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  • 漢方薬の不味いというイメージは『葛根湯』?

     胃腸薬の棚を見ていたお客様から、15歳の子供が嘔吐していると相談され、下痢は無いとのことから『柴胡桂枝湯』を案内した。
     すると、漢方薬は子供が嫌がるかもしれないとのことから現代薬を希望されたが、市販薬で嘔吐に使える物は他に無いことを説明し、お買い上げいただいた。
     あえて現代薬から挙げるとすれば酔い止めくらいだけど、それでも吐き気の緩和程度だ。
     嘔吐に下痢が伴うようなら、同じく漢方薬の『五苓散』が候補になるが、嫌がったのは『葛根湯』のようだ。
     一般に漢方薬の不味いというイメージは『葛根湯』によるもので、生薬に苦いのと辛いのとが入っているから、まぁ確かに不味い。
     でも漢方薬の味は生薬構成で決まり、『柴胡桂枝湯』には苦い物が入ってはいるが、辛いのが入っていない分だけ舌への刺激も少なく無理は無いはずである。
     咳止めの『麦門冬湯』となれば粳米も入っていて、かすかな甘みを感じるくらい。
     そうそう、嘔吐をしているさいには薬を水で一気に飲むと、また吐いてしまうかもしれないので、小皿にお湯で溶いてスプーンで舐めるように服用する方法を教えた。

     胃痛を訴えるお客様に、『大正漢方胃腸薬』と『スクラート胃腸薬S』を案内してみたら、以前に逆流性食道炎と診断されたことがあるというので、指を肋骨の下側に入れてもらったところ痛いと言うため『半夏瀉心湯』を勧めた。
     しかし、容量が3日分と少ないのが不安らしく『爽和』にも興味を持たれたため『太田漢方胃腸薬2』も交えて、前者は人から激しく怒られるなどの外から来るストレスに対応し、後者は自分で思い悩んでしまう様なストレスに向いていることを説明した。
     そして今回は、鎮痛鎮痙現剤の『芍薬甘草湯』の入っている『大正漢方胃腸薬』をお買い上げいただいた。
     逆流性食道炎の場合、さっきの指を肋骨の下側に入れて痛くなければ『ギャクリア』(六君子湯)も候補になる。

     

  • 警戒されない情報提供の仕方に悩みます

     やや高齢のお客様からトローチが『コルゲンコーワトローチ』しか置いていないのか尋ねられたので、医薬品もあることをお話して売り場を案内したうえで『コルゲンコーワトローチ』は消毒系で、抗炎症には『パブロントローチAZ』あるいは両方を合わせたものとして『マードレトローチ』があることを紹介した。
     最初に言われた主訴は喉の痛みということだったが、詳しく訊いてみると痛みはそれほどではないらしく、喉の違和感の方があるということからすると、胃炎の可能性も考えられることをお話しすると「胃は悪くない」と言われたけれど、口内炎によくなるとも言うので口内炎も胃と関係することと、胃には痛覚神経が無く案外と鈍感であることを説明した。
     今回は炎症を鎮める物として『パブロントローチAZ』をお買い上げいただいた。
     年をとると体内が水分不足になりがちなのと、胃の機能が低下しがちなことをお話しして『麦門冬湯』は紹介しておいた。
     漢方薬は長く飲むイメージがあるというため、『葛根湯』を例に症状によることを説明した。
    「風邪には葛根湯」というように、漢方薬も急性症状には早く効くのである。

     家族がノロウイルスと診断されたとのことで、お客様から『ウイルスシールドスプレー』が使えるか訊かれ、塩素系なので使えることを説明し『キッチンハイター』でも良いことを伝えると、すでに購入してあるとのことで取りやめになった。
     『手ピカジェル』のことも尋ねられ、基本的にエタノールではノロウイルスに対抗できないことと、黄色いノズルの『手ピカジェルプラス』の方はリン酸を添加することで少し優位であることを伝えた。
     今回は経口補水液の『OS-1』のみ購入され、市販薬では『柴胡桂枝湯』が有効なことをお話したところ、売りつけられると思われたらしく急に態度を硬化されてしまった。
     ううん、情報提供って難しい(´・ω・`)
     病院から処方された薬があるそうなので、そのせいかもしれんけど。
     もし患者さんが吐いてしまうようなら、処方された薬をお湯に溶き、スプーンで舐めるように服用させる方法を勧めた。

     

  • 一介のドラッグストアーの店員では難しいコトばかり

     お客様から『リココデ』を求められたが、詳しく訊くと『小児用リココデS』を欲しいというのが分かった。
    「飲むと一発で治る」と言われたが、『ムヒのこどもかぜシロップSアルファ』にジヒドロコデインリン酸塩を加えた物であることを説明した。
     咳がそれほど酷くなければこれで十分なはずである。
     しかし使うのはご主人で、喉の痛みと微熱があり、もう1週間は続いてるとのこと。
     そしてその間には『コルゲンIB透明カプセルα』と『新ルルAゴールドDX』も使ってたというため、内臓がダメージを受けて症状が長引いてる可能性をお話して『柴胡桂枝湯』を紹介したうえで『ペラックT』など個別の症状に対応させて体力の消耗を防ぐよう提案した。
     すると、今回は病院に行かせてみるとのことでお帰りになった。
     発熱が長引いているようなら、病院を受診するのは良い選択。
     ご主人には、あまりあれもこれもと薬を乗り換えないようにお伝え下さいとお話しした。
     だいたい、既に服用している二つの薬と比べたら『小児用リココデS』は、当然ながらもっと弱くしたような処方だし。

     やや高齢のお客様が来店し、「よく効く風邪薬は?」と訊かれたが目立った主訴は無く、だるさと熱が少しある気がするだけで測っていないという。
     だるさを主訴として『ゼナジンジャー』を案内し『柴胡桂枝湯』も紹介しようとしたところ、『ゼナジンジャー』の購入を即決して「そんなもんは、もういいんだ!」と怒鳴られた。
     体を休めるという場合には内臓も含めて休めた方がいいため消化の良い食事をとお話すると「そうなの?」と訊いてきたため、うどんを勧めると「糖尿だから炭水化物はダメなんだ!」と、これまた怒鳴られて帰られた。
     ううむ、あの怒りっぽさも糖尿病の影響かな……。
     糖尿病は感情の抑制がきかなくなり、そのせいで継続的な治療を真面目にすることができなくなるケースがあるため、 一人暮らしだったりすると悪化させやすい。
     だから家族や周囲の人のサポートが必要になるのだけれど、一介のドラッグストアーの店員ではなかなか難しい。
     せめて今回だけではなく、この後もいらして話し相手になれると良いのだけれど。
     ううむ、最初に白糖の入っている『ゼナジンジャー』を案内したのは失敗だった。
     糖尿病であるのならば、むしろ『柴胡桂枝湯』の方が向いていたのに(´・ω・`)

     

  • お客様が選んだ後に他の薬の提案は難しい

     お客様が『新ルルAゴールドDX』をレジに持ってきたけれど、ハッキリした主訴は無く、だるくて鼻水が出るという。
     その鼻水にしても透明だと言うから、内臓が冷えてる可能性をお話しして、家に『葛根湯』があれば使ってみてはと提案したところ、飲んだけど効かなかったとのこと。
     もしかすると、お客様の体格はガッシリしているが内臓は見かけほど丈夫ではないのかもしれない。
     そこで、だるさの方に主眼を置いて『柴胡桂枝湯』を紹介したところ、お買い上げいただいた。
     いつも『新ルルAゴールドDX』を使ってるとのことだったが、症状がハッキリ現れてから使うように勧めた。
     今回の症状で言えば、鼻水に対しては効果的であるものの、他は喉の痛みや咳がある時に向いている。
     しかし、 だるさに使える風邪薬は現代薬では皆無であり、『柴胡桂枝湯』などの漢方薬ぐらいしかないので注意が必要。

     『ルルアタックNX』を購入されるお客様に症状を確認したところ主訴は鼻炎だけで、もともと花粉症なため透明な鼻水と色のついた鼻水とを行ったり来たりしており、病院で処方されているアレグラを常用しているという。
     併用できないわけではないが、それでは口渇とか眠気といった副作用の無いアレグラを服用する意味が無くなってしまう。
     そのままお買い上げいただいたが、薬の併用にはお気をつけくださいと伝えた。
     また透明な鼻水は内臓の冷えの原因となるため、積極的に温めることを勧めたところアイスが好きなそうなので、単独で食べずに温かいお茶と一緒にとお話しした。
     本当は、『ルルアタックNX』には咳止めなどの余計な物が入っているから『葛根湯加川きゅう辛夷』を勧めたいところだったけど、提案するタイミングがつかめなかった。
     やはり先に薬を選んでレジに持ってこられると、症状を確認するだけで精一杯(^_^;)

     お客様から、こめかみの皮膚炎の相談を受けた。
     痒みは無いとのことだったが、患部の赤みは強く引っ掻いた痕もあったため、炎症はしていると考えられることを伝え『ロコイダンクリーム』を案内したところ、使ったことがある気がするとのことでお買い上げいただいた。
     薬を塗った後は患部を触らないようにとお願いしたが、できればガーゼが絆創膏を当てておいてもらいたいところ。

     

  • 腸内を殺菌しすぎないように注意

     やや高齢のお客様が『セイロガン糖衣A錠』を求めて来店し、売り場を案内したうえで『正露丸』との違いを説明するとご存知なかったため、イヅミ製との違いも説明した。
     有名な大幸薬品の『正露丸』は飲む消毒薬としての効能が一番で、そこに炎症を抑える生薬が二つ加わっているのに対して、『セイロガン糖衣A錠』はその二つの生薬を抜いてあるのである。
     そして食中りの場合は、下痢を止めるよりも早く排出した方が体のためなので、実は下痢止め効果はそれほど強くはない。
     しかし『正露丸』下痢止めとして飲むニーズが多いため、イヅミ製の『正露丸』は下痢止めのロートエキスを足してあるのだ。
     お客様は海外旅行に持っていくためで、飲食すると他の人は平気でも自分だけお腹を壊してしまうとのこと。
     そういうことであれば、下痢止めに効果があるロートエキス入りのイヅミ製の『正露丸』が良いだろう。
     そして、風邪と胃腸炎の両方に使える『柴胡桂枝湯』を備えておくと安心ですとお話ししたところ、両方を購入された。
     また、普段は『新ビオフェルミン錠S』を使用しているようなので、腸内を消毒してしまう『正露丸』と併用しては意味が無くなることをお話した。
     お客様はニンニクでもお腹を壊すそうだから、同じ原理であることを説明した。
     つまり腸内環境を整えるには乳酸菌のみならず他の細菌も必要で、ニンニクの強力な殺菌力で殺してしまうためお腹を壊しやすくなるのだ。
     『正露丸』もたまに使うだけなら問題は無いが、あまり常用すると腸内環境を悪くして下痢の元となるので気をつけてもらいたい。

     若いお客様が来店し、開口一番「だるい!」ということだったので『柴胡桂枝湯』を案内し、悪寒もあると言うので適用することを伝えると、お買い上げいただいた。
     栄養ドリンクも求められ、ゆっくり休むためにはノンカフェインの物の方が良いため『新ヒストミンゴールド液』を紹介すると一緒に購入された。

     お客様が、『イソジンうがい薬』を買いにいらしたので、現に喉が痛い時には避けるようお話しすると、家族がノロウイルスと診断され、病院から薬を処方されたとのこと。
     もし薬を飲んでもすぐ吐いてしまうようであれば、薬をお湯に溶いてスプーンで舐めるように飲む方法を教えた。
     また、他の家族の予防として『柴胡桂枝湯』も紹介した。
     患者さんはサラダとカップスープしか摂っていないということだったが、 なによりも胃腸に負担をかけないのが一番なので、それで良いことを伝えた。
     むしろ、生野菜のサラダの方は回復してからでないと、やはり胃腸に負担をかけてしまうので注意が必要なことをお話した。

     

  • 薬を買うのを人に任せちゃ駄目な理由

     やや高齢のお客様が来店し、ご主人から『ボラギノールA軟膏』を頼まれたとのことだったが、出血しているのであれば止血薬の入っている『プリザエース軟膏』をとお話しすると、もう出血はしていないとのこと。
     そして便秘しているため『コーラック』を買ってあるというものの、どの『コーラック』かは不明で、本人は便秘薬を使ったことが無く、怖がって服用していないというので、便秘と痔に用いる『乙字湯』を紹介してみたのだが興味は示されなかった。
     代わりに、腸内の水分を集め便の量を増やして柔らかくする『サトラックス』を案内すると、そちらには少し関心を寄せられた。
     ところが詳しく訊いてみると脱肛しているようで、それでは炎症を抑える『ボラギノールA』でも対応しきれないことを話しして受診を勧めたところ、自身が使うということで『新ワカ末』のみを購入して帰られた。
     ご主人が、病院に行かないのは友人が痔の手術を受け、結局またなってしまったという話を聞いて嫌がっているようだ。
     症状が違えば結果は変わる可能性があるし、何よりも手術をするかどうかは後の判断として、まず現状を知ることが大事なことを伝えた。
     今回も思ったけど、やっぱり薬を買うのを人に任せちゃ駄目なんじゃないかな。
     患者さんと頼まれた人とでは興味の対象が違うだろうし、そもそも症状については本人でなければ分からない。
     同じ薬を案内して同じ説明をしても、判断が同じだとは限らないのだから。

     お客様から「水に溶かす風邪薬を」と注文されたけれど銘柄は分からず、置いていないため他の風邪薬では駄目なのか尋ねたところ、患者はご主人で以前に動悸がしたとかで「市販薬は強いから」と言われて頼まれたらしい。
     市販薬は強いと言うよりも、単味剤で処方されることが多い医療用と違って、いろんな成分が入っているからその成分の一つが動悸を引き起こしたんじゃなかろうか。
     主訴は微熱と鼻水で、鼻水の色は透明ということから穏やかな薬として『柴胡桂枝湯』を案内したが興味を示さなかったため『パイロンS』を紹介した。
     『パイロンS』には少し興味を持ったようだったものの、反応が鈍いので『ストナデイタイム』を『小青竜湯』と現代薬のハイブリッドであることを説明すると購入された。
     養生として内臓を温めるために、長めの入浴をしたり積極的に温かい物を飲むようお話ししたのだが、聞き流されてしまった。
     やっぱり、人に薬を買うのを頼むのは駄目なんじゃ……。
     ところで、水に溶かす風邪薬について後で調べたら『パイロン 溶かしてのむかぜ薬』という商品があった。
     でも、メチルエフェドリン塩酸塩が入っているから、やっぱりこれも動悸の原因になるんじゃないかなぁ。
     まぁ、『小青龍湯』に入ってる麻黄もエフェドリンな訳ですが。
     メチルエフェドリンの方が、エフェドリンより中枢興奮作用が少ないようだから良いのか。
     一応は、『小青龍湯』には動悸を抑える半夏と芍薬が入っていて、そっちで調和を取ってるんだけど。
     ううん、やっぱりその「動悸がした」という市販薬の銘柄が分からないと判断のしようが無い。
     使った薬は、パッケージか成分表示を取っておくか、お薬手帳に市販薬の成分表示を貼っておくのを推奨したい。
     処方薬との一元管理ができるのはもちろん、後で体調が悪くなった時期と使用した薬が分かれば役に立つので。

     

  • 最新の自動販売機に負けられない

     お客様が目薬の棚で選ばれているさいに、連れていた子供が濡れた音の咳をしていたため、お会計時にお腹周りを温めるようお話しした。
     本人には、咳が出ている間はキュウリやトマトなどの夏野菜を食べないようにねと伝えた。
     余計なことだとは承知しているけれど、ここから本格的な相談が始まることがあるし、過去にもあった。
     最近じゃ自動販売機にも、購入者に適した商品を提案したりする機能があったりするそうだから、負けてられないんである。(なんの勝負だ)

     お客様から、『ベンザブロックIP』と『ベンザブロックL』の比較を尋ねられたが、主訴は喉の痛みと微熱で発症したのは今日からだという。
     そして咳は無く、会社でのど風邪の人がいたというお話から、より処方が喉寄りの『ルルアタックEX』を提案した。
     すると、だるいというお話もあったため、今後の乗り換え先として『柴胡桂枝湯』も紹介した。
     それから、風邪を治すことにエネルギーを集中するためには、消化にエネルギーを浪費しないよう食事を控える方法を話したところ、おにぎりは食べたとのことで栄養ドリンクについて尋ねられ、ノンカフェインの『新ヒストミンゴールド』を勧めて、すすめて『ルルアタックEX』と一緒にお買い上げいただいた。

     お客様から『大正トンプク』は眠くなるかと質問され、可能性は高いとお答えした。
     主訴は知覚過敏で、『ロキソニン』が効かなかったというため系統を変えてみるよう提案し、『ノーシン』を試していただくことになった。
     でも、知覚過敏に鎮痛剤を使うのは過剰じゃないかなぁ。
     一応、歯医者に行くようには伝えたのだけれど。
     以外な使い方に驚きすぎちゃって、ちゃんと対応しきれなかった気がする(;´Д`)

     

  • その薬にこだわる理由は知りたい

     お客様が『エスタック総合感冒』を購入されるさいに症状を尋ねると、患者は奥さんで微熱とだるさがあるとのことなのだが、他の鼻炎や咳といった詳しい症状は分からないという。
     奥さんのためを思えば、もう少し確認してきてもらいたいところ。
     こういう場合は、とりあえず云われていない症状は起きていないものとして考える。
     だるさを訴えていることからすると、微熱は風邪の初期というよりは疲労のせいで熱を出せない可能性があることを説明し、『柴胡桂枝湯』を紹介したうえで胃腸炎にも使えることを伝えると、両方購入された。
     併用はできるけど、症状からすると『柴胡桂枝湯』を単独で使った方が良いことをお話はした。
     患者さん本人に、ちゃんと伝えてもらえるだろうか。

     お客様が『ロキソニン』を求めて来店したが、すでに周辺のドラッグストアも薬剤師が退勤している時間であることを説明し、化学構造式の似ているイブプロフェン製剤を紹介してみたものの、本日はお帰りになった。
     ロキソニンでなければならない理由が無ければ、他の鎮痛剤でも良いはずなのだが、どういう拘りがあるのかよく分からない。

     続いて若いお客様が、やはり『ロキソニン』を求めて来店したが周辺のドラッグストアの薬剤師不在な時間であることを伝え、代替にイブプロフェンの入った『イブA』を案内したところお買い上げいただいた。
     歯の矯正を始めたばかりで、歯科医では鎮痛剤を処方してもらえなかったようだ。
     歯列矯正は始めたばかりだと、もとより普通の食事は無理だと思われるが、イブプロフェンやロキソニンは胃の保護機能を落としてしまうため、服用時には消化の良い食事をするよう勧めた。

     

  • 「買わされる」と警戒しないで下さいな

     お客様から、うがい薬を求められたので現に喉が痛む場合は、かえって刺激物になるので使わない方が良いことと、毎日うがいをする習慣があれば水道水で十分なことを伝えたうえでお買い上げいただいた。
     特にインフルエンザウイルスは、こまめな水分補給で胃に流し込んでしまった方が発症を予防できることをお話すると、それはテレビで見たとのこと。
     テレビでそういう有用な情報が流れたかと思うと、無責任なコメンテーターがマスクはウイルスの感染を防げないから無意味などという馬鹿なことを言うから困る。
     お客様には、マスクをすることで口腔内の温度と湿度が上がり、ウイルスの活動を抑制できることも伝えた。

     やや高齢のお客様が『手ピカジェル』を求めて来店し用途を尋ねたところ、幼児が胃腸炎になり母親に移ったようだというお話だった。
     わずかながらウイルスにも対応する『手ピカジェルプラス』の方を勧めてお買い上げいただくことになり、お会計のさいに病院で薬を処方されたことと授乳中だと分かったので、今後のためにと『柴胡桂枝湯』を紹介したのが、どうやら買わされると警戒させてしまったようだ。
    「ご本人がネットで検索するかもしれませんので」とお話しして、メモを渡したところで誤解が解けたのか、父親にも感染したかもと言われ、同様に『柴胡桂枝湯』が使えることを伝えた。

     

  • 柴胡桂枝湯は万能薬(仮説)?

     夫婦のお客様が来店し、2歳の子供の風邪薬を希望されたのでシロップ剤を案内しつつ、病院を受診することが基本ですとお話すると海外旅行に持ってきたいとのことだった。
     そのため、持ち歩きやすい顆粒の子供風用の風邪薬と『柴胡桂枝湯』を紹介した。
     特に『柴胡桂枝湯』は風邪だけでなく胃腸炎にも対応でき、もちろん大人も使えることを説明したところ購入された。
     ついでに、家にステロイド剤の塗り薬があれば持っていくよう勧めた。
     植物に触れてかぶれたり虫刺さされなど広い用途に使えるので、あれば安心である。

     若いお客様から、ノロウイルスの薬をと注文されたが市販薬には無いことを説明し、胃腸炎に対応する物として『柴胡桂枝湯』を案内した。
     患者は母親とのことで嘔吐と下痢をして、発熱もあるというものの体温は聞いてきていないという。
     子供のお遣いではないので、発熱があると分かっているのであれば聞いてきてもらいたいところ。
     それに、もし本当にノロウイルスだとすれば病院の受診をした方が良いことをお話しし、嘔吐がある状態で薬を飲んでもすぐに吐いてしまう可能性があるため、『胡桂枝湯』をお湯に溶いて、スプーンで舐める様に服用する方法を教えた。
     すると、先に胃腸炎になったのは自分らしく、自分から移ったようだとのことだった。
     いずれにせよ脱水症状は防がなければならないので、水分と塩分の補給をこまめにするように伝えた。
     特に水分は、ゴクゴクと飲むのは無理だと思うので同じようにスプーンで舐める様に飲ませるよう勧めた。

     『セイロガン糖衣A錠』をレジに持って来たお客様に、抗炎症の成分が入っていないことと、そもそも腸内の消毒薬でもあり食中り向けであることを説明した。
     すると、子供が胃腸炎みたいというお話があったため、『柴胡桂枝湯』を紹介してお買い上げいただいた。
     もし吐き気があったり、実際に吐いてしまっている場合には、普通に水で飲まずに小皿にお湯で溶いてスプーンで舐めるように飲ませるよう伝えた。
     なんだか今日は、『柴胡桂枝湯』が大活躍である。
     市販の物だけでなく、医療用の効能も見ると「えっ? こんな症状にも?」と用途の多さに驚く。
     『柴胡桂枝湯』万能説を唱えたいけど、誤解を招くので辞めておこう。