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  • 喉の症状を花粉症とは気づかないことがある

     お客様から、連れている9歳の子供の花粉症の相談を受け、主に鼻づまりで鼻水にもなるとのことから『葛根湯加川きゅう辛夷』を案内した。
     錠剤を選ばれたため、しないとは思うが念のため服用のさいにはいっぺんにではなく、一錠ずつ飲むようにお話した。
     また本人には、温かい物を積極的に飲むことと、入浴を長くすること、そして下半身を厚着してお腹周りを温めると症状が軽くなることを説明した。
     子供を連れずに親が薬を買いに来るということが多いが、できれば子供自身に自分の健康を考えてもらいたいし、いずれ自分の薬を自分で選ぶというふうになってもらいたいので。

     お客様からテーピングを求められ案内したところ、13歳の子供がサッカーをしていて、よく怪我をするとのことだった。
     一緒に『サロンパス』を購入されるため、打ち身などの初期にはインドメタシン製剤が適していることをお話すると、以前に自分に処方されていた湿布を使わせていたというので、薬剤の名前を尋ねるも分からなかった。
     貼り薬にも年齢制限があることを伝えると驚かれ、今回はインドメタシン製剤の『ハリックス55IDプラス』をお買い上げいただいた。
     大人に処方された薬を子供に使わないことと、使わせていた湿布も持ってきてもらえれば成分を調べられることを伝えた。

     やや高齢のお客様が『龍角散ダイレクトトローチ』を購入されるさいに痰の有無を確かめると、無いとのことだったから適応する。
     痰が絡むようであれば、『龍角散ダイレクトスティック』の方を勧めることになる。
     しかしお客様は花粉症があり、主訴である喉のイガイガはそのせいではないかというお話が本人からあったため、『麦門冬湯』を紹介してみた。
     花粉症と言うと目の痒みや鼻炎を主な症状と考えがちで、喉の症状を花粉症とは気づかないことがある。
     なにしろ粘膜に反応するので、花粉が胃に入れば吐き気がしたり食欲低下を起こすこともあり、そういう時には『柴胡桂枝湯』が使える。
     お客様は初め『浅田飴』を舐めていたそうだけれど、主訴からすると『龍角散ダイレクトトローチ』の方が適応すると考えるられることを伝えて、お買い上げいただいた。

     

  • 受診勧奨した患者さんの何人が本当に病院へ行っただろうか

     お客様から十歳の子供の嘔吐と下痢の相談を受け、市販薬では選択肢が少ないことを説明したうえで『柴胡桂枝湯』を案内し使っていただくことになった。
     ただ、今も吐いていると言うので、普通に水で一気に服用するのではなく小皿にお湯で溶いてスプーンで舐めさせる方法を勧めた。
     本来なら嘔吐と下痢となると受診勧奨が原則なのだが、ドラッグストアーに薬を買いに来るというのは、病院に行きにくい事情があってのことだろうから、悩ましてところ。
     ここで病院へと諭して帰しても、他のドラッグストアーに行って今度は病状を店員に伝えずに、自分で薬を分からないままに選んで購入してしまうことも考えられ、それならうちのお店で売れば後のフォローができる可能性がある。
     今まで何度も、受診勧奨をしてきたけれど、あのうち何人の人が本当に病院へ行ってくれたのか……(;´Д`)
     一応、今回は子供を別室で寝かせたりせずに、親のほうが感染予防にマスクなどの対策をして、居間など同室で過ごし経過観察をするようお話をした。
     感染症かは分からないけれど、嘔吐があるとなると吐瀉物を喉に詰まらせてしまう危険もあるため、ゆっくり休めるようにと子供部屋で寝かせるといったことは避けた方が良い。
     子供は前日までは元気だったとのことなので、本人には「体がちゃんと戦って悪い物を出そうとしているんだよ」と励ましてあげて下さいと伝えた。
     自分も子供の頃に、吐いたりした時には不安になったものである。
     そして、水分は『アクエリアス』で摂らせていると言うので、それは良いことをと伝えたうえで、喉の渇きと関係なく小まめに水分補給をさせるために、小さいペットボトルのタイプを用意するか水筒に移し替えて枕元に置いておくよう勧めた。
     ちなみに、似たようなスポーツ飲料でも『ポカリスエット』は発熱時に向いている。
     また、市販のミネラルウォーターは硬水であることが多く(特に輸入品)、体に吸収されにくいので与えないように伝えた。
     水道水を嫌ってミネラルウォーターをよく飲んでる人には、気をつけてもらいたい。

     お客様から十歳の子供の突き指に『のびのびサロンシップS』で良いか尋ねられ、年齢的に他の成分の選択肢が無いことをお話してお買上げいただいた。
     貼り薬にも年齢制限があることを説明すると驚かれたから、これからも事あるごとに周知していかなければならないと思わされる。
     それから、子供は得てして親に心配させないために痛みが残っていても言わなかったりするので、一週間程度は様子を見て声をかけてみるよう伝えた。

     

  • 寒い季節の子供の厚着は下半身も忘れずに

     幼児を連れて風邪シロップを見ていたお客様から下痢の相談を受けたため、3歳から使える『エクトールDX』を案内した。
     しかし詳しくお話を訊くと、保育園でお腹の風邪が流行っているということが分かり、その場合は下痢を止めてはいけないことを説明した。
     下痢は体から毒を排出するためでもあるから、早く出し切ることこそが重要なのだ。
     もちろんその場合には、脱水症状を防ぐために小まめな水分補給が必要となる。
     お客様には胃腸炎に適応する『柴胡桂枝湯』を案内してみたところ味を心配されたので、『葛根湯』などに比べて不味くないことをお話したうえで、『おくすり飲めたねチョコレート味』と一緒にお買上げいただいた。
     果物味だと、漢方薬の苦味を強調してしまうので。
     一般に漢方薬は不味いというイメージは、『葛根湯』の苦味と辛味のせいだと思われる。
     今回、患者である子供は吐いてはいないということだったが、もし嘔吐している場合には『柴胡桂枝湯』を一回分いっぺんに服用させるのではなく小皿にお湯と『おくすり飲めたねチョコレート味』で、溶いてスプーンを舐めるように服用させる方法を伝えた。

     幼児を連れたお客様が来店し、子供の咳が湿った音をしていたため気にかけていたところ『ムヒこども鼻炎シロップ』を購入された。
     子供は透明な鼻水が出ているようだったので、湿った咳の特徴と照らし合わせて内臓が冷えている可能性を伝え、その子の服装からして上半身だけではなく下半身も温めるように勧めた。
     うちの奥さんもそうだったが、寒い時期に子供の上半身に厚着をさせても、下半身は疎かになってしまうことをお話しすると「勉強になりました」と言っていただけた。

     やや高齢のお客様が来店し、自分が使っているヘアリキッドと同じ物が分からないから、そのメーカーのカタログは置いていないかと問われ、置くいていませんと答えると「商品の説明をメーカーから受けていないのか!!」と激昂されて困った。
     メーカーによっては営業さんが回ってくることはあるけれど、ほとんどの商品は説明など無いままに仕入れてるので、とんだ無茶振りである。
     とりあえず怒鳴られるまま怒鳴られ続けて、ようやく疲れたらしいところでメーカーのお客様相談室に代わりに電話してみますと提案したところ、「そこまではしなくていい」と言われた。
     さっきの激昂は、なんだったんだ(^_^;)
     そして、「イボの薬を売ってくれ」と言われたため『イボコロリ』を案内したところ、病院で凍結治療を受けていて患部は顔や首回りだと言うので使えない事をお話した。
     すると病院で飲み薬のことも聞いたものの思い出せないというので、おそらく『ヨクイニン錠』のことでしょうと紹介した。
     日常の飲み物をハト麦茶にするなどの方法も勧め、本日はお帰りになった。

     

  • 患者さん自身が病気を決めてしまうのも問題あり?

     お客様が『桔梗湯』をレジに持ってきたのだけれど、鼻水が出ていたため適応しないことをお話した。
     『桔梗湯』は喉の炎症などにおいて冷やす力が強く、お腹の弱い人の場合は下してしまうこともある。
     そして鼻水が出る時というのは内臓が冷えている時なので、『桔梗湯』は避けた方が良い。
     お客様は、痛むのは喉の奥だと言うので胃炎の可能性をお話したのだが、「風邪だから」と否定された。
     もちろん登録販売者は病気の診断なんかできないし、診断できるのは法的にも技術的にも医師だけ。
     その点からすると、患者さん自身が病気を決めてしまうのも問題あるんだよね。
     そして透明の鼻水は風邪とは関係ないと考えられるのだけれど、どうしても鼻水や喉の痛みを風邪と直結して考えられやすい。
     とりあえずお客様の要望を満たすのが優先なので、喉の痛みには『駆風解毒湯』を案内し、お使いいただくことになった。
     鼻水の方は、お風呂に長めに入るとか温かい物を飲むとかするだけで対応は充分なことをお話すると、それは納得していただけた模様。
     また、体がだるいと言うので『柴胡桂枝湯』を紹介した。
     ドリンク剤を一緒に飲んで良いか訊かれたから、食事を控えるなら良い選択ですと答え、そのさいにはノンカフェインの物をと『新ヒストミンゴールド液』を勧めた。
     カフェインが入ってる栄養剤は、そのせいで体が元気になったと錯覚するだけなので、それで無理をしてしまうと本当の風邪に進行してしまう危険がある。

     幼児を連れた夫婦のお客様が来店し『ルルアタックEX』を見ていたため気にかけていたところ、『パブロンSゴールドW』をレジに持ってきたので使用者を確認すると奥さんだったのだが、授乳はしていないとのこと。
     ただ、主訴は喉の痛みだそうなので、風邪薬としては喉の痛みに対応する成分の入っていない『パブロンSゴールドW』より、『ルルアタックEX』の方が向いている。
     どうして『ルルアタックEX』を見ていたのに、『パブロンSゴールドW』を選んでしまったのか不思議でならない。
     おそらく、私たちとは見ているところが違うのだろう。
     いずれにせよ、他に症状は無いそうなので風邪薬を最初に使うより喉の痛みに特化してはと提案し、『ペラックT』と『龍角散ダイレクトスティック』を案内してみた。
     そして本日は、『ペラックT』を使っていただくことになった。
     また、喉の奥の方が痛むようなので胃の不具合の可能性があることも伝えた。

     やや高齢のお客様から喉の痛みと熱感を相談され、ごく初期とのお話だったので『葛根湯』を提案したところ、すでに服用して効かなかったというので『銀翹散』も案内してみたが、現代薬を希望されたため『パブロンエースAX』を紹介して、お買い上げいただいた。
     『葛根湯』は上半身を温めて治すものなので、すでにタイミングが遅くて合わなかったのかもしれない。
     そういう意味では『葛根湯』は持ち歩いて、出先で悪寒がしたり喉が痛い気がした段階ですぐに使うのが望ましいことを伝えた。
     また、脳は風邪を治すためのエネルギーを欲しがって空腹を訴えるかもしれないけれど、内臓の方は先に弱ってると考えられるため、食事は量を控えて消化に良いものにするよう勧めた。

     

  • 患者本人が来店してくれればと思ってばかり

     お客様から、ご主人が喉の違和感を訴えていると相談を受け、家に『ペラックT』はあるというので候補になることを伝えたうえで、患部を冷やす『龍角散ダイレクトスティック』と抗炎症剤として『パブロントローチAZ』を案内し、後者をお買い上げいただいた。
     喉の違和感というのが、もし乾燥感あれば胃炎を起こしてる可能性も考えられ、体内の乾燥対策を訊かれたので、こまめな水分補給を勧めた。
     喉が渇いた時にだけ一気に水分を摂るような飲み方は、体を素通りしてしまい保水できないのだ。
     また、内服薬として上半身に保水する『麦門冬湯』を紹介した。
     ご本人がいらしていれば、最初から『麦門冬湯』を提案したところなのだが。

     やや高齢のお客様がテーピングをレジに持ってきたのだけれど、ご主人が指の関節痛に使うとのことで、関節痛の時のテーピングの仕方を知っているのか尋ねたところ分からないようだった。
     テーピングを包帯のように巻くと勘違いしてる人は少なくないため、簡単にやり方を教えて詳しくはネットで検索をすれば調べられることを伝えてみたが、今回は取りやめとなった。
     ううん、ご本人が来店してくれれば直接テーピングの仕方を教えることもできるのに。

     やや高齢のお客様が『葛根湯』を求めて来店したが、用途を尋ねると海外旅行に持っていくというので風邪にも胃腸炎にも使える『柴胡桂枝湯』を紹介したところ、そちらの購入を決められた。
     他に海外に持っていくと便利な薬としてステロイド剤のお話をすると、家にあるというので是非持っていくように伝えたうえで、傷口にも使用できる『クロマイP軟膏』のような抗生剤入りの塗り薬の有用性を伝えた。
     日本ならば、転んで擦りむいたくらいの傷は唾でもつけておけば大丈夫くらいの認識でもさほど問題無いが、海外ではちょっとした傷口でも感染症が怖いんである。

     

  • 市販薬のリスク区分の説明は案外と難しい

     やや高齢のお客様が来店し、ご主人から目薬の場所を訊かれて案内したところ、目の痒みに『アイリス40』を使っていたというため、『ロートアルガード』などを紹介した。
     なにしろ『アイリス40』で痒みに関係する成分は、クロルフェニラミンマレイン酸塩だけだから。
     すると目の疲労もあるというので『新緑水』を案内したが、安い物は不安と言うため、価格と効き目に関係は無いことを説明したうえで『スマイル40プレミアム』も紹介したものの、『新Vロート』を選ばれた。
     ズコーヽ(・ω・)/
     いや、まぁ、痒みと疲労にはバランス良いかな。
     奥さんからは『龍角散ダイレクト』のことを質問され、患部を冷やして炎症を抑えるのが基本でスティックタイプには去痰剤が入っておりトローチタイプには入っていないことを説明した。
     おそらくトローチタイプは舐めることで自分の唾液によって喉を潤すから、去痰剤は不要なのだろう。
     今回はスティックタイプの『龍角散ダイレクト』を使っていただくことになった。
     また、ご主人から薬の分類である2類3類のことを尋ねられ、副作用の発現リスクの区分であることを説明したところ、「じゃあ3類の方がいいな」と言われて困った。
     確かに3類の方が副作用のリスクは低い訳だけれど、低いから安全とは限らないし、リスク区分は薬の効果と比例してる訳でもないから、詳しく説明しようとすると難しい。
     というのも、このリスク区分は製品としての薬の評価ではなく主成分で決まるものだから、特定の成分が入っていると自動的にリスクが高い方に区分される。
     でも、一緒に入っている成分がそのリスクを軽減していたりするので、製品としての処方構成により判断することになるし、同時に他の薬を使っていたりすればリスクを軽減する成分が入っていても、その特定の成分が入っていることで一発アウトという判断もある。
     とりあえず、薬を買う時には今回みたいに、そのつど尋ねてくださいな。

     夫婦のお客様が『葛根湯』を購入されるさいに、喉の痛みや咳のある風邪には向かないことと発熱してからでは遅いことを伝えると興味を持たれた。
     そこで、発熱したら『麻黄湯』に乗り換え、解熱後には『柴胡桂枝湯』をと紹介した。
     また、症状が複数あってどれを使って良いか分かりにくい場合には、体の土台を支える『柴胡桂枝湯』を優先的に使うことを説明した。
     それから、『葛根湯』は上半身を温めることで風邪の初期症状を軽減するので、喉が痛むなどの炎症がある場合には上半身を冷やす『銀翹散』を紹介した。

     前のお客様への説明を後ろで聞いていたらしいお客様から、『葛根湯』と現代薬を合わせた薬を服用しているとの相談を受けた。
     商品名は分からず、もう風邪が4日前で体がだるいというお話だったため、いずれにせよ『葛根湯』の適応期間が過ぎていると考えられることを説明して、『柴胡桂枝湯』を試していただくことになった。
     プライバシーを考えれば薬事相談に別室が欲しいところだけれど、ドラッグストアーの店頭ではそれは難しい。
     でも、こうして相談してもらえるキッカケにもなるようで。

     

  • 市場のニーズが市販薬の選択を難しくする

     お客様が『葛根湯』を購入しようとしたけれど、喉の痛みや咳の風邪と発熱には向かないことを伝えると、すでに風邪をひいて1週間くらい経ってるとのことだった。
     主訴は喉の痛みと鼻水で、どちらも胃の不具合と関係することを説明し、喉の痛みは大したことないというお話から『柴胡桂枝湯』を勧めてお使いいただくことになった。
     『葛根湯』を使うタイミングは最初の1日~2日ぐらいで、その後は発熱があるようなら『麻黄湯』に乗り換え、発熱が無いのであれば『柴胡桂枝湯』に移って内臓を助けた方が回復が早まる。

     お客様から胃もたれの相談を受け、『大正漢方胃腸薬』を使っていたと言うのだが「白い粉のにしたい」と要望された。
     しかし、白い粉と言われても皆目見当がつかないため『スクラート胃腸薬』を紹介したうえで、食べ過ぎと脂っこい物を食べての胃もたれは対応が別なことを説明し、『タナベ胃腸薬ウルソ』も案内した。
     でも、外箱の白いイメージで『第一三共胃腸薬』を購入された。
     まぁ、お客様の選択だし、大きく外している訳でもないから良いのか。
     ただ、『第一三共胃腸薬』の処方構成を見ると、胃もたれを解消するはずの消化剤と、胃液の分泌を抑える制酸剤が一緒に入ってるんだよねぇ……。
     両方に効くか、双方打ち消し合ってしまうか、「当たるも八卦当たらぬも八卦」の薬なのです。
     というか、胃薬にはそういう変な処方構成の物が少なくない。
     某製薬メーカーの研究員さんのお話では、「市場のニーズに合わせた結果」なんだそうな┐(´д`)┌

     お客様から、6歳の子供が排便時に痛がるとの相談を受け便の状態を尋ねたところ、コロコロ便だというのでストレスの可能性をお話した。
     ストレスについては思い当たらないということだったが、子供にとっては楽しいことも興奮によって内蔵には負担になることを説明し、また子供の悩みにはとかく気づきにくいことを伝えた。
     子供の悩みに気づきにくいというのは、自分のことでもあるのだけれど。
     とにかく、腸内環境を整える『ザ・ガード』とストレスの軽減を図る『桂枝加芍薬湯』、それから腸内の水分を吸って便を柔らかくする『新ウィズワン』を候補として、チョコレート味の『新ウィズワン』を試していただくことになった。

     

  • お店の系列ごとにパッケージデザインが違う薬もあります

     お客様からクラシエ薬品の『葛根湯』をという注文を受け売り場を案内してみたら、お客様がスマホで撮ってきた物とはパッケージデザインが違ったため、購入を躊躇われた。
     『葛根湯』自体は古い処方なのでエキスの濃縮の違いなどはあるものの、体質との相性もあるため濃ければ良いという物でもない。
     それに製薬メーカーによってはドラッグストアーの系列ごとにパッケージデザインを変えたり、あるいはスーパーの医薬品売り場に卸す商品は違うデザインにしていたりするので、あまりパッケージにこだわる意味は無い事をお話した。
     しかし、結果としては今日のところはお買い上げは無しとなった。
     ただお客様は、 風邪の中期に用いる『麻黄湯』や後期に適用する『柴胡桂枝湯』をご存知無いようだったので、紹介してみた。
     また、風邪の初期に使う『葛根湯』は上半身を温める一方で胃に負担がかかるため、胃の弱い人は最初から『柴胡桂枝湯』で通す方法もあることをお話した。

     『銀翹散』『桔梗湯』を一緒に購入されるお客様に、どちらも体を冷やすため併用しないように伝えたところ、そもそも内容を知らないようだった。
     喉の痛みだけが主訴であれば『桔梗湯』を単独で使うか、喉が痛くて風邪の予兆がある時には『銀翹散』を単独で使うよう勧めた。
     また、体が冷えて鼻水が出る一方で喉の痛みがあるというような場合には、上半身を温める『葛根湯』と体の中を冷やす『桔梗湯』の組み合わせの方が汎用性があることを伝えた。
     本日は、『銀翹散』をお買い上げ。

     『パブロンSゴールドW』を購入されるお客様から、他に栄養ドリンクは飲んだ方が良いか訊かれた。
     ご主人が風邪をひいたそうで、食事をしないのであればノンカフェインの『新ヒストミンゴールド液』を、食べるのなら特に栄養ドリンクは必要無いことをお話し、『パブロン SゴールドW』のみを、お買い上げいただいた。
     風邪をひくとどうしても栄養を摂らなければと考えがちだが、風邪には何よりも体を休めることが一番。
     そして体を休めるというのは、内臓を休めることも含めてなので、普段よほど不摂生して栄養不足な生活をしているのでなければ、無理に食事や栄養ドリンクを摂らなくても良い。

     

  • 常備薬でも家族別に揃えた方が良いことがある

     『パブロンエースAX』をレジに持って来たお客様に症状を確認したところ、主訴は喉の痛みと声嗄れと悪寒とのこと。
     症状に適応しない訳ではないが、以前に服用して膨満感があったと言うので、体質に合っていない可能性をお話しして『柴胡桂枝湯』を紹介すると、『パブロンエースAX』は家族が使うとのことで一緒に購入された。
     どうやら『パブロンエースAX』を常備薬にしているようなのだけれど、家族間でも症状や体質は違うので、それぞれ個別に揃えた方が良いこともありますと伝えた。
     でないと、今回のように自分には合わないのに使い続けるなんてことになる。

     若いお客様から舌炎の相談を受け、患部は舌の裏側ということでスプレーを希望されたため『アズリートのどスプレー』を案内した。
     そのうえで抗炎症に優れたステロイド剤の『ケナログ』も紹介してみたが、抗炎症と消毒を兼ねた『パープルショットW』と、皮膚の再生を助ける『チョコラBBピュア』を購入された。
     養生についてもお話ししようとしたものの、興味が無さそうだったので取りやめた。
     養生しないと、また繰り返してしまう可能性があるのだけれど。
     基本は、消化に良い食事をして胃に負担をかけないことと、患部の再生を促すための血流を良くするための入浴。
     そして、食べると患部には気持ち良いけど炎症を強めてしまう、キュウリやトマトといった夏野菜を避けることです。

     若いお客様が『ルルアタックEX』を見てから『エスタックイブファインEX』をレジに持ってきたので、症状を尋ねたところ、主訴は喉の痛みと鼻水で鼻水は透明だということから、そちらは体を温めるだけで治る可能性があるため処方がシンプルな『ペラックT』と『駆風解毒湯』で喉だけに対処する方法を提案し、今回は『ペラックT』をお買い上げいただいた。
     どうしても風邪薬には、解熱剤やら咳止めやらも入っていて、体の方ではその処理に無駄なエネルギーを消費するため、その疲労で本当の風邪に進んでしまう可能性がある。
     あと、痛むのは喉の奥だそうなので胃炎の可能性をお話しし、鼻の症状も胃と関係することを伝えると「へぇ、へぇ、へぇ、へぇ」と感心されて、少しやりにくかった(^_^;)

     

  • 薬は万能じゃないから最適解を求めて

     お客様から、ご主人が微熱と悪寒がするとのことで『麻黄湯』を服用しており、『ユンケル黄帝液』を一緒に飲んで良いか質問された。
     『ユンケル黄帝液』自体は栄養剤の中でも良い物だが、カフェインで眠れなくなる可能性と、やはりカフェインにより元気になったと錯覚して無理をし悪化させてしまうとも考えられるため、解熱後の回復期に使うよう勧めた。
     また、解熱後のぶり返しを防ぐために『柴胡桂枝湯』を紹介した。
     まぁ、今度は『柴胡桂枝湯』を飲んだら『ユンケル黄帝液』が不要になっちゃうんだけど(笑)

     やや高齢の夫婦のお客様が来店し、成人の娘さんから喉の薬を頼まれたそうで、咳をしていたとのことから『ベンザブロックせき止め錠』を紹介した。
     しかし詳しく訊くと、喉の痛み方は不明なものの咳き込んでいる訳ではないそうなので、『駆風解毒湯』の方も紹介したところ、そちらをお買い上げいただいた。
     私は不要だと思うものの、お客様は『ヴィックスドロップ』も一緒に購入された。
     まあ、毒にも薬にもならず消毒になる程度なので、併用しても問題は無い。

     高校生の子供が口内炎とのことで、痛みが強いというお話から『ケナログ』を勧めたところ、内服薬にもついても訊かれたので『トラフルBBチャージ』を紹介し、一緒にお買い上げいただいた。
     どうも口内炎は繰り返してるようなので神経性胃炎の可能性をお話すると、受験生だと分かったため『半夏瀉心湯』を紹介した。
     また、受験時に気持ちを落ち着かせる物として『半夏厚朴湯』も案内しておいた。