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  • 双参(そうじん)
    ………冷え症、血色不良、食欲不振、胃腸虚弱、虚弱体質、肉体疲労、病中病後


    効能

     次の場合の滋養強壮:
     冷え症、血色不良、食欲不振、胃腸虚弱、虚弱体質、肉体疲労、病中病後

    用方

     1日2回服用して下さい。  大人(15歳以上) 1包
     7歳以上15歳未満 2/3包
     4歳以上7歳未満 1/2包
     2歳以上4歳未満 1/3包
     2歳未満 服用しないこと

    成分

     2包(6g)中
    刺五加エキス・・・・・・300mg (原生薬として3.0g)
    ニンジンエキス・・・・・・364mg (原生薬として4.0g)
    添加物として、トウモロコシデンプン、D-マンニトール、乳糖を含有しています。

    使用上の注意

    1.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本製品の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本製品を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    2. 保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に密栓をして保管してください。
     (3)服用に際しては、添付文書をよく読んで下さい。


    3. その他
     本製品は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。


    製造者:JPS製薬


     

  • ≪通巻0262号≫
    「いつもの事」と平常心を持とう/頭痛に使う漢方薬も多し/子供の事を考えれるのであれば

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      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                    ≪通巻0262号≫
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※1月7日(土)……「いつもの事」と平常心を持とう
    ※1月8日(日)……頭痛に使う漢方薬も多し
    ※1月9日(月)……子供の事を考えれるのであれば
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆1月7日(土)/2006年◆
     朝起きたら、見事に咽喉が痛い。
     奥さんは、私のイビキがうるさかったという。
     ありゃ、それほど扁桃腺が腫れてるのか。
     今日は、Webラジオの収録があるのに~。
     桔梗湯(ききょうとう)響声破笛丸(きょうせいはてきがん)を飲み、ついでに現代薬の消炎鎮痛剤も飲んだ。
     どれか効くだろうというヒドイ飲み方。
     いつもは昼食を兼ねて打ち合せをするので、急いで出たつもりなのだが、遅れそうなためスタッフにメールを入れた。
     すると、スタッフのM嬢から、時間が変更になったはずと知らされた。
     あう、それは知らなかった(;´д`)
     スタジオのレンタル時間に集合という事なので、JR新宿駅南口の『ファーストキッチン』でブランチを摂る。
     昨夜書き上げた構成台本に目を通して、ネタの優先順位をチェックしたりしていたら、結構時間を潰してしまった。
     用意した構成台本のネタも、スタジオ入りする前に何か面白い事があれば差し替えてしまうのだが。
     それでもまだ少し時間に余裕があったから、『ヨドバシカメラ』のホビー館に立ち寄った。
     ここでも何かネタが拾えるかもしれんと自分に言い訳。
     そしたら、面白そうな物を見つけて購入した。
     『おふろDEレール』というオモチャ。
     
     お風呂にレールを浮かべ、そこにゼンマイ仕掛けの車両を1輌だけ走らせて、なんの意味があるのか。
     その無意味さに惹かれたのだ。
     おそらく、これを開発した人は、普通のプラレールを風呂に浮かべてみたりしたのではないだろうか。
     オモチャを買うのに、次郎へのお土産という言い訳も成り立つのだが、対象年齢がまだ達していない。
     私が楽しみたいだけ(笑)
     この後の収録でも使わなかったから、本当に自分の楽しみのためだけになってしまったヽ( ´ー`)ノ
     そんな訳でスタジオ入り。
    「本年もよろしくお願いします」と挨拶。
     構成台本に目を通してもらい、予定していた話をバッサリ切ったり、その場で出たネタを拾ったり。
     それでも、喋り始めたら、また変わる。
     それから、収録の合い間には今後の打ち合わせの事も少し。
     スタッフの中で仕事が代わる人がおり、収録のスケジュールを調整しなきゃならない件や、スタジオも新宿メインで使っていたが、違う場所も探しましょうというような事を。
     今日は、月初めで病院も営業しているため、私は収録後に急いで薬局へ。
     慌しく別れる事になり、話を持ち越しにせざるをえなかったのが残念。
     高齢の母親の相談で、お客さんがいらした。
     疲れやすいという事で、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を案内した。
     しかし、詳しくお話を訊くと、手足が相当に冷えている様子。
     そうであれば、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)も良いかもしれないと勧めたところ、とりあえず両方試してみるという事でお買い上げいただいた。
     S子さんからメール。
     閉店時に、店に押しかけようと皆で画策しているという。
     まぁ、いいですけど(笑)
     排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を買いに、患者さんが来店。
     歯茎の腫れに良く効いたと気に入ってもらえた模様。
     でも、歯科医には足を運んで下さいね。
     そして、本当に友人たちが押しかけて来る。
     閉店時間なのでシャッターを下ろし、血流計で測定したり、ワイワイと。
     昨年入院もしたK氏が極めて正常な結果が出て、Iちゃんが「納得いかな~い!」と。
     しかし、Iちゃんの“元・彼氏”と“元・彼氏だったかな”と“現・友達以上”と“現・不倫相手”が一堂に介するというのは、なんのドラマの脚本だよ(笑)
    「男が途切れないねぇ」とは皆の見解。
     皆で夕飯をと、『ビッグボーイ』へ移動。
     車組と電車組がおり、電車組は歩きで、私は自転車で。
     『ビッグボーイ』に到着すると、先に着いていた車組が予約を入れていたようで、中に入ろうとしたら携帯電話が鳴った。
     表示を見ると、自衛隊員のS氏から。
     私は基本的には携帯への電話は出ないで、留守録にメッセージが入っているかどうかで重要度を確認してから折り返しなのだけれど、S氏からの電話は入った時に出ないと、今度いつ繋がるか分からない。
     案の定、電話に出たら豪雪地帯への救援のために待機命令が出て、数日後に出動だとの事。
     S氏の弁によれば、「待機命令が禁固刑で、出動命令が懲役刑です」と。
     幸い日本の自衛隊には銃殺刑が無いから、しようと思えば脱走もできるんですが、自衛隊法が改正されたらどうなるかなんて馬鹿話もしつつ、お互いの近況報告などを。
     そんな電話をしている間に電車組も到着したのだが、そのまま話し続けた。
     部隊が移動したりすると、電波が届かなくて携帯電話もメールも使えなくなるので、ホント話せる時に話をしないと。
     電話を切って店内に入ったところで、ちょうど席へと案内される事に。
     8人の大所帯で席が確保できて良かった。
     ワインを飲みたいなと思ったものの、実は体調がまだ万全ではなく、I氏に一緒に飲みませんかと持ちかける。(体調が悪けりゃ飲むな)
     ところが、注文したワインが来なかった。
     食べ物は揃ったところで店員が伝票を持ってきて、「ご注文の品は以上でお揃いでしょうか」ともなんにも訊かずに、無言で置いていった。
     この段階でカチン。
     まぁ、いいんである。
     注文を忘れられるのは1回や2回じゃない。
     注文したデザートが来ないまま閉店時間になって、危うく追い出されるところだった事もある。
     いちいち腹を立ててたら、気分が悪い。
     売り忘れられた商品は、買わなければいいだけの事。
     そう思っていたら、周囲も来ていない事に気づいてしまった。
     で、気を利かせてくれて店員さんに声をかけてくれたのだけれど、もう食べ終えちゃったし今から飲んでもなんだから断った。
     そもそも、注文した品が揃ったかどうかを確認もせずに伝票を置いていったのが手抜き。
     それで、わざわざ忘れられた物を買って儲けさせてやる謂れは無い。
     そしたら、さきほどの伝票を置いていった店員さんが謝りに来た。
     コレ自体は当然の良い対応。
     しかし、ここでマトモに応じると説教モードに入ってしまい、ますます泥沼なんて事に。
     私1人の時には構わないけれど、他に人がいる時に面倒は避けたい。
     ついて出た言葉が、
    「いいです、“いつも”の事ですから」と一言。
     いかん、かえってイヤミになってしまったσ(^◇^;)。
    「あ~」と周囲からの声。
     なんか変なスイッチが入ってしまい、皆には申し訳ない。
     皆と別れて、夜になってからチャットに入ると、一部の人はそろそろ帰り着いたくらいの時間。
     I氏が入ってきたので、先ほどはすいませんと言っておく。
    「何をそんなに気にするので」とI氏に訊かれる。
     いや、ホントに回数が多くて(^_^;)
     黒焦げのハンバーグがなんの疑いも無く出されたり、奥さんが熱いコーヒーをかけられたり、相性悪いんじゃないかと思えるくらいで。
     S子さんからは、「じゃあ次回は違う店に行きます~?」と言われたけれど、これはもう自分が呼び込んでるんじゃあるまいか。
     今日行った店の隣にある『おたる』という回転寿司じゃ、ネタがことごとくシャリの横に落ちてるのが続けて出たり、斜め向かいの『サイゼリヤ』でも注文忘れは当たり前だし、近くの『ジョナサン』じゃ8回行って注文を忘れられなかったのが2回だけだったり。
    「あのエリア自体、何かあるのかも( ̄□ ̄;)!!」とI氏には驚かれる。
     天然全開ネタの宝庫のS子さんにすら、「埼玉県民特有とか?」などと言われる始末(苦笑)
     おそらくは、単純にバイトの回転が早いだけだど思うんだけど。
     メチャクチャ良い店員が入る時もあるので。
     どこの高級レストランだよってくらいの人が(笑)
     まぁ、アルバイトは臨時雇いみたいなものではあるけれど、そういう良い人材を確保して残しておけないとしたら、会社にとってはモッタイナイ話だと思う。
    ≪育児日記≫
     今日は、旦那がどこか出かけたらしく、いなかった。
     体調は良くなさそうなのに、付き合いは欠かさない人なんで、具合悪くても行くのよね。
     それで、たぶん疲れてるんだろうと思う。
     私は次郎とマンションにいた。
     少し掃除したりしていた。
     次郎も風邪がまだ治らないようなんで、部屋も綺麗にした方がいいと思った。
     布団もベランダに干したりした。
     そんな時は、1人で遊んでくれるので、前に比べてずっと楽にはなった。
     午後から少し薬局にも顔を出した。
     次郎を散歩させて休憩するために薬局に行き、私はコーヒーを飲んだりした。
     次郎にも、麦茶なんか飲ませて落ち着かせた。
    //////////////////////////////////////////////////////////////////////

    ◆1月8日(日)/2006年◆
     う~、咽喉が痛い。
     外から触ってみても腫れてるのが分かる。
     咽喉がせばまって息をするのも苦しい。
     そして、そこはかとなく吐き気も。
     昨日、ワイン飲まなくて良かったね(笑)
     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)桔梗石膏(ききょうせっこう)を飲んでおく。
     桔梗湯(ききょうとう)に冷やす作用の強い石膏が入っていて、効き目は確か。
     ただし、私のように胃腸が弱いと下痢しやすいので経過観察を慎重に。
     旦那さんの相談で、お客さんがいらした。
     脳梗塞で倒れて、言語障害と左半身が麻痺しており、病院での治療の他に漢方薬を試したいとの事だった。
     しかし、脳梗塞という明確な効能を提示している漢方薬など無い。
     それに、おそらくは血液関係の薬を使っているはずだ。
     服用している薬について尋ねてみたが、ちょっと分からないという。
     ううむ、困ったな。
     食欲はちゃんとあり、リハビリにも積極的に取り組んでいるらしい。
     体は丈夫なんですね。
     それでしたら、漢方薬ではありませんが、健康食品の錦上四川富貴廣(きんじょうしせんふうきこう)を試されてはいかがでしょう。
     成分の1つ田七人参は、血栓による脳梗塞にも効果が期待できるとされています。
     お昼に奥さんが来て、『ジョナサン』に行きたいと言い出す。
     私としては、昨日があんなだったし、食欲も無いから嫌なんだけどな。
     でも、昨日ビッグボーイに行ったのを「ズルイ」と言われては、連れてかない訳にもいかず。
     先に次郎を連れて行かせ、やむなく後から出かけて、私は紅茶だけを注文。
     店員の女の子の話し方が、語尾上がりで、やけに強く聞こえる。
    「~ですかぁ?」と。
     なんだよ、注文しちゃ悪いかよ、という気分になる。
     だから、その喋り方は損だよと思ったけれど、ああ“ツンデレ喫茶”だったら、こういう喋りの子がメインになるのかと思ったり。
     顔は可愛く、これは案外ハマる男がいるかもしれん(笑)
     そうそう、以前に“ツンデレ喫茶”のネタとして、お客の来店頻度を情報カードで管理して、最初の頃はツンツンした態度で接客し、来店頻度が増えると甘えた態度で接客するというのを考えたのだけれど、本当(?)のツンデレ好きには、それでは駄目なんだそうな。
     なんの書籍で読んだのか失念したが、例えば形を崩したハンバーグを持ってきて、「これさっきアタシが間違えて床に落としたのを踏んづけちゃったんだけど、食べてくれますゥ?」くらいでないと、ツンデレ好きは喜ばないと。
     うーむ、深い。
     私は次郎を連れて店に戻り、奥さんは洗濯物を取り込みにマンションに帰った。
     頭痛の相談を患者さんからされ呉茱萸湯(ごしゅゆとう)が思い浮かぶが、詳しく尋ねると慢性的な偏頭痛とも違い、どうやら風邪のようだ。
     それなら葛根湯(かっこんとう)の方が合いそう。
     しかし、肩こりなどは無いらしく、川きゅう茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)の方が、なお良いかと思い案内した。
     川きゅう茶調散は他に、ストレス性の頭痛にも効果がある。
     発送する商品の集荷に、日通ペリカン便のドライバーが来た。
     荷物の箱には、いつも発送伝票をセロテープで添付するだけで直接は貼っていない。
     そしたら今日は、「こうやって伝票を貼っておいてね」と、普通に箱の上部に貼ってみせてドライバーさんに言われた。
     いや、前はそうしてたんですけどね、他のドライバーさんに貼り方をゴチャゴチャ言われてから、お任せする事にしたんですよ。
    「そういうことを言うドライバーがいるの?」
     いるんですよ。
     おそらく、トラックの荷台から自分が取り出すいやすいようにしたかったんでしょうけど。
     姉の旦那さんの頭痛の相談という事で、お客さんが来店。
     交通事故に遭ってから慢性の頭痛持ちなのだが、バファリンなどの鎮痛剤が合わないので漢方薬をと頼まれる。
     しかし、交通事故そのものは20年以上前だとの事。
     詳しくお話を訊いてみたら、最近に肺の手術をしたらしい。
     むしろ、そっちの方が影響しているのではないか。
     五積散(ごしゃくさん)をと考えたが、しかしやっぱり主訴の方が大事と思い直し、まずは呉茱萸湯から試してもらう事にした。
     お母んが商店会の新年会に出かけた。
     19時を過ぎた頃から、だ~れも来ない。
     店の前の通りもシーーーーーーーーーーーーーンと静まり返っている。
     気が抜けたのか、具合が急速に悪くなって奥の座敷でゴロリ。
     そのまま、結構深く眠ってしまった。
     一応は、お客さんが入ってきたら音で知らせてくれる報知機をセットしておいたのだけれど、本当に誰も来なかったようだ。
     起きたら、とっくに閉店時間を過ぎていて慌ててシャッターを下ろした。
     しかし、後はゴミをまとめて帰るだけなのだが、なんだかその力が湧かず、また横になってしまった。
     そしたら、シャッターを叩く音が。
     店を閉めた後に患者さんが来ることも珍しくなく、「はーい」と開けたら、商店会の人たちが。
     お母んが新年会で酒を飲んだら酔いが回り過ぎたらしく、送ってきてくれた様子。
     お手数をおかけしてすいません。
     自転車まで、引いて持ってきてもらってしまった。
     お母んの肩を抱いて、奥の座敷へ連れて行くと、そのまま寝てしまった。
     あうっ、これじゃ帰れないじゃないですか(^_^;)
     やむなく、パソコンでの事務作業を進める。
     2時間ほどして目を覚ましたお母んが、五苓散(ごれいさん)を欲しいというので渡す。
     吐き気がするのか。
     それから、実家に電話して弟に、お母んが酔い潰れてるから夕飯は冷凍食品を温めて食べるように伝えた。
     それも、お母んに頼まれたので。
     私の弟は、大変素直で良い子に育ったため、二十代後半になっても、指示をしてあげないと何も食べないという事があるのだ。
     カップラーメンくらい作れよと思うのだが。
     6日に仙台市の『光ケ丘スペルマン病院』から連れ去られた生後11日の男児が、仙台市内の病院で発見され無事に保護されたというニュース。
     報道によると、7日には院長宛に男児の解放と引き換えに現金6150万円を要求する脅迫文が朝日新聞系列の販売店で見つかり、身代金目的の営利誘拐となったらしい。
     それで、途中から報道される事柄が同じような内容の繰り返しになったのか。
     報道協定というヤツで。
     犯人も逮捕され、50代の自称貿易商の男と30代の女の妻、そして手伝いとみられる男の3人組。
     だからさ、営利誘拐は成功率が低いんだってばさ。
     直接関係の無い相手を脅迫するというのはアイデアの1つとしては面白いけれど、連絡や受け渡しで警察と接触する機会が増えるから、その点をなんとかしなきゃ。
     それに、なんだその中途半端な金額は(笑)
     しかも、「6000万とその上に20万入りの封筒が5枚、10万入りの封筒が5枚」と細かく指示してあったらしい。
     過去の新生児連れ去り事件が、新生児そのものが目的だった事からすると、今回は危ないと思っていたのだが、まずは良かった。
     なにしろ、乳幼児は手間がかかる。
     これほど連れ去るのに不都合な人質は無い。
     身代金の受け取りを諦めて、ちゃんと返したのは評価してやるけど。
     一方で、なんだ身代金目的かよ、とガッカリもした。
     どーでもいいのだけれど、新生児を狙った身代金目的誘拐・略取事件は実に30年ぶりだそうな。
    ≪育児日記≫
     今日は天気も良かったし、何か外食したい気分だったので、お昼頃ジョナサンに行った。
     旦那は体調が最悪らしく、後から来てドリンクしか頼まなかった。
     私と次郎は先に注文してて、次郎にはお子様セットのパンケーキを頼んで食べさせた。
     しかし食べる時、ベタベタにそこら中してしまうので、とても大変だった。
     手は、もう手づかみで食べようとするので、ものすごいことになる。
     私は、近くの皿とか次郎が下に落としたりしないように気を配るので、何か食べた気がしなかった。
     旦那は、物も話せないほどに咽喉が腫れてるらしく、いつもより無口なんで、次郎は何かいつもと違う雰囲気を感じ取っていたらしくって、すぐに泣いたりした。
     ちょっと情緒不安定になっていたみたいだった。
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    ◆1月9日(月)/2006年◆
     いったん寝たはずなのに、次郎が例によって大泣きして一緒に目を覚ました。
     奥さんがオッパイをあげようとするが、それでも泣き止まず。
     何時なのかと思ったら、まだ夜明け前の4時。
     そしたら、奥さんが「お腹が空いた」とか言い出した。
     なんだかなぁ。
     即席のヤキソバなんかはあるが、オニギリが食べたいとか。
     まぁ、私も起きてしまったから何か食べるかな。
     仕方なく、近くのセブンイレブンでオニギリとヤキソバを購入。
     それと、キリンビールが焼き物のタンブラーとセットで売っていたので、それもついでに。
     帰って食べ始めると、次郎が手を伸ばしてくる。
     なんだよ、オマエもお腹が空いてるのかよ。
     オニギリを少し分けたら、バクバクと食べ始めた。
     う~ん、夜中じゃないけど食べさせていいのかしらん。
     私も、こんな時間にビールを飲んでて良いのか。
     まだ、咽喉が腫れてるんですけど。
     食べ終えたら、次郎はアッサリと寝入ってしまった。
     携帯が鳴って起こされる。
     もう、だいぶ日が高くなっているようで、カーテンの隙間からは太陽光がサンサンと。
     電話は薬局からで、処方箋を持った患者さんが来たのだが、パソコンへの入力ができないらしい。
     5分で着替えて駆けつける。
     朝食を食べていなかったため、お昼を兼ねて八宝菜を食べる。
     今日は、ワイドショーはやってないのか。
     慌てて来たわりには、その後は1人しかお客さんが来ないまま。
     夕方近くになって、やっと患者さんが続いて来たり。
     続いては来なくていいんだがなぁ(笑)
     腰痛の患者さんが、痛いというより痺れる感じがするというので、疎経活血湯(そけいかっけつとう)を案内した。
     補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を買いに、お客さんが来店。
     先日、高齢の母親が疲れやすいという事で案内したのだが、良い感じなので、しばらく続けてみると。
     それから、冷え症という事で勧めた当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)を飲ませてみたら、本人は温かくなったと言っているそうだ。
     服用時の様子のメモをつけているそうだから、経過が分かりやすいかも。
     他の患者さんにも真似してもらいたいところ。
     宅配便で米が届いた。
     お母んや親類が、新潟の農家に注文してある物で、うちはそのお裾分けを貰っている。
     本当は明日到着のはずだったのだけれど、大雪で到着が遅れるのを心配して早めに送ってくれたらしい。
     電話で軟膏の相談をされ、けっこう強い薬を求められる。
     処方箋が無いと売れない薬である。
     とりあえず、詳しいお話を聞くために店に来てもらうよう勧めた。
     そして、店にいらしたので詳しく聞くと赤ん坊が痒がっているという。
     で、前に自分が皮膚疾患で病院にかかった時に処方された痒み止めを使っていたのだが無くなったので、同じ物が欲しいという。
     しかし、その現物を見せられてギャッ!!Σ( ̄□ ̄;)
     ステロイド軟膏である。
     それも、一番強い物から数えて次に強いとされる物。
     そんな物を赤ん坊に使ってはイケマセン。
     もちろん使う例もあるのだけど、それは医師の診察を受けて、他に選択肢が無い場合に、仕方なく使う物で。
    「子供が可哀想だからさぁ」
     その気持ちは分かりますが、子供の事を考えれるのであれば、こんな強い物を使う方が、後で可哀想な事になってしまう。
     薬物性の皮膚炎にでもなったら、後は有効な塗り薬は無くて、むしろ痒みに対する興奮を抑えるための精神安定剤を飲ませるくらい。
     とにかく、弱くて肌に優しい物を勧めて、無理やり納得(?)してもらう。
     それに、患部の状態を聞いた限りでは、うちの次郎の湿疹よりも軽いみたいだし。
     双参(そうじん)を買いに患者さんが来店。
     まだ家にあるにはあるものの、用心のためにと。
     年初から疲れて倒れると大変ですからね。
     患者さんが、「風邪薬を下さい」と入ってくるなり言って総合風薬を手にされた。
    「初期ですか?」と尋ねるが、「そう」としか答えてもらえず。
     念のため、もう少し情報をと思い症状を訊くと、すでに熱が出ているようだ。
     熱が出てきているのでは、もう初期じゃないです。
     うーん、麻黄湯(まおうとう)地竜(ぢりゅう)の組み合わせが良いんだけどな。
     しかし、希望された物を売らない訳にもいかないので、総合風邪薬を渡した。
     朝日新聞の読者投稿欄『声』を読む。
     野菜を包むセロハンなどは、資源の無駄なうえ、余計な手間をかけさせて価格を高くしてるという批判。
     曲がった野菜や泥がついていると売れないというのは、私も嘆かわしいと思う。
     しかし、無駄の価値も無視できない。
     セロハンを作り、それで生計を立ててる人もいるのだ。
     文中ではビニール製品がリサイクルされている事は認識しているようで、それならば、そういうところまで考えて欲しいとも思う。
     無駄を省いて“仕事”を減らしていく事をつきつめたら、それこそ経済格差が広がるというもの。
     他には、憲法9条の改正について。
     私も、この条文は誇り高いと思う。
     一切の“国家間”の戦争の放棄。
    「カッコイイ」ではないか。
     しかし、戦争が国家間のものでなくなってしまった事は考えなければならないのが現実。
     それに、護憲派の「9条があるから日本は戦争に巻き込まれなくて済んだ」という考えには賛同できない。
     あまりに能天気に過ぎるように思えて。
     例えば湾岸戦争の時、日本は人を出さない代わりに1兆円以上を拠出した。
     それだけの予算を、医療費など福祉に使っていれば、どれほどの人が救われたか。
     目に付くところで人が死ぬのは嫌だけど、知らないところで死ぬ分には構わないと言ってるようなものにしか思えないのだ、私には。
     ネットニュースでは、「お腹に来る風邪」と呼ばれる感染性胃腸炎が急増中だと取り上げていた。
     私も年末から年始にかけてなったのは、コレかもしれないアレである。
     感染性胃腸炎は、腹痛、下痢、嘔吐、発熱が主な症状で、原因はウイルスや細菌、原虫など多岐に渡る。
     しかし、今の時期はノロウイルスが大半を占めるとされており、昨年暮れから今年の年始にかけて広島県の特養施設で入所者7人が死亡したのは、このノロウイルスによる集団感染だったとされる。
     このノロウイルス、やっかいなのは寒いほど長生きすると考えられている点。
     通常は、適切に水分補給をすれば1日程度でも回復するほどで強くないものの、そんな訳で感染する可能性は高いため油断できない。
     そして気をつけなければならないのは、下痢をした時に下痢止めを飲んではいけないという事。
     そもそも嘔吐や下痢は、体内から不要な物や毒となる物を緊急的に体外に出そうとする自己防衛機能の一つ。
     それを強制的に止めるという事は、原因となる物を体内に留めて症状を悪化させる事になってしまうのだ。
     漢方薬では、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)が予防と治療になり、嘔吐と下痢が激しい時には、五苓散(ごれいさんが)脱水症状を防ぐのに役に立つので、覚えておいてもらいたい。
     ………って、忘れてたんですけどね、私(^_^;)
     (2005年12月31日の日記参照)
     他に、目の不自由な人は、健常者が聞き取れる速度より2~3倍速くした音声でも理解できる事が分かったという記事を見つけた。
     漫画なんかじゃ、目の見えない剣客が気配で敵を察するなんて描写があったりするけれど、聞き取り速度が速いとは。
     その実験をしたのは、東京大先端科学技術研究センターで、パソコン上の文字を読み上げる音声合成ソフトを使い、速度を速めていったそうだ。
     内容が良く分かる最適速度でも1分当たり約700~900字、最高速度でも1分当たり約1000字以上は聞き取っておおまかに理解できたという。
     通常のソフトの初期設定は1分当たり約500字だそうだから、倍の速さな訳だが、その実験に参加した人は「このくらい聞けて当たり前と思っていた」
    とか。
     速度を変更できるプレイヤーソフトで歌を早くしてみれば分かるけど、倍速ってかなり早いぞ。
     単純に二倍で済むような速さではない。
     無意識の訓練の結果か。
    ≪育児日記≫
     今日は、世間は成人の日だった。
     また、どこかの新成人が暴れたというようなニュースが流れた。
     サスケが仲裁に入ったところもあったらしい。
     サミットに次郎を連れて行くと、着物を着た成人の女の子が何人か歩いたり、車に乗ったりしてるのを見かけた。
     天気も良くて、少し暖かかったので、次郎もベビーカーで気持ち良さそうにしていた。
     次郎はやっぱり歩きたいみたいで、薬局に行って降ろすと喜んで歩き回る。
     おなかも空いてるらしく、買ってきた御飯をすぐに食べてしまった。
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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  • <<通巻236号>>
    不健康な友人たち/女心は難しい/今日は祝日

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                     <<通巻236号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※10月8日(土)……不健康な友人たち
    ※10月9日(日)……女心は難しい
    ※10月10日(月)……今日は祝日
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆10月8日(土)/2005年◆
     夕べからの雨が、まだ降り続いている。
     雨が降っているのに、ちっとも涼しくならない。
     ベタベタの蒸し暑さ。
     高齢の患者さんが、歯茎の腫れの相談でいらした。
     痛み止めをという事であったが、化膿を止めた方が良いとお話して、排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を勧めた。
     痛み止めの湿布を求めて、お客さんが来店。
     お話を聞いたら、なんと息子さんが交通事故で足の骨を、旦那さんが落下物に当たって首の骨を折ってしまったのだそうな。
     それで、当然病院からも痛み止めの飲み薬はもちろん湿布なども出ているのだが、今は自宅で療養しているため不足しているらしい。
     夜中でも何でも呼んでくれという先生だったそうで、安心はできたようでなにより。
     ただねー、良い先生は、すぐに亡くなってしまう。
     過労で。
     それから、日赤病院の悪口で患者さんと盛り上がる。
     救急車で運ばれてきてすぐに、「延命を望みますか?」とイキナリ患者の家族に訊いたりする医師がいるのよ。
     S子さんからメール。
     これからお店に行きますと。
     ありゃ、どうしたんで?
     すると、一緒にいるらしいI氏からメールが。
     I氏の方が風邪をひいてるようで、S子さんは以前から一度行ってみたいと言っていたため、お供という事になるのか。
     でも、今からだと閉店時間を過ぎるのは確実だな(苦笑)
     しばらくすると、Iちゃんからもメールが。
     仕事をあがったところだそうで、合流するとか言う。
     だから、閉店時間過ぎるってば(笑)
     S子さんから尋ねられた道順をメールで返信して待っていたら、I氏から東浦和駅で乗り継ぎの電車を待っているところというメールが入ってビックリ。
     そこが、下車駅です~。
     慌てて送ったが時すでに遅し。
     行過ぎて戻ってきた(笑)
     閉店時間は過ぎていたけれど、これから3人が来るはずなのでシャッターを下ろせない。
     まぁ、こんな事は珍しくありませんが。
     やがて雨の中、S子さんとI氏が到着。
     まずはI氏の風邪の方に対応して、ついでにS子さんの健康相談を。
     今間違えて、“相談”を“操舵”と打ってしまった。
     操舵できたら便利だなと思うくらい、S子さんは不摂生してるので。
     遅れてIちゃんが到着し、試しに皆を血流計で測定。
     そしたら3人が3人とも、血流の状態が悪いとは。
     しかも、悪い方の三段階がそれぞれ揃ってしまった(苦笑)
     私は辛うじて正常。
     日頃の自転車での配達と、毎日の腹筋や腕立て伏せは役に立ってるようだ。
     3人を送りがてら、駅近くの『ビッグボーイ』で夕食。
     うちにも国勢調査票が来ていたが、関連した事件のニュースをテレビで観た。
     茨城県で、60代の国勢調査員から同市に「担当地域の調査票を燃やした」
    と連絡があり、市の職員が駆けつけたら調査票らしき燃えカスが調査員宅の玄関先にあったという。
     調査員の妻は市職員に、「調査票は焼いてしまった。調査がスムーズにいかず、このようなことになって申し訳ない」などと話したそうな。
     あーあ、馬鹿だねぇ。
     公務員としての自覚が足らん(笑)
     国勢調査員は、臨時でも公務員。
     公文書を燃やしたり無断廃棄したら犯罪なのよ。
    ≪育児日記≫
     今日は、午前中に芝北公民館へ次郎を連れてった。
     だいたいいつも遅くなっちゃって、午前11時頃になってしまう。
     そのせいか、なかなか近所のママ友達ってできないなーと感じてしまう。
     でもまぁ、ここに来ると誰かと何かしら話すことができるんでいいけれども。
     次郎は、やはり車のオモチャが好きらしくって、マイペースで1人で遊んでいる。
     こういう所で、いろいろ場慣れしてほしいけど。
     どこに連れてっても、人見知りとかしない子になってくれればな~。
     と思ってみたり。
     次郎も早く、いい友達を見つけられればいいのにね。(私ともども)
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    ◆10月9日(日)/2005年◆
     雨の中をお出かけ。
     今日は、Iちゃんとのデート。
     秋物の服が欲しいとの事で、何故か私が買う事に決まってるらしい(苦笑)
     いつも遅刻するのが定番という事もあり、今日は朝食を摂らずに『モスバーガー』で食べながら待つ約束。
     UFJ銀行で現金を下ろそうと思ったら、東京三菱銀行との合併に伴うATMの実験だかで週明けまで停止だった。
     よりによって連休中に停止しなくても良かろうに。
     そういや、合併後の名称は『三菱東京UFJ銀行』になるそうな。
     なんじゃ、そりゃ。
     昨日のアレルギー症状は落ち着いたものの、クシャミのし過ぎで咽喉が痛い。
     モスバーガーで注文し、待っている間に、クシャミを止める香蘇散(こうそさん)と咽喉の腫れを抑える桔梗湯(ききょうとう)を飲んだ。
     寝不足で頭もクラクラするが、まぁこれは気力で。
     念のために地竜(ぢりゅう)も飲んでおく。
     食べているとIちゃんからメールで、メイクが終わったと連絡が入った。
     添付ファイルで写真も送られてきたようだが、私の端末では開けなかった。
     ちょうど食べ終わった頃にIちゃんが到着。
     Iちゃんも注文してきて、そのまま朝食となった。
     添付してきた写真をIちゃんの端末で見せてもらったら、陰影がハッキリし過ぎてて怖い(笑)
     あっ、コレを言うとまた怒られるな。
     アイシャドウが怖いと言ってから恨まれてるので(^_^;)
     サンシャインに行きたいというリクエストで直行。
     地下から1階にかけて店を回る。
     サンリオショップに入ったら、地域にちなんだキティちゃんの中に、本社ビルバージョンがあった。
     ついにそこまで。
     卑怯な。
     いよいよ、ネタ切れか?
    「Tシャツを着てキャンプに行こう」というキャッチコピーが出ている店があり、モデルが着ている服にマークを付けて強調していた。
     えーと……、行かないで下さい(笑)
     まず、半そでのTシャツが駄目。
     虫に刺されるし、木の枝などで擦り傷を負いやすい。
     ジーパンも一見問題が無さそうに思えるが、あまり好ましくない。
     皮膚にピッタリと密着しているため、火を扱う時に火傷をしやすいし、雨で濡れると体温を奪われやすい。
     ま、ここまでは言いがかり的ではあるけれど、店で売ってるからといってビーチサンダルまで勧めてるのは、やっぱり納得いかないなぁ。
     ビーチサンダルでキャンプに行くのは、ハイヒールで行くのと同じくらい馬鹿かと。
     肝心のIちゃんの服を買う段になって、私が財布からお金を出したらIちゃんに突き返されてしまった。
     な~んだ~よ~( ̄^ ̄)
     何にヘソを曲げられたのか、Iちゃんは自分で服を購入。
     その後、PARCOの催事場へ。
     婦人服のセールがあるようだ。
     一通り見たものの、そこでは買わず、歩き疲れて『ベッカーズ』の東池袋店に入った。
     http://www.hotpepper.jp/s/H000010364/top.html
     レジで注文して渡されたトレーを持って、受け渡しカウンターで待つ。
     レシートに受付番号が印字されていて呼ばれるのを待つのだが、まったく呼ばれる気配が無い。
     ドリンクだけを注文した人もいれば、フードを注文している人もいるから多少は順番が入れ替わるのは仕方が無いとはいえ、ちと時間が経ち過ぎ。
     思わず立ったまま寝てしまった。
     すると店員さんに声をかけられた。
     番号を確認してもらうと、オーダーしたはずのアッサムティーのオーダーが通ってなかった。
     慌てて他の店員さんが用意を始めた。
     私は眠気の方が勝ってて、生返事だけして大人しく待った。
     意識がハッキリしてたら、オーダーを全部キャンセルしてたかも。
     あっ、でも会計はSUICAで済ませたんだよね。
     http://www.jreast.co.jp/suica/
     返金は現金で返されるのかな。
     チャージから使ってるから、カードに戻してもらう方が便利なんだけど、どうなんだろう。
     試しておけば良かったかも。
     外に出て歩くと、デカイYAHOOの看板。
     へー、ここに、と思ったら、なんか変。
     AとHの間に小さく「N」があって、カタカナで「ヤンフー」とかルビが振ってあった。
     どうやら風俗店の情報案内をしているらしい。
     なんだかなぁ(笑)
     西武デパートの地下で、Iちゃんにパンプキンパイを買ってもらう。
     誇り高いともいえるけれど、甘えるのが下手なんだよな。
     分かってるんだけれど、今日は私が怒ってしまってプンスカと帰ってきた。
     お店では、薬の質問をお客さんからされた。
     カルシウム剤についてなのだが、
    「変なところに骨ができたりしません?」というのには、どう答えたものかと一瞬悩む。
     食道に引っかかると潰瘍になる、と知人に言われたのだとか。
     なんだ、そりゃ(^_^;)
     面白い事を考えるなぁと失礼なことを思ったり。
    「結石とかできるでしょ」とも言われる。
     いえ、あれはミネラルなどで関係ありません。
     そういや、ひと頃流行ったニガリはどうなったんだろう。
     あれなど、ニガリを摂り過ぎると腎臓結石や尿道結石を引き起こす可能性があるのだが。
     テレビ朝日の『合格!日本語ボーダーライン』を観た。
     空前の日本語ブームとやらにあやかって、何の疑いも無く、当たり前に使っていた日本語が、実は間違っていたという事を教えてくれるエンターテインメント性に富んだ番組……だそうだ。
     番組の形式は、事前に番組オリジナルの数百問に及ぶ日本語テストを一般人に受けてもらい、各問題の正解率を算出し、その正解率をその問題の「日本語ボーダーライン」として提示する事で、そのボーダーラインに日本語に深い関わりのある職種の人や芸能人が回答者として挑戦するというもの。
     この、いちいちボーダーラインを提示するシーンが無駄に時間を使っていて眠くなる事このうえない。
     リハーサルの時に、誰も眠気を訴えなかったのかね。
     ところで、この手の番組は問題と正解に対してフォローするかしないかで、番組としての真摯さや完成度が変わる。
     単に辞典や辞書に正解を求めたりしていると、書籍によって正解が異なるという事があるからだ。
     今回の番組でも、一応は国語学者らしい人が合間に出てきて解説していたが、その解説が不十分で、かえって違和感アリアリだった。
     例えば、「口腔外科」の読み方。
     正解を「こうくうげか」としていたが、これは誤り。
     IMEの漢字変換でも「こうくう」で「口腔」と変換されるものの、漢字の読みとして「腔」に「くう」という読みは無い。
     正しくは「こうこうげか」である。
     どうして誤読が広まったのかは定かではないが、医療関係者が業界用語として「こうくう」と読んでいたのを一般の人が正式な読みと勘違いしたか、あるいは作りの「空」の部分の読みに引きずられたのか、そんなところだろう。
     あと困ったのが、「冷え症」と「冷え性」は、どちらが正しいかという問題。
     番組での正解は「冷え性」で、理由は「もって生まれた体質だから性の字を使います」と解説していた。
     確かに辞典ではそうなのかもしれないが、疾患としては先天性だけではなく、後天性の冷え症というのがある。
     過度の冷房に晒されて、体質が変わってしまった患者さんが実際にいる。
     しかもすでに、製薬メーカーの効能書きにも「冷え症」という語句が使われているのだ。
     http://www.kitazono.jp/main/e203.html
     この番組を観た人が、「冷え性」だけで検索するようになると、適切な商品を見つけてもらえなくて、患者さんもうちの店も困ってしまう。
     ネットニュースで、ネットオークションなどを運営するYAHOO!が、東京都内の男性のクレジット口座から、実際には使っていないブロードバンドサービスの利用料名目で不当な引き落としを2年半以上続けていた事が分かったという記事を見つけた。
     YAHOO!は、男性から問い合わせがあったにも関わらず、事実上無視して計約11万円分を徴収していたそうな。
     YAHOO!ならば、やりかねん。
     私も被害に遭ったからねぇ。
     YAHOO!の広報によると、「こちらのミスで、第三者への請求が誤って男性のクレジットから引き落とされていた。想定外のケースだったために、十分な対応が出来ずに申し訳ない。今月末には男性の口座に返金する。
    原因調査を続けて、再発防止に努めたい」と述べているものの、どこまで信用できるのやら。
     表沙汰になった事だけ処理して、後は無視を続けてるんじゃあるまいか。
    ≪育児日記≫
     今日は、薬局に行った。
     旦那はいなかった。
     友達と出かけたらしい。
     義母と少し明日の打ち合わせしたりした。
     動物園へ行くからだ。
     次郎は、何かすっかりと寝ていたので静かだったからちょうど良かった。
     だがしかし、畳の部屋は、もうグチャグチャに次郎にされて、マックスファクターの試供品などが散乱していた。
     義母も少し頭を痛めてるようだ。
     次郎のイタズラが日増しにすごくなるからだ。
     まったく、寝てる時は唯一、ホッとする。
     ところで、天気が気になる。
     雨がポツポツ降ってきたし、マンションまでの道のりは、やっぱ長い。
     なので、もう少し次郎が起きるまで、薬局にいることにした。
     明日も雨模様みたいだけど、なんとかなるかしら?
     私としては、水族館なんかも視野に入れているけれども。
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    ◆10月10日(月)/2005年◆
     今日は、奥さんとお母んが次郎を連れて上野動物園に出かけた。
     こんな雨の日に動物園でなくてもと思うのだが、雨の方が空いてるからとお母ん。
     そうでした、この人はそういう発想をする人でした。
     東京ディズニーランドには台風の日に行くとかね。
     朝食べてこなかったので、店の奥の座敷でチャーハンを作る事に。
     卵を入れて最後の仕上げというところで、「ごめん下さい」の声がした。
     うあぁ、大事にトコなのに。
     しかしお客さんを待たせておく訳にもいかない。
     急いで店に出た。
     すると、
    「どうして郵便局やってないんでしょう?」と尋ねられた。
     ズルッ(・_゜)
     今日は体育の日だからお休みです。
     隣の煎餅屋さんで訊いてくれれは良かったのに~(苦笑)
     チャーハンは、卵とじ炒飯になってしまった。
     湿疹の痒み止めを求めて、お客さんが来店。
     髪染めを使った旦那さんが、頭が痒いと言っているらしく、実際に頭部が赤くかぶれている模様。
     頼まれたのは飲み薬との事で、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)を案内した。
     それと、塗り薬を使っているかを尋ねたらクリーム状の物を使っているという話だったので、液状のローションタイプを勧めた。
     やはり髪染めは、頭部に使う前に手首に塗ってみたりしてテストした方が良いですよとお話。
     風邪の相談で患者さんがいらした。
     しかし症状を尋ねると、鼻づまりの他に目の痒みがあり、それでいて発熱などは無いという話から、どうも花粉症のようだ。
     葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)を案内して、春の花粉症と同じ対策をするように伝えた。
     すなわち外出時にはマスクをして、外から帰ってきて家に入る前に服の表面をはたき、洗濯物を干す時には薄いシーツなどを上からかぶせる。
     下痢の相談でお客さんが来店。
     奥さんが下痢気味で、吐き気も訴えているという。
     下痢と吐き気となると、五苓散(ごれいさん)が適応しそうだ。
     しかし、もう少し詳しく訊いてみたところ、微熱があって頭痛もするらしい。
     む……、風邪の可能性があるか。
     季節的には過ぎた感があるが、かっ香正気散(かっこうしょうきさん)を合わせてもらった方が良いだろうと一緒に勧めた。
     雨で休日という、お店が一番暇になる条件が揃っているに、思いのほか今日は患者さんが頻々。
     季節の変わり目で体調を崩しやすいのと、事前の雨の情報で遠出をせずに家にいる人が多かったからか。
     S薬局から薬の在庫の問い合わせが電話で入った。
     N病院から処方箋を出された患者さんが来ていて、必要な薬が在庫に無いそうな。
     S薬局は市内の薬局の備蓄センターの1つに指定されてるくらいで、そのS薬局に無い薬がうちにあるかしらん。
     調べてみると、あった。
     偶然にも1人の患者さんだけが以前に使っていて、その患者さんが治療が済んだのか来なくなってしまったために余って困っていた薬。
     ありますと答えると、患者さんをうちに紹介して良いかと尋ねられたので、二つ返事で待っていますと答えた。
     やー、良かった良かった(⌒▽⌒)
     風邪薬として葛根湯(かっこんとう)を買いにお客さんが来たので、ついでに麻黄湯(まおうとう)も案内した。
     葛根湯(かっこんとう)は風邪の初期には効果的であるものの、上半身を温める事によって熱を発散するというプロセスで治療するため、咳が出てからや汗を書いてからには使えない。
     だから、葛根湯(かっこんとう)が適応する時期を過ぎたら麻黄湯(まおうとう)を使いましょうとお話した。
     娘さんの風邪の相談でお客さんがいらした。
     37度くらいだそうなので、私としては微熱かなと思うのだが、高熱だと心配される。
     こういう時は、患者さんや家族の感じ方が最優先。
     麻黄湯(まおうとう)地竜(ぢりゅう)を合わせて使ってもらう事にした。
     双参(そうじん)を買いにお客さんが来たのだが、声がかすれている。
     風邪をひいたそうで、一応は治ったものの咳だけが残ってしまったそうだ。
     それでしたら、麦門冬湯(ばくもんどうとう)を使って肺を潤しましょうと案内した。
     チャットに行くと、K氏から「この3連休は、家族サービスでしたか?」と尋ねられた。
     家族サービスは、お母んがしてくれたので、私は浮気デートをしましたと返答。
    ≪育児日記≫
     今日は、次郎と義母と一緒に上野動物園に行った。
     あいにくの雨模様に途中でなってしまった。
     朝から降りそうな空模様だった。
     というよりは、ポツポツしてたかな。
     おまけに寒かった。
     次郎は、それでもとても元気だった。
     上野動物園らに着いて、ベビーカーを借りた。
     雨合羽も買った。
     一番最初に行ったところが、ゴリラのいるところだった。
     次郎は何か見させると、ゴリラの怖そうな顔に驚いたようで、ビックリしていた。
     それがさらに近づいてくると、遠くなんだけどよほど怖かったらしく泣いてしまった。
     あーあ。
     その後、いろいろ動物を見せて歩いたけど、あまり興味なさそうだった。
     せっかく連れてきたのにな。
     でも、何か久しぶりに動物園に来て、私としては、とても良かった。
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  • 胃痛と胃弱

    基礎データー
     性別:女性
     年齢:60歳
     身長:───
     体重:38~40kg位

    主訴
     いつも胃の調子がおかしい。
     痛みがあり、食欲が無く、毎日の食事も苦痛。

    特徴的な体質
     痩せ型。虚弱体質。

    生活環境
     仕事の上では自分の体の弱さを悟られないようにするために、わざと活発な態度をとっており、気丈夫で短気。
     市販の栄養ドリンクを常用。

    症状分析
     気の昂ぶりが強く、胃の消化力が落ち、消化力が落ちているために栄養不足になり、栄養不足のために気が昂ぶりやすくなるという悪循環になっていると考えられる。

    服用した漢方薬
     半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
     安中散(あんちゅうさん)
     当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきかしぎゃくごしゅゆしょうきょうとう)
     小柴胡湯(しょうさいことう)……不適合
     補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
     双参(そうじん)…漢方薬外医薬品

    弁証

    治法
     

    服用期間
     半夏瀉心湯安中散を適時2週間程度。
     当帰四逆加呉茱萸生姜湯小柴胡湯を1週間。
     半夏瀉心湯を昼間に適時、補中益気湯を夜と、双参を朝に適時。

    服用後の経過
     さほど痛まない時には半夏瀉心湯を、痛みが強い場合には安中散を一緒に服用してもらったところ、胃痛はしなくなった。
     しかし、食欲不振は治らず、寒気に悩まされているようだったので当帰四逆加呉茱萸生姜湯と、胃腸を養うために小柴胡湯を併用してもらった。しかし、小柴胡湯は間違いだったようで期待した効果が現れなかった。この時点で、患者さんが強がりで、より虚弱な体質である事を知られないようにしていた事に気づく。虚弱すぎると小柴胡湯では、かえって食欲不振を招いてしまう。
     昼間の気持ちの昂ぶりを抑えるために、昼間は半夏瀉心湯を服用してもらい、疲れを感じた時には夜に補中益気湯を、朝には双参を服用してもらうようにした。
     その後食欲不振も解消され、体重も増加していった模様。
     半夏瀉心湯と双参を常備してもらうようになった。
     食欲不振と胃弱の改善には、半夏瀉心湯と双参の組み合わせが有効であるらしい。

    ※この症例は、あくまで参考資料です。同じような体質、同じような症状でも、同じ結果になるとは限りません。

     

  • 地震の時に電話は禁物

     午前中は、ほとんど開店休業状態。
     近所の人は、お盆前に早くも帰省してしまったのか、それともこの暑さで出かけるのが嫌なのか。
     嫌だろうな。
     私も嫌だ(笑)
     とか思っていたら奥さんから電話があり、昼食がてらにカラオケに行きたいとか言い出す。
     なんなんだ、脈絡も無く。
     でもまぁ、機嫌をとっておいても悪くはなかろうと出かける事にした。
     次郎を連れて、バスでJR蕨駅まで。
     駅近くの、『歌広場』に入った。
     http://www.utahiro.com/
     ここの歌広場は以前は壁が剥げていて、カラオケ機器も、みすぼらしかったのがマシになっていた。(高級にはなっていない)
     料金体系が少し変わっていたが、安めなのはやはり助かる。
     部屋に入って食事を注文。
     代金を用意していたら、これも前金制だったのが全て後払いになっていた。
     歌ってる時に小銭を用意するのは面倒だったので、これも良し。
     食べ物は相変わらず電子レンジで温めるだけのレトルトだったが、まぁ良い。
     歌広場らしい貧乏臭さが無くなってしまうと寂しいからね。
     仕方なく来たわりには、なんだか楽しんでしまった。
     大きな声を出すというのは、ストレス解消の基本か。
     山本御大の曲が多く入っていたため、あまり知らない物まで選曲。
    『怪盗きらめきマン』の2番の歌詞がツボにはまった。
     http://www.jtw.zaq.ne.jp/animesong/ta/kirameki/kaito.html
    「♪この世にひとつ 世界にひとつ
      どうしても 許せない 善がある
      渇いた土に 倒れ叫ぶ人を
      シャンパンで 慰める
      黒い 偽りの善がある」
     しかし、「ボン・ジュール」の部分は音符の数が合ってる(?)から歌えるけど、「マドモアゼル」と「メルシー・ボクー」は難しかった。
     清算を済ませて、さて帰ろうと思ったら奥さんがトイレに行きたいと言う。
     なんで、店を出てから言い出すかな、この人は。
     支払いをしている間に、先に店を出ておいて。
     だったら、支払いをしている間に行っておけば良いものを。
     いったんは我慢するということでバス停へ。
     しかし、あと5分でバスが来るという段になって、やっぱりトイレに行きたいと探しに行った。
     しょうがないので、次郎を連れて先にバスに乗って帰ってきてしまった。
    「栄養ドリンクを下さい」と入ってきたお客さん。
     どんな状態でしょうと尋ねると、食欲が落ちているとの事。
     単純に暑さにやられたようだったものの、咽喉の渇きなど熱中症のような兆候は無いようなので、栄養ドリンクよりも効きますよと双参(そうじん)を案内した。
     http://www.kitazono.jp/main/e61.html
     近所の子供たちが、お店に入ったり出たり。
     いったいどうした(笑)
     なんか、追いかけっこをしてるらしい。
     もう外は暗いよ。
     でも、近所の子供たちなので、そんなものはお構いなし。
     インターネットの自殺サイトで誘い出した女性を殺害したとして、大阪府堺市の男性が、殺人・死体遺棄容疑で逮捕されたというニュース。
     容疑者は逮捕後の調べに対し、「インターネットの自殺サイトで知り合った男子中学生を5月に、大学生の男性を6月に、それぞれ殺害し遺棄した」とも供述しているらしい。
     まぁ、死にたい人を殺したなら、それはそれでいいんじゃないかと。
     問題は、それが本当かどうかを証明しにくいって事ですが。
     それに嘱託殺人と違って、容疑者も一緒に自殺するかのように装っていたというのも問題か。
     情けない事件というか、問題にもならなかったという、しょーもないニュースが1件。
     9日の長崎原爆の日の平和祈念式典で、長崎市の伊藤一長市長が読み上げる平和宣言文の全文が、誤って事前に市のホームページに掲載されていたという。
     本来は、式典で市長が読み上げた後にホームぺージに掲載することになっていたのが、誤って2日に掲載し、4日の夜に外部からの指摘で掲載に気付き、5日未明にホームページ上から削除したそうだ。
     で、何が情けないかというと、掲載後に市に内容を巡る反響などが特に無かったという点。
     ダメじゃん(笑)
     良くも悪くも、人の心を動かせない程度の内容なのか。
     後で読んでみよう。
     忘れなければ。
     http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/abm/index.html
     実のところ、このニュースを見るまで、今日が広島に原爆が投下された日だというのを忘れていた。
     小学生の頃には教室に『はだしのゲン』なんかの漫画もあって夢中で読んだし、中学生の頃だったかに観た映画の『黒い雨』も原爆の悲劇を教えてくれた作品として思い出深い。
     しかし、高校生になって『高校生平和ゼミナール』に関わったのが大失敗。
     http://www.geocities.co.jp/HiTeens/2859/
     立派な理念と裏腹に、平和を守るための具体的なプランの話をする事のできない、“娯楽”のグループだった。
     寝不足になりながらも集会の準備をしたりと一生懸命に取り組んでしまったのが災いして、その事を知った時の失望感も大きかった。
     以来、広島や長崎が核兵器被害の象徴と見られ、世界平和を訴えてメッセージを発信するというニュースに触れるたびに、ますます白けた気分になってしまう。
     郵政民営化関連法案の参院本会議採決が週明けに迫り、俄然政治関係のニュースが面白くなってきた。
     なにしろ小泉首相が、衆議院の解散をチラつかせてるので。
     参議院で否決されたとして、どうして衆議院を解散するのかという声があるが、参議院というのは元々貴族院の流れ。
     衆議院と参議院がある事でチェックアンドバランスが保たれるというのだから、そのチェックすべき参議院が衆議院で採択された法案を認められないとなった時には、先に採択した衆議院を解散するというのはおかしな話ではない。
     奇妙なのは野党の対応。
     自民党内のイザコザだからと、野党は採決までは強硬戦術は控え、“脇役”に徹して反対派を支援する構えだというのがマスコミの報道なのだが、「自民党反対派の結束を妨げる内閣不信任案などの提出をしない」ことを決定したとか、お前らなんのために国会議員をしてるんだよと。
     だいたい郵政民営化というのは、全国特定郵便局長会とベッタリな議員が多い自民党を弱らせるためにも、特定業界の既得権益を排除するためにも、野党の方が提出するべき法案だろうに、反対に回るというのも良く分からない話。
     ちょっと笑っていいものかポカンとさせられるニュースも。
     茨城県のJR常磐線で、普通列車(10両編成)が勝田駅から水戸駅まで、車掌も客も乗せずに運転士だけで走る事態があったというのがそれ。
     JR水戸支社によると、普通列車は勝田発上野行きで、午前中にあった踏切事故の影響で13時55分の入線時刻が14時23分に遅れ、車掌はホームで14時5分ごろまで待っていたが、“待ちきれなく”なり、駅構内を行き来するうちに列車を見落として乗りそこなったという。
     一方、運転士は運転士で、車掌が乗車してドアを閉めたと勘違いして、勝田駅に2分間停車しただけで発車してしまったそうな。
     ええと、我慢が足りませんよ車掌さん(笑)
     それに運転士の方も、ドアを閉めたと勘違いする前に、開いたかどうかは確認しなかったのか。
     そういうモンなの?
     なんだか、よく分からないトラブル。
     で、このせいでドアが開かなかった勝田駅では、乗車予定の5人が取り残されたらしい。
     勝田-水戸間は本数が多くないから、これは痛いやね。
     かといって、タクシー飛ばすよりも次のを待った方が早いだろうから、なんとも中途半端な。
     夜中にチャットしていたら、1時頃に地震があった。
     震源地は、千葉県北西部らしい。
    「崩れるとこはコツコツ崩れてくのがエエですね。一気に来ると怖い」とS氏。
     するとI氏が、“千葉”に引っ掛けて、「ひょっこりひょうたん千葉」と駄洒落。
     なので私は、「ひょっこりひょうたん島は死後の世界だから」と付け加えた。
     原作者の1人である井上ひさし氏が、朝日新聞の取材でそう明かしていた。
     あの物語は、第1話の噴火でみんな死んでるんですよと。
     http://www3.ocn.ne.jp/~sun0125/
     それくらいの大地震だと、『バイオレンスジャック』の関東地獄地震みたいに、房総半島は房総島になるのだろうかとも話したり。
     http://www.ne.jp/asahi/zukidon/haruka/manga/jack.html
     関東地獄地震では、川口市も大半が海に没してるんだよねぇ。
     そんな話をしていたら、S子さんが妹から心配して電話があったと発言。
     皆からお説教を喰らっていた。
     というか、私もお説教した(笑)
    「妹さんには、一時間は電話を我慢するように伝えて」というように。
     なにしろ、S子さん姉妹は阪神大震災という過去の教訓を体験してるのだからして。
     ところが、「毎回即効電話してます、家族に」という返信があったもので。
     実際、このあいだの首都圏の地震で数十機のエレベーターに閉じ込められた人が出たものの、携帯が通じなかったというように、必要な人が連絡できなくなり、無事な人同士の連絡というのが一番の妨げになってしまう。
     自分が無事なのを知らせたい、家族が心配という気持ちは分かるが、その瞬間に命が関わる人がいる可能性があるのだから、あの震災を無事に生き残ったからこそ、考慮してもらいたい。
     ちょっと強く言い過ぎたかなと、後で反省。

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  • ≪通巻33号≫
    “良く効く薬”とは?/JPS製薬全国大会レポート/JPS製薬栃木工場見学レポート

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                      ≪通巻33号≫
      提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
      発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
      編集 : 北村俊純
      窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※11月1日(土)……“良く効く薬”とは?
    ※11月2日(日)……JPS製薬全国大会レポート
    ※11月3日(月)……JPS製薬栃木工場見学レポート
    ************************* 今回の平凡な日記 ***************************
    ◆11月1日(土)/2003年◆
     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を求めて患者さんが来店。
     風邪のひき初めとの事だったが、葛根湯(かっこんとう)の方は家にあり、すでに飲み始めているそうだ。
     今回は、さらに症状が進んだ時に備えて柴胡桂枝湯を買いにみえたという。
     進まなければ良いが、備えは大事。備えあれば憂い無しである。
     旦那さんが胃が痛むという事でお客さんが相談にみえた。
    「良く効く薬をちょうだい」と言われたものの、もう少し細かな情報が無いと選びにくい。
     症状や体質に合う薬が“良く効く”のであって、薬の方で“良く効く”という物は無い。
     空腹時に胃が痛くなるようだと胃酸過多だったりするが、食べると胃が痛むとの事。
     また、体格はいい方なのだが風邪をひきやすいらしい。
     食べ過ぎて胃が痛くなるようであれば胃熱が考えられるから半夏写心湯(はんげしゃしんとう)を服用しつつ、痛みが強ければ芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)を合わせて飲むように勧めた。
     ちなみに、胃潰瘍があったり風邪をひいているようであれば柴胡桂枝湯の方が良いだろう。
     近所の患者さんの家のパソコンが故障したようで、ちょっと見て欲しいと頼まれて訪問した。
     パソコンが起動しないという事だったのだが、HDD(ハードディスク)のランプが点灯せず、BIOSもチェックしたものの、どうにも原因が分からない。
     急ぎでプリントアウトしたい物があるという事で、じゃあ代わりにウチで入力して差し上げましょうと申し出た。
     安請け合いもいいところである。プリントアウトしなければならないという物が、名簿なのだ。名前の入力は漢字変換で意外と手間がかかる。
     できれば明日にでもという事で、正直ウゲェと思った。
     明日は私もJPS製薬の全国大会に出席しなければならないのに、今から間に合うかしらんσ(^◇^;)。 
     その後は美容院で散髪して、新調したスーツの裾上げを頼んでおいた紳士服のお店に行った。
     新調したと言っても、今まで来ていたのとあまり変わらないデザインで茶系のスーツ。
     本当は、20代の頃に購入したのと同じ若草色のスーツが欲しかったのだが、時はバブル絶頂の頃で、現在はそのような明るい配色のスーツは無いとの事。
     仕方なく、紺や灰色を排除していくという消去法で選んだ。
     なにも不況だからって、暗い色のスーツを買う事もないと思うのだがなぁ。こういう時代こそ、明るい雰囲気を自分で演出した方が良いのではないか。
     しかし、さんざん探し回ったにも関わらず、仕立てるための生地からして明るい色が無く、断念した次第。
     奥さんにも、お母んにも「同じようなのを買ってもしょうがないでしょ」と言われたが、とりあえず着ている人が少ない配色の方が、会った人に覚えてもらえる。
     家に帰ってから、ダダダダダという勢いで引き受けた名簿をパソコンに入力していく。
     ところが、体調が思わしくなく落ちそうなほどの眠気に襲われて中断。
     続きは朝にやる事にして、ゴソゴソと寝床に入った。
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    ◆11月2日(日)/2003年◆
     早く起きるつもりが起きられず、朝食もそこそこに名簿の入力の続き。
     名前の漢字変換に悪戦苦闘。IMEを人名優先にしても、結局のところ人名に使われる漢字の読みは一発で変換される事は少なく、別な読みで一文字ずつ変換する事になる。
     なんとか頑張ってみたものの、あと三分の一を残して出発時間になってしまった。
     会場はJR新横浜駅の近くの新横浜プリンスホテルなので、方向音痴の私でも駅から道に迷う事は無いだろうが、いかんせん電車の接続時間によって1時間半で到着するか2時間かかるか幅が広くて見当が付かない。
     泊まりだというのに泊まりの用意もしてなくて(馬鹿だねどうも)、慌ててバッグに必要な物を詰めて家を飛び出した。
     駅に向かう途中で、頼まれていた名簿の方は明日届けますと電話で連絡。電車の中でやる算段。大甘である。
     行きは電車が込んでいて座ることができず、当然作業もできなかった。
     しょうがない、ホテルの部屋でやるか。
     道に迷わないはずが、JR新横浜駅の目の前には『新横浜国際ホテル』があり、『横浜プリンスホテル』を捜すハメに。
     http://www2.princehotels.co.jp/app_room/piq0010.asp?hotel=015
     おそらく混乱を避けるためなのだろうがJPS製薬からの案内状には、『新横浜国際ホテル』が書いてなくて、『新横浜プリンスホテル』との位置関係が良く分からない。
     ぐるりと周囲を大きく回って、30分遅れで到着した。
     社長の挨拶などはすでに終わった模様。大抵の社長挨拶は聞いても役に立たない事が多いので、まぁ良し。
     ちょうど特別講演が始まったところで、講師は木村政雄氏。吉本興業で、やすし&きよしのマネージャーを務め、吉本新喜劇を立て直して東京進出を果たした立役者である。現在は吉本興業を退社して、フリープロデューサーとして活躍しているようで、吉本興業を退社したのは偉くなって現場を離れてしまう事が、逆に自分の“賞味期限”が切れるかのように思っての事らしい。
     そんな木村氏の今回の講演のテーマは、「不透明な時代を打ち破る、オンリーワンのすすめ」というもの。不況になってからというもの、この「ナンバーワンよりオンリーワン」というのは良く言われている言葉。
     しかし、いかにも旧態依然としたJPS製薬には合うんだか合わないんだか分からないテーマだな(笑)
     http://www.jps-pharm.com/index.html
     木村氏は、かつて日本マクドナルド社の藤田田氏が言った「富国強兵から富国楽民」という言葉を引用し、「人間の背の成長は二十代で止まっても人格成長は続く」と説いて、常識を捨てて新たなモノを獲得していく時代になったと力説する、いかにも芸人を育ててきたという感じで、普通の会社人とは違う印象。
     人格が成長するものかどうかは、やや疑問だが(苦笑)。
     それとは別に、歳をとっていくと人間は「否定する事でしか自分のアイデンティティを持てなくなる」という言葉には同意できるが、それがマイナスになるという捉え方は私は賛同しかねる。
     年寄りが若者のする事にあれやこれやと文句をつけてくれないと、今度は若者の方が自分の立ち位置を見失ってしまう。若者は、年寄りに反発する事で自分のアイデンティティを確立していくのだから。
     私が特に「そうだそうだ」と思ったのは、今まではライバルは同業同士だったが、これからは異業種間で競っていく事が必要という話。
     その例えとして、吉本興業の東京進出の話を持ち出した。
     吉本興業はかつて“お笑い”という同じカテゴリーの中で勝つ事を目指してきたが、時代とともにジリ貧になっていくばかり。そこで、ライバルをジャニーズと定めて新しい展開をしていく事で吉本興業は東京進出を果たして成功する事ができたという。
     日本人は、奇妙な仲間意識を持つという事の例えでは、タイタニック号の話を持ち出した。
     実際に以下のやり取りがあった訳ではないだろうが、沈みゆくタイタニック号で数に限りがある救命ボートに女子供を優先的に乗せるにあたっての国ごとの説得方法の違いに笑う。
     ドイツ人には、「規則ですから」。
     イギリス人には、「貴方は紳士でしょう」。
     アメリカ人には、「ヒーローになりたくありませんか」。 
     そして日本人には、「みんなそうしてますよ」。
     そして木村氏の話の中で何度も何度も繰り返し出てきたのが“賞味期限”という言葉。人間にも賞味期限がある。その賞味期限を延ばすためには、自分を変えなければならない時があると。
     現在は画家になったジミー大西は、芸人としての伸びは限界に近づいていたが、画家への道を選ぶ事で新しい人生が拓けた。
     やすし&きよしは初めはやすしがツッコミで、きよしがボケをやっていた。
    ところがやすしが不祥事を起し再び漫才界に戻るには、何か違う味付けをしなければ難しい。そう判断した木村氏はツッコミとボケを入れ替えるように勧め、それによってやすし&きよしの漫才コンビが延命したという。
     また、島田伸介をニュースキャスターに推したのも木村氏だそうである。暴走族あがり(この一点だけで私は大嫌いなのだが)のイメージを払拭して新しいファンを作らなければ寿命が尽きると読んで、テレビ局側に持ちかけたのだとか。意図からすれば、大成功である。(でも嫌い。)
     特別講演が終わり、おそらく社員の女性だと思うのだが「素晴らしいお話をしていただき、新しい事に挑戦する大切さを教わった気がします」と感想を述べた。でもそれを、原稿に目を落としながら棒読みしてどーする(笑)
     講演の内容とは関係無いが、ジミー大西が病院で点滴を受けた時に女友達から電話があり、早く会いに行きたいと思ったジミー大西は点滴の残りを飲んでしまったというのには爆笑(笑)
     そりゃあ、飲んでも害は無いかもしれんが(無いことも無いけど)、飲むかね普通。
     ちなみに私は私で入院中に、「この点滴、甘すぎて気持ち悪い」と言って種類を変えてもらった事がある。
     その時の看護婦さん曰く、「点滴の味を言われたのは初めてです」との事。
     だって、ホントに甘い味が口の中でしたんだもん(^_^;
     休憩を挟んで、特に売り上げの伸びたお店による報告。
     そもそも立地条件が違ったりして参考になる事は少なかったりするものの、双参(そうじん)を風邪の漢方薬とセットで販売するというのは、なるほどと思う。
     ウチでも風邪用漢方薬セット(症状別・医薬品)を始めたが、双参とのセットも加えてみようか。
     それと、「来るのが楽しいと思える薬局」というのは大いに頷いた。
     そもそも薬局は病気や怪我をした時に用がある所で、本来ならば用が無いにこした事ない。そして、一度治れば次に体調を悪くするまで普通は来ないという、商売としては矛盾を抱えている。
     そこで大手のドラッグストアーでは、薬と相反するんじゃないかと思えるような、あまり健康によろしくない菓子類などの販売を行う事で、顧客の獲得に成功している。
     実店舗の方は小さいので、ちょっと畑違いの物を置くスペースは無いし、なにも体に良くないと分かっている物を置くつもりも無いが、ホームページの方は薬を求めに来る人ばかりではなく、何か別な楽しみで来てくれる人を開拓したいところ。
      
     その後さらに、痛みに関する漢方薬での治療や新商品の紹介などがあったのだが、まとめないと混乱するだけなので割愛。
     3~4時間ほど勉強と相成ったものの、内容に対する時間が不足しており、いや正確には時間に対して内容を詰め込み過ぎてて駆け足気味だったため、結局は時間が無駄になった感じ。抜け出して、近くのビッグカメラにでも行ってれば良かった=3
     食べるのが楽しみな私としては、今回参加したのは夕食が目当て。(あとは、明日の工場見学。)
     JPS製薬の全国大会には初参加なため顔見知りは地元の薬局の人たちくらい。地区別のテーブル配置だったが、誰が誰やらまったく分からない。
     そこで、苦手だけれど少々挨拶回り。どうぞヨロシクお願いします。何をヨロシクするのは自分でも良く分からんが。
     各支部の支部長が壇上にあがって乾杯……というのは、やはり定番なのだろうか。儀式といえばそれまでだが、古臭い印象は否めない。
     http://magical-shop.web.infoseek.co.jp/photo/200311/index.html
     オードブルは、サーモンやハムなど。それからリンゴを甘く煮たもの。期待していなかったけど、美味しくて満足。
     食べるのが好きな割りには詳しくなくてなんだが、まぁ食べ物は頭で食べるモノじゃないのでと言い訳。(誰に?)
     刺身も美味しかったと私は思ったのだけれど、何故か残す人がいて譲ってもらった。意地汚いことこのうえない(苦笑) 
     スープは、おそらくフカヒレスープ。とろみが付いていて、飲むほどに食欲が増す感じ。
     サラダは、帆立貝とブロッコリー。ドレッシングが軽めのもので、素材の味が楽しめたのが好印象。 
     メインディッシュは牛ヒレよりも、添えてある黄色い揚げ物の方が美味しかった。なんだったんだろう(^_^?
     ホテルでの料理の〆に茶蕎麦が出る事があるが、これは感心しない。ツユに入れられているせいで、麺が伸びており、口の中でボソボソとして今までの料理が台無し( ̄^ ̄)
     デザートには、チーズケーキ、
    ストロベリーケーキ、チョコレートケーキの3種類が用意されており、好きな物を選べるということで、3つとも食べてしまった(苦笑)。甘さ控えめで美味しかったんだよぅ(^_^;
     そして、給仕をするホテルマンの方だが若手のホテルマンは「少々お待ちくださいませぇ」とか「畏(かしこ)まりましたぁ」と、語尾伸ばしと語尾上がりの合わせ技で、まるで居酒屋のようだった。
     言葉遣いには私は拘(こだわ)らないけれど、できれば“非日常”の演出は心がけて欲しいところ。せっかくの料理が、一気に大衆酒場のオツマミになってしまう。
     ただし、言葉遣いと心遣いは必ずしも一致しない。
     頼めばワインなどの飲み物は持ってきてくれるのだが、忙しそうなのを煩わせるのもなんなので、自分で飲み物のカウンターに取りに行った。
     何度かそうしていたら、若いホテルマンはすかさず他の手を休めて注文を尋ねたり、「お注(つ)ぎします」とグラスに注いでくれたりした。
     ところが、上の人間らしいホテルマンに「(ワインの)白はどれですか?」と尋ねたら、ふんぞりかえって「こちらです」と瓶を手で示すだけ。何か別な作業をしている訳でもない。ニコリともしない。なんなんだ、この偉そうな態度は(-_-メ)
     言葉遣いの丁寧さよりは、心遣いの方がいいなぁ。
     食事の後には別室にて軽食をつまみながら親睦会。
     そこでも他のお店の方たちにご挨拶。
     丸テーブルに椅子が置いてあるため、皆座ったら動こうとせず、イマイチ交流の場になっていないように思う。
     座りたい人のための椅子は壁際に並べて、立食のようにした方がいいのではないか。
     それでもホームページを開設しているお店の人たちと、しばしホームページの活用の仕方と、苦労話などの情報交換。
     インターネット上では、他店との値段の比較が容易なため、価格で競争してもまず勝てない。
     一方で親身な相談で信用を得ていくにしても、インターネットで相談してくる患者さんの多くは、他の病院や薬局での治療が思わしくなくてという難しい症例だったりする。
     それぞれのお店で得意分野があったりするので、その辺りでの連携を模索しつつ、ホームページへのリピーターを増やす方策も考えなければならいなだろう。
     酔いが回りすぎて頭がクラクラしてきたため早めに部屋へ辞去。
     ニュース番組はあらかた終わっていて、今日一日の世相は分からずじまい。
     たまには、そんな日もいいか。
     そして、お約束(?)の有料放送でアダルトモノを観てみた。どうしてホテルに泊まると観てみたくなるのだろうか。男って馬鹿だねぇ(私だけ?)。
     しばらく観ないうちに、ずいぶんと過激な内容の作品がホテルで観られるようになったんだなぁと妙な感心。
     高校生の頃に修学旅行でホテルに泊まった時には、あらかじめ観られないようにスクランブルがかけてあったのだが、かけ忘れたらしい部屋があって、何人かが集まって観たものである。今思い出しても、わざわざ有料で観る必要も無いソフトな内容ではあったが、先生に隠れて観るのが楽しかった。
     翌日、視聴した分の料金が発生して、先生にはバレバレであったけれど(笑)
     ………あっ、頼まれていた名簿作成の続きをやるのを忘れてた(^-^;;;
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    ◆11月3日(月)/2003年◆
     今日はJPS製薬の工場見学に行くという事で、6時半に起床。
     7時集合なので、急いで支度して2階のレストランに向かった。
     http://magical-shop.web.infoseek.co.jp/photo/200311/02.html
     朝食はバイキング形式。
     えてしてバイキング形式は、取り放題でも有難くないほど不味かったりするのだが、ここはハズレ無し(∩_∩)
     できればもう少しゆっくりと味わいたかった。
     ロビーに集合したものの、集まりは良くない様子。
     JPS製薬の社員が、参加予定者をロビーに集めるのに奔走していた。
     待っている間に、ロビーに展示してあったホテルの模型を撮影。
     どうせなら、近くを走っている新幹線などの模型も一緒に組み合わせて作ってあれば面白いのにな。 
     参加者が揃ったところでホテルを出発。
     関東地区で工場見学を希望したのは私だけだったらしく、九州地区の人たちと同じ班になった。
     JR新横浜駅から東京駅で乗り換えて宇都宮駅へと向かう。
     たかだか新横浜駅と東京駅の間を新幹線で行くなんて、普通はしないだろう。わずか10分の乗車。なんだか、ものすごく贅沢な事をしたような気分。
     途中で品川駅に停車して、「そういえばそうだった」と思い出した。“新幹線品川駅開通フィーバー”は、今はいずこへ。
     東京駅で乗り換える時に、乗車券と特急券と乗り換え用の乗車券の3枚を自動改札機に通すように駅員から案内された。
     自動改札機の挿入口を見ると、手書きで「3枚同時にお入れ下さい」とある。なぜ手書き(笑)?
     引率する営業マンのT氏からは、「若先生、若先生」と何度も呼ばれたが、こういうのに慣れると人間ダメになるんだろうな。気をつけよう。
     宇都宮駅で観光バスに乗り換えて、JPS製薬の栃木工場へ到着。
     http://www.jps-pharm.com/quality.html
     周りには民家らしい民家は無く、ホンダなどの様々な業種の工場が立ち並んでいた。
     ただし、工業地帯という感じでなく、空気も良い。また、排出する水に関しては厳しい規制が設けられており、そのお陰で近くを流れる鬼怒川も綺麗なのだそうだ。
     それと、この近くにキリンビールの栃木工場があるとも教えられた。以前にアルバイトをしていた事がある。
     何をしていたかというと、瓶の蓋のチェックである。ベルトコンベアーを流れてくる瓶の蓋を見つめ、異常が無いかを4人一組で目視確認をするのだ。
     異常を発見したらその瓶を取り除くのだが、ベルトコンベアーを止める訳にはいかないので、瞬間的に手を動かして取り出さなければならない。そして、異常が無かった場合は元の位置へ戻さなければならない。
     最初の頃は取り損なったり、異常が無い物を戻すのが遅れ、何度かベルトコンベアーを止めてしまった。
     恐ろしく集中力が必要で、まばたきをした瞬間に目の前を通り過ぎてしまうため目は開きっぱなしで、15分づつの交代でこなしていた。
     懐かしいなぁ。2度とやりたくないなぁ(苦笑)。
     工場では、所員の方たちが出迎えてくれた。今日は休日のはず。休日出勤という事だろうか。
     工場内では写真撮影はできないという事なので、外観のみを写真に収めた。
     生薬の標本なんか、ぜひ写真に撮りたかったのだが、残念。
     工場の中を見学する前に、工場の概要の説明などを聞く。
     科学的な合成薬と比べて漢方製薬の難しい点は、原料が天然なため成分の含有率が一定でないこと。しかし、製品はもちろんグラム中の成分量は一定でなければならない。
     また、同じ原料でも色や匂いが違ったりするのだが、服用する方は色が毎回違ったりすれば不安を感じてしまう。だから、色や匂いを安定させるというのにも工夫をしている。
     さらに生薬のほとんどはいわば農作物と同じなので、洪水や虫害などの被害が出た場合に備えて、複数の産地と契約している。しかし、産地が違えばやはり成分の含有量も色や匂いが違うのはもちろん、農薬の使用状況も異なるため、入荷した材料に対しては納入業者の申告だけに頼らずに自社で厳しい検査を行っているとの事。
     そして、生薬の中には通常1g中に10の100万倍個もの細菌がいるそうで、それを熱処理で1g中に10個~100個程度になるように殺菌するのだという。この時に、細菌は殺しても有効成分がダメにならないようにするのが、技術的に大変だったようだ。
     そしていよいよ、工場の内部を見学。
     白衣に着替えて帽子とマスクを装着すると、まるでパナウェーブ研究所の関係者みたいである(笑)。
     手を洗って空気洗浄室を通ってから工場の中に入った。
     空気洗浄室は狭い部屋なので2人ずつ入って下さいと説明されていたのに、3人で入るオッサンもおるし(苦笑)
     工場内部は気圧が高く、外部の空気が入らないようになっているそうで、確かにやや耳がツンとする感じ。
     なんだか漬物工場でアルバイトをしていたのを思い出した。漬物工場では、午前中に漬物をどんどん作っていって、今度は午後いっぱい時間をかけて機械の洗浄をするという、神経は使うは肉体的には疲労困憊になるはで大変だった。
     ………なんか、色々やってるな、オレσ(^◇^;)。
     見せてもらったのは麦門冬湯(ばくもんどうとう)を造る過程。
     麦門冬湯の原料を機械で攪拌(かくはん)しているところでは、思わず拝んでしまった。なにしろ喘息持ちの私にとっては命綱である。
    「いつもお世話になっています( ̄人 ̄)」
     
     工場の内部は細い階段が入り組んでおり迷路のよう。
     置いてかれたら、自力で出入り口にたどりつける自信が無い。
     殺菌処理を終えて乾燥させている機械の中を覗かせてもらうと、乾燥機のように高速で回転していて、横殴りの雨みたいに見えた。1時間で約8tの水を飛ばすそうである。そうする事で、成分の分解や酸化を抑えるのだそうだ。
     葛根湯(かっこんとう)のように糖類の多い漢方薬の場合は、壁に付着してしまい、かなりのロスが出るらしい。また、大黄(ダイオウ)のような生薬が含まれていると、黄色い色が付着してしまい、機械の洗浄が大変との事。
     
     乾燥処理をした後には圧力をかけて板状にしてから砕くという工程を3回繰り返して顆粒にする。
     板状の漢方薬をポリポリ食べられたら面白そうだけど、味付けが問題か。
     顆粒の場合の製品チェックも厳しいが、錠剤の方もかなり頻繁にサンプルとして取り出してチェックをしていた。錠剤の場合は、成分はもちろん大きさも専用の定規で測っている。
     見学していて気がついたが、原料の投入や機械の清掃、品質チェックまで、ほとんどが手作業だった。
     特に原材料の異物検査では、ベルトコンベアーを流れてくる原料の中から規格に合わない物を手で排除している様子を見させてもらったが、排除した方のどこが悪いのか皆目分からない。経験が頼りというところか。
     金属類などであれば磁石を使って取り除くという事も可能だが、他の植物の根だとかそういう物はどうやったって機械的に排除するというのは、やはり難しいのだろう。
      
     倉庫の方へ移動すると、厳重な温度と湿度管理の下で原料となる生薬が山積みにされていた。
     生薬の匂いがするという事は空気中に成分が漂っているという事だと思うのだけれど、という事はもしかしてここにいると健康にいいのかな(笑)
     一部の箱のラベルを見ると、輸出元の欄に北朝鮮と書かれていた。万景峰(マンギョンボン)で運んだのかな。
     麻薬の輸出元としても有名な北朝鮮だが、“業界”の人の話によると質はあまり良くなくて、末端価格もそれほど高くないのだとか。値段が安いから中高生でも入手しやすいのかもしれないが、どうせ麻薬なんて体に悪い物を使うのなら、せめて質の良い麻薬を使いたいものだ。(不謹慎)
     しかし、漢方薬の生薬としては北朝鮮の作物は悪くないらしい。軽水炉の援助なんかよりも、漢方薬の生産技術を向上させるための支援なんかも良いのではないだろうか。
     研究室の方も案内してもらい、そこでは品質管理のためのデータの分析と、新製品の開発が行われていた。
     新製品を販売するためには、国に申請してから審査が通るまで1年以上かかるとの事。という事は、開発期間も入れると3年以上はかかるという事か。
     資料室には膨大な文献と製品のデータがあり、服用による事故や苦情があった場合には、この資料室にある情報とつき合わせて調査をするそうだ。
     最近では『プロジェクトX』が流行った事もあり、商品開発の苦労話などは一般の人もかなり興味を持ってくれる。その辺りのお話もぜひ伺いたかったのだが、残念ながら今回は時間が無かった。
     工場長さんには、ぜひそのうち取材をさせて下さいとお願いした。
     工場見学を終えて、昼食を食べるためにバスが出発すると、昼食を予定しているお店に着くまで、営業マンが俄(にわ)かバスガイドを務めた。私が乗車したバスの担当者は関西出身の人なのだが、人前で喋るのが苦手な様子。関西人の皆が皆、芸人さんという訳ではない(苦笑)
     なのに、おそらくインターネットで事前に調べたのであろう、栃木県の県名の由来や名産物の解説をしていると、江戸時代に統治していた殿様は誰かという質問が参加者から出た。
     そんなの聞かれたって分かる訳ないだろが(笑)
     しかしそこは営業マン、「帰るまでに調べておきます」と答えた。偉いなぁ。
     http://www.pref.tochigi.jp/
     昼食は『宇都宮餃子館』。
     http://www.rakuten.co.jp/gyozakan/
     ものすごく交通の便の悪い所にあるのだが、それでも来る人がいるという評判のお店らしい。
     お店の入口には、なんともコメントに困る石像が。『スタミナ健太』という名前で、このお店のマスコットキャラだそうだ。可愛い顔して、チカラコブが逞しいところがイカシてる(笑)
     食べたのは餃子定食とでもいうのか、蒸し餃子・水餃子・焼き餃子のセットでボリューム満点。
     とりたてて美味しいとは思わないが、悪くもない。『ナンジャタウン』の餃子スタジアムに出店しているお店の方が美味しいかも。
     ところで、私だけ焼き餃子が出てこなかった(T-T)
     私って、そういう目に当たりやすいのか?
     注文した烏龍茶も来ない(;_;)
     とりあえず焼き餃子だけは席を立つ前に来たけれど、結局烏龍茶だけは来なかった。
     なので、ここでお土産を買うのはやめてしまった。
     JR宇都宮駅で解散して、帰りのホームに向かう途中でお土産を購入。
     Iちゃんからは御当地限定の『餃子キティ』のキーホルダーを頼まれていたので、それを買う。お店の人の話だと、やはり出張などで頼まれたという男性が買っていく事が多いらしい。
     ウチの奥さんには餃子とお菓子。食べ物の方が喜びそうなので(笑)
     体の方は疲れていたが、電車の中でゆっくり休んでいる訳にはいかない。頼まれていた名簿を仕上げて今日中に届けなければ。
     電車の中でノートパソコンを開けてババババと入力していく。
     途中で、普通電車なのに珍しく車掌の乗車券の点検があった。こんな所で作業をしている私もなんだが、集中している時に中断させられるのはやはり嫌なものだ。
     Suicaを使っているのでそれを示したら、特にチェックするでもなく「はい、結構です」と言われた。
     http://www.jreast.co.jp/suica/
     Suicaの電波の到達距離は意外と長いそうなので、早いところ示さなくても車掌が確認できるようにしてもらいたいなと思う。
     寝ている時に起されるのも不快だしね。
     
     なんとか名簿を仕上げて、家に帰ってからプリントアウトした物を先方に届けた。
     それでやっと本当に一息つけた感じ。
     奥さんにお土産を渡して、Iちゃんにも買ってきた事をメールで知らせて、夕飯を食べた後はお風呂に入るのも面倒になってグー。
     (_ _)(-.-)(~O~)ファ…(~O~)(-.-)
     ……ガク( -.-)( _ _)zzzZZZ。
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  • ≪通巻26号≫
    馬鹿は犯罪に向かない/テレビの威力/高級居酒屋/アミノ酸は必要だけど

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                      ≪通巻26号≫
      提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
      発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
      編集 : 北村俊純
      窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※10月7日(火)……馬鹿は犯罪に向かない
    ※10月8日(水)……テレビの威力
    ※10月9日(木)……高級居酒屋
    ※10月10日(金)……アミノ酸は必要だけど
    ************************* 先週の平凡な日記 ***************************
    ◆10月7日(火)/2003年◆
     今日は、どんより曇った五月晴れ(意味不明)。
     ちょっとと言うより、かなり涼しい。
     スクーターでは、薄手のコートが欲しいくらいだ。
     
     病院からの処方箋がFAXで頻々。
     患者さんには気の毒だが、ウチの営業上は月初めとしては順調な滑り出し。
     
     お客さんから、ドーナツの差し入れをいただいた。
     このお客さんからは、良く差し入れをいただくので、栄養ドリンクや雑貨などを棒引きしている。おそらくそれでも、差し入れしてもらっている物の方が高くついているであろう。
     そう言えば、この秋には他のお客さんからも梨を複数いただいた。普段から梨が好きだとアピールしていた甲斐があった(苦笑)。
     こうなると、なんだかほとんど物々交換である。
     ある手作りのヌイグルミを通信販売しているサイトでは、支払いにビール券でも可と書いたから本当にビール券での支払いがあったとか。
     ウチのサイトでも、採用するかね(笑)
     私なら、図書券なんかが助かるのだけど、経理がめんどくさそう(^^ゞ
     肌荒れを治したいという患者さんが来店。
     手荒れが特に酷いのだが、顔の肌もかなり乾燥している。
     しかし乾燥肌になるには、まだ少し早い。
     そして、ここ1週間で急に酷くなったという。
     ううむ、もしかすると花粉症かもしれない。
     花粉症というと目の痒みや鼻水鼻づまりがすぐに思い浮かぶのが一般的かもしれないが、免疫反応なので咳や肌荒れとして現れる事もある。
     そこで、当帰飲子(とうきいんし)を勧めてみた。
     本来は老人性の乾燥肌に使う事が多い漢方薬なのだが、冷え症でもあるとの事なので、湿疹に使う他の漢方薬よりも効果が期待できるだろう。
     千葉市若葉区千城台東で飲食店アルバイトの少女が殺された事件のニュースを観たのだが、籍を入れた場合は16歳でも成人女性として扱われるんじゃなかったっけ? などと、馬鹿な事を考えたり、未成年者は保護者の同意が必要なのにどうやって婚姻手続きができたのだろうと、どうでもいい事が気になったのは、石橋広宣容疑者のあまりの馬鹿ぶりに感化されてしまったからかもしれない。
     ハンマーを事前に用意していたというのだから計画的な犯行のはずなのに、ライター用のオイルを大量に同一店で買い込むマヌケさはどうした事か。事前に複数のお店で少しずつ、さらに言えば防犯カメラのあるような店で買うなよと、その無計画ぶりに腹が立つ。
     遺体を焼いたのも身元を隠すためだったらしいが、実際には指紋で身元が分かったという。身元を隠すためならば、まず指は切断しておかなければならない。それと歯も砕いておかないと、治療跡などから身元が分かってしまう。焼けば簡単だと思って手を抜いたんじゃあるまいか。
     そんな手抜きをしているかと思えば、わざわざ警察に自分から「彼女が事件に巻き込まれたのかもしれない」と連絡したりと小細工をしているのだからワケが分からない。通報者がまず疑われるのはフィクションでも現実でも基本的な事なのだから、小細工するならもちっと工夫しないと、ネタの割れた推理ドラマなんてワイドショーの視聴者は納得しないぞ。
     どうもこの広宣容疑者、楽をしよう楽をしようというのがミエミエで、それが自分と重なって嫌(苦笑)。
     車好きで、それが昂じて借金を重ねており今回の被害者とも苗字を変えて借り入れするための偽装だったというのだが、だったらちゃんと“努力しろよ”と思ってしまう。
     なにも、まっとうに働けというのではない。例えば、男が女に養ってもらう“ヒモ”は、主夫とは違う。女に働かせて自分は家事もしないでブラブラと遊び暮らす事だ。しかし、それには別な努力が必要となる。彼女に惚れさせて、そこにいるだけで安心感を抱かせる事で関係を維持しなければならない。
     テレビで見る限り、広宣容疑者も顔は悪くないのだから、自分が借金しないでも貢がせる事はできたはずだ。わざわざ偽装結婚するくらいなのだから、あと少し別な努力をすれば、なにも今回の被害者である少女を殺して人生を棒にふるなんて事にならずに済んだと思うのだが。
     好きな事をするための努力が中途半端な人間は、犯罪をする時にも中途半端な事をするのだなぁと妙に納得してしまった。
     馬鹿は犯罪をするのにも向かないのである。
     私も犯罪には向かないな。気をつけよう(・_・)
     病院で検査を受けてきた奥さんが、嬉々としてして「妊娠してるって~♪」と帰ってきた。
     うう…、できていましたか。
     同棲時代を含めて、もう3年も経ってるから、てっきりできないモンだと思っていたのに。
    「ちょっと~、普通は旦那さんはもっと喜ぶもんなのよ~」と文句を言われる。
     でもなぁ、自分の血がつながってると思ったら、私は嫌だよ。他所の子なら無条件で可愛がれるけど、自分の子じゃちゃんと育たなかったら困るじゃん。特に自分を見てるとそう思う。
     そう言うと奥さんの方も、「確かにねぇ、子供が増えるようなもんだもんねぇ」と返してきた。コノヤロ(笑)
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    ◆10月8日(水)/2003年◆
     風邪気味だという患者さんが来店。
     主な症状は鼻づまりで、他には咳などは無い模様。花粉症のようにも思える。
     一時的な鼻づまりであれば葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)で、大抵は治る。
     もし日常的に鼻が詰まるようであれば、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)の方が良いだろう。
     しかし漢方薬を勧めると、テレビで宣伝しているようなのがいいと言われる。
     うう~ん、それでいて「早く治るのを」と言われると困ってしまう。
     いわゆる現代薬でなら症状はすぐに治まるが、病気として治る訳ではない。
     もちろん患者さんとしては症状さえ治まれば良いのだろう。しかしそれでまたすぐにぶり返してしまっては意味が無くなってしまうとコチラは思ってしまうのだが……。
     結局、漢方薬は買わないで別な市販薬を買っていかれた。テレビの力恐るべし。
     お店の前でなにやら怒鳴り声がするので出てみると、石焼イモ屋の車から降りたオヤジが前後の車に怒鳴っていた。
     ウチのお店の前の道路は道幅がトラック一台分しか無いのにもかかわらず、相互通行が可能になっている。
     だから、車同士が出会うとどちらか一方が端に寄せ、道を譲らなければならない。
     ところが、この通りには郵便局があり、そこに用のある人の車が止まっていたり、ウチのお客さんや隣の煎餅屋のお客さんは当然お店の前に止める。
     それらが通行の妨げになるのは確かだが、こんな所を通るのは地元の人だから、普通は止める方も気を使うし通る方も少しは待ったりしてノンビリしたもの。
     なのにこのオヤジ、ウチのお客さんの車が邪魔だと文句をつけ、隣の煎餅屋のお客にも文句をつけて、対向車にも怒鳴りまくって道を空けさせる。
     そうゆう石焼きイモ屋の車は、この狭い通りをノロノロと走って迷惑をかけているのに、その事はまったく気にしない様子。
     知らない顔だから、よそから来たのだろうか。
     だいたい商売人のクセに自分の店(車)の前で怒鳴り散らすなんて、イメージダウンにしかならないと思うのだが、何考えてるんだこのオヤジ( ̄▽ ̄)
     この不況で、仕事を変えた人なんだろうか。
     なんにしても地元のお店の客を散らすなんて横暴な事をするようじゃ、流しの商売はできんよ。少なくとも今日来ていたお客さんは確実に買わないし、地元の噂の伝播の速さは怖いぞ(笑)
     Iちゃんからメールで「真にめでたいことに生理になった。」と入った。
     ひとまずホッ=3
     ところが、なんでも夢でウチの奥さんに子供ができた夢を見たそうな。まだ、教えていないのに。
     ううむ、教えたら落ち込むだろうな~。どうしよう……(^_^;
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    ◆10月9日(木)/2003年◆
     シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン。
     誰も来ない。
     人通りも無い。
     あまりに静かすぎて、『ドラえもん』の『独裁者スイッチ』を押してしまったのかと思えるくらい。
     夕方になって、やっとチラホラとお客さんが来るようになった。
     胃薬が欲しいというので症状を尋ねると、飲みすぎで胃の不快感が続いているらしい。
     お酒の飲みすぎですぐに楽になりたいのであれば、五苓黄解(ごれいおうげ)が合うのでドリンクタイプを勧めた。(医薬品・漢方薬・液剤)
     普段からお酒の量が多く、そのたびに胃の具合が悪くなるらしい。それならば飲む量を減らせとは思うのだが、たいてい「分かっちゃいるけど」と返されるので言うだけ無駄。
     それならせめてもと、お酒で熱くなった胃を冷やして胃の不快感を鎮める安中散(あんちゅうさん)も合わせて勧めた。
     今日は夜にT姉から飲みに誘われていたので早あがり。
     新宿駅で待ち合わせて合流した。
     (T姉については、7月26日の日記参照)
     今日の飲む目的は、合コンする飲み屋の下調べである。
     いや、正確にはお見合いみたいなものか。
     私とT姉共通の友人であるHくんが「彼女が欲しい~」と魂の叫びを発して、T姉が自分の後輩を紹介する事になったのだ。本当にT姉は面倒見がいい(笑)。
     実のところHくんは、彼女がいないのが不思議なくらいの美青年で、T姉も「アンタ顔だけはいいんだから」と本人に言い、周囲にも「アイツは顔だけは最高だよ」と言っていて、私には「顔だけなら、セックスしたいんだけどねぇ」と言うくらいである。フォローになってないと思うけど(苦笑)。
     今回T姉が選んだお店は、新宿駅東口前にある『KEN’S DINING』という所。
     http://r.gnavi.co.jp/g145303/
     何度も新宿に遊びに来た時に通りがかったはずなのだが、地下に下りていくせいか気づかず、今まで知らなかったのがもったいないくらいのお店。
     お店のスタッフも料理もかなりレヘルの高い、和洋折衷の雰囲気の良いお店だった。天井も高くて地下とは思えない快適な空間で、夜のデートには最適だろう。ただし、値段も高いσ(^◇^;)。
     値段は高いが、実際に料理を食べてサービスを受けてみると値段相応だと感じた。
     唯一不満だったのは、禁煙席を頼んだのに喫煙席に通された事くらい。とはいえ、混み合う時間だったから喫煙席でも良いか尋ねられたうえだし、空調もしっかりしていて特には不快では無かった。
     とにかく感心するのがスタッフの質の高さである。
     メニューが飲み物と食べ物で2冊に分かれており、何を注文しようか選ぼうと思うたびにスタッフに頼まなければならず、私などはかえってあまり頻繁に頼むと悪い気がするのだが、スタッフの応対がスマートなので気にならなかった。
     そして、あまりメジャーではないカクテルや、名前だけでは難解な料理の内容なども、質問すればスラスラと出てきて、お薦めの取り合わせも教えてくれた。「少々お待ち下さい」などと他のスタッフに聞きに行くなんて事はしない。
     さらに驚いたのは、トイレに立って戻って来たときにさて座ろうかと椅子に手をかけようとしたら、いつの間にかそばに来ていたスタッフが椅子を引いてくれた。
     ここまで来たらやり過ぎである。やり過ぎであるが、同時に客の様子を客に意識させること無く良く観ている証拠であり、そしてあくまでスマートに行っているので嫌な感じがしない。
     ここまでのサービスをファミレスや居酒屋でやられたら面食らって逆に戸惑ってしまうかもしれない。が、心意気としては持っていても良いだろう。私も見習いたいと思う。
     料理の方は創作料理のようで、試してみない事には好みもあるので良いか悪いか分からない。
     ただ、「ええ!?」と思うような組み合わせでありながら、「こんな料理の仕方があったのか」と新鮮な驚きを与えてくれて、少なくとも今回注文した物の中にはハズレはなかった。
     初めての時には、スタッフに好みを伝えてお任せでも良いかもしれない。
     お店には大満足したが、1人1万円程度になりそうなこんな高いお店をHくんに紹介して良いものかどうか。
     T姉も「こんな高いところ連れてきたら恨まれるかなぁ」と言う。しかし、T姉言うところの「顔だけは非の打ち所が無い」Hくんに足りないのは、“演出”であろうというのがT姉と私の共通した見解である。普通の居酒屋だと、ノリが軽すぎて軽薄に見えてしまうのだ。
     Hくんには、少しぐらい緊張する場の方が軽いノリを抑えてもらえて良いだろう。それに、こうゆうお店ならば例えばお店の内装や料理が共通の話題となって、自分の事をベラベラ喋るとか逆に話題が見つからないという事も避けられるはずだ。
     ただ、同じくT姉と心配したのは、ちゃんと料理を“取り分け”してあげられるかどうか。居酒屋なんかで一緒に食事をすると、自分の分だけ食べて「ハイそれまでよ」だからなぁσ(^◇^;)。
     でもまぁ、セッティッングだけしたらあとはHくん次第なので、お店を決めたところで話題を変えて、T姉と現在の不倫話など。
     現在の彼氏も独占したがるタイプなので、他の男性とデートするのも大変だとか。しかも、税理士なので月ごとの収支を報告しなければならないらしい。
     T姉の弱味として、離婚する時に元旦那への慰謝料を今の彼氏に借りたのだとか。そりゃ、しょうがねぇなぁ(苦笑)。一応完済はしたそうだが。
     ちなみに、元旦那との離婚原因は“表向き”「T姉に好きな人が別にできたから」という事で、そのために慰謝料を支払う事になった。
     普通は、奥さんの浮気が原因というのが“裏向き”で、表向きは「性格の不一致」だと思うのだが。詳細を訊いてみると、確かにそれは元旦那の名誉のためには、T姉の浮気が原因とするしかないだろうという感じ。
     しかし、「T姉の浮気が原因ならば仕方ない」と周りの人が納得してしまうというのもどうかと思うが(笑)。
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    ◆10月10日(金)/2003年◆
     昨日に引き続き、暇暇暇である。
     天候が安定して、体調を崩す人がいないのだろう。困った。(←コラ)
     やっと来たお客さん、栄養ドリンクだけを買ってお店を出ようとすると、血流計が気になる様子。すかさず、血圧だけでなく血の流れの状態も調べられるんですよと勧めた。
     結果としては健康体という測定値だったのだが、やや血流不足だったため、つい今さっき買った栄養ドリンクより効く物は無いかと尋ねられ、双参(そうじん)を案内してみた。
     15日分で4千8百円という値段に「ギャッ!」となっていたが、効能書きの「冷え症」というのを見て、買うことを決めた模様。
     こちらとしては、自信を持って勧めている商品なので、実際に服用して喜んでもらえるといいのだが。
     奥さんが、健康診断はどうすればいいのかとか、血液検査もしておいた方がいいのかとお母んに尋ねにお店に来たが、いくらお客さんが来ていなくても細々とした仕事はあるから邪魔もいいとこ。
     お母んから「いちいち人に相談する事じゃない。自分で調べて自分で決めなさい」と叱られていた。
     ウチの奥さんは、なにかというと“困る前に心配”するタチなので、いい加減お母んは諦め気味。
     お店を閉める準備をしていると、慌てた様子の車がお店の前に停まった。
     父親と、中学生か高校生らしい女の子が降りてくる。
     そして、「アミノ酸下さい」と女の子に言われた。
     ア、アミノ酸(^-^;?
     健康食品に、アミノ酸を含んだ物はあるけれど、アミノ酸そのものは売ってないぞい。
     アミノ酸入りの健康食品で良いのかと尋ねたら、それではダメだという。
     うう~ん、アミノ酸の事を良く分かってないような……。
     そもそもアミノ酸とはタンパク質を構成する最小単位で、人間の身体を作るタンパク質はいくつものアミノ酸が集まって出来ている。
     そして、アミノ酸の塊であるタンパク質を摂取するのは通常食事から。消化する過程で、1つ1つのアミノ酸へ分解されて、体内へと吸収されていく。
     ところがアミノ酸というのは一種類ではなく、現在のところ20種類確認されており、アミノ酸の種類によって働きが違うのである。
     例の「燃焼系 燃焼系 アミノ式~♪」というテレビCMで話題になった製品は、まるで運動しなくても脂肪を燃焼させるようなイメージを抱かせるが、「燃焼系アミノ酸配合」とは説明されているものの、実のところどんなアミノ酸が入っているのかは定かではない。
     http://www.suntory.co.jp/softdrink/aminoshiki/
     で、まぁ今回の女の子が求めているアミノ酸も、運動する人向けという予想はできるが、種類が分からないと何を勧めて良いか判断に困るし、そもそも無理に補給をする必要があるとも思えない。
     そこでもう少し詳しい事情を尋ねてみると、明日大会があって事前に学校の部活でもらった物を学校に置き忘れてきてしまったため同じ物を用意しなくてはならないのだとか。
     アホらし~! なんだ、その学校は( ̄▽ ̄|||
     わざわざ生徒にそんなもん配ってるのか。プロのスポーツ選手でもないのに、効果があるのか無いのか分からんモノを。
     それで、生徒を困らせてるんじゃ教師かどうかは知らないが、担当者はロクなもんじゃないな。
     残念ながら、メーカー名と商品名が分からなければ、アミノ酸含有の同じ物を探すのはウチはもちろん、他のお店でも難しい。
     一応、近辺のドラッグストアーの場所を教えたが、果たして見つかるかどうか。
     ホント、いらないと思うんだけどねぇ。
     『ジョリーパスタ』の経営会社『サンデーサン』からメール。
     先日の紅茶の件で、マニュアルではどのような紅茶の入れ方になっているのかを問い合わせたところ、その返事が送られてきたのだ。
     (10月5日の日記参照)
     マニュアルによると、ティーバックをポットに入れたら、そのまま沈めたり揺すったりせずに静かに2分間待つように定めているそうだ。
     業者とも相談し、実験した結果を元に決めたらしい。
     なるほど、確かにそれなら渋みが出ないようにできるので納得である。
     そしてメールによると、店員がテーブルに運んだ時にその旨を説明するはずなのだが、その説明を怠ったのだとしたら、それは指導が至らなかったと謝罪していた。
     申し分の無い対応に感心。
     今度行った時には、ぜひ教えてもらった方法で飲んでみよう。
     http://www.sundays-sun.co.jp/top.html
     群馬県大胡町で昨年7月、女子高生(当時16歳)が連れ去られ殺害された事件で、前橋地裁は9日、殺人、略取、身代金取得などの罪で同県粕川村込皆戸、無職、坂本正人被告に無期懲役(求刑・死刑)を言い渡したとのニュース。
     この判決を言い渡した裁判長、判決主文読み上げの最中に、犯行のむごさを記述した部分で一分間絶句してしまい、さらに死刑でなく無期となったことに対して両親に「納得はいかないと思いますが、国家が死刑という判断をすることは難しいこと」と語りかけたとか。
    「なんじゃそりゃ」と呆れてしまう。
     司法に携わる人間が情に流されて判決主文を読み上げる時に涙ぐんでどうする。
    医者が完治の難しい病気の患者さんを目の前にして、「現在の医学ではどうしようもありません」と告げるにしても、同情して涙ぐんだりしたら、言われた方はどう思うか。
     相手に同情する心を持つことは人間味があって悪い事ではないが、それを表に出してしまってはプロとして失格だろう。
     しかも今回の無期懲役の判決理由は、計画性が無かった事と、反省をしているからだそうである。ならば、遺族が後年、計画性を持たずに怒りと憎悪に任せて今回の犯人を殺害したとしても、後で反省すれば減刑すると言うんだなと問い詰めたくなる。
     死刑制度に反対する人は、「国家が人を殺していいのか」と言い、「死刑にしても犯罪が減る保証は無い」と言う。「冤罪があれば取り返しが付かない」と言うのに至っては、それは捜査手法の問題であって死刑制度とは関係無い。
     国家が人を殺すというのには重要な役割がある。それは、被害者の遺族から復讐する権利を取り上げ、被害者が犯罪者となる可能性を回避し、憎悪の連鎖を食い止めることにある。
     死刑にしたからといって類似の事件は減らないかもしれないが、最低限被害者が復讐に手を染める事は確実に防ぐ事ができる。
     今回の判決はいわば、「国家が死刑を判断するのは難しいから、復讐はご自分でおやりなさい」と言っているのに等しいという事に、この裁判長は思い至らなかったのだろうか。
     そんな、西部劇のような世界は私は住みにくくて怖いと思うのだが。
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  • 不安にさせてどーする

     頭痛を訴える患者さんが来店。
     風邪などではなく、特に頭痛持ちというような持病も無いとの事。
     肩こりがあるかを尋ねると、肩こりも無い様子。
     そこで、葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)を勧めてみた。
     主に症状の激しい鼻炎に用いるが、風邪などではないガーンとくるような急激な頭痛にも効果がある。
     軽い頭痛や肩こりを伴う場合は、葛根湯(かっこんとう)を試してみると良いだろう。
     風邪気味という患者さんが来店。
     しかし、頭が少しボウッとして疲れやすいという他に、明確に風邪だと言えるような症状は無い。
     もう少しお話をしてみると、ウチに置いてあるのと同じ血流計を別なお店で計ってもらったところ、不整型という結果が出たという。
     うう~ん? ウチのお店でも不整型なんて滅多に出ない。たまに出た時には、例の脳内出血騒動のような事もある。
     (6月18日の日記参照)
     しかも、そのお店では血流計をお店の前に設置していたという。血流計は血管の中を流れる血液の音を測定している。そのため、測定中は本人のみならず周囲も音を立てないように静かにしなければならない。
     どうも、測定していた環境が悪かったのではと思えてならない。そこで、ウチでもう一度測定する事を勧めてみた。
     結果は、乏血型。健康状態ではないが、やはり不整型などという悪い状態ではなかった。
     それに、乏血型という事であれば、患者さんの今の症状の説明がつく。血虚(けっきょ)による疲労である。
     胃腸も弱っているようだったので、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を勧めた。これは、消化機能が衰え、四肢の倦怠感が著しい場合に用いる。
     単純に肉体的な疲労が重なっている場合は、漢方薬ではないが双参(そうじん)の方が良い。ウチの爺ちゃんは、お店で働いていて疲れると、よくコレを飲んでいるのだが、やはり飲むと調子が良いらしい。
     特に体調不良も無いのだけれど、血流計を試してみたいというお客さん。
     さっそく試してみると、どこも悪いところナシ。
     血圧正常、血流正常、動脈硬化の心配も無ければ、心臓も極めて健康。
     少しくらい悪いところが無いと薬を売りつけることもできない(笑)
     しかし、お客さんの話によれば近くの公民館で健康講座があった時に、講師の薬剤師さんに足を調べられて、「こんな冷たい足は診たことない」と言われたんだとか。しかも、「まるで死人の足だ」とも。
     なんだ、そのデリカシーの無い講師はσ(^◇^;)。
     実際私も、そのお客さんの足を見せてもらったが、肌の色は悪くない。冷え症だとしても、それほど悪い状態とは思えない。その講師は、なんでそんな事を言ったのか。