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★彡☆-=★彡 それさえもおそらくは平凡な薬局 ★彡☆-=★彡
<<通巻231号>>
提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
編集 : 北村俊純
窓口 : info@kitazono.jp
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~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
※9月20日(火)……近所の漢方薬局の店主が逝去
※9月21日(水)……短絡的な二進法の思考
※9月22日(木)……シッカロールとアスベストの関係
※9月23日(金)……リンクの大冒険
************************* 今号の平凡な日記 ***************************
◆9月20日(火)/2005年◆
目覚める直前に夢。
首吊り自殺を目撃し、
「俺が、こんなことで腰を抜かすとは!?」とか言っている。
未だ首吊りは見た事ナシ。
T薬局から電話が入り、お母んが受けた。
なんでも、うちの店の近くにある、漢方薬専門店のE堂のご主人が亡くなったのではないかと。
同じ町内だが、そういう話は耳にしていない。
で、お母んにE堂の様子を見てきてと頼まれる。
なんか、気が進まないなぁ。
行ってみると、確かにシャッターが下りている。
「研修につき臨時休業」の貼り紙が。
これは、やや不自然な表現だなと思い、裏側の家の方を覗き込んだ。
すると、お婆さんと目が合ってしまった。
あうっ、これでは目を逸らして立ち去ったら、怪しい人ではないか。
仕方なく挨拶して、他の薬局から心配されてるという事情を説明した。
話してもらったところでは、店主である息子さんが入院していて今日が手術の説明を受ける日だったのが、昨日の未明に急変して亡くなったという。
日曜日には病院内を子供と散歩していたというから、どうしてと思うほどの事だったらしく、「交通事故に遭ったようなもんです」と言っていた。
親類縁者か、人が頻繁に出入りする中で、葬儀予定のメモを預かった。
なんだか、押しかけてしまったみたいで申し訳ない。
戻って、お母んに報告。
「あら、顔を出さない訳にいかなくなっちゃったわねぇ」と。
まぁ、ライバル店ですが。
お母んの話では、亡くなったご主人はうちの店で漢方薬を買って、それが効いてから漢方薬専門店を始めたとか。
どこまで本当かは知らない。
ただ、うちは既製品を扱っているのに対して、あちらは生薬の配合を自前でやっている。
で、患者さんには既製品はダメだと、うちの悪口(?)を言っていると、お母んは前から怒っていた。
でもまぁ、真相は分からないし、亡くなってしまったので、その辺りは水に流しましょうよ。
従妹のRちゃんが来訪。
愛知万博に行ってきたそうで、うちの奥さんから前に誕生日プレゼントを貰ったお返しにとお土産を置いていった。
午後から雨が降ってきた。
天気予報では、夜にかけて降水確率は低くなるようだけれど。
下痢の相談で、お客さんが来店。
中学生の孫が、朝起きてからトイレに篭り、学校に行くのが遅れがちだという。
しかし、学校に行ってしまうと大丈夫との事。
なんでも、学校の先生に勧められて、うちに来たのだとか。
もしかしてK先生かな。
確かK先生の子供も同じ症状で相談に来た事があった。
今回も同じく、小建中湯(しょうけんちゅうとう)を案内した。
おそらくは神経性だろうと。
母親は心配して子供に厳しく言っている一方で、学校の先生の方はその子に遅れても良いからと言っているらしい。
この辺は時代の変化か。
咳の相談を、やや高齢の患者さんから受ける。
歳を取ると、どうしても体内が乾燥しがち。
肺から咽喉にかけて潤すのが最善なので、麦門冬湯(ばくもんどうとう)を案内した。
携帯電話の“闇サイト”で強盗事件の共謀者を募り、金券ショップを襲った男3人が逮捕されたというニュース。
首謀者が事件の約1週間前に、携帯電話のサイト『闇の職業安定所』とかいう所に、「リスクはあるが、1回40万円になる仕事がある」と書き込んだところ、「どんな仕事ですか」と問い合わせた奴が共謀者となったらしい。
ところが、その共謀者の1人が事件後に、40万円の報酬を受け取ったものの警察に自首したため、今回の逮捕となったようだ。
アホらしい。
共謀者を募るリスクを考えないのかね。
犯罪の基本は、知ってる人間が少なければ少ないほど良いはずなのだが。
事件の後で共謀者を殺すくらいしないと。
そのリスクに対して、金券ショップの強盗じゃ稼ぎがショボイけれど。
誰かそういう事件を起こしてくれりゃ、“闇サイト”で共謀者を募っても応じる奴は少なくなると思う。
≪育児日記≫
今日、いつも通りに薬局に行ったら、旦那の従妹のRちゃんが愛知万博のお土産を買ってきて置いてあった。
モリゾーのクッキーだった。
手紙つきで、このあいだ私が誕生日にチョコレートを渡した時のお礼らしかった。
もう、次郎ときたら、あっというまに抹茶のクッキーを手にして1枚食べちゃった!
ものすごい勢いで。
まるで、飢えた子供のようなんで何か困っちゃう。
本人はたぶん、「取られる前に食べちゃえ」って思ったのかしら?
ちゃんと3食、食べさせてるのにな。
ホント、食欲ばかりある次郎だった。
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◆9月21日(水)/2005年◆
アトピー性皮膚炎の相談で患者さんがいらしたのだが、以前に処方されていたという漢方薬が思い出せない様子。
ツムラの医療用の顆粒製品という事で、私は即座に十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)かなと思ったのだけれど、パッケージの色が違うという。
ツムラのパッケージは、末尾の番号が同じ物は同じ色をしている。
例えば、1・11・21は水色というようにである。
覚えがあるのはピンク色との事。
だとすれば、9・19・29となっていくが、末尾9のツムラ製品の中に皮膚疾患の漢方薬は無い。
唯一、9番の小柴胡湯(しょうさいことう)はアレルギー体質の治療に用いるものの、皮膚炎に使うという訳ではない。
そして、患部を見せてもらうと、乾燥しているというよりもジュクジュクと湿った感じ。
やや赤くなっており、熱感もあるという。
それならば、消風散(しょうふうさん)の方が良さそうである。
「前に使ったから」というのは、結構当てにならない。
自分の体質と現在の症状が本当に前と同じだったのか、これは重要な参考になるので、できれば日記などのメモを残しておいてもらいたいところ。
子どもキャンプの三役の1人であるS嬢からメール。
今日の実行委員会の告知をメーリングリストで回して欲しいと。
今日ですかい(^_^;)
案の定、回した後でメンバーから「最低でも前日までに知らせて欲しい」と来た。
だから私は、三役には前からそう言ってるんですけど~。
先の衆議院選で南関東ブロックから比例の35位で当選した最年少の自民党新人議員、杉村太蔵氏がテレビの取材に「料亭に行きたい」などと答えたのが物議をかもしているという報道があちこちで。
杉村氏は、平の会社員から転身した自身を「ヒラリーマン」と表現し「ヒラリーマン根性が抜けなくて……。ヒラリーマンが議員になってどう感じたか、皆さんに伝えたい」とも後で語ったらしい。
いや、いいねぇ。
私は応援するよ(笑)
なんとも正直ではないか。
馬鹿丸出しではあるが。
政治家は正直さと誠実さが大事だとするのなら、この人を応援しない理由など無いはずなのに、ベテラン議員はともかくマスコミまでこぞって叩いてるのは、いったいどういうつもりなんだ。
何を考えてるか分からない怪しげな人物よりも、思った事をポロッと言ってしまう脇の甘い政治家こそ大事にしたい。
自民党の森喜朗氏などは、東京都内で開かれた森派所属議員のパーティーで、「歳費がこれだけもらえて良かったとか、議員宿舎がこれだけ立派でありがとう、とか言っている愚かな国会議員がたくさんいる」と挨拶で言い、「選挙もせずに、ただ(比例代表名簿に)名前だけ入れて当選した人もいる。しっぺ返しがあるような気がしてならない」と述べて、新人議員の行動にクギを刺したのだとか。
失言の大御所が、そんなこと言っても説得力無いぞ(笑)
病院からの処方箋で、在庫に無い物があり備蓄センターへ取りに行った。
自転車で行ってるのだけれど、手信号が通じなくて困る事も。
ちゃんと、自動車免許の教本にも載ってるなだけどなー。
手信号って、自動車のウィンカーなんかが故障した時にも使うって書いてあるし。
故障したまま走行すると、警察からは整備不良として停められる可能性があるんだけどね。
腱鞘炎の相談で患者さんが来店。
仕事で絵を描いているそうで、詳しく効いてみるとインドメタシンの入った塗り薬は持っているという。
それでしたら、それは使っていただいた方が。
エアサロンパスなんかより、よほど効果的。
そうお話しすると、今まで冷やしていたとか。
あまり冷やすとか温めるというのは関係無いですねぇ。
漢方薬だと五積散(ごしゃくさん)が使えそうな気もするが、さて。
マンションのエレベーターで階上の人とバッタリ会う。
挨拶してから、さらに話しかけられた。
何かと思ったら、スポーツカーの件。
前からエンジン音がうるさくて、マフラーにバナナでも突っ込んでやろうかと思っていた。
その持ち主だったのだ、この人。
ううむ、謝られたら何も言えず。
また、途端に許す気になるから自分でも不思議。
サンデー毎日で連載されているコラム、『牧太郎の青い空 白い雲』がネットにも掲載してあったので読んでみた。
インターネットのサイトに「不倫相手の妻を殺して」と依頼して逮捕された、女性救急隊員の事件の事を取り上げていた。
要約すると、「恋は(不倫は)盲目であることは分かる」、しかし「今回は“恋は盲目”ではなくて“ネット盲目”……それが哀しくて哀しくて仕方ない」という内容。
まぁ、切り口としては面白い。
しかし、通して読んでみると良く分からない話の展開。
ネットが登場するまでは、人間は実生活の中で、人相、目つき、動作全般を見てコトの善・悪を判断していたという。
うん、まぁそうね。
そして、それは難しい作業だと付け加えた上で、それでも自分で判断しなければ生きていけないと論じる。
そこまでは大いに同意できるし、続く「ネットが出来てからというもの『自分で判断するのが面倒だ』という人々が増えた」という感じ方は、私にも共感できる事だ。
なにかというと、自分で調べる前に尋ねてくる人が多くて、「まず調べなさい」と何度口にした事か。
ところが、ここから牧氏の論旨は一気に飛躍する。
出会い系サイトを持ち出して、「どこの馬の骨だか分からない人物、もしかすると殺人鬼になってもおかしくない人間に付いて行ってしまう。何も考えずに……実に危うい」とか言うのだ。
で、今回の事件を起こした救急隊員の女性はネットに逃げ込み、「ネット盲目」になっていたのではないかと論じて、恥ずべきは『不倫』ではなく、思考停止の『ネット盲目』と締めていた。
え? え? え?
自分で原稿を書きながら忘れたのか?
「不倫相手にだまされたのだろう」と書いてる通り、実際に会ってからも相手を見極めることはできなかったという事ではないか。
ネットで自称探偵を信じたのもまた、“恋は盲目”だからではないのか。
この女性は借金までして依頼料を支払ったそうだが、そのお金を他に使えば別な恋や不倫だってできたのに、不倫相手の妻を殺す事しか考えられなくなった。
それは、「自分で判断するのが面倒」だった訳ではなくて、やはり“恋は盲目”だったという事だろうに。
本文の後半には、ネットがやがてはテレビや新聞では太刀打ちできない最強のメディアになるかもしれないが、ネットの情報は何のチェックも受けてない事が、ネットの致命的な欠陥であると書いてあった。
そこからすると、そもそも論じたい話が別物で、持ち出した話と合わなかったのだろう。
その事に気づいていないから、こんな変な話の展開になってしまったのかもしれない。
最後の最後に、「ネット特有の『イエスかノーか』の短絡的二進法にはまっていないか。二進法を巧みに利用する政治手法にだまされていないか。考えよう。自分で考えよう。」とあった言葉は、そっくりそのまま執筆者に返したい。
チェック体制があってもなお誤報や捏造が既存のメディアから無くならない以上、ネットにはチェック体制が無いから信頼できないという主張は、短絡的な二進法の思考だ。
≪育児日記≫
今日は、ちょっと次郎を連れて川口駅の方まで行った。
歩けるようになったので、ちょっと行ってみようかと思ったからだ。
そごうのデパートをちょっとのぞいて、特に買う物とかは無かったけど、お昼を14:00過ぎくらいに食べた。
喫茶店っぽいところが中にあったので、そこでサンドイッチとカフェオレを頼んだ。
次郎にも少し食べさせた。
とりあえず、ベビーカーに次郎を乗せてったが、なかなか乗ってくれないようになって困った。
もう、歩きたくて歩きたくて仕方が無いらしい。
帰ってきた時は、とてもくたびれた。
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◆9月22日(木)/2005年◆
今日は小雨模様。
微妙に暑く、微妙に寒い。
咽喉の調子が悪いと、患者さんが訪れた。
公民館でカラオケをしたらしく、高い音が出にくいと。
そして、明日も歌うのでなんとかしてほしいと。
それでしたら、うちに良い物がありますよ。
案内したのは、春鶯丸(しゅんけいがん)。
別名、『響声破笛丸(きょうせいはてきがん)』と呼ばれている物である。
でも、声嗄れしてるなら咽喉は休めた方がいいですよ(苦笑)
お客さんから、シッカロールの事を尋ねられる。
アスベストが混入しているという報道があり心配だと。
報道されたのは8月以前だから、今頃ですかという気がしないでもない。
とりあえず不安は取り除いておかなければ。
そもそも、シッカロールにアスベストが混入しているというのは、2つの誤解からくる間違った情報。
確かに1987年に一部の製品からアスベストが検出された事があるが、これは事故であり、その後に国内で販売される製品はアスベストの混入が無い事を確認するよう義務づけられるようになった。
これが1つ目の誤解。
もう1つの誤解は、主成分のタルクの性質を誤って認識している人が、勝手にアスベストと同じだと思い込んだため。
タルクとは、滑石(かっせき)という粘土鉱物を粉砕して作られる粉末で、皮膚に対する付着力に優れ、同時に滑りを良くするため化粧品などに用いられるようになった。
そしてこのタルクは、加工性や耐熱性などにも優れ、アスベストと共通している点がある。
しかしアスベストは、蛇紋岩(じゃもんがん)や角閃石(かくせんせき)が繊維状に変形した天然の鉱物で、ここから石綿とも呼ばれており、やはりその加工性と耐熱性などに優れているため、建築資材や電気製品、自動車や家庭用品などに広く使われるようになった。
さて、お立会い。
どちらも鉱物から加工された物であるが、決定的な違いは形状が異なる事である。
タルクが薄片の形状をしているのに対して、アスベストは針状の形状をしている。
だからアスベストは呼吸器から吸い込むと、肺の内側に刺さり中皮腫や肺癌を引き起こす。
一方、タルクのような形状の鉱物は、肺に到達したとしても痰に包まれて体外に排出されるため、害になりにくい。
『週刊金曜日』ブックレットの『買ってはいけない』で、正露丸の成分であるクレオソートが体に悪いと指摘して話題になった事があったが、あれなども医療用のクレオソートと、工業用のクレオソートの違う物がある事を執筆者が知らない事から生じた誤解であった。
雑貨の行商(?)が来訪。
スーツを着た営業マン風であり、何かと思ったら文具を販売しているという。
それも、ただの文具ではない。
手品のように、ちょっと不思議な開閉をする筆箱とか電卓とか。
ものすごく、役に立たなそう(笑)
個人的には好きなんだがなー。
ここで買って味をしめられても困るんである。
残念ながら、お引取り願った。
でも、ちょっと欲しかったな。
興和株式会社の営業マンが来訪。
整腸剤の『ザ・ガード』の売れ行きが予想以上に良く、うちから注文した分をいったんキャンセルさせてもらえないかと相談される。
個人的には、そんなに力を入れてないから構わないですけどー(苦笑)
一応は、指名で買いに来る患者さんの分は確保しておきたいところ。
小さいパッケージの方は融通できるそうなので、いざとなれば小さいのを2つ合わせて割引とかにするか。
とりあえず、ここで恩を売っておいても良いかなと了承した。
帰った後で、パートのNさんと「興和も商売下手だねー」と話したり。
営業マンの話では、テレビCMも本数を減らすそうだ。
うちとしては、この品不足の間に求めに来た患者さんに、別な漢方薬を売り込むチャンスではあるのだけれど、果たして。
咽喉の違和感の相談で患者さんが来店。
痛いのではなく、両側から締められる感じという。
緊張性であれば、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が適応しそう。
しかし、頭痛もして、それが肩から張っている感じだとも。
むむー、それなら五積散(ごしゃくさん)も合いそうな気がする。
両方案内したら、両方をお買い上げいただいた。
ただし、生薬成分がかぶっているので、まずは咽喉の違和感から解消しましょうと半夏厚朴湯の方を先に飲むように勧めた。
お母んは、E堂の通夜へ。
お香典をどうしようとか言っていたのだが、薬剤師会から代表で行ってくれと頼まれたとか。
「香典出さないで済んだわ」
そうね(^_^;)
皮膚炎の相談を患者さんから受けて、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)を案内。
しかし詳しく話を聞くと、皮膚が乾燥気味で、今はファンデーションで分かりにくいが顔色も良くないという。
そうでした。
この化粧というのも、症状を見誤る原因の1つ。
気をつけなければ。
乾燥を治すために、当帰飲子(とうきいんし)に変更。
それから、サプリメントとして甘草やモロヘイヤを飲んでいるという事が分かった。
あう、あまり良くないですねぇ。
肝臓の負担になるばかりだし。
肝臓が疲労すると、アレルギー症状が出やすくなる。
さらに、お酢も飲んでるという話。
ますます、ダメです(^_^;)
お酢は胃を悪くするし、やはり肝臓を害する。
あれは健康な人が健康を維持するための健康法なのである。
もし飲むとすれば、お酢を何かで割るというよりは、別な飲み物にお酢を少量くわえるくらいで充分。
ちゃんと調べないと、悪い物に悪い物を重ねるという健康法を選んでいるなんて事に。
電話で患者さんから、明日病院に行くので薬をヨロシクと言われる。
明日はお休みですが。
「えっ、なんで?」と患者さん。
お彼岸です(・。・;
うちは開いているけれど、病院は休みかと。
お母んに夕食に誘われて、近所のイタリアレストランにパスタを食べに行く事に。
食費が浮くのだから、こんなに良い事はない(⌒▽⌒)
なのに奥さんが、テーブルマナーがなってないとかお母んに言われてヘソを曲げる。
「どーせ、私はガサツですぅ!」
こんなところで、嫁と姑をやらないでくれ。
お母んの奢りなんだし(笑)
次郎は、レストランに入ると美味しい物を食べられると学習したのか、以前のように泣き喚いたりしなくなった。
テーブルの上をガチャガチャと荒らしたりせず、とりあえず目の前の皿に入れられた分だけを、手づかみでワシワシと食べる。
しかし、食べ終えると飽きたらしく、椅子から降りたがるので降ろしたら、他のテーブルの人たちに挨拶回りを始めて困った。
≪育児日記≫
今日は、夕飯を外に食べに行った。
義母が誘ってくれたようだ。
最初、ジョナサンのつもりだったらしいが、そこには行かずパスタ屋さんに行った。
もちろん次郎も連れてで、やはりジッとしてなくて、慌しかった。
そのせいか、義母とちょっと言い合いになってしまったりした。
私自身、いろいろ次郎の世話をしているのだけど、義母は何か私に対して、「気が利かない」と強調するので、ちょっとムッとした。
旦那は、「奢ってもらってるんだから」みたいに言って、静かにしててという感じだ。
それにしても、次郎は椅子に座らせておくとうるさくて、そんな訳で歩かせると店の中でグルグルと。
………小皿を回さないで、先に1人で食べ始めたりするからだよ(^_^;)
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◆9月23日(金)/2005年◆
今日は、コンベンションBである。
朝食にキムチヤキソバを食べたら胃が痛い(^_^;)
八王子に向かう途中、中央線が遅れているという情報が電車内で流れてヒヤヒヤ。
とりあえず定時に到着できてホッ。
参加者の出迎えなので、私の担当が。
改札口周辺を見回したが、それらしい人が見つからず、もしかして参加者ナシかと思ったら、見つける事ができた。
出発時間になり、会場に向けて歩き出し案内。
心配していた会場のエレベーターはスムーズに乗れて良かった。
実は今日は体調が最悪。
花粉症が出てしまって。
一応、香蘇散(こうそさん)を持ってきて、ガバガバ飲んでいたのだけれど。
この香蘇散、効能書きには花粉症は無いが、花粉症は胃腸の働きと密接な関係があって、私は重宝している。
特に、鼻と目がむず痒くてクシャミが止まらない時に。
ゲームで同席した参加者の人には、迷惑をかけてしまったかもしれない。
あんまりクシャミをしないで済むように、代謝機能を意識的にダウンはさせたのだけれど。
花粉症は免疫反応。
基本的には外部からの異物に対する攻撃を、誤って自分の体に対してもしている訳で、他の疾患と違い抵抗力のある人、あるいは元気な時の方が反応が強くなる。
だから、体を鍛えてるはずのスポーツ選手の中にも花粉症の人が多い。
逆に言えばつまり、代謝機能が落ちれば症状は緩和されるので、それを意識的にやれば楽になるという訳。
呼吸数を少なくして、心臓の鼓動を弱めて、全身の力を抜く。
いわば、寝ている状態に近い。
もちろん代謝機能を落とすと反射神経や、歩くなどの運動機能も落ちるが、寝ている状態に近いため逆に思考力は研ぎ澄まされる。
この簡単な方法で楽になるのに、どうして世の花粉症の患者さんたちは、これをしないのだろうと不思議に思う。
でも、同じく花粉症の友達に言うと、そんな事できないって言われるんだよねぇ。
ちょっとした練習なんですが。
さて、今回プレイしたのは黒井さんのGMで、『無限のファンタジア』というゲーム。
http://t-walker.jp/mugefan/
このゲームは、プレイヤーキャラクター全員で1つの旅団というのが前提だそうで、まずその旅団の目的を決める。
旅芸人か、トレジャーハンターか、はたまた世界制服を狙う悪の結社かなど。
世界征服して平和な世界を作ろうとしていたら、どうなんだろう(・_・)
そして、旅団のポリシーを決めてゲーム中でポリシーに関するポイントを稼いでいくらしい。
で、皆で選んだポリシーは“協力”だった。
ああ、私に一番欠けてる物だ(笑)
個人個人のプレイヤーキャラは自分で決めても良いと言われたけれど、あえてダイスを振って決めたら、エルフの狂戦士。
そのうえ、リザードマンで筋骨隆々という設定になったので、名前を『鋼の筋肉戦士ダン』と名づけて、決めセリフは「俺の筋肉を見ろ!!」とした。
こういうキャラはやったこと無いなー。
ちなみに、旅団名は『トカゲのしっぽ団』になった。
なんだかなぁ(苦笑)
裏設定として、ポリシーが“協力”だから、代々の団長は仲間をかばって死ぬんだと冗談を言ったり。
それが旅団の名前の由来だと。
そして、準備がてぎたところでゲーム開始。
あっ、途中でコンビニで昼食を買ってきたんでした。
なんか、体調悪くて食事の記憶が無い。
今回のゲームの物語は、ある村に盗賊が現れて、村の宝として隠されている特別な弓が狙われており、助けて欲しいと依頼を受けたところから始まった。
ところが、GMが操るところの村長の話によれば、その弓は村には必要の無い物らしい。
ただ、魔力を秘めた弓だから大切に保管しておいてくれと何者かに頼まれたようで。
だったら、その弓を壊してしまえば盗賊に襲われる理由が無くなっていいんじゃない?
いきなり、物語の進行を止めるという暴挙で協力しそうになる私たち(笑)
ゴメンネ、黒井さん。
でもまぁ、報酬は貰えるようだから、依頼主の意に沿うように弓を守りましょうと決まる。
そしてやってきた盗賊御一行様。
これがめっぽう弱くて、卑怯な事に、弓の隠された洞窟の封印を解く事ができる村娘を人質に取られてしまった。
「この娘を助けたければ、弓を渡せ」と脅迫される。
あれ?
村娘が殺されたら、封印が解けなくて弓は手に入れられない訳だよね。
私たちが受けた依頼は、弓を守る事。
村娘が殺された方が好都合だぞ(笑)←ヒデェ
それを指摘すると、盗賊のボスが折れて、一緒に洞窟に入る事になった。
弓さえ守れればいいんだから、いったん渡すフリをして倒してもいいんだよねと、さらに卑怯な事を考えてしまった。
洞窟の封印を解いた事で、村娘は、ますます用済みに。
しかし、簡単には事は運ばない。
洞窟の中でモンスターに出会い戦闘開始。
これが意外に手こずる。
まるでラスボス戦のよう。
辛くも勝ち抜けて、なんとか弓を手に入れたら、盗賊団にまんまと弓を奪われてしまった。
クソッ=3
しかし、物は考えよう。
これで村に物騒な弓は無くなったんだから、これからは平和に暮らせますよ。
と提案してみたのだが、ダメなんだと。
しょうがねぇなぁ(笑)
ところが、盗賊団は盗賊団で、弓を持っていたために他のヤツラから狙われて、私たちの旅団に返しに来た。
時間的な都合とも言う。
とにかく弓を取り返せて、メデタシメデタシ。
ゲーム終了後に参加者と少し交流し、帰りを見送ってから会場内の採寸をした。
ちょっと机の配置を考えないと、今後参加者が増えた時に対処できないため、それを考える土台に。
実際にテーブルと椅子も動かしてみたところ、この狭い部屋だと結構難しいですなぁ。
『月の宴』で打ち上げ。
http://www.monteroza.co.jp/new_www/gyotai/tukinoutage/tukinoutage.html
初めて入った店だが、雰囲気的には好き。
庭のようなデザインの内装とか。
料理も、創作料理が目に楽しい。
ただし、味に驚きは無い。
この組み合わせなら、こういう味になるだろうという予想の範囲。
それだけに、ハズレが無いのが安心である。
つい飲み過ぎ食べ過ぎて、予想以上に値段が高くなってしまったが。
もう少し考えて注文すりゃあ良かった。
今日のゲームに関しては、黒井さんがGMとしてはちょっと行き当たりバッタリ過ぎた事が残念。
意地の悪い提案をするプレイヤーも悪いのだけれど、肝心の弓が村にとっては必要無かったり、人質になった村娘もプレイヤーキャラクターと接点が無いもんだから、助ける必然性が無かったりで、動きにくかった。
武井くんからは、途中の戦闘が長引いた点について、途中で切り上げる判断をするべきだったと助言。
そして武井くんから私には、やった事の無いキャラをするのは良いけれど、それで動きにくくなってるのが良くないのではないかと指摘された。
そうなんだよなぁ。
TRPGを始めた頃は、やはりヒーローになりたくて、そういうキャラを増産していた。
そのうちに、もっと自分に近いキャラ、つまり分身を動かすのが楽しいと思うようになり、今は自分に無いキャラをやる事に面白さを感じている。
ところが、自分に無いもんだから、動きに困ってたり。
これからの課題ですな。
それから、現状ではコンベンションが赤字経営状態なため、今後の渇入れの話も。
でも、珍しく日本酒を飲みすぎたのか、疲労が溜まっていたのか、現場責任者の武井くんが先に酔い潰れた。
私も飲み過ぎてヘロヘロ~。
心配なので、タクシー乗り場まで武井くんを見送った。
家に帰ってから、まったりとチャット。
出会い系サイトを利用した事の無い私だけれど、『リンクの大冒険』にだいぶ登録されている。
http://www.kitazono.jp/link_index.htm
私は基本的にサイトに貴賎は無いと思ってる人間なので、ルールを守ってる限りは登録を認めている。
しかし、けっこう姑息な人もいて、完全に出会い系サイトなのに医療関係だの薬局・薬店のカテゴリーに登録しようとする輩がいる。
うちのサイトのように、薬局のフリをして(?)ゲームや写真なんかのコンテンツがあるのと同じく、そういうコンテンツを持っているかを念のために確認しに相手サイトに行くのだけれど、例外無く置いてなどいない。
そういうサイトは、登録せずに片っ端から削除している。
アダルトカテゴリーには、アダルトサイトの検索エンジンもあり、行ってみたら「死体」というカテゴリーに、出会い系サイトが登録されていた(笑)
想像するに、出会い系サイトの運営者が自動登録のプログラムを使ったか、アクセスを増やすために関係の無いカテゴリーにも登録したのだろう。
「死体と出会うのか(´Д`)」とI氏。
そりゃ怖いわ(苦笑)
そういや逆のパターンで、『リンクの大冒険』では自動車販売とかのサイトがアダルトショップに登録されていたな。
最初の頃は親切心でカテゴリーの変更をしてあげてたけど、面倒になってやめたヽ( ´ー`)ノ
これもおそらくは、「ショップ」というカテゴリーに自動登録するように設定していて、まさか薬局のサイトの検索カテゴリーにアダルトがあるとは思わなかったんだろう(笑)
それからI氏、「貧乏人限定とか、ニート限定とかの出会い系は無いのかナァ」と言っていた。
あはははははは、あってもいいよねぇ。
ニート限定で、家に引きこもって家事だけでもやってくれる人募集とか。
別にニートがいてもいいし。
文字通り閉じこもっててくれれば。
なまじ社会と接点を持とうとして迷惑かけられる方が嫌。
いつだったか、引きこもってたヤツが女の子を殺した事件があったし。
確か母親が、社会復帰させるために塾に通わせるようにしたとかって。
余計な事するなよと(笑)
「そういえばこの間の日曜に、アキバでヲタク同士の刺傷事件があった」とI氏に教えられた。
なんでも、エロゲキャラに対する考え方の違いがケンカの原因とか。
そんな事件がありましたか(笑)
場所は、ソフマップの店内だったらしい。
いいね、普通はエロゲーのコーナーでは静かになるもんだけれど、話を交わしていたのね(笑)
ネットでは、腹立たしいニュースの記事を見つけた。
兵庫県尼崎市の市立尼崎高校のサッカー部員が5~7月にかけて、集団でスポーツ用品店で万引きを繰り返していたそうで、事態を把握した学校側が30人以上を17日から自宅待機としているというもの。
学校の説明によると、主に休日の練習や試合の後に、2~8人連れで神戸市や同県伊丹市のスポーツ用品店に行き、アンダーシャツやスパイク、バッグなどを盗んでいたそうだ。
見張り役を置く事もあったというから、悪質の度合いは高い。
にも拘らず、学校としては反省文を書かせて学校に復帰させる予定という。
この記事を読んで思った事。
え?
反省文だけで済ませるってナニ?
万引きは人殺しと同じだよ。
店は生活かかってるんだから。
ちゃんと警察に引き渡さなきゃ。
でもって、推定無罪の原則に従って、罪が確定してから退学とかの処分をしてやらないと。
こういう奴らは、人生の落伍者にしてやらなきゃイカンでしょう。
校長は「遊び感覚で、犯罪という意識が薄かったようだ。人間教育をおろそかにしたつもりはないが、結果的に浸透していなかった」とコメントしていた。
犯罪という認識を校長が持ってるなら、やっぱり彼らを犯罪者として裁かれるように手続きを踏むべきだと思うんだけど。
一方、こんな事件のニュースも。
迷惑駐車を郵便局員にとがめられたと思いこみ、腹いせに息子らにパチンコ型のゴム銃で郵便局のガラスを割らせたとして、その母親が実行役の2人の子供とその友達ともども逮捕されたそうな。
年齢的には、子供といっても中高生くらい。
警察の調べによると、母親は16日の昼頃に自宅と郵便局の間の路上に駐車していた車に迷惑駐車を注意する張り紙をされた事に腹を立て、郵便局員に貼られたと思い込だという。
で、逮捕された母親は「やったれとは言ったが、(郵便局を)狙えとは言っていない」と供述しているとか。
愉快な母親だ( ̄▽ ̄)
ただ、被害に遭った郵便局では9月に入ってから2回ビー玉でガラスが割られた他、現場周辺でも7月から家の窓ガラスが割られるなどの被害が計10件も相次いでいるそうだ。
そして、逮捕された子供たちは「数回やった」と供述しており、余罪がありそう。
迷惑な子供たちだ。
そしてこれは、やりきれない事故のニュース。
今日の午前10時25分頃に、茨城県鹿嶋市荒野の沖合の海で男性が行方不明になった、と110番通報があり行方不明になっているらしい。
その男性は、小学生の長男とその友達5人を連れて海に出かけ、水際で遊んでいた2人が流されそうになったため助けに入り、そのまま流されてしまったそうだ。
ちなみに2人の子供は、サーフィン中の3人の男性に助けられた模様。
問題は、周辺の海岸は遊泳禁止だった事。
事故当時の周辺海域は風速6m、波の高さも5~6mあったようで、数字的なデータでは一見それほど危険では無さそうだけれど、周辺には砂の浸食を防ぐためのコンクリート構造物が海岸から沖合百数十メートルまで突き出してお、この構造物に波が当たり沖合に向かって急激な流れがある危険な場所として、近所の人たちは知っていたようだ。
被害者の居住地は分からないけれど、少なくとも遊泳禁止の理由は考えるべきだったろう。
そこからすると、ゴメン、同情できんわ。
せめて子供を死なせなかったのが救い。
≪育児日記≫
今日は、旦那はスネークアイズだ。
薬局には早めに行った。
次郎は店内をグルグル歩き回っていた。
私自身、朝早く起きすぎてしまったので、何か変な感じだった。
だから次郎を見ていても、何か疲れていた。
義母が、お客さんが来ない時は見てくれていた。
それから畳の部屋に上がると、いつものように物をほうり投げるし、勝手に転倒したりして危なっかしかった。
飽きると泣き出してしまって大変だったので、この日は早々と帰った。
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≪通巻31号≫
映画評『キル・ビル』/テレビ評?『開運! なんでも鑑定団』/神経性の食道狭窄━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★彡☆-=★彡 それさえもおそらくは平凡な薬局 ★彡☆-=★彡
≪通巻31号≫
提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
編集 : 北村俊純
窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
※10月25日(土)……映画評『キル・ビル』
※10月26日(日)……テレビ評?『開運! なんでも鑑定団』
※10月27日(月)……神経性の食道狭窄
************************* 今回の平凡な日記 ***************************
◆10月25日(土)/2003年◆
今日は、奥さんの妹さんが上京してくるという事で部屋の片付け。
昨日の内にしておけよという感じではあるが、私は夏休みの宿題は最後の日にやるタイプなので。(より正確には、夏休みが明けてからやっていたが)
私の座っている周りには、本が山積みで、それこそ文献やら漫画やら書類やらが雑多に置いてあり、特にエロ本は目の届かない所に仕舞うように奥さんから念押しされる。手近な所にある方が使いやすいのに。(ナニにだ?)
本の方はあらかた本棚に、書類は段ボール箱に、エロ本は押入れにと片付けて、じゃあコルクボードに貼ってあるヌードポスターもはずしておかなきゃならないかと思って訊いたら、「それくらいならいい」と言われた。基準が良く分からん。
倉橋のぞみのヌードポスターなのだが、胸が無いからいいのか(笑)?
http://www.kurahashinozomi.com/index.shtml
倉橋のぞみといえば、Aカップのモデルとして有名(?)で、3年ほど前に久しぶりに写真集が刊行された時には、同じくファンの友人たちと、「やっぱり倉橋は胸が無いのがいいよね」とか「胸が出てたら倉橋の魅力が台無しだよ」と、大変失礼な感想を漏らしたものである。
……って、何故に力説している。>俺
巨乳アイドルが跋扈(ばっこ)しているから、判官贔屓(はんがんびいき)というヤツかもしれない。(日本語誤用)
妹さんは新宿駅に午後に到着するという事で、ひとまず迎えに出かけたが、やや早く出かけ過ぎて2時間ほどの余裕ができてしまった。
それなら待つ間に映画を1本観ようと、映画館でちょうど時間の合うものを物色。
そして、観たのが『KILL BILL(キル・ビル)』。
http://www.killbill.jp/
今年最高のバカ映画と前評判が高い(?)この映画、私はてっきり物好きしか観ないだろうと思ったら、行列ができていて驚いた。
「こんなに物好きがいるのか!?」(自分を棚に上げて)
いつもならば、以下はネタバレなので、これから観る人は読み飛ばして下さいと言うところだが、バレて困るような深い内容もストーリーも無い(笑)
なおかつ、今回の作品はクエンティン=タランティーノ監督の好きな映画をコラージュして創ったような作品なので、ネタを知っていた方が楽しめるかもしれない。
それでも、なんの情報もナシに観に行こうと思っている人は読み飛ばしていただきたい。
ただし、ネタバレ警報は発令しません(笑)
一応ストーリーらしきものは、ヒロインのザ・ブライド(ユマ=サーマン)は、かつて史上最強と云われた暗殺者だったが、組織を抜けて普通の生活をしようと結婚することを決めた。ところが自分の結婚式当日に、元ボスだった男とその部下、つまり元の仲間たちに襲われて、夫とお腹の中の子供を殺されてしまう。自身も重傷を負い5年もの昏睡状態から目覚めたブライドは、復讐の旅に出る。
中身が無いとはいえ、テーマとしては重々しい。少なくとも、このテーマに縛られて観ると、数々の残酷なシーンは、ひたすら残酷にしか見えず不快感を覚えるかもしれない。なにしろ、血飛沫(ちしぶき)に次ぐ血飛沫、腕が飛ぶ足が飛ぶ首が飛ぶ、画面めいいっぱいに死体と血の海が広がり、アメリカ上映版では血の色を黒く加工したくらいだ。
しかし、監督自身が「ここまでやれば笑えるだろう?」と語っているように、フィクション(つくりもの)と思って観れば、腹を抱えて笑うのが精神衛生上もよろしい。
そして、飛行機の機内の座席に刀を置いておくホルダーがあったり、何故か日本料理屋の青葉屋にはステージがあったりと、思いっきり“間違えた日本像”も、「知らない」んじゃなくて「知っててやっている」ところがニクイ。
間違った日本が描かれた映画の代表としては、日本軍が野外で陣幕を張って軍議を開いていた『パール・ハーバー』や、自衛艦の中に畳部屋があった『コンタクト』などがあったが、あれは完全に取材不足による“いい加減”なせい。
ところが、タンティーノ監督は自分が好きになった日本映画からのイメージを“大好きだから”やったという。
その“大好き”として取り入れた日本映画が、『修羅雪姫』(2001年版にあらず)、『吸血鬼ゴケミドロ』、『バトル・ロワイヤル』、『攻殻機動隊』などなど、どれもこれも日本国内での評価はあまり高くない作品ばかり。
まるで、浮世絵が海外に持ち出されて海外での評価が高まってゴッホなどの有名な画家が自分の作風に取り入れたかのようで、日本人としては喜んでいいのやら、複雑な心境ではある。
さて、なんとか真ん中の前の方の席を確保して始まるのを待つだけという段になって、奥さんがお腹が空いたと言い出した。
私は、映画館で観る時には物を食べるのは大嫌いである。自分がされると嫌だから。
しかし、ちょっと考えてみると、今回の『KILL BILL』は場末の映画館でポップコーンとコーラを手にして観るのが正しいような気がしてきた。
奥さんのためではなく、ここは“映画を観る”という行為を演出するためにと買う事にした。馬鹿だね、どうも(苦笑)
そして始まると冒頭に、ショウ・ブラザースのタイトルが出て椅子からズリ落ちそうになってしまった。いきなりコレかい(笑)!!
続けて深作欣二監督に捧ぐという字幕が現れ、フランク=シナトラの娘ナンシーが歌う『バン・バン』が流れてくる。
知らない観客は、冒頭から置いてけぼりだろう。
それにしても、「子供の頃のピストルごっこでバン・バンと撃たれたみたいにハートがブレイクしちゃった」という失恋の歌を、本当に主人公が銃で撃たれてるシーンに使うとは、どうぞ笑って下さいと言わんばかりである。
おそらく意図が分かったのであろう、一部の観客だけが笑い声を上げていた。
この時点では私はまだ笑っていいのか戸惑っていたので笑わなかったのだが、その後も普通の映画のように観客が皆でドッと笑うよりは、自分が分かる所でだけそれぞれが笑うという事でいいんだと理解して、遠慮無く笑うことにした。
なにしろ、シーンが変わって、最初の復讐のシーンでは、いきなり「武士たるもの……」と服部半蔵(千葉真一)のナレーションまで入ってしまうのだからたまらない(笑)
で、ストーリーの方を追っても先に書いたようにストーリーは無きに等しいので割愛。ただし、時系列を入れ替えたりしているので単調ではなく、充分に観客を楽しませるための工夫をしている。タランティーノ監督は趣味人だが、職人としての映画監督ではなく、サービス業の映画監督なのだろう。とにかく、自分の趣味を前面に押し出しつつ、「サービスサービス!」というサービス精神旺盛な人のようである。
そんな訳で、以下は印象に残ったシーンの羅列となる。と言うか、私も自分の分かる所しか感想の述べようが無いσ(^◇^;)。
復讐相手の1人である女親分のオーレン=イシイ(ルーシー=リュー)の過去は、アニメで描かれる。いきなりアニメのシーンが挿入された時には、周りの観客からは戸惑いの声も聞こえた。
しかし、今回監督はなんとしてもアニメを入れたかった、いやアニメ作品を手がけてみたかったそうで、わざわざ自分が好きだったアニメ『マッハGoGoGo』や『攻殻機動隊』を製作した日本のアニメスタジオであるプロダクションI.G.を訪ねて依頼したそうな。
その上、ただ脚本を渡してお任せではなく、コマ割りごとの細かな指定をしたらしい。
その甲斐あって、日本製のアニメとも違う、アメリカ人がモノマネしたアニメとも違う、まぎれもなくタランテイーノ監督のアニメ作品を現出する事に成功していた。
こんなモノを見せられては、諸外国から“ジャパニメーション”と祭り上げられて喜んでいる場合ではない。もはや、危機感を抱かなくてはならないと感じた。ディズニーアニメは怖かないけど(笑)
ブライドが飛行機で日本に来るシーン。いかにも作り物な真っ赤な夕日をバックにミニチュア然とした旅客機が飛んでいく。そのチャチさがいい(^.^)
なんでも監督自身がスタッフに『吸血鬼ゴケミドロ』のようにしてくれと指示したそうな。この映画、超低予算で作られた脱力B級恐怖映画で、だからこそそんなシーンしか作りようが無かったんだけど、わざわざ何十億円もの予算をもらっておいて、そんなシーンを再現するかね普通(笑)。
そして沖縄で服部半蔵に刀を譲ってくれと頼み込むのだが、なんとこの服部半蔵に千葉真一という配役、単にテレビシリーズ『影の軍団』へのオマージュかと思ったら、ホントに『影の軍団』の頭領、服部半蔵その人という設定らしい(^_^;
しかも念の入った事に、部下のがま八を演じた大葉健二を今回の服部半蔵の部下に配していた。同じくスキンヘッドにさせて(笑)
今回の劇中で半蔵が「このハゲ!」と部下を怒鳴り、部下の方がブライドに「ハゲではない! 剃ってるだけだ!」と言うシーンがあるのだが、公式サイトのBBS(掲示板)には「笑えなかった」という書き込みがあった。ううむ、やはり知ってる人しか笑えないか。
大葉健二は『コータローまかりとおる!』という映画に天光寺輝彦という、これまたスキンヘッドで出演したことがあり、その時に同じ「ハゲではない! 剃ってるだけだ!」というセリフを言っているのだ。一部の人だけ笑っていたが、知ってて笑ったのか純粋にセリフに受けたのかは謎。
劇中ではブライドを始め、女親分のオーレンやその部下のソフィ=ファタール(ジュリー=ドレフェス)などが珍妙なアクセントの日本語を操り、公式サイトのBBSで批判の対象にされていたが、これもまた監督は意図的にOKを出したようである。
その、たどたどしい日本語に頭がクラクラきてしまい、しまいにはカッコイイとまで思ってしまった。完全に監督の罠にはまってるよ(苦笑)
その辺りのシーン、DVD化の時に日本語吹き替えなどはどうなるのか今から楽しみである。半蔵が英語を喋るシーンでは千葉真一が声をあてるのだろうかとか(笑)
また、オーレンが「ココカラハ英語デオ話シイタシマス」と言って、その後の英語を部下が同時通訳するシーンなど、“言葉の壁”そのものをギャグにしていて、これを観てわざわざ下手なままの日本語を喋らせた事に納得いった。
ところで、この同時通訳のシーン、映画の翻訳業界の女王である(本人はさすがに自称はしていないが)戸田奈津子氏に喧嘩を売ってるとしか思えないんですけど(苦笑)
洋画の日本語字幕では見かけないことの方が少ない戸田氏は、近年ではあの『ロード・オブ・ザ・リング』で日本語字幕を製作するにあたって監修者を付けることを拒否し、誤訳しまくったまま上映という暴挙に出て、原作ファンの批判を受けたためDVD版では一部の字幕を修正したというエピソードがある。
http://www.interq.or.jp/blue/zhenyizi/lor/trans.htm
戸田氏は同じく映画の日本語字幕を製作している清水俊二氏から「映画字幕は翻訳にあらず。日頃から、全ての物事に興味を持ち、雑学博士となれ」と言われた事を今でも忘れられないと語っていながら、やっていない訳である。
それを踏まえて、先の同時通訳のシーンを観ると、監督が「ここは、こう訳してくれ!」とイヤミを言ってるように見えるワケだ。
今回の映画で、なんと言っても記憶に残ったのはオーレンのボディーガードである女子高生の制服を着たGOGO夕張(栗山千明)である。
なんちゅうネーミングやねんと思う名前だが、なんでも『マッハGoGoGo』と、北海道で行われた『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭』に参加した時に夕張を大層気に入った事に由来するそうな。理由が分かっても良く分からん(笑)
栗山千明を起用した理由は、『バトル・ロワイヤル』での彼女の演技に惚れ込んだからだそうで、「彼女がいなければ完成しない」とまで熱を入れあげて今回の出演となったというだけあって、その使い方も揮(ふる)っている。
鋭い刃が複数付いた鉄球(ゴーゴーボール)を鎖でブン回すのだ。最初、この武器は大した事ないと思っていた。鎖で振り回しても回転が遅く、攻撃を見切るのは簡単に思えたから。しかし、これもまた嬉しい裏切り方をしてくれた。
どうするのかと思っていたら、足で蹴ったりしてタイミングを狂わせ、相手の意表を突いて攻撃するのだ。
そして、なんとブライドを追い詰めてしまう。ハリウッド初進出の女優としては、あんまりといえばあんまりな役どころだが、同時に美味しすぎる役である。
それでいて、観ているコッチが「え?」となるほどあっけない殺され方をしてしまう。やはり、タランティーノ監督あなどりがたし。
そして山場のオーレンとの決闘。青葉屋の障子を開けると雪が降り積もっていて(いつのまに)、流れてきた曲が『修羅の花』!!
そこまでやりますか、旦那(タランィーノ)!!Σ( ̄□ ̄;)
この時にオーレンが、高草履を片方ずつ脱ぐシーンがあり、この演出に痺れてしまった。ここまでやられたら、もうただただ呆れて感動するばかり。
今回の映画ではやはり役者陣の殺陣の甘さが観た人たちから指摘されているが、CGを最低限度に抑えてあくまで役者本人によるアクションを見せる事に拘(こだわ)った事に拍手を送りたい。
『マトリックス』以来の、肉体を感じられないアクションなどクソくらえである。
でもって、オーレンの殺され方が絵的に美しくない最後にした事で、キッチリとこの決闘が復讐であった事を表現していたのに脱帽。
その後はパート2に繋ぐシーンとなり、エンディングタイトルが流れた。
この時、エンディングタイトルで席を立ってはいけない。あえて言おう、立つな!!
いや、ホントに。エンディングタイトルで席を立つようなヤツは、家でビデオで観賞していれば良い。好きな所で切れるんだから。
なにしろエンディングでは、梶芽衣子の『怨み節』がフルコーラスで流れるのだ。外国映画なのに!!!
映画館で、客席から拍手が湧き上るのを体験したのは久しぶりである。映画なのだから、演劇とは違い関係者がそこにいる訳ではない。
それでもやはり、拍手を送られずにはいられなくなった気持ちは良く分かる。
そんなこんなで興奮して劇場から出た時には、もう妹さんが到着している時刻だったのだが、どこだかの映画雑誌のアンケート調査に声をかけられ、奥さんが急ごうと言っているのにもかかわらず、つい応じてしまった。
アンケートには、「満足度サイコー、脚本サイテー」と回答。
妹さん、お待たせしてゴメンなさいm(_ _)m
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◆10月26日(日)/2003年◆
午前中は、奥さんが妹さんを連れてお買い物。
女性の買い物に付き合うのは、いかにも大変なので私はお店に。
旦那さんがダニに喰われたというお客さんが来店。
腹部だけが痒くて、塗り薬のムヒが効かなかったとの事。
ダニなのに腹部だけが喰われるというのも不思議。患部を実際に見てみたか尋ねたところ、奥さんは見ていないという。
旦那さんは、とにかく痒みが治まる強い薬をとの事らしいのだが、ううむ、どうしたものか。
とりあえず、頼まれて買いにきているのでは、旦那さんの言うとおりに効き目の強い薬を出すしかない。あまり長くは使わないようにと、一度患部を見てから、また相談に来て下さいと伝えた。
私が売る時に一番緊張するのは皮膚の痒みの塗り薬だ。合わない物だと、余計に悪化してしまう事がある。
ところが、患者さんが気軽に指名して買っていってしまうのも塗り薬。湿疹なのか、虫刺されなのか、あるいは水虫のような菌による疾患なのか、良く確かめてもらいたいと思うのだけれど、痒みでイライラしていると冷静な判断よりも、とにかく痒みさえ治まればと考えてしまうのも仕方の無いことなのかもしれないが………。
午後から出てくるように奥さんに言われていたので、渋々出かけた。
行き先は、川口駅前の川口総合文化会館リリア。
今日は、ここでテレビ東京の『開運! なんでも鑑定団』の出張鑑定のテレビ収録があるのだ。
それに奥さんが観覧の応募をしていて、チケットを入手していたのである。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/
行ってみると、まだ開場1時間前だというのに長蛇の列になっていた。私は早くも疲れてしまった。いや、まぁ興味が無い訳でもないんだけどね。
奥さんと合流して会場に入ると、満席も満席。約2千席がめいいっぱい埋まっていた。
会場に到着したのが遅かった事もあり、3階席まである会場の2階席になんとか滑り込んだ。
まずは市長の挨拶。今回の出張鑑定は、川口市の市制70周年記念事業の一環なのだ。安易な企画ではあるが、経費削減の観点から言えば良い事だろう。
現在の川口市の市長である岡本幸四郎氏は、地元民だから言う訳ではないが、凡百の首長連中の中では、なかなかに有能な人だと思う。前の市長だった永瀬洋治氏が悪すぎたというのもあるが(苦笑)。
なにしろ当選してまず手をつけたのが公共事業の見直し。新規の建設をほとんど白紙に戻してしまい、あり物の施設をフルに活用するように指示したのだ。
そして、なんと言ってもノリが良い。
以前に、市の事業で子供たちに忍者の格好をさせて市内をウォークラリーするというという企画に私が携わった時に、私は蛍光グリーン(!)の忍者装束を着て子供たちの誘導をしたのだが、その実行委員の提案で市長に総大将をお願いしたところ、「やっぱり自分も忍者の格好をした方がいいかね」という事で、当日本当に忍者の格好をしてくれたのだ。やるとは思わなかった(笑)。
で、大抵は退屈な市長挨拶も今回は番組にからめて市が取り組んでいるゴミの分別とリサイクルに触れて、「今年は皆さんが分別したゴミを売って○千万円の売り上げがありました」とか「ゴミも宝になるんです。もっとゴミを出して儲けましょう」と語った。
番組収録前のツカミとしても上手いと感じた。
奥さんも、「なんかハキハキとして元気な人ねぇ」と言っていた。と言うか、その口ぶりだと市長を知らなかったな、お前(笑)
そして本番が始まる前には、ADさんが出てきて拍手の練習。やはり、こういう事をやるのね、と付き合う。
そして、拍手の練習が終わったら、続いて「オオォォ!」というドヨメキの練習をしますと言われた(笑)。
いやぁ、拍手まではいいけど、なんにも無いのに驚きの声を上げるというのは難しいな。ナニゴトも経験である。
その練習も終わって、いよいよ収録開始。
……かと思ったら、その前に司会者である松尾伴内氏の挨拶があった。収録前に観客のテンションを上げようとするのだが、いかんせん2千席は1人では(プラス、アシスタント1名)会場として大きすぎる。ちょっと気の毒である。
今回のアシスタントの名前は失念。鑑定士は中島誠之助氏と安河内眞美氏の2人だった。という事は、今日のメインのお宝は焼き物などの陶芸と、書画などの掛け軸だろう。
詳しくは本放送までは公表する訳にはいかないので、大まかな感想のみ。
放送は関東圏で12月2日(火)だそうである。
まず驚いたのが、依頼人1人にかける時間の長さ。15分~30分はかけていた。それも、鑑定している間の時間稼ぎではなく、お宝の由来についてなどの云わば前フリだけで10分以上を費やしている。
本放送では、カットしているのだろうとは当然考えていたが、ものの1~2分だから実際も5分程度だろうと思っていたので、こんなに長いとは思わなかった。
依頼人の方はテレビ出演に関しては素人だから、少しでも多く喋らせて面白そうな場面を拾っておこうという事なのだろう。
そして私が一番興味深かったのは、そうやって依頼人がトークをしている間、鑑定士が何をしているのか。
中島氏は、もうニッコニッコして依頼人のトークに頷(うなづ)き、実際はどうだか知らないが話を聞いているふうに見える。
対して安河内氏の方はというと、あからさまに退屈そうで「早く終わらないかしら」と言っているかどうかは分からないけれど、全身から退屈オーラを放っていた。依頼人が喋っている間、ずっと下を向いているか、ときおり自分の服を整えていたりする。
その2人の違いは、鑑定の仕方にも現れていて、中島氏はいずれも興味深そうに観察するので、鑑定額が上がるのか下がるのか予想がつかない。
しかし、安河内の方は明らかに素っ気無く観て席に戻る時と、じっくり観察する時とで、鑑定額がどうなるのか予測できてしまう。
そして鑑定後のコメントも、中島氏が金額が上がった時にも下がった時にも、依頼人が喜ぶであろう言葉を添えたり慰めの言葉をかけたりするのに対して、安河内氏は容赦が無い(笑)。
番組サイドの方で、そういう演出を依頼しているのかどうか。依頼しているのであれば、中島氏も安河内氏も大した役者である。
ただ、個人的には私は“客商売”の観点で捕らえてしまうので、やはり中島氏の方が好感が持てる。
もし本当に自分は鑑定だけでタレントじゃないと思っているのであれば、安河内氏は番組の出演依頼を断ればいいんじゃないのと思ってしまう。鑑定がシビアなのはいいとしても、依頼者の話を聞かないという態度は演出というよりは、素の様な気がするのだけれど、ホントのところどうなのだろう。
愛想が良ければいいというものではないが、普通に客商売で考えたら失礼としか思えない。
そんなこんなで、予想していたよりは休憩ナシで2時間というのは長く感じて少し疲れた。
ただし、この疲れはどうやら風邪の前兆だったようである。
終わってから、奥さんの妹さんを新宿まで送って帰宅。
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◆10月27日(月)/2003年◆
夕べ、夜中に寒気がして目が覚めた。
気温が下がったからかなとも思ったが、布団を被っても寒いので、悪寒に間違いないだろう。
無汗で悪寒がするような風邪のひき初めには、やはり葛根湯(かっこんとう)である。
ところが、家の常備薬のケースを探しても、葛根湯が見つからない。おかしいなと思い、他の漢方薬を仕舞ってある袋なども漁ってみたが、見当たらない。
見当たらないはずである。虚弱な私は、普段は葛根湯など使わないのだ。だから、家には置いていない。
グハァッ! と血を吐いてる場合ではない。(血など吐いてないだろう。>俺)
さりとて、まだ汗の出ていない時の風邪に何を使ったもんかと、夜中に目覚めた朦朧とした頭で考えても思い浮かばない。
「そうだ、自分の所のホームページを見れば載ってるじゃん」とパソコンを立ち上げた。すぐ近くの本棚にある、漢方薬の処方一覧を見る手間が面倒臭かったらしい(苦笑)。
そして、見つけたのが香蘇散(こうそさん)。香蘇散ならば、たくさん置いてある。
そう言えば、香蘇散の効能は「胃腸虚弱で神経質な人の風邪の初期」。私はいつもは、アレルギー性のクシャミや湿疹という、適応外の目的で使っていたので、すっかり忘れていた。
普通は、香蘇散なんて効き目が弱くて、お店で売る機会などもほとんどない。
その香蘇散を飲んで寝なおすと、明け方近くになって今度は寝汗をかいて目が覚めた。どうやら、効いたようである。
一度着替えてから、さらに香蘇散を飲んで、合わせて地竜(ぢりゅう)も飲んだ。
目覚めは快適とはいえないが、とりあえず動けない事もない。汗を流すためと体温を上げるためにお風呂に入った。
風邪をひいた時には体力を消耗したり湯冷めすると良くないので、お風呂に入るのはあまり人には勧められないが、私のように虚弱体質で自分で熱を出せない場合には、入ってしまうという手もある。
お風呂から上がって、麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)を飲んだ。
お年寄りの場合は、体力が低下していて自分で熱を出す力も不足している。そういう時に使う風邪薬である。うう、年寄りなみの体力(^_^;)
上手くいけば、このまま症状が先に進まずに治るだろう。
肩こりがするという患者さんが来店。
初めは塗り薬だけを頼まれたが、詳しく話を訊いてみると一年中肩こりがするとの事。しかも、職業的なもので、塗り薬を使っても楽になる訳ではないらしい。
それならば、何か別なアプローチもした方が良いと思い、五積散(ごしゃくさん)を勧めてみた。
薬を飲むと胃がムカムカするとの事で、あまり気乗りしないようであったが、肩こりも胃腸の働きが弱い事に起因する可能性がある事もお話ししたところ、一週間分づつの顆粒ではなく、260錠入りの瓶で買っていかれた。
子供が風邪だというお客さんが来店。
子供と言っても、中学生との事。
そして症状を詳しく尋ねると、エヘンエヘンと咽喉が痞(つか)えているようで、鼻水がやや出るものの、熱などはないという。
この時期ならばもしかして……と思い当たる事がある。中間試験である。
テストが近いのではないかと尋ねたら、その通りだとか。
風邪に似てはいるけれど症状が激しくなくて、咽喉が痞えた感じがするという事は、神経性の食道狭窄かもしれない。
「梅の種が咽喉に引っかかったような状態」に例えられる、『梅核気(ばいかくき)』だ。
だとしたら、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が効くはずである。
この漢方薬は、神経を鎮め緊張を解くので、受験シーズンに良く売れる。
もし、エヘンエヘンと咽喉が痞えている感じがするのに強い咳にならず長く続くようであったら、一度この神経性の食道狭窄を疑ってみた方が良い。間違えて咳止めや咽喉の痛み止めの薬などを服用したりすると、かえって痰がからんだりして悪くなってしまう。
それと、今回の場合は数日前に風邪をひいていたのも確かだそうなので、胃と肝を養うために、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を合わせることにした。
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☆締切:2003年10月31日から4日間
~~~~~~~~~~~~~~ ≪読者より一言≫ ~~~~~~~~~~~~
通巻30号より☆面白かった
ちなみに私もキリスト教徒です (^_^#)ゞ
でも、セフレもいるし、酒もガンガン飲むし、不真面目そのものです。(真面目に不真面目をする、というのか??)
わはは・・・・。敬虔なクリスチャンのイメージが・・・・。
(MIKA)
★不真面目な方が他の宗派や無宗教の人たちとの軋轢も少なくていいです。と、言い訳してみるテスト(笑)
余談ですが、よく宗教家や信者で「信教の自由を侵害するのか」とか「私たちには信教の自由があるんです」と声高に言う人がいますが、そういう時には、こう諭してあげて下さい。
「信教の自由は認められているが、宗教の自由までは認められていない」
どういう事かというと、“思想の自由”に置き換えて考えてみると分かります。
例えば「セクハラオヤジは殺してしまえ」と考えたとしても、そう考える事自体はなんら罪には問われません。考えるのは自由です。よしんば、人に語るのも自由でしょう。
しかし、本当に自分の手で殺したら罪に問われます。また、人に勧めたり命令したりしても罪になります。
つまり、“信教の自由”としてどんな宗教を、それこそ悪魔を崇拝する宗教を信仰する事も確かに憲法で保障されています。
しかし、信仰に基づいて行う行為、すなわち“宗教の自由”までは憲法でも法律でも保障していません。
その区別をつけられない人には、一言云ってやりましょう。
「バ~カ(⌒▽⌒)」
……争いを誘発してドースル。>自分
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