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  • 薬は適材適所の使い分けが大事

     『柴胡桂枝湯』を購入されるお客様に状況を尋ねたところ、お腹の調子が悪くなりそうな時に飲んでいるとのことで、その使い方は悪くないですねと伝えた。
     すると頭痛の時にも使っていて、『葛根湯』が自分には合わないというため、ズキズキする頭痛は胃の不具合と関係があり、『葛根湯』は胃に負担がかかってしまい、適応するのは肩こりと連動する締め付けられるような頭痛であることを説明した。
     すると、合点がいったようでお客様に喜ばれた。

     幼児を連れた高齢のお客様から虫刺されの薬を求められたので、刺激の少ない『ムヒベビー』を案内してみたが、患部を見せてもらうと腫れが強そうで公園で刺されたというため『プチウナ』を勧めた。
     しかし本人がハローキティの『ポケムヒ』を欲しがったため、お客様に後から強い薬を重ねて良いか尋ねられ、大丈夫ですと答えると家族も使うとのことで『ムヒアルファS2』を一緒に購入された。
     虫除けスプレーは体に吹き付けるより掌に出して塗る方が効果的なことをお話しすると、親に伝えてみますと言ってもらえた。

     幼児を連れたお客様から虫刺されの薬を求められたのだが目の横と頬を刺されているため、液剤はしみてしまうし、 かといって『ムヒベビー』では弱いだろうから、目の横は痒み止めや抗炎症剤が入った目薬を使う方法を提案したうえで、頬にはステロイド剤入りのクリームを勧めた。
     『ムヒアルファEXクリーム』をお買い上げいただき、虫除けスプレーがあるようであれば掌に出して塗るのが効果的ですとお話した。

     

  • 頭痛のために鎮痛薬を買う時には痛み方の確認を

     お客様から12歳の子供の頭痛の相談を受け、現代薬ではアセトアミノフェン一択なため『バファリンルナJ』を案内して、お買い上げいただいた。
     そして、頭痛には種類があることをお話したのだけれど、特に痛み方について本人から聞いていないというため、ズキズキタイプなら胃の不具合、締め付けられるなら肩こり、頭重患なら血圧が関係することを説明し、確かめてみるよう伝えた。
     血圧については「まだ子供だから」と言われたが、数値上の話ではなく1日の中での変化のことと説明し、塾に行っているというので冷房が原因となっている可能性もあり、その場合は『葛根湯』が使えることを付け加えた。
     家族や友人に代わって頭痛薬を買いに来るというのは多いけれど、その痛み方について確認してきていないという事もまた多いから、ぜひそこは確認しておいてもらいたい。
     現代薬で解熱鎮痛薬自体はそれほど選択肢があるわけではないが、頭痛に対する養生法は異なり、しっかり対応することで薬を飲む機会を減らしたり使うタイミングを工夫することができる。

     やや高齢のお客様から『龍角散』の効果を尋ねられ、主に患部を冷やすことを説明し、喉の痛みより咳であれば気管支を拡張する『南天のど飴』が適応することをお話すると、主訴は声嗄れというため『響声破笛丸』を紹介した。
     今回は、昔ながらのということで『龍角散』を購入された。

     常連のお客様から、13歳の子供が林間学校に行くとのことで下痢止めを求められ、『ストッパ下痢止めEX小中学生用』を案内し、お買い上げいただいた。
     虫除けスプレーはあるようなので、吹き付けるより体に塗るようにするのが効果的と伝えた。
     今回は訊かれなかったため紹介できなかったが、自分なら『柴胡桂枝湯』を持たせたいところだ。
     微熱を伴う風邪、環境が変わることによるストレスの軽減、食中りなどの嘔吐や下痢といった胃腸炎にも広く使えるから。

     

  • 市販の内服薬に抗生剤は無いけれど化膿に使える薬はあります

     お客様から胃腸薬の場所を訊かれて売り場を案内したけれど、症状を詳しく尋ねると腹痛と下痢に微熱もあるというので胃腸炎の可能性をお話して、『柴胡桂枝湯』をお使いいただくことになった。

     お客様が『テラ・コートリル』を求めて来店しお話を訊くと、「ネットで見た」とのことで額のオデキに使うという。
     悪くはないが、炎症が強いようにも見えず副腎質ホルモンの入った物を目の近くで使うのは心配なため、『テラマイシン』を提案してみたけれど、ひとまず今回は『テラ・コートリル』を使いたいと購入された。
     オデキには内服薬として『生葉漢方内服薬』(排膿散及湯)を紹介し、炎症を強めないために夏野菜を避けるようお話した。

     お客様が『ドルマイシン』を2個購入するので用途を尋ねたところ、12歳の子供が擦り傷を負って5日程経過し、患部が化膿しているという。
    「病院へ行くほどではない?」 と訊かれたため、患部に痛みや熱感があるかどうかが目安ですと説明した。
     内服薬に『ネオ小町』を紹介し、菌を倒すためには体内の温度を上げることが大事なので幹部の足を保護しつつ入浴はして、積極的に温かい物を飲ませるよう勧めた。

     

  • 暑い季節の風邪には『柴胡桂枝湯』を備えておくと安心

     お客様が『エスタックイブファインEX』を購入されるさいに症状を確認したところ、喉の痛みと発熱にだるさがあり、家にあったのを使い切ったため追加で買いにいらしたとのことだった。
     だるさがあるとなると現代薬の総合風邪薬は向かないため『柴胡桂枝湯』を紹介すると家にあるというので、『柴胡桂枝湯』に乗り換えてみるよう勧めたうえで『エスタックイブファインEX』をお買い上げいただいた。
     暑い季節の風邪は胃腸にきやすいし、そうなると内臓機能も低下するため『柴胡桂枝湯』は家に備えておくと安心です。
     納得はしていただけたようだけれど、どうして効かなかった薬を続けようとするのかが分からない……(;´Д`)
     中には、漢方薬は効かなかったからと、漢方薬というだけで他の処方さえ嫌がる人もいるけど。
     漢方薬が効かなかったから嫌と言われてしまったら、現代薬で何か一つでも効かなかったら薬全てを使わなくなるんだろうかと思ったり。

     『改源』をレジに持ってきたお客様に発熱の有無を尋ねると、高校生の息子さんがオーストラリアに行くので待たせようと思ったとのこと。
     そういうことでしたら、風邪と胃腸炎の両方に対応できる『柴胡桂枝湯』をと紹介したうえで、持参する薬は鎮痛剤や喉の痛み止めなど症状別で揃えることを提案した。
     ただ、本人が粉が飲めるか分からないとのことで、まだ出発まで日があるため本日はお帰りになった。
     それと余計なことではあるけれど、アメリカに1ヶ月ほどホームステイをした自分の経験からして、何を持って来てるか分かるようにするために本人に買い物をさせてみてはと伝えた。

     

  • 便秘薬を使うのは自覚症状のある時に

     幼児を連れたお客様が『命の母ホワイト』を購入されるさいに念の為、肉体的な疲労に向いていて精神的な不安感には『命の母A』が適応することを伝えた。
     主訴は生理時の不安感やイライラだというので『命の母A』の方が合うようにも思えたものの、体格の細いお客様だったので『命の母ホワイト』が適応するかと思い、そのままお買い上げ頂いた。
     それから、生理の予定の前から服用を始めてみるよう勧めた。

     高齢のお客様から、便秘に『大柴胡湯』を使いたいと相談された。
     以前に『大黄甘草湯』を使って合わなかったとのことだけれど、そのさいの詳細は不明。
     漢方薬の中では効き目がストレートで、腹痛を起こすこともある便秘薬だから、そういう事だったのだろうか。
     『大柴胡湯』は寝つきが悪い場合に適応するとお話すると、該当するようではあった。
     また、肝臓が気になるというお話もされ、以前に『柴胡桂枝湯』を使ったことがあるようだった。
     便通は1日おきくらいで腹痛などは無いというため、それほど心配いらないことをお話したうえで『大柴胡湯』をお買い上げ頂くと、お会計の段になってから、胆石を患ったことがあると知らされた。
     『大柴胡湯』は胆石の治療にも使うから今回は構わないとはいえ、そういう情報は先に出してもらいたい(^_^;)
     実のところ年を取ってくると食べる量が減るから、毎日便通があるというのがむしろ珍しいくらい。
     専門医の中には、週に2~3回の便通で構わないという医師もいる。
     だから便秘薬を使う目安としては、食欲不振や腹痛などの自覚症状があるかどうかである。

     常連のお客様から『モカ錠』を注文され売り場を案内し、お会計時に効果的な使い方として数日前からカフェイン断ちをしておく事を伝えた。
     すると、コーヒーを飲まないでいるとイライラしたりするというため、カフェイン依存症の可能性があり、そうなると『モカ錠』の効果も弱いと考えられるとお話した。
     なんにしても、体に無理をさせないよう気をつけて下さいな。

     

  • 発熱に解熱剤を使うと長引くこともあります

     お客様から『イブA』と『バファリンA』の比較を尋ねられ、成分の違いを説明したけれど、主訴は発熱で、すでに三日目になり病院からも解熱剤が処方されたとのことだった。
     その解熱剤が切れるため代わりの物を買いに来たというのに、処方内容は不明で服用して6時間ほどすると、また熱が上がってくるというお話だった。
     んー、まぁ体は発熱して治したい訳だからねぇ。
     発熱することによってウイルスや菌に対抗したり、血流を良くして不要な物を回収し身体機能を保つための栄養を巡らせるのだ。
     とにかく、処方された薬が分からなければ適切な薬を選びにくい事と、発熱はまだ体が戦ってる途中なため、解熱剤を使うとかえって長引く可能性をお話し、体力の低下に備えて『柴胡桂枝湯』も案内してみたが、どうしても使いたいというので『イブA』を勧めて、お買い上げいただいた。
     医師からは、「市販薬は何でもいい」と言われたそうだから、医師も不要と考えたうえで処方したのかもしれない。
     風邪の時には内臓を休めるのも必要なので、食事は控えるようお話すると、食欲は無いというから、かえって好都合かも。
     やっぱり、『柴胡桂枝湯』が適用しそうに思えるのだけれど。
     明日は仕事が休みだというから、入浴はして発熱しようとしている体を支援するよう勧めた。

     子供を連れたお客様が『ムヒパッチA』をレジに持ってきたけれど、比較的弱めなことを伝えると、足の裏を刺されて痒がってるというお話だった。
     同じ虫刺されのパッチでも成分が異なるから、患部の状態によって使い分けた方が良いことを説明し、少し強めの『ヒドランパッチ』に変更となった

     やや高齢のお客様が『ムヒSクリーム』を購入するさいに、『ムヒS液体』に比べて弱いことを伝えたところ、家にあるとのこと。
     ただ、患部が目の近くで、『ムヒS液体』を塗ったらしみてしまったそう。
     ああ、メントールが入っていますからねぇ。
     そうであれば、『ムヒSクリーム』は悪くないので、そのままお買い上げいただいたのだけれど、クリームのほうが付けやすいと思って選んだのであって、成分の違いは勘案しなかった模様。
     同じ名前の薬でも、剤形が違うと中身も違うので気をつけてくださいな。
     もし、さらに目に近いところが痒くなった時には、痒み止めの入った目薬を塗る方法があることを伝えた。

     

  • 使う薬の特性を知っておきましょう

     やや高齢のお客様が『葛根湯』をレジに持ってきたさいに、喉の痛みや咳には適さないことを伝えたところ詳しく訊きたいとのことで、『葛根湯』は鼻水が出るときなど上半身を温めると楽になるときに適していることを説明した。
     そして、喉が痛むときなどには反対に上半身を冷やして治す『銀翹散』をと紹介した。
     するとお客様は、風邪気味になった時に『葛根湯』を飲んで元気になった気がするものの、その後に疲労倦怠感が現れ、朝方に喉が渇いた感じがするとのことだった。
     『葛根湯』は血行も良くするので気付け薬になる一方、体に無理をさせることにもなり、体内を乾燥させてしまいがちなことをお話して、上半身を潤すのに『麦門冬湯』を案内した。
     しかし疲労倦怠感の方が長く続いてるようだったため、『柴胡桂枝湯』の方を勧めて試していただくことになった。
     『柴胡桂枝湯』も胃の働きを助けて体に保水する作用があるので、口渇にも効果があるはずである。
     お客様からは、薬を買う時に説明を受けたのは初めてとのことで感謝された。

     『命の母A』を購入されるお客様に、念のため『命の母ホワイト』との違いを説明したところ、主訴はのぼせとのことだった。
     『命の母A』は精神的なイライラや不安感に適応し、『命の母ホワイト』の方は座ると立つのが億劫になるような肉体的な疲労に向いているが、のぼせであれば『命の母A』の方が適応するだろう。
     お客様に冷たい物を飲み過ぎていないか尋ねたところ思い当たるようだったため、お風呂で熱は上に昇り下が冷えやすくなることを例に、内臓が冷えると上半身に熱が篭りのぼせやすくなることを説明し、熱を循環させるために温かい物を飲んだり半身浴をするよう勧めた。

     

  • 薬の説明は正直なら良いとは限らない!?

     『新ヒストミンゴールド液』を二つ購入されるお客様に、他の栄養ドリンクに比べて胃腸に優しく体力の下支えをすることを伝えた。
     ご主人が風邪をひいたらしいので、食事を控えて内臓を休ませるのが良いとをお話しすると、すぐに理解されたようだった。

     『スクラート胃腸薬S』を購入されるお客様に使用経験を尋ねると初めてで、以前に無印の『スクラート胃腸薬』の方を使ったことがあるとのこと。
     ただ、 お客様本人ではなく患者は、やや高齢の母親とのことで、その時の使用感は不明。
     いずれにせよ、薬は誰が使うかというのも重要な情報なので、早めに教えてもらいたいところ。
     普段は胃が元気な人が無理をしてしまった時に向いているのが無印の『スクラート胃腸薬』で、『スクラート胃腸薬S』の方は普段から胃が弱い人向けなことを説明すると、適応しそうだったのでそのままお買い上げいただいた。
     同じブランド名でも、数字やアルファベットが付くと成分からして違うのは薬には珍しくないため、注意が必要である。
     母親は冷たい物はあまり飲まないそうだけれど、食事の前に温かい物を飲んで胃に準備体操をさせるよう勧めた。
     また、季節的には熱中症に気をつけなければならないので、水分の補給は喉が渇いたから飲むのではなく1時間ごとにでも、こまめに飲んでもらうよう伝えた。
     こまめな水分補給が必要なのは、喉が渇いた時だけ水分を摂っても、腸の方が吸収しきれず、余ったぶんは排泄されてしまうから。
     結果として、いくら量を飲んでも体に残らず水分不足となる。

     夫婦のお客様が『ロキソニン』を求めて来店したけれど、 すでに他のドラッグストアーでも薬剤師が帰ってる時間だったため、特別な理由でなければイブプロフェンが化学構造式が似ていることを説明したところ、抜歯後の疼痛に使うとのことで、『イブA錠EX』を案内し、お買い上げいただいた。
     どうやら、歯医者で処方された『ポンタール』を使い切ってしまったらしい。
     『ポンタール』と比べると、効き目が弱いと感じてしまうかも。
     薬は、効くと思って飲んでもらった方が効くことがあるから、それは伝えなかった。
     なんでも正直なら良いというもんではないんである。

     

  • 効かなかった薬こそ覚えておきましょう

     『葛根湯』を購入されるお客様に、上半身を温めると悪化する喉の痛みや咳には適用しないことを伝えたところ興味を持たれたので、上半身を冷やして喉の痛みを取り除く『銀翹散』との使い分けや、風邪が進行して発熱した場合の『麻黄湯』と、風邪の後半や胃腸炎に適応する『柴胡桂枝湯』も紹介した。
     また、『葛根湯』は家に置いておくよりも持ち歩いて、急に冷え込んだ場合や、夏場に出かけた先の冷房が効きすぎている場合に体を温めるという使い方もあることを伝えた。

     お客様が『パブロン鼻炎カプセルSα』を購入されるさいに症状を尋ねると、鼻水の色は朝方は色が付いていて今は透明とのこと。
     他社製品を使って効かなかったということだが、名前も内容も不明なため成分表示を取っておくようお話した。
     特に『パブロン鼻炎カプセルSα』の処方構成は鼻炎薬としては基本的な物なため、その他社製品と同じ可能性が高い。
     効かなかったのであれば、他の処方の『ストナリニS』とか『ロートアルガードチュアブル』、現代薬と生薬を合わせた『アネトンアルメディ鼻炎錠』などが候補になるのだけれど、効かなかった薬の内容が分からないと、候補の挙げようが無い。
     また、鼻炎だけならば温かい物を飲むだけで治るかもしれず、入浴を勧めたところシャワーだというので、皮膚が薄く太い血管が通っている首回りを重点的に浴びるよう勧めた。

     外国人らしいお客様が来店し、咳を激しくしていたため咳止めを考えたが、頭痛もあるとのことで風邪薬を求められたため『エスタックイブファインEX』を案内した。
     すると、インドメタシンのパップ剤も購入されるので用途を尋ねたところ、仕事で背中の痛みがあるとのことだった。
     インドメタシン製剤は極稀に咳の原因になることがあるし、『エスタックイブファインEX』に入っているイブプロフェンでも効くかもしれないので、パップ剤は同時に使わずに後からでも良いかもと伝えたうえで一緒にお買い上げいただいた。

     

  • カリウムが失われる原因の多くは塩分の摂り過ぎ

     やや高齢のお客様が虫刺されの棚で迷っている様子で『液体ムヒS』を選ばれたため用途を尋ねたところ、海外旅行に持っていくとのこと。
     海にも入るようだったので、クラゲなどにも対応できるよう『ムヒアルファEX』の液剤を勧めて、お買い上げいただいた。
     すると以前に『柴胡桂枝湯』を案内したお客様だと分かり、それも忘れずに持っていくよう伝えた。
     『柴胡桂枝湯』は風邪にも胃腸炎にも使えるので、海外に行く時には重宝する。

     夫婦のお客様が『パブロンSゴールドW』をレジに持ってきたさいに喉の痛みがあるか確認すると、患者はご主人で主訴は咳だけということだった。
     そうであれば、鼻炎薬や解熱鎮痛剤が入った風邪薬より咳止めの方が良いと思うのだけれど、風邪薬を要望されたので、そのままお買い上げいただいた。

     やはり夫婦のお客様が『パブロンSゴールドW』をレジに持ってきたさいに主訴を確認すると、ご主人が喉が痛むとのことだった。
     咳は無いというため『ペラックT』を提案してみたけれど、風邪薬を希望されたのでトラネキサム酸の入った『ルルアタックEX』を案内し、変更となった。
     鎮静効果で咳を止めるコデイン系の入った風邪薬は、咳の無いときに飲むと体がだるくなったり胃の機能が低下するから、咳の無いときに使うのは勧められないんだけどねぇ。
     『ルルアタックEX』には痛み止めのイブプロフェンも入っているので、痛み全般に効果的ではあるけれど。
     お客様には、食事が喉を通るだけでも患部に擦れて炎症の原因となるため、消化に良い柔らかい食事をするよう勧めた。

     やや高齢の常連のお客様から、カリウムのサプリメントがあるか尋ねられた。
     あいにくと、うちのお店にはカリウム単独の物はもちろん、カリウムの入ったサプリメントも置いていない。
     そもそも、カリウムは追加して摂取しなければならないほど不足する栄養素ではないし、低カリウム血症という疾病はあるものの滅多になるものではない。
     一応は、血圧をわずかに下げるとか、脳卒中の予防になるかもしれない程度の効果は期待できなくも無いけど、むしろ気をつけるべきは、塩分を摂り過ぎると塩分を排泄するさいに一緒にカリウムも出されてしまうことである。
     低カリウム血症になる原因の多くは、この塩分の摂り過ぎで排泄されてしまうパターンである。
     つまり、不足するのは困るけど多く摂る必要は無い。
     しかしお客様によると、医師から摂るように言われたという。
     ううん、お客様は以前に食が細いことで相談を受けたことがあるから、栄養が全般的に不足しているという判断なのかな。
     なにしろお客様は、スープでも満腹になってしまうというので。
     カリウムは野菜ならカボチャやホウレンソウ、果物ならバナナやイチゴで摂れるため、手間ではあるけれど自身でジュースにして飲むのが良いのではとお話してみた。
     市販のジュースでは、塩分や糖分が心配なので。