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  • 「風邪には葛根湯」という思い込み

     カップルと思われる若いお客様が、風邪薬や咳止め薬の棚を行ったり来たりしていたので声を掛けてみたけど、案内は断られた。
     しばらくして『ブロン錠エース』をレジに持ってきたため、痰が出ているのかを尋ねたところ、出るというお話だったので『ブロン錠』の方を勧めようと思ったけど、重ねて痰の状態を確認してみると、痰が切れにくいと分かり、そのままお買い上げ頂いた。
     これは、私の訊き方が悪かったな。
    「痰が出る」のと「痰が切れにくい」のは別物だから、そこを区別して質問しないと。
     患者さんからしたら、「痰が切れにくい」のも「痰がある」ことには変わりないから、痰が出ているか尋ねたら「痰が出る」という返事になってしまう。
     咳をした拍子に痰が出るようなら『ブロン錠』を、痰が喉に絡んで切れにくいなら『ブロン錠エース』をと覚えておいても、質問する段階で失敗していたら世話ない(´・ω・`)
     しかもこの2つの薬、どちらもパッケージに「せき・たん」と書いてあるから紛らわしく、今回のお客様は偶然に手にしたらしい。
     一応、お客様にも似ているようで効果が違うことを説明した。
     それから、咳をするのは気管支にも負担を掛け、喉の炎症が胃にも及ぶことがあるため、消化の良い食事をして胃を守るようにお話した。
     胃に影響が及んで弱ると、免疫力の低下につながって、風邪に進行してしまうというので。

     『ルルアタックEX』を服用していたものの効かなかったというお客様に、主訴を尋ねると喉の痛みと鼻水で、鼻水はサラサラの透明とのこと。
     発熱や頭重感は無いそうだから、それは風邪ではないのではとお話した。
     風邪でなければ、風邪薬が空振りしてしまう。
     そして、鼻水はそれほどではないといので体を温めるよう勧めて、喉の痛みには『駆風解毒湯』を案内した。
     『桔梗湯』もお客様の目についたけど、鼻水は内臓の冷えが原因と考えられ、炎症を冷やして治す『桔梗湯』は今回は避けたほうが良いことを説明し、『駆風解毒湯』をお買い上げ頂いた。
     『駆風解毒湯』は、冷やす生薬と熱を発散させる生薬の混合で、体を冷やし過ぎることがないから。

     『桔梗湯』の液剤をレジに持ってきたお客様に、念のためお腹が弱くないことと、鼻水の症状が無いことを確認した。
     選んだ理由は「効きそうだから」という事だったので、確認したことが注意点であることを説明。
     そのままお買い上げ頂いたけど、喉が痛くて鼻水が出る時には『葛根湯』と併用するよう伝えた。
     喉が痛いのに「風邪には葛根湯」という思い込みで『葛根湯』を買っていく人が多いから、この『桔梗湯』との併用は知っておいてもらいたいところ。
     上半身を温める『葛根湯』単独だと、喉の痛みは余計に痛くなるので。

     

  • 新人にしか出来ないこと

     『プレコール持続性カプセル』をレジに持ってきたお客様に症状を尋ねると、咳はそんなに出るわけではなく、むしろ気になるのは嗄声(しわがれごえ)だという。
     それはおそらく体内が乾燥しているからでしょうとお話して『麦門冬湯』を案内してみたけど、顆粒は飲めないというから、それだと『響声破笛丸』も使えない。
     他に何か使える物はないかと、顆粒以外の喉の薬の成分を確認して探し、『ルキノン咳止め錠』を勧めるとお買い上げ頂けた。
     これだって、ジヒドロコデインリン酸塩だのクレマスチンフマル酸塩が入っていて、勧めるのには躊躇うんだけどね。
     神経に作用して、余計に体内を乾燥させてしまうから。
     それでも、甘草で炎症を発散させ、桔梗で患部を冷やすのを期待してのこと。
     そして、胃を悪くして胃炎を起こしているのが原因かもしれないため、消化の良い食事をするよう伝えた。
     それにしても、解熱剤と鼻炎薬と咳止めが入っている薬を、どれ一つとして現れていない症状のために使おうとする人は多い。
     私としては、良く分からない考え方なんだけど。
     登録販売者の講師のブログを覗いたら、新人の登録販売者から「良く効く薬を教えて下さい」と質問されるというのを読んだことがあるけど、それはお客様にされることが多い注文。
     思わず、「下には下がいるもんだなァ」と安心してしまった(゜゜☆\(–メ)ポカッ
     でも、それは実は凄いアドバンテージなんだよねぇ。
     子供の頃から、喘息だアトピー性皮膚炎だのと患ってきた自分は、現代薬も漢方薬も自分で色々と使ってきたから、「とりあえず症状を抑える薬」と「根治治療を目指す薬」の使い分けを身を持って学習してしまった。
     これが今ではネックとなって、お客様から「良く効くのを」と注文されても、「とりあえず症状を抑える薬」と「根治治療を目指す薬」は別と考えてしまい判断に迷って、時にお客様から「面倒くさい」とか「分らないの?」と思われてしまう。
     いわばお客様と同じように考えることができる登録販売者の方が、お客様に寄り添って薬を選べるということ。
     当面の私の課題であるε-(‐ω‐;)

     『リポビタンDスーパー』10本入りを購入されるお客様が、会計時に1日2本ずつ毎日飲んでいるというので、本数を減らして『ユンケル』などの生薬系にしてはどうかと提案すると、3千円以上する物まで含めて全部飲んだことがあるんだとか。
     ありゃ、もしかして依存症になっているのでは……(・_・;)
     そう心配したのが顔に出てしまったのか、子供たちが医療関係者で同じように本数を減らすように言われているという。
     そして、『リポビタンDスーパー』自体は家にまだ残っているというので、今日のところは購入を控えるというお話になった。

     風邪薬の棚を見ていたお客様が、マスクだけをレジに持ってきたので状況を尋ねてみたら、旦那さんから「発熱しそう」と連絡があったそう。
     発熱前なら、自宅に『葛根湯』があれば使ってみてはとお話したら、あるとのこと。
     ただ、『葛根湯』は発熱してからでは遅いため、実際に発熱してしまったら『麻黄湯』を、疲労感が出てきたら『柴胡桂枝湯』をと紹介した。

     

  • 海外と日本では薬の事情も違います

     抗真菌薬の飲み薬を頼まれたとのことで、お客様が来店。
     カンジタに使っていて、頼んだ人はオーストラリアの薬局で購入したらしい。
     いや、日本国内の薬局じゃ買えないはずですよ(^_^;)?
     そうお話すると、他の薬局で断られてうちのお店に来てみたという。
     ええと、店頭で買えないことは他の薬局でも説明を受けたはずでは……。
     それに、抗真菌薬を使うにしても病院での検査で確定しているのかを尋ねると、それは分からないというお返事。
     すると、3日後には本人がオーストラリアに行くという。
     そういう事でしたら、ひとまず同じく抗真菌薬の塗り薬で『ダマリンL』を使うか、痒み止め成分だけですが同じく塗り薬の『デリケア』でしのいではいかがでしょうと提案した。
     本人に連絡を取ってもらい、『デリケア』を使って頂くことになった。

     やや高齢のお客様から、奥さんの鼻水と咳について相談を受けた。
     鼻水は透明のサラサラで『葛根湯』が効かなかったというから、相当に内臓が冷えていると思われ。
     お客様には風邪ではないことをお話して、『葛根湯』より上半身を温める『小青龍湯』を案内してみたけど、現代薬を希望されたので『パブロン鼻炎カプセル』を案内すると、奥さんは帯状疱疹の治療中だと分かった。
     って、そういう話は最初に……(^_^;)
     一応は、薬の説明書を持ってきていて確認した限りでは、直接的には問題無いものの、処方されている薬の効果を減じてしまう可能性が予見されるため、改めて『小青龍湯』を勧めて、お買い上げ頂いた。
     お客様には、内臓の冷えが原因かもしれないため温かい物を飲んだり腹巻きをするなどして積極的に体を温めるよう勧めた。 あと、薬の説明書を持参されたのは良いことだけれど、服用履歴も重要な情報なので、お薬手帳で管理することと、今回購入して頂いた『小青龍湯』についても記録を残して、担当医に報告するようお願いした。

     咳止めを買いに来たお客様に症状の経過を尋ねると、一度37.5度ほどに発熱したそうなので、体内が乾燥している可能性を説明して『麦門冬湯』を案内してみたけど、錠剤を希望され、うちのお店には顆粒しか無いため『ブロン錠エース』と『ブロン錠』を候補にした。
     名前が似ていて、どちらもパッケージに「せき・たん」と書いてあるが、中身が少し違う。
     痰の状態を確認すると、痰は切れにくい訳ではないというので『ブロン錠』の方を使って頂くことにした。
     『ブロン錠エース』の方は、痰が切れにくい時に適応する。
     お客様には、体内の乾燥は発熱により胃炎も関係しているかもしれないから、消化の良い食事をするように伝えた。

     

  • 副作用がすぐに出るとは限らない

     夫婦で来店されたお客様が外用消炎剤の棚を眺めていたので声を掛け、鎮痛効果の強さを三段階と、浸透力の違いを説明しつつ、誰が使うのかと症状を確認すると、ご主人が肩こりで奥さんが腰痛だとのこと。
     夫婦共に病院を受診したことは無いそうなので、酷くなってから行こうと思うより、現状を把握するために一度は受診してみるよう勧めた。
     そのうえでインドメタシン製剤の『ハリックス55IDプラス』の購入を決められたけど、一応は薬は相性もあるため、同じ薬ではない方が良いかもしれませんとお話した。
     そして会計時に、肩こりには『葛根湯』を試してみるよう伝えたら、大変驚かれた。
     効能にも書いてあるし、病院で処方される事もあります。
     そういう情報を提供するためにも、訊いてもらえると良いんですけどね。
     声を掛けるのって心労が激しいから、自分からは避けたいので(´・ω・`)
     肩こりで痛みが強い場合には『独活葛根湯』を、腰痛が痛みよりも痺れ感や重い感じがする時には『疎経活血湯』をと付け加えておいた。

     『ガストール』と『スルーラックデトファイバー』を一緒に購入されるお客様に、念のため成分表示を確認させて頂き、問題の無いことを伝えた。
    「最近、厳しくなった?」と訊かれたんで、特にそんなことはありませんと答えた。
     他のドラッグストアーでも用途を尋ねられたりしたそうなんだけど、それはその店員個人が基本に忠実な人か、店舗管理者の指導が良いのだと思う。
     ただ、お客さま曰く「いつもは別々に買っている」というので、薬を買う時には他に使う薬との相互作用に気をつけることと、市販薬もお薬手帳で処方薬と一緒に一元管理するように勧めた。
     一般的に、風邪薬や鎮痛剤は飲み合わせを気にする人がいるのに対して、胃腸薬は大丈夫だと思われてるみたいなんだけど、実は胃腸薬のほうが副作用が怖かったりする。
     というのも、鎮痛薬や風邪薬なんかは血圧に影響するとはいえ、こと血圧に関して言うなら服用を中止すれば元に戻るため、誤解されると困るが、その点においてむしろ心配は少ない。
     ところが胃腸薬は、体に蓄積される無機質が主成分だったりするので、服用を中止しただけでは副作用を解消できず、そもそも自覚症状が現れにくいから、気づいた時には事態が進行してるなんてことも。
     たまに電話で家にある薬を飲み合わせて良いか問い合わせが入ることがあるけど、そういう相談をするためにも行きつけのドラッグストアーの電話番号を電話帳に登録しておくのがお勧め。

     咳と喉の痛みと鼻水の相談を、お客様から受けた。
     3日ほど前からで、その間に37.5度くらいに発熱したとのこと。
     総合風邪薬を使うのが手軽ではあるけれど、風邪で3日というのは治りかけとも考えられ、そのタイミングでは無駄な成分が体に負担を掛けてしまう可能性がある。
     頼まれ物だと症状の詳細が分からないから総合風邪薬しか選択できなかったりするのに対して、本人が来店している時には、できるだけストライクを狙いたいところ。
     主訴の中で今一番つらい症状を尋ねると咳だそうで、再び発熱するのに備えたいというので、血管を広げて熱を放散させるアセトアミノフェンと体内の乾燥を取り除く『麦門冬湯』を合わせた『パブロン50』を勧めた。
     しかし、やはり鼻水も気になるというので『パイロンS』を案内すると、購入を決められた。
     お会計の段になって、実は初期の喉の痛みに『葛根湯』を使い、その時には鼻水に色が付いていたそうなので、その段階には『銀翹散』が適応したかもしれませんと紹介した。
     まぁ、鼻水があると『銀翹散』を使うかは迷うところなんだけど。
     上半身を温める『葛根湯』で熱を発散させて、『桔梗湯』に喉の痛みの面倒を見させるという方が使いやすいかもしれない。
     ただ、併用の組み合わせは、それこそ相談してもらわないと判断は難しいかも。

     

  • 喉の痛みと鼻水の関係

     『正露丸糖衣錠』の携帯用を購入されるお客様に、『正露丸』から抗炎症の生薬を抜いたのが糖衣錠であることを説明したら、頼まれ物だとのこと。
     他に胃腸炎に使える『柴胡桂枝湯』などを携行するのであれは、腹下しの消毒薬として糖衣錠でも構わないと思うけど、他に携行する薬については分からないそうで、通常の『正露丸』の携帯用に変更された。
     頼んだ人も、『正露丸』と『正露丸糖衣錠』の違いは意識してないんだろうなぁ。
     まぁ、そこまで厳密に効果の違いがあるのかと問われれば、「分かりません」というのが正直なところですが。
     ただ、私としては『正露丸』が適応する機会が、現代の日本でそんなにあるのか疑問に思ったり。
     日持ちを良くするための食品添加物なんかを毒だの発ガン性物質だのと危険視する人は、食中毒の脅威を軽んじてて怖いが、そういう考え方が広まっても大丈夫な程度には、日本の食べ物の汚染状況は悪くないのかもとも思う次第。
     世界保健機関(WHO)の『国際ガン研究機関(IARC)』がソーセージやハムなどの加工肉について、発ガン性があると発表して話題になったけど(そしてすぐ忘れ去られたが)、添加物の一つである亜硝酸塩は、もともと岩塩に含まれていて、それが味と色合いを良くするために使われ、後にボツリヌス菌を抑制するということが分かり、現在でも使われ続けている。
     このことの面白い点は2つあって、一つは岩塩に含まれてるのだから、自然塩を使ったって含まれてる可能性があり、そこからすれば「自然塩も怖い」とならなきゃ変な事。
     もう一つは、ボツリヌス菌は嫌気性なため、真空パックにしたくらいでは防げず、気長にガンを怖がるよりもボツリヌス菌で死ぬ可能性のほうが高いと考えられる事。
     そして、そんな事を考え始めると止まらなくなるので、適当なところで終了しておくのが吉。
     そういうのを昔は「ファジー」と言ってたはずなんだけど、いつのまにか「イイカゲン」の代名詞になって廃れてしまったヽ( ´ー`)ノ

     やや高齢のお客様が、『スピール膏』を求めて来店。
     持参してきた物が古いパッケージで、『イボコロリ』などが同じ内容であることを説明したけど、納得してもらえなかった。
     病院には一度行ったきりで、患部を削られるだけだったため、それ以来は自分で削っているとのこと。
     そして、靴をオーダーメードするのも試されたそうで、今度は別な所にイボができてしまったそう。
     ただ、若い頃にラグビーで頚椎を傷め、若さゆえに無茶をして治療をしても治らず、それもまた放置状態だとか。
     それで歩き方が、足の一部に負担を掛けるようになってるんじゃないですかねぇ……。
     皮膚科の医師には頚椎の異常については話していなかったそうなので、そういう関係無さそうな話も医師には伝えるようにお話した。
     本日のところは、お買い上げは無し。

     喉の痛みと鼻水が同時に発症している相談を受けるのが、実は苦手な私。
     喉の痛みは炎症だから冷やすのが良いんだけど、鼻水は内臓の冷えが原因のことが多いから、どう攻めるかで悩む。
     まぁ、両方の効能がある現代薬を勧めれば楽なんですが。
     でもそれだと、症状を抑えてピタリと止まっても、炎症を起こしている原因と内蔵が冷えていること自体は解決できなかったり、副作用で体内が乾燥して咳が残るなんてことがあるから、個人的には勧めにくい。
     特に、喉の炎症の原因が、まさに内臓の冷えが原因という事もあるので。
     どういう事かといえば、人間の体は基本的に外部からの敵を倒すのも、傷ついた部位を治すのにも、患部を炎症させて熱を起こすという同じ方法を取る。
     それは、菌やウイルスを抑制したり倒したりするのに熱が必要で、傷ついた部位に修復する材料を運ぶため血行を良くするのにも温かいのが都合良く、免疫力もまた体温が高いほうが活性化するから。
     つまり、患部が炎症を起こすのは熱を出したい理由があるからで、内臓が冷えていれば、なおさら体の方としては熱を出そうと頑張り、結果として炎症している患部は、より炎症してしまうという次第。
     だから、喉の痛みが強くなければ喉については放置して、先に内蔵を温めてしまえば鼻水が治まり、そのついでに喉の痛みも治ってしまうという方針もありえる。
     ただ、それを納得してもらうのは難しい。
     苦しい症状を、手早く抑えたいというのは自分が患者でも思うので。
     なので、喉の痛みを先に抑えるとなれば、その後か同時に体を温めなければならない。
     その体を温めるのを、漢方薬に担わせるか、飲食や入浴に服装といった複合的なことでフォローするかというのが、患者さん自身の選択になるので、その辺りの提案の仕方にまた悩むのだ。
     しかも、ドラッグストアーには本人が来なくて、家族などからの伝聞で、本人の症状を把握していないケースが多いから、なおさら難しい。
     ……前置きが長くなったけど、その喉の痛みと鼻水が一緒に発症しているという相談を、お客様から受けた。
     昨日からで、鼻水は透明なサラサラだそうだから、鼻水は寒さのためと考えられることを説明した。
     そのうえで、喉の痛みには『ペラックT』か『駆風解毒湯』をと案内し、鼻水については体を温めるために温かい物を飲食して、入浴するよう勧めた。
     また、いつも風邪が喉からくるというお話だったけど、胃炎を喉の痛みと感じて、胃の不調により抵抗力の低下を招いて風邪に進んでいる可能性を伝えると、胃は弱いとの事だった。
     胃には少し負担が掛かる方法だけど、初期の喉の痛みと鼻水なら、上半身を温めて熱を発散する『葛根湯』で対処できることを説明した。
     すると『ペラックT』を購入され、「訊いてみるもんだねー(゚∀゚)」との言葉を頂いた。
     そう言ってもらえると、ホッとしますε-(´∀`*)

     

  • 『葛根湯』が適応する「風邪の初期」の復習

     お客様から、『釣藤散』などでの「根治治療が必要なのを理解したうえで」と前置きされて、肩こりに使う鎮痛剤の相談を受けた。
     その尋ね方に、私が以前に何かお話したお客様かなとも思ったけど、こうして日記に書いたり後で案内した内容を検証したりするためにメモを残しているので、以前に相談を受けた人であれば記憶に残ってる………はず。
     もしかして、他お店でそういう話をされたのかな?
     お客様が『バファリンプレミアム』を手にしていたので、同じ銘柄でも『バファリンA』とは内容が大きく違うことを説明したうえで、効能範囲が広い点がお勧めですと伝えた。
     しかし、症状を詳しく訊くと、肩こりというよりは首の後の片側だけが張っている感じがするというため、外用消炎剤の『フェイタスZクリーム』を使うことを提案し、お買い上げ頂いた。
     自宅に『葛根湯』があれば、上半身を温めて血行を良くするので、試してみるように付け加えた。

     『葛根湯』を購入されるお客様から、「風邪の初期にいいんですよね?」と尋ねられた。
     この「初期」というのが曲者で、一般的には「熱の出始め」や「喉の痛み」とか「鼻炎のなり始め」を初期と考えてる人が多いのだけれど、こと『葛根湯』に関して言えば「発熱前」の悪寒や頭重感、もっと言えば風邪の前兆となる諸症状が現れた「気がする」という段階が「風邪の初期」となる。
     そういう意味において『葛根湯』は応用範囲が広く便利であるものの、使用するタイミングは極めて難しく、早さが勝負。
     一般的な「風邪の初期」であるところの、すでに「喉が痛くなった」とか「熱が出始めた」では遅かったりする。
     なので、『葛根湯』は家に置いておくよりも持ち歩いて出先で異変の兆候を感じたら服用するよう勧めた。
     そうすることで、風邪に進行するのを回避したり、もし空振りだとしても栄養剤として役に立つことを説明した。
     そして、発熱したら『麻黄湯』に乗り換えることと、発熱によって汗をかき始めたら『柴胡桂枝湯』に変更して体力の低下を防ぐ運用の方法を教えた。
     補足として、「風邪の初期」の段階で喉が痛み、鼻水が出ていないようであれば、上半身を温める『葛根湯』ではなく上半身を冷やす『銀翹散』を使うよう案内した。
     喉が痛む時に『葛根湯』で上半身を温めてしまうと、余計に痛くなってしまうので。
     咳が出るときも、もちろん駄目である。
     ただし、冷たい物を飲んだり冷たい風を吸い込んで咳が出るという時には温めるべきだし、喉が痛くて鼻水が出るようなら『葛根湯』で温めつつ『桔梗湯』を併用するのが良い。
     というように、『葛根湯』を使うのは案外と難しかったりするんだけど、全部を全部説明しきれないから、今回は『銀翹散』の説明をしたところで打ち止めにした。

     寝違えたということで飛び込んできたお客様に、鎮痛効果の高い物としてインドメタシン製剤と、浸透力のあるフェルビナク製剤を案内した。
     急性症状だから、初めから強めのもので行くのが良いでしょうとお話して。
     『バンテリン液EX』を使って頂くことになり、お買い上げ。

     鼻洗浄の『ハナノア』と『イソジン』を一緒に購入されるお客様に話し掛けてみたら、いつも風邪が喉から来ると言われた。
     実のところ、風邪の原因となるウイルスは200種以上あって、現れる症状は種類によるから、「いつも喉から」というのは記憶の印象による勘違いか、家など特定の場所に特定の種類のウイルスがいる可能性がある。
     そして、喉の痛みだけで頭重感や肩の張りといったような風邪の兆候が無い場合には、胃炎による気管支の乾燥が喉の痛みになっている可能性がある。
     そんなお話をすると興味を持って頂けたので、風邪との見分けがつかなくても喉が痛くなったら、その段階で消化の良い食事に切り替えると治りやすく、風邪の場合も進行を回避できる可能性が高くなることを説明した。

     

  • 「自己責任」は「自分勝手」と紙一重

     ご夫婦で来店したお客様から、授乳中に使える肩こりのバップ剤をと求められ、『サロンパス』を勧めてお買い上げ頂いた。
     フェルビナク製剤なんかも完全に駄目な訳ではないけれど、やはり危険は避けておくほうが良いだろう。
     そして、自宅に『葛根湯』があるようであれば、授乳中の肩こりはもちろん風邪の初期にも使えますよと案内すると、家にあるとの事だった。
     それから、子育てにストレスはつきもの。
     ストレスによる肩こりとも考えられるので、『葛根湯』や入浴など温めて症状が緩和しない時には、『コリッシュ』(治肩背拘急方)を試してみてくださいと紹介した。

     鎮痛剤の相談を受けたお客様の買い物カゴを覗くと、『葛根湯』が入っていたので症状を尋ねると、頭の片側がズキンズキンと痛むという。
     上半身を温める『葛根湯』が適応する頭痛は、眼の奥が重いような頭痛や、肩こりと連動した下に引っ張られるような頭痛で、ズキンズキンと拍動するような頭痛ではかえって悪くなる。
     そう説明すると、すでに自宅にあった『葛根湯』を服用し、治らないため鎮痛薬と追加の『葛根湯』を買いに来たそう。
     鎮痛剤を使うのはともかく、どうして効かなかった『葛根湯』を買い足そうと思うのか、その心理が分らない(´・д・`)ゞ
     というか、鎮痛剤の相談をされた段階で、経過を話してくださいな。
     そして詳しくお話を訊くと、鼻水があり、その鼻水は透明でサラサラだという。
     なるほど、その鼻水は内臓の冷えが原因だろうから、それだけなら『葛根湯』で温めるというのは一つの手である。
     しかし、効かなかったということと頭痛の種類からすると、冷えで胃の機能が低下しているのが頭痛の原因のように思える。
     だとすれば、『柴胡桂枝湯』の出番である。
     そのうえで鎮痛剤もとなると、やはり胃への負担を考慮して『バファリンA』か『イブA』だろうと案内したら、『イブA』は家にあるとのこと。
     そして、もともと胃は悪くなりがちだというので、『コリッシュ』(治肩背拘急方)も紹介してみた。
     本日は、『葛根湯』を取りやめて『柴胡桂枝湯』をお買い上げ頂いた。

     やや高齢の二人組のお客様が来店し、一人から『ロキソニン』を注文された。
     しかし取り扱っていないため説明しつつ用途を尋ねると、明日のマラソン大会に参加するのに、足が痛むから鎮痛剤が欲しいという。
     練習での筋肉疲労が思い当たるというから、鎮痛効果だけでなく炎症を抑える『新セデス錠』を案内すると、「治したい訳じゃないのよ」と言われてしまった。
     それは分かるけど、痛みというのは体の異常を知らせている訳で、鎮痛剤でそれを感じなくさせるということは、患部に無理をさせても気づかなくなるということで危ない。
     世の中には、生まれながらに無痛症の人もいて、骨が折れたり出血するほどの怪我を負っても気づかないため、命の危機に毎日されされていたりする。
     そこまで極端でないにしても、鎮痛剤で痛みに対して鈍感にしてしまうのだから、せめて炎症くらいは抑えておいたほうが良い。
     しかし、「痛みさえ感じなければいいの」と本人は言い、一緒に来ている友人らしい人も「たいしたことないから」と言う。
     その「たいしたことない」の根拠を訊きたい(-_-;)
     しかもその人、「炎症してる訳じゃないの。痛いだけだから」とも言い出す。
     炎症じゃなくて足が痛んでるとしたら、もっと大変な病気じゃないのかと。
     そして本人からは、「明日だけしのければいいから」と強く要望され、『ロキソニン』を望まれるのなら『イブプロフェン』も化学構造式が似ていますから、代用になりますよと説明すると購入された。
     途中で、専任のコーチや相談できる医師はいないのか尋ねてみたけど、まぁ無駄だった。
     たとえ病態を悪化させるとしても、「患者さんの希望を第一に」というのが医療に携わる人間が優先しなければならない事だと頭では理解できていても、やはり心情的には納得いかない。
     なによりも、個人的には「自分の体を大切にしない人間にはスポーツをする資格は無い」と思うのだけどどうか。
     本人は「自己責任」のつもりなのかもしれないが、もし大会中に怪我をすれば運営者はもちろん、もし当日に中止になったり今大会が最後なんてことになったら他の参加者にも迷惑が掛かるわけで、それを考えないのは「自分勝手」だとしか思えない。
     せっかく申し込んだ大会だから参加したいとうのであれば、専任のコーチは難しくとも頼る医師くらいは、自分で見つけておくべきだろう。
     そして、当日に向けて体調管理して、練習のペース配分をしたうえで、異常があれば参加を諦める。
     その覚悟が無いレジャー気分なら、それこそ大会になど参加せず自分で走れば良い。
     それなら正に、「自己責任」である。
     結局のところ、参加者の一人としてマラソン大会を担っている一員という自覚が無くて、お客様気分なんだろうな。
     マラソン大会が、どうなろうが知ったこっちゃないという意識。
     まぁ、実のところ私怨みたいなもので、マラソンは公道を使うため、「一番迷惑なスポーツ」と思っていて良い印象がない。
     だから、余計にいい加減な参加が許せなかったりヽ( ´ー`)ノ
     ちなみに、筋肉疲労が内蔵にも負担を掛けて腎臓などの循環器系を悪くしてしまう事もあるから、私としてはかなり本気で止めたかった。

     

  • 「良い物を」と問われて困るボディソープ

     お客様から『ハルンケア』(八味地黄丸)の効果について質問され、冷えや加齢が原因の頻尿に適応することを説明すると、旅行に持って行きたいというので、液剤よりも錠剤をと勧めた。
     その方が、持ち運びしやすいだろうから。
     すると、錠剤が分包になっている方の箱が目についたらしく、そちらを購入された。
     アチャー(。ノω<。)
     確かにソッチの方が小瓶の錠剤より、もっと便利ですもんね。
     同じ剤形でも、包装の違いにまで気が回らなかった。

     お客様から、柿渋ボディーソープの取り扱いについて尋ねられた。
     以前にうちのお店で購入したらしく、確かに私も見た記憶があるのだが、調べたら取り扱い終了になっていた。
     で、代わりに何か良い物は無いかと相談され、一瞬迷いを見せたら「ボディソープのことは分らない?」と言われてしまった。
     いや、分からないというか考え方の違いで……。
     お客様の目的は、乾燥肌と加齢臭対策というお話だから、それなら高いボディーソープを使わずとも普通の石鹸で充分。
     むしろボディソープで皮脂を落とし過ぎると、肌が守られなくなって乾燥肌の原因になってしまう。
     加齢臭にしてもそうで、毛穴に詰まった皮脂に雑菌が集まって、それが臭いの元になってる訳だけど、人間の皮膚にはそういう雑菌を食べてくれる常在菌もいるから、一緒くたに洗い流して残るのはボディソープの香りであって、必ずしも加齢臭をボディソーブで取り除けたとは限らない。
     これまたむしろ、かえって加齢臭の原因になる雑菌をのさばらせてしまうだけになるか、もしくは常在菌を洗浄してしまったからには、ボディソープを使い続けなければならないというパラドックスに陥ってしまう。
     世の中には、ボディーソープなどを『経皮毒』などと呼んで、ことさら体に悪いと言いつのる人や、汚れを落とす界面活性剤を猛毒のように言い立てて天然石鹸を進める人もいるけど、実のところそんな難しい話ではない。
    「洗い過ぎは良くありませんよ」
     それだけである。
     まったく石鹸も使わない湯シャンもまた極端だとは思うものの、それくらいシンプルに考えても良いだろう。
     歳とともに代謝機能が衰えるとはいえ、毎日お風呂に入るようなら、そんなに殺菌力に優れていたり、保湿成分なるものを含んでいる必要もない。
     だから、「柿渋ボディーソープのように良い物を」と問われたら、私の考えでは「ありません」としか言いようが無く、それで返答に迷ってしまった次第。
     そう正直に話してみると、「あらー、お医者さんに言われたのと同じだわ!」と驚かれ、納得もされた様子で帰っていった。

     お客様が『葛根湯』を購入されるさいに、適応する症状について質問されたので、発熱前の頭重感や悪寒といった風邪の前兆に効果的なことと、発熱してからは『麻黄湯』に乗り換え、熱で汗をかくようになったら『柴胡桂枝湯』に乗り換えるよう説明した。
     この三種は家に常備しておくと、年越しに安心です(*´∀`*)

     

  • 友人知人に適当なことを吹きこまないで

     頭痛と鼻水を訴えるお客様が来店し、状況を確かめると発症したのは今日からで、鼻水の色は見ていなくて分からないという。
     鼻をかむと、つい鼻水の状態を見ちゃうって、あるあるネタだと思うんだけど、見ない人もいるのね。
     今日からであれば『葛根湯』でいけると思ったものの、現代薬を希望しているようだったため、『ルルアタックNX』を案内してお買い上げ頂いた。
     そのうえで、解熱剤などが入っている現代薬は症状が出てから出ないと使えないが、『葛根湯』は予感がした段階で使えますと紹介した。

     『ビフナイトちょこぬり』を求めて来店したお客様に、取り扱っていないことを説明。
     ニキビ予防に使いたいというお話だったけど、主成分はグリチルリチン酸二カリウムで、塗っても塗らなくても大差無いんだじゃないなぁ。
     もう少しソフトな言い方で伝えたら、『ビフナイト』と同じ物だと思っていたみたい。
     まぁ、名前からすると同じ商品の手軽に使えるバージョンを想起させるものね。
     お客様には、同じブランド名でも成分や効果が別物であることを説明した。
     どうも、友人からの頼まれものであるらしい。
     ふむぅ、それならいっそネット通販のほうが確実に入手できるんじゃないですかね。
     お店を回って、特定の薬を探すというのは大変ですよん。
     お店を回るなら、同じ成分の別製品を買うつもりでないと。
     頼む方も頼まれる方も、その点をお考えくださいな。

     お客様から、『防已黄耆湯』を使って便通は良くなったものの痩せなかったと相談された。
     『防已黄耆湯』に便通を良くするような生薬は特に入っていないけど、水分代謝を改善する効果が腸内の状態を良くしたのかしらん?
     こういう相談は面白いので、……もとい勉強になるので、どんどんして頂けるとありがたいφ(..)
     そして、『防已黄耆湯』は色白でポッチャリ体型のほうが向いていて、お客様の体型には合っていないように見受けられたため、『防風通聖散』を紹介して試して頂くことになった。
     そういや、別な二人連れのお客様の一方が『防風通聖散』に興味を持ったら、その連れの人が「ただの便秘薬よ」と答えていて、言われたほうが「そっか~」と応じているところに出くわしたことがある。
     そんな適当なこと言わんでくれ、と思ったもんである。
     直接相談されていれば訂正することもできるけど、聞き耳立てて「違いますよ」とは言えないから悔しい(ノД`)

     『パブロンエースAX』をレジに持ってこられたけど、主訴を確認すると鼻水と声嗄れで、しかもすでに一週間ほど経過しいるという。
     経過を考えても主訴からしても、『パブロンエースAX』は適応しないと考えられることをお話した。
     まだ鼻汁に色が付いているというから、ウイルスが悪さしているのも確かなようだから、現代薬では『ルルアタックNX』を案内しつつ、発熱は無いそうなので疲労を避けるために『葛根湯加川きゅう辛夷』を勧めると、変更して後者をお買い上げ頂いた。

     

  • 薬は代用できる物もあります

     『ロキソニン』を求めて来店したお客様に取り扱ってないことを説明したところ、『ロキソニン』と一緒に飲める鼻炎薬を注文された。
     基本的には現代薬の鼻炎薬を併用しても問題は無いけれど、主訴は鼻水でサラサラの透明だというから、体内が冷えているのが原因だと考えられることをお話して、家に『葛根湯』があれば使ってみるよう勧めた。
     ちょっとした鼻水なら、『葛根湯』で上半身を温めてしまえば緩和するはずなので。
     すると、家には無いとのことでお買い上げ頂いた。
     あと、『ロキソニン』でなければならない理由が無ければ、『イブプロフェン』も化学構造式が近く同じプロピオン酸系だから、『イブ』でも充分なのではないかと伝えた。

     『コーラックファースト』を購入されるお客様から、風邪薬を併用して良いか尋ねられた。
     使用している風邪薬は『ルル』という事だったけど、どの『ルル』だか分からないというので、大丈夫だとは思うものの、使う薬を記録しておくというのを意識してもらいたかったので、成分によるから判断しにくいと伝えた。
     嘘は言ってないヽ( ´ー`)ノ
     ただ、総合風邪薬にの多くには解熱剤だの咳止めなど神経に働きかける成分が入っているため、副作用として体内を乾燥しがち。
     発熱自体で乾燥するところに、薬の副作用も重なるから、より乾燥して便秘になるのは当然といえば当然でもある。
     なので、下半身を冷やして腸を刺激する『大黄甘草湯』と、腸内で水分を集めて便の量を増やす低刺激の『サトラックス』を紹介した。
     本日のところは、併用を避けるとのことで『コーラックファースト』を、そのままお買い上げ。
     お客様には、市販薬もお薬手帳で処方薬と一緒に一元管理するよう勧めた。

     手荒れがあるというお客様から、『ユースキンA』より価格の高い物の方が効くのか質問された。
     物にもよるけど、基本的には価格と効き目には直接的な関係は無いことを説明した。
     処方が古くて、開発費を回収済みだったり特許やらが切れて安くなってる物もあれば、新商品だからといって革新的な技術が取り入れられているとは限らず、薬の組み合わせを変えただけでも莫大な臨床試験の費用がかかるため、それが価格に反映されて高めに設定されている物もあるので。
     症状について詳しく尋ねると、仕事でダンボールに素手で触ったりするため、指先が割れてしまったりしているそう。
     そして、『メンソレータム薬用クリームG』は、合わなかったのか効果が感じられなかったという。
     作業時に手袋をするか、ワセリンの入った『アロエ軟膏』、あるいはワセリンそのものを使うよう勧めてみた。
     そのうえで、昼間は保湿と消毒作用のある『ユースキンS』を、夜に痒み止めと皮膚の再生を促す『ユースキンA』をというように使い分ける方法も提案した。
     本日のところは、『ユースキンA』は使っていることから、お買い上げは無し。
     他に、太ももの乾燥で病院に行ったことがあるというので、内服薬として加齢による乾燥に用いる『当帰飲子』と、血流も水分代謝も悪くて皮膚の再生が間に合わない場合に適応する『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』を紹介した。