• タグ別アーカイブ: 治肩背拘急方
  • 不要な薬を選んで勧めるのって難しい

     頭痛に肩こりが関係しそうというお客様から、『ズッキノン』(釣藤散)について質問された。
     病院から処方された鎮痛剤が効かなかったそうなんだけど、内容は不明。
     むー、「何が効かなかったのか」というのも大事な手掛かりなんだけど。
     頭の横が痛むという話から、ストレス性の肩こりを考えて『コリッシュ』(治肩背拘急方)と、水分代謝の異常による頭痛に適応する『苓桂朮甘湯』の方を勧めてみた。
     一方、一般的な鎮痛剤に、痛みの適応範囲の広さから『バファリンプレミアム』を案内したところ、以前に『エキセドリンA錠』を服用して効いたというので、効いた物を選択するのも悪く無いですよとお話したら、そちらを購入された。
     あっ……、『ズッキノン』の話が、どっか行っちゃったよ。
     なんか、ここのところオカシイな、自分。
     大丈夫か(;´・ω・)?

     『柴胡加竜骨牡蛎湯』を手にされているお客様に声を掛けてみたところ、男性の更年期障害と思われる不定愁訴を相談された。
     主訴としては、疲労と手足の冷えである。
     病院では、医師から「年を取ったから」と言われて、特に薬は処方されなかったそう。
     ただ、眠れない時に睡眠改善薬を使うことはたまにあり、でもトイレに起きた後に寝直すとグッスリ眠れるという。
     それだと、『柴胡加竜骨牡蛎湯』は合わない感じ。
     手足の冷えに『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』を考えたけど、疲労の方に焦点を当てて『十全大補湯』を勧めてみると、隣に置いてある『補中益気湯』に興味を持ったようで、そちらを購入された。
     あうっ、どうだろう(^_^;)
     『補中益気湯』は、土台を支える方だから、「効いたー(゚∀゚)!!」という実感が乏しかったりするんだよねぇ。
     そのうえ、冷えを改善する力は弱いし。
     自分では力不足なので、もし漢方薬に興味が有るのでしたらと、近くの漢方医を紹介しておいた。

     成人の息子さんに頼まれたそうで、ドライアイの目薬を買いにお客様が来店。
     パソコンのやり過ぎが原因と本人は考えているようで、だけど『新ドライエイドEX』は、ドロッとした感じが嫌だと言っているそうな。
     そういう注文がある時には、本人に来てもらいたいところ。
     あと、価格は安めの物をとも要望されたから、『新・なみだロート』と、PC用を謳っている『サンテPC』に『ロートデジアイ』の3種を案内してみた。
     今回は、成分的に組織代謝に優れていると思われる『サンテPC』を推して、お買い上げ頂いた。
     血行についてお話しすると、本人は入浴が長めだそうなので、それは続けて下さいと伝えた。

     『ムヒソフトGX』を購入された後に、膝の痒みと乾燥に適応するか、お客様から尋ねられた。
     買った後でも、相談してもらえるのは良いこと。
     ただ、それで返品や交換になると、伝票を切らなきゃならなくなるんで、処理する上司に嫌がられるけど。
    「決めてから買えばいいのに」って、上司が薬の販売に理解が無いのは、どうなのか(;´・ω・)
     ああ、愚痴っぽくなってしまった。
     愚痴そのものですが。
     お客様は、今まで『オロナインH軟膏』を使っていたそうで、患部が赤くなったりはしていないそう。
     『ムヒソフトGX』に痒み止めが入っているので、消毒薬に近い『オロナインH軟膏』より適応するのは確実。
     もし痒みが強い時には、一時的にステロイド剤に乗り換えるのも悪くありませんと付け加えた。
     あと、乾燥は血流も関係するので、お風呂で撫でるようにマッサージするのも良いですよとお話した。

     やや高齢のお客様から、目の充血について相談された。
     痒みや目ヤニなどは無く、充血自体も治ってはきている模様。
     そうであれば薬は不要ですとお話してみたものの、何かしら目薬を使いたいと要望されたので、無難なところで『ロート養潤水α』と『ロート新緑水α』を案内したところ、後者を購入された。
     何が一番困るって、不要な薬を選ぶ時かもしれないと思った(;´∀`)

     

  • 本人が来てくれないと薬の選択は難しい

     喉の薬の棚をずっと見ているお客様がいたので声を掛けてみたけれど、断られてしまった。
     まぁ、これはいつもの事。
     パッケージの何を見比べているのは相変わらず、謎のままなんですが。
     それが分かるようになれば、また別なアプローチができるのになぁと思う。
     実のところ、医薬品の棚にお客様がいると、品出しも検品も期限チェックも集中して出来ず、トイレにも行けないというコチラの事情もある(;´∀`)
     今回のお客様、やはり何度も喉の薬を手にしては棚に戻して迷っているようだったため、もう一度声を掛けて案内を申し出た。
     家族の代理で、主訴は喉の痛みだけようだったため、液剤の『桔梗湯』、錠剤の『ペラックT』、顆粒の『駆風解毒湯』を紹介したところ、仕事で決まった時間に服用できないと相談された。
     であれば、決まった時間に継続するのが効果的な現代薬より、食感に服用する漢方薬の方が、なおさら向いている。
     そうお話して、同じ喉の痛みの効能の中で、効果の範囲が広い『駆風解毒湯』を勧めると、お買い上げ頂けた。
     そして、喉の痛み改善のために下半身を温めるようお話してみたのだけれど、ご本人は風呂に入るのも、寝る時に厚着をするのも、暑がりで嫌がるそうな。
     ありゃん、それこそ体内の熱が偏っている証拠だろう。
     喉の痛みとも、関係があるように思える。
     でもこれ以上は、ご本人相手でなければ難しいと判断して断念。

     大学生の息子さんが、授業中の咳を止めたいとのことで親が来店。
     いや、息子に愛情を感じられない私としては、息子さんのためにという親が羨ましくもあるんですが。
     さすがに、本人が来てくれないと困る……。
     体質とか、咳の出方とか、訊きたいことがあるから。
     授業中というから、眠くなりにくい『麦門冬湯』を案内してみたけれど、ご本人は粉が苦手とのこと。
     ううむ、だからこそ本人と話をしたいんだけどな。
     親が、「子供は××が苦手」と言っていても、たまに本人が同伴していたり後から来店されてお話をすると、そんなことは無かったりするので。
     今回は、ご主人が『ブロン液』ばかり利用しているそうで、その繋がりで『ブロン錠』を選択された。
     そういう決め方って、アリなのか(^_^;)
     一応、多用による依存性については理解しているとも言っていたけれど。

     家族の代理で低刺激のシャンプーを探していると、お客様から相談を受けた。
     ご本人は抗癌剤治療をしているそうで、『ミノン全身シャンプー』と『ベビーソープ』を案内した。
     本日のところは、相談のみ。
     私の母も抗癌剤治療中は、髪が大量に抜けるというのもあって、『ミノン全身シャンプー』を使っていた。
     治療中は、吐き気と目眩が大変で、出かけた先で倒れることもしばしば。
     今は、友達と温泉旅行を楽しむくらいに回復しているけど。

     以前からアレルギーの相談などで来店しているお客様から、今回は眼精疲労とのことで、『新キューピーコーワi』と『ナボリンS』の比較を質問された。
     むー、この手の質問は迷うところだけれど、お客様は外見上から栄養不足が見て取れるため、葉酸を含んでいる『ナボリンS』の方を勧めた。
     また、吐き気がするというお話があったため、『柴胡桂枝湯』を案内してみると、病院で胃腸薬を処方されているとのお話。 ただ、その胃腸薬は、鎮痛剤の補助として処方されているらしい。
     なのに、その鎮静剤の内容は不明。
     お薬手帳を、持ち歩きましょうね。
     前にも言ったはずですが(^_^;)
     他に、肩こりがあり、温めたら駄目だったというので、『治肩背拘急方』の『コリッシュ』を紹介し、内容的には胃薬と同じことを説明したら、『ナボリンS』と一緒に購入された。
     あとで、ちゃんと担当医に服用したことを報告して下さいな。
     添付書の成分の部分を、お薬手帳に貼って。

     お客様から、悪寒か外気の寒さのせいか区別がつかないと相談された。
     主観的なものでもあるから、相談されても難しくて判断しかねる。
     いつも日記では、「相談して」と言ってるくせにネー(*´・ω・)(・ω・`*)
     風邪でない時に風邪薬を服用すると、かえって疲れたりするから、風邪の予想が外れても栄養剤になり、上半身を温める『葛根湯』を勧めたところ、液剤を希望されたため、ドリンクタイプをお買い上げ頂いた。
     ただ、粉のタイプの方が持ち歩きやすく、出先で早め早めに飲むことで、風邪を発言させないまま治せることもあるという利点はお話しておいた。

     

  • 授乳期の頭痛や肩こりに使える漢方薬

     『桔梗湯』を見ていたお客様から、相談を受けた。
     喉の痛みの他に、体の節々が痛むということで、風邪の兆候と思われ。
     咳と鼻水もあるというし、鼻水は内臓が冷えていると考えられるから、冷やす力の強い『桔梗湯』は適応しないことを説明した。
     同じく、冷やして風邪を治す『銀翹散』は使えないから、鼻水と咳には『小青龍湯』が良いとは思うものの、喉の痛みをどうするか。
     今回は、『小青龍湯』を単独で使うか、『葛根湯』と『ペラックT』の組み合わせを提案したところ、後者を選択してお買い上げ頂いた。

     7歳の子供の鼻づまりの相談を、お客様から受けた。  もともと花粉症があり、鼻をかみ過ぎて鼻血が出ることがあるらしい。
     さらに詳しく症状を確認すると、鼻づまりが主であるものの、鼻水にもなるそうだから『葛根湯加川きゅう辛夷』を案内して、購入して頂いた。
     鼻が詰まった時に通す方法として、首の横の頸動脈を押さえる方法を教えたところ、脇の下に物を挟む方法を知っていた。
     私の場合、脇の下に物を挟むと擽(くすぐ)ったいので、やったことは無いのだけれど。  大丈夫な人は、鼻づまりの時にお試しあれ。

     頭痛を訴える成人のお客様が、『小中学生バファリンルナJ』を購入。
     以前に別な登録販売者から「授乳中でも大丈夫」と説明されたそうで、確認を求められた。
     一応は、「大丈夫です」とは答えたものの、私としては子育て時のストレスや血圧の上昇、あるいは無理な姿勢での抱っこなどでの肩こりを伴う頭痛には、『釣藤散』を勧めたいので紹介した。
     今回は、結局『小中学生バファリンルナJ』を購入された。
     まぁ、同じく登録販売者だとしても個々人の方針があるから、それは批判するべきところではないけれど、授乳中と分かっていれば、痛み止めだけで症状を誤魔化すのではなく、付随する症状の緩和も考慮してあげた方が良いのではないか。
     ストレス寄りの時には、『コリッシュ』(治肩背拘急方)という便利な物もあるんだし。

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  • 火傷の薬という物は存在しません

     うちのお店は、登録販売員が常時一人体制で、それでいて残業に厳しいため、交代時にはレジの鍵を手渡すくらいで、情報交換は基本的に連絡ノートのみ。
     以前は、上司に登録販売員がいたため連絡ノートにも目を通してもらっていたのだけれど、ついに上司に有資格者が一人もいなくなってしまい、作業の引き継ぎが迷走中。
     そして一番困るのが、日々の品出しや返品、セールの売り出し準備などに追われて、肝心の売っている薬の勉強が、就業中には全く出来ない。
     幸い、SNSで質問させてもらったりして勉強できる環境が少しはあるけど、それを同僚と共有できないのは、やはり痛い。
     特に漢方薬については、私だって修行中で人に教えるような域には達していないため、私が不在の時に困る事が。
     同僚のメモによると、以前に私が『コリッシュ』(治肩背拘急方)を勧めたお客様が再訪し、良く効いたから容量の大きい物をと希望したらしい。
     しかし、大容量の物が無いため、同じく効能が「肩こり」の『独活葛根湯』を勧めたという。
     お客様には以前に、同じ「肩こり」という効能でも、上半身を温めて血流を良くする『独活葛根湯』と、水分代謝を改善して胃の働きを助ける『治肩背拘急方』では、肩こりを治すプロセスが違うという事を説明していたので、今回も『コリッシュ』の方を買っていかれたようで、ホッとした。
     顧客名簿を作れれば、もっと細やかに患者さんの対応ができるんだろうけど、個人情報の管理の難しさもあり、連絡ノートには相談内容程度しか書けないため、個別の患者さんの把握が出来ない。
     つまりは、「○○様に☓☓の薬を販売しました」という引き継ぎができないので、こういう事になる。
     それだって、私が入るまでは、連絡ノートには作業の事務連絡しか書いてなかったのを、「お互いに、お客様に対応した時の様子が分からないと不便だから」と提案して、相談を受けたお客様の分だけでもメモするようになったんだけど、日々の作業に忙殺されて、そのメモに目を通す時間が取れないという本末転倒ぶりで困ってしまう。
     この会社、なんでドラッグストアーなんか経営してるんだろうとまで思ったりσ(^◇^;)。

     うちの系列のお店は、お客様から店舗に直接電話が繋がらない。
     本部のカスタマーセンターで一括して受けて対応し、お客様からの要望があって初めて店舗に中継される。
     細々とした要件に煩わされないのは楽だけど、ご近所のドラッグストアーとして身近な存在になれないのも、このせいだと思う。
     で、カスタマーセンターから電話で中継しますという連絡があり、お客様の対応をした。
     2歳の子供にお湯が掛かって手を火傷したという。
     皮膚科に連れて行こうと思ったものの、病院に電話をすると混んでいるため、連れてきても診察に時間がかかると言われてしまったため、「火傷の薬」を買いに行きたいと言われた。
     ズゲッ∑(゚ω゚ノ)ノ
     えっと……、えっと、こっちが慌てちゃ駄目てん、落ち着いて状況の確認を。
     患部は赤くなっているものの、範囲は狭く、急激な水膨れになったりはしていないらしい。
     病院に電話をしていて、救急車の手配などを指示されていないのは、一応はその状況を確認しているという事なのか。
     でも、それならもう少しアドバイスをしておけば良いのに。
     いや、病院の方の状況は分からないけど。
     そして、患部を水で冷やしたかを尋ねると、10分くらいしか冷やしていないというので、流水で引き続き30分以上は冷やすようにお話した。
     患部が体に近いようであれば、体が冷えすぎないように体の方にはタオルなどを羽織らせる事も考えたけど、掌の方らしい。
     そのうえで、「火傷の薬」は存在しないこと、十分に冷やしてから、患部を保護するための油分を含んだ『紫雲膏』や、化膿止めの薬を塗って、患部が汚染されないように清潔なガーゼで覆う事になりますと説明した。
     お医者さんによっては、「うちに連れてくるくらいなら冷やして」と言われたり、119番に電話しても「冷やして下さい」と言われるはずなので。
     それから、後から水膨れになったら、できるだけ潰さないようにとお話した。
    「潰しちゃ駄目なんですか?」と聞き返されたのは、本当に知らないのか。
     あの水膨れは、透明な血液みたいな物で、雑菌による感染を防ぎ、皮膚の再生を助ける物なのだけれど、まだまだ浸透していないようで。
     心配であれば、お連れいただいたら対応しますが、まずは患部を冷やすことを優先して下さい。
     お話しているうちに、どうにか落ち着いて頂けたようで、電話は切れた。
     あまり電話を長引かせても、その間にも患部を冷やしてもらいたいから、内心は「早く電話を切って!!」と気が気じゃなかった。
     その後には、お店を訪れる事は無かったから、一先ず無事に手当ができたのか、それとも「火傷の薬という物は存在しません」「とにかく冷やして下さい」という説明に、「頼りにならない」と思われてしまったか。
     振り返ってみて、電話口でアワアワし過ぎてしまったなぁ……と反省(´・ω・`)

     

  • 思いっきり食事の内容を偏らせてみる

     お客様から、首の後を手術されたばかりで、いわゆる湿潤療法の絆創膏の一つである『キズパワーパッド』を使えば、患部が早く治って目立たなくなるかと質問された。
     湿潤療法は、かつては傷口の治療には雑菌が繁殖しないように乾燥させるのが主流だったのに対して、患部の消毒の時に周囲の細胞も傷めてしまう古都、雑菌がいると思われていた患部から滲み出る体液こそが雑菌の繁殖を抑え、細胞の再生を活性化すると分かり、患部を湿らせておく治療法。
     その目的と治癒過程からすると、最近の手術は接着剤で皮膚を癒着させてしまったり、溶ける糸で縫合したりで、湿潤療法が全く効果が無いとは云えないものの、同時に期待するほどの効果も得られないだろう。
     実際、今回は溶ける糸で患部を縫合しているそう。
     首の後で目立つからという気持ちは分かるけど、皮膚の再生を早めるための食事での養生などに努めた方が良いでしょうと、お話した。
     野菜なら根菜、肉なら豚肉、冷たい物よりも温かいメニューを主体にして、飲み物も温かい麦茶にするというように。
     皮膚の再生に適したメニューとしては、豚汁が最適ではないかと。
     何しろ、メインの豚肉はもちろん、人参に牛蒡に大根と、条件が最強に整っている。
     まぁ、毎食は飽きるだろうから、同じ食材で調理法を煮物や炒め物と変えてみるのが良いだろう。
     しばしば偏食が健康を害すると云われているが、逆もまた然り。
     一定の期間を定めて、特定の目的のために思いっきり食事の内容を偏らせてみるのは、そう悪い事ではないので。
     糖質抜きダイエットとか、○○だけダイエットなんかは論外ですが。
     ああいうのは、そもそも「食事ですら無い」から。

     お客様から肩こりの相談を受けて、今までに服用した物があるか尋ねたら、『ナボリンS』を使ったものの、あまり効いた感じがしないとのこと。
     実は、私自身は、こうやってパソコンで日記を書いていて目と肩が疲れた時には、『ナボリンS』を愛用している。
     しかし、自分が効いたからといって、他の人にも効くとは限らないのが、薬という物。
     成分との相性もあるし、そもそもの体質の違いというのもある。
     上半身の血流を改善すれば良さそうだと思い、『独活葛根湯』を案内したところ、興味を持って頂いた。
     しかし、さらに詳しく話を訊いてみたところ、どうやら夏休みで子供たちの面倒を見ていてストレスも思い当たる模様。
     むむ、それでしたら『コリッシュ』(治肩背拘急方)の方が良いかもしれません。
     こちらは、上半身を温める『独活葛根湯』とは違って、水分代謝を改善する生薬構成で、どちらかという胃薬に近く、ストレス性の肩こりに効果が期待できる。
     どういう事かというと、ストレスはやはり胃に来る、胃の調子が悪いと姿勢が前かがみになりがちで、そうすると重い頭を首から肩で支える形になり、これが肩こりを起こすという訳。
     眼の奥も重い感じがするという話からすると、胃の不具合からくる頭痛と同じかもしれず、一緒に改善するかもしれない。
     そうお話して今回は、『コリッシュ』を試していただく事になった。

     

  • 処方された薬を使い切った時

     『イブクイック』を購入したお客様に症状を尋ねたところ、休みの日に後頭部が痛むとのこと。
     普段はならないそうなので、ストレスを原因と疑い『コリッシュ』(治肩背拘急方)を紹介しておいた。
     それと、γ-GDP値が高いそうなので、『ネオレバルミン』を案内し、ビールを飲む際には温かい物を先に飲むように勧めた。
     内蔵を温めて、機能を高めておくのが日頃から大切。

     ディアナチュラの『コンドロイチン』を購入したお客様に症状を尋ねると、膝の痛みで病院に通っていて、処方されているのが切れたため来店した模様。
     まぁ、『コンドロイチン』はそれでも良いかなぁ。
     あくまり安易に、処方されている薬を使い切ったからと、ドラッグストアーで買われるのは危ないから避けてもらいたいところだけど。
     ステロイド剤を年単位で長期連用している人とか、話を聞くと反応に困って一瞬固まってしまう(;´Д`)
     できれば通院時に、薬を使い切った時についても担当医に相談しておく方が安心です。
     今回の場合、膝の痛みの症状は冷えると顕著なようなので、『コンドロイチン』だけでは『桂枝加苓朮附湯』か『牛車腎気丸』が適応するように思える。
     紹介してみたら、『牛車腎気丸』に興味を示された。

     今日は、地元の商店街で行われている『七夕まつり』の最終日。
     公文を終えた次郎と合流して、商店街に出かけた。
     奥さんは、面倒臭がって自宅待機(笑)
     小雨で、なおさら面倒な感じだからというのもある。
     行ってみたら、むしろ小雨のお陰で人通りが例年より少なくて、歩きやすかったけど。
     いつもは屋台の焼きそばなんかをその場で食べたりするところ、今回はお好み焼きやら串焼きやらを買い込んで持ち帰ることにした。
     そういえば、暴力団繋がりのテキ屋が排除されたせいなのか、商店街の飲食店が屋台を出していて、普段お店で出している材料をアレンジした物だったりするため、価格のわりに以前よりボリュームが良くなった気がする。
     一部の地域では、テキ屋を追い出した弊害で屋台が少なくなったり貧相になったという話もあるようだけど。
     

     

  • 遠慮せず、面倒臭がらず、自分の体を大切に

     以前に、『ズッキノン』(釣藤散)を服用していたという、授乳中のお客様から頭痛と肩こりの相談を受けた。
     授乳中は服用できる薬が限られるし、出産直後は高血圧気味だったりするので『釣藤散』という選択は悪く無いと思う。
     ただ、抱っこ紐で肩がこるのと、授乳で体内の水分調整が上手くいっていない可能性に加え、育児のストレスも考慮すると『コリッシュ』(治肩背拘急方)の方が適応しそうな気がしたので、勧めてみた。

     脚のむくみのためにと、エスエス製薬の『アンチスタックス』を求めてお客様が来店されたけど、うちのお店には置いていないため、近くの他のお店を案内した。
     ただ、糖尿病の治療中だというから、他のお店でも販売してもらえない可能性は付け加えた。
     どうして担当の医師に相談しないのか、その辺の心理が分からない。
     科が違うからと遠慮してしまうのかもしれないけど、病院の科目は、あくまで医師の得意分野というだけで、ちゃんと勉強している医師なら他の科目の疾患についても分かるし、変にプライドの高い藪医者でなければ、他の病院や医師を紹介してもらえるから、言うだけ言ってみた方が良い。
     当てにならなければ、セカンドオピニオンが当たり前となる昨今、他の病院を頼れば良いだけの話である。
     面倒臭がらず、自分の体を大切に。

     

  • お客様を覚えていませんm(o´・ω・`o)m

     高齢とまではいかない中年の男性から、白髪を減らす栄養剤や漢方薬は無いかと相談された。
     白髪を減らす事を効能としている医薬品は無いから、「ありません」(キッパリ)というのが模範解答なんだろうけど、接客業ではその方がありえない対応。
     さて、困った、どうしよう(;゚Д゚)
     漫画なんかだと、「これは独り言ですが……」という手があるんだが(笑)
     とりあえず、特定の薬の効能としてではなく、あくまで「漢方的な考えでは~」と、加齢に対しては腎を助ける『八味地黄丸』『柴胡加竜骨牡蛎湯』を用いる例を文献的なお話としてしてみたら、頻尿の改善に『八味地黄丸』を服用しているとのことだった。
     お客様の体格はガッシリしていて、適応しそうである。
     痩せ型の人であれば、『補中益気湯』『桂枝加竜骨牡蛎湯』候補になるだろう。
     加齢によって栄養が行き渡らないのを改善するという点では、『十全大補湯』が体力や体格に関係無く使えそうだし、文献では精力減退に使う物として、腎を温め血行を改善する『六味丸』が出てくる。
     まぁ、いずれも「加齢による諸症状」というのが説明の落とし所だけど。
     今回のお客様は、まだ『八味地黄丸』を飲み始めたばかりだそうなので、しばらく続けてみるそう。
     頭痛の相談で、お客様が来店。
     肩こりからくる頭痛という自覚があるそうなので、『釣藤散』をご案内して試して頂く事に。
     ただ、枕が合わないらしく、寝違えのように背中がこわばって痛みを感じるようなので、『治肩背拘急方』への変更も検討するようお話した。
     『キューピーコーワi』が目の疲れに効いたのでと、また買いにいらしたお客様、実は腰痛もあるというので、血流を改善する当帰が入っている『キューピーコーワαプラス』の方を勧めてみた。
     そしたら、以前に喉の乾燥の相談で『麦門冬湯』をご案内した事のあるお客様で、それが効いたからと今回もお買い上げいただける事に。
     あうっ、覚えていません、ごめんなさいm(o´・ω・`o)m
     ドラッグストアの店頭じゃ、お客様から相談を受ける事なんて1日に3人いるかいないかくらいとはいえ、薬局のように薬歴簿を記録している訳ではないし、もともと人の顔を覚えるのが苦手だし、乾燥の咳に『麦門冬湯』を勧めるのは自分の定番なのでσ(^◇^;)。
     これではイカンと思い直し、せめて薬の相談を受けた時には、後で会話の内容や案内した薬のメモをノートに取る事にした。
     正規の業務ではないし、名前なんかは記録できないから、どこまで活かせるか分らないけど。