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  • 睡眠時間を削ってでも風呂と食事に時間を

     胃もたれを訴えている旦那さんから胃薬を頼まれたとのことで、お客様から相談を受けた。
     お客様ご自身は、『パンシロン01+』と『セルベール整胃錠』を先に選ばれていたので、まずは両方を比較しての説明から。
     『セルベール整胃錠』は内容的にストレス性寄りで日常的に胃が弱っている人向けなのに対して、旦那さんは普段は胃もたれを起こす事は無いというお話から、消化剤に近い『パンシロン01+』の方を勧めて、お買い上げ頂いた。
     ただ、旦那さんはお酒はそれほど飲まないそうなのだけれど、仕事で帰りが遅いため、風呂は短く、食事は早く済ませてしまうらしい。
     寝る時間を多く確保したい気持ちは分かるものの、それだと返って体に負担を掛けてしまう。
     なにしろ、疲れているところで、短距離走を繰り返させるようなものだから。
     例えば、同じ距離を走ったり止まったりを繰り返すよりは、歩いて辿り着いた方が疲労は小さい。
     そして、寝るという行為は、体の疲労を取るより脳を休ませる方に主目的がある。
     肉体的に体力を必要とする仕事でなければ、睡眠時間を短くしてでも、帰ってきてからリラックスすること、つまり風呂に入ったり食事をしたりという方に時間を割いた方が良いのだ。
     その辺り、旦那さんにお話してみて下さいな。

     やや高齢のお客様が『ストナリニS』を手にレジにいらして、痔の相談をされた。
     ありゃん、鼻炎の相談かと思ったら。
     今まで痔になった事は無いそうで、イボが出ているとのことから、ファーストチョイスとして『ボラギノール軟膏』を案内して、『ストナリニS』と一緒にお買い上げ頂いた。
     でも、鼻炎の主訴は鼻水とクシャミで、花粉症が思い当たるというお話だったので、『小青龍湯』を紹介してみた。
     痔の方も、内服薬として『乙字湯』がある事を伝えた。
     しかし、漢方薬は「時間がかかる」と思われている様子。
    「風邪には葛根湯」と云うくらいで、時間がかかるというのは誤解なんですけどね。
     高齢者向けの花粉症には、『麻黄附子細辛湯』というのもあるし。
     とりあえず、どんな薬でも相性が有ったりするので、経過観察して効果が感じられない時には、またご相談下さい。

     

  • 乙字湯(おつじとう)
    切れ痔・イボ痔・便秘

    【第2類医薬品】クラシエ薬品 乙字湯 エキス錠 クラシエ (180錠) ツルハドラッグ

    適応症状

     

     症状がそれほど激しくなく、体力が中位で衰弱していないものの次の症状:
     切れ痔・イボ痔・便秘

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
      とうき(当帰)6.0g      さいこ(柴胡)5.0g
      おうごん(黄ごん)3.0g
       かんぞう(甘草)2.0g
      しょうま(升麻)1.0g     だいおう(大黄)0.5g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス4.0g含有します。

    類似処方鑑別 

    桂枝茯苓丸
     比較的体力のある人で本方と同様の症状を訴え、のぼせの傾向があり、下腹部に抵抗・圧痛を認める場合に用いる。

    きゅう帰膠艾湯
     比較的体力の低下した人で、出血する場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。
     (5)腹部触診上腹壁に力が無く下痢の傾向にある患者。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5. その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

    【第2類医薬品】クラシエ薬品 乙字湯 エキス錠 クラシエ (180錠) ツルハドラッグ
     

  • アフィリエイト商品一覧

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    婦人華(ふじんげ)…錠剤150日分fujin_t
    婦人華(ふじんげ)…顆粒60日分fujin_k
    プリズマホルモン錠(320錠)prizma-320
    駆風解毒湯(くふうげどくとう)15日分jps-kufu
    レンシン(98包)renshin98
    レンシン(56包)renshin56
    レンシン(28包)renshin28
    地竜(ぢりゅう)50日分ziryu
    順気散(じゅんきさん)30包jps-junki30
    順気散(じゅんきさん)60包jps-junki60
    乙字湯(おつじとう)…顆粒9週間分tj3
    乙字湯(おつじとう)…液剤15日分jps3d
     

  • きゅう帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)
    痔出血、内出血

    適応症状 

     痔出血、内出血

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(9.0g)中、次の成分を含みます。
       ジオウ(地黄)5.0g       シャクヤク(芍薬)4.0g
       トウキ(当帰)4.0g        カンゾウ(甘草)3.0g
       センキュウ(川きゅう)3.0g   ガイヨウ(艾葉)3.0g
       アキョウ(阿膠)3.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス6.0g含有します。

    類似処方鑑別 

    当帰芍薬散
     比較的体力の低下した人で痔出血、出血(性器出血)は軽度であり、冷え症の傾向のある場合に用いる。

    温清飲
     
    体力中等度の人で、のぼせ、神経過敏、皮膚の栄養低下・乾燥傾向があって、出血傾向のある場合に用いる。

    乙字湯
     比較的体力があって、便秘する傾向がある人の痔核や疼痛がある場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)著しく胃腸虚弱な患者(軟便、下痢、胃部不快感、食欲不振等の胃腸障害を起こす事がある)。


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5. その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

     

  • <<通巻237号>>
    白花舌蛇草が入ってます/風邪の後の疲労回復/スポーツ飲料は薄めて/便がコロコロしていたら

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      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                     <<通巻237号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※10月11日(火)……白花舌蛇草が入ってます
        
    ※10月12日(水)……風邪の後の疲労回復
    ※10月13日(木)……スポーツ飲料は薄めて
    ※10月14日(金)……便がコロコロしていたら
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆10月11日(火)/2005年◆
     舌の荒れの相談で患者さんが来店。
     舌を見せてもらうと、白苔が舌全体を覆っていて、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)を使用する見本のような状態。
     キャベジンなどのテレビで宣伝している物はどうかと尋ねられる。
     消化剤が入っているから消化はできてしまうけど、それはかえって無理に胃を働かせてしまう事になるから、あまり勧められない。
     原沢製薬工業の営業マンが来訪。
     深真越幾斯(しんしんえきす)という新商品の案内をされる。
     日本ではまだあまり知られていない白花舌蛇草(びゃくかじゃぜつそう)を、アガリクスや霊芝と組み合わせる事によって栄養価を高めたというのが特徴だとの事。
     白花舌蛇草は中国では、昔から消炎・殺菌・解毒・排膿の効果があるとして医薬品の成分にも使われていたそうだ。
     しかし値段を聞いて仕入れは躊躇。
     29,400円だと。
     うーんうーん、売れるかなぁ。
     粉は結構、値段が高めの物でも売れるんだけれど(順気散とか)、液体物は動かないんだよねぇ。
     私の売り方が悪いのかもしれませんが。
     とりあえず、最初から1割引にしてみよう。
     咳の相談で患者さんが来店。
     成人のお孫さんが咳が止まらないという事で、お婆さんが心配して連れてきたらしい。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)で様子を見てもらう事にして、一緒に五虎湯(ごことう)を案内だけのつもりで説明したら、お婆さんに五虎湯もと希望される。
     こちらとしてはありがたい。
     でも、今の状態ならば必要ないかもしれないと説明した上でお買い上げいただいた。
     半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を買いに患者さんがいらした。
     やはり、季節の変わり目で喘息が出ているそうだ。
     こちらは、咳よりもヒューヒューといった喘鳴がする時に適応する。
     咳の相談で来店した患者さん。
     以前に神経性の食道狭窄で半夏厚朴湯を使ってもらった事のある人だった。
     半夏厚朴湯も咳止めとして使うので同じ物で良いかと尋ねられ、舌を見せてもらったら鏡面舌だった。
     舌の表面がテカテカと光っている状態の事で、水分代謝の異常を示している。
     こういう時の咳には麦門冬湯の方が適応する。
     舌に歯痕(しこん)がある事からしても、最適だろう。
     村上ファンドが阪神電鉄の株を大量に取得した事に絡んで、マスコミが盛り上げる盛り上げる。
     ただの経済活動を、どうしてここまで盛り上げなきゃならんのか。
     私は盛り上がると興味が薄れていく方なので、もう飽きた感じ。
     阪神タイガースのオーナー付シニアディレクターである星野仙一氏は、球団株上場という村上氏の提案に対して、「ファンとともに反対を訴えていく」と発言したり、村上氏が主張したファン投票についても「賛同が得られると思わない」と述べていたが、そもそもファンの意見を集約していない段階で、どうしてそんな事が言えるのか。
     いくら往年の名選手で監督で現オーナー付シニアディレクターでも、自分の考えを勝手にファンと一体化するのはおかしいだろう。
     報道ステーションに中継で出演していたのを見たけれど、私には星野氏の論旨がよく分からない。
    「金で買えないモノがあるんだ」と繰り返し言う。
     だったら、なんでドラフト制度なんてあるの?
     無制限に契約金を上積みするのを防ぐ狙いもあるはず。
     裏を返せば、金を出せばいくらでも希望の選手を取れるから防がなきゃならないって事じゃないのか。
     そんなに金が絡むのが嫌なら、草野球でもしてればいいじゃん。
     プロ野球は興行だけではなく興業でもあるのだから。
     金があっても救えない命があるのは確かだけれど、金が無ければ助けられない命もまた多くある。
     金で買えないモノがあるなんてロマンチシズムは、その心配無しに生きられる程度に裕福だからにほかならない。
     生きるための金を報酬として受け取っている人間が言ったって説得力が無い。
     コメンテーターの加藤千洋氏は、「札束で横っつらをはたくようなマネはしてほしくない」とか行っていたが、村上氏は旧通産省の官僚時代には海外出張費が高いからと経費節減に取り組んでいた人だぞ。
     考え無しに金を散財して省みない人とは違うだろうに。
     政府が今国会に再提出している郵政民営化関連法案が衆院本会議で可決され、参院に送付されたというニュース。
     賛成は自民、公明両党に加えて、7月の通常国会で同法案に反対したはずの、元自民党の無所属議員らも含めて338票に上り、民主党などの反対138票に200票差を付けるという圧倒的多数となったという。
     これにより法案は、12日に参院で審議入りして14日にも成立する見通しだとか。
     早い早い。
     こんなに劇的に政治の流れが変化するなら、今の日本では政治的なテロは必要無いですな。
     安全で結構。
     一方で、こうして良くも悪くも変化をもたらす事ができるのに、選挙で投票しない人たちもいるのだから不思議。
     怖くないのかね、そんな事で。
     亀井静香氏は、「戦国時代を持ち込んだようなものだ」とか、また時代錯誤な事を言っていた。
     ヒットラーだの独裁政治だの、感覚がズレ過ぎ。
     良くも悪くも、あまり心配要らないか。
     古い人たちが、ちゃんと足を引っぱってるならば。
    ≪育児日記≫
     今日は、次郎を連れて西川口の友達の家へ遊びに行った。
     東川口の友人に車に乗せてもらい、一緒に行った。
     途中、分からなくなって道に迷い、アタフタしたけど、なんとか連絡を取り、場所が分かったので良かった。
     次郎もおとなしくしていてくれたので助かった。
     しかし、友達の家でタマゴボーロを床にこぼしてしまって、思わず怒ってしまった。
     次郎は大泣きしたけれど、すぐに機嫌が良くなって、1人マイペースで遊んでいた。
     いろんな悩みを話すどころか、そういう時は、みなあまり余裕が無くって、あまりそんな話をしない仲間なので、多少疲れてしまった。
     もっとみんな、いろいろ話してくれればいいのに。
     そんな風に感じてしまった。 
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    ◆10月12日(水)/2005年◆
     傘を4本抱えて出勤。
     ここのところ帰る頃に雨というのが続いて、家に傘が溜まってしまった由。
     平胃散(へいいさん)を買いに患者さんが来店。
     平胃散だけでも事足りるとは思うものの、念のため半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)も紹介しておく。
     マックスファクターの営業マンが来訪。
     棚を総片付けして、新規商品を並べるのを手伝ってもらった。
     前任者は、こんな事しなかったので助かる。
     とことん無能で非協力的な人だった。
     眩暈の相談で患者さんが来店。
     まず苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)が思い浮かぶ。
     血流計で測定するよう勧めたら、肺の働きが弱い事が分かった。
     詳しく訊いてみたら、風邪をひいた後だという。
     眩暈はそれに関連してか。
     となると、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)の方が良さそうだ。
     それと肺を潤すために麦門冬湯(ばくもんどうとう)を。
     柴胡桂枝湯は風邪の予防にも使えるので、三つともまとめてお買い上げいただけた。
     模様替えなんかで忙しかったわりには、本日の売り上げは少なし。
     せっかく晴れたのにお客さんが来なかったのは、洗濯や掃除などで主婦は外出する暇が無かったか。
     エアロトレインなる物が、本当に研究が勧められていると知り驚いた。
     http://www.ifs.tohoku.ac.jp/kohama-lab/getstopj.html 子供の頃に絵本か何かで見て、「そりゃないだろ」と思った記憶があるのだが、改めてデザインを見るとレトロフューチャーっぽくて好き。
     東北大学の流体科学研究所『小濱研究室』のページで詳しく解説されているので、そちらを読んでいただければ分かるように、翼を付けた車体を地面スレスレに“飛ばす”ことで、揚力により地面から浮上させるという交通システム。
     レールを敷かなくて済むので、建設コストが安いのが利点らしい。
     でも、専用通路が必要なのだから、やっぱりコストはかかるんじゃ。
     とはいえ、走る(飛ぶ?)ところは見てみたいな。
    ≪育児日記≫
     今日は、旦那の親戚の家に帳簿つけに。
     その前に、次郎を連れてサミットに出かけた。
     そこで、次郎のズボンを買って、食事もした。
     それから、ぐるりと回ってBOOKOFFに行ったりとかした。
     たまに次郎を歩かせたりした。
     あまり車の通らない所を選んで歩かせた。
     ちょっと肌寒い天気だったけど、次郎はぜんぜん元気だった。
     しいてゆうなら、まだ鼻水を垂らしてるという感じだった。
     あとは、なんの症状も無いけれど。
     気温の変化が激しいからかな。
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    ◆10月13日(木)/2005年◆
     お店に行くと、朝っぱらから隣の煎餅屋の前で道路工事。
     あ~、うるさい(@_@)
     風邪薬を求めて患者さんが来店。
     主な症状が咳と痰だとの事なので、麦門冬湯(ばくもんどうとう)を勧めた。
     しかし、カプセルが欲しいと言われた。
     錠剤ではどうかと思ったがそれも駄目で、液剤も嫌だという。
     んー、あとはうちにあるのではカプセルは現代薬になってしまう。
     ところが、眠くならない物をと今度は注文がつく。
     難しい~。
     いや、要望は分かるのだけれど、今のところカプセル製で眠くならない咳と痰の薬というのは無い。
     漢方薬メーカーでもカプセル製品の開発研究はしているものの、今のところ高コストなのと濃度の問題で1回に服用する錠数が多くなり過ぎて、実用的ではないんだそうだ。
     今回は結局、眠くなる現代薬を買われた。
     ネットで面白そうなニュース速報。
     今日の午前10時40分頃に、福島市丸子の県立福島商業高校1年の男子生徒が、日本刀のような刃物を持ってクラスメート37人(男15人、女22人)を人質に教室に立てこもったという。
     110番通報で駆け付けた警察官が説得し、約1時間半後には現行犯逮捕されたというから呆気ない。
     生徒らに怪我も無く、無事に解決した模様。
     せっかくの事件なのに、昼のニュースや午後のワイドショーでも取り上げられなかった。
     やっぱり人が死ななきゃ駄目なのか。
     学校占拠くらいじゃツマラナイのね。
     リサイクルショップに、店で使えそうなテーブルは無いか見に行った。
     ちょっと安っぽいけど、サイズ的に良い物を見つけた。
     店に戻ると常連のCさんが帰るところだった。
     その後にお母んが騒いでる。
    「アレ? アレ? 見本が無い!」
     Cさんに見本を見せてと言われて出した物が見当たらないという。
     あうっ、試供品と間違えて持ってっちゃったか?
     なんでもかんでも持ってちゃう人だからなぁ(^_^;)
     気がついたその時になら訊けるけど、後からだと尋ねにくい。
    「液体の下剤はありますか?」とお客さんに尋ねられた。
     液体のというと、水に垂らして服用するタイプだろうか。
     そう思うと、漢方薬でと言われた。
     漢方薬で液剤タイプの下剤?
     ううむ、乙字湯(おつじとう)が便秘にも使うけれど、下剤というのとは違うからなぁ。
     本人に訊いてみますと帰られた。
     最近、暴走族も様変わりが進んでいるらしい。
     というか、ネットでの記事を読むと、“族”ですらないようだ。
     神奈川県警交通捜査課が、暴走行為をしていたグループのリーダー格を逮捕したところ、「何でも集会」と称して携帯電話で参加者を募っていた事が分かったという。
     なんでも、逮捕された容疑者は警察の取調べに対して、「昔の暴走族は厳しい縛りがあって嫌だ。走りたいときに走りたい」と供述しているそうな。
     こんなところにも“ゆとり教育”の弊害が(笑)
     いや、成果か?
     いずれにしろ、もはや珍走団以下だな。
     レンタルビデオで、昔のTV版『パタリロ』を借りてきて観た。
     http://www.toei-anim.co.jp/tv/patalliro/
     第1話から、男同士がベッドインって、19時台にやってたアニメとは思えん(笑)
     こんなのを小学生の頃に観てたんだなぁ。
     しかし、作品の質の高さにも驚いた。
     結構昔のアニメって、今になって見返すと「こんなにショボかったっけ?」
    と思う事の方が多いのだけれど、テンポのメリハリが無駄に良くて、最近の騒々しいだけの作品と違う。
     こんな小ネタも面白い。
    「わっ! わっ! 右の目が1つしかない!!」
     原作にも無かったはずだ。
     チャットでその事を言ったら、I氏が「S子さん、意味判るかナァ(o ̄∇ ̄)o」
    と意地の悪い事を言う。
     すると、そのS子さん、期待を裏切ることなく「ってことは……左の目は2つ以上あったの??」と聞き返してきた。
     さて困った(苦笑)
    「S子さんのほうが一枚上手だったか(´Д`)」とI氏。
     私たちが戸惑っていると、さらにS子さんは「あっ、それか右の目が2つ以上ないとおかしいとか?」と続き、「……じゃあ…お化け?」となり、ついには「わかんないよぅ」とギブアップ。
    「犯人の顔の特徴は!?」「目が二つで鼻が1つ、口がありました!!」ってのと同じギャグなのだが。
     そう説明すると、「えっ? それが普通の顔ですよね??」と、まだ分からないS子さん。
     んー、それに対して驚くというのがギャグなのだが(笑)
    「もう、予想を超えたボケに突っ込みようがない(´Д`)」とI氏。
     やっと、「!!!」と感嘆符を三つ出してS子さんは理解したようだった。
     うーむ、面白い子だ。
     そのS子さん、体調が芳しくないようで、咽喉が乾いたと言うので何か飲むように伝えた。
     理想としては、温かい麦茶か紅茶と付け加えて。
    「常温の水は??」と訊かれたけれど、美味しくないだろそれは。
     でも最近は、もっぱらペットボトルの水を飲んでいて、会社でもそうなのだとか。
     んー、水だけって、ミネラル少ないから勧められないんだよなぁ。
     かといって、運動不足の人にはポカリスエットとかはダメだし。
     I氏は、仕事場には家から麦茶を持参しているという。
     私も会社勤めしていた頃には、そうしていた。
     そんな話をしていたら、S子さんはアクエリアスを飲む事はあるとか。
     困ったね、どうも。
     スポーツ飲料は、スポーツする人が飲むんだよ(笑)
     まぁ、S子さんは高校時代には水泳部に在籍していて、顧問の先生に勧められたらしい。
     その頃なら良いんだけどねぇ。
     その顧問の先生からは、スポーツ時でもポカリとかを6倍薄めて飲んだ方が良いと教わったそうだ。
     でしょ? あれは基本的に飲むもんじゃないんだよね。
     理想としては、点滴した方が良いくらいで。
    ≪育児日記≫
     今日は、ヘルパーの勉強の時に知り合った仲間との交流だった。
     私だけ次郎を連れて行き、あとは子供がいないので、いろいろ次郎の面倒を見てくれたので助かった。
     大宮の友達のところへ遊びに行ったのだけど、少し精神的に病んでしまった人なのだが、わりと調子が良かったみたいだ。
     普通に話もできたし。
     思ったより安心もした。
     どちらかというと、こちらの仲間の方が私としては気が楽だった。
     次郎がドジして汚しても、いいよーみたいに許してくれるので、ちょっと甘えてしまったり。
     何はともあれ、とても楽しく過ごした。
     ベビーカーは持っていかなかった。
     帰り、次郎は疲れたようで、よく寝ている。
     ちょっと暑さが残る日だった。
     次郎も、そうとう咽喉が渇いていたようで、水分をよく摂っていた。
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    ◆10月14日(金)/2005年◆
     今日は予報では、関東地方は朝から雨のはずだったのに見事な晴天。
     雨でお客さんが来ない隙に、化粧品コーナーの模様替えや、遅れに遅れているメルマガの校正などをやろうと思っていた計画がパー。
     次から次へと処方箋がFAXで入り、店頭にお客さんが来て、グルグルと忙しい。
     病院の薬を受け取りに来た患者さん。
    「たくさん薬もらってるから、半分は飲まないようにしてるのよ」とか豪快なことを仰る。
     いったいどういう基準で選別しているのか。
     口がアングリ開く感じで、思わず言葉が継げなかった。
     薬を飲まなきゃならないのは気の毒だけれど、自分の体にも良くないし、医療費を圧迫してるし、困ったもんである。
     リサイクルショップで、昨日見てきたテーブルを買ってきた。
     お母んは、ちょっと安っぽいデザインで嫌だと言っていたけれど。
     リサイクルショップの方は、なにやら売り出し中らしく幟をズラリと街道に立てていた。
     意気込みは良いんですが、車道から歩道が見づらくなるから、もう少し間隔を空けるかした方がと思う。
     便秘の相談で患者さんが来店。
     以前に病院で漢方薬を出されていたというのだけれど、その名前が思い出せないという。
     しかも、それはお腹が痛くなってしまい嫌らしい。
     うーん、そうい物こそ名前を覚えておいてもらいたいのだけれど。
     しかし、おそらくは大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)であろう。
     あれは直接に腸を刺激するから、合わない人は合わない。
     となると、少し優しい物が良いか。
     そう思ったら、他に病院から乙字湯(おつじとう)が処方された事があり、それは効かなかったという。
     ああ、あれは確かに効能に便秘とはあるけれど、メインは痔の治療で、そのために便を軟らかくするという物だから、効かなかったのは当然かも。
     便が硬いという話でもあるのでサトラックスを勧めようかと考えた。
     この方が乙字湯よりも便を軟らかくするはず。
     ところが、ここで重要な情報が。
     便が出ても、うさぎのようにコロコロとしているというのだ。
     あっ、それは!!
     痙攣性の便秘ですね。
     痙攣性の便秘は、下痢をしているのと同じこと。
     一般的な便秘対策は合いません。
     すると、嫌いだけれど毎朝牛乳を飲んでいるという話もされた。
     危ない危ない。
     やはり、ちゃんと話は詳しく聞かなければ。
     という訳で、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)を使ってもらう事に落ち着いた。
     お腹にガスが溜まるという相談を患者さんからされた。
     ガスが溜まるという事は、腸内で異常発酵している訳で、異常発酵を起こすのは消化不良の一種。
     胃が疲れている事が考えられる。
     そこで食欲があるかを尋ねると、食欲はあって良く食べているという。
     食べちゃダメです(笑)
     食欲を感じるのは脳だから脳は食べたいと思っても、胃は過労気味なのだ。
     六君子湯(りっくんしとう)を飲んで労わってあげて下さい。
    「ハテナ」という名前の生物が発見されたというニュース。
     正確には、発見した生物が、これまで知られていた動植物とは違う性質を持っており、謎なので発見した筑波大学の研究グループが「ハテナ」と名付けたそうだ。
     どんな性質を持っているかというと、べん毛虫の一種の単細胞生物のはずなのに、細胞分裂すると半分は藻を食べて動物のように暮らし、残り半分は植物のように光合成で生きるという。
     海で発見された海洋微生物で、このような生物の発見報告は今まで無く、研究グループは、海洋微生物から植物への進化を解き明かす可能性があるとして、米科学誌『サイエンス』に発表するとの事。
     研究グループの井上勲教授(植物系統分類学)は「“半植半獣”ともいえる生物」と話していて、なんだかSFテイストな存在にワクワク。
     続報を待つです(⌒▽⌒)
     村上ファンドの阪神電鉄株取得の後に、今度は楽天がTBS株を大量取得したという事で、報道番組は満員御礼とでもいうようなお祭り状態。
     巨人の渡辺恒雄球団会長まで姿を現した。
     それでいて、昨年の球界再編に絡めて「もう今回は責任取らんから。一切口出ししないし、表に出ない」と取材陣にコメントしていた。
     じゃあ出るなよ(笑)
    ≪育児日記≫
     今日は、ゆっくりと休んだ。
     何かこのところ忙しくて、休む暇も無かったけど。
     どこかに出かける訳でもなく、マンションにいた。
     昼頃、次郎と近くに散歩しに行った。
     そしたら、道端に落ちている石ころとかを拾っては投げたり、口の中に入れて舐めたりしていて、とても大変だった。
     そのたびに、石を口から出したり、石を遠ざけたり、何か気を遣った。
     次郎は、ニヤニヤしたかと思うと、石ころを取られたりすると大泣きするので、頭が痛む。
     ハーァ、最近は散歩するのにもエネルギーを消費するなと思った。
     また、思った方向へと進んでくんないので、これもまた、そのスピードに合わせるのも至難の業だった。
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  • ≪通巻234号≫
    病院で命を狙われてる?/痔の痛みと皮膚の痒み/“ケジメ”の分からない大人

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 <<通巻234号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※10月1日(土)……病院で命を狙われてる?
    ※10月2日(日)……痔の痛みと皮膚の痒み
    ※10月3日(月)……“ケジメ”の分からない大人
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆10月1日(土)/2005年◆
     高齢の患者さんがいらして、小声で耳打ちしてきた。
    「K病院はボクを人体実験してるんだ」
    「こんなこと言ってるのバレると殺されちゃうからね」
    「他に行く病院が無いから仕方ないんだ」
     返答に困りつつ、相槌は欠かさないように。
     しかし、今日はこの後に出かける用事があるので、早く処理しておきたい仕事があるのだ。
     どこで話を切り上げよう~。
     とか思っていたら30分ほど経ったところで、「便秘の薬が欲しいんだ」と唐突に言われて目が点(・_・)
     そこかー(苦笑)
     便秘が苦しいという話に辿り着くまでの、なんと長い事か。
     いや、良くあるんだけどね。
     今回は、自分が焦ってる事もあって長く感じた。
     強い物をと頼まれたけれど、歳を考えると無難なところで大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)が良いだろうと勧めた。
     今日の発送分を、普通郵便局の窓口に運んだ。
     すぐに終えてそのまま出発しようと思っていたのに、今日に限って長蛇の列。
     しかも窓口が1つなもんだから、荷物を受けたい人と出したい人が混在して、そのうえ受け取りにトラブルがあったようで、えらく時間がかかってしまった。
     奥には人が何人かいて、受け取りの人の荷物を探しているようだった。
     1人だけ荷物出しの担当にしてくれないかしらん。
     子どもキャンプの打ち上げに、鳩ヶ谷市の南公民館へ出かけた。
     今回は、大人が主催する形で。
     本当は帰ってきた当日に予定していたが、台風上陸という状況だったため中止して、延び延びになっいていた。
     遅れて会場に到着し、部屋に入ってすぐにノートパソコンをテレビに繋いだ。
     このテレビ、公民館の備品じゃなくてMさんが運んできたのだとか。
     21インチ以上ありますが。
     そして、ビデオファイルを断片的に再生。
     本当は編集しておこうかとも思ったのだけれど、無理してやった事を「できる」と勘違いされて、また日が近いところで頼まれたりすると嫌なのでやめた。
     後の時間は、写真をスライドショー形式で自動で表示した。
     混ぜご飯や、鶏の唐揚げ、トン汁などを頂く。
     食べていると、1人1人キャンプを終えての感想を順繰りに。
     こういうのは、どうも苦手だ。
     途中で中学生のNくんが帰り、入れ替わりに高校生のSくんが到着。
     入れ替わりでも、少しでも多くのメンバーに会えて良かった。
     終了後に、机や椅子を片付ける傍ら、青年のIくんと、写真の配布と映像の活用について相談。
     文集に写真を入れなかったために無駄になった紙とインクは私が買い取っても良いから(良くないけど)、その分の費用でビデオを参加者に配ってはどうかと提案。
     なにしろ今やビデオやDVDを配る方が、写真を焼き増しして渡すよりも安上がり。
     その事を、三役の副と会計にも伝えた。
     そもそもビデオや写真の活用については、実長のHくんには私とIくんそれぞれから話してあったのだが、やはりHくんの所で止まっていたようだ。
     後日三役会があるので、そこで話して返事をもらう事に。
     他に、高校生のTくんに、来年の中高生合宿の取り組みを持ちかけたりした。
     そして、中学生のMちゃんとKちゃんにも。
     新人発掘が必要なのだ。
     解散して今度は、Iちゃんに薬を届ける。
     咳が止まらなかったようで、その継ぎ足し。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)を使って、痰の出る咳が止まらないというのも珍しい。
     もしかすると、副鼻腔炎を併発しているのかもと推測したのはIちゃん。
     もしその可能性が高ければ、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)も合わせて飲むように伝えた。
     夕食にモスバーガーで食べながら、Iちゃんが勤務している病院に入院している患者さんのお話。
     ちょうど先日テレビで『セカチュー』をやっていた訳だが、「病室の中心で叫んでいる」患者さんがいるという。
     斑(まだら)ボケがあるため、たまに拘束しなければならない事があり、その時に拘束具が絡まってしまい助けを求めて叫んでいたらしい。
     昔は拘束具というと本当にベッドに縛り付ける状態だった。
     しかし、人道的な配慮により拘束具が少し緩くなった。
     緩くなれば、絡みやすくなるのも道理。
     かえって危険かも。
     その患者さん、他の看護師などとは話が噛みあわない(話が合う合わないではなく、ボケているので噛み合わない)のに、何故かIちゃんとは会話が成立してしまい、専属にさせられそうと苦笑していた。
    「仕事だから合わせるようにしてるけど、や~め~て~」と。
     ネットニュースで、静岡市内を走っている路線バスの『しずてつジャストライン』で、バス内で客が寝ているのに気付かないまま車庫に帰り、当然ドアを施錠したため、客が一晩車内に閉じ込められるという事があったというのを見つけた。
     http://www.justline.co.jp/
     なんじゃそりゃ。
     同社によると、先月9月26日の23時台のバスで、20代の女性客が最後部座席で横になって寝ていたのに気づかなかったとか。
     うむー、どうやって寝てたのか気になる(笑)
     仕事疲れか、酒で酔っていたりしたのか、はてさて。
     で、約6時間後の27日の5時半頃に、バスの窓を叩く音がするのを、出社した他の運転手が気付いたそうだ。
     その女性客は、携帯電話は持っていなかったというから、やっぱり携帯電話は命綱ですな。
    ≪育児日記≫
     今日は、旦那の親戚の家に行った。
     9月分の帳簿のまとめの為だった。
     次郎と一緒に行った。
     途中、タイヤキを買ってった。
     親戚の家に着くと、さっそく次郎をお婆さんに預けた。
     とても最初は機嫌が良かったのだが、2時間くらいすると泣き出した。
     それで慌てて、帳簿をまとめてる最中にこちらに来た。
     なので少し休憩に入った。
     でも、あやしたりするうちに機嫌も直ったので良かった。
     夕食までいて、ロールキャベツだのを食べた。
     ケチャップがとても気に入ったみたいで、パクパク食べた次郎だった。
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    ◆10月2日(日)/2005年◆
     今日は、ますます暑い。
     店のシャッターを開けたら、店の中の温度計は33度を表示していた。
     冷房を入れるか迷ったが、とりあえずドアというドアを開けて省エネ。
     風邪の相談をお客さんから受ける。
     患者は成人の息子さんらしい。
     少し熱っぽいのと、鼻水が出ているという。
     早く治したいという事なので、麻黄湯(まおうとう)を勧めた。
     それから、咽喉も痛いと言っているようなので桔梗湯(ききょうとう)を案内したところ、お話の中で排膿散及湯(はいのとうさんきゅうとう)が家にあるという事が分かった。
     あっ、それでしたら排膿散及湯を使って下さい。
     ある物を使わないのはモッタイナイので。
     高齢の患者さんが便秘の相談にいらした。
     3日ほど出ないとの事だが、苦しくは無いという。
     おそらく、食べる量が減っているのが原因だろう。
     無理に腸を刺激しなくても良いのではと、サトラックスを勧めた。
     しかし、以前に使った事があるというコーラックを買われた。
     まぁ、使ったことのある物の方が安心してしまうのは仕方なし。
     栄養剤を買いに来たお客さん。
    「どっちが体にいいの?」と幾つかを指して尋ねられる。
     う~ん、どれも体には良くないかなぁ(^_^;)
     今の日本では、過剰摂取や摂取不足という栄養の偏りはあっても、じゃあ本当に必要かというのは人それぞれとしか言いようが無い。
     次郎がお客さんの後について店の外に出たがり、ドアが閉まってから大泣き。
     空いてる時間でもあるので、お母んに店番を頼んで近所の公園に散歩に出た。
     なにやら楽しいらしく、こちらを振り向きもせずに公園の中を歩き回る。
     その公園では、3人組の小学生が木登りしていた。
     1人がボス的な位置のようで、他の2人が「この木に登るの許可してくれる?」とか訊いていた。
    「登っていい?」じゃなくて、許可なのか。
     難しい言葉を使うもんだ。
     最近の子供は、学力低下してるはずじゃなかったのか(笑)?
     痔の相談で患者さんが来店。
     しかし、痛みがある訳でもなく、わずかに肛門から出っ張りがあるようだという。
     オデキのような物ができている可能性も考えられるが、痛みが無いとなると、どう考えたものか。
     痒みがするような気はするらしいのだけれど。
     患者さんは、皮膚の痒みという判断なのか、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)はどうだろうかと尋ねてきた。
     う~ん、効果が無いとは言い切れないものの、まずは乙字湯(おつじとう)で様子を見てもらった方が良さそうに思うとお話した。
     痛みが出てくるようだったら、化膿の痛みには排膿散及湯を、間違い無く痔であればレンシンに変えてみましょう。
     痰が絡むという事で患者さんから相談を受ける。
     即座に頭に浮かぶのは麦門冬湯(ばくもんどうとう)
     しかし痰が出るというよりは、「んんっ」と咽喉が痞える感じがするというお話から、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が適応するかもと思った。
     ところが、鼻が詰まる感じもするそうなので、お母んが胃熱ではないかと推測。
     そうであれば、胃熱による肺から咽喉にかけての乾燥が原因と考えられ、麦門冬湯が最適だろう。
     合わせて、葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)も使ってもらう事にして、メインを麦門冬湯に据えた。
     成人した息子さんと父親が来店。
     コンサートに行ったとかで、座席が通路から離れた所でトイレに行くのを我慢していたら、どうも下腹が痛くなり、膀胱炎ではないかと。
     息子さんの方が。
     んー、断定はできないけれど、その可能性はある。
     とにかく猪苓湯(ちょれいとう)を案内。
     やはり我慢は良くないですねと御本人も言っていた。
     そして父親は待っている間に、血流計で測定。
     基本的に健康で、肝臓なども今のところは問題ナシ。
     すると息子さんが、
    「今のところはだからね。酒と肉は減らせよ」と。
     なんだか、仲の良い父子のようであった。
     私などは、父と息子は憎み合い争うものだと信じて疑わないので、ちょっと不思議な感じで眺めてしまった。
     店に入ってきて、やおら栄養ドリンク剤を見て、
    「どうせどれも効かないんだろう?」と大声で言うお客さん。
     そうきたか。
     しかし、そういう人は買う人でもある。
     しかも、気に入れば大金を出すタイプ。
     ここは売らねばなるまい。
     希望を尋ねると、疲れを取るというよりも精力剤を望んでいるようだったので、プリズマホルモンを勧めた。
     何故かドリンクタイプと錠剤タイプの2種類をお買い上げいただいた。
     鼻水とクシャミの相談で患者さんがいらしたのだが、ケホケホと少し濡れた感じの咳をしていた。
     悪寒や熱は無いとの事で、もしかして花粉症なのではないかと尋ねてみた。
     今まで花粉症になった事は無いという返答。
     しかし、花粉症というのはスギ花粉が代表的というだけで、何に反応するかは人によって違う。
     春の花には反応しなくても、秋の花に反応するという事は考えられる。
     いずれにしろ、鼻水が出るというのは体が冷えている証拠。
     そして、そんな時の鼻と咳に使うのは、体を温める小青龍湯(しょうせいりゅうとう)である。
     受注システムが、またもや不安定。
     データの送受信ができない。
     別なパソコンにソフトをインストールして試してみたら、同じ症状だった。
     むー、という事はクライアントPCは関係無いのか。
     メーカーに問い合わせのメールを出しておく。
     今日の15時45分頃に、東京タワーを鉄柱づたいに登っている男がいて、下りてきたところを建造物侵入容疑で現行犯逮捕されたというニュースをネットで見つけて感心する。
     なんでも、地上100メートル付近にまで登り、好きな女性の名前と赤いハートマークを描いた布を足元から垂らしたというのだから、高所恐怖症の私にはとてもマネできそうにない。
     しかも、タワー展望台に来ていた60代の男性が数メートル先の鉄柱に座っているこの男に気づいて、「危ないから下りなさい」と呼び掛けると笑顔で手を振ったとか。
     こういう馬鹿は好き(⌒▽⌒)
     後先考えずに人を殺すくらいなら自分でもできそうだけれど、自分にできそうも無い事をする人には、やはり感心してしまう。
     一方、こちらは大嫌いな馬鹿。
     秋葉原の『ラオックス アソビットホビーシティー』で、商品のエアガン6丁が無くなっていた事から盗まれた可能性が高いという事件と、銀座でエアガンで通行人を撃った奴らが逮捕されたというニュース。
     http://www.akibaasobit.jp/
     窃盗事件の方は犯人は不明だが、通行人を撃ったという連中は警察の取り調べに対して、「サバイバルゲームをしていて、人に向けて撃ちたくなった」と供述しているらしい。
     だからさ、サバイバルゲームって人に向けて撃ち合うゲームだろ?
     ただし、ゲームの参加者同士で。
     マスコミは、まるでサバイバルゲーム自体が怪しげ且つ悪い遊びのように報道していたけれど、街中でいきなり関係の無い人にタッチして「鬼ごっこしてて、他の人にもタッチしたくなった」とか言ってたら変だって、何故思わないのか。
     私は高校卒業以来、とんと機会が無くてサバイバルゲームはしていないが、現役のS氏によれば、新しくヨドバシカメラが秋葉原に出来てから“今まで居なかったタイプの人種”が増えてるように見えるとチャットで言っていた。
    「このまま事件が続いたら、エアガンを持っているだけで、極悪人にされそうですね」とK氏。
     しかしなんだな、エアガンを打った馬鹿は、「サバイバルゲームをしていて人を撃ちたくなった」と供述してるそうだけど、ゲームやってた仲間は、「人でなし」なのねヽ( ´ー`)ノ
     遠慮無く、ゲームで相手を撃ちゃあいいのに、ボロ負けだったのかね(笑)
     S氏は、おそらく下手なのに精進しないから「サバゲでは人を撃てなかった(その前に負けた)」という事なのだろうと推測していた。
     なんでも、アホみたいなボロ負けして「もう来ないよ!」って捨て台詞を吐いてく輩が希にいるそうな。
    「素直に教えを請うてくればナントカしようもあるんですが」とS氏。
     最近では、そんなヤツを「シン・アスカ」(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』)と呼ぶんだとか。
     http://www.gundam-seed-d.net/
     言いえて妙な。
     さて寝ようかと、最後に受注ソフトを立ち上げてみたら正常に稼働した。
     条件付けが分からない~(@_@)
    ≪育児日記≫
     今日は、薬局へ行った。
     お昼頃行った。
     でも、なんか忙しそうだったので、少し外を散歩することになった。
     ぐるりとその辺を一周したりした。
     次郎ときたら、ベビーカーから降りたくて降りたくて仕方ないらしかった。
     そこで、歩かせることにした。
     まだまだ歩くと転びそうになるので気をつけた。
     ベビーカーに掴まって歩くのが好きらしく、ベビーカーを押している。
     それでも3~4回ぐらいは転んだかしら。
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    ◆10月3日(月)/2005年◆
     今日は曇り空。
     少しは涼しくなったものの、どちらかというと湿気が増えただけで蒸し暑い感じ。
     奥さんが社会保険庁に国民年金の督促状の事で電話していた。
     http://www.nenkin.go.jp/
     何故か奥さんの督促だけ来て私の督促が来ないので。
     というか、そもそも私の納付書が来ない。
     奥さんのも、納付書は随分と遅く来て、来た段階ですでに2ヶ月分の支払期限が過ぎているのだ。
     納付書が来てないのに督促状が来ている訳で納得イカンと。
     すると私のは、督促状を送らなくてもいいという特別な扱いになっていると説明されたのだとか。
     しかも、それは私が手続きをしたという。
     なんだそりゃ?
     面倒くさがりの私が、そんな手続きをするもんかよ。
     で奥さんが、だったら自分のも同じ手続きをしてくれと頼んだら、それは出来ないと言われたそうな。
     なんなんだ、その謎の手続きは。
     受注ソフトの会社に電話で問い合わせ。
     メールの返信を待ってる余裕は無いので。
     前回と同じ状態になってしまいましてと説明。
     PCを換えても同じ不具合が起きる事も伝えた。
     後は考えられるのは、サーバーとの相性か。
     別なPCとはいえ、VAIOである事とアンチウィルスソフトがノートン先生というのが共通点ではあるが。
     他に何か調べておく項目はありますかと尋ねたが、それは担当部署に相談してからと言われた。
     そりゃそうか。
     肩こりというお話で患者さんから相談を受けたのだが、どうも普通にイメージするのと違うようだった。
     昨日の炎天下の中で、あまり水分を摂らずにゴルフをして具合が悪くなり、今日になって肩がこった感じがするという。
     熱中症のような状態になり、胃の働きが悪くなったのが原因ではないか。
     食欲も落ちているという事から、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を勧めてみた。
     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を買いに患者さんがいらした。
     風邪の予防として飲む場合は、朝が良いか寝る前が良いかと質問された。
     うーん、一概には言えませんが……。
     夕食の時に食欲があったかどうかで判断するのが良いでしょうとお話。
     食欲が無かったのなら、夜のうちに。
     朝日新聞の読者投稿の声欄に、プロ野球の祝勝会でビールかけをしているのを見て、やるせない怒りが湧いてくるという投稿があった。
     しかも、大勝利の喜びがビールをかけなければ実感できないとしたら、1年間の選手たちの苦労はなんと空しいことかとまで言う。
     なんだか、ものすごく失礼な気がするんだけど、偉そうな事を言うわりに、投稿者はそういう事は気にしないようだ。
     そして、この手の投稿というか意見で必ず引き合いに出されるのか子供。
     今回もご多分に漏れず、スポーツ選手は勇気や感動を与えてくれるから社会的影響力が大きいとして、自分の娘には「大人はしてもいいときがある」と言い訳したくないと結んでいた。
     そもそも、スポーツ選手などという社会不適合者に聖人君主たれというのも勝手な話。
     彼らは好きで仕事をしているのだ。
     社会的影響力を大きくしているのは、むしろ見ている側が勝手にやってるからではないのか。
     影響で言うのなら、私なんかは好きなテレビの通常番組が見れなくなるから、その点において大嫌いである。
     そして、子供には「大人はしていいこと」をきちん教えるべきだ。
     大人と子供を区別する事で、大人になる事への憧れを持たせなければ、いわゆる自覚の無いまま大人になるか、大人になる事を拒む子供大人になってしまうのではないだろうか。
     だいたい、子供の頃には“ケジメ”というものを学校の教師などからは言われたもんだ。
     遊ぶ時には遊ぶ。
     勉強する時には勉強する。
     1年間苦労して試合に臨んできた選手たちが、勝利を祝って馬鹿騒ぎをする事の、どこがいけないのか。
     ルール無用で川に飛び込んだ馬鹿ならいざ知らず、会場にビニールシートを敷いて充分に節度を持って騒ぐ事を許せないというのなら、自分の子供の誕生日も質素に祝うくらいでなければ、苦言を呈する資格は無いだろう。
     もしバースデーケーキなんかを用意するのだとすれば、あんなもの高カロリーなだけの栄養にもならない無駄なもんである。
     飲まずに浴びるビールと大差無い。
     家の近くのセブンイレブンで買い物。
     ドリンクと雑誌を買ったら、ちゃんと一緒のビニール袋に入れて良いか尋ねてきた。
     今まで、ぜんぜんそんな事しなかったのに。
     どうやら新人のアルバイトのようだった。
     新人の方がマニュアルに忠実か。
     自分も、慣れによる手抜きに気をつけよう。
     3日に行われた、高校生を対象にしたプロ野球のドラフト会議で、入札抽選方式の1巡目指名を巡り、選手の交渉権を獲得した球団が誤って発表されるトラブルが2回も起きたというニュース。
     テレビでその様子を観たら、これがもう腹を抱えて笑ってしまう。
     間違いの1つは陽仲寿選手で、日本ハムとソフトバンクが重複指名。
     くじ引き抽選で「当たり」と勘違いしたソフトバンクが名乗りを上げたら、日本プロ野球組織(NPB)がその場でソフトバンクの交渉権獲得を発表してしまい、後から訂正が入った。
     面白かったのはもう1つの方で、辻内崇伸選手(大阪桐蔭高)を巨人とオリックスが重複指名して、オリックスが交渉権を獲得したという情報が流れると、さっそく記者会見の場で記者から辻内投手がオリックスの印象を問われ「素晴らしい球団に指名され、うれしい」と語って笑顔を見せた。
     その笑顔がどうにもぎこちない。
     作り笑顔に身を任せられないところが、若々しい。
     ところがその後で、巨人が交渉権を獲得したという情報が学校関係者から届き、今度は満面の笑みを浮かべて「小さいころから巨人ファン」と語った。
     あははははは、もう笑いが止まらん。
     『スパイダーマン2』をレンタルしてきて観た。
     http://www.sonypictures.jp/movies/spiderman2/


     劇場で観たい観たいと思いながら、ついぞ観に行く機会が無かった。
     ものすごく残念だったのだが、今回観てみたら、行かなくて正解という感じで今度は観た事を後悔して、無念という心境。
     いや、酷評するほど悪くはないんだよね。
     前作でサム=ライミ監督の新境地を観せられた思いで大感激したもんだから、また別な世界を切り開くかと思ったら、手堅く構築した世界の中での物語にまとめたのを勝手に不満に思ってるだけで。
     しかも今回は、ピーターとメリーのラブロマンスが、予定調和でギクシャクしてラストは『サウンド・オブ・サイレンス』という、これまたお約束通りという、本当に安定した路線だった。
     ティム=バートン監督の『バットマン』からの流れがそうであったように、悪役も前作よりも“良い人”が悲劇に見舞われて敵になるため、倒した時の爽快感が無く、主人公に“未来”を託すような自滅的な最後で、次回作へと続く繋ぎという印象が拭えない。
     ラスト近くで、スパイダーマンのマスクが取られてピーターが素顔を見られるシーンがあって、顔を覗き込んだ人が、「なんとまだ子供ではないか」と驚くシーン、てっきり今作でENDかなと思ったら、しっかりハリーがゴブリンの幻影を見たりと、続きを作る気満々なのを納得して良いものか迷う。
     ハリーにもメリーにも正体が知れたなら、そこで終わった方がと思わずにはいられなかった。
     なんか、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の2作目を観た時と同じ気分。
     途中で心理的な要因により、スパイダーマンとしての能力が不安定になって、思うように糸が出せなくなったところなんかは、頭の隅に『魔女の宅急便』がチラチラしてしまったし。
     もしろん、そういうのも古典的な物語展開なんだけど。
     そこからすると、サム=ライミ監督も“普通の映画を撮れるんだよ”という事を観せてくれた訳で、お得感はあるのか。
     観終わってから、奥さんから説教を喰らった(笑)
     『スパイダーマン2』では、お互いに思ってることを正直に言えなかったピーターとメリーが最後に結ばれて、2人の想いと誠実さが示された(と奥さんは言う)事から、「浮気ばかりしてるんじゃない」と。
     誠実だよォ。
     ちゃんと浮気しに行く時は言ってるから。
     そんな話をチャットでしたら、I氏には「誠実の意味をどう捉えればよいのやら(o ̄∇ ̄)o」とコメントされた。
     映画の中と比べられてもねぇ(苦笑)
     他にはI氏が、とある新聞の読者相談コーナーの話題を拾ってきた。
     内容は、小学校低学年の娘がオナニーしているのを知ってしまい、それからというもの娘を汚らわしいと感じるという母親からの相談。
    「こういう親は逝ってよし( ̄^ ̄)」とネットに毒された表現をしたら、I氏は「こういう親をイカせるのは良しでしか(o ̄∇ ̄)o」と返してきた。
     くっ、下品さに負けた。←なんだそれは
     真面目な話題のはずなのに、「母親を快楽に目覚めさせてやらないと」とか、「で、親を落としてから娘も」とか下品な話に一直線(笑)
     女子大生のRちゃんも、その相談内容については「馬鹿じゃないのか……」と呆れていた。
     まぁ、わざわざ相談するくらいだから、相談者は真面目なんだろうなぁとは思うのだけれど。
     私も真面目に考えると、ある意味「育て方が悪かった」と思うとしたら、それは親として自信過剰の思い込みだろう。
     学校での“指導”とかってのも、「将来云々」と言ったりするけれど、そこまで言うんなら教師は、将来の責任も持ってくれるのかと。
     自分が、その子の“行為”が嫌いなら、単に嫌いだと言えば良いんじゃないのか。
     それで、やめるか隠れてするからは、その子が自分で考えていく事。
    ≪育児日記≫
     今日は午前中、散歩した。
     最近、疲れさせないとストレスが溜まるらしく暴れてしまうので、次郎ともども出かけることが多くなった。
     2~3、友達からの約束もあるし、今月はとても忙しい。
     公園まで行くと、はしゃぎながら走り回ったりする。
     次郎に、話しかけたりもするが、わかってはないみたい。
     けれど、ニコニコ笑うので走ったり歩いたりするのが本当に楽しいようで、私はとても疲れるのだが……。
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  • <<通巻233号>>
    サケの人工孵化/健康食品の誤解世界の中心で叫ばれて喧嘩/通じないネタ

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                    <<通巻233号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※9月27日(火)……サケの人工孵化
        
    ※9月28日(水)……健康食品の誤解
    ※9月29日(木)……世界の中心で叫ばれて喧嘩
    ※9月30日(金)……通じないネタ
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆9月27日(火)/2005年◆
     今日は曇り空で、少し肌寒い感じ。
     胃腸の具合は、まだ悪し。
     朝の情報番組で、サケの人工孵化のニュースをやっていた。
     メスの腹を割いて鮮やかな赤色の卵を取り出し、その卵にオスの精液をかけて繁殖させるのだとか。
     今までてっきり、メスに水槽かイケスで産卵させて増やしてるのかと思ったら、こんな乱暴な方法だとは知らなかった。
     まぁ、複数の卵を孵すために一匹殺すくらいは効率の点では良いのだろうが。
     なんだか、世の中の矛盾の一端を見た感じ。
     午前中に、発送予定の分を処理していく。
     給料日を過ぎて、注文がドドドッと来ているのだ。
     しかし合間には、店頭へ来ていただいた患者さんやお客さんの相手もしなければならず、思いのほか手間取った。
     奥さんからメールで、昼食にマックを食べたいと入った。
     なんて、不健康な食生活か。
     まぁ、月見バーガーは好きなんだけどね。
     買って届けて、私も食べる。
     そうそう、午前中に、電力会社から変な電話がかかってきたそうな。
    「○○○号室の北村様ですね」とか言われた部屋番号が違う。
     しかも、電話の内容は、使用料の請求書を送るというものだったとか。
     7月後半に引っ越してきて、すでに8月分の支払いも済んでるのに、なんなんだいったい。
     奥さんは、とにかく違いますという事だけは伝えたという。
     咳の相談で、患者さんが来店。
     風邪ではないようで、秋の花粉症かもしれない。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)を案内。
     患者さんが処方箋を持って来店。
     待っている間に店内のテーブルを使わせて欲しいと頼まれる。
     どーぞどーぞ。
     何かと思ったら、国勢調査の記入だった。
     ああ、うちにも来てるのかな。
     昨日問屋さんから入った商品の一部を、今日取り替えてもらった。
     白いパッケージが、すでに変色していたから。
     あまり売れない商品で、問屋の倉庫でも置きっぱなしで古くなったのか。
     ネットで注文のあった患者さんから、メールで「やはり長く飲まなければならないのでしょうか」と問い合わせがあった。
     何が“やはり”なのか、やはり私には分からない。
     漢方薬にも風邪薬などがあるように、急性症状に対してはすぐに効果が現れ、慢性症状に対しては改善に時間がかかるという点においては、漢方薬も現代薬も変わりありませんと返答。
     Iちゃんからメールが入った。
     休日の今日は買い物に出たり、友達に差し入れしたり、今カレとデートしたらしい。
     体調悪いはずなのに、大丈夫なのかよ、おい(苦笑)
     ここのところ、茯苓飲合半夏厚朴湯(ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう)が、ネットでやたらと注文される。
     こんなマイナーな漢方薬が、どうして続けて売れるのか。
     確かに時期的には、急に気温が下がって水分代謝の悪くなるのと重なっていて、その点では分かるのだけれど。
     どこで、どういう情報が流れているのか気になる。
     ヒット曲『恋のマイアヒ』などでエイベックスが使っているキャラクター『のまネコ』が、アスキーアートのキャラクター『モナー』に似ているとして問題になっている件で、『2ちゃんねる』の管理人である西村博之氏がエイベックスに対して公開質問状をメールで送ったそうだ。
     個人的にはこの問題、現行の法律では著作権や登録商標などが独占的になりやすいため、企業が商標登録しても類似物を使う事ができるという先例になればと思っていたのだけれど、どうも問題の根源は『のまネコ』をデザインした人が2ちゃんねるの利用者でありながら、エイベックスからオファーがあった時に、自分で思いついたと言ってしまった事らしい。
     いわばその段階で、後からエイベックスが「インスパイアされた」と言い訳しているように、モナーを元にしてデザインしたんだと言っておけば済んだ話のようで。
     2ちゃんねるは日本の文化の縮図のようなもので、目立つヤツを妬ましく思う一方で、人の手柄を自分の事のように大喜びしてはしゃぐ連中が暴れまわる。
     今回は、妬まれてしまったのが失敗というところか。
     電車男のように、嘘でもいいから「皆に感謝!」とか言っておけば良かったのだ。
     で、西村氏が送った公開質問状はというと、エイベックス所属の歌手である浜崎あゆみのロゴに似ている『のまタコ』というキャラクターを制作し、それを「商標登録とグッズ展開にあたり何も問題がないこと」を確認したいという内容だそうだ。
     あはははははは、西村氏は嫌いだけど、こういうイタズラは大好き。
     相手の言動をそっくりそのまま返すという、いわばその文言自体が元の発言からインスパイアされたという二重構造。
     さて、着地点はどこになるのか。
    「料亭に早く行ってみたい」と言っていた正直者の杉村太蔵氏が、「反省の気持ちを示すため」として党本部で記者会見した。
     なんだツマランのー。
    「国会議員としての自覚が足りないまま幼稚で無責任な発言を繰り返し、心からおわび申し上げます」なんて言われても、杉村氏に期待してるのは、単なる馬鹿発言じゃなくて、国会議員がいかに庶民感覚からズレてるかを体現してくれる事なのに。
     自分の事を“ヒラリーマン”と言った杉村氏である。
     この会見は、党本部が計画したようだから、とりあえず猫をかぶる方法も身に着けたのだと解釈しておこう。
     それで重鎮議員から可愛がられるようになってから、また本来の姿を見せてくれれば良いと。
     だいたい、サイトを見てみると杉村氏は結構いい事も書いている。
     http://sugimurataizo.net/
     ゴーストがいるのではないかと思えるくらい。
     でも、ゴーストがいるにしては稚拙な部分も残っていて、まず本人が書いてると思って間違い無いだろう。
     2005年8月29日のスポーツ教育に関する考え方は、私は共感できる。
    「高校の部活のほとんどは、高校1年の4月に入らなければ上手くやっていくことが出来ないシステムになっているからだ。」
    「スポーツはやりたいときにやることが出来る、という点がとても大切だと、経験上痛感している。」
     大人の娯楽として消費されている高校野球なんかにも、将来改革の旗を立てて欲しい。
     『名探偵コナン 水平線上の陰謀』をレンタルしてきて観た。
     発売日以来、ずーっと借りられっぱなしで、やっと返却されてきたばかりのところをゲット。
     でも、別に観なくても良かったわ(笑)
    「シリーズ初の二重サスペンス」と銘打ってるのに、始まって早々に犯人の1人が明らかになってしまう。
     これでは逆に、真犯人の候補が減ってしまうだけで面白みに欠ける。
     奥さんも、やっぱり第1作目が良かったと残念がっていた。
     今回は、アクションも少なかったしねぇ。
     爆発すりゃいいってモンじゃなかろうに。
     有能な小五郎が観れたのは、お得感があったけど。
     決して格闘が強い訳ではないという描写バランスも良かった。
     とにもかくにも、事件の核心と犯人のキャラとしての魅力がスカだった事に尽きるな、この作品のツマラナさは。
     それと、今回の作品の物語上の展開で重要な“かくれんぼ”が私にはどうしても納得できなかった。
     私が子供の頃にかくれんぼした時には、いつも鬼の後をコッソリついていった。
     鬼のそばにいると意外と見つかりにくく、壁のちょっと窪んだ所に潜んでいると、目の前を鬼が素通りしていったりする。
     逃げられない空間に隠れるより、だんぜん安全で見つかる率が低い。
     ルールで、一度隠れたら移動しちゃいけないと決めたなら話は別だけれど、作中ではそんなやり取りは無かったから、やる奴がいてもおかしくなかろうに。
     とか言ったら、奥さんに「変だよー。子供のレベルじゃない」とか言われた。
     子供を舐めちゃアカンよ。
     肖像権に関する訴訟の判決が1件。
     ネットで読んだ記事によれば、財団法人『日本ファッション協会』が開設したストリートファッションを紹介するホームページに、銀座を歩いていた女性を撮影し掲載したところ、女性の服の胸に赤い文字で「SEX」というデザインが施されていた事から、別の掲示板で女性への中傷が書き込まれたため、精神的苦痛を受けたとして、被害女性が同協会側に慰謝料など330万円を求めたという。
     http://www.japanfashion.or.jp/index2.html
     判決としては、協会側による肖像権の侵害を認め「下品な中傷で女性は通院が必要となった」などとして、35万円の支払いを命じたようだ。
     まぁ、無断撮影の写真を無断で載せたという経緯があるから、判決は妥当なところか。
     でも、中傷されたって言ったって、馬鹿の言う事なんか気にしなくてもと思ってしまう。
     だって、英和辞典も引いた事の無い馬鹿ですよ。
     『SEX』は、性別の意味なんだから、いちいち卑猥な事を想像する方が中学生以下の貧相な思考の連中だろう。
    ≪育児日記≫
     ちょっと朝からだるくて仕方なかった。
     次郎は元気だ。
     朝から走り回っている。
     夜中、3回くらい起こされた。
     なんだったんだろう?
     ちなみに、次郎はいろいろ覚え始めて、化粧台の前のラジカセをカチャカチャいたずらしたり、それに座ったり、台にして上ったり。
     もう危なかったしいったらない。
     次郎にとっては、毎日がきっと新しい事の連続で、とても楽しいんだろうな……と思いつつ、しだいに疲労していく自分に気づく。
     前よりもっと目が離せなくなって、息も抜きたいけど抜けないし、ちょっとため息。
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     感想や健康相談はコチラ(・v<)
     http://www.kitazono.jp/bbs_kitazono.htm
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    ◆9月28日(水)/2005年◆
     朝、奥さんの大きな声で目が覚める。
    「油がかかったら、火傷して一生消えない傷が残るの! 分かる!?」
     次郎が台所で何かしたらしい。
     にしても、分かるワケ無いじゃん。
     今は、「ダメ」という言葉だけを教えなければ。
     不思議な事に、私は奥さんのように強く叱った憶えはないのに、「ダメ」と小さく言うだけで大泣きされるんだよなぁ。
     ジェーピーエス製薬の営業マンから電話。
     後日、アザレアの花が届くという。
     今までは、「○○万円分を仕入れると、鉢植えが届きます」と言われても、世話が面倒だからいらないと答えていたのに(笑)
     ところが、今年は知らず知らずのうちに、その規定額を越えて仕入れていたらしい。
     やっぱり売り上げは伸びてるんだな。
    『テレウェイヴリンクス』の営業マンから電話。
     http://www.telewave.co.jp/corporate/telewave_links.shtml
     今度はナニ? と思ったら、前に電話してきたのと同じ内容。 
     http://blog.mag2.com/m/log/0000109927/106178472?page=1#106178472
     (6月23日/2005年の日記参照)
     同じ内容なら用は無いってのに。
     IT企業を名乗っていながら、営業のデータベースは無いらしい。
     ヤツメウナギの健康食品を求めて、お客さんが来店。
     しかし、うちでは扱っていない。
     お話を聞くと、以前にE堂で買っていたらしい。
     って、あそこの店主が、もともとヤツメウナギの健康食品メーカーの社員だった。
     そりゃ、勧めるわなぁ。
     確かにヤツメウナギに含まれているビタミンAは目の栄養になる。
     しかし、病院からはビタミンA含有の薬をもらっているという。
     それでしたら、むしろ要らないのでは。
     ビタミンAの摂り過ぎは、体に毒だし。
     目の働きを助けるアスタロンを案内した。
     ドリンクタイプのアスタレッドもよろしく(⌒▽⌒) 
     子どもキャンプの主催をしたところの事務局長のK氏から電話。
     何かと思ったら、今週の土曜日の打ち上げの時にビデオを持ってきて欲しいと。
     それはまた突然な(^_^;)
     なんか、毎年突然なんだから自分でも用意しておこうとか思わなくはないのだが、用意だけしておいて使わなくても嫌だしと連絡待ちをしていた。
     化粧品を買いに、お客さんが来店。
     ニキビを隠すためのファンデーションを相談される。
     化粧品は、お母んに任せる。
     私は、ニキビの治療の方のお話をする。
     ビタミンCのサプリメントを飲んでいるという。
     無駄ではないけれど、皮膚の再生に必要なのは、ビタミンB群です~。
     風邪の予防にとも言われるが、ビタミンCが風邪の予防になるというのは迷信の域を出ない。
     風邪をひくと、体が対抗する過程で失われるのは確か。
     しかし、もとより水溶性であるビタミンCは体に蓄積されない。
     溜めておく事ができないのだから、予防になるというのは考えにくいのだ。
     他に、コエンザイムQ10も飲んでいるらしい。
     肌に良いとか宣伝されて、含有した化粧品も販売されるようになったものの、本質的には体内で自然に生成される補酵素で、激しい運動をしたりすると減少するが、コエンザイムQ10を多く摂取すれば元気になるとか、肌を綺麗にするとかいうのは、誤解もいいところ。
     ニキビとして明確に症状が現れているのですから、ちゃんと治療するのが先決ですと排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を案内した。
     膀胱炎の相談を患者さんから受けた。
     正確には、ロシアに行くので持ち込める薬はあるかと。
     うーん、外務省に問い合わせていただいた方が良いような(苦笑)
     一応、漢方薬の猪苓湯(ちょれいとう)を案内して、ネットで調べたところでは、持ち込みは大丈夫みたい。
     ネットで見つけた変り種。
     キノコの培地を詰めた本物の花火の玉殻(火薬抜き)を育てると、食用のタモギタケというキノコが生えてくるのだそうな。
     http://www.excite.co.jp/News/bit/00091124260870.html
     開発したのは、新潟県のキノコ菌メーカー『農林菌類』。
     いやぁ、どういう発想からこうなったのか。
     調べていて出てきたのが上の記事で、昨年の中越地震で大きな被害を受けたという。
     そして、長岡では、昔から厄払いや健康祈願という意味をこめた花火を打ち上げていた事にヒントを得て『がんばれ新潟』の願いを込めて開発したらしい。
     写真を見ると、上手く生えれば花火が開く様子にも。
     うん、こりゃ頑張って欲しいわ。
     実物が欲しいかはビミョー(笑)
    ≪育児日記≫
     今日は、なんか寒かった。
     急にというより、暑さ寒さも彼岸までというように、前に比べて涼しくなったみたいだ。
     次郎も風邪ひかなければいいなーと思っていたら、朝起きてなんか鼻水をズルズルやっていた。
     布団、もう1枚増やそうかなーと思ったり。
     とはいえ、まだまだ日中は暑いくらいなので、1枚多めに着せるだけにした。
     次郎と日中、散歩しに行ったりもしたけど、ほんとに歩くのが好きらしくて、転倒しても泣いたりしないので強い子なのだろうか?
     と思いつつ、いろいろあれこれ気をつける私だった。
    //////////////////////////////////////////////////////////////////////
     感想や健康相談はコチラ(・v<)
     http://www.kitazono.jp/bbs_kitazono.htm
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    ◆9月29日(木)/2005年◆
     今日はまた、暑さで寝苦しくて目が覚めた。
     ホント、この時期は体がついていけなくなる。
     さすがに月末の週末は忙しい。
     いや、本当は近隣の診療所は木曜日は休診のはずなのに、何故か前日や前々日の処方箋を持ってくる患者さんが多いから。
     確かに発行日から4日以内に持ってくれば良いのだけれど、薬の種類に問題などがあった時に、休診日だと問い合わせができなくなってしまう。
     消臭剤を求めてお客さんがいらした。
     家の前に、犬に糞をさせる人がいるらしい。
     犬の嫌うニオイを出す物は無いかと尋ねられる。
     んー、どうだろう。
     自分のニオイを付けてテリトリーにするのだから、そのニオイが消えれば大丈夫だとも思いますが。
     サンポールを勧めてみたけれど。
     旦那さんの下痢の相談。
     ここ2~3日続いている様子。
     吐き気もして食べられないので、お酒だけ飲んでいるという。
     なんでやねん(^_^;)
     即効丸(そっこうがん)があるものの、お酒を休んでもらわない事にはどうしようもない。
     塗り薬の小さい瓶を買われたお客さんが、すぐに店に戻ってきて大きい物との交換を頼まれた。
     ドアの外には旦那さんらしき男がおり、そう言われてきたらしい。
    「早く言えばいいのに。すいませんね」と小声で言われた。
     一緒に来ているのなら、店にも入ってくれば良いのに。
     入ってこない事情は知りませんが。
     私なんかは、衣料品店がダメ。
     古着屋とかなら大丈夫なんだけれど、新しい物が並んでいる店だと化学繊維に体が反応してしまって、目や肌がチクチクと痛くなるので。
     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を買いに来た患者さんから、1日の飲む量は守った方が良いかと尋ねられた。
     まぁ、基本的には薬としては守ってもらった方が良い。
     でも、メーカーから添付されている能書には“適宜増減”とあるように、3倍量くらいまでならば調整してもらって構いませんと伝えた。
     久しぶりに、奥さんと大喧嘩。
     ことの発端は、私が仕事から帰ってきたらリビングのテレビで『世界の中心で愛をさけぶ』を奥さんが観ていたから(笑)
     いや、観ててもいいんだけど、観るなら観ると言っといてくれれば、目に入らないように自分の部屋に直行したのにと。
     昼間からテレビで宣伝をしていて、絶対に観たくないと言っておいたのだ。
    「なんでー? みんな感動してるよー」と奥さんは呆れる。
     でも、中途半端に夢を叶えようとした男の馬鹿ぶりが許せん。
     自分の不幸を、相手に言わないでおいて怒るヒロインの身勝手さが許せん。
     トドメを刺しておいてツラリと忘れたまま男と付き合ってる婚約者が許せん。
     フィクションならフィクションだとして見せれば良いのに、リアル感をいやらしく出そうとしている製作者の姿勢が許せん。
     とにかくワンシーンでも観たら腹が立つ。
     劇中でヒロインが主人公に対して、ラジオに嘘の投稿をして賞品を貰った事を非難するシーンがあるが、作品そのものを作品の中で否定しているのには、呆れを通り越して、時間を無駄にしたと本気で後悔した。
     だから、劇場版をDVDで観て以来、避けてきたんだ。
     なんでそんな事で喧嘩してるんだとお思いでしょうが、牡蠣フライにソースをかけたってんで怒って家を飛び出したくらいで。
     ええ、私が(爆)
    ≪育児日記≫
     なんとなくゆっくりとできそうな感じだった。
     掃除や洗濯をたまにサボろう…と思い、次郎との散歩だけに午前中は専念した。
     公園などに行き、ブランコなどに次郎を乗せたりした。
     ベビーカーで坂道をゴーッと下るのが好きなので、ブランコに一緒に乗ってちょっとしたスリルを味わわせたりした。
     次郎は、あまりビックリも驚きもしない様子で、ニコリともしないので、なんだろう……とも思った。
     滑り台に乗せて滑らせようとしたのだけど、まだちょっと危ない気がするので、それはもう少し大きくなってからにしようと思った。
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    ◆9月30日(金)/2005年◆
     今日も暑い。
     そして風が強い。
     暑さよりも、風の音で目が覚めた。
     痔の相談でいらした患者さん。
     やや便秘気味のようなので、乙字湯(おつじとう)を勧めた。
     水虫の薬を買いに患者さんがみえたので、念のために患部を尋ねてみたら腕だった。
     腕に水虫(・_・?
     見せてもらったら湿疹。
     湿疹に水虫の薬を使っちゃダメですよ~。
     生活の事を訊いてみると、風呂でかなり体をこすっているらしい。
     原因は、むしろそれかも。
     皮脂膜を洗い落としてしまって。
     失礼ながら、歳を取ったらもうアカ落としのような物は使わない方が良いです。
     新陳代謝が若い頃と比べ不活発になっているのに、皮脂膜を洗い落としてしまったら再生が追いつかず、守りの無い肌は容易に外部からの刺激にやられてしまうのだ。
     風邪の相談で、高校生が母親と一緒に来店。
     引き始めのようなので、葛根湯(かっこんとう)を案内した。
     本当は高校生くらいだと新陳代謝が激しいから、葛根湯を飛ばして風邪の中期に使う麻黄湯(まおうとう)から使い始めても良いのだけれど、今回の子は基礎体力があまり無さそうだったため。
     お母んが病院に行ってきた。
     乳房の近くにしこりがあるという事で、癌の検査の結果を訊きに。
     ところが、採取したサンプルが少なかったとかで、良性か悪性が分からなかったそうな。
     なにやってるんだ(^_^;)
     このあいだ風邪の相談でいらして、麻黄湯(まおうとう)地竜(ぢりゅう)を買われた患者さんが来店。
     3日分を1日半で飲んだら、早く回復したそう。
     しかし、鼻水とクシャミだけは残ってしまったという。
     寒気などは無く、咳も落ち着いたようなので、小青龍湯(しょうせいりゅうとう)を飲み継いでもらう事にした。
     明日も仕事だそうだから、地竜も合わせてと勧める。
     患者さんから、痰が絡みやすいと相談された。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)を案内。
     ついでに、風邪に備えて葛根湯を買われる。
     葛根湯は上半身を温めるので、咳が出る時には飲まないように言い添えた。
     小泉純一郎首相の靖国神社参拝をめぐる訴訟で、大阪高裁が憲法違反という判断を示したというニュース。
    「内閣総理大臣という公職にある者としては、私的か公的かを明確にすべきだ」と批判したうえでとの事。
     ただし判決そのものは、小泉首相が控訴人らに対して、靖国神社への参拝を奨励したり、自らの行為を見習わせるなどの意図や目的があったとまでは言えず、控訴棄却となったようだ。
     記事で読んだだけなのでなんだけれど、裁判長が法廷で主文を読み上げた瞬間に、原告らからは「不当判決だ」とか「恥を知れ」などの怒号が飛んで、裁判所職員が制する場面もありながら、その後に違憲判断が出ていたと分かって、今度は喜びの声を上げたとか。
     アンタらなぁ(苦笑)
     ちゃんと暴言を吐いた事は謝ったのかね。
     かくも、怒る人というのは馬鹿で醜い。
     控訴人の中には、キリスト教徒の信者もいたらしく、信教の自由を侵されたと会見で訴えていたようで。
     キリスト教の信者なら、もっと迫害されるまで耐えなさいヽ( ´ー`)ノ
     こちらは、微笑ましい(?)ニュース。
     茨城県水戸市の水戸第二高校の地学部が、英国の天文学者ウィリアム=ハーシェルが1781年に天王星を発見した際に使った金属鏡望遠鏡を復元し、実際に天皇制観測に使用したという。
     現在の反射望遠鏡はガラス鏡に光を反射させる構造だが、金属鏡望遠鏡は磨き上げた金属を使う。
     使用した金属鏡は青銅製だそうだから、イメージとしては、三種の神器の1つに数えられる、古代の鏡のような物。
     って、それじゃ古すぎるわな(笑)
     いずれにしろ、反射率の低さはガラス鏡と比べるまでもなく低い。
     実物を覗いた事は無いけれど、ただでさえ距離が遠くて惑星自体も小さい天王星を、よくもそんな望遠鏡でハーシェルは発見したものだ。
     子供たちにとっても、貴重な体験となった事だろう。
     ところで、復元しようとした言いだしっぺは誰かね。
     生徒の1人なのか、それとも顧問の教師なのか。
     教師の個人的な趣味が昂じたっぽいな(⌒▽⌒)
     チャットで、A嬢が祖母の誕生日のお祝いに赤城に旅行に行くという話を聞く。
    「赤城の山も今宵限り。かわいい子分のテメェたちとも、別れ別れになる門出だぁ」
     と返信。
     そしたら、「誰のセリフ?」と訊かれてしまった(^_^;)
     そうかー、もうこのセリフも、そのパロディも通じなくなってきてるのか。
     ちと、寂しい。
     http://www5.wind.ne.jp/fisherman/ch/chuji/kunisada.htm
     S氏は、国定忠治といえば、水戸黄門、大岡越前あたりと並ぶ時代劇ヒーローなのになぁと嘆息。
     火浦功の小説『未来放浪ガルディーン』のイメージアルバム『未来放浪ガルディーン 大歌劇』に収録されている、『筋肉娘血風録』という歌のセリフとかも笑えない訳だな。
     もったいない。
     http://www.hiura.org/index.shtml
    「古(いにしえの)の科学が鍛えし業物(わざもの)ガルディーン。俺には生涯、てめぇという強(つ)ぇ味方があったのだぁ」(田中真弓の声で)
     同じ歌にあるセリフの、「でも、涙が出ちゃう。女の子だもん。……なんてオレが言っても笑われるだけ。オレだってなぁ、オレだってなぁ……白い雲なんて、大っ嫌いだーーー!!!」の方は、まだ通じるか。
     という話をしていたはずなのだが、A嬢はオジサンとからかうので、素直じゃないねぇと言ったら、「こんな私にどんな手段使う??(笑)」と挑発してくる。
     それに乗って一言、「手篭め」と返したら、「読めない(ーー;)」と言われてしまった。
     困ったねぇ(苦笑)
    「読み方教えてよ~エロエロおじ様」とA嬢。
    「エロエロなのは認める」と私。
    「おじさんは認めないの?(笑)」
     断じて認めん( ̄^ ̄)
     でもって、「てごめ」と読むのだよん。
     しかし、それでも通じない。
     しまった、意味の解説も必要なのか(笑)
    ≪育児日記≫
     今日は、月末だ。
     薬局の帳簿の締め日である。
     でも、ほとんどまだあまり分かってなくて、いろいろ義母に言われたりした。
     だがしかし、次郎を見ながら……というのは何せ大変である。
     本当に相手とかしないでいると、暴れだすんだよね。
     周りにある物がゴチャゴチャになる。
     あーあ。
     そして、いつのまにか薬局の外へチョコチョコと出ていってしまうようになるし。
     車でも来たら大変である。
     まだヨチヨチ歩きなので、ケガしたりするのもとても心配。
     だが、やはり次郎はどこふく風状態で。
     いつになったら、言うこととか分かったりすることができるんだろう?
     そう思ってしまった日だった。
     ……言う事が分かるようになったら、今度は意識的に言う事をきかなくなるだけだと思うけどね(笑)
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  • ≪通巻37号≫
    クリスマスカードを作る前に綴りをチェック/漢方薬のお店に来て漢方薬は嫌だとはこれいかに?/アミノ酸再び、いやテレビでは三度目か

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                      ≪通巻37号≫
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      発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
      編集 : 北村俊純
      窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※11月15日(土)……クリスマスカードを作る前に綴りをチェック
    ※11月16日(日)……漢方薬のお店に来て漢方薬は嫌だとはこれいかに?
    ※11月17日(月)……アミノ酸再び、いやテレビでは三度目か
    ************************* 今回の平凡な日記 ***************************
    ◆11月15日(土)/2003年◆
     胃薬を飲んでいるのに、朝食の後にみぞおちが痞(つか)えるような感じがするという患者さんが来店。
     飲んでいる胃薬が何か尋ねると、『ガスター10』との事。
     『ガスター10』は効能書きに「胃痛、胸やけ、もたれ、むかつき」となっているが、使用目標は“胃酸過多”である。つまり、胃酸の出を抑える作用があるわけで、胃酸過多による症状でなければ胃酸の出が悪くなって胃痛や胃もたれになってしまう。
     適しているかどうかの目安としては、症状が“空腹時”に現れるのか“満腹時”に現れるかだろう。
     今回の患者さんの場合は、食後という事なので適応外となる。
     そこで、舌の状態を見せてもらうと、舌の白い苔が左右に割れていた。これは、神経的な緊張(心配事)などが原因で胃が水を上手くさばけていないと考えられる。
     その事を尋ねてみると、どうやら当たったようで悩み事がある様子。となると、治療するための漢方薬としては、2種類が候補に上がる。
     みぞおちが痞えるような感じがするというのに相違が無ければ、胃が痙攣しているという事なので半夏写心湯(はんげしゃしんとう)が適応する。
     もう少し上の部分、咽喉の下の方が痞えるようであれば、食道が狭窄しているということであるから半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が適当だろう。
     また、胃潰瘍の予防には柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)も使える。胃潰瘍を治すほどではないが、消化器と肝臓を助ける働きがあるので、症状が激しくなければ使ってみるのも良い。
     今回の患者さんは、まず半夏写心湯を試してみて、合えば服用を続け、合わなければ半夏厚朴湯を試してみるという事にした。
     眩暈(めまい)と吐き気に葛根湯(かっこんとう)を求めて患者さんが来店。
     風邪の初期であれば、そういう選択もあるとは思うが、お話を訊いてみると、わりと頻繁に起こってる症状らしい。
     吐き気が強いようであれば、二陳湯(にちんとう)を服用すればだいぶ楽になるはず。
     しかし、食欲が落ちているわけでもないのに眩暈とともによく起こるのだとすれば神経的な要因も考えられる。
     今回は、神経的な眩暈に重点を置いて苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を勧めた。
     そろそろクリスマスのイルミネーションが飾られたり、クリスマス商戦に向けた企業やお店の宣伝活動が始まった。
     それらのチラシやポスターを見て気になるのは、『X’mas』という表記。
     最近では『Xmas』という表記が増えたのに、未だに『’(シングルクォーテーション)』を見かけることがある。近所のスーパーのチラシに書いてあった時には、前のめりにズッコケてしまった。(人生いつでも前のめり。)
     英語表記では、『’』は何らかの文字を省略した場合に用いる。「I am」を「I’m」とか、「can not」を「can’t」というように。
     では、『X’mas』というのは、何を省略しているというのか。
     そもそも、あの『X』は、アルファベットの『X(エックス)』ではなく、ギリシャ文字の『X(カイ)』である。『X(カイ)』は、それ一文字で『キリスト』を意味する。
     そして、『mas』は英語では『お祭り』の意味で、その語源はラテン語の『missa(ミサ)』に由来し、本来の意味はカトリックの事を指して、そこから転じて、ローマカトリック教会で神を讃え、賛美と感謝を捧げる聖体拝領を行う典礼の事を意味するようになった。
     だから『クリスマス』とは、“キリストを讃えるお祭り”という意味で、『Xmas』という1つの単語なのだから、何も略してはいないのだ。
     『キリスト』を英語で表記すると『Christ』だから、『Christmas』というのを省略するとすれば『C’mas』という表記が正しいかもしれない。見たこと無いけど。
     ちなみに、『キリスト』というのは名前ではなくて、油を塗られた者という意味で、王に与えられた称号だったのが転じて救世主の意味となり、『イエス』の敬称として使われるようになった。
     もしこれからクリスマスカードを自分で作ろうという人がいたら、『’』を付けないように気をつけましょう。
    //////////////////////////////////////////////////////////////////////

    ◆11月16日(日)/2003年◆
     以前に腰の神経痛で麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)を渡した患者さんが来店。
     神経痛の方は治まったのだが、肩こりが残っているとの事。
     しかし、仕事で良く手を使うという話を以前に聞いているので、腱鞘炎と同じ症状が肩に出ているのではないかと推測した。
     詳しく訊いてみると、やはり“こり”というよりも“痛み”の方が強いらしい。
     胃腸は丈夫そうなので、桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)を勧めた。
     効能は腰痛や関節痛だが、腕を良く使う人の疲労による痛みにも効果がある。
     咳止めの薬が欲しいという患者さんが来店。
    「早く治るヤツをくれ」との事だったので、まずは咳の種類を確認するために症状を尋ねてみた。早く治すには、ピンポイントで狙い撃ちするのが大事である。
     ところが、「そんなのいいから、効くヤツくれよ」という。
     ええと、教えてもらわないと手も足も出ないんですけど。
     とりあえず重ねて、痰のからむようなゴホンゴホンという咳か、乾いたようなコンコンという咳かを質問すると「両方だ」との答え。
     両方? うーん、まぁそういう事もある。
     そこで、寒くなると酷くなるか暖かくなると酷くなるかを尋ねてみた。すると、寒くなると酷くなるという答えだった。
     寒くなると咳が酷くなる場合には、温めながら咳を止める小青龍湯(しょうせいりゅうとう)が適応するだろう。
     そう思って勧めてみたのだが、「漢方薬は長く飲まなきゃ効かないんだろう」と断られた。
     “また”である。漢方薬は長く飲まなければ効かないという誤解は、どこから出てくるのか私としては理解に苦しむ。
     しかし、患者さんの要望は「早く治す」という事だったので、まずは効き目が早い事を説明した。私自身も冬場の喘息には小青龍湯を服用しており、飲むとすぐに体が火照ってきて咳が楽になるのを体感しているし、単に咳を止めるというのではなく治すという観点から言えば、かなり効果が期待できる。
     だが今回の患者さんは、「そんなの3日ぐらい飲まないと効かないんだろ?」と、こちらの説明がまったく耳に入らなかった模様。
     漢方薬を毛嫌いしている人がいるのも確かだし、以前に何らかの治療で漢方薬を用いて期待した効果が得られなかった人などは特にそうだ。中には、“漢方薬”と言っておきながら、服用した物がなんだったのかを尋ねてみると、漢方薬ではなくて単なる生薬だったり、民間療法を試しただけという事もあるのだけれど。
     とにかく、それほど漢方薬を信用できないようならば仕方が無い。一般の市販薬の中から咳止めを選ぶ事にした。
     ところが、咳がどれくらい続いているのかを尋ねたら、かれこれ1週間近く続いているらしい。それも、日が暮れてきてから酷くなるという。
     となると、一般の咳止めでは一時的に神経を麻痺させて咳を止めても、薬が切れればまたぶり返すのは目に見えている。
     漢方薬の方が早く治すことができると、再度勧めてみた。
     それでもやっぱり、「漢方薬ってのは、3日くらい飲まなきゃ効かないんだろ?」と言う。
     そんなに嫌がるほど何かあったのかというのが気になり、以前に漢方薬を使った事があるのかを尋ねてみたのだが、使った事は無いとの答え。
     ううん、使った事が無くて「3日くらい飲まなきゃ」というのは、いったいどういう根拠なのか。
     だいたい現在では、一般の市販薬の中にも漢方薬の葛根湯(かっこんとう)を処方した『カコナール』という製品や、桂枝湯(けいしとう)を処方した『コルゼシロップ』などの製品もある。効き目が遅かったら、風邪薬として役に立たないと思うのだが。どちらにしろ、残念ながら今回のように咳が主訴の場合には効果を発揮しない。
     良くない事だけれど、なんだか相手をするのもバカバカしくなってしまった。
     何故なら、ウチの周辺は複数のドラッグストアーが犇(ひし)めき合っている激戦区である。
     その中で、どうして『漢方相談』の看板を出しているウチに来て、漢方薬は嫌だと言うのか分からない(^_^;)
     ウチの近くに“にんにくラーメン”という看板を出している『げんこつラーメン』というラーメン屋があるが、その店に入って「にんにくは嫌いなんだ」
    と言われてもねぇ………。
     結局その患者さんは、目に付いた(まさにパッケージを見ただけ)咳止めのシロップを買っていった。
     漢方薬の効果に疑問を持っていながら、成分も詳しい効能も確認せずに薬を買っていくとは不可解な(?_?)
     説明しないで適当に選んで買ってくれるなら、こんな楽な商売は無いのだけれど。
     民主党になった小沢一郎氏が、テレビ朝日の番組に出演し、同党が議席を伸ばした衆院選について「負けは負けだ。率直に認めて今後の対応を考えなければならない」と発言したというニュース。
     カッコ良すぎるぞ(笑)
     菅直人氏が精一杯負け惜しみを言って、みっともなさを倍掛けでさらしているのに対して、小沢氏の発言は民主党を頼りないと思っている人を振り向かせるのではないだろうか。
     うかうかしていると、本当に民主党は小沢氏に乗っ取られてしまう予感がする。
     私は小沢氏も菅氏も嫌いだけど、小沢氏の持っている“悪の魅力”は依然として「何かを壊してくれる」期待感を抱かせる。首相になる前の小泉氏と同じではあるな。
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    ◆11月17日(月)/2003年◆
     『ハルンケア内服液』を求めて患者さんが来店。
     http://www.nccpromo.net/harncare/
     頻尿で、夜中に何度もトイレに起きてしまうとの事。
     しかし『ハルンケア内服液』は、1日分で千円もする。
     この『ハルンケア内服液』、内容成分は漢方薬の八味地黄丸(はちみじおうがん)と同じである。それでいて、ウチでの価格は1週間分で1千4百70円。八味地黄丸の方が断然お得である。
     そこで、その患者さんも八味地黄丸に決めて1ヶ月分購入するという。
     ヤタッ(⌒▽⌒)♪
     ところが、一度お会計を済ませたところで、ふと気になった。目の前の患者さんは恰幅(かっぷく)もいいし、50代そこそこに見える。八味地黄丸が合うようには見えない。
     のぼせが無いか尋ねたところ、少し顔が火照ったりするという。しかも、体力自体はある様子。
     それならば、八味地黄丸よりも六味丸(ろくみがん)の方が良いかもしれない。
    加齢による機能面の低下であれば八味地黄丸だが、季節の変わり目などによる疲労から来る物質面の低下には六味丸を使う方が合う。
     その事を説明し、六味丸を1週間分だけ試してもらう事にした。もし合えば、買い足すとの事。
     お会計を計算し直して、差額をお返しした。
     イカンイカン、目の前の売り上げに釣られたらイカンよ。>俺
     乙字湯(おつじとう)の液剤が順調な滑り出し。
     痔の薬というと、どうしても塗り薬の方を選ぶ患者さんが多いが、繰り返しなるようならば、やはり体の中にこそ原因がある。
     痔の症状は、あくまで体の不調が特定の部位に現れただけで、塗り薬だけでは対症療法にしかならない。
     店頭では、その事を説明するとほとんどの患者さんが塗り薬と合わせて購入してくれる。
     でも、それで治ってしまうと、もう塗り薬の方も買わなくなるので、実は乙字湯を売れば売るほど収入減になるような気もするな(苦笑)。
    「アミノ酸を下さい」というお客さんが来店。
     またですか(笑)。
     (10月10日の日記を参照)
     なんでも、昨日の『発掘! あるある大辞典』でアミノ酸の事をやっていたらしい。
     調べたら、この番組ではアミノ酸を取り上げるのは3回目。
     そろそろアミノ酸ブームも下火になってきたから、スポンサーのテコ入れか。
     http://www.ktv.co.jp/ARUARU/
     番組中では肝臓にいいと放送していたとかで、お客さんは肝臓に効くアミノ酸が欲しいという。
    「効く」と言われると、「無い」としか言いようが無いぞσ(^◇^;)。
     どうやら、お酒を飲む前に摂取すると悪酔いを防ぎ、お酒を飲んだ後に摂取すれば二日酔いにならないという事だったらしいのだが、そもそもアミノ酸はタンパク質を構成するものである。それなら豆腐を食べて油揚げの入った味噌汁を飲めば充分。
     どうして、わざわざ高いお金を出して、アミノ酸を購入する必要があるのか。どう考えても、スポンサーの意向が反映されているようにしか思えない。
     しかも、番組では「アミノ酸は薬局・ドラックストアなどで取り扱っています。」と言ったとか。
     ウチには置いてませんよー( ̄^ ̄)
     今回のお客さんは、アミノ酸の種類も確認していなかったようなので、もし肝臓が心配ならばとネオレバルミンを勧めてみた。
     360粒入りの瓶を買っていかれたが、たぶんアミノ酸を服用するよりも効果があります。
     抗がん剤の使用を、保険適用で使いやすくするための抗がん剤の『併用療法検討委員会』を厚生労働省に設置するとのニュース。
     現在日本では、複数の抗がん剤を組み合わせる併用療法で未承認薬を1つでも使うと、治療費が全額患者負担となる。
     そのため患者団体は製薬会社に効能拡大の申請をするよう求めているが、製薬会社側は臨床試験に時間と経費がかかることなどから申請に消極的だという。
     確かに製薬会社も企業である以上は、数十億円の投資をするというのはリスクが大きすぎて難しいのは理解できる。
     また、未承認の薬を信じて使用するのは患者の自己責任においてという事で保険を適応できないという考え方も間違っているとは思わない。
     しかし、こう言ってはなんだが、使用する患者さんは、いわば自ら人体実験をするようなものなのだから、そのデータを買い上げるという形で企業や国で補助してもいいと思うのだけれど。
     同省は委員会が選んだ抗がん剤による治療を特定療養費制度の中で保険適用し、申請の「呼び水」としたい考えのようだが、果たして上手く活用できるのだろうか。
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  • ≪通巻32号≫
    バイアグラは精力剤ではありません/閉店の噂が独り歩き/暴走族は産業廃棄物/大多数の“中途半端”

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      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                      ≪通巻32号≫
      提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
      発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
      編集 : 北村俊純
      窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
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    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※10月28日(火)……バイアグラは精力剤ではありません
        
    ※10月29日(水)……閉店の噂が独り歩き
    ※10月30日(木)……暴走族は産業廃棄物
    ※10月31日(金)……大多数の“中途半端”
    ************************* 先週の平凡な日記 ***************************
    ◆10月28日(火)/2003年◆
     滅菌ガーゼを買いに来たお客さん、「同じ物を下さい」とパッケージを切り抜いた物を取り出した。
    「子供のお遣いみたいで恥ずかしいけど」と言っていたが、実物を持ってきてもらえるのがコチラとしても助かる。一目で扱っている商品かどうか分かるし、間違えることも無い。
     英国南部の中学校で今月中旬、13歳の生徒6人が校内で性的不能治療薬『バイアグラ』を服用し、“元気”になりすぎたのが教師にバレて、病院送りとなるという事件が起こったとのニュース。
     6人は効き目が消えるまで、病院に“お泊まり”させられたという。
     英大衆紙サンなどによると、生徒の1人が16日、父親のものと思われるバイアグラを自宅から持ち出し、昼休みに同級生5人に見せびらかせ、度胸試しのつもりで1人1錠を服用して午後の授業に出たところ、同級生の告げ口で教師にバレたとのこと。
     バイアグラは通常、勃起力が低下した成人男性なら、服用から30分~1時間で効果が出始める。6人は教師に病院に連れて行かれ、効果が無くなるまで病室で安静にさせられた。副作用は起こらず、無事に退院したらしい。
     しかし、日本でも多くの人が誤解しているようだが、あれは勃起させるだけで精力を高める訳ではない。
     陰茎を弛緩させて、血流を多くするだけの話である。ぶっちゃけて言えば、正座をしていて急に立ち上がると一気に足先に血液が流れて足が痺れた状態と同じで、聞いた話によると“感度”は良くないそうだ。
     男なら分かるだろうが、やはり椅子に深く座っていて立ち上がると陰部が痺れて、まるで“アソコが無い”感覚になるが、アレと同じ状態である。そんな状態でセックスしても、あまり楽しくはないのではないかと思う。
     そして、心臓発作などの血液循環に関する副作用が起きる事があるのも、この薬理作用によるものであって、決して興奮してという訳ではない。身体的かつ他に方法の無い不能でもない限り、わざわざ個人輸入に頼ったりして危ない橋を渡っても、あまりにもリスクの方が大きすぎるだろう。
     そう言えば、女性用の性欲を高めたり陰部を潤おしたりする薬や健康食品を“女性用バイアグラ”なんて称して販売しているようだが、薬理作用から考えると「そんなバカな」と言わざるをえない。
     誤解を拡げてどうするのか。
     今日は雨なので、病院からの処方箋は別にして、一般の店売りのお客さんは来ない。
     実は今、ホームページのリニューアルを計画していて、その準備を少しずつしているのだが、せっかく来店者が少ないので(嫌な理由だ)、薬剤師会の中央薬局と保健所で済まさなければならない用事を片付けることにした。
     薬剤師会の方には、今年の6月に『基準薬局』としての看板を申請していたのに、なかなかその看板が来なくてすでに申請した事も忘れていたら、つい先日「取りに来て下さい」という連絡があったのだ。なんだかなぁ。
     で、その看板を雨の中スクーターで抱えながら(危険運転だぞオイ)持ち帰る途中、保健所に新しく雇った薬剤師さんの登録を届けるために立ち寄った。
     ところが、登録申請にはその薬剤師さんの免許証の原本が必要だとの事。
     うう、事前に申請方法を問い合わせた時には、そんなこと言われなかったぞ。
     保健所の方は後日出直す事にしてお店に戻った。その間も、ほとんどお客さんは来なかったようである。
     雨の中、スクーターで1時間ばかり走ったのが災いして、クシャミが止まらなくなる。そういや、先日から風邪気味でしたなと他人事のように思いながら、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)で体を温めることにした。
     しかし、麻黄の入った漢方薬を続けて服用すると私のような虚弱体質だといずれは胃に負担がかかって、なおさら具合を悪くする。
     そこで、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)も合わせて飲んだ。
     こんな、いい加減な服用の仕方でいいのだろうか。(いくない←日本語は正しく。良くない。)
     自分の体に責任を持ちましょうと言いつつ、自分の体だからといい加減に扱ってしまう心理の妙。
     朝鮮中央通信によると28日、日本人女性1人が最近、第三国を通じて北朝鮮に亡命したらしい。
     女性の詳しい身元や「第三国」の国名、入国経路などには触れていないが、 北朝鮮から連絡があったのと同じ名前の女性が今年4月に中国・瀋陽の日本総領事館を訪れ、「北朝鮮への亡命申請を希望している。手続きについて教えて欲しい」という問い合わせはあったそうで、総領事館では、亡命申請をやめるように促したという。
     誰もが、「何を好き好んで」と思うだろうが、それだけになかなか興味深い。
     亡命というのは、普通は命からがらというところだが、なにしろ日本は1人や2人殺したって簡単には死刑にならない“おおらか”な国である。普通は外国、それも国交の無い国に逃亡しようとはしないだろう。
     このご時世だから、借金取りに追われてとかだったら少しは同情できるかもしれんが。
     まさか、誰か選挙に合わせて手引きしたんじゃあるまいな(笑)
     ネットでの通信販売の注文で、オーダーシステムの不具合を指摘された。
     『防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)』をクリックしても、表示が『猪苓湯(ちょれいとう)』になってしまうというもの。
     ギャッ!!Σ( ̄□ ̄;)
     失礼いたしましたと恐縮。
     原因を調べてみたら、システムのセキュリティーに関わるので詳しくは言えないが、プログラムの表記を一段間違えるという初歩的なミス。
     なんで、こんなコトに気がつかなかったのかという感じ。
     だからこそ初歩的なミスな訳で、事の大小に関わらず気をつけなければと自戒。
     衆院選の公示が成された。
     民主党は「二大政党を」と訴えているが、もはや二大政党というものも時代遅れだと思うのだがどうか。
     例えば、道路行政の政策には賛成だが郵政事業に関する政策には反対というように、思想に基づいて政党を支持するよりも、本当は政策それぞれに賛成や反対をしたいという人の方が多いのではないだろうか。
     いわゆる“無党派層”というのは、その名前の通り政党には興味が無いか、政党を頼ろうとは思っていないわけで、いくら党としてのマニフェストとやらを掲げられても、選びようが無いように思える。
     それこそ民主党が、政策集団として党を越えて意見集約していく事を公約するのならば、それでいいのだけれど。『脱政党党』とか名前を変えて(笑)
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    ◆10月29日(水)/2003年◆
     近所のニシワキという薬局が本当に閉店してしまった。
     (10月16日の日記参照)
     商店街がますます寂れるのも問題だが、一番の問題は噂が独り歩きする事。
     どうやら、ウチが閉店したという話が近所に伝わっているらしい。
     ウチはまだ営業しています(^-^;
     勘違いの理由は2つある。
     1つは、ウチとニシワキは同じ商店街の同じ通りの、同じ側に何件かのお店を挟むという立地条件になっている。
     そして、商店街は『北園商店街』という名前なのだ。
     つまり、「北園商店街のニシワキ薬局が潰れた」という話が人から人へと伝わるうちに、だんだんと簡略化されて伝言ゲームとなり、「北園商店街の薬局が潰れた」からさらに間が省略されて「北園薬局が潰れた」となっているようなのだ。
     おかげで、来るお客さん来るお客さん、みんな「お宅、お店閉めちゃうんだって?」とか、「閉めたって聞いたけど」と言われる。
     さらに電話でも、「お宅やめちゃったらしいけど、まだ買えるかね?」などと尋ねられる始末。
     それでもまぁ、お店に来てくれたり電話で問い合わせてくれるお客さんはまだいいとして、近所にはドラッグストアーが犇(ひし)めき合っている。中には、閉店したという噂を信じて、他のお店に流れてしまった人もいるんじゃないかと心配。
     どうしよ~(@_@)
     分裂を始めた人間の受精卵(ヒト胚(はい))を使う研究について話し合ってきた総合科学技術会議の生命倫理専門調査会が28日、2年あまりの論議を中間的な報告書にまとめ、国民から幅広く意見を聴くことを決めたとのニュース。
     焦点は(1)研究のためにヒト胚を作っていいか、(2)ヒトクローン胚を作っていいか。いずれも現在は禁じられている。
     21人の委員の意見は鋭く対立しており、論議の行方に注目が集まっているそうだ。
     東京大人文社会系研究科教授の島薗進氏は「医学の有用性を追求するほど、人を手段として使うことになり、医学と幸福が遠くなる」と語り、国立がんセンター総長の垣添忠生氏は「助けを求めている人の幸福や尊厳もある。有用な研究なら、非常に厳しい審査のもとで進めればいい」と語っているとの事。
     ヒト胚からは、「万能細胞」とも呼ばれるES細胞を作ることができる。
     しかし、作る過程で胚を壊すため、「生命への尊厳を損なう」との意見があり、またヒトクローン胚は、拒絶反応のない組織や臓器を作る研究に期待が高いが、クローン人間につながる恐れもあるというのが主な争点。
     調査会は、ヒト胚を「ヒトの生命の萌芽(ほうが)」とし、最大限の尊敬を払うことでは一致しているものの、研究については、積極的な意見と、反対意見が対立したままなのだとか。
     先の島薗氏の発言などは、「研究者らしい意見」だと思うし、対する垣添氏の発言は「目の前に助けるべき人がいる人の意見」だというのは分かる。
     さらに、岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所長(長いな)の勝木元也氏は「研究の恩恵と生命の尊厳は比較できるのか」という単純な二元論にならない意見を語っており、着地点は見えてこない。
     2年にわたる論議の中では、宗教、倫理、生殖など60人以上の専門家から意見を聴いたそうだが、私はぜひSF作家などの意見も聞いてもらいたいと思う。というのも、ヒト胚の倫理的な解釈は別にして、クローン人間については多くの人が勘違いしているように感じるからだ。
     よくSF作品にはクローン人間が出てくる。
     そこに出てくるクローン人間は歴史上の人物だったり、作品中の登場人物だったりと様々だが、大抵は“成長した姿”で現れ、“記憶を共有”している。
     だが、クローンの技術と“急激な成長”を促す技術、また“記憶を再生”する技術は、それぞれまったくの別物である。
     成長に関して言えば、仮に成長を促進させる事が可能だとしても筋力を鍛えなければクローン人間は立つことも寝返りを打つことすら出来ないだろう。
     そして、記憶を植えつけるにしても言語などをどうやって学習させるのか、よしんば記憶を植えつけることが出来たとしても、元の人物の思い出的な記憶だけではなく膨大な知識なども刷り込まなければ、クローン人間を“誰かとすり替える”などというような使い方はできない。
     つまり、クローン人間を創る事がすでに可能だったとしても、SF作品で描かれているようなクローン人間は誕生しえないのだ。
     SFは空想科学と訳されるように空想の産物でしかない。その空想を前提にクローン人間を危険視するというのは、空想と現実の区別がついていないようなものである。
     もし、亡くなった肉親などをクローンとして再生しても、残念ながら赤ん坊として再生することしか出来ない。それでもいいと思う人もいるかもしれないが、それこそDNAが同じなだけの“赤の他人”を育てるだけという、より哀しい事にしかならないだろう。
     クローン人間に希望があるとすれば、それこそ赤ん坊が亡くなった時に再生するという方法かもしれないが、それであれば人工授精とあまり変わらない。
     むしろ私は、クローン人間の人権についての議論も進めておくべきだと思うのだが、どうか。
     JPS製薬の営業マンが来店。
     このあいだ来てもらった時に『サースモン煌樹』を120本注文しておいたのだが、後で調べてみたら今までの注文量と比べてもかなり多いので心配された。
     しかし、『サースモン煌樹』の売り上げは順調なのだ。
     ウチではメジャー商品を抑えてダントツの売り上げがある。(お店全体での売り上げは低迷ではあるが)
     飲んで“効いた気がする”だけという物ではなく、本当に元気が出るからであろう。
     なにより、単なる栄養剤と違って胃腸を助ける効果もあるので、元気が持続するのだ。
     そして、葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)乙字湯(おつじとう)のドリンク剤について詳しい説明を受けた。
     10月14日の日記で書いていたドリンク剤の新商品とはコレの事である。
     葛根湯加川きゅう辛夷の方は鼻づまりや蓄膿症、慢性鼻炎などに用いる。
     本格的に必要になるのは、やはり花粉症の流行る春先だろうが、寒くなってきて体内に熱を溜め込んでしまうような人は鼻づまりを起しやすいので、その場合に用いると良いだろう。
     乙字湯の方は、痔や便秘の治療に用いる。
     特にタクシーの運転手などのように、一日中座り続けていながら、顆粒や錠剤などのように水が必要だと不便な場合はドリンクタイプの痔の薬は有用だと思う。
     ただし、今回の新商品の入荷に関しては、やや納得しかねる面もある。今年度のJPS製薬の全国支部長会において、「新製品については会員店全店取扱をお願いする」という事になったのだ。
     もちろん、それだけに提案される新商品は幹事会の承認を得た、いわばお勧め商品なのだが、強制になりかねない方法で好ましくない。
    「お願い」と言いつつ、言外に“必ず”という意味合いが含まれている感は否めない。
     これでは、頭を下げる営業マンも大変だろうと、いらぬ同情をしてしまう。
     とはいえ、先に書いた通り商品自体はきっと必要としている患者さんはいるはずなので、積極的に売り込んでいこうとは思っている。
     今週末にはJPS製薬の全国大会に出席するが、口にチャックして余計な事を言わないように気をつけねば(苦笑)
     ところで、鼻づまりに対して鼻水が出る場合に服用する小青龍湯(しょうせいりゅうとう)のドリンク剤は? と思われた人もいるかもしれない。
     他のメーカー製である事はあるのだが、ウチでは取り扱っていない。
     何故なら、ちょっと許せないほど不味いのだ。
     JPS製薬でも商品化に取り組んだことはあるそうなのだが、今のところ味を改善する事ができなくて、目処は立っていないそうである。
     ドイツの首都ベルリンの南東の町の町会議員選挙でドラキュラ伯爵の子孫を名乗る人物が当選したとのニュース。
     なんじゃらほいと思って調べてみると、その町会議員はオットマール=ロドルフ=ブラッド=ドラキュラ=プリンス=クレツレスコという長い、しかもどこまでホントか分からない名前の男性で、普通はオットマール=ベアビークの名で通しているとか。通してるって、それも偽名かなんかなんじゃ(苦笑)?
     726票を獲得して当選したというから、本当に小さな町らしい。
     なんでも彼はトランシルバニア(現在のルーマニア西部)の吸血鬼のモデルとされた15世紀のブラッド=ドラキュラ伯爵の血縁者ではなく、1987年にその直系子孫の養子になったとの事。
     ブラッド伯爵は昔、トルコ人捕虜たちを串刺しにしたことから、「串刺し屋のブラッド」と呼ばれ、アイルランドのブラム=ストーカーが19世紀末にこの逸話にヒントを得て小説『ドラキュラ』を書いたとされる。
     今回のベアビーク氏はベルリンで菓子職人およびアンティーク商をやっていた人物で、ドラキュラ家の養子になった事からドイツのシェンケンドルフに居城があるというからやはり今は金持ちなのかと思ったら、ドラキュラの城として毎年10万人が訪れているそうで、どうやら商売人のようだ(笑)。
     城は石造りの門や物見の塔の他、棺桶を調度品とする中世風レストランなどがあり、ドイツ赤十字のために献血パーティーもやっているというから、なにやら洒落好きの慈善家のようでもある。
     こーゆー、どうでもいいニュースって心が和んでいいなぁ。……変(苦笑)?
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    ◆10月30日(木)/2003年◆
     咳止めが欲しいという患者さんが来店。
     まずは症状の確認。痰が絡んでいるという事で、麦門冬湯(ばくもんどうとう)を勧めてみた。
     しかし、漢方薬はお気に召さないらしい。
     もちろん、そういう人はいるので無理に売りつけるつもりは無い。
     そこで、他の咳止めの薬を勧めた。
     咳なら咳というように、止めたい症状の主訴がハッキリしている場合は総合感冒薬などよりは、ちゃんと咳止めを謳っている薬の方が良い。
     ところが、その患者さん他の咳止めも嫌だという。
     ハテ(・_・?
     こちらの応対が悪いのかと恐縮しつつ、どのような薬を希望しているのか尋ねたら、一言こう返された。
    「咳止めは大正製薬でないと効かないのよ」
     ??????????????????
     ど、どういう根拠というか経験に基づくものなんでしょうか……(汗)。
     残念ながら、大正製薬の咳止めは置いていないので、他のドラッグストアーを案内した。
     うう~む、理由を深く考えても無駄だろうかσ(^◇^;)。
     茨城県三和町で6月、所属していた暴走族からリンチを受けた少年が死亡した事件で、水戸家裁下妻支部の裁判官が、傷害致死罪で起訴された少年2人を「君らは犬のウンコより悪い」と糾弾していた問題が波紋を広げているとのニュース。
     どこに問題があるというのだ?
     ニュースによるとネット上で議論が大爆発し、掲示板などへの大半の書き込みは「よくぞ言った」と擁護し、同家裁にまで賛否両論の電話が多数寄せられたとか。ところが、テレビの情報番組や新聞などでの識者の論調は批判的な感じである。
     問題発言とされる言葉を裁判官が発したのは、水戸地裁で27日に開かれた高校1年の少年(15歳)と運送会社作業員の少年(16歳)を被告とする刑事裁判の公判だったそうで、事件の概要は加害者である2人の少年が、暴走族仲間らと、グループを抜けようとした少年(当時15歳)を『締め会』と称して、殴る蹴るの集団リンチを加えて死亡させたというもの。
     水戸家裁下妻支部の少年審判は「刑事処分が相当」とし、2人は同地裁に検察官送検され、傷害致死罪で起訴された。
     その公判で、少年を担当する弁護士が、被告人尋問などを通じて、「(7月22日の)少年審判で、裁判官から(少年たちが)犬のウンコ以下と言われた」と明らかにしたのだそうだ。
     少年の父親は「裁判官から『暴走族は犬のウンコより悪い。犬のウンコは肥料になるが、お前らは産業廃棄物でどうにもならない』と言われた。更正するのに、落っことされた感じがした」などと証言し、母親の方は「息子が人間じゃないと言われている気がした」と言ったらしい。
     人間じゃないでょ。更生は人間がするもんだよ。
     情報番組でのコメンテーターもそうだが、今回の件で裁判官の発言をケシカランと言う人たちは、どうも暴走族というものに対して寛容というか、たいした事じゃないという認識があるようだが、被害者の事を考えていないんじゃなかろうか。
     同じように軽く認識されているモノに、万引きもある。
     以前に書店で中学生が万引きをして、110番通報で駆け付けた警察署員に連絡先などを言わなかったため任意同行しようとしたところ逃走し、遮断機の下をくぐって踏切に入り特急にはねられて死亡したという事件があった。
     その後、市民から「人殺し」とか「配慮が足りない」といった非難の電話などを受けた書店は、店頭に謝罪文を張り出し、とうとう廃業に追い込まれた。
     確かその時には、加害者の少年の父親は「あの店が閉店してくれてよかった。店の前を通るとつらい」と言っていた。(のちに本屋に謝罪した模様。)
     しかし、冗談ではない。
     仮に1個100円の物を万引きされたとしたら、その損失を取り返すためには利益率にもよるが最低でも5個以上は売らないと取り返せないだろう。しかも、それでも損失を取り返しただけで儲けにはならない。万引きされるという事は、店側からしたら弄(なぶ)り殺しにされるようなものだ。ウチが被害者なら、私の手で絞め殺したい。
     翻って暴走族の方に戻れば、ウチの近くは4車線の道路があり暴走族が良く通る。交番の前を通っていくのだから、警察もナメられたもんである。
     そして、その騒音で眠れないとか、神経が鎮まらないと相談に来る患者さんも多い。
     先に書いた事と矛盾するかもしれないが、万引きならば少なくとも被害者側に謝って損失を補填すれば許されない事もない。
     だが、今は真面目にやってますという元暴走族の輩がいるが、“オトシマエ”もつけずに、ただ「やめました」で済まそうというのであれば大甘だ。
     暴走族をするには、バイクを手にいれ、走るための“労力”をかけている。
    いわば、“つい出来心で”とは違い、完全に“意図的な”行為だ。
     そして、被害は広範囲に渡る。暴走族をやめるにさいして、自分が迷惑をかけた人たちに頭を下げて回ったというのなら“更生”というのに値するだろうが、それをしないでやめただけならば、悪臭を振り撒いて迷惑をかけた生ゴミのままである。
     ただのオチコボレならば本人のせいだけではないけれど、自分でバイクを手に入れて自分の意思で乗り回すという、自分の意思で人の道を外れてゴミになる事を望んだのだから、更生させる必要がどこにあるのか。
     更生させるのに税金を使うのも無駄だと思う。
     他人の手を煩わせないように、自分で自分を葬ってくれればいいものを、自分を人間だと錯覚してるのだとしたらホント迷惑な。
     暴走族ならば目の前で事故って瀕死の重傷でも、絶対に助けない自信があるぞ。法的には自分に可能な範囲で救助行為(救急医療への通報など)をしないと罪に問われる場合もあるのだが、その暴走族が生存する事で迷惑をこうむる被害者の事を思うと、被害者の方を助けたい。
     そして、今回の件では殺人までしているのだから、肥料としてならリサイクルできない事もない生ゴミではなく、使いようの無い、再利用の利かない産業廃棄物だと指摘した裁判官の見識は的を射ているだろう。
     今回の騒動について、司法ジャーナリストの鷲見一雄氏は「(弁護士が裁判官の発言を明かしたのは)非常識な裁判官だという世論を作り、地裁の裁判官に被告の言い分を認めさせようという法廷戦術」と分析していた。
    「弁護士の話は依頼者の立場に立ったもので、裁判官の話は社会正義や社会秩序を守るという視点でなされた。だから、必ずしも弁護側が正しいわけではなく、裁判官の言葉尻だけをとらえることにも問題がある」というコメントには、こと人権問題ではなにかというと弁護士の意見が絶対の正義のように持ち上げて、判断をするのは司法だというのを忘れているかのような人がいるので、そういう人にはしっかりと考えてもらいたい。
     ただ鷲見氏の、「裁判官は諭そうとしたのだろう」というフォローには私は同意できないが。
     それと良く分からないのは、他の裁判のニュースではたびたび裁判官の“市民化感覚との乖離(かいり)”を指摘する向きがあるのに、どうして今回のような極めて市民感覚に沿った発言が問題になるのか。
     市民感覚とユーモアを持った、実に人間らしい裁判官だと思うのに。
     ところで、『暴走族』という名前がカッコイイというイメージを作り上げてしまうから、『珍走団』とか『珍走族』と呼ぼうという提案をしている人たちもいるようだ。
     ならばついでに、『暴力団』も『お馬鹿の集団』とか呼んでみるのはどうか。
     法律や条令では暴走族や暴力団という名称が使われているが、マスコミの報道などでは法律用語を別な言葉に置き換える事はしばしばあるのだから問題無いだろう。
     ニュースなどで、「珍走行為を繰り返していた珍走団のメンバーが検挙されました」とか、「昨夜繁華街で発砲事件があり、拳銃を所持していたお馬鹿の集団の構成員が逮捕されました」とか、激しく情けなくて良いと思うのだけれど。
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    ◆10月31日(金)/2003年◆
     乙字湯(おつじとう)の液剤が入荷。
     黄色とオレンジの派手なパッケージに少し引いた(笑)
     これからの季節、痔の薬は主力商品になるので、商品の“顔見せ”を兼ねてお店の真ん中に山積みにしてみた。
     でも、黄色は色褪せしやすいのであまり長くは店頭に置いておくのは避けておいた方がいいだろう。
     
     消毒薬を買いにお客さんが来店。
     糖尿病(生活習慣病)の患者さんで自分で注射をする人などがよく消毒薬を買っていかれるので、普段は売る時にも特に気にすることはしないのだが、念のために何に使うのかを尋ねてみた。
     すると買いに来た本人ではなく、会社の同僚が手に怪我をしたとの事。
     それならば消毒薬よりも、傷薬の方がいいので会社に置いてあるのかを訊くと、無いとの返事。
     しかし、消毒薬が欲しいという。
     うう~ん、血が出ているのであれば消毒薬なんて気休めにもならない。水で傷口を洗い流したら、止血して傷薬を塗った方が確実なのだが。化膿止めの傷薬には殺菌作用もあるし。
     どうも怪我した本人が消毒薬をと言っているらしい。分かっててそう言っているのか、分からなくて消毒さえすればいいと思っているのか判断が付かない。
     とにかく頼まれて来ている人も勝手に決める訳にはいかないだろうし、やむなく消毒薬を売った。
     売ればどのみち儲けにはなるからいいのだけれど、心配だなぁ。できれば本人にも消毒だけじゃなくて傷薬を使うように言ってやって下さいと伝えたが。
      
     物静かなお婆さんが来店。
     龍角散が欲しいとの事で差し出したが、訊くとここ数日咳が止まらないのだとか。
     それならば、龍角散よりも漢方薬の麦門冬湯(ばくもんどうとう)はどうかと勧めてみた。
     お年寄りの咳は体内の“潤い”が不足する事に起因することが多い。麦門冬湯は潤いを与えて咳を出にくくすることができる。
     胃が痛むという患者さんが来店。
     特に原因として思い当たることは無いと言っていたが、何か悩み事とかは無いかと尋ねてみると、ちょいと孫の事で心配事があるとのお話。
     もしかすると、神経性のものかもしれない。肩こりもあるというので、その肩こりも胃から来ている可能性もある。
     ひとまず、半夏写心湯(はんげしゃしんとう)を試してもらう事に。
     医者からもらった血圧関係の薬の事で相談に患者さんがみえた。
     医者からもらった薬の中で“飲まなくても良い物はどれか”と。
     そんなコト、薬局では言えません。医師の指示に基づいて飲んでもらわないと。
     しかも、ウチで処方箋を受け付けて出した薬ではないから、ウチから医師に問い合わせて服薬指導をする訳にもいかないし。
     どうしても飲みたくないのであれば、直接担当の医師に相談してみてはとお話したら、夜はどうしても薬を飲みたくないのだと力説する。
     その理由は、「夜は酒を飲むから」だとか。
    「医者に『どうしてもダメですか』と訊かれたから、『だったら薬は飲まない!』と言ってやったよ」と嬉しそうに語る。
     なんなんだ(^-^;;;
     可哀相な医者。
     案の定、その医師は「嫌な顔してたよ」との事。心中お察し致します( ̄人 ̄)
     まぁ、顔に出しちゃダメだけどねー。きっと腹立ったろうなぁと(笑)
     患者さんの趣味や嗜好を取り上げる訳にもいかない。しかし、病気を治してあげたいとも本気で思っている。
     完全な健康体の人間など存在しないし、同じく絶対に完璧に治療する事など神ならぬ人間にはできようはずもない。だから、病気の治療に最低限必要な事柄と、楽しい生活を送るためのバランスが大事なのだが、これがまた難しい。
     いつだかの人のように、「俺は楽しんで死ぬ」と豪語するところまで達観しいてる人なら、「好きにして下さい」とも言えるけど(ことの是非はともかく)、この人のように中途半端に治したくない訳じゃないけど楽しみは取っておきたいというのは、どうにも手を焼いて困る。気持ちは分かるだけどね(笑)
     おそらく、この“中途半端”が大多数だろうし。
     とにかく、今回のところは医師とお話して下さいとお願いするしかなかった。
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