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  • 睡眠時間を削ってでも風呂と食事に時間を

     胃もたれを訴えている旦那さんから胃薬を頼まれたとのことで、お客様から相談を受けた。
     お客様ご自身は、『パンシロン01+』と『セルベール整胃錠』を先に選ばれていたので、まずは両方を比較しての説明から。
     『セルベール整胃錠』は内容的にストレス性寄りで日常的に胃が弱っている人向けなのに対して、旦那さんは普段は胃もたれを起こす事は無いというお話から、消化剤に近い『パンシロン01+』の方を勧めて、お買い上げ頂いた。
     ただ、旦那さんはお酒はそれほど飲まないそうなのだけれど、仕事で帰りが遅いため、風呂は短く、食事は早く済ませてしまうらしい。
     寝る時間を多く確保したい気持ちは分かるものの、それだと返って体に負担を掛けてしまう。
     なにしろ、疲れているところで、短距離走を繰り返させるようなものだから。
     例えば、同じ距離を走ったり止まったりを繰り返すよりは、歩いて辿り着いた方が疲労は小さい。
     そして、寝るという行為は、体の疲労を取るより脳を休ませる方に主目的がある。
     肉体的に体力を必要とする仕事でなければ、睡眠時間を短くしてでも、帰ってきてからリラックスすること、つまり風呂に入ったり食事をしたりという方に時間を割いた方が良いのだ。
     その辺り、旦那さんにお話してみて下さいな。

     やや高齢のお客様が『ストナリニS』を手にレジにいらして、痔の相談をされた。
     ありゃん、鼻炎の相談かと思ったら。
     今まで痔になった事は無いそうで、イボが出ているとのことから、ファーストチョイスとして『ボラギノール軟膏』を案内して、『ストナリニS』と一緒にお買い上げ頂いた。
     でも、鼻炎の主訴は鼻水とクシャミで、花粉症が思い当たるというお話だったので、『小青龍湯』を紹介してみた。
     痔の方も、内服薬として『乙字湯』がある事を伝えた。
     しかし、漢方薬は「時間がかかる」と思われている様子。
    「風邪には葛根湯」と云うくらいで、時間がかかるというのは誤解なんですけどね。
     高齢者向けの花粉症には、『麻黄附子細辛湯』というのもあるし。
     とりあえず、どんな薬でも相性が有ったりするので、経過観察して効果が感じられない時には、またご相談下さい。

     

  • 嬉しい事や楽しい事も「ストレス」になる

     授乳中でも服用できる風邪薬をと相談されたため、『葛根湯』を案内しようと思ったら、風邪をひいてからすでに三日ほど経過しているというので止めた。
     熱は下がり、食欲はあるものの現在の主訴は、鼻水と咳だとのことで、『小青龍湯』を使って頂くことに。
     ただ、食欲については解熱のためにエネルギーを消費していて脳が欲しがってるだけと考えられるので、食欲に任せて食べないように注意して、消化の良い物にするよう勧めた。
     念のため、風邪の回復期に適応する『柴胡桂枝湯』を紹介しておいた。

     『ヴィックスドロップ』と『響声破笛丸』をレジに持ってきたお客様に、念のため症状を尋ねてみた。
     『響声破笛丸』は、名前が効能を現しているので分かりやすいものの、喉の痛みには効果が弱いため、それが心配だったから。
     すると御主人から、のど飴と内服薬を頼まれたという。
     私としては、『駆風解毒湯』への変更を勧めたかったのだけれど、本人は声嗄れの方を気にしているそうなので、そのままお買い上げ頂いた。
     ただし、二日ほど服用してみて改善が見られなければ、乗り換えるようには伝えた。
     それと、お客様ご自身は、喉のつかえ感するとのことで、『半夏厚朴湯』を選んでいた。
     そこで、ストレス性の症状に適応することをお話すると、今度はストレスは思い当たらないというお話。
     しかし、この「ストレス」という用語が曲者で、一般的には「苦しい想い」のように認識されているが、興奮や緊張などが体に負担を掛けるという点では、嬉しい事や楽しい事もストレスになる。
     そう説明すると、何か思い当たる事があるらしい。
     喉から食道より、もう少し下部の胃に症状が現れる場合には、似た名前の『半夏瀉心湯』に切り替えた方が良いと話を付け足して、『半夏厚朴湯』をお買い上げ頂いた。
     初夏の時にも売れたけど、やっぱり季節の変わり目は『半夏厚朴湯』の出番なんだなぁと改めて思ったり。

    【第2類医薬品】響声破笛丸料エキス顆粒 KM 9包
     

  • パッケージデザインで困ることも

     お客様から、『ナザールスプレー』とハピコムの『鼻炎スプレー』の違いを尋ねられたので、『鼻炎スプレー』の方にはリドカインが入っていて、よりアレルギー性の鼻炎で鼻腔内の痒みが強い場合に適応する事を説明した。
     症状を詳しく訊いてみると、患者さんは11歳の男児で、数日前から鼻づまりから始まり、喉の痛みは弱く、咳もそれほど出るようではないため、風邪ではないと思うのだけど、というお話だった。
     花粉症についても思い当たらないと言っていたけど、花粉症自体は突然なる事があるし、今の時期だと寒暖差アレルギーの可能性も考えられる事を説明した。
     気温の変化に体がついていかない寒暖差アレルギーについては、まだまだ認知度が少ないし。
     咳についても、たまに咳が出るものの咳き込むほどではないというのは、もしかすると鼻汁が喉に落ちて反射的に出ているのかもしれない。
     その場合は、『辛夷清肺湯』が候補だけど、今回は風邪の場合にも使える『葛根湯加川きゅう辛夷』を案内して、お買い上げ頂いた。
     それと、鼻が詰まって夜寝にくいようだというお話があったので、詰まり方が酷い鼻と反対側の頸動脈を圧迫すると、鼻が通る事を教えた。
     つまり、固い枕を首に当てると良いのだけれど、枕が柔らかい場合はタオルなどを固く丸めて、そこに首を乗せる。
     コレでかなり、楽になるはずである。

     12歳の男児が腹部の差し込みを訴えていると、お客様から相談があった。
     溝落(みぞおち)から脇腹にかけてが痛いと訴えているものの、吐き気や下痢などは無いようだったので、『コレムケア』(芍薬甘草湯)を勧めた。
     『コレムケア』は、パッケージが腓返りにだけ効くようなパッケージデザインなんで、勧める時にちょっと困る。
     効能には、ちゃんと「腹痛」と書いてあるんだけどね。
     すると、運動会の練習で足が痛むとも訴えているらしく、それにも使える事を説明した。
     しかし、その練習で体を動かすせいか、普段よりも食事の量が多くなっているという話もあった。
     そこで、胃の事も考えて、『安中散』『芍薬甘草湯』を合わせた『大正漢方胃腸薬』の方を案内して、お買い上げ頂いた。
     あと、運動の疲労を取り除くためには、ぬるめのお風呂にゆっくり入るように勧めた。
     お風呂は、パッパッと出てしまうそうなので。
     また、中学受験をする予定だそうなので、ついでながら神経性のストレスを軽減する『半夏厚朴湯』を紹介しておいた。

     

  • 『放浪記』で主演した森光子さんは2017回も演じたそうです

     成人の娘さんが喉の痛みを訴えているとのことで、のど飴を買いにお客様が来店。
     しかし、詳しくお話を訊いてみると、のど飴を求めている理由は、授乳中だから薬は避けたいという。
     ううん、のど飴だと期待するほどの効果は得られないかもしれませんねぇ。
     すると、自宅には『葛根湯』があるという事と、38度の発熱があったと話された。
     あっ、それじゃあ飲んだんですね。
     ところが、服用しなかったそうな。
     ズコーッ( ノ_ _)ノ=3
     どうして飲まなかったのか知りたかったけど、訊き方によっては説教してるように受け取られかねないので、現在の症状を尋ねる事だけに専念。
     熱は下がって、喉の痛みだけが残ったようなので、『駆風解毒湯』を案内して、お買い上げ頂いた。
     あと、食欲はあるそうなのだけれど、発熱によってエネルギーを消耗した体が欲しがっているだけで、実際の胃腸の機能は低下している可能性があるため、食欲に任せて食べさせないようにとお話した。
     風邪の後期に適応する『柴胡桂枝湯』を紹介はしたけど、今回は購入には至らず。

     成人の娘さんの代理で、1歳児のオムツかぶれの薬を求めて、お客様が来店。
     私としては定番の、『ポリベビー』と『ムヒベビー』を案内した。
     どちらも、痒み止めの成分としてジフェンヒドラミンが入っていて、『ポリベビー』は油分があるためベタつくけど、それがオムツと擦れるのを防ぐと説明したところ、塗った後にベビーパウダーを塗ればサラサラになりますかと尋ねられた。
     一瞬、何を言われてるか分からなかった(^_^;)
     自分が『ポリベビー』を次郎の世話で使い慣れてるからベトつき具合がイメージできるけど、知らなければ、そう考えるかと理解。
     見た目にかぶれている間は『ポリベビー』だけを塗って、患部が落ち着いてからベビーパウダーを使うように提案して、両方をお買い上げ頂いた。
     お客様は、一人ひとり違う。
     こっちは同じような説明を何十回何百回として、同じ商品を繰り返し販売していても、お客様にとっては初めての事。
     気を引き締めないといけませんな(`・ω・´)シャキーン

     

  • 痰が喉に張り付くという事は

     以前に喉の痛みで来診した際に、アズレンの『パブロントローチAZ』を案内したお客様が、効果があったとの事で、追加で買い求めにいらした。
     ただし、今回の患者さんは御主人で、痰が喉に張り付く感じがして、去痰剤を服用しているという。
     市販薬らしいのだけれど、名前は分からないという。
     ううん、惜しい( ●´з`●)
     そちらも相談していただければ、『麦門冬湯』を案内したのに。
     一応、痰が喉に張り付くという事は、体内が乾燥していて水分が不足しているからで、これは水分を多く摂取しても体の保水力が落ちていると考えられるので、御主人に別な薬が適応すると思いますと伝えて下さいと、お話した。
     体に保水力があれば、痰も水っぽくなって唾と一緒に排出しやすくなるのだ。
     お酒について確認したら、ビールよりは焼酎が好きで、それも週に一度嗜む程度だという。
     それは、良いお酒の愉しみ方ですね(・∀・)
     私の方は、毎日のビールが止められなくてと口を滑らせて、笑われた。

     『葛根湯』を購入されたお客様に念のため、喉の痛む風邪の時には『桔梗湯』を併用するか、『銀翹散』に変更する方法を案内した。
     どうにも、「風邪の初期には葛根湯」のフレーズだけが一人歩きして、初期症状の喉の痛みに『葛根湯』を使われるケースが多いみたいなので。
     『葛根湯』程度でも現在の症状とか用途について確認してもらえると良いのだけれど、『葛根湯』程度と思われてしまうのか、結構気軽に買われてしまい心配(;´・ω・)
     今回は、まだ発熱は無く、頭重感がするようなので、むしろ「今すぐ飲んで下さい!!」というところ。
     『葛根湯』で云う「風邪の初期」というのは、「発熱したら、もう遅い」だから。

     

  • 火傷の薬という物は存在しません

     うちのお店は、登録販売員が常時一人体制で、それでいて残業に厳しいため、交代時にはレジの鍵を手渡すくらいで、情報交換は基本的に連絡ノートのみ。
     以前は、上司に登録販売員がいたため連絡ノートにも目を通してもらっていたのだけれど、ついに上司に有資格者が一人もいなくなってしまい、作業の引き継ぎが迷走中。
     そして一番困るのが、日々の品出しや返品、セールの売り出し準備などに追われて、肝心の売っている薬の勉強が、就業中には全く出来ない。
     幸い、SNSで質問させてもらったりして勉強できる環境が少しはあるけど、それを同僚と共有できないのは、やはり痛い。
     特に漢方薬については、私だって修行中で人に教えるような域には達していないため、私が不在の時に困る事が。
     同僚のメモによると、以前に私が『コリッシュ』(治肩背拘急方)を勧めたお客様が再訪し、良く効いたから容量の大きい物をと希望したらしい。
     しかし、大容量の物が無いため、同じく効能が「肩こり」の『独活葛根湯』を勧めたという。
     お客様には以前に、同じ「肩こり」という効能でも、上半身を温めて血流を良くする『独活葛根湯』と、水分代謝を改善して胃の働きを助ける『治肩背拘急方』では、肩こりを治すプロセスが違うという事を説明していたので、今回も『コリッシュ』の方を買っていかれたようで、ホッとした。
     顧客名簿を作れれば、もっと細やかに患者さんの対応ができるんだろうけど、個人情報の管理の難しさもあり、連絡ノートには相談内容程度しか書けないため、個別の患者さんの把握が出来ない。
     つまりは、「○○様に☓☓の薬を販売しました」という引き継ぎができないので、こういう事になる。
     それだって、私が入るまでは、連絡ノートには作業の事務連絡しか書いてなかったのを、「お互いに、お客様に対応した時の様子が分からないと不便だから」と提案して、相談を受けたお客様の分だけでもメモするようになったんだけど、日々の作業に忙殺されて、そのメモに目を通す時間が取れないという本末転倒ぶりで困ってしまう。
     この会社、なんでドラッグストアーなんか経営してるんだろうとまで思ったりσ(^◇^;)。

     うちの系列のお店は、お客様から店舗に直接電話が繋がらない。
     本部のカスタマーセンターで一括して受けて対応し、お客様からの要望があって初めて店舗に中継される。
     細々とした要件に煩わされないのは楽だけど、ご近所のドラッグストアーとして身近な存在になれないのも、このせいだと思う。
     で、カスタマーセンターから電話で中継しますという連絡があり、お客様の対応をした。
     2歳の子供にお湯が掛かって手を火傷したという。
     皮膚科に連れて行こうと思ったものの、病院に電話をすると混んでいるため、連れてきても診察に時間がかかると言われてしまったため、「火傷の薬」を買いに行きたいと言われた。
     ズゲッ∑(゚ω゚ノ)ノ
     えっと……、えっと、こっちが慌てちゃ駄目てん、落ち着いて状況の確認を。
     患部は赤くなっているものの、範囲は狭く、急激な水膨れになったりはしていないらしい。
     病院に電話をしていて、救急車の手配などを指示されていないのは、一応はその状況を確認しているという事なのか。
     でも、それならもう少しアドバイスをしておけば良いのに。
     いや、病院の方の状況は分からないけど。
     そして、患部を水で冷やしたかを尋ねると、10分くらいしか冷やしていないというので、流水で引き続き30分以上は冷やすようにお話した。
     患部が体に近いようであれば、体が冷えすぎないように体の方にはタオルなどを羽織らせる事も考えたけど、掌の方らしい。
     そのうえで、「火傷の薬」は存在しないこと、十分に冷やしてから、患部を保護するための油分を含んだ『紫雲膏』や、化膿止めの薬を塗って、患部が汚染されないように清潔なガーゼで覆う事になりますと説明した。
     お医者さんによっては、「うちに連れてくるくらいなら冷やして」と言われたり、119番に電話しても「冷やして下さい」と言われるはずなので。
     それから、後から水膨れになったら、できるだけ潰さないようにとお話した。
    「潰しちゃ駄目なんですか?」と聞き返されたのは、本当に知らないのか。
     あの水膨れは、透明な血液みたいな物で、雑菌による感染を防ぎ、皮膚の再生を助ける物なのだけれど、まだまだ浸透していないようで。
     心配であれば、お連れいただいたら対応しますが、まずは患部を冷やすことを優先して下さい。
     お話しているうちに、どうにか落ち着いて頂けたようで、電話は切れた。
     あまり電話を長引かせても、その間にも患部を冷やしてもらいたいから、内心は「早く電話を切って!!」と気が気じゃなかった。
     その後には、お店を訪れる事は無かったから、一先ず無事に手当ができたのか、それとも「火傷の薬という物は存在しません」「とにかく冷やして下さい」という説明に、「頼りにならない」と思われてしまったか。
     振り返ってみて、電話口でアワアワし過ぎてしまったなぁ……と反省(´・ω・`)

     

  • 麻黄湯(まおうとう)
    ………感冒・風邪の中期、インフルエンザ(初期のもの)、関節リウマチ、喘息、乳児の鼻閉塞、哺乳困難

    麻黄湯
    適応症状 

     悪寒、発熱、頭痛、腰痛、自然に汗のでないものの次の症状:
     感冒・風邪の中期、インフルエンザ(初期のもの)、関節リウマチ、喘息、乳児の鼻閉塞、哺乳困難

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      キョウニン(杏仁)5.0g
      マオウ(麻黄)5.0g
      ケイヒ(桂皮)4.0g
      カンゾウ(甘草)1.5g 
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス1.75g含有します。

    類似処方鑑別 
    葛根湯  本方と同様に感冒の初期で、悪寒、発熱、頭痛があり、腰痛や四肢痛を伴わない場合で、自然に汗が出ないで首筋から背筋にかけて凝る場合に用いる。

    桂枝湯  体力が無く、自然に発汗する場合に用いる。

    小青龍湯  微熱、うすい鼻水、くしゃみの出る場合に用いる。

    麻杏甘石湯  発熱が無く、喘鳴、咳嗽が激しく、口渇や発汗傾向のある場合に用いる。

    麻杏よく甘湯  熱が無く関節痛、筋肉痛のみの場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の人は服用前に医師または薬剤師に相談してください
     (1)体の虚弱な人。 著しく体力が衰えている場合。発汗傾向が著しく、すでに強く発汗し脈が弱い場合。(脱水する事がある)
     (2)著しく胃腸虚弱な人。(軟便、下痢、胃部不快感、食欲不振等の胃腸障害を起こすことがある。)
     (3)血圧の高い人または高齢者。狭心症、心筋梗塞など循環器系の障害がある人、または既往歴のある人。
     (4)心臓または腎臓に障害のある人。
     (5)むくみのある人。 
     (6)今までに薬により発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
     (7)妊婦または妊娠していると思われる婦人。
     (8)医師の治療を受けている人。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4. 保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5. その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

    麻黄湯
     

  • 辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
    ………鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症、花粉症

    辛夷清肺湯
    適応症状 

     鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症、花粉症

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       セッコウ(石膏) 5.0g     
       バクモンドウ(麦門冬) 5.0g
       オウゴン(黄ごん)3.0g
       サンシシ(山梔子) 3.0g
       チモ(知母) 3.0g
       ショウマ(升麻) 1.0g
       ビャクゴウ(百合) 3.0g   
       シンイ(辛夷) 2.0g
       ビワヨウ(枇杷葉) 2.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.5g含有します。

    類似処方鑑別 

    葛根湯加川きゅう辛夷  体力中等度、あるいはそれ以上の人で、鼻閉、鼻漏は同様であるが、鼻汁が本方ほど膿性ではなく、頭痛、頭重、項背部のこわばりなどがある場合に用いる。

    荊芥連翹湯  体力中等度の人を中心に、副鼻腔、外耳、中耳、扁桃などの炎症が慢性化したものに幅広く用いる。一般に皮膚は浅黒く、腹部は腹直筋が緊張していることが多い。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5. その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

    辛夷清肺湯
     

  • 秋の花粉症で漢方薬のお浚い

     『ロートアルガード鼻炎内服薬Z』を購入されたお客様に症状を尋ねたところ、家族揃って鼻炎を起こしていて、風邪の兆候は無いようだから、やはり秋の花粉症だろう。
     お客様自身も、花粉症だと思うと言っていた。
     ただ、同じ鼻炎でも、鼻水と鼻づまりでは、体の中で起きている反応は違うから、家族で同じ薬を使うのは、必ずしも適切ではない事を伝えた。
     漢方薬では、鼻水は体内が冷えていると考えられるため温める『小青龍湯』を使い、鼻づまりと鼻水を繰り返すようであれば上半身を温めつつ熱を発散する『葛根湯加川きゅう辛夷』を使うのが基本。
     より鼻づまりが酷くて寝られないくらいなら、患部を冷やす『荊芥連翹湯』を使い、詰まった鼻汁が喉に落ちてくるようなら胃が弱っていると考えられるため『辛夷清肺湯』を使う。

     やや高齢と思われるお客様から、ローションを探していると頼まれ、てっきり日焼けのためのローションかと思ったら性交渉のだった。
     いや、前回は別なお客様からローションを尋ねられて、お客様が探しているのは日焼け止めローションだったのに、性交渉のローションを案内して赤っ恥をかいてしまったので(^_^;)
     『リューブゼリー』と『SOFT ON DEMAND』を案内して、『リューブゼリー』の方が昔から『日本家族計画協会』の推薦商品である事を説明すると、『リューブゼリー』の方をお買い上げ頂いた。
     でも、『SOFT ON DEMAND』のDVDは「息子」がお世話になっています……、ゲフンゲフン((( +д+))o=3=3

     

  • 薬局・薬店では従業員の方針にご注意下さい(盛大なブーメラン)

     お客様から、風邪の後に咳だけが残ったと相談を受けた。
     風邪で上半身が乾燥している可能性を説明し、私としては定番の『麦門冬湯』を案内したところ、総合風邪薬で同じ効能の物をと頼まれた。
     ううん、そもそも総合風邪薬自体が神経に働きかけて熱や咳などの症状を押さえ込む事で起きる副作用が、体内の乾燥だから、同じ効能の総合風邪薬は無いし、現代薬にも皆無だ。
     漢方薬には、効くまでに時間がかかるというイメージがあったりするから、それが理由だろうか。
     試しに『葛根湯』を引き合いに出して、「風邪の初期には葛根湯」という言葉があるように、漢方薬も急性症状に早く効く物がある事と、今回は風邪の後なので『葛根湯』は用いないというように、適材適所で薬を選んだ方が効果的ですよと説明してみた。
     それで購入を決めて頂いたため、本当に総合風邪薬を希望していた理由を解き明かさないままにしてしまったのは、後から考えたら軽率だったかもと思ったり。
     ついつい、多くのお客様を数パターンに分類しがちだけど、もしかすると初耳という理由もありえたかもしれない。
     初心に返らないと、それこそシッペ返しがありそうだ。

     やや高齢のお客様から不眠の相談を受け、それぞれ成分が違う『ウット』と『ドリエル』を案内した。
     『ウット』の主成分であるブロムワレリル尿素は、太宰治が自殺をするのに用いたという曰くつきの催眠鎮静効果のある薬。
     とはいえ、実際には大量に服用しても自殺するのは難しいらしい。
     睡眠薬自殺に使うのは、無駄ですよん。
     ……話が逸れた。
     『ドリエル』の主成分は、鼻炎薬や痒み止めに用いられるジフェンヒドラミンで、その鎮静作用に因る眠気の誘発という副作用を利用している。
     私も不眠に悩まされた時に、手持ちのアレルギー薬にジフェンヒドラミンが含まれていたので、睡眠薬代わりに用いた事が……ゲフンゲフン(( +д+))o=3=3
     『ドリエル』は、あくまで「睡眠改善薬」であって「睡眠薬」ではありません、念のため。
     それに、睡眠薬関係で良く言われる「継続していると効かなくなってくる」のは、このジフェンヒドラミンで、3日~1週間程度で、効果が感じられなくなるとも云われており、それでも量を増やして飲み続けようとしてしまう精神依存が心配される。
     というような事が、頭の中を駆け巡った訳ですよ。
     お客様から、「良く効くのを」と言われて。
     私としては、漢方薬で『柴胡加竜骨牡蛎湯』とか『半夏厚朴湯』とかを勧めたかった。
     でも、漢方薬には微塵も興味を持って頂けなかったため、やむなく両者を案内した次第。
     試すには錠数が多いという事で、今回はどちらも買わずに帰られた。
     買われなくて、内心ホッとしたけど、眠れない状況など、もっと詳しくお話を聞き出したかった。
     また、来て頂けるかしらん。
     あっ、普段は書かないけど念のため日記に付け足し。
     睡眠改善薬を積極的に勧めないのは、あくまで私の方針であって、勧めてくる医療従事者を悪く言うのはやめて下さいね。
    「人殺し」だの「悪魔」だの「ユダヤの陰謀」だの、ネットで見かけますが、見るに耐えません。
     ちゃんと相談して頂ける今回のような患者さんであれば、むしろ心配する事は無かったかもしれないし。