうぞ。
     広報誌の原稿を届けに事務所まで。
     メールで送れれば簡単なんだけど、写真込みのファイルサイズが30MBで、事務所の回線が64kbps以下という環境なため、そうもいかない。
     昔、メールで送信した先の事務所のパソコンの使える人が出張中って事で、送信した後に自分も片道1時間半ほどかけて行って、自分でファイルを開いたなんて事もあったなぁ。
     10年経っても状況が変わらないとは、IT化は進んでるんだか進んでないんだか。
     事務局のK氏に、五十肩を相談された。
     二朮湯(にじゅつとう)がありますよんと紹介しておく。(後でネットから注文を頂いた)
     Mちゃんと打ち合わせする予定だったのに、ドタキャンされてしまった。
     むー、3ヶ月くらい、ずっと打ち合わせができないまま。
     困ったぞ。
     某製薬メーカーの営業マンが来訪。
     本人の名誉のために、特に社名を秘す(笑)
     新製品が出るという事で案内されたのだけれど、他の似た成分の漢方薬との使い分けが分からないと言われて、ツムラの漢方薬の使い分けが書かれた本から該当部分をコピーして渡してあげたのだ。
     よく勉強しておくように( ̄▽ ̄)
     って、実は私も使い分けが良く分かってない種類なんだよねー。
     少なくとも、今までうちでは特別必要なかったからツムラ製品でも仕入れてなくて、必要な時には2種類以上の漢方薬を合わせて患者さんに使ってもらっていた。
     とりあえず、今回の新製品はいらないなー。
     下痢でいらした患者さんに、即効丸(そっこうがん)を求められる。
     しかし詳しく話を聞くと、どうも風邪のようだ。
     私が年越しになった症状に似ている。
     五苓散(ごれいさん)平胃散(へいいさん)を案内した。
     これを一緒に飲めば、胃苓湯(いれいとう)という胃腸の風邪に効く漢方薬になる。
     特別必要ないかなと思って仕入れていない一例。
     んー、でも需要があるのなら仕入れてみようかなぁ。
     なんだか咽喉が痛くなってきた。
     むむっ、また風邪の兆候か?
     葛根湯(かっこんとう)桔梗湯(ききょうとう)で先手を打つ事にした。
     六君子湯(りっくんしとう)を買いに患者さんが来店。
     やはり、年末年始に食べ過ぎてしまったようで。
     これで食欲がまた出ると思いますが、気をつけて下さいね~。
     今日の昼間に原稿を届けておいて、夜には運営会議。
     会場が事務所じゃなくて、鳩ヶ谷市の公団住宅にある集会室に変更になり、着けるか不安。
     出る時に、あまりに寒くて手がかじかむもんだから、手袋にミニホカロンを入れた。
     なにしろ、手がかじかんで自転車のブレーキを引けないと命が危ない。
     そして、予定通り道に迷った。
     予め印刷した地図を持ち、事務局のK氏にも確認していた。
     にも拘らず、正しい道をわざわざ戻って、間違った道へ。
     だってー、目印のコンビニを過ぎたところで何故か「あっ、間違った」と思い込んでしまったんだもの。
     なんでそう思い込んだのか、後で落ち着いて考えてみると、十字路じゃなくて、微妙な角度のX字路だったから不安になってしまったらしい。
     やや遅れて集会所に到着。
     なんだか、あんまり議題は進んでいないようでしたが。
     新年最初の会議という事で、皆して帰省などのお土産のお菓子を持ち寄っていて、一つ一つ食べていたらお腹いっぱい。
     議題の中では、子供達が育つ環境を、どのように作っていくかという話も。
     その中には、子供の人権を考えて、自由に伸び伸びと育てたいという意見があり、私もそういう事を“子供の頃に”思ってはいたけれど、今は違う考えを持っているという意見を述べておく。
     私が子供の頃にそう思ったのは、つまりは子供の人権意識というものが教師の間でも薄く、束縛があったからこそ、自分で望んで自分で手に入れなければと足掻いたから。
     とすると、大人に反発し戦い自己を確立していく機会を無くしてしまう事は、かえって良くないのではないかと思うのだ。
     体罰を加えるなら加えれば良い。
     束縛するなら束縛すれば良い。
     ただ、その引き際、つまり“手加減”をできるかどうかが大事なのではないかと。
     予想通り反発を受ける。
     まぁ、こうして違う意見をぶつけ合っていければ理想的ではあるが。
     帰る時に、トイレに入った。
     バリアフリーという事なのだろうけれど、廊下とトイレに段差が無いのは失敗してると思う。
     同じ高さなもんだから、トイレのスリッパをドアから離さないと、ドアに押されて向こう側に行ってしまう。
     ゆえに、足を伸ばさないと入れないし、出る時にも苦労する。
     マヌケ。
     家に帰ってテレビでニュースを観たら、今日の17時頃に仙台市宮城野区にある『光ケ丘スペルマン病院』で生後11日の男児が連れ去られたという事件をやっていた。
     連れ去ったのは男で、看護師に病院への苦情や「院長の家の前にガソリンをまいた」とする内容が書かれた紙を見せ、「ガソリンで火をつけるぞ」などと脅したうえで、病室に入り込んだらしい。
     そのさいに「火事だ」とも叫んでいて、連れ去られた男児の母親は、男がマスクをしていた事から病院職員だと勘違いして、男児が抱きかかえられるのを不審に思わなかったとの事。
     マヌケと思わなくも無い。
     それだけに、今は放心しているのではないか。
     で、その心配を増幅するかのように、東北公済病院の産婦人科の上原茂樹科長は「母乳を2~3時間おきに飲ませなければいけないし、脱水症状にも気をつけないといけない。赤ちゃんは体温のコントロールが未熟なので、この冬の寒さの中で低体温症になるのが心配だ」と話していた。
     テレビの取材に、すごくニコニコと話しているのが印象的(苦笑)
     人柄が良いのか、取材を受けるのが嬉しくて、つい顔に出たのか。
     過去の乳幼児連れ去り事件では、今のところ死んだという事例は無いそうだから、無責任に楽しんでおこう。
     ニュースを聞きつけて、「よし行くぞ」と行動を起こした人以外は、同類。
     自民党の山崎拓前副総裁が、党総裁選で党員以外の国民も参加できる模擬投票などが検討されている事について、「総裁を党員でないものが選ぶのはおかしい」と批判したというニュースも。
     加藤紘一元幹事長も「一般国民投票、世論調査で決めるのなら、国会議員や党員はいらない」と同調したそうな。
     だから、そういう事を言ってるんじゃないの?
     派閥も無くしたところで(森派は生きてますが)、党の壁も無くすなら私は賛成。
     政策や法案ごとに賛成や反対をしたいもの。
     そして、イランのアフマディネジャド大統領が、イスラエルのシャロン首相が危篤状態との報を受けて、「願うならば、犯罪者が祖先の列に加わりますように」と同首相の死を望むような発言をした事が国際社会で波紋を呼んでいるというのもあった。
     同大統領は、革命原理への回帰を掲げているそうだから、国際社会の批判は承知の上なのだろう。
     国内での支持強化の方を取ったという訳だ。
     自国の足固めのために他国を批判するのは、政治家の常套手段。
     それをする必要が今のところ日本には無い。
     しなければならない国の不安定さよ。
    ≪育児日記≫
     今日は、実家の御殿場で雪らしかった。
     妹に電話した。
     その時、次郎はちょっとグズッていた。
     オッパイを飲ませたりしながら機嫌をとっていた。
     その泣き声が妹に聞こえたらしく。
    「次郎大丈夫?」みたいに言っていた。
     午後から薬局にも行き、次郎をベビーカーに乗せようとしたら、やっぱり大泣きされてしまった。
     歩きたがるようになったのは成長した証拠だけど、何か疲れる。

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  • ≪通巻0260号≫
    年末に絶不調/伊豆一泊旅行(行き)/伊豆一泊旅行(帰り)

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 ≪通巻0260号≫
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     明けましておめでとうございます。
     本年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
     いちおう、年明けすぐに公開していた年賀画像です。
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※12月31日(土)……年末に絶不調
    ※1月1日(日)……伊豆一泊旅行(行き)
    ※1月2日(月)……伊豆一泊旅行(帰り)
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆12月31日(土)/2006年◆
     起きたら朝だった。
     いや、そりゃ朝に起きれば朝なんだけど。
     昨日、夕飯も食べずにゴロリと横になったら、そのまま12時間耐久睡眠に突入してしまった模様。
     途中何度かウトウトしたり、次郎の泣き声を遠くに聞いたりした気もする。
     そんなに疲れていましたか。
     今年は、今日が仕事納め。
     その後に、友人たちと年越しの予定なのだけれど。
     平胃散(へいいさん)を買いに患者さんが来店。
     ここのところ忘年会続きで、年明けには新年会が控えているからと。
     飲みすぎた時には、五苓黄解(ごれいおうげ)もよろしくお願いしますと案内しておく。
     風邪薬を求めて、やや高齢の患者さんがいらした。
     1ヶ月くらい前に風邪をひき、やっと治ったと思ったら、今度は孫にうつされたらしいと。
     しかし、今は具体的な症状は特に無く、口の中が乾いて違和感があるとの事。
     潤いを取り戻すのには麦門冬湯(ばくもんどうとう)を使うのが良いが、体力の低下を防ぐことも考えて、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を勧めた。
     すると、
    「医者で貰っていた薬を飲んだんだけど大丈夫かしら」と尋ねられた。
     うおっと、それは大事な情報。
     なのに、肝心の飲んでいた薬については、「風邪薬だったんだけど」と、覚えていない様子。
     ううん、気にするなら覚えていて欲しいなぁ(^_^;)
     しかし、周囲の病院で出ている風邪薬で、問題のあるようなのは今まで処方された事は無いから大丈夫なはず。
     詳しく話を訊いたら、今までも薬を病院から貰っても、多いからと半分くらいは飲まないようにしていたという。
     選ぶ基準はなんなんでしょうか( ̄▽ ̄||| 
     子供の熱さましを求めて、お客さんが来店。
     まだ3ヶ月の乳幼児だとの事で、下手な熱さましは出せない。
     病院に連れて行って、風邪薬は貰っていたという。
     ただ、咳と鼻に重点を置いて、熱さましは出なかったらしい。
     明日から実家に子供を連れて帰るというけれど、肺炎が心配。
     麻黄湯(まおうとう)を使ってもらうか。
     一応は、能書でも乳幼児の鼻閉塞に使えるとなってるし、うちの次郎にも生後まもなく使っていた。
    「明日から2007年だね~」と言われる。
     いえ、まだです(笑)
    「あっ、1人で跳んでるね」
     そのようで(笑)
     無言で若い男の人が入ってきた。
     うちのような小さな店では珍しい。
     たいていは、挨拶するか欲しい商品をいきなり言うか、自分の症状を喋りだすか。
     今回は、ヘッドホンから外に漏れるほどの大音量の曲が流れてくる。
     そのまま、店の中をウロウロと。
    「何かお探しですか?」と声をかけるも返事ナシ。
     おそらく聞こえないのだろう。
     しばらく放っておきつつも、やはり何か探してるようなので、また探し物ですかと尋ねてみた。
     それでもやっぱり、返事はナシ。
     やっと、こっちを振り向いた時に私の口の動きで分かったのか、ヘッドホンを外して初めて「ああん?」と返事をされた。
     で、何かお探しで?
     しかし、「別に」と言うだけで、また自分で探し始め、やがて出て行った。
     うちみたいな小さな店はスペースの関係で、ドラッグストアならお客さんが自分で手に取れる所に置いてあるような商品でも、奥の方に隠すように(そのつもりは無いんだけど)置いてあったりするから、自分で探すだけ無駄なんだがなぁ(笑)
     そこまでは、切羽詰まってないという事か。
     もしかして、コンドームでも欲しかったのかしらん。
     それなら、取りやすいように入り口に置いてあるけど。
     そういや最近、制服のままコンドームを買いに来てた女子高生が来なくなったな。
     栄養剤を買いに来たお客さんの指名された物は、すでに製造中止になり、別な成分が少し入ったうえで別な名前になっていた。
     それを教えると、
    「なんで?」と訊かれた。
     いや、販売店に聞かれても(^_^;)
     知ってる方がいいんだろうけど。
     麻黄湯地竜(ぢりゅう)を買いに、お客さんが来店。
     やはり年越しには、備えておかないと心配なようで。
     夜になるにつれて背中がゾクゾク。
     うげっ、風邪の兆候か。
     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)と地竜を飲んでおく。
     今夜の年越し忘年会は自粛。
     幹事に欠席のメールを送る。
     ところが、そんな時に奥さんは夕飯にピザが食べたいとか言う。
     年越し蕎麦は(笑)?
     しょうがねーなーと思いつつ、ピザは大好きなもんだから買って帰り食べてしまった。
     紅白は観ずに、『ビートたけしの恐怖の大予言!! 人類滅亡へのカウントダウンSP』の方を流し観しながら、年明けに変更する予定の店のサイトのスキンやらの修正作業をした。
     しかし、年が明けた頃から寒気が強まり、頭がクラクラしてきて寝る事に。
     なにしろ、明日からは一泊旅行があるので出かけられないと困る。
     やむなく、出先で作業する事も考えて、パソコンを持ち出す準備をしておいた。
     う~、寒々(さむさむ)。
     左の脇腹にホカロンを当てて、首の周りにはタオルを巻き、布団の中で汗をかいているのに寒い。
     そして、ウトウトしていたのだが、気持ち悪くなってトイレに駆け込んだら吐いてしまった。
     しかも、一緒に下痢。
     うう、五苓散(ごれいさん)の証であったか。
     五苓散を飲んで少しは落ち着いたが、疲労感から寝るに寝られず、店のサイトのデザイン変更をして気を紛らわせた。
     ヒーヒーと、虫の息で(笑)
     年賀画像もサイトにアップ。
     戌年なのに酉の写真( ̄▽ ̄)
     明け方頃に、やっと眠気がやってきて追加の五苓散地竜を飲んで落ち。
    ≪育児日記≫
     今日は、大晦日だった。
     次郎の咳が少し治まってきたから良かった。
     午前中は少し、バッグなど買い物してきた。
     明日の準備もあったからだ。
     とりあえず次郎の様子を見ながらだったが、なんとか食べてるし、熱も無いので、旅行は大丈夫かとは思った。
     だけど、ほとんどぜんぜん大晦日という感じはしなくて、夜はピザを食べてしまった。
    //////////////////////////////////////////////////////////////////////

    //////////////////////////////////////////////////////////////////////
    ◆1月1日(日)/2006年◆
     仕掛けた携帯電話のアラームで目が覚めた。
     うう、寝た気がしない……。
     とりあえず吐き気は少し残ってるものの、お腹の具合は復調した模様。
     あれだけしていた寒気も消えて、これなら出かけられそうだ。
     念のために、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)地竜(ぢりゅう)だけは飲み続けておく事にした。
     旅行と言っても一泊なので、私はさして用意する物は無し。
     武井くんから「ネタパソコン」と呼ばれるVAIO-Uに、メールなどの出先で必要になりそうなデータのみ移しておく。
     http://www.vaio.sony.co.jp/Products/VGN-U50/
     一方奥さんの方はパニック状態で、だったらなんで昨夜のうちに揃えておかなかったのかと思うくらい。
     あんまり余裕があったので、私が次郎に食事をさせて、自分たちの朝食の用意もした。
     昨夜のうちに御飯を炊くように言っておいて良かった。(←自分では炊かない)
     しかし、かすかな吐き気はあるので、御飯は半膳ほど残してしまった。
     食べ物を残すのは屈辱。
     そうこうしているうちに、M叔父から、これから迎えに来るという電話が入り、さすがに慌てる。
     着替えを済ませて、パソコンをバッグに放り込み、次郎に上着を着せた。
     そして、M叔父が到着。
     玄関で待っていてもらっているのに、この期に及んで奥さんが傘を捜す。
     だからさ、天気予報でも天候が悪いって出ていたのに、どうして用意してないんだ?
     今のところは曇り空で、これが明日までもってくれれば要らないんだけど。
     荷物になるベビーカーは持っていかずに、今回は抱っこ紐を使う事にした。
     まぁ、もう次郎は自分で歩くのが好きだからというのもある。
     M叔父の車で、いったん婆ちゃんの家に寄る。
     ここに、お母んと弟が来て合流するはずなのに、まだ来ていない様子。
     ありゃん。
     お母んの携帯に電話をしたら、ちょうど向かっているところとの事。
     ところが、お母んが来ても弟が来ない。
     何やってるの?
    「いつもなら、アンタが遅れてくるから、朝食に雑煮を食べさせてた」ので、弟は家を出るのが遅れてるそうな。
     なんだそりゃ。
     待ってる間に奥さんが、次郎の咳の事をお母んに話すと、咳止めに麻黄湯(まおうとう)を飲ませるように言われた。
     あれ? 用意してたんじゃなかったか?
     すると奥さん、家に置いてきたという。
     何故だ~。
     弟の携帯に電話を入れると、ちょうど家を出たところという返事。
     家に取りに行くより、うちの薬局の方が近いので、弟が来る前にM叔父の車に乗ったまま薬局に行ってもらう。
     まったく、余計な手間をかけさせる。
     いや、私は乗ってるだけだから手間になってませんが。
     それでまた婆ちゃんの家に戻っても、まだ弟が来ていない。
     なんだよー、珍しく時間通りに行動しているのに。
     私が時間通りに行動したのが悪かったか(笑)?
     ようやく弟も来て、婆ちゃんが乗り込み、JR南浦和駅までM叔父に送ってもらった。
     旅行代理店に手配してもらった乗車券は、何故か川口駅から。
     その旅行代理店も、うちも最寄り駅は東浦和駅なんだから、東浦和駅からにしてくれりゃいいのに、どうしてこうなったんだか。
     とにかく、南浦和駅から川口駅までの乗車券を買って駅に入った。
     京浜東北線は、初詣に出かける人もいるせいか、結構混んでいた。
     時間に余裕を持って出たので、座っていこうと南浦和駅始発を待って、そっちに乗った。
     次郎は、まだ体調が万全ではないのか、それとも寝ぼけているのか、なにやらボーッとしている。
     静かな分には助かるから良い。
     乗車する踊り子号は12時頃に出るのに、東京駅には11時前に到着してしまった。
     弟は、なんでこんなに早く出たのかと文句を垂れる。
     しょうがないのだ。
     次郎がいると、タイムスケジュールが予想よりかかったりする。
     予期せぬ事に備えて、余裕を持った結果。
     婆ちゃんがトイレに行きたいという事で、お母んと奥さんも一緒に。
     そしたら、女子トイレは大混雑。
     弟は本屋に行き、私は人の少ない階段で次郎に上り下りをさせて遊ばせながら待った。
     それから皆が揃ったところで、東京駅の構内で昼食を摂るか弁当を買って車内で食べるか考えたが、トイレで思いのほか時間がかかり、ゆっくり店内で食べるという感じでもないため駅弁屋さんへ。
     次郎には、皆の弁当のおかずから集めた物を食べさせればと思ったら、奥さんがピカチュー弁当なる物を見つけて、それにしようとか言う。
     弁当箱がピカチューの形をしているのであって、ピカチューの肉を使った弁当ではない(笑)
     しかし、まだ早いんじゃないかね、こういうのは。
     まぁ、空き箱は後で弁当箱に使えそうではある。
     結構な人気のようで、弁当屋さんに並んでいる親子連れは、例外無く買っていっていた。
     ホームに上がってから、指定席の券を確かめたら、車両は一番端だった。
     上ってきた階段が、これまた正反対の端で、テクテクと歩いていくうちに、踊り子号がホームに入ってきた。
     時間的にはちょうど良かったな。
     ホームの上は風が吹いてるから寒くて。
     踊り子号に乗ってから、次郎の靴を脱がせたら、椅子に立って興味深そうに窓の外を見ていた。
     普通に座らせようとすると泣きそうになり、しばらく窓に張り付かせておく事に。
     ところが、その間に弁当を食べようと広げたら、アッサリと窓の外を眺めるのをやめて弁当に手を出してきた。
     なんだよ、誰に似たんだよ(笑)
     しょうがないので、先に奥さんに弁当を食べてもらい、私は次郎に食べさせる。
     あのピカチュー弁当を。
     しまった、写真を撮っておけば良かったな。
     中身は、チャーハンとシュウマイがメインの中華風。
     本当に、弁当箱がピカチューの形をしているだけで、中身はなんの関係も無いのだな。
     ツマラン。
     別に大きいお友達向けには作ってないか。
     先に食べ始めた奥さん、自分が買った弁当の御飯が固くて食べられないとか言い出した。
     固いって、そりゃ、あんたが買った弁当が、おこわだからじゃないのかね。
     私は寿司弁当を買っていて、取り替えてやった。
     それと、次郎が食べ残したチャーハンも渡す。
     こっちは柔らかいよ(笑)
     食べ終えたら、次郎は私と奥さんの膝の上に横になり寝てしまった。
     なんか、今日は気味が悪いくらい大人しくて手がかからんな。
     車中では、年末のコミケで買った立川流落語の同人誌を読んで時間を潰した。
     快楽亭ブラックが心筋梗塞で倒れた時の様子や、2千万円の借金を作り立川流を除名されたため門下の弟子が散り散りになった話が載っていて、ページは薄いながらも読み応えがあった。
     誰か1人くらい弟子が残っても良さそうなのに、示し合わせたわけでもなく、みんな他の師匠のところに行ってしまったというのがなんとも。
     ところで、この日は車中の暖房がメチャクチャ暑かった。
     上着も脱いで、2枚しか着ていないのに汗ばむくらい。
     周囲のお客さんたちも、「暑い暑い」と言っていた。
     確か小田急線だったかな。
     車内温度を、空調機の自動の温度管理に任せずに、駅員が乗り込んで体感で調節しているのは。
     修善寺駅に到着すると、天気予報とは大きく違い晴れていた。
     踊り子号の車体に、少し傾いてきた陽が眩しいくらい。
     なので、本当は明日行く予定だった堂ヶ島に今日のうちに行こうと決まった。
     そして、駅前でタクシーに乗り込もうとすると、奥さんがトイレとか言い出す。
     またかよ(^_^;)
     列車が駅に入る前に、お母んにトイレに行ったらと言われていただろうが。
     どうしてこう、施設を出てから言うかなこの人は。
     案の定、駅前のトイレは混んでいて時間がかかる。
     小型タクシーは何台も来るけれど、中型タクシーはなかなか来ないのに、来たのを見逃さざるをえず、なおさら困った。
     幸い、駅にいたタクシー会社の人が気がついてくれて、無線で呼んでくれた。
     今回の旅行では、堂ヶ島の遊覧船が目的なのだけれど、欠航する事が多くて、今日の運行状況が分かるかタクシーの運転手に尋ねてみた。
     洞窟に入るという遊覧船(と言っても1分足らず)なので、天気が良くても、ちょっと風が出たり波が高くなると欠航してしまうのだ。
     http://www.izudougasima-yuransen.com/
     無線でタクシー会社に問い合わせてくれて、今日は動いているという情報を得た。
     観光地の運転手らしく、道程で色々と教えてもらい、話も上手で楽しめた。
     これは、良い人に当たったな。
     遊覧船の出ている港の近くには、加山雄三が所有するヨットも停泊していて、山道から少しだけ見れた。
     地元でも、加山雄三を売りにしているらしく、『若大将定食』なるものを食べさせてくれる店もあるらしい。
     ただし、遠くから来て食べるようなもんじゃないとも言っていた(笑)
    「メーター止めて待ってますから」と言われ(いつも言ってるのかもしれないが)、船着場に下りていく。
     初めて見る海に、次郎は恐れをなしたのか手を引いても動かない(苦笑)
     船に乗せて大丈夫かな。
     チケットを購入してゲートをくぐろうとしたところで、定員に達してしまい次の船に乗る事に。
     しかし、これが幸いして、次に乗る船は余裕の人数で出発した。
     あんまり空いてるもんだから、前から船尾まで、行ったり来たりと移動しながら楽しめた。
     周囲の小さな島々を写真に納める。
     もう日暮れが近く太陽が低い位置にあるため、逆光気味になってしまったが、竜の首に見えるのなんかは雰囲気が出てて良い感じ。
     心配していた次郎は、特に騒ぐ様子も無く不思議そうに外を見ていた。
     奥さんは、「どうせ次郎には分からないから」と座席の隅に置いておこうとしたが、お母んが抱きかかえてデッキから外を眺めさせたりすると、楽しいようだ。
     船内の放送で、堂ヶ島というのは地名で、そういう島がある訳ではないというのを初めて知った。
     そして、遊覧船のメインである洞窟くぐり。
     ほんの短い時間ではあるが、小さな船体が、手を伸ばせば届きそうな岩場ギリギリに入っていくというのは、やはり面白い。
     その、くぐった洞窟には天井部がポッカリと開いた所があり、そこで向きを変えて、また外へと走り出す。
     これで、もう今回の旅行の目的は達成。
     明日はどうするかね(笑)
     船着場に到着すると、何故か次郎がパチパチと拍手していた。
     この頃になると怖くなくなったのか、船から下りたら船着場を自分の足で歩く歩く。
     タクシーに戻る前に婆ちゃんがトイレに寄ると、奥さんが売店でソフトクリームを食べたいと言い購入。
     この寒いのに物好きな。
     と思ったら、アロエソフトクリームという変わり物だったため、私も注文した。
     これも写真に撮っておけば良かったかな。
     ミドリ~な色で、味もアロエ~だった。(意味不明)
     私が口をつける前に次郎が欲しがったので差し出したら、顔を突っ込むようにして食べやがんの。
     さて、到着早々に目的を果たしてしまい、他に行く所が思いつかない。
     このままホテルへ直行してもいいのだが、それも味気ない。
     どうしたらよかんべぇと思いタクシーの運転手に相談したら、この時間なら黄金崎(こがねさき)でちょうど夕日が見られるかもしれないと教えられる。
     行こう行こうという事になり、再びタクシーに乗り込む。
     しばらく走っていくと、見晴らしのいい岬に到着。
     ここが、黄金崎ですか。
     確かに、白い岩肌に夕日が当たり、金色に輝いている。
     http://www.izu.co.jp/~kamomura/kogane.htm
     おそらくは、もう少し陽が低くなってきた方が、もっと綺麗なのだろう。
     しかし、今日は元々の天気予報が雨だったはずで、遠くには霞がかかっており、海面に太陽が没する前に、霞と雲で見えなくなるはずだ。
     富士山もうっすらと見えたので撮っておいた。
     富士山の裾野で育った奥さんに言わせれば、「見飽きた」だそうだ(笑)
     せっかくの景色の良さに対して、いや良いからなのだろうけど、三脚を備え付けて写真を撮っている連中の邪魔なこと、邪魔なこと。
     柵を越えて崖ギリギリで撮ってるもんだから、普通に夕日を撮ろうとすると、こちらのファインダーに人影が入ってしまう。
     どうせ柵を越えてるんだから、そのまま突き落としてやろうかしらん。
     それでもなんとか、いい感じで夕日を撮れた。
     偶然、釣り船(?)が海面にあって、なおさら良い感じ。
     ここの階段は岩の削り出しで歩きにくいのに、次郎はワッセワッセとよじ登ってしまい結構危ない。
     風も冷たくなってきて、良い画も撮れたのでタクシーをホテルへと回してもらった。
     『土肥グランドホテル明治館』に到着。
     http://www.meijikan.com/
     ホテルとなっているが、どちらかというと近代的な旅館といった内装だった。
     あまり良い物が売ってなさそうな売店と、面白くなさそうなアーケードゲームが置いてあり期待を裏切らない(笑)
     部屋に通されると、仲居さんがお茶を用意してくれたりと、やっぱり旅館風。
     食事も部屋まで運んでくれて、布団も用意してくれるようだ。
     せっかくある温泉にゆっくり入りたいので、食事の時間を一番最後の方にしてもらう。
     そして、ゆっくり寝たいからと明日の朝食も同じく遅くしてもらった。
     ちょっと驚かれたのは、きっと普通の旅行者は早めに出ようと、早い時間を頼むものなのだろう。
     でもね、目的は今日果たしてきちゃったので(苦笑)
     順番に温泉に入ってくるという事で、私は最後。
     その間に、近くの土肥港に、清水港と結ぶフェリーが入ってきたり出航したりする様子を写真に撮った。
     http://www.sts21.com/kokunai/ferry/index.htm
     念のため注文が入っていないかメールチェックして、サイトの状況も確認。
     なにしろ、年末から掲示板に宣伝書き込みが増えてるので。
     4階の『金沙の湯』と、3階の『銀沙の湯』があり、時間によってそれぞれを男湯と女湯にして入れ替えている。
     今夜は『銀沙の湯』が男湯。
     着替えてて気づいた掛札に笑う。
     水を加えていないか、加えている場合にはその理由を、入浴剤を加えていないか、加えていたらその理由を、お湯を循環させていないか、循環させていたらその理由を書いた札が、ぶら下がっているのだ。
     ははぁ、前に温泉で問題になったやつですな。
     ここでは、入浴剤は入れていないとなっている。
     そして、加水の理由は湯温が高いため、循環は自然環境を守るためとなっていた。
     私は別に、入浴剤でも構わないんですけどね。
     景色だけ良けりゃ。
     さすがに見晴らしは大変結構。
     ちょっと湯がぬるめかなと思ったけれど、長湯できるし。
     ドアで仕切られた隣が露天風呂なので、そちらにも。
     覗かれないようにと、転落防止のためなのだろうけれど、柵が高くて、露天風呂の方が景色が楽しめないのが、ちと残念。
     ゆっくり浸かって部屋へ戻ると、食事の用意がされていた。
     うはーっ、なんだこの量は。
     『膳プラン』という事で、通常の食事じゃないのは、そうだろうけれど、見るからに食べきれるか心配。
     なんか、海老だけで3匹もいるし。
     日本酒を注文しようと思ってメニューを見たら、高い。
     いい物なんだろうけど、そこまで舌が肥えてる訳じゃないしなぁ。
     冷蔵庫を見てみたら、日本酒も1本入っていたので、それを飲む事にした。
     いつもは食事の時には、人の食べてる物に手を出してくる次郎が、部屋の広さに興奮したままなのか、自動車のオモチャで遊んでて助かる。
     ん?
     自動車のオモチャ?
     どうしたのかと思ったら、婆ちゃんとお母んが売店に連れて行った時に、次郎が自動車のオモチャを手放さなくて買ってやったのだという。
     旅先で荷物を増やしてどうするね。
     つか、ここのところ次郎のオモチャが、特に自動車がどんどん増えてる気が。
     困った曾お婆ちゃんとお婆ちゃんだね。
     自分の食べる分だけでも充分苦しいのに、奥さんときたら「めんどくさい」という理由だけで蟹を丸々残してやがる。
     仕方ないので、私が少しだけ奥さんの食べる分を取り出して、残りを頂く。
     量が多くても美味しいので助かった。
     でも、食べ物を残すというのが大嫌いな私としては、完食しないと気が済まない。
     昨日の夜は、トイレでゲロゲロやってたのになー。
     無理は良くないぞ。
     しまいにはヒーヒー言いながら、なんとか食べきった。
     フロントに電話して膳を下げに来てもらう。
     そしたら、最後のトドメにデザートとしてメロンが来た。
     うひー( ̄▽ ̄|||
     あんまり苦しいんで、メロンは寒い窓際に置いて1時間ほどしてから食べた。
     1日興奮してたというのもあるのか、次郎が珍しく大人しく寝た。
     これ幸いと奥さんも早々に布団に入り、婆ちゃんとお母んも寝る体制に。
     私と弟は、窓際の障子を閉めて雑誌や本を読んだり。
     弟は、なにやらラジオを聴いているようだ。
     しかし、この部屋やたらと暑いな。
     暖房の温度をかなり低く設定し直しても、ちっとも緩んだ感じがしない。
     奥さんなんかも、寝苦しいのか何度か起きてきた。
     そんな中でも、次郎はグッスリ。
     汗をかいてきて、このまま寝るのも不快なので、もう一度温泉に入る事にした。
     でも、温泉なのに0時でいったん閉めちゃうんだよね。
     もう少し遅い時間まで開けてて欲しいぞ。
    ≪育児日記≫
     今日は、朝早くから伊豆に向かった。
     ちょっとバタバタと大変だったけど。
     天気は、そこそこだった。
     雨が降るとか言われていたけど、伊豆に行くにしたがって晴れていった。
     踊り子号に乗ったら暑かった。
     伊豆に着いて、タクシーで堂ヶ島へ向かった。
     洞窟まで船に乗った。
     洞窟を見てから港に戻ったら、次郎がなんかパチパチと手を叩いて笑っていた。
     何か分かったのかな?
     そこから、黄金崎で夕日の沈むのを見た。
     次郎は、その頃になって急に元気になった。
     崖から落ちないように、次郎の手をつかんでいた。
     夕日は綺麗だったけど。
     その後、ホテルというか旅館へ。
     次郎は、夜ぐっすりだった。
     私たち大人は、暑苦しかったので眠れなかった。
     しかし、お風呂は良かった。
     次郎も一緒に入った。
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    ◆1月2日(月)/2006年◆
     次郎は1回だけ起きだしたが、手を握ったら、また寝てしまった。
     こんな事は珍しく、久しぶりにゆっくり寝られるはずだったのに、暖房のせいで結局寝不足といった感じ。
     遅くにと頼んだ朝食までは余裕があるので、朝風呂に行ってくるか。
     と思ったら、奥さんに次郎を押し付けられた。
     昨日は任せてたので、しょーがないか。
     今日は、4階の『金沙の湯』が男湯。
     しかし、ここには階段でしか行けず、エレベーターの使える4階の廊下からは通じていない。
     あまり身障者にもお年寄りにも優しくない構造。
     温泉地だからといって、お年寄りの利用が少ないのか?
     さて、服を脱ごうと思ったところで、バスタオルを忘れてきた事に気がついた。
     なんたるマヌケ。
     次郎を置いてもいけないし、抱えて取りに戻る。
     だから、階段しか使えないと不便だってばさ。
     バスタオルを持ってきて次郎の服を脱がせようとすると、何故か大泣き。
     なんなんだよ、おまいは。
     しかし、風呂場に連れて行くと、機嫌が良くなった。
     なんなんだよ、おまいは。
     最近では体を洗おうとすると、自分で液体石鹸を手にとって、体に塗りたくるようになった。
     シャワーも自分で浴びてくれれば楽なんだけどな。
     露天風呂の方に連れて行くと、少し不安そう。
     それでも、お湯に入るとお湯の中を歩いて楽しそうではあった。
     部屋に戻ってみると、朝食が昨日の夕食に劣らない量がドドンと。
     うはっ、朝からこれかい!!Σ( ̄□ ̄;)
     なにげに、チェックアウトの時間が迫ってるんですけど。
     朝食なんて20~30分で食べられると思っていたのが甘かった。
     結構頑張って急いで食べたのだけれど、それでも完食するのに1時間かかってしまった。
     そうそう、鍋を後の方に食べようと思ったら、それは鍋物ではなく味噌雑煮だったらしい。
     やけにドロリとしていたのは、溶けたお餅だったようだ。
     途中、次郎が日本酒のメニューを持ってきてくれた。
     ん~、飲みたいけど朝から飲むと後が大変だから(笑)
     食べ終わったら、もうチェックアウトの時間。
     のんびり出るはずが慌しくなってしまった。
     チェックアウトの手続きだけ先に済ませば良かろうと、お母んが先にロビーに行き、後から荷物をまとめて部屋を出た。
     そして、売店で親戚などへのお土産を購入し、大きい荷物と共に宅配便で送る手続きをする。
     そんな事をしていたら、次郎が床に寝転がって自動車のオモチャで遊んでいた。
     って、また違うオモチャを手にしているぞい。
     やっぱり手放さなくて、買ってあげたとか。
     困った困った曾お婆ちゃんとお婆ちゃんだね。
     もう次郎にオモチャ買ってやるの禁止( ̄▽ ̄)
     タクシーを呼んでもらったものの、今日は天気予報が当たり雨で、見たかった堂ヶ島の洞窟は昨日のうちに行ってしまい、黄金崎の夕日も予定外に見てしまったから、なんの予定も立てておらず、行く先がない。
     修善寺駅へ直行しても良いけれど、乗る予定の踊り子号は夕方だし、駅前には何も無いのが昨日の時点で分かっている。
     そこで運転手さんに相談すると、象牙美術館を勧められた。
     話では、30分くらいで見れてしまう小さな所らしいが、見て損は無いでしょうと。
     私なんかは旅先で天気が悪いと美術館巡りをするのが好きなので、喜んで案内してもらう。
     で、着いた所が『美術宝庫』という象牙美術館。
     http://www.toi-izushi.or.jp/kanko/zouge.html
     個人所蔵の象牙美術品のコレクションを、皆にも見てもらおうと、おそらくは半分くらいは自慢で公開しているようだ。
     玄関前に、あまり美的感覚は無いのではないかという陳列品があり、期待が高まる(笑)
     しかし、中に入ってみると、なるほど確かに自慢(決めつけ)するだけの事はある作品群。
     西遊記や楊貴妃物語の象牙で作られた屏風絵風の作品なんて、見てて飽きない。
     また、何分かおきにスタッフが象牙作品の解説をしてくれる。
     その解説によれば、五重の塔の屋根に付いている鐘や、船に付いている錨の鎖などは、後から取り付けたのではなく掘り出したもので、ちゃんと動くとか。
     実際にガラスケースを揺すってくれたりと、普通の美術館じゃやらないだろうというサービスまで見せてくれる。
     他にも、船に乗っている全長15cmほどの人の像は、良く見ると目は二重瞼で、手には手相も彫られていたりと芸の細かいこと細かいこと。
     今のフィギュアでも、ここまで細かくないだろう。
     籠の中に蟹が入ってるのなんか、籠に蟹の彫り物を入れたのではなく、まず象牙から籠を掘り出して、その籠の中に残った象牙の塊を、今度は籠の外から掘り出したというのだから呆れる。
     実は、私はこの解説を正味3回ほど繰り返し聞いた。
     というのも、次郎が途中でぐずったため。
     抱っこして泣き止んだかと思うと、また暴れたりしたため、解説している場から離れなければならず、聞けなかった分を後でまた聞いたりしたのだ。
     奥さんが抱っこ紐を出して私が抱こうとしたら、お母んが割って入り、自分が抱くからと、やや口論に。
     お母んが抱いてくれるのは良いのだけれど、それで疲れられても困るのだ。
     結局は奥さんが抱いてしばらくしたら寝てくれた。
     それからまたゆっくり他の作品を鑑賞。
     象牙以外にも、水晶だの瑪瑙(めのう)だの、これまた節操無く集めてるんだわ(苦笑)
     笑ったのが鍾乳石の解説文。
    「鍾乳石の生い立ちは、お客様の方がご存じと思います。」
     解説じゃねーよ(笑)
     ゆっくり見てたら、先に進んでいった弟に呼ばれた。
     迎えのタクシーが来ているという。
     は?
     どうやら、ホテルから送ってくれたタクシーの運転手さんが気を利かせて来てくれたらしい。
     もっとも、お客を確保するための営業でもあるんだろうけれど。
     ううん、私としてはもっとゆっくり見たかったなぁ。
     さて、タクシーに乗り込んだはいいが行き先は決まってないまま。
     昨日は機嫌が良く、いつもは車に乗ると大人しい次郎が、車内で暴れる暴れる。
     すると奥さんが、昨日通り過ぎた『地獄極楽巡り』に行きたいと言う。
     なんですそれは?
     運転手さんに言わせると、「パーキングエリアみたいな所ですから面白くないですよ」との事。
     そう言われると、俄然行きたくなる(笑)
     お母んや弟は乗り気じゃなかったけど、どうせ行き先は決まってないんだし。
     で、行ってみました。
     確かに外観はみすぼらしい。
     それでいて、入場料が大人900円と高め。
     入ってみると、なんと畳敷きなんだわこれが。
     ううっ、安っぽい、安っぽすぎるぞ。
     大好きだ、こういうの。
     http://www.izu.co.jp/~viserge/gigoku.htm
     いや、それでも地獄の様子の模型なんか、良くできてると思う。
     安っぽさと精巧さと、なんかゴチャ混ぜ感が素晴らしい。
     模型ばかりではなく、絵も下手さ加減と迫力が絶妙で。
     なのに、せっかく安くない入場料を払ったのに、弟やお母んは先へ先へと行ってしまい、ゆっくり見られない。
     もったいないなぁ、バチが当たるぞ。
     ところでここには、裏のプレハブに秘宝館も併設されている。
     あの、カップルで楽しむ(?)、ちょっと卑猥な展示物のあるアレである。
     同じチケットで入れるとの事で行ってみた。
     入り口には「十八歳未満立ち入り禁止」とある。
     でも一緒に「乳幼児は入れます」とも。
     なので抱えて入る。
     ここは小さくて狭くて、そんな見所がある施設ではないのだけれど、見て損は無かった。
     仲睦まじい夫婦の人形の下に鏡があって、鏡に映っているところではハメてる像が写っていたり、服を着たモデルを見て画家が絵を描いている様子もまた、鏡に映っているのはヌードを描いてるところだっりと、単純なカラクリが楽しい。
     先に部屋の奥に行った奥さんの笑い転げる声が聞こえて、何かと思ったら、等身大の鎧武者の股間から大きな男性器がそそり立っていた(笑)
     それらと一緒に、インドの“性典”とも云われる『カーマスートラ』の写本もあり、意外と資料性のある物も展示してあった。
     http://raani.org/faq/kamasutra.htm
     http://www.aii.co.jp/contents/eiga/movie_f/023_he-kama.html
     私は楽しんだのだけれど、やっぱり弟なんかには評判悪し。
     チェッ。
     少し早いものの、ゆっくり他を見て回るまでの時間は無いし、さりとて雨では景色を楽しむのも望めず、タクシーには修善寺駅に向かってもらった。
     そして、駅近くの蕎麦屋『おゝき』で昼食。
     http://www.shuzenji.com/ooki/index.htm
     とっくにお昼は過ぎているのに、朝食の量でちっともお腹が空かなかったから。
     それなら無理に食べる事も無い。
     でも、駅前には時間を潰す場所もまた無いので。
     盛り蕎麦を食べた限りは、まぁ普通。
     取り立てて美味しくはなかったけれど、特に不満も無し。
     お腹が空いてなかったせいかもしれないから、チャンスがあればちゃんと食事をしには来たいかも。
     さて、と時計を見るとあと1時間ちょっとで乗車する時間。
     それまでどうしたものか。
     次郎は、またも機嫌が悪くなりグズり出す。
     これでは、他の店に行っても手を焼きそうだ。
     確か駅の反対側に、ダイエーのマークを見たなと思い、私と奥さんは次郎を連れてダイエーに行ってみた。
     お母んからは、「なにもこんな所まで来て」と言われたが。
     駅の反対側にはどう行けば良いのか、駅前のバス停でバス会社の人に尋ねて、近くの踏切から。
     踏切を渡ったところで、『世界真光文明教団』の施設を見つけた。
     http://www.mahikari.or.jp/
     あの、駅前で手かざししている宗教団体である。
     まぁ、どんな宗教でも迷惑さえかけてこなけりゃいいけど、急いでる時にも声をかけるのは迷惑だからやめてね。
     以前に、「あなたの血を清めさせて下さい」と言われたときには、私は「汚れてて結構、これが私の血だ」と訳の分からない事を言って追い払った。
     友人は、「俺の血が汚れてるというのか!」と怒ってみせて(本人はイタズラのつもりで)、相手を困られた事がある。
     真面目な人をからかっちゃいけません。
     さっき蕎麦屋のあった側はマクドナルドもあったのだけれど、駅の反対側は、このダイエー1軒のみ。
     でも、人出はこちらの方が多い。
     正月にやってる店がここだけというより、本当にこの辺では買い物をしに来るような店が、ここだけだからなのだろう。
     100円ショップの品揃えも良く、アーケードゲームも少しあり、一見クレープ屋さんではヤキソバやチャーハンなどを食べる事もできるという、ダイエー系列の中では使い勝手が良さそう。
     奥さんが、次郎のオムツを宅配便で送ってしまった荷物に入れてたようだとかで、オムツを買った。
     こんな荷物になる物を今買わんでも(^_^;)。
     お母んから電話が入り、婆ちゃんや弟と喫茶店に入っているとか。
     こっちも、クレープを食べてから戻ると伝える。
     奥さんが、クレープを食べたいとか言うもんで。
     私の方も、さっき蕎麦を食べたのが良い刺激になったのか、アイスクリームくらいは食べたくなった。
     そして、奥さんはクレープを、私はアイスクリームを食べて、それぞれを次郎に分けて食べさせてから修善寺駅に戻った。
     その途中では、またお母んから電話があり、踊り子号がホームに入ってきたから先に乗っているとの連絡。
     先に乗車券を受け取っていて良かった。
     お母んに言わせれば、「アンタは時間通りに行動しないから」であるが。
     踊り子号に乗って荷物を網棚に乗せようと、奥さんがバッグを開けてみたらオムツが入っていたそうな。
     さっき買ったオムツが余計な荷物に。
     昨日に比べて、やたらと機嫌の変わりやすい次郎であったが、踊り子号に乗ったらストンと落ちるように寝てしまった。
     昨日は色々と珍しい事があって興奮し、今日はその疲れがあったのか。
     なんにしても寝てくれたのは助かる。
     途中で目を覚ましやしないかと心配したものの、二時間近くそのまま寝てくれた。
     う~む、帰ってから寝てくれなかったら困るな今度は。
     東京駅で京浜東北線に乗り換え。
     乗る前に、お母んが弟(私からは叔父)に電話して、東京駅にまで着いた事を連絡した。
     行きと同じように迎えに来てもらおうと。
     ところが、電車に乗ってから到着予定の時間を知らせた方がいいかしらと言い出す。
     そりゃ、その方がいいけれど今は車中だから携帯電話で通話をするのはやめとこうよ。
     私も弟もそう言ってるのに、電話をしてしまった。
     うーむ、さっきは踊り子号を降りる時にも、清掃の人がやるからと車中にゴミを置いてきていた。
     お母んが、こんなにモラルが無いとはな。
     それとも、年を取るとモラルが低下する?
     いやいや、つまりは“モラル”などというものは、人によって随分と違うという事。
     高校生の頃に、友人と映画を観に行き、やはり清掃人が掃除するんだからと座席にゴミを置いてきた時にケンカになった。
     私としては、仕事を増やす事は無いだろうと思ったのだけれど、代金にそういうサービスも含まれるのだと思えば、あながち悪い事とも言えない。
    「モラルがなってない」と言う時、“どのモラル”と比較しての事なのかを提示しなければ、単に「他の人もやってない」という程度のモラルは、「他の人もやってるじゃないか」という言い訳と同じ程度。
     電話をしたのは功を奏して(と言うのか?)、駅を出たところで、ちょうどM叔父の迎えの車が到着した。
     その車に乗ると、次郎は大人しい。
     乗り慣れたか?
     さっきまで京浜東北線の中では座席に座らずに、チョロチョロと歩き回り、座らせようとすると大泣きして大変だったのに。
     いったん、M叔父の家で降りて年始の挨拶。
     爺ちゃんもいて、次郎に挨拶させようとしたら何故か大泣き。
     愛想良くしろよ~。
     お年玉が貰えるかもしれないんだぞ(笑)
     とか思ったら、本当に貰ってしまった。
     ただし、そのお金は奥さんに。
     私だと使ってしまうだろうからと。
     良く分かっていらっしゃる。
     M叔父の娘姉妹は、『スターウォーズ』の新作3作を続けて観ているところだったらしい。
     姉のMちゃんは、今年の6月頃に結婚が決まったとか。
     それは、おめでとうという事で、ワインを開けて乾杯(^^)/▼☆▼\(^^)
     M叔父からは、お店のサイトの事で少し言われる。
     漫画を載せたりして、私が趣味に走りすぎているのを、もう少し普通の店のサイトにした方が良いのではないかと。
     うーん、そう言われてもなぁ。
     ただ商品の情報を載せて販売していた頃は、1日のアクセス数は20件以下で、月の売り上げも2~3万円という、とても商売と呼べる状態ではなかった。
     それが、漫画を載せ、クイズをやり、投稿を募り、写真も展示するようになってから、トップページこそアクセス数は少ないものの、中のページへは1日平均で延べ200~300アクセスに、売り上げは月に30~40万円と、単純に10倍になっている訳で、それをさらに伸ばすための方策は考えなければならないとして、今のスタイルをすぐに変えるというのは怖くてできない。
     値段では関西系の薬局に敵わない、漢方薬の情報では先行するサイトに敵わない(なにしろ商売じゃない個人サイトの方が詳しかったりする)、何か別な方策をと取り組んできたのが自分の趣味を活かす方法だった訳で。
     ただ、半年ほど数字が安定してしまっているのも事実。
     今年は、何か仕掛けなければなるまい。
     帰る時に、もう一度次郎に爺ちゃんに挨拶に行かせると、今度はニコニコとしていた。
     なんだかね。
     M叔父に家まで送ってもらい、マンションの部屋に入ると、私と奥さんはグテ~と力が抜ける感じに。
     次郎は、ドタバタと部屋の中を駆けずり回り、風呂に入れた後もなかなか寝なくて予想通りに手を焼いた。
    ≪育児日記≫
     今日は、伊豆から帰路に着いた。
     やはり天気は悪く雨だった。
     象牙美術館に行った。
     次郎が大泣きし始めて大変だった。
     だっこをしたら、眠くなったらしくてグーグーだった。
     それから、地獄極楽巡りに行った。
     次郎はまた大泣きで、しばらく大変だった。
     そして、修善寺駅へ。
     ダイエーに寄ったら、一応少しは機嫌が直ったから良かった。
     帰りの踊り子号では、よく寝てくれたので助かった。
     埼玉に帰ってきたら寒かった。
     やはり、伊豆は暖かかったみたいだ。
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