• タグ別アーカイブ: 大柴胡湯
  • レジでお会計する間だけでも、いったん電話はお切り下さい。薬の購入は相互確認が必要です

     高齢のお客様から下痢の相談を受け、すぐに止めたいとのことだったが高齢で痩せ型のうえ声も弱々しかったため、『エクトールDX』を、昔ながらの『赤玉』と同じ処方なことを説明してで勧め、お買い上げいただいた。

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     若いお客様から『ナイシトールZ』を求められたので、中身は本来は風邪の漢方薬の『防風通聖散』であり、便秘しがちで体力のある人向けと説明したところ、下痢と便秘を繰り返しているとのことだった。
     それでは適応しないため、水分代謝を改善して水太りに効果のある『防已黄耆湯』と、ストレスが元で食べ過ぎてしまう場合に用いる『大柴胡湯』との比較もお話したうえで、ストレスが思い当たるというため下痢の面倒も見る『桂枝加芍薬湯』を勧めて、試していただくことになった。
     上記のお客様の相談に対応していてお待たせしてしまったのだけれど、そのやり取りを見ていただいていたおかげか、お話をしっかり聞いてもらえたように思える。
     だからこそ、なおさらお客様にはネットでの薬の効果の検索の仕方を伝えた。
     まず、個人の感想は当てにならない。
     もし参考にするのなら、体格など周辺情報から自身の体質や起きている症状と、どのくらい類似点があるのか探るのが重要。
     そして、効果については薬の名前ではなく、成分ごとの身体での働き方を調べる。
     先の『防風通聖散』ならは、まず便秘していて体力が充実していることが使用する条件で、内臓脂肪を燃焼するという根拠は、もともとが風邪の漢方薬だったことから分かるように、体を冷やすことにより対抗して熱を出しエネルギーを無駄遣いさせるという、副作用を利用していることに注意しなければならない。
     もっとも大事なのは、ネットで情報を得て特定の薬にすぐ飛びつくのではなく、店頭で専門家である登録販売者や薬剤師に相談することである。

     お客様が『太田胃散』を購入されるさいに、耳と肩の間にスマホを挟んで通話しながらで、血圧を下げる薬や鼻炎薬の使用の有無を確認するとキョトンとされた。
     総合胃腸薬の中には、『太田胃散』や『キャベジンコーワα』など血圧を上昇させてしまうナトリウム製剤が入っていることがあり、また鉱物のミネラル成分は胃腸で鼻炎薬の成分を引き寄せて効果を弱めてしまうため、飲み合わせのチェックが欠かせない。
     また、総合胃腸薬は胃酸の出過ぎを抑えるのと、消化を助けるという真逆の効果の成分が複合されていることが多く、本来は起きている症状との突き合わせが必要。
     簡易的に胃の状態を鑑別する方法としては、お湯と冷たい水のどちらを飲むと楽になるかを確かめるという手がある。
     お湯を飲んで温めると楽になるようなら、内臓が過度に冷えているか疲労していて、血流が良くしたり健胃剤で助けるのが有効。
     冷たい水を飲んで楽になるようだと、胃の働き過ぎか胃炎を起こしていることが考えられ、胃酸の出過ぎを抑えたり、わざと胃の働きを落として症状を緩和してあげる必要がある。
     ところが今回のお客様はスマホでの話に夢中で、お湯と水のどちらで楽になるかと尋ねても聞いていないようで、無視された。
     これで職務を全うしたことになるのかどうか(;-_-)=3

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     お客様がウェットティッシュを購入されるさいに、風邪やインフルエンザなどの感染症対策には、手洗いと手の触れたところの相似が大事なことをお話した。
     すると、インフルエンザの予防接種をしたのに30年ぶりに発症してしまったと嘆かれたので、ワクチンの効用は重症化を防ぐのと他者への感染を防ぐのが目的だから、受けたのは無駄ではなく感染を拡大させなかったことで、何らかの事情で受けていない人を守ったことになり、感謝してもらっても良いくらいとお話した。
     しかも、家に病人がいて予防接種を受けさせられないとのことで、なおさら自身が発病してしまったとしても受ける意味があったと伝えると、「勉強になった」と言っていただけた。

     

  • 栄養ドリンクは、冷やさずに常温で飲むのが効果的!!

     子供を連れたお客様が、販売許容期限が迫っていて値引きしている『ガストール』をレジに持ってきたけれど、適応する症状は「胸が焼ける感じがすると」とか「苦い水が上がってくる」といった胃酸過多のようなものであることを伝えたところ、二日酔いというため目的が異なることをお話した。
     漢方薬から『アルピタン』(五苓散)を、現代薬から『スクラート胃腸薬』を紹介した「お勧めのヤツで」と言われたので、『アルピタン』をお使いいただくことになった。
     ただ今回のお客様はヒアリングへの反応が薄くて、何を質問しても糠に釘のようだった。
     こちらからの質問に何も返事をしてくれず、微妙な表情の変化から読み取らなければならないうえ、こちらにお任せなのが疲れてしまった。
     それでもビール派ということが分かったので、先にお湯を飲んで胃腸の血流を良くしておくよう勧めた。
     冷たいビールから行っては、寒い中でマラソンを始めるようなもの。
     胃の働きを悪くしてから、飲食を始めることになってしまう。
     そこで、温かい物を飲んでウォーミングアップしておくのと、肝臓がアルコールを代謝するのに大量の水が必要なため、あらかじめ摂っておくのだ。
     また飲み会では、刺身のツマと揚げ物につくキャベツを食べるよう勧めたけれど、やはり反応は無し。
     無視されてるというよりは、ボーッとしてるというか、やはり掴みどころが無い。
     二日酔いだからだろうか。
     ツマに使われることの多い大根には消化酵素となる物が含まれていて、キャベツもまた胃薬として働いてくれるから、二日酔い対策のためにもしっかり食べておいてもらいたいのだけれど。

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     お客様が『ストッパ下痢止めEX』を購入されるさいに、腹痛を伴う場合には『ストッパエル下痢止めEX』の方に芍薬が入っているぶんだけ向いてることを伝えると、病院で整腸剤を処方されてるというため『桂枝加芍薬湯』も紹介してみたが、どちらも興味は示されなかった。
     『ストッパ下痢止めEX』を常用すると、ロートエキスが腸の動きを抑えて症状を抑える物であるため、消化が悪くなり下痢の原因ともなり得るのが心配であることを伝えた。

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     お客様から『ナイシトール』(防風通聖散)を求められ、同じ処方の『コッコアポEX』も紹介したところ、小容量のお試し版に手を伸ばされたので、試すのは「効くかどうか」ではなく、使ってみて「具合を悪くしないか」であることを説明した。
     そして、水分代謝を改善して水太りに適応する『防已黄耆湯』と、イライラ感を伴う便秘の場合に用いる『大柴胡湯』も紹介した。
     いずれにしろ体質の検討と、効果を得るには3ヶ月を越える長期間の服用が必要でもあるため、まずは病院を受診するよう勧めたところお帰りになった。

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     お客様が『リポビタン8』の冷やしてある物を希望されたので売り場を伝えたけれど、常温のほうが吸収が良いことお話すると驚かれた。
     腸が体温より低い物を嫌がるため、胃に溜めて温めてから腸に送って効くのが遅くなるか、もしくは腸を早く通過させて吸収されないまま排泄してしまうのだ。
     そのどちらになるかは、胃腸の自動判別に委ねられ自分の意志ではコントロールできない。
     だから、常温で飲んでおいたほうが良い。
     また、効き目を尋ねられたので費用対効果では『キューピーコーワαドリンク』のほうが高いと考えられると答えたところ、そちらを購入された。
     それから、タウリン系と生薬系との使い分けを伝えた。
     タウリン自体は体の中にも存在し、疲労すると消費されるから補給しようという考え方なのだけれど、経口摂取した物が体の中で同じ働きをするとは限らない。
     吸収され、代謝され、再構成される仕組みは、まだまだ良く分かっておらず、効くと感じるのはカフェインによる錯覚の可能性が否定できない。
     その点からすると、最後のひと頑張り、ラストスパートに使うほうが適していると考えられる。
     一方、生薬系はそれこそいったん体内で分解される前提で摂る物だし、血流を良くするなど即効性のある生薬と、後から体を支えるために働いてくれる生薬とで構成されているので、まだ先が長いとか、これから何かを始めるという場合に向いていると云える。
     毎日、価格が安めのタウリン系を飲むのであれば、飲む本数を減らして生薬系を選んだほうが、カフェインや糖分を減らす事になるから体にも優しいはずである。

     

  • 『リトマス試験紙』を買った人のその後が心配です

     お客様から『リトマス試験紙』を求められたけれど、取り扱っていないことを伝えた。
     すると「ケトン体質になったか調べたい」とのことで、テレビのダイエット特集で見たというため、『リトマス試験紙』ではなく『ケトン体試験紙』と間違えていると思われることをお話しした。
     お客様は中性脂肪を抑える薬を病院から処方されて服用中のうえ、自己判断で『ナイシトール』(防風通聖散)が効かなかったというお話だったが、『ナイシトール』は1ヶ月だけしか試さなかったそうだ。
     しかも便通はあるというから『防風通聖散』は適応しないはずで、食欲を抑えるのには『防已黄耆湯』を使う方法もあるため、近くの漢方薬に詳しい病院を紹介した。
     お客様が帰ってから、ケトン体質になるとケトン臭と呼ばれる体臭がきつくなる可能性を伝えるのを、忘れたことを思い出した。
     それから後になって何人かのお客様が、やはり『リトマス試験紙』を探しに来たので、取り扱っていないことを伝えたうえで『ケトン体試験紙』と勘違いしていることもお話ししようとしたのに、話を聞かずにお店を出て行かれてしまった。
     他のお店で、勘違いしたまま『リトマス試験紙』を買っていなければ良いのだけれど。

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     お客様から『ナイシトール』(防風通聖散)を求められたけれど、便秘はしていないというので食欲を抑えるものとして『防已黄耆湯』『大柴胡湯』も紹介した。
     ただ、やはり『大柴胡湯』も主訴に便秘が無ければ適応しないし、漢方薬だからといって副作用が無い訳ではないことを説明した。
     そのうえで『防風通聖散』を減量目的に使う場合には、効果が現れるまで最低でも3ヶ月は続けなければならないことと、お試し版は効果が現れるかどうかではなく、体質との相性を見定めるためとお話ししたところ、『コッコアポEX』(防風通聖散)の5日分お試し版を購入された。

     

     

  • 便秘薬を使うのは自覚症状のある時に

     幼児を連れたお客様が『命の母ホワイト』を購入されるさいに念の為、肉体的な疲労に向いていて精神的な不安感には『命の母A』が適応することを伝えた。
     主訴は生理時の不安感やイライラだというので『命の母A』の方が合うようにも思えたものの、体格の細いお客様だったので『命の母ホワイト』が適応するかと思い、そのままお買い上げ頂いた。
     それから、生理の予定の前から服用を始めてみるよう勧めた。

     高齢のお客様から、便秘に『大柴胡湯』を使いたいと相談された。
     以前に『大黄甘草湯』を使って合わなかったとのことだけれど、そのさいの詳細は不明。
     漢方薬の中では効き目がストレートで、腹痛を起こすこともある便秘薬だから、そういう事だったのだろうか。
     『大柴胡湯』は寝つきが悪い場合に適応するとお話すると、該当するようではあった。
     また、肝臓が気になるというお話もされ、以前に『柴胡桂枝湯』を使ったことがあるようだった。
     便通は1日おきくらいで腹痛などは無いというため、それほど心配いらないことをお話したうえで『大柴胡湯』をお買い上げ頂くと、お会計の段になってから、胆石を患ったことがあると知らされた。
     『大柴胡湯』は胆石の治療にも使うから今回は構わないとはいえ、そういう情報は先に出してもらいたい(^_^;)
     実のところ年を取ってくると食べる量が減るから、毎日便通があるというのがむしろ珍しいくらい。
     専門医の中には、週に2~3回の便通で構わないという医師もいる。
     だから便秘薬を使う目安としては、食欲不振や腹痛などの自覚症状があるかどうかである。

     常連のお客様から『モカ錠』を注文され売り場を案内し、お会計時に効果的な使い方として数日前からカフェイン断ちをしておく事を伝えた。
     すると、コーヒーを飲まないでいるとイライラしたりするというため、カフェイン依存症の可能性があり、そうなると『モカ錠』の効果も弱いと考えられるとお話した。
     なんにしても、体に無理をさせないよう気をつけて下さいな。

     

  • 市販薬のお試し版で「試す」のは「効果」よりも「相性」

     お客様から「新陳代謝を上げるサプリメントか薬を」と相談され、まず『防風通聖散』を案内した。
     ダイエット目的に使われることも多いこの漢方薬は、体を温める生薬に冷やす生薬、血流を良くする生薬に水分代謝を改善する生薬などが複雑に組み合わされており、いわば「内臓に運動させる」ようなもの。
     お客様に詳しくお話を訊くと、友人が病院から何か薬を処方されて1年ほどで体重が14kg減ったと聞き、自分もと思ったそうな。
     しかし、薬の名前は覚えておらず、その友人とは体格なども違うらしい。
     人が使っていた薬を自分も試すとなれば、年齢や体格はもちろん、生活環境や食事の内容など、共通点は多いほうが良い。
     ところが、お客様からは寝つきが悪いというお話があったため『大柴胡湯』を紹介したところ、マイスリーなどの眠剤が病院から処方されていると分かり、お薬手帳は持っていなかった。
     便秘はあるとのことで『防風通聖散』を求められ、まずは担当医か調剤してもらってる薬剤師に相談するよう繰り返し繰り返し繰り返し勧めたのだけれど、5日分のお試し版を購入された。
     実際に効果を感じられるためには3ヶ月は連用してみないと駄目だろうけど、まずはお腹を下したりしないかといった相性を知るのに、お試し版を使うのは有効ではある。
     そう、この「お試し版」で試すのは「効果」ではなく「相性」なのだ。
     ただ、今回のお客様のように他の薬を処方されているのであれば、担当医に相談してからでないといけないのだけれど。
     お客様には、成分表示をお薬手帳に貼って、処方されている薬と購入した市販薬を一冊で管理して持ち歩くようお願いした。
     特に震災などで家に帰れずに避難した場合、避難先で必要な薬を救援物資に含むよう要請することもできるから。

     やや高齢のお客様から鎮痛剤を求められて売り場を案内したところ、酒臭く、お客様自身が二日酔いかもというので『アルピタン』(五苓散)を案内して、お買い上げいただいた。
     他に、グルコサミンのサプリメントのことも訊かれ、膝痛があるというので『コンドロイザー』を紹介すると、糖尿病の治療中だと分かり、担当医に相談するを伝えたところ、サプリメントを処方してくれないと怒っていた。
     そりゃ、サプリメントは処方なんてしてもらえません。
     サプリメントを独自に使ったら担当医に報告はするよう勧めたけれど、止められるから嫌だと言われた。
     そりゃあ、止めるだろうなぁ(^_^;)
     もちろん悪影響も怖いけど、何が怖いって、各種の検査の数値を「見かけ上」良くしてしまう場合があり、そうなると病気の経過観察において判断を誤ってしまう可能性がある。
     だから、治療中の病気があるのであれば、サプリメントの使用も医師には相談したほうが良いし、使ったのなら報告は必要。
     うう、それ以前に最初に鎮痛剤を依頼した段階で、通院中で処方されている薬があることを教えてもらいたかった(;´Д`)=3

     

  • 立ってる登録販売員は使ってください

     乳児連れのお客様が『パブロンSゴールドW』と『イブA』を一緒に購入されるので、念のため授乳中か確認したところ、ご主人が服用するとのことだった。
     主訴は喉の痛みだけだそうなので、まずは『イブA』だけで様子を見てみるよう提案した。
     鼻炎や咳の成分まで入っているから、それを処理するのに体力を消耗すると風邪に進行してしまう恐れがあるので。
     また、喉の痛みだけとなると逆流性食道炎や胃炎の可能性もあるため、消化に良い食事をするよう勧めた。
     特に、胃液の逆流は健康な人でも日に50回くらいはあるそうで、健康な時には損傷した食道はすぐに回復するから自覚症状は無いのが、回復が遅れると喉の痛みとして感じることがある。
     喉が痛いから風邪とはならないのだ。
     ただ、『イブA』のイブプロフェンは胃の保護機能を低下させるから、痛み止めとしては喉の痛みにも有効でも、それが喉の痛みの原因にもなり得るので、『ペラックT』などの抗炎症の薬を先に使ってもらったほうが良いんだけどね。
     先に相談してもらえれば、その辺りの話もできたのになぁと思う。

     東南アジア系のお客様が『ナリピタン』を求めて来店したが、置いていないことを説明したうえで用途を確認したところ、授業で先生の声が急に聴きづらくなったという。
     『ナリピタン』は耳鳴りの薬で、用途が合わないことと急性であることからドクターをとお話したが、どうしても欲しいと言うので、置いてある近くの別なドラッグストアーを紹介した。

     夫婦のお客様が来店しDHCの『アンセリン』を求められたが、置いていないことを伝えた。
     ご主人の尿酸値を下げたいということで、ネットで評判を見たようなのだが使うのであれば担当に報告するようお話しした。
     アンセリン自体は、筋肉中に含まれている二種類のアミノ酸から成るペプチドで、マグロや鶏肉に含まれているものの、痛風の食事療法では尿酸値を上げてしまうから食べ過ぎは禁物。
     なので、サプリメントで摂るというのは悪くない。
     ただ、ご主人はとにかく『アンセリン』が欲しかったらしく、「無いならいい!」と奥さんを置いて先に店を出て行ってしまったため、尿酸値を下げるのに役に立つ内服薬の『大柴胡湯』『温清飲』などを紹介ができなかった。
     ネットに書いてある情報は頼りにするのに、どうして目の前の専門家を使ってくれないのか(´・ω・`)

     

  • 子供のストレスは馬鹿にできない

     お客様から、中学生の子供の口角炎の相談を受け、『モリアップW』を案内し、お買い上げいただいた。
     ただ、口角炎によくなるというので、胃炎を起こしやすいのではないかということと、その原因にストレスがあるかもしれませんと伝えた。
     友達関係とか受験とか子供のストレスは馬鹿にできないのだが、案外と見過ごされやすい。
     今回は提示しなかったけど、内服薬に『半夏瀉心湯』なんかが候補になる。

     『大柴胡湯』を購入されるお客様に使用経験を尋ねたところ、初めてとのこと。
     便秘や入眠困難などは無いそうだが、そのままお買い上げいただいた。
     ただ、随伴症状が無いことからすると、体格的にも『防風通聖散』のほうが適用するようにも思えた。

     『ロキソニン』を求めてお客様が来店したが、周辺のドラッグストアーも薬剤師が退勤している時間のため、本日中の入手は難しいことを説明した。
     そして、化学構造式が似ているイブプロフェンの『イブ』が代用になるかもしれないことをお話して納得していただけた様子だが、本日はお買い上げは無し。

     『加味逍遥散』を購入されるお客様に使用経験を尋ねると、以前にも使ったことがあるとのこと。
     継続していた訳ではないようだが、肉体的よりも精神面での症状に向いているため、やや神経質そうに見受けられるお客様には適用していると思われた。
     今日は、普段動かない『加味逍遥散』が2人目。
     気圧の関係も、あるのかもしれない。

     

  • 薬の効果を高めるために病態の確認を

     『大柴胡湯』をレジに持ってきたお客様に、睡眠の状況を確認したところ、寝つきが悪いそうなので肝臓が疲れてる可能性をお話しして、そのままお買い上げいただいた。
     入眠困難自体は『大柴胡湯』を使うにあたって必須条件ではないが、適応効果を高めるには条件付けは多いほうが良い。
     肝臓は気温の変化に弱く、昼間は暑くても夜は冷えるという場合には、お腹周りを常に温めて温度の変化が少なくするようにと伝えた。

     やや高齢のお客様がいらして、ギックリ腰になったご主人から冷感シップを頼まれたというお話なのだが、効果には薬剤の種類の方が大きく関係することを説明した。
     すると、お客様に処方されていた『ロキソニンテープ』を使っていたというので、なおさら市販薬では弱く感じる可能性をお話した。
     本人は、冷感のひんやりするのが気持ち良いと感じているようなので、起きている時に鎮痛剤としては弱いサリチル酸製剤の冷感タイプを使い、寝るときにジクロフェナクナトリウム製剤やフェルビナク製剤を使う方法を提案した。
     本日は、帰って本人に聞いてみるとのことで購入は無し。
     ご主人は病院に行くのを嫌がっているということだったけど、一度は受診してみて欲しいところ。
     奥さんを大事にしない私ではあるけれど、奥さんに買い物を頼むのだから、せめて自分は病院に行くぐらいの事はしないと、と思う。

     

  • コッコアポシリーズの使い分けから別な話に

     『コッコアポシリーズ』の違いについて、お客様から尋ねられた。
     以前にG(大柴胡湯)を使ったことがあり、合わなかったという。
     お客様は一見すると痩せ型で、常習的な便秘や、イライラしやすくて寝付けないというタイプの人でなければ、やはり『大柴胡湯』は合わないと思われる。
     同じく、L(防已黄耆湯)はポッチャリタイプで筋肉が緩く、二の腕がプルプルと震えるような人向けなので、これもやはりお客様には合いそうにない。
     体力が充実していて、加齢とともに新陳代謝が悪くなった感じがするというお話からすると、EX(防風通聖散)の方が良いだろう。
     ただ、『防風通聖散』がポッコリお腹のタイプに適応するとはいえ、お客様の外見からすると必要とも思われない。
     そのうえ生理と連動しているらしい頭痛が有り、高血圧までいかないものの高めの傾向でありながら貧血気味で、医師からは鉄不足が指摘されているという。
     うむぅ、『当帰芍薬散』の方が向いているか?
     しかし、若い頃は冷え症だったものの、現在は手は温かく、体を動かして止まると一気に汗をかくそうな。
     そして、以前に『命の母A』を使った時には、合わなかったという話からすると、『桂枝茯苓丸』の方が良いかもしれない。
     そんなこんなで紆余曲折の果てに行き着いて購入を決められたのは、『釣藤散』となった。
     というのも、顕著な症状として抑えたいのが、頭痛という話になったから。
     『コッコアポシリーズ』というと、ついこちらも「ダイエット目的」と思ってしまいがちだけど、お話を訊いていくうちに見えてくる主訴が別にあったりするので油断できない。

     女性のお客様から、鼻の入り口の傷について相談を受けた。
     キッカケは鼻のかみ過ぎだったらしいのだが、カサブタになっており痛みも未だあるそうなので、『ベトネベートN軟膏』を案内したところ、化粧の上に塗ってよいか尋ねられた。
     いえいえ、皮膚に直接塗って、できるだけ化粧は避けて下さいな。

     

  • 服用している薬の情報は早めに教えて下さいな

     お客様がご自身で『柴胡桂枝湯』を選ばれたので念の為に症状を尋ねたところ、胃腸の風邪になりやすく、置き薬にしようと思っているとのこと。
     漢方薬に詳しくはないそうで、POPに書いておいたアピールが功を奏した模様。
     バンザーイ(∩´∀`)∩
     一方、『ズッキノン』の外用薬を選ばれたため、内容は『サロンパスA』や『トクホン』などと同じだということを説明すると、驚かれていた。
     症状は、肩こりからくる頭痛だそうなので、内服薬を考えると同シリーズの『ズッキノン』(釣藤散)が合うと思ったものの、よく考えたら胃が弱い人には使えない。
     そこで、肩こりからくる頭痛というのは、胃の不調からくる頭痛なのではないかと推測。
     胃が悪いと前かがみになりがちで、前かがみになるとボウリングの玉一個分ほどの頭の重さを首だけで支えることになり、それが肩こりになり頭痛にまで繋がってるんじゃなかろうかと。
     その場合には、『治肩背拘急方』の『コリッシュ』の方が適応するでしょうと紹介して、一緒にお買い上げ頂いた。

     お客様から、通常の浣腸とノズルの長い物との違いを質問された。
     詳しくお話を訊くと、便通が4日ほど無く、お腹が張って苦しいとのこと。
     『ビオフェルミン』や『ザ・ガード』を試しても、改善しなかったそう。
     漢方薬も使ったひとがあるそうで、『桂枝加芍薬湯』は効かず、『大柴胡湯』は使った時だけ良いが戻ってしまうという。
     うむむむ、これは難しい。
     『大黄甘草湯』を使ったこと無いなら試してもらいたいけど、漢方薬という大きな括りで信頼されていない現状では勧めにくい。
     ところが、寝付きが悪いため通院しているという話が出て処方されている薬を確かめさせてもらったら、眠剤や精神安定剤が多数。
     ありゃん、この情報は先に欲しかった。
     おそらくと言うか、まず間違い無く、これが便秘の原因だろう。
     お薬手帳を見る限りでは、いっぺんに出ているというのではなく色々と試している段階なのかも。
     となると、あまり横槍になるような薬も案内できないため、別なアプローチとして『サトラックス』を紹介した。
     『サトラックス』は、腸を刺激するというより、便の嵩を増やして柔らかくする作用があって、自然排便に近い。
     薬剤によって腸内が乾燥して起きる便秘には、その方が体への負担も少ないはずである。
     今日のところは、紹介のみ。