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★彡☆-=★彡 それさえもおそらくは平凡な薬局 ★彡☆-=★彡
≪通巻18号≫
提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
編集 : 北村俊純
窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
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~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~
※8月19日(火)……キャンプ1日目≪食材オークション≫
※8月20日(水)……キャンプ2日目≪鬼ゴッコ≫
※8月21日(木)……キャンプ3日目≪子供と恋愛話≫
※8月22日(金)……キャンプ4日目≪シャボン玉≫
※8月23日(土)……人身売買に見る文化の違い
※8月24日(日)……薬の在庫が無くて右往左往
※8月25日(月)……『大迷惑・心配性家族』
******************* 先週の平凡な日記 *********************
◆8月19日(火)/2003年◆
キャンプ当日の朝、一応は予定通りに起床したのだが、奥さんがお弁当を作るのに手間がかかり、集合時間に少し遅れてしまった。たいしたお弁当じゃないのに(苦笑)
大型バスでの出発となり、バスガイドさん付きである。私は好みのタイプで可愛いと思ったのだが、スタッフのHくんはイマイチと言う。人を見た目で判断しちゃイカンが(笑)
そのHくん、本当はバスの中で子供たちを退屈させないためにバスレクとしてゲームなどを考えてきてなくちゃならなかったのに、なんの用意もしておらず、バスガイドさんが用意していたクイズを使った。良かったね、「イマイチ」なんて言っていたのを聞かれなくって( ̄ー ̄)
今回のキャンプ場は『埼玉県青少年総合野外活動センター』で、敷地内に車が走れる舗装路もあってかなり広かった。そのうえ山の中なので、登り下りに苦労しそうである。
http://www1.ocn.ne.jp/~yakatu/
しかし設備は整っていて、テントサイトには電源もあり、トイレには虫もいなくて、さらにシャワー棟まで揃っている。それどころか、屋根付きの雨天ファイヤー場と体育館まであり、もはやキャンプ場なのかなんなのか。
無い物を工夫して、あれやこれやと試行錯誤するのがキャンプじゃないのか、などと考えてしまう自分に返って苦笑してしまった。
入村式で職員の方から諸注意事項などをみんなで聞いて、まずは場内を把握するために班毎に歩き回った。
それから昼食となった訳だが、高校生くらいだと親も用意してくれないのかコンビニ弁当が目立った。まぁ、山の中で食べるザル蕎麦もいいか(笑)
私の奥さんが作ったお弁当は、どう見ても冷凍食品を詰めただけである。おにぎりは、まとめて1枚のアルミホイルで包むもんだから、3つのオニギリが1つになっていた。分けて包めよ(^-^;
集会所で昼食を食べていると、曇り気味の天気だったのが小雨になってきたので、午後の企画はその集会所でする事になった。とはいえ、企画自体が室内向けだったので問題ナシ。
その企画というのは、『オークション・料理コンテスト』である。
まず班毎に架空の100万円を予算として設定して、料理の材料をオークションで競り落とすのだ。そして、競り落とした材料で料理を作り、その出来をまた競うのだが、作る料理のテーマはクジ引きで決まる。そのクジはオークションの後に引くので、競り落とした材料にそぐわないテーマになってしまう事もある訳だ。それと、肉類などが特定の班に偏ってしまうと困るので、野菜類・加工品類(豆腐など)・肉類と3つのグループに分け、それぞれのグループ毎にオークションにかけるルールになっている。
そしていざオークションが始まると、これがまぁみんな熱くなる熱くなる(笑)
実際のお金じゃないからというのもあるだろうが、豆腐には5万円の値がついた。
一方で竹輪などは、5千円でも買い手がつかなかった。
で、肉類はというと牛肉が80万円越えで落札された。やっぱり牛肉は人気があるんだなぁ。私は、ハムの方が好きなんだけどな。
ちなみに、買い手がつかなかった食材は、落札できた食材が少なかった班に無理矢理渡される事になった(笑)
そして、クジ引きで決まったテーマは丼物で、日本丼や中華丼はともかく、アメリカ丼やイタリア丼、ワールド丼なんてのはどうするのか、子供たちの工夫が見ものである。
野外炊事場で、先ほどオークションで落札した材料を使って班毎に調理を始めたが、連日の雨のせいか薪が湿っていて、火をつけるのにかなり苦労していた。
http://www1.ocn.ne.jp/~yakatu/suizibaindex.htm
困ったのは、私が以前に指導した高校生の1人Kくんが、他の人に薪が湿っている場合の薪の組み方を教えられても、「前に、こう教わった」と聞き入れなかった事。確かに最初に教わった方法に捕らわれてしまうというのも分からないではないが、臨機応変に動けるようになってなってもらいたい。
今回私は、実行委員会の三役との打ち合わせで、「手出しをしない」事になっていたので、訊かれない限りは率先して助けたり教えたりしないようにしたのだが、ううむ割りと難しいなぁσ(^◇^;)。
飯盒でお米を研いでいる子供たちも、ガシャガシャとお米をかき混ぜていて、あれでは炊き上がりが心配。「お米を“研ぐ”」というのは、“洗う”のとは違うのだが、学校の家庭科などでは教えていないのだろうか。『無洗米』という物も、勘違いに拍車をかけているのかもしれない。
女の子が包丁を上手く使えないのを見て大人たちが“安心”するテレビ番組があるが、包丁の使い方はおおむね良好。と思っていたら、指先を切った子がいた。パニックにならなかったのはエライ。むしろ問題は、ティッシュを渡した大人スタッフの方。ティッシュで傷口を押さえたら、ティッシュの繊維が傷口に張り付いたり入り込んでしまう。傷ついた指を心臓よりも高く掲げて、傷口から少し離れた所(心臓側)を強く押さえる方が良い。
そんなこんなでアクシデントがあったものの、料理の方が次々と出来上がり、実行委員の元に各班の丼料理が届けられる。それを実行委員が試食して点数を付けるのだ。点数になるのは料理の味や見た目だけではない。作っている間の班員同士の協力や、食後の片付けなども加味される。
私や青年スタッフは甘めな点数を付けていたのに、実際に子供がいるような大人スタッフは点が辛い辛い(笑)
ちなみに、私的にヒットしたのは日本丼。薄く切った豆腐に、これまた薄く切った輪切りの人参が乗せてあり、日の丸を模したのだと“言い張る”ところがなんともツボにハマった(⌒▽⌒)
食後の本日最後のイベントは、雨のため予定していた肝試しを変更。
集会所でファッションショーをする事になった。
各班にトイレットペーパーと画用紙やビニール紐が渡され、班の中の1人がモデルになって渡された材料で服を作るのだ。
なんとも資源の無駄遣いな企画である(笑)
服のテーマはクジ引きで各班ごとに決められ、着物や白衣、学生服などが割り当てられた。
そして、モデルをする事になった子供の体をトイレットペーパーでグルグルに巻いて、着物の班は袖の部分を画用紙で補強したり、学生服の班は詰襟の部分を作ったりしていた。
白衣の班は、聴診器まで作っている凝りよう。
一部の子供は、集会所の灯りに集まってきた虫に興味があるようで、班としてはまとまりに欠けるが、食事をつくるという“仕事”ではないから、まぁ良し。この辺が、ボーイスカウトなどと仲良くできないところなんだよなぁ。
それぞれ出来上がったところで、審査委員(実行委員)による品評。
の企画の担当者である女子高生のSちゃんは、白くて長い眉毛とヒゲを付けていた。ノリのいいヤツめ(⌒▽⌒)
1日の終わりに班毎にミーティングをしてから、実行委員会を招集。
反省点を含めて、班長から班員たちの様子などを聞いて、明日以降の子供たちへの対応などを打ち合わせ。
特に今年は、初参加で班長を務める事になった高校生もいるので、フォローをしっかりしなければならいない。その中で、大人スタッフの対応の仕方に青年スタッフから苦言が出た。班員の子供たちの目の前で班長を叱りつけるやり方は好ましくないという指摘。そりゃそうだ、そんな事をしたら子供たちが班長をナメて、ますますまとめにくくなる。なんで、そんな事をするかね。時と場所を選んで叱るのは、組織においては基本なのに。
小学生の女の子で、Kちゃんの事も議題にのぼった。この子は、なかなかに可愛い子ですぐに仲良くなったのだが、女性スタッフの弁によると「女の武器を心得てる」子なんだそうな。
なんでも、男性スタッフにはものすごく愛想が良いのだが、同年代の男の子に対しては蹴る殴るで大変だったらしい。そうかぁ、女の武器に騙されていたのか私は(笑)
あと10年くらいしたら、騙されてもいいなぁ。(゜゜☆\(--メ)ポカッ
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◆8月20日(水)/2003年◆
朝は6時起床という事で携帯電話(圏外)の目覚ましを仕掛けておいたのだが、施設の起床の音楽で起された。うるさい~(>_<)
雨天ファイヤー場に集合して、みんなで『アルゴリズム体操』をした。
http://www.officek.jp/skyg/wn/doc/pitagoraswitch.shtml
“体操”と付いているが、「考え方についての考えが育つことをねらいとしている」そうで、一人一人だと変な動きだが、二人一緒だと意味のある動きになっているのも、それを気付かせるのが目的らしい。
スタッフ側としては、この時に子供たちの健康状態などを観察する。
「元気?」と訊けば「元気」と答えるし、「具合悪い?」と訊けば「大丈夫」と答えるものなので、
そして“朝の一杯”として、夜間に作っておいた麦茶を子供に配って乾杯。不用意に生水を飲まないようにするためと、便通を良くするためである。
昨日の夕食は料理コンテストという事で全ての班が炊事をしたが、以降は食事ごとに担当の班を決めて、一つの斑が全員の食事を用意する。こうすると、使用する薪が少なくて済むので予算を抑える事ができる。
午前中の企画は、オリエンテーリングのようなモノ。
3人一組のチームになり、各チームはコイン(木製)を3個づつ持ち、他のチームとボール(紙製)をぶつけたり、ダウトをしたりして互いにコインを奪い合いながらゴールを目指す。
ゴールするための条件としては、コインを10個以上持っていること。持っていなくてもゴールして良いが、総合得点は低くなる。
さらに、他のチームと戦わなくても、ゴールまでの各ポイントにいるスタッフとゲームをして勝てばコインをもらえる。ただし、当然の事ながら負ければコインはもっと減る事になる。
そして、鬼チームがゲームフィールドを徘徊していて、鬼に捕まるとコインを奪われてしまう。ただしこれも、鬼チームの背中に先にタッチすればコインがもらえる。
小学生には、ややルールが複雑なようにも思えるが、すでにテレビゲームやカードゲーム世代だから、とっかかりを掴んだところから子供たちもノッていたようだ。
そして、ノリ過ぎたのが企画した青年スタッフたち(笑)
各ポイントに配置されたスタッフは魔法使いの仮装をしたり、子供たちを追い回す鬼チームは刃先(もちろん木製)が2メートルはある斬馬刀を用意したり、全身に包帯を巻いて鎖を引きずりながら歩くモンスターに仮装したりしていた。
で、あまりに本気で追い回したため、一部の子供がスッテンコロリンと転んで怪我をしてしまった。もちっと、手加減しろよ(苦笑)
芝生の広場で、朝食を作る時に別班が用意したオニギリを昼食として食べた。
オニギリと言うより、“ご飯のかたまり”なのはご愛嬌(笑)
午後は、この芝生の広場で、『はさみ鬼』や『クマ狩り』などの、いくつかの鬼ゴッコを楽しんだ。
『はさみ鬼』は2つのチームに分かれて、相手チームのメンバーを味方のメンバー2人で同時に肩にタッチするというもの。1人がタッチしても、もう1人がタッチするまで捕まえておくというのはダメなので、その間に逃げる事もできる。この鬼ゴッコは、審判がしっかりしていないと大混乱。
『クマ狩り』の方は、やや複雑で2つのチームに分かれたらチームの中でクマ役を1人決めて、残りをキツネ役とキジ役に振り分ける。
ゲーム中では、キツネはキジを捕まえて、キジはクマを捕まえて、クマはキツネを捕まえる事ができる。いわば、ジャンケンのように三竦みになっており、各チームに1人しかいないクマが捕まってしまったり、陣地の印を取られたチームの負けとなる。
だから、クマ以外のキツネとキジをそれぞれ何割にするかは作戦によってチームの中で相談して決める。
ちなみに、相手チームを捕まえたら自分の陣地まで連れて行くのだが、同じ動物同士の場合はジャンケンのアイコと同じ扱いで、それぞれ手を挙げて自分の陣地に戻って陣地の印にタッチしてから再び参戦する。
このアイコの使い方としては、例えば自分のチームのキジが相手チームのキツネに追われている時に、自分のチームのキツネが間に入ってわざと相手チームのキツネにタッチすればアイコとなってお互いに自分の陣地に戻らなければならないので、自分のチームのキジは助かる事になる。
これだけでも充分に楽しいのだか、何回かやって慣れたところで、さらにルールを複雑にするために、ウサギとサルを組み込んだ。
ウサギは相手チームのどの動物にも捕まってしまうが、同じ動物同士でアイコになった場合は、自分のチームのウサギにタッチする事で、陣地まで戻らないで復帰する事ができる。上手く使えば、相手の陣地にチーム全体をより近づける事ができるというワケ。
サルは、絶対に捕まる事は無く全ての動物と引き分けになる。つまり、相手チームを捕まえる事はできないが、これも上手く使えば陣地に近づく事ができるだろう。
これだけ複雑にしても、ちゃんと子供たちは理解して作戦を立てるのだから、やはり子供だからと侮れない。
ちなみに、今回はチーム分けは色の違うハチマキで示し、動物の区別はハチマキを付ける場所で区別した。クマはチームのボスなので額に、キツネは首に危なくないように結び、キジは腕に、ウサギは腿に、サルは胸になどである。
それと、おそらく『だるまさんがころんだ』と同じ発想なのだろうが、途中で、相手の陣地に飛び込んで陣地の印を取れなくても、捕まっている仲間にタッチすれば解放されるというルールが追加された。
こうして、ゲームはより広がりを持っていくようだ。
午前午後と体力を使う企画が続き、大人の方は、ややグロッキー。
子供たちは、まだ暴れる体力がある。あの小さな体のどこに、そんなエネルギーが残っているのか。
なので夕食の後は、体育館で体力を使わずにジェスチャー当てゲーム。
各班毎にテーマを与えて、それに添ったジェスチャーをしてもらい、他の班がそのテーマを当てる。オーソドックスではあるが、怪我の心配も少なく、子供たちも楽しめるので、スタッフに優しいゲームである(笑)
それから、一人一人に「カキーン」とか「ぽよ~ん」とかの擬音を書いた紙を渡して、声に出さずにそのジェスチャーをしながら、同じ擬音の書かれた紙を受け取った仲間を探すというゲーム。人数が多い場合は、同じ組み合わせを増やした方が混乱が少なくて良いかもしれない。
今日は動き回って汗をかいたという事で、シャワー棟を使った。
キャンプでシャワーが使えるなんて、なんと贅沢な。
と、ブツクサ文句を言いながら浴びたが、やっぱり気持ちいいな(笑)
そんなこんなで2日目も無事に終わり、体力を使い果たした今夜は、実行委員会が終わるとすぐにグッスリと眠った。
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◆8月21日(木)/2003年◆
例によって施設の音楽で起床。
昨日と同じように、『アルゴリズム体操』と朝の一杯。
今日は朝食の後は、夕食まで班毎の自由行動である。
各班には、今夜のキャンプファイヤーで披露するスタンツ(演芸のようなもの)を打ち合わせておくように伝えてあるので、ほとんどはその練習かもしれない。
個人的には、キャンプファイヤーはその場のノリでやる方が良いと思うのだが、スタンツの練習で班のまとまりができるので、一概には悪いとも言えない。
それでもやっぱり、スタンツの練習で時間を取られて、せっかくの野外で遊ばなかったりする班があるのは、ちょっと残念に思った。
そして実行委員会は、班が自由行動をしている間に、キャンプファイヤーの打ち合わせ。
初日に雨だったので、各班に時間がある時に大きなテルテル坊主を作るようにと言ってあったのだが、それをファイヤーにくべて燃やそうという案なども出た。人形供養みたいだな(笑)
後で、そのテルテル坊主を見て回ったのだが、「晴れますように」というお願いに混じって「○○くんと結ばれますように」などというものもあり、なんだか違う願掛けが目立ったのに笑った(⌒▽⌒)
願いがかなって今日は晴れたが、恋の願掛けの方はどうかな。
昼食の後に改めて各班の様子を見て行くと、昨日さんざん走り回って、今夜にはキャンプファイヤーがあるのに、まぁ元気なこと元気なこと。オジサンはついてゆけないよ(苦笑)
ここの施設には、100m滑り台という物もあって、子供たちが何度も滑った。
100mという事は、下りたらまた登るという事なのに疲れ知らずな(^-^;
http://www1.ocn.ne.jp/~yakatu/suberi.htm
夕飯の後は、いよいよキャンプファイヤーである。
ファイヤー場まで子供たちを誘導して、輪になったところで担当者が班長に松明(たいまつ)を渡し、実行委員長の掛け声で櫓(やぐら)に火を放った。
実行委員長が臭いセリフを吐いたが、こうゆう時くらいしか機会は無いだろう。キャンプというのは、自然に帰る事ではなく、非日常を楽しむ事なのだ。
http://www1.ocn.ne.jp/~yakatu/fire.htm
施設の写真では櫓は3段くらいだが、私達は7段に組んだのでかなり派手になった。こんな大きな火も、火事でもなければ滅多に見れない。(←不謹慎)
曲を流してダンスをしたり、各班のスタンツを発表したりして、2時間あまりがあっという間に過ぎていく。
ちなみに大人スタッフの班のスタンツは“結婚式”で、私は“新婦”をやらされた。みんな、忘れてね(笑)
ラストの方では、スタッフの何人かは気持ちが昂ぶったのか泣き出していた。
私はどうも、“感動”するという感情が欠落しているのか冷めて見てしまうので、正直“うらやましい”。
キャンプファイヤーの後、シャワー棟でスッキリしてから実行委員会で明日の打ち合わせ。
さっきのキャンプファイヤーでせっかく“いい想い出”が出来たのだから、“反省会”などという野暮な事はナシである。(もっとも、一部の大人スタッフでは子供たちの健康状態などは班長に尋ねたりしてチェックしたが。)
そして施設での消灯時間は22時と定められているのだが、小学生以上で年齢の違う子供たちが集まるなんて機会は滅多にある事ではないので、コッソリと延長(苦笑)
早く寝る人→0時に寝る人→1時に寝る人→徹夜する人というようにテントを分けて、班を分散した。みんな、話す時はヒソヒソ声でね(^m^)
私も子供たちに混じってお話をしたが、小学生は中学や高校での生活に興味深々の様子。それに対して高校生たちの方は、「私も昔は別世界だと思っていたんだけどねぇ」とか「勉強が大変になるだけ」というような夢の無い事ばかりを語る(笑)
それと夜のお話としては、やはり恋愛話に花が咲く。小学生からして、ドロドロの恋愛模様のようである。怖ぇェ~((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル。
ある女の子から「イクッて気持ちいいよねぇ」と言われて、ちょっとドッキリしたものの「ああ、そうだよね」と答えたら、その子は小学生だった。高校生くらいかと思ってたのにσ(^◇^;)。
そうかぁ、気持ちいいのかぁ。避妊はしとけよ~。
次第に子供たちも先に寝て減ってきたので、私もそろそろ寝ようかなと思ったら、班長を務めている高校生(男子)から「相談があるんですけど」と声を掛けられた。
体の方は疲れていたので、じゃあ横になりながらと話を訊く事に。
何かと思ったら、明日でキャンプも最終日なのに結局班員がまとまらなかった事を悩んでいるらしかった。
ううむ、なんと真面目な。
他にもスタッフがいる中で私に相談してきたという事は、型通りのアドバイスを求めているのではないだろうと勝手に解釈して、次のような事を言った。
「他人同士が3泊4日くらいで意図的に仲良くなれる訳が無い。食事を作るとか、目的を持ったところで協力できたのなら、それでいいじゃないか。簡単に成功するような体験をすると、また同じ方法を頼りにしてしまい学ぶ事が少なくなってしまう。失敗したという経験は、次に工夫することになるのだから経験点がアップして良かったじゃないか」
ハッキリ言って詭弁だが、反省が重荷になるのは好ましくない。
気が抜けたのか、彼はそのまますぐに寝落ちした模様。
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◆8月22日(金)/2003年◆
施設の音楽で目が覚めたが、今日は夜遅くまで起きていた人もいると見越してスケジュールを1時間遅らせていたので、毛布の中でモゾモゾ。
そうしたら、今度はお経で起こされた。そういや、昨日からどこぞの宗教団体がキャンプに来ているのであった。あうっ、もう少し寝ていたいのに(/_;)
『アルゴリズム体操』と朝の一杯をした後に、すぐに朝食。
食後の食器洗いなどの手間をはぶくため、パンとソーセージとバナナなど。
団体でのキャンプでは、いかに手を抜くかも大事。
食事の後は、寝泊りしたスクールテントの掃除。トイレや炊事場の掃除をしなくて良いのだから、なんとも今回は楽である。
施設の職員の人に掃除の後の点検をしてもらい、荷物を集会所に移動。思いのほか早く済んでしまい、予定がポッカリと空いてしまった。もとより、午前中の企画としてシャボン玉遊びを考えていたので、余裕ができたのは助かる。
高校生スタッフにシャボン玉の研究をしているメンバーがいたので、その指導で針金とアルミホイル、洗剤を使って手作りのシャボン玉を子供たちと楽しんだ。
シャボン液の膜を口で吹いたり、体を動かしたりしてシャボン玉を飛ばす。
シャボン玉遊びなんてのも、単純な遊びなのに最近はしているところを見かけないなぁ。
スタッフが人工着色料を持ってきており、色つきのシャボン玉も飛ばした。
子供たちも面白がって楽しんでいたが、ちょっと地面が汚れ過ぎたので清掃をする事に(^-^;
そして子供たちが遊んでいる間に、班毎に呼んで記念写真を撮った。
お昼は集会所で、施設の出入りの業者に注文していたお弁当で済ませた。
食事の後に、退村式を行って施設の人に挨拶。
その後で全員の集合写真を撮って、さて出発と思ったものの、まだバスが来るまで時間があったので、広場で遊ぶ事にした。
チームを2つに分けて○×クイズ。ただし、普通の○×クイズではない。
チームを○チーム・×チームに分け、それぞれのチームの陣地にペットボトルを置く。
そして問題を出されたら、自分の陣地のペットボトルを守りながら相手チームのペットボトルを倒す。そこで○チームが×チームのペットボトルを倒したなら普通ならば“勝ち”となるが、もし問題の答えが×だとしたら本来は×チームが○チームのペットボトルを倒さなくてはならないので“負け”となる。
つまり、自分のチーム(○か×)が正解だと思ったら相手のペットボトルを倒し、不正解だと思ったら相手チームに自分たちのペットボトルを倒させなければならない。相手チームに倒させて正解の場合は、両チームに点数が入るというわけ。
しかし大抵は、先走った味方のメンバーが相手チームのペットボトルを倒して、そのうえ不正解で減点となる事の方が多かった(笑)
そうこうしているうちにバスが到着して、野外活動センターを後にした。
昨年のキャンプでは、ほぼ全員が寝入って全滅の様相を呈していたのだが、今年はみんな尚も元気。この違いはなんなのだろう。
途中のパーキングエリアでの休憩では、昨夜のうちに予算の概算を出してみたところ余りが出る事が分かったので、全員にソフトクリームをあげる事に。
もちろん、ソフトクリームよりもジュースやお菓子が欲しいという子もいるので、ソフトクリームの料金分だけを班長に渡して、使い道は各班で決めてもらった。
渋滞で道路が混雑したものの、予定の1時間遅れで川口駅に無事到着。
子供たちの迎えに来ていた親御さんたちに挨拶して解散した。
ヨッコラヨッコラと大荷物を抱えて帰宅。
荷物の整理もそこそこに早めに就寝。
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◆8月23日(土)/2003年◆
以前に胃痛の漢方薬として安中散(あんちゅうさん)を勧めた患者さんが来店。
前回の時に効いたとの事で、もう一週間分を注文された。
安中散は主に、冷たい物の飲みすぎなどで胃が冷えた時の胃痛や胃炎に用いる。もしくは、神経性胃炎である。
お酒の飲みすぎなどで胃が熱を持って下痢などになった場合は五苓散(ごれいさん)、そこはかとない吐き気を伴う胃炎の時には黄連解毒湯(おうれんげどくとう)が良い。
その点を確認してみると、前回と同じ症状で問題ないようなので、安中散を渡した。
キャンプ疲れで頭はボーッ。
しかし、患者さんのデータをパソコンに入力する作業などは溜まっているので、ノロノロと低能率で片付けていく。
留守にしていた間に録画したニュースをCMを飛ばしながら流し見。
パキスタン西部のイラン国境で、他人の子供3人を連れて密出国を図ったパキスタン人女性が逮捕されたというニュースが目に止まった。
その人身売買の目的が、「ラクダレースの騎手にするため」というのに文化の違いを感じた。
なんでも、パンジャブ州南部はパキスタン国内でも特に貧しく、家畜としてラクダを飼う農家が多い事もあって、子供が騎手用として売られる事件が後を絶たないのだとか。
速さを競うラクダレースは、競馬と同じで騎手の体重が軽いほど有利。しかし振り落とされ死亡したり骨折する事も多いらしい。
日本人が持っているラクダのイメージは、砂漠をノッソリノッソリ闊歩しているところが共通認識だろう。しかし、そんな過酷なレースがあるとは知らなかった。
文化の溝というか壁というか、その隔たりはかくも距離があるようで。
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◆8月24日(日)/2003年◆
歯科医の処方箋を持った患者さんが来店。
ところが、処方されている薬が1つも在庫が無い。
別に悪口では無いのだが、歯科医は独特の処方をする事が多いように思える。
複数の病院や診療所から出される処方箋は、多少薬の種類が違う事があっても、問屋さんや市内の他の薬局に問い合わせれば入手できるものだ。
ところが、歯科医から出される処方箋は本当にその一軒でしか使っていないような薬が処方されていたりする。いわば、その歯科医の近所の薬局でしか揃えていない。
今回も、まずその歯科医の近所にあるらしい薬局に連絡してみたが、日曜日なので閉まっているのか連絡がつかなかった。
続いて他の薬局にもあたってみたが、やはり日曜日のためそもそも開いているお店が限られていて、必要な薬と同じ物はどこにも無かった。
ううん、処方箋の診察日は昨日なのだから、昨日のうちに来て欲しかったなと内心思ったが、“4日以内ならどこの薬局に取りに行っても良い”という事になっている以上、なんとかしなきゃならない。
後は、歯科医に直に連絡して、同じ効能の別な薬に変更する許可をもらうしかない。しかし、これがまた面倒。話の分かる先生ならいいが、自分の選んだ薬が絶対だとか言う先生だっりすると万事休すである。患者さんは困るし、こっちは腹が立つしで、いい事ナシとなる場合がある。なので、できれば避けたい。
と言うか、いつもなら逃げ切ってしまうのだが(苦笑)
そうも言ってられないので、恐る恐る歯科医に電話を入れた。ところが先生は不在。まぁ、日曜日で休診なのだから当たり前ではあるが。それでも、単なる散歩との事で、折り返し電話をもらう事に。
さすがに、折り返し電話が入るまで患者さんに待って頂くというのも申し訳ないので、一度お帰りになってもらう事にして、後で連絡を入れる事にした。
しばらくして、歯科医から薬を変更しても良いと電話が入った。
話の分かる先生で良かった。ホッ=3
患者さんにも連絡をして、薬を届ける事にした。
それにしても、処方箋をもらった患者さんは“4日以内ならどこの薬局に取りに行っても良い”という事になっているのだから、この、薬の在庫の問題は早いところ解決してもらいたい。
もらいたいのだが、医師会と薬剤師会の綱引きと言うか利権争いと言うか、まったく出口が見えなくて困ったものである。
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◆8月25日(月)/2003年◆
朝の情報番組で、『大迷惑・心配性家族』というのをやっていた。
例えば、東京に出張する時にスーツに鉄板を縫い付けたり、事件に巻き込まれて声が出せない状況に備えて助けを求める声を録音して持ち歩いている旦那さんとか、飛行機で出かけるたびに会社の上司や同僚に遺言状を託す旦那さんとか、他には車を車庫に入れる時に子供が後ろにいないか心配になって必ず車から降りて確認し、そしてユックリユックリと車庫入れをする奥さんとか。
そうそう、家庭の医学書などを見ては自分が重大な病気なのではないかと心配する旦那さんと姑さんの話もあった。
いずれもスタジオの司会者やコメンテーターは笑い転げて、投稿した家族は馬鹿にしているようであったが、どこが笑うところなのか私には分からなかった。
ハッキリ言って、いざという時の想像力に欠けてる人の方が多いはずだ。その想像力を持っている事は、私は素晴らしい事だと思う。少なくとも、そうゆう心配性な人には、ここ数日続いているような犯罪を行う事はできないだろう。
そして、発想自体は間違えていない。声が出せない状況を想定して録音しておくなど、なかなかのアイデアである。
遺言書を託すというのも、後に残されるであろう奥さんの事を心配しての事なのだから、いいコトだ。見習え自分(笑)
家庭の医学書も、多くの人が持っているとは思えないし、持っていてもあの分厚い本を隅々まで読む人はさらに少ないだろう。ぜひ、マネしてもらたいものだ。
ただ、惜しむらくはあと少し、豊富な想像力に見合う工夫が足りない事だろうか。
スーツに鉄板を縫い付けたのでは、防御力は上がっても俊敏さは阻害されてしまう。やはり、手製よりは専用の防刃ジャケットを購入するべきだ。
毎回、遺言書を書くというのも手間がかかるうえに、後で法的な効力を発揮するためにはちゃんとした手続きを取った方が良い。弁護士に依頼するのは高くつくから、公証人役場で手続きをして、それを銀行の貸し金庫に預けるなどした方がより安心できる。
子供を轢いたりしないかと心配するのであれば、車用の後方レーダーを取り付ければより完璧だ。車をいったん降りて確認というのは、本来なら全てのドライバーがしても良いくらいだが、確認した後は迅速に車庫入れしないと、モタモタしている間に子供が後ろに回りこんでしまう可能性があるのだから、その辺は考慮する事が望ましい。
家庭の医学書を読んで自分の健康状態をチェックするのであれば、症状の経過などをノートにメモしていけば一時的な体調の変化なのか病態として悪化しているのかが分かる。
笑うところは、心配性なのにソレに対する対策が甘いところだと思うのだが、どうか。
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