• タグ別アーカイブ: 小柴胡湯
  • 大棗(タイソウ)

    漢方生薬煎じ薬 調剤用500gの価格参照

    (1) クロウメモドキ科のナツメ、又はその他の近縁植物の果実
    (2) 主成分:トリテルペンおよびエステル類、サポニン多糖類など
    (3) 性味:甘、微温
    (4) 薬能:補脾胃・養営安神・緩和薬性、抗アレルギー作用、抗消化性潰瘍作用、抗ストレス作用
    (5) 帰経:脾・胃・心・肝
    (6) 配合処方:胃苓湯、越婢加朮湯黄耆建中湯、黄連湯、葛根湯葛根湯加川きゅう辛夷甘麦大棗湯帰脾湯加味帰脾湯桂枝加芍薬湯桂枝加芍薬大黄湯桂枝加朮附湯桂枝加竜骨牡蛎湯桂枝湯呉茱萸湯五積散、柴陥湯、柴胡加竜骨牡蛎湯柴胡桂枝湯柴朴湯柴苓湯、四君子湯、炙甘草湯小建中湯小柴胡湯小柴胡湯加桔梗石膏参蘇飲、清肺湯、大柴胡湯大防風湯当帰建中湯当帰四逆加呉茱萸生姜湯排膿散及湯麦門冬湯半夏瀉心湯平胃散防已黄耆湯補中益気湯六君子湯



    漢方生薬煎じ薬 調剤用500gの価格参照

     

  • 桔梗(キキョウ)

    業務用生薬 刻500gの価格参照

    (1) キキョウ科のキキョウの根
    (2) 主成分:サポニン・ステロール・トリテルペン・その他
    (3) 性味:苦・辛、平
    (4) 薬能:清肺提気、去痰排膿、鎮痛・鎮静作用、解熱作用、鎮咳作用、末梢血管拡張作用、血糖降下作用、抗潰瘍作用、抗炎症作用、環状ヌクレオチドに対する作用
    (5) 帰経:
    (6) 配合処方:桔梗湯荊芥連翹湯五積散柴胡清肝湯小柴胡湯加桔梗石膏十味敗毒湯参蘇飲清上防風湯清肺湯竹じょ温胆湯排膿散及湯防風通聖散桔梗石膏


     桔梗歌姫
    業務用生薬 刻500gの価格参照

     

  • ≪第11回≫黄連解毒湯、柴胡加竜骨牡蛎湯

     実際の症例を元に、患者さんの症例データーを提示します。
     “書いてある内容”から推理して、適応すると考えられる漢方薬の名前を当てて下さい。基本的に当店で扱っている漢方薬としますが、解答としては必ずしも限定しません。「なるほど、その方法もあるか」と思われる解答であれば、正解とする事があります。(生薬のみや民間療法などは除外します。)
     正解者の中から、抽選で3名様に【ボーノ】ザル付きクッキング鍋を進呈いたします。絶対の正解というものはありませんのであくまで、“あそび”として楽しんでいただければと思います。皆様の参加をお待ちしています。

    【ボーノ】ザル付きクッキング鍋

    boil.jpg (360781 バイト)

     【ボーノ】ザル付きクッキング鍋を、3名様にプレゼントいたします。

    募集期間:~9月5日(月)
    正解発表予定:9月12日(月)

    問題
     男性。34歳。
     職業は農業。
     体格は普通、顔に艶があり、声も大きく張りがある。
     主訴は、鬱病と肩こり。
     通院歴があり、以前に抗うつ剤を服用していた事があるが効果を感じられなかったとの事。
     肩こりは、肩だけでなく首筋や背中もこり、背中はだるく痛みもあるという。
     上半身は熱く、のぼせて目が充血している。
     睡眠はとれるようだが、イライラしやすく癇癪持ちという自覚があり、不安感も強い。
     その他に、立ち眩み、鼻づまり、胸焼けと胃もたれがある。
     以上のことから、まずは上半身の熱を降ろす必要があると考え、それと共に神経を鎮める物を併用する事にした。
     2種類の漢方薬を使い、その後、のぼせが取れ、気分的にも落ちつき、体調が良くなったという。
     それぞれの漢方薬は何か。


    正解
     正解は黄連解毒湯柴胡加竜骨牡蛎湯です。
     両方が揃った正解者はありませんでしたが、もとより幾つかの組み合わせがありますので、特に選んだ理由を記入された方の中から、どちらか一方を答えている方を正解とさせていただきました。
     当選したのは、以下の3名の方です。おめでとうございます。
    寺山雄一郎様…選んだ理由:実証ののぼせには桃核承気湯が効くことがある。実証の鬱病、癇癪には柴胡加竜骨牡蛎湯が効くことがある。
    いっちょん様…選んだ理由:上半身の熱をとる代表として黄連解毒湯、胃腸を整えながら神経を鎮めるものとして抑肝散加陳皮半夏が最適と考えました。
    ペペロンチーノ様…選んだ理由:のぼせの原因が高血圧と見て肩こりや目の充血にも効く釣藤散を、黄連解毒湯はのぼせ気味でイライラする傾向に効果があるので併用するのに良いと思いました。

    解説
     まず上半身の熱を降ろす必要があると考えましたので、降性のうえ寒性があり、胸焼けなどが随伴症状にある事から瀉性のある物を選びます。
     この段階で幾つか候補がある訳ですが、熱を降ろすのと同時に神経を鎮める作用のある物として黄連解毒湯を選びました。
     特に黄連解毒湯は赤ら顔の患者さんに適応しやすく、目が充血するほどの人の場合には、生薬の山梔子(サンシシ)に止血効果もある事から、最初の選択として良いでしょう。
     次に柴胡加竜骨牡蛎湯ですが、これは小柴胡湯から甘草(カンゾウ)を除いて、水分の代謝を良くする茯苓(ブクリョウ)と、鎮静効果の高い竜骨(リュウコツ)と牡蠣(ボレイ)を加えた物です。
     人間の体熱が一定に保たれるのは、血液や体液が循環することによるので、体の一部に熱が偏るのは水分代謝の異常が考えられます。
     立ちくらみもまた、水分代謝の異常を示していると云えるでしょう。
     そして、柴胡加竜骨牡蛎湯は基本的に実証タイプの人に用いますが、体力が中等度であればイライラや精神不安などある場合に、最初に使うことができるという利点があります。
     今回は、上半身ののぼせを降ろす際に選びやすい物と、イライラしたり精神不安のある際に選びやすい物を組み合わせたのが功を奏したようです。

    補足
     正解者に挙げていただいた漢方薬を検討してみますと、桃核承気湯も当然候補になるかと思います。
     特に含まれる生薬の桃仁(トウニン)はお血を取り除くのに効果的でしょう。
     ただし、桃核承気湯におけるのぼせへの効果は発散性であり、熱を降ろしたり冷やしたりするのは弱いと考えられます。
     一方、抑肝散加陳皮半夏は生薬の柴胡(サイコ)による胸脇苦満を治す作用と、釣藤(チョウトウ)による鎮静作用が期待できます。
     しかし同時に、元になっている抑肝散という処方がそうであるように、虚症で貧血傾向のある人の神経の昂ぶりに用いると考えた方が適当でしょう。
     釣藤散は生薬として石膏(セッコウ)が入っており、熱証向きである事は間違いありませんし、名前にもなっている釣藤は先に書いたように鎮静作用に優れているうえ、血圧降下作用も認められています。
     特に生薬の菊花(キクカ)は、眼や脳の充血を取り除く効果があり、今回の患者さんの状態に適しています。
     組み合わせで考えた場合には、黄連解毒湯の代わりに釣藤散を用いるのが良いかもしれません。
     他に寄せられた答えの中には、次のように物がありました。
     七物降下湯は、鎮静作用の強い釣藤も入っており、高血圧にも効果があります。
     しかし、七物降下湯は、やや特別な部類に入り、冷え症で虚弱体質の人の高血圧に用います。
     これはどういう事かというと、虚弱な人の中には、体の方で「弱いから頑張ろう」と頑張り過ぎてしまい、その結果として高血圧になったり、目が充血してしまう場合があるのです。
     そのため、今回のように体格が普通で顔色に艶があり、声が大きいような人には向きません。
     似たような物として、加味帰脾湯という解答がありました。
     効能書きにもあるように、やはり虚弱体質で顔色の悪い人に用いるのが一つの指針になります。
     特に貧血のある人で、イライラしたり不眠症の場合に用いると効果的でしょう。
     世間では、立ちくらみがあると貧血と勘違いされる事が多いようですが、立ちくらみは貧血の症状の一つにしか過ぎず、立ちくらみの原因は多岐に渡るので注意が必要です。
     逆に、これは強すぎるのではないかと思った物として、三黄瀉心湯という解答がありました。
     生薬はたった三つで構成されており、そのいずれもが降性で寒性があり、脳溢血の発作に用いたり、戦国時代には止血剤として使われたという記録もあるほどです。
     もちろん、だからこそ効果は期待できるものの、その強さゆえに一般的には便秘のある事が使用の際の条件として挙げられる事が多いため、便通について触れていない今回の問題では除外させていただきました。
     センソ牛黄元を一緒に組み合わせるという解答もありましたので、それも良いかもしれません。
     今回の解答で迷ったのは、熱を降ろすのと、熱を発散するのとの違いでした。
     その意味では、半夏厚朴湯葛根湯加川きゅう辛夷の組み合わせというのも興味深かったのですが、除外させていただきました。
    「イライラしやすく癇癪持ちという自覚があり、不安感も強い」という点から半夏厚朴湯を挙げたのは、良い着眼点だと思います。
     主な生薬の半夏(ハンゲ)と厚朴(コウボク)は共に降性で、今回の症状にも使えるかもしれません。
     しかし、今回の患者さんは胸焼けや胃もたれがあるとは言っていますが、実際の胃の働きについては問題からは分かりません。
     そして、半夏厚朴湯は胃アトニー(胃が働かない)場合の不安神経症に適しており、その参考の一つに咽喉の痞え感を訴えているかどうかを確かめる必要があるでしょう。
     また、興奮すると息がしにくくなるなどの呼吸器の状態も参考になります。
     葛根湯加川きゅう辛夷は、肩から背中にかけてのこりと鼻づまりに注目したからだと思いますが、その主な作用は上半身を熱する事によって熱を発散するのだと覚えておきましょう。
     沸かしたお湯に氷を入れて冷やすのではなく、鍋の蓋を開けておいて放熱する事で冷ますというイメージになります。
     そのため、顔が赤いなど、明らかに熱証と思われる患者さんには適しません。
     他に、杞菊地黄丸小柴胡湯という組み合わせの解答がありました。
     杞菊地黄丸は、やはり生薬の茯苓と沢瀉(タクシャ)が水分の停滞を除き、牡丹皮(ボタンピ)が血液の循環障害を取り除くので、効果が期待できます。
     やや心配があるとすれば、血色の良い人には不向きで、多少なりとも手足に冷えがあるか、口の渇きを訴える、やはり年寄り向けの処方だという点でしょうか。
     小柴胡湯は解説で書いた通り、柴胡加竜骨牡蛎湯の元になった処方で、より精神神経症状に対して効果の高い物を選択した方が良いと思われます。
     番外として、サトウセントジョーンズワートと、その成分の西洋オトギリ草を挙げた方もいらっしゃいました。
     ヨーロッパや中央アジアに分布する直立性の多年草で、古くから不眠症や鬱病、ヒステリーなどの治療に用いられてきました。
     お店としては宣伝になって良いのですが(笑)、やはりクイズの主題が漢方薬ですので、今回はハズレとなります。
     今回は久しぶりに2種類の漢方薬を答えるという形式でしたので、どちらもファーストチョイスとなる物になる問題を選んだつもりでしたが、やはり両方が揃うという解答はありませんでした。
     それ自体は当然といえば当然だったと思います。
     個人的に興味深かったのは、同じ熱を取り除くのでも、降ろす物と発散する物とでは、効能書きだけを見ていると似ているようでも違うのだなという事を、改めて認識できた事でした。
     これにさらに、石膏(セッコウ)などのように直接冷やす物もあります。
     一つ一つの生薬の効果を調べるのは難しいとは思いますが、似た効能でも、その効果を発揮する過程が違う物もある事を、皆さんにも知っていただければ幸いです。

    解説:北村俊純

    参加者コメントより
     まりん:とても見やすく、内容もわかりやすいサイトですね。
     ありがとうございます。これからも宜しくお願いいたします。
     かとう:久しぶりの症例クイズで楽しませて頂きました。
     発表の方が遅れに遅れてしまい、大変申し訳ありませんでした。また、機会がありましたら、ぜひご参加下さい。
     久保田 美穂:漢方は飲んでいたこともあり、よく勧められるので、興味を持っています。こちらでは、クイズを通して勉強でき、いいなと思いました。ただ、最初に掲示板を見て、怖い書き込みが沢山あり、びっくりしてしまいました。その後他のページを見て、安心しましたが。楽しみにしています。
     掲示板の件については、ご心配をおかけしてしまったようで申し訳ありません。件のイヤガラセをしてきた人物が名乗っていた会社は解散したようですので、ひとまず安心できるかと思っています。どうぞ、気兼ね無くご利用下さい。
     ペペロンチーノ:調べているうちに更年期障害の症例が検索に多数ヒットして人事じゃないなと感じました。その時は私も漢方のお世話になります。
     まぁ、薬に頼らないのが一番ですが、それでは商売上がったりですので、何かの折にはご相談下さい。

     

  • ≪通巻0266号≫
    高齢者の便秘には迷う/“和風”ってなんだ/お金の価値

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      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 ≪通巻0266号≫
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※1月21日(土)……高齢者の便秘には迷う
    ※1月22日(日)……“和風”ってなんだ
    ※1月23日(月)……お金の価値
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆1月21日(土)/2006年◆
     朝、お母んから電話。
     今日は、少し遠い公民館で、幼児を対象とした積み木遊びがあり、次郎を連れて行くため実家の車を借りる事になっいていたのだが、昼頃からと予報されていた雪がすでに凄く、タクシーで行った方が良いだろうと。
     奥さんの友達からは、二家族キャンセルのメール。
     やむおえまい。
     タクシー会社に予約をしようと電話をしたら、今日は予約は受け付けていないと断られる。
     まぁ、そうだろうな。
     出かける段ではタクシー会社に電話が通じにくく、何度かリダイヤル。
     呼ぶとすぐに来てもらえた。
     しかし、川口市の公共施設には詳しくない運転手さんで、ちょっと困った。
     その運転手さん、たびたび咳き込んでいて、その咳が濡れた感じ。
     これは小青龍湯(しょうせいりゅうとう)の証なのだけれど、ついぞ言い出せず。
     教えてあげた方が良かったかしらん。
     でも、切り出すタイミングが掴めなかった。
     次郎は初めて見る雪に(昨年は家の中から見たけれど)、ちょっとビビッてるようだった。
     タクシーを降りると、さっそくスッテンコロリン。
     奥さんがパニックに。
     次郎を心配してではなく、服の替えが無いからと(笑)
     そりゃ、服が汚れるのは仕方が無いよ。
     自分は洗濯しないので無責任な事を。
     受付を済ませると、ガムテープを名札代わりにという事で次郎の名前を受付の人が書いてくれる。
     しかし、ひらがなで書くと書ききれない。
    「(前半と後半の)どっちで書いておきましょう?」と言われ、とりあえず前半のみ書いてもらう。
     積み木は、和久洋三氏の『童具館』からレンタルしてきたそうである。
     http://www.dougukan.com/
     初めの方では、積み木で大きな三角形の壁を作ったり。
     幼稚園以上の子供達は、円形の塔を作っていた。
     自分たちの身長よりも高く積み上げ、親に抱っこしてもらって、さらに高く積んでいく。
     次郎は積み木を抱えたまま、皆から離れて一人で遊んでいる。
     まぁ、いいか。
     そのうちに、皆の所にやって来て、他の子が作った積み木のビルを壊そうとして、作っていた子から「壊すな!」と怒られ、次郎は大泣き。
     その子はその子で、さらに他の子が作った積み木の家なんかはガシャガシャと壊していく。
     う~ん、私が子供の頃にもいたなぁ、こういうヤツ(笑)
     奥さんが、大きさの違う積み木は積んでも良いのかと訊いてきた。
     好きに遊べよ(^_^;)
     こうやって遊び方を指定されない環境だと、遊び方の分からない、あるいは忘れてしまった親がいると話に聞いた事はあるけれど、灯台下暗しだな。
     知り合いのK嬢が立ったまま子供達によって、周りにグルリと積み木を積み上げられていた。
     身動きできないそのままで、腕を上げて全身がスッポリ。
     それくらい積み上げると、下の部分の積み木を抜いていっても、自重で案外と崩れないもので。
     最後には、絵本の読み聞かせがあったが、次郎はまだ分からない。
     帰りは、雪の中をバス停まで歩く。
     傘を差し、次郎の手を引くのだが、次郎はあっちへこっちへと歩こうとする。
     川口総合高校の近くで、傘を差した女子高生2人が自転車で歩道を走ってきてぶつかりそうになる。
     奥さんが「すいません」と謝ったが、当の女子高生たちの方は「もうっ」とか迷惑そうな声を上げた。
     歩道を自転車で走ってるのが間違い。
     傘を差しながら走るのも違反。
     分かってんのか( ̄^ ̄)?
     雪が降っているわりには気温は高めで寒いとは思わないものの、服に張り付く雪で濡れる。
     とりあえず来たバスに乗ってしまおうと決め、西川口駅行きが来たので乗った。
     バスの中では次郎が大人しくて助かった。
     薬局のお母んに電話したところ、病院からの処方箋を持った患者さんが2人来た程度で、やはり今日は閑散としている模様。
     奥さんが『ロイヤルホスト』で昼食を食べたいと言うので、寄る事にした。
     http://www.royal.co.jp/
     あうっ、ここの店舗は随分前だけど、パスタを作り直させた所だ(^_^;)
     ものすごーーーーーーーく塩辛いパスタを出されたのだ。
     どのくらい塩辛いかというと、咽喉の奥が刺激されて吐き気がするくらい。
     塩を手にめいいっぱい鷲掴みにして口に放り込んでみれば分かるかも。
     あんまりにあんまりなんで、作り直させた。
     責任者らしい人が出てきて、味も確かめずに「作り直します」と皿を下げられたが、心情的には作ったヤツに食べさせてやりたかった。
     でもまぁ、ロイヤルホストで嫌な思いをしたのはその程度で、他のファミレス系、特に『ジョナサン』と比べたら、大丈夫かな。
     そもそも店舗が少なくて、あまり入らないというのも関係あるだろうが。
     禁煙席を頼んだら、えらく隅の方というか物陰のような席に案内された。
     幼児連れだからか?
     すぐ隣が喫煙席で、禁煙席の意味ナシ。
     あと、他の系列のファミレスでもそうなんだけど、喫煙席を通らないとトイレに行けないというのは、なんとかならんかな。
     煙が立ち込める中を通るのは、一応は煙草を吸う私でも苦しいと思うのだから、吸わない人はなおさら困るだろう。
     軽い昼食のつもりでいたら、奥さんがせっかくだからと(何が「せっかく」なのか)、『イタリアン定食』を注文する。
     むー、1,680円からか。
     結構高いなぁ。
     いや、値段に相応した味なら良いのだけれど。
     組み合わせを選べるのは悪くないかと、自分も注文する事に。
     次郎には子供向けのメニューがあったものの、そこからは注文せず。
     子供向けのメニューが、ハンバーグとオムライスだとか、ラーメンと唐揚げだとかって、子供を舐めとりゃせんか?
     アレルゲン食品を使用しないように工夫していると言われても、完全に野菜不足な上に、見た目も貧相。
     それで値段が安くはないのだから、それなら普通のメニューのアレンジで子供を楽しませる工夫もしてくれないと。
     という訳で、私と奥さんのから取り分ける事にした。
     でも、子供向けのオレンジジュースを注文しただけで、オマケの自動車のオモチャは貰えてしまった。
     これには次郎が喜んだ。
     その後に、注文した物が次々とテーブルに運ばれてくる。
     スープーだパスタだステーキだと。
     ちょっと待って~。
     これって一遍に来る物なの?
     前菜を食べ終える前にステーキが出てきちゃ冷めちゃうじゃん。
     高級レストランのように客の食べる早さを見極めながらとまでは言わない。
     せめて、少し間を空けて欲しい。
     これでは、順番に作りましたってだけではないですか。
     コース料理ができないなら無理にやらなくていいのに。
     と思ったら、名前で分かるとおり、定食であってコース料理じゃないんですな、つまり。
     んー、それなら料理を別々に出さないで、本当に定食っぽく大きめの膳にドドンッと乗せて出してきてくれてもいいなぁ。
     もしくは、三段重ねのお重にして洒落っ気を出してみるとか。
     味がどれも、「ビミョー」(奥さん談)で、不味いんでもなく美味しいんでもなく、ちっとも心躍らない。
     ファミレスにナニを求めてるんだキサマはと言われればそうなんだけれど、たかがファミレスでは括れない店も現れてきている昨今、この特徴の無さでは生き残れないんではないかと。 
     携帯でバス会社のサイトにアクセスし、帰りのバスの時間を確認して、お会計を済ます事に。
     レジで店員さんに、「あの、お子様が……」と言われて何かと後ろを振り向いたら、次郎がお菓子を持ってきていた。
     店に入った時にも、手に取ろうとして制止したら泣き出したやつだ。
     キティちゃんのキャンディー。
     あうっ、しょうがねぇな(^_^;)
     そのお菓子をレジに出して一緒に会計してもらおうと、次郎の手からいったんお菓子を取り上げて差し出した。
     こういう時には泣かないんだから、お会計するために取り上げるのは分かるのね。
     ところが、目の前の店員さん、レジの前のガムを手に取ってレジに入力した。
     えっ、なんで(?_?)
     そう思ったら、こともなげに「同じ値段ですので」と言われた。
     あのさ、先にそう言ってくれないと不安になるじゃん。
     勝手にやるなよ=3
     しかもレシートを見たら、ガムが2個と集計されていた。
     それって、“同じ値段”じゃないだろ。
     ケンタッキーフライドチキンで、お母んの昼食を買っていく。
     ロイヤルホストに入る前の電話で頼まれたので。
     隣のカウンターでは、レッドホットチキンを指差して注文しておきながら、店員が復唱すると「普通のチキンだよ!」と怒鳴る客が。
     なんだかね。
     まぁ、自分も怒ってる時は、ああいうふうに見えるんだろうなぁ。
     マンション行きのバスより先に、薬局行きのバスが来たのでそれに乗った。
     奥さんは、店の奥で次郎とコタツで温まり、私は店の前を雪かき。
     しかし、雪はまだ降りやまず、しばらくするともう足跡が残るほど。
     そんな天候でも、夕方近くには患者さんが何人かいらした。
     咽喉の相談でみえた患者さんがおり、風邪ではないかとの事だったが、他に顕著な症状が無い。
     風邪には先んじて葛根湯(かっこんとう)などを飲むのが最善とはいえ、咳だけでは風邪とは限らない。
     雪が降り、家の中の暖房を強くしているであろうと考えると、乾燥が原因かもしれない。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)で様子を見てもらう事にした。
     高齢の患者さんが、便秘の相談で来店。
     大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)サトラックスかで迷う。
     前者は腸を刺激して、後者は便を柔らかくして量を増やすことで便通を良くする。
     高齢者の場合、食べる量が減っていたりすれば便の量も減るのだから、毎日出す必要は無いので、腸を刺激するのは体に負担がかかる。
     しかし同時に、腸の働きが弱くなっているからこそ刺激を与えた方が良い場合もある。
     だから迷うのだ。
     今回は患者さんの要望で、早く飲んで効くのが欲しいと言われ大黄甘草湯を渡した。
     今日は店を閉めるのをお母んに任せて、早めに帰った。
     雪が深くなってくると次郎を連れて帰るのが大変なので。 
     この頃には、新雪の上を歩く感触が楽しくなってきたらしく、次郎は深いところ深いところをと歩いていく。
     奥さんがまた悲鳴をあげる(笑)
     私が持ってるデジカメの発売元であるコニカミノルタが、デジカメ事業から完全撤退というニュース。
     http://konicaminolta.jp/
     コニカミノルタからもメールが来ていて、蓄積した技術はSONYに譲渡するそうだ。
     SONYはSONYで、AIBOなどのロボット事業から撤退するというし、なんだか私が好きになるとフラれるようで切ないわぁ(T-T)
     チャットでは、コンパクト機程度の性能であれば、携帯電話でデジカメに近い物を買えば済むという話も出た。
     でも私は、携帯電話を連絡手段以外に使うのには抵抗があるんだよねぇ。
     災害時に命綱になる携帯のバッテリーを、他の事で消耗したくないのよ。
     写真ならメモ代わりとかで役に立つかなと思うけど、音楽プレーヤーとして使うのは怖くてできない。
    ≪育児日記≫
     今日は朝から、まさかの大雪だった。
     上青木公民館まで行かなければならなかったので、タクシーを呼んで行って大変な思いをした。
     会場には私のママ友もいて待っていてくれてるようだった。
     積み木の会というのだから、どんなにかおもしろいかと思ったら案外そうでもなくて、なんか退屈だった。
     帰りは雪の中、次郎を旦那と連れ歩いてバスまで辿り着くのが大変だった。
     ロイヤルホストで昼食をコースで頼んだのだけど、次郎にてんてこ舞いな感じだった。
     食器を倒したり落としたりしないように気をつけたり、次郎の手がベトベトになってしまうので旦那が大変そうだった。
     そしてバスに乗って薬局まで帰ったら(次郎は途中寝てしまった)、ちょっと疲れたので休憩をした。
     次郎は、起きちゃったけど、また旦那と歩いてマンションまで帰った。

    ◆1月22日(日)/2006年◆
     昨日、積み木遊びに参加したら、今日の大人の積み木の催し物で、ビデオの撮影をスタッフに頼まれたため、出かける事に。
     奥さんは、今日は家でゆっくりしてるとか言っていた筈なのだが、急に一緒に出かけると決めて慌しく支度。
     奥さんは参加するつもりは無く、会場近くのアリオで買い物するらしい。
     次郎は?
    「託児あるんでしょ? 預けておいて」と奥さん。
     そっちの方が狙いか(笑)
     タクシーを呼んで、駅まで。
     2日続けて贅沢だ。
     川口駅前で奥さんと別れて、私は次郎を抱えながら会場に急いだ。
     少し遅れて到着し、託児ルームに次郎を預ける。
     玄関に座らせただけで大泣きされ困ったが、奥の部屋にまで連れて行くとオモチャがあり、泣き止んだ。
     オモチャに気を取られてる隙に、スッと消えて別室へ。
     そこでは、大人が積み木遊びをしている。
     大人が積み木遊びをするというのは、昨日の様子でも少し分かるのだが、子供と遊んであげるのであって、自分では遊んでいない。
     だからうちの奥さんのように、大きさの違う積み木を積んでもいいのかなんて、わざわざ私に訊いてきたりする訳で、そんな大人が“遊ぶ”という事を学ぶのが今日の趣旨らしい。
     本当は奥さんこそ参加するべきじゃないのかねと思ったり。
     ビデオで撮影していると、大人の背の高さよりも高く塔を作っていたのが、ガラガラと崩れた。
     そこで、講師の人が解説。
     大人は見栄えを気にして、綺麗に積み上げようとする。
     しかし、見栄えに気を取られているとバランスを崩していたりする。
     子供はというと、とにかく崩れないように注意を払いつつ、細かな撓(たわ)みは気にしない。
     結果として、崩れにくくなるそうだ。
     他にも、子供は勝手に人が作ってる建物に自分の積み木を継ぎ足して繋げてしまったりするのに、大人は自分のテリトリーを決めたら、その中で黙々と作るという話も。
     始めてみると、実際にそうなるところが可笑しい(笑)
     途中で、保育の人が次郎を連れてきた。
     しばらくは大人しかったのだが、泣き止まなくなってしまったと。
     困ったね、どうも。
     次郎を部屋の中で走り回せつつ片づけを手伝って退室。
     帰ろうと思ったら、来る時に次郎に持たせたお菓子が無い。
     昨日、ロイヤルホストで買ったやつで、キティちゃんのキャンディー。
     保育の人に尋ねたら、途中で次郎が手を離したらしく、誰の物か分からないため、子供達に尋ねたら別な女の子が自分のだと言って持っていってしまったらしい。
     しょうがねぇなぁ、それが無くて泣いてたんじゃないのか、もしかして。
     そうしたら会場の玄関の近くにいた何組かの親子連れの中に、キティちゃんのキャンディーケースを持っている女の子がいた。
     あっ、あれだ。
     その女の子、私と目が合うと、サッと母緒の後ろに隠れた。
     幼稚園だとしたら年長かな。
     悪い事をしたという自覚があるのね(苦笑)
     まぁ、子供同士の事だから私が叱っても仕方が無い。
     次郎の手を引いていって、しかし次郎はまだ喋れないので、代わりにお菓子を返してと頼んでみた。
     そこで母親が気づいて、「返さなきゃ駄目でしょ」と女の子に言うと、おずおずと差し出した。
     それを受け取って、次郎の機嫌が良くなった。
     やっぱり、コレか。
     しかし、中のキャンディーはほとんど無くなっていた。
     でもって、母親の方は自分の子供が取った事を理解したはずなのに、私の方には一言も無し。
     子供同士の事でも、それは別なんじゃないか( ̄^ ̄)?
     子供が隠し持ってたんならともかく、キティちゃんのキャンディーケースなんて目立つんだから、不思議に思わなかったのか。
     腹が立ったが、相手の対応如何では主催者の方に迷惑をかけかねない。
     早急に、この場を離れる事にした。
     嫌な事は忘れるに限る。
     神が人間に与えた最高の贈り物は、“忘れること”だという言葉もあるし。
     誰の言葉か忘れたヽ( ´ー`)ノ
     奥さんとアリオで合流するために向かう。
     子供を乗せられる買い物カートが出払っていると思ったら、1台だけあった。
     次郎が喜んで乗る。
     家にある車のオモチャにも乗ってくれよ。
     奥さんと会うと、昼食は『鎌倉パスタ』にしたいとの事。
     http://www.ario-kawaguchi.jp/web/shop/shop_detail.php?serial=003060
     まぁ、異論はありませんが。
     店の内装も和風で、テーブル席とお座敷があり、お座敷に通された。
     障子があり、座布団が敷いてありで、次郎が汚したりしないかとヒヤヒヤする。
     こういう店に入ると思うのだけれど、メニューにお子様メニューがあるという事は、子供連れを想定しているはず。
     それなら、内装についても考えた方がいいのではないか。
     内装でなければ、子供が来た時のための敷物を用意するとか。
     食べ物をボロボロと落としたりするのだから。
     その点からすると、昨日の『ロイヤルホスト』は、ちゃんと食べこぼしが入るポケット付きの前掛けが付いてきたな。
     今年の正月に泊まったホテルでは、念のために掛け軸だの飾り皿などを下げてもらった。
     パスタの方は、毎日店舗で製麺して茹でたての生麺を供しているらしい。
     私が注文したのは、和風パスタの『うにとイクラパスタ』。
     味は美味しいし、確かに和風。
     しかし、メニューで自慢している通りの濃厚なソースでの味付けは、半分も食べないうちに飽きた。
    「美味しいけど、もういらない」と思いつつ、食べ残すのが嫌いだから苦労して食べ終えた。
     箸を使って食べるというスタイルをするのなら、盛り付けというか出し方も和風にしてはどうか。
     日本料理では、同じ物を大きな一皿で食べるというものは無い。
     鍋などは、取り分けて食べるものだし、具も次々と違う物を取る。
     そこから考えるに、数種類のパスタを小鉢に盛り、それを膳で出すというのが、和風パスタに相応しい気がする。
     そういや、漫画の『美味しんぼ』で「日本人好みのパスタ対決」なるネタがあった時に、作中で主人公の山岡士郎が、この店のような食材と味付けが和風のパスタを出したのに対し、山岡の父親である海原雄山はニンニクと唐辛子で簡単に味付けをしただけのパスタを出す事で勝った。
     その心は、具の無いかけ蕎麦や素うどん、つまり麺の味を素直に味わえるのが「日本人好み」だと。
     独りよがりのきらいがあり、時にそれが鼻につく作品ではあるが、味付けや具材だけが和風なのが必ずしも日本人好みではないという指摘には目から鱗が落ちる思いがした。
     食後にキッズルームに行くと、次郎は車のオモチャで遊ぶのだが、寝そべってお行儀が悪い。
     これは眠くなってきている証拠である。
     帰ろうとして、車のオモチャを取り上げたら予想通り大泣き。
     買い物カートに乗せたら、機嫌が良くなるのも予想通り。
     帰りは電車とバスで。
     麻黄湯(まおうとう)麦門冬湯(ばくもんどうとう)を買いに、お客さんがいらした。
     家族で使っているので、備えておくためにと。
     麻黄湯のおかげか風邪気味になっても悪化せず、咽喉が痛くなっても麦門冬湯が効いてるのかすぐに良くなっているそうである。
     メールで、漢方薬の銘柄の問い合わせ。
     扱っているかどうかというと、置いてはいない。
     しかし、ツムラ製品であれば問屋さんに注文すれば、中1日くらいで入荷できる。
     せっかくの問い合わせなので、すぐに通信販売の商品リストに当該商品を登録した。
     今回の問い合わせの人が買ってくれるかは分からないが、需要があるのならこれからも増やすつもり。
     高齢のお客さんが、成人の息子さんのためにと風邪薬を買いにみえた。
     咳が出ているそうなのだが、その他の風邪の兆候を示す症状について尋ねると、本人に訊いても言わないのだとか。
     熱ぐらい計ってはどうかと言っても、「大丈夫」と答えて計らないらしい。
    「まったく馬鹿なヤツでして」と仰る。
    「ホントに」と答えそうになって引っ込める(笑)
     まぁ、馬鹿かどうかは措いといて、治す気があるのかは疑いたくもなる。
     咳止めとして麦門冬湯麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)を。
     胃薬下さいと患者さんが来店。
     どんな症状なのかを尋ねると、
     症状については答えてもらえず、「キツイのがいい」とか「強いのがいい」と言われる。
     胃薬に、「キツイ」とか「強い」とかいう概念は無いと思うのだけれど。
     とにかく、症状が分からないのでは適応する物を選びようが無い。
     辛抱強く話をつないでいって、やっとお酒の飲みすぎだという事と、痛い訳じゃないというのが分かった。
     最初に一言、そう言ってくれるだけで希望に沿う事ができるのに。
     それはそれで、売る側の勝手な注文ではあるのだけれど。
     まず今回は、五苓黄解(ごれいおうげ)で大丈夫だろう。
     明日出席する広報部会の資料の用意と、今日撮影した積み木のビデオや写真のファイルの整理。
     そうそう、来月の店頭での化粧品販売用のチラシも作るんだった。
     体力使わない仕事でも忙しいのだ。
     ライブドアを「虚業」だの「実体が無い」などというが、何もしなければ何も動かない。
     金も動かない。
     世の中には、汗水など垂らさなくても、働いている人間もいる。
     それを外から見て理解できるかは別な話。
     働いた分がお金になるかも別な話。
     ……チラシ作りは売り上げに繋がるから金になるが、他のは金にならんなぁ(苦笑)
    ≪育児日記≫
     今日は、川口駅まで旦那と次郎と私とで行った。
     なんか昨日の続きで、大人が積み木を楽しむ会らしかった。
     旦那は呼ばれていったので、次郎を預けることができる環境にあったので、私はその間アリオ川口店をブラブラと1人でできた。
     とっても、やっぱり気は楽だった。
     次郎の話を後から旦那に聞くと、なんかお菓子を他の子に取られちゃったみたいな感じらしかった。
     人が良さそうで、本当に困る次郎だった。
     でもやっぱり泣いてしまったらしい。
     次郎って案外は、臆病なところもあるから将来ちょっと大丈夫なのかしら?

    ◆1月23日(月)/2006年◆
     夜明け近くに、またも次郎の夜泣き。
     起きたら食べようと朝食用に昨日スーパーで天丼を半額で買っておいたのだが、起きる気力が湧かず二度寝。
     ただし、二度寝するのにも携帯のアラームは仕掛けておいた。
     その二度目のアラームでガバッと起きて、歯だけ磨いて飛び出した。
     今日は、午前中が広報部会。
     自転車で向かうと、大通りの雪は溶けて無くなったとはいえ、小道に入ると凍った雪が行く手を阻む。
     残った雪にはヒヤヒヤしたが、追い抜いていく車が慎重な運転なので差し引きゼロか。
     10分ほど遅れて事務所に到着。
     今日は同じ事務所で別な打ち合わせをしており、事務局長は両方の打ち合わせに噛んでるもんだから、首を右に左にと忙しい。
     今日の締め切りまでに届いた原稿は、3件のみ。
     後は締め切り後に順次届く……はず。
     困ったもんだ。
     でも、届かない原稿は気にしない事にしたんだもんネ。
     打ち合わせを終えて帰ろうとすると、事務局長さんが昨日のお礼に昼食を奢ってくれるという事に。
     ところが奥さんからは、昼食にモスバーガーを買ってきてくれとメールが入った。
     他の人たちは弁当を注文するようなので、私の分は弁当にする事にした。
     昨日も行ったアリオの中にモスバーガーがあったなと思い行ってみた。
     すると、入っていたのは緑モス。
     14:00から個数限定で販売している、匠シリーズを扱っているのである。
     まだ14時じゃないから、駄目だ。
     ちょっと残念。
     ただ、ここの緑モス、テナントの一部という小規模なためなのか、匠バーガーを始めとして、幾つかの商品は取り扱っていないという表示があった。
     それでは、緑モスの意味が無い気もする。
     帰る途中が寒くて参った。
     気温そのものも低いし、路上に残る凍った雪に沿って走ってくる風の冷たいこと。
     そのうえ、強い風に煽られて凍った雪の粒が(雪は凍ってる訳ですが)、砂嵐のように舞って吹き付けてくる。
     帰る頃には、弁当もモスバーガーも冷えていて、電子レンジで温め直し。
     テレビのワイドショーでは、ライブドア問題に絡めて堀江氏の子供時代の特集などを流していた。
     小学生の頃の文集の趣味の欄に「お金集め」と書いてあった事や、母親の教育方針が「お金で買えない物は無い」というものだったとかを、最近の堀江氏のお金に関する持論と絡めて紹介。
     奥さんがそれを観てて怒っていたのは、子供時代の事をやたら引きずるような発言をコメンテーターが繰り返していた事だった。
     当たり前の話だが、子供時代の“全て”を番組で紹介している訳ではない。
     “お金”に関係した部分を主に抜き出し、それを全面展開するという手法を使っている。
     しかも番組中では、「何かがあってお金に執着するようになったのだろう」と憶測を付け加えていた。
     文集を引っ張り出してきて、当時の教師にまで取材をしておきながら、肝心なところを調べていないというのは、あまりに恣意的に過ぎる。
     ここまで特集するのなら、その“何か”まで調べれば良いではないか。
     それをしないで、子供時代をそのまま引きずってるかの印象で構成している番組に、奥さんが「子供の頃の事なんて、そんなに関係してる訳ないじゃんねぇ」と怒るのは至極もっとも。
     昨年少し話題になったように、堀江氏は宇宙開発事業に興味を持ち、その実現を夢として語っていたではないか。
     先の文集の、趣味の欄に「お金集め」と書いてあった事を基にして考えるのならば、お金儲けをしていく中で、その使い道に夢を持つようになったという解釈だって成り立つはずである。
     でもって、奥さんがもっとも腹を立てたのは、湯川れい子が、お金には代えられない物として“愛情”を持ち出した事。
    「その愛情を注ぐのだってお金がいるんだから!」と。
     そりゃそうだ。
     湯川氏の音楽事務所のサイトのプロフィールには、“躓(つまづ)き”に関する事が何も書かれていないのだけれど、お金に困った事は無いのか?
     http://www.rainbow-network.com/
     そんなはずも無いと思うのだが。
     誰かしら、困った時には助けてくれただろう。
     もしその助けが、直接的なお金を使った援助じゃなかったとしても、助けた人はそれだけの余力があったはずで、目に見えないところでお金は動いてるんである。
     他に湯川氏は、動物を愛すること云々とも言っていたけれど、その愛する動物に与える餌は?
     愛する動物が病気になったら、保険が利かないから何万円もの治療費が必要なんですよ?
     その治療費を惜しんだばかりに、癌の発見が遅れて飼っていたペットの死期を早めてしまったかもしれないと悔やんだ人の手記もあるんですけど、読んでない?
     お金がそもそもなんであるかを忘れてるんじゃあるまいな。
     お金は“対価”の1つ。
     それが時に物理的実態のある物々交換であったり、形の無い優しい気持ちであったりという事があっても、それらも等しく対価に違いは無いのだ。
     堀江氏が兼ねてから、「お金だけが公平」と言うのは、物々交換や気持ちでは、対価を受け取る側が必要としているモノとの齟齬が起きやすいのに対して、お金であれば物を買う事もできるし、その気持ちがあるのなら心を込める事もできる点において、自由度が広いからだろう。
     奥さんと違う面で私が呆れたのは、堀江氏に対してビル=ゲイツを持ち上げていた事。
     ゲイツ氏が夫婦そろって何兆円も慈善活動に寄付している事を素晴らしいというのだが、そのゲイツ氏が興したマイクロソフト社は世界各地で独占禁止法などで訴えられ、罰金を命じられたり和解したりと、これまた問題のある事業展開をしてきた会社なのに。
     湯川氏ご本人は、おそらく自分の事はアナログな人間だと思っているかもしれない。
     でも、発言を聞いていると、えらくデジタルな人だなあと思う。
     白か黒か、1か0かでの話しかしないんだもの。
     あのヒットラーでさえ、動物愛護の人だった。
     善人が行う悪行も、悪人が行う善行もある。
     さて、お店に行くと忙しい。
     いや、寒くて風が強くてで来店者は少ないのだけれど、今は棚卸の時期なので。
     某件で、某町医者の某氏からメール。
     用件とは関係無いのだけれど、患者さんに排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を処方したら効果がありましたと添えられていた。
     それで気を良くする。
     でも、売り上げには結びつかない(笑)←拝金主義的な発言
     最近見かけないなと思っていた女子高生が、久しぶりに制服のままコンドームを買いに来た。
     元気そうでなにより。
     そうか、よく考えたら受験期だったんだな。
     それで彼氏とのデートも控えていたのか。
     などと想像する私。
     私も今夜はデート………のはず。
     お客さんから、新三共胃腸薬で女性向けの新商品が出てるはずと尋ねられた。
     んー、問屋さんからは聞いてないなぁ。
     テレビでCMをしているという。
     テレビのCMは見ないしなぁ。
     不勉強ですいません。
     ネットで検索して調べてみたら、確かにピンクのパッケージの新商品があった。
     http://www.sankyo.co.jp/
     ただ、内容を確認してみると、どうやらパッケージを女性向けにピンクにしただけのようだ。
     つまりは効果は変わらない。
     そりゃ、そうだよなぁ。
     成分を変えて出すとなると、開発費が億を越える。
     メーカーによっては、製品名だけ変えて同じ中身の物を出すというのも珍しくない。
     商品の名前が行き渡りると、売り上げが安定したり下降したりするので、パッケージを変えたりターゲットを変える事でアピールして、売り上げ増強を図るのだ。
     この場合、「謀る」が適切か?
     膀胱炎の薬を求めて患者さんが来訪。
     希望は抗生物質だったが、それは処方箋無しでは薬局では売れない。
     猪苓湯(ちょれいとう)を案内する。
    「早く効くのがいいんだけど」と言われた。
     猪苓湯は早く効きますよん。
     というか、早く効かないと膀胱炎に使う意味がありませんし。
     近所のAさんが化粧品を買いにみえた。
     ところが、片腕を吊るしている。
     どうしたのかと思ったら、昨日私が留守中にも店にいらして、その来る途中で転んで変な手のつき方をしたのだそうだ。
     それで腕が腫れていたので、お母んが病院に行くように勧めたものの行かず、今日になって痛みに耐えられなくなり病院に行ったら、骨折と診断されたとの事。
    「なんでもっと早く来なかったの」と医師に叱られたとか。
     さもありなん。
     明後日から沖縄旅行の予定だったのは、キャンセルしたという。
     それは残念ですねぇ。
     どうぞお大事にm(_ _)m
     旦那さんの喘息の相談で、お客さんがいらした。
     以前に買ったのが良く効いたと言っていただけたのだけれど、なんだったのか、こちらもお客さんも思い出せず。
     肺が乾燥した喘息なら麦門冬湯(ばくもんどうとう)、咳が止まらなくて寝られないくらいなら麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、激しい咳にはならないもののヒューヒューと喘鳴がして息が苦しい時には半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)というのが候補。
     とりあえず、三つとも揃えておきたいという事でお買い上げいただいた。
     それと、喘息の予防になる漢方薬は無いかと訊かれた。
     半夏厚朴湯小柴胡湯(しょうさいことう)を合わせると、柴朴湯(さいぼくとう)という喘息の予防としてとても効果がある漢方薬になるのだけれど、うちでは扱っていない。
     だって、1週間分で6,020円もするんだもの。
     今うちで1週間分で1番高い漢方薬は、3,920円の小柴胡湯である。
     だから、普段は半夏厚朴湯を予防で飲んでもらい、疲れたりして危ないなという時だけ小柴胡湯を合わせて飲むという方法を勧めている。
     ううむ、そういう売り方をしてるから儲からないんだな。
     歯茎の腫れに使った排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)が効いたとの事で、追加を買いに患者さんがいらした。
    「病院には行きましたか?」と尋ねると、効いたから行っていないという。
     効いたのはなによりですが、歯科医には行きましょうよ(^_^;) 
     便秘の治療にサトラックスを買いに患者さんがいらした。
     やはり、分包の方が使いやすいのか、そちらばかり売れる。
     Iちゃんに、何時に待ち合わせるかのメールを送ったのに返事が無い。
     頼まれてる薬を用意して、いったんマンションに帰ったところで連絡がつき、夕飯を先に済ませていると言われたので、私も朝食べ損ねた天丼を夕食にしてから出かけた。
     駅で待ち合わせするも、Iちゃんは来ていない。
     すると電話があり、今S氏の部屋で具合が悪くてぶっ倒れてるという。
     あちゃー、そこまで疲労困憊してましたか。
     肉体的疲労と共に、精神的疲労が蓄積されてるとは聞いていたけれど。
     S氏が電話に代わり、「回収しに来て下さい」と。
     うっ、ちゃんと着けるかしらん(^_^;)
     記憶を頼りに、近道をしてみると無事にS氏の部屋に。
     つーか、道に迷いそうだと思ったら、近道より確実な道を行った方が良かろう。
    「回収に来ましたー」
     入ってみたら、S氏は電話中でIちゃんはホントに倒れ込んでいた。
     補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を飲ませてみる。
     体の中を補って気力を益すという名前の通りの効能。
     なんとか立ち上がり、外に連れ出すもフラフラと足取りが危うい。
     ホテルに連れ込んで介抱する。
     途中から、介抱なんだかナンなんだか分からなくなったが。
    ≪育児日記≫
     今日は、1歩も外に出なかった。
     風が見るからに冷たそうで、ものすごく吹いていたし、ちょっとこのところ外に出すぎたのでずっとマンションにいた。
     次郎は、いろいろ暴れたりしてたけど休ませた。
     何か、冷えとかいろいろあったせいか、次郎は少し便秘気味のようだった。
     いろいろ神経なんかもこのところ使ってたからかな彼なりに……。
     夕方、疲れが出たみたいでグーグー。
     私も次郎と一緒に寝てしまった。
     夜は旦那は浮気デートに出かけた。

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  • ≪通巻0264号≫
    水の中を行く/こんなカキフライ/覚悟のススメ

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 ≪通巻0264号≫
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※1月14日(土)……水の中を行く
    ※1月15日(日)……こんなカキフライ
    ※1月16日(月)……覚悟のススメ
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆1月14日(土)/2006年◆
     なにやら夢の中で寝る夢を見た(笑)
     つまり、夢の中で寝たら目を覚ました。
     そのため、ハッと目が覚めた時には、ここがどこだか認識できず、自分が誰かも分からないほどに混乱。
     もちろん、すぐに状況は分かったのだけれど、ちょっと不思議な体験をした感じで得した気分になる。
     今日は部屋の中は暖かく、暖房を入れなくても過ごせそうなほど。
     ところが、外を見たら雨だった。
     寒ければ、雪が見れたのに残念。
     雪国の苦労を知らないと、雪は目の保養くらいの認識で。
     奥さんに次郎を薬局に連れて行っておいてくれと頼まれ、コートの上に雨合羽を着せてマンションを出た。
     奥さんは、後から帳簿類を持って薬局に行き、溜まった会計処理をするつもりのようだ。
     次郎が自分の足で雨の中を歩くのは初めてのはず。
     このあいだの旅行の時には、小雨だったけれど、今日のは本格的な雨。
     マンションの玄関まで来たところで、ちょっと足がすくんだのか前に出ようとしない。
     それで手を引いて外へ出すと、今度は一変。
     歩道の水溜りを見つけて、バシャンと飛び込む。
     ああ、長靴じゃなくて普通の靴なのに(+_+)
     しかし、もちろんそんな事は気にせずに、水溜りの所だけを選んでバシャバシャと進む。
     いつもは、あっちへ行ったりこっちへ行ったりでなかなか前進しない事から考えると、まっすぐ歩いてくれるのは楽ではある。
     でも、水溜りの中を進んでいく(苦笑)
     薬局に辿り着いた頃には、次郎の下半身はビショビショ。
     奥さんが後から来たが、替えの靴も何も持ってこなかったという。
     なんでやねん(^_^;)
     すると取りには戻らずに、リサイクルショップに買いに行った。
     なんでやねん(^_^;)
     自動ドアが開き、店の外から「すいませーん」と呼ばれる。
     どうしたのかと思ったら、雨合羽がビショ濡れで、店を汚してはいけないからと。
     いやいや、大丈夫ですよ。
     まぁ、私もコンビニに行ったりした時に同じようにしましたが。
     その時には店員に変な顔をされてしまった。
     そりゃあ、あちらはマニュアルでレジでの応対しか指示されてないだろうけどさ。
     今回は、私がドアの所と商品棚とレジを往復してお買い上げいただいた。
     頻尿の相談で、やや高齢の女性の患者さんが来店。
     前立腺肥大なとが多い男性と違い、寒さのせいだろうと読んで、苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)を案内した。
     風邪の相談でいらした患者さん、今日から症状を感じたのと事で、鼻水と咳が主訴。
     葛根湯(かっこんとう)でも良さそうだが、明日は仕事は休みだという。
     ゆっくり休めるのであれば、麻黄湯(まおうとう)地竜(ぢりゅう)で熱をガッと出して、風邪を倒した方が早そうだと思い勧めた。
     子供の風邪の相談でお客さんがみえた。
     寒気があるという話から、本人が暑いと訴えるまでは温めましょう。
     地竜麻黄湯で。
     まだ体調が戻らないが、明日は『SNAKE-EYES』のコンベンション。
     人手不足のおり休む訳にもいかないので、今日は早めに休んで少しでも回復
    しておく事に決める。
     地竜柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を多めに飲み就寝。
    ≪育児日記≫
     今日は、久々に大雨が降った。
     ドシャ降りの中、薬局まで次郎を旦那が歩かせて行った。
     私は後から、事務用品を持って薬局に行った。
     しかし、次郎の替えの靴を忘れてしまって、この雨のさなか、リサイクル屋まで買いに行った。
     リサイクル屋で、とても安い靴を見つけた。
     赤い柄の靴だったけど、300円くらいでサイズもピッタリですぐに購入した。
     ついでに長靴まで次郎の物を買ってしまった。
     まぁ、風邪などひかないようにするために。
     次郎は薬局で、元気にその間遊んでいたみたいだった。
     で、お腹がとても空いたらしくて、義母が何か御飯などを食べさせてくれたらしかった。
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    ◆1月15日(日)/2006年◆
     なんか変な夢を見てから目が覚めたもんだから、疲れた。
     SFの世界で、主役は『MIB(メンインブラック)』のウィル=スミス。
     でもって私は、その相棒で宇宙船のパイロット。
     二人の仕事は、情けないとうか馬鹿というかワケワカランというか、“宇宙の孕ませ屋”。
     少子化に悩む種族の依頼で子作りに励むという。
     依頼を受けると、嬉しそうなウィルに私は呆れていた。
     やりたいけどなぁ(笑)
     いや、人間型の宇宙人限定でね。
     でもって、ある特定の種族を滅ぼそうとしている連中に命を狙われる。
     話は、どんどん大きくなって、ついには星が生殖行為を始めて……。
     責任者出てこーいヽ( ´ー`)ノ
     今日は、『SNAKE-EYES』のコンベンションで、参加者をJR八王子駅に迎えに行ったが、誰も来ていない模様。
     ううん、参加者が少ないと寂しいなぁ。
     と思ったら、ご新規さんが次々と。
     ホッと安堵する。
     エントリーしたゲームは、『芝居遊戯・水戸黄門』、『ゲイシャガールウィズカタナ』、『無限のファンタジア』、『ソードワールド』。
     http://www.rakuten.co.jp/a-game/648796/658693/
     http://www.game-writer.com/konogoro/game/ggwk/menu.html
     http://t-walker.jp/mugefan/html/main.htm
     http://www.groupsne.co.jp/products/sw/
     なんか、イロモノが2つもエントリーしとりますが。(無限もイロモノか?)
     『ゲイシャガール ウイズ カタナ』の、「間違った日本観のキャラを演じる」のではなく、「間違った日本観で間違ったキャラを演じるプレイヤーを演じる」というメタ構造には惹かれた。
     しかし残念ながら今回は、イロモノの卓は立たなかった。
     今日は客層がマトモだったようで(苦笑)
     私は、K氏がGMを務める『無限のファンタジア』に参加。
     エンジェルだけど、邪竜導士。
     なんか汚れキャラになりそうな予感がしたため、通り名を“汚れきったエンジェル”として、名前を“アズラエル(死の天使)”と付けた。
     全体的にキャラメイクに時間がかかり過ぎてしまった感じ。
     これは協力しきれなかった私も悪いんですが。
     K氏としては、初めての人にも自由にキャラクターを作ってもらうと思ったのだろうけれど、そうなるとこちらも先にキャラを選ぶという事ができず、こちらが迷っているから初めての人たちも迷うという悪循環に。
     こういう時は、オススメ商品をパッケージングして案内するのが良いと思う。
     
     キャラメイクをしたところで昼食。
     『スカイラーク』と『モスバーガー』のどちらにするか迷い、皆で『モスバーガー』へ。
     しかし、13時近くでは、まだ店が混んでいる。
     座席も空いておらず、何人かは他の店を選ぶ事にした模様。
     私は先に注文してしまったため、そのまま待つ。
     待っていたら、食べ終える人が結構出て、注文したビーフシチューが出来上がる頃には、さっきまでいたメンバー全員が座れるくらいの空席ができた。
     予想できないもんですな。
     ところで、仮にもバーガーショップに入って、ビーフシチューとサラダだけを食べるってのはどーよ(笑)
     開始時間を決めてはいなかったものの、おおよそ一時間くらいと踏んで余裕を持って会場に戻ったつもりが、戻ったらすぐにプレイ開始。
     まぁ、押し気味だからいいんですが。
     酒場で私たちのパーティーがくつろいでいると、そこへ村娘が現れて、モンスターに襲われた村を助けてくれと頼まれた。
     今回のパーティーは、報酬に金を求めない正義(?)の冒険者であるので、すぐに助けにいく事に決まる。
     この辺、早くてよろしい。
     その村は船で3日ほどかかる島にあるそうなのだが、船での出来事はスパーンと端折られた。
     私や武井くんが悪ノリして脱線するのを防ぐためかね(苦笑)
     ただ、そのせいで依頼主である村娘と、誰も接点を持てなかったのが、後で物語の進行を難しくしてしまったのではないかと思う。
     というのも、敵のモンスターが「ゲームをしよう」と言って挑んでくるから。
     そして、島に到着した時にはすでに村は全滅していた。
     つまり、村を助けてくれという依頼が、その時点で成立しなくなってしまったのだ。
     なので、そのモンスターに拒否する事を伝えたら、村娘を人質にとってゲームをしようと迫ってきた。
     でもー、本人にも自分を守ってくれとは頼まれてないし~。(←ヒデェ)
     助ける動機のあるキャラクターが1人もいない。
     せめて、村娘に一目惚れしたとか、何か過去の因縁がある事が分かったとか、そういうのがないと困る。
     さすがに意地が悪すぎると思い直して、敵のゲームに乗る事にしましたが。
     モンスターのアイデアは面白かった。
     敵の本体が武器の方だった、というのとかね。
     後に続くモンスターの描写も、ホラー系のノリで、私は好き。
     物語の展開上、戦いが続いたのは仕方がない。
     でも、強すぎるよー。
     必殺技をバンバン繰り出しちゃいました。
     私のキャラは、かなり戦いに特化してあったから良かったけど、他の人はキツかったんじゃないかな。
     勝っても荒野しか残らないとは、荒んだシナリオだ(笑)
     撤収後に反省会と打ち上げを兼ねて、『春庭花』に。
     http://www.fca-group.com/
     誰のリクエストだったか、中華という事で。
     私は、いつでもイタリアンを選んでしまうため選定権ナシ(笑)
     体調はまだ思わしくなく、胃の具合はビミョーなのにもかかわらず、定食の定番であるカキフライ定食を注文してしまった。
     その出てきたカキフライが、普段知っているカキフライとは仕上がりが違う。
     普通のカキフライは、表面がトゲトゲザラザラしているのが、この店のはフンワリした感じ。
     あのカリカリとした歯ごたえがなきゃ嫌だという人には向かないかもしれないが、私は牡蠣の味が鮮明に味わえて気に入った。
     反省会では、先に書いたような感想をK氏に伝えた。
     確か前にも、村娘が人質に取られるというシーンがあり、その時にも村娘を助ける動機が見当たらなくて見捨てたのだ。
     こう書くと、なんか自分が悪いヤツみたいだな(爆)
     調子が悪いおかげで(?)深酒せずに済み、無事に家路に着く事ができた。
     早く体調を戻さんとイカンなと思い、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)を飲んで寝た。
     薬飲み飲み、酒を飲み。
     ダメ患者の見本ナリ。
    ≪育児日記≫
     次郎を連れて薬局に行った。
     次郎の指をドアに挟んでしまったからだ。
     一応、抱っこ紐を持っていったけど、なんだかんだいって歩かせた。
     次郎の親指がちょっと腫れていた。
     でも義母に言わせると、たいしたことないようだったので、とても良かった。
     次郎は、本当にだんだん重くなって、抱っこするのも大変だった。
     次郎は、いつもと変わらない様子だった。
     確かにドアで指を挟んだ時は大泣きしたけれど、薬局では普段通りでビックリするぐらい落ち着いていた。
     私だけ、ちょっとパニクッてたかしら?
     ………オマエはいつも、パニクり過ぎ(^_^;)
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    ◆1月16日(月)/2006年◆
    「胃薬下さい」と患者さん。
     胸焼けがして、お腹が張った感じがするという。
     水を飲んで楽になるか、お湯を飲んで楽になるかを尋ねると、水の方が楽になるとの事。
     という事は、胃熱か。
     お酒の飲み過ぎだと分かり、五苓黄解(ごれいおうげ)を勧めた。
     しばらく店頭に置いていた山梔子(さんしし)を片付けた。
     今年は、栗きんとんを作る人があまりいなかったようで余ってしまったのだ。
     まぁ、家でも作らなかったのだけれど。
     奥さんから携帯に電話が入った。
     接客している時もあるから電話するなと言ってあるのに。
     それを無視していたら、今度は店の電話が鳴る。
     出るとやっぱり奥さんで、「もしもし……」と声が聞こえたところで切った。
     電話に出れる状況かどうか、先にメールをしろっての。
     後から送ってきたメールでは、弁当をどこで買うかだった。
     好きにせー(苦笑)
     病院からの処方箋を持ってきた患者さん。
     風邪気味で、いつもの薬に加えて風邪薬も出しましょうと医師に言われたのに、それを断ったという。
     ありゃ、どうしてですか。
     すると、うちで漢方薬を買おうと思ったからだとか。
     嬉しいけれど、それもどうかな(苦笑)
     やや高齢で、抵抗力も落ちているようなので小柴胡湯(しょうさいことう)を出した。
     結局、奥さんがお弁当を買ってきた。
     次郎の散歩を兼ねてとかで、わざわざ隣の駅の弁当屋で。
     次郎の分を取り分けて食べていたら、しばらくして流し台の方でガタンッという音がした。
     何かと思ったら、先に食べ終えた次郎が食器を流し台に放り込んでる音だった。
     手がやっと届く高さなもんだから、ホントに放り込むという感じ。
     そのうち、薄手の食器なんか割りそうだな。
     ワイドショーのニュースのコーナーで、昨年12月に長野県の諏訪湖で行方不明になった小学校5年生の男の子が今日、遺体で発見されたと伝えていた。
     遺体に外傷などは無く、死因は水死で、転落事故だろうとの事だった。 
     そのニュースを読み上げる日本テレビの真山勇一キャスターが、「ちょっと残念な結果になりましたね」と言うのを聞いて、思わず膝を打って感心してしまった。
     なるほど、「ちょっと」か。
     しかも、最初に竹馬をしている写真を写して、誰だと思うかとクイズ形式にしていた。
     まったくもって、見世物である。
     昨年は「最近は子供が犠牲になる事件が多くなった」とマスコミが大々的に取り上げ、会う人ごとに同じように言われ、各自治体からは“子供を守るため”の取り組みが広がっているとのニュースが伝わってくる。
     そんなご時世からすれば、この程度は“たいした事ない”のかもしれない。
     まったく、子供にとっては生きにくい世の中になったものだ。
     しかし、「最近は」というのであれば、やはり過去との比較が必要だとも思う。
    「昔は」と、しばしば語られる“子供にとって良かった時代”は、「いつ」だったのか。
     便利な事に、それこそ今では昔の事件を調べるのはインターネットを使えば簡単に探せて、なかなかに興味深い。
     1972年生まれの私の親が成人する頃の1964年には、俳優の高島忠夫の長男が、お手伝いさんに殺されるというショッキングな事件を始めとして、高校生が同級生を包丁で殺害とか、なんかあまり状況が違うとは思えない事件が起きていたり。
     戦時中は言わずもがなで、子供にとっても大人にとっても悲惨な時代だった。
     さらに戻っていくとどうか。
     子供が犠牲になる事件は少なくないし、逆に子供が加害者の事件もかなりある。
     18歳の少年が、交際していた訳でもないのに、好きだった少女を太い竹で刺し殺したなんて事件は、昨年のクラスメイトの女子を男子が包丁で刺し殺したという事件よりも、なんだかスゴそうだ。
     少女の遺体は、股間から胸にかけて竹に貫かれていたという。
     心理学者が、包丁でメッタ刺しにするのは深い恨みがあるのだろうと語っていたけれど、竹で串刺しにする心理状態というものも、ぜひ聞いてみたい。
     そもそも昔へ辿っていくと、今よりも人権意識は薄く、新聞が出る明治期よりも前ともなれば、奉公に出されたり、障害児は見世物にされたり、今の感覚では尚のこと許せないような事例が資料では目に付く。
     そして、医学の頼りなさは今以上である。
     うちの子は医師からは一度「諦めて下さい」と言われて生まれた、いわば“生まれるはずのない子供”だ。
     生まれるはずがないのに生まれてきたのは、まさに現代だからこそで、事故や事件に遭うのは、その引き換えとしてのバランスとも考えられないでもない。
     だとしたら、ちょっと目を離すその時で二度と会えなくなるのも仕方のない事だと割り切って、「♪行ってきますと 気をつけてねと 真剣に手を振る」(山本正之/作詞・作曲『テレビない星』より)毎日を送るしかない。
     http://songworld.magoo.jp/masayuki/album02.html
     そんな気がする。
    「覚 悟 完 了」(山口 貴由/漫画『覚悟のススメ』より)
     http://blogpal.seesaa.net/article/11784103.html麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)がありますと案内。
     これが、元気なお婆さんで、いや病気だから薬局に来ている訳なのだけれど、まぁ喋る喋る。
     よく舌を噛まないもんだと感心するくらいの早口で、しかも声が大きい。
     そのうえ、こっちが口を挟む隙をなかなか与えてくれず、薬の説明をしようにも自分の方が喋るもんだから、結局飲み方とかを繰り返し尋ねられる。
     もう少し音量を下げてくれないと、横で他の患者さんに説明しているお母んの声も通らないだろう。
     そして、タクシーを呼んで欲しいと頼まれて電話をするのだけれど、電話してる間にも話しかけてきて往生した。
     タクシーが来るまでしばらくお待ち下さいと伝えて、次のお客さんに取り掛かろうとしたら、やっぱり話しかけてくる。
     困ったねどうも(^_^;)
     早めにタクシーが来てくれて助かった。
     お見送りして、店の中に戻るとシーーーーーーーーーーーーーーーーンと静かで逆にビビる。
     他にもお客さんや患者さんがいるのに、この静まり返り方は、なんだか落ち着かないなと不思議な感じに。
     そういや、知り合いの女子高生にもいたなぁ。
     周りの人に、「彼女がいないと、3人くらいいないみたいだね」と言われていた(笑)
     風邪が治ったものの、クシャミが止まらないという相談。
     この間には、お母んに勧められて麻黄湯(まおうとう)地竜(ぢりゅう)を一緒に飲んだそうだ。
     クシャミといえば小青龍湯(しょうせいりゅうとう)が一番に考えられるが、風邪の後にクシャミだけ残ったというのは、咳だけが残ったのと同じで、体内の乾燥が原因だろう。
     乾燥のせいで、空気中の埃などが鼻腔を刺激しているのだ。
     麦門冬湯(ばくもんどうとう)で潤いを作るのが良いはず。
     患者さんの友達は、医師からずっと葛根湯(かっこんとう)をもらってるとか言っていた。
     悪いもんじゃないけど、そんなに飲み続ける物でも無いと思うんだけどな。
     特に、咳には大敵。
     原沢製薬工業の営業マンが、年賀の挨拶で来訪。
     魚の目やタコの貼り薬の案内をされた。
     ドイツ製だそうである。
     日本での市販品よりも、主要薬効成分のサルチル酸が濃いとの事。
     つまり、表皮を早く腐らせて、新しい皮膚を回復させるのを促進すると。
     でもなぁ、パッケージまでドイツ語表記では、いくら日本語のシールを貼っても売れるかどうか。
     それから、スーパーエクジーの消費期限が迫ってるのではないかと訊かれる。
     調べてみたら、確かに売れ残った分の消費期限が迫っていた。
     よく把握していらっしゃる(笑)←笑い事ではない
     来月の頭に、新しい物と交換してもらう事に。
     飲んでくれた人は、健康食品だけれど効果を感じられたと言ってもらえている。
     でも、新規のお客さんが開拓できてないんだな。
     常連さんから、近くの工場の跡地にドラッグストアーができるらしいという話を聞いた。
     そういや、なんか囲いをして資材が搬入されていたな。
     何の工事が始まるのかと思っていたのだが、ドラッグストアーなんて本気か?
     うちと、その駐車場の位置関係からすると、他にセイムスやビッグドラックも近い密集地帯だよ。
     以前には、近くにイイヅカ薬局があって撤退し、今はリサイクルショップになっている。
     脅威には違いないが、大手で潰しあってくれれば良いとも云える。
     でも、なにがしかの手は打たないと駄目だろうな。
     膀胱炎の薬をと、猪苓湯(ちょれいとう)を買いに患者さんがいらした。
     以前は、「漢方薬は効くの遅いでしょう」とか言われていたけれど、猪苓湯もだいぶ浸透したようで。
     ドラッグストアーが新しくできるらしいと奥さんに話したら、そのチラシを見たとか言う。
     なんですと?
     で、そのチラシは?
     捨てちゃったとか。
     アホー(^_^;)
     どの系列かとかでスタイルが分かれば、対策も考えられるのに、なんで捨てるのよ。
     仕事中に電話してきたり、アンタどこに嫁いできたのか分かってるのかね。
     この冬の大雪による死者が16日21時現在、100人にのぼったというニュース。
    「あっ、やっと越えたか」と思ってしまった。
    「今回の大雪による死者が9×名」となった頃から、なんとなく「どうせなら100を越えた方が座りがいいな」と“期待”してしまってたところ。
     同じく期待していた人が、何人かはいるんじゃあるまいか。
     ただ、保育園児が1人新たに入ったのが残念ではあった。
     福島県下郷町豊成の町立保育所で、園庭で遊んでいた6歳と5歳の男児が屋根(高さ約7メートル)から落ちた雪に埋まり、6歳の男児が同日夜に死亡、5歳の男児は一時意識不明だったものの回復したという。
     2人が埋もれた雪は氷のように固く、助け出すためにスコップを突き刺すのも大変だったとか。
     13日に保育園の職員で一度雪下ろしをして、18日に改めて町で雪下ろしをする予定だったそうだから、危険が予見できていただけに、なおさら残念。
     ニュースでもあれほど落雪に注意するように言っていて、現地の人ならなおさら分かっていたろうに。
     まったく=3
     夕方頃にニュース速報がテレビで入り、何事かと思っていたライブドアへの東京地検特捜部の強制捜査の続報で、報道番組が大盛り上がり。
     自社やグループ会社の株価をつり上げる目的で虚偽事実を公表した疑いがあるというのが、強制捜査の主な理由だとか。
     これだけ派手に入るという事は、よほど地固めしたうえでの事なのだろう。
     今の段階で公表されているのは、ライブドアの関連会社である『ライブドアマーケティング』(LDM、当時バリュークリックジャパン)が、出版社の『マネーライフ社』を株式交換で子会社化すると発表するよりも早い時期に、実はライブドアが出資して実質支配する投資ファンド『VLMA2号投資事業組合』が既に買収を済ませており、これが虚偽の事実を公表した“偽計”、つまり“風説の流布”にあたるようだ。
     なんか、1号2号という呼称に反応してしまいます(笑)
     しかしまぁ、報道するニュースキャスターの嬉しそうな事。
     西武の不正な株式売買の時よりも騒いでいる印象。
     “風説の流布”だけなら、マスコミが毎日してるのに、そっちは罪にはならないんだよなぁ、不思議な事に。
     寝る前に、充電しておいた携帯電話でスケジュールをチェックしようとしたら電源が入らず焦る。
     どのスイッチを押しても反応しない。
     充電器に戻してみると、充電中を知らせるランプも点灯しない。
     『週刊アスキー』の『トホホ会』のコーナーで、最近の携帯電話は制御ソフトがパソコン並みで、再起動しないとならない事があるという記事を読んだのを思い出し、再起動とは違うけれどバッテリーを抜いて入れ直したら、電源が入った。
     ホッ=3
    ≪育児日記≫
     今日は次郎を連れて、東川口の弁当屋まで行ってきた。
     ダイエーにも寄った。
     次郎は、一つところにいると嫌がって暴れるので大変だった。
     とにかく動きたいらしかった。
     道を歩かせていても、本当に自分の行きたい方向でないと、尻もちついて動かなくなるので、とてもかったるい。
     しかし、こうやって疲れさせないと、ぜんぜん寝てくれないので、頑張って遠出とかこれからもしてみようと思う。
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  • 胃腸(慢性疾患)

    “胃腸(慢性疾患)”
    ~「疲れ」~

     胃腸の弱い体質の人が疲れやすいのは当然ですが、梅雨から夏にかけては、誰もが「胃腸のトラブル」として「疲れ」を経験します。
     寒暖の差によって疲れが生じ、次第に食欲が低下したり、水分の摂りすぎで胃腸を冷やし、ますますに疲れたり………。
     このように、「胃腸機能の低下」と「疲れの症状」は密接な関係があります。
    【原因・治療】

    1.「慢性の胃腸症状」でお困りの方。………胃腸が弱っている(脾虚)

    《このような方は、胃腸が弱っています》
     #食が細い(食事がおいしく感じない、空腹感がない)
     #食後、胃がもたれて苦しい(健胃・消化薬購入者)
     #下痢しやすい(止瀉薬・整腸薬購入者)

    ◆普段から胃腸が弱い。(脾虚)

     漢方薬:六君子湯(りっくんしとう)
     ※食欲が出る。食事中~食後の会話がはずむ。(人参→吸収促進作用)
     ※疲れがとれて元気になる。(人参→吸収促進作用)
    ◆普段からストレスを感じ、そのために胃腸が弱くなった。(肝脾不和)
     漢方薬:小柴胡湯(しょうさいことう)
     ※気分がスッキリする。(柴胡→抗ストレス作用)
     ※食欲が出る。食事中~食後の会話がはずむ。(人参→吸収促進作用)
     ※疲れがとれて元気になる。(人参→吸収促進作用)


    2.「疲れ」が取れなくてお困りの方。(夏バテ3種)

    《胃腸が弱くなると、このような症状が見られやすくなります》
     胃腸が弱くなると、栄養が体内に吸収されなくなるため、「疲れ」の症状が現れ、更に進行すると「体重減少」を伴うようになります。

     
    ◆「疲れ(気虚)」“夏負け”
     漢方薬:補中益気湯
    (ほちゅうえっきとう)
     ※ドリンク剤・ビタミン剤(V.B群配合)服用者や、痩せ型で疲れが取れない方に。
    ◆「体重減少(血虚)」を伴う疲れ。“夏痩せ”
     漢方薬:人参栄養湯(にんじんえいようとう)
     十全大補湯
    (じゅうぜんたいほとう)
     ※普段は体力があるのに、胃腸が弱り疲れが取れない方に。

    「寒暖の差」による疲れ。“夏風邪”
     漢方薬:かっ香正気散(かっこうしょうきさん)
     ※クーラー病による疲れ(冷気による自律神経失調)、水分のとりすぎによる食欲不振に。


    ★薬局での質問のポイント

    1)病位の特定→「胃の症状」・「お腹の症状」・「全身症状(疲れ)」の確認。食欲や排便の状態を伝える。
     ◇「疲れ」の症状がない場合→『胃腸のトラブル(急性)』参照。

    2)病因の特定→「心当たりがあるか?」

      a)特定可能な「疲れ」
        クーラー・水分摂取・ストレスなど
      b)特定不可能な「疲れ」
        虚弱体質・持病との関連など

    ※必ず薬局で“ご相談”のうえ、お求め下さい。

     

  • <<通巻235号>>
    学校が社会の縮図なら/喘息の患者に共通するのは/柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)の液剤/下痢の時と同じ消化の良い食事を

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                    <<通巻235号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ≪記事訂正≫
     (10月3日の日記参照)
     前回の日記中、以下の事実が間違えていました。
     お詫びして訂正すると共に、恥を晒しておきます。
    ---------- ここから -----------
     3日に行われた、高校生を対象にしたプロ野球のドラフト会議で、入札抽選方式の1巡目指名を巡り、選手の交渉権を獲得した球団が誤って発表されるトラブルが2回も起きたというニュース。
     テレビでその様子を観たら、これがもう腹を抱えて笑ってしまう。
     間違いの1つは陽仲寿選手で、日本ハムとソフトバンクが重複指名。
     くじ引き抽選で「当たり」と勘違いしたソフトバンクが名乗りを上げたら、日本プロ野球組織(NPB)がその場でソフトバンクの交渉権獲得を発表してしまい、後から訂正が入った。
     面白かったのはもう1つの方で、辻内崇伸選手(大阪桐蔭高)を巨人とオリックスが重複指名して、オリックスが交渉権を獲得したという情報が流れると、さっそく記者会見の場で記者から辻内投手がオリックスの印象を問われ「素晴らしい球団に指名され、うれしい」と語って笑顔を見せた。
     その笑顔がどうにもぎこちない。
     作り笑顔に身を任せられないところが、若々しい。
     ところがその後で、巨人が交渉権を獲得したという情報が学校関係者から届き、今度は満面の笑みを浮かべて「小さいころから巨人ファン」と語った。
     あははははは、もう笑いが止まらん。
    ---------- ここまで ------------
     満面の笑みを浮かべて喜んだのは、最初のオリックスが獲得という情報が流れた時です。
     この時、記者団の前でガッツポーズも取っていました。
     そして、後から巨人が獲得したという情報が入り、ぎこちない笑顔で“喜び”のコメントを。
     自分で日記のために付けてあるメモにも、「オリックスが交渉権を獲得したという情報。記者会見でガッツポーズ」と書いてあったのを見落としていました。
    =====================≪読者から一言≫=====================
    ≪通巻234号≫
    ★共感する事もあった
     娘の自慰に汚らわしさを感じる人妻に、色んな世界を伝えたい……Ψ(`∀´)Ψ
     風邪で鼻が詰まって脳が酸欠の為、ちょっと自制心が壊れ気味ヽ( ´ー`)ノ (犬山しんのすけ)
    ☆ああ、人妻との不倫は、とんとご無沙汰で……(゜゜☆\(--メ)ポカッ
     風邪の方は、うちのお店でドンドン買って治して下さいな(笑)(北村)
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※10月4日(火)……学校が社会の縮図なら
        
    ※10月5日(水)……喘息の患者に共通するのは
    ※10月6日(木)……柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)の液剤
    ※10月7日(金)……下痢の時と同じ消化の良い食事を
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆10月4日(火)/2005年◆
     どんよりと曇って、今日はやけに空が低い。
     明日は、紀宮様の結婚式の日取りを天皇、皇后両陛下に正式に伝える『告期(こっき)の儀』がおこなわれるそうだが、また大地震などがあるのだろうか。
     胃痛の相談で患者さんが来店。
     朝起きてから痛み、背中も引き攣れる感じがするという。
     食欲はあり、普通に食事しているとの事。
     食欲は脳が感じることだから、胃の調子が悪くても食欲があったりするのだが、そういう時には食べないのが良い。
     そうお話して、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)を案内した。
     電話で漢方薬の問い合わせ。
     煎じるための生薬はあるかと問われたが、うちは製薬メーカーによる製剤のみ。
     煎じるのは手作り感覚で良さそうに思えるかもしれないが、煎じただけでは抽出できない成分もあるので、製剤の方が利点が多い。
     お話からすると、このあいだご主人が亡くなったE堂のお客さんらしい。
     (9月20日(火)/2005年の日記参照)
     ああ、色々と吹き込まれてる訳ね(^_^;)
     今日の正午0時50分頃に、神戸市中央区楠町4の市立楠中学校で、給食時間にクラス共用のヤカンのお茶を飲んだ2年3組の生徒が腹痛を起こしたというニュース。
     警察の調べによると、お茶には黄色い異物が混入されており、鑑定の結果チョークと判明したという。
     劇物ではなくて、まずは良かった。
     生徒計14人が近くの病院で受診したが、うち12人が嘔吐などの症状で入院したようだけれど、軽症だろう。
     校長が、「安全であるべき学校で、こんなことがおこり、申し訳ない」と話したのは管理者としては当然かもしれないが、状況的に内部犯である可能性が高い事を考えると、あまり意味のある発言のようには思えないんですが。
     そもそも、これだけ人間が集まってて安全なはずがない。
     学校での事件は、その“人口比”からすると異状に少ないとも言えるのではないか。
     チャットでは、敷島製パンの健康保険組合で起きた巨額横領事件が話題に。
     なにしろ、約9億7900万円を引き出して着服したというだけでもすごいのに、容疑者の元同組合事務長は17人の愛人を囲っていて、組合員については、「愛人に渡す金を出してくれるスポンサー程度にしか考えてなかった」と供述しているのだから。
     さらに2004年度には自ら提案して、保険料率を上げさせていたという。
     いやぁ、感服しました。
     チャットにいた私も含めた男3人、「羨ましい」を連発してた。
     でも愛人が17人って、一晩に1人抱いたとしても一巡するのに2週間以上かかるよなぁ、精力がよくもつわ。
     それとも何人かは同時か(* ̄ii ̄*)(鼻血)
    ≪育児日記≫
     今日は、サミットまで午前中に自転車で次郎をおんぶして連れて行ったりした。
     特に用事は無かったけど、とにかくマンションにじっとしてられなくて。
     そしたら、テレビ宣伝でやっていた和食の本が発売日なんで、つい買ってしまった。
     190円だった。
     少し寒くて曇っていたのだが、次郎は何かおんぶされてるせいか、ウトウトと眠っていた。
     しかし、おんぶなのでちと肩が重くて、やはり帰る頃は疲れていた。
     まぁ、でも初めて自転車で次郎を連れて無事に行ってこれたので良かった。
     ………そんな危険な事してたのか!!Σ( ̄□ ̄;)
     次郎のヘルメットを買うまで、自転車に乗せるの禁止。
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    ◆10月5日(水)/2005年◆
     今日は朝から雨。
     雨は嫌いではないので、まぁ良い。
     喘息の相談でお客さんが来店。
     成人の姉が患者との事。
     喘息は私も生後6ケ月から患ってる。
     そもそも、お母んが漢方薬を扱うようになったのも、喘息の治療のためだった。
     喘息の患者に共通するのは、水分の代謝異常。
     行くべきところに水分が行かず、不要なところに溜まる。
     そして肺が乾燥して、ちょっとした刺激で咳が出るような時には麦門冬湯(ばくもんどうとう)が使える。
     また、肺が熱を持って咳き込むような時には麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)五虎湯(ごことう)を併用すると良い。
     反対に、肺が冷えて鼻水をともなう咳の場合には、小青龍湯(しょうせいりゅうとう)で温めると改善する。
     他には、乾燥も冷えも関係無く、神経的な緊張などで胸が痞える感じがしたり、「んんっ」と咳払いを何度もするような時、すなわち明確な咳にならずに喘鳴だけがするようならば、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)の出番となる。
     雨が降っている日は客足も鈍い。
     この隙に、プリンターのインクなどを購入しておこうと南浦和のLaOXへ買い物に出た。
     その間に、店には電話で通信販売の注文があったと携帯に連絡があった。
     あれ?
     今まではネットで注文していただいていた人なのにと名前を聞いて思った。
     とりあえず購入履歴があるので困らない。
     もしかすると、他の人と同じように自分ではパソコンを使えなくて誰かに頼んでいたのかも。
     ちょうどLaOXで商品を探しているところで、お母んから追加でスキャナーのインクリボンや用紙なども頼まれた。
     LaOXから帰ってきて、商品を袋から出してみると肝心のプリンターのインクカートリッジが入っていない。
     慌ててレシートを見てみると、そもそも計算されていない。
     ありー(・_・?
     買い物カゴには、ちゃんとインクカートリッジの札を入れたはずなんだけど。
     商品管理がしやすいからなのか、売り場スペースの確保のためなのか、万引き防止のためなのか、あるいは全部だろうけれど、LaOXの南浦和店ではプリンターインクのコーナーには実物は置いてなくて、ぶら下がってる札を必要な個数の分だけ枚数を取ってレジで店員に渡す。
     すると、店員がその札に相当する現物を出してくるという仕組みだ。
     以前に尋ねたところでは、ぶら下げている札の枚数がそのまま在庫数だとの事で、札が無くなれば在庫も無いという話だった。
     今日は同色を2個買うつもりで2枚を買い物カゴに入れたはず。
     選ぶ時に対応機種の確認もしたから、記憶は確かなはず。
     となると、店員がカゴの中にあった札を見逃したか。
     インクカートリッジは早めに必要なのですぐにまた買いに戻るという選択もあるものの、雨が上がってしまった。
     月半ばならともかく、月初めは普通だってお客さんが来る。
     それが、雨が降っていたから買いに行く余裕があった訳で、つかの間の雨上がりを狙ってお客さんが来始めて目がグルグル状態に(@_@)
     こりゃダメだと、買いに行くのは諦め。
     落ち着いてから、LaOXの南浦和店に電話して事情を話してみた。
     対応は良好で、代金引換で発送してもらう事になった。
     もちろん、送料は無料で。
     また買いに行くには交通費がかかるからねー。
     セコイ話ですが。
     困ったのがポイントの清算。
     まぁ、もともとLaOXはポイントの還元率が低いから私は気にしなかったのだが、向こうは気を遣ってくれたようで、新規のポイントカードを発行して溜めておき、後で一枚に合算しますとの事。
     低くて溜まりにくいからあまり役には立たないけれど、ありがたく頂戴させていただきます(笑)
     なんか、クレームつけるのも神経磨り減ってイヤ。←どの口が言うか
     一応は自分でも線引きしているつもりではいるんですが。
     初期の目的が果たせれば、それ以上の見返りは求めないという線引きを。
     ファミリーレストランのジョナサンで、具が入っていたであろうビニールの切れ端が料理に入っていた時にも、一緒に注文した物も含めて全額弁済するというのを、さすがに心地悪くてその料理の分だけにしてもらったし。
     自分がガメツイ人間だと分かってるだけに、線引きしておかないと、とことん責めかねない。
     まぁ、今回は手本とも云えるような対応で勉強させてもらった気がする。
     私もネット販売で、注文よりも少ない錠数の物を送ってしまうというミスをやらかした事があり、その時にはお客さんが次回注文分からの差し引きでと許してくれて助かった事がある。
     あれも本来なら、もっと怒られても仕方の無いミスだった。
     ミスにも、その後の対応にも、気をつけなければ。
     とか思っていたら、ド忘れしている事があって蒼くなる。
     今日、発送しないといけない注文の商品が数件あるんだったよ。
     いや、これが実は最近困ってる事で、迷ってもいる事。
     うちでは今、書留サイズで発送できる商品は順次、目の前の郵便局に持って行き、宅配便サイズの物は夕方に一括して宅配業者に回収に来てもらっている。
     で、配送日時の指定は、合計金額が¥5,000以上、注文日から5日以降になるように「商品の配送について 」のページでお願いしている。
     というのも、日時指定は書留ではできないから。
     そして、宅配便の方が送料が高くなる。
    “送料無料キャンペーン”として、宅配便の場合には薬を贈答品にはしないだろうという考えもあって仕入れ時の箱を使いまわしたりして経費を抑えているのだが、安い簡易書留を利用しても送料が商品代金の利益を上回る場合があるのだ。
     千円の商品を送料500円で送ったりしたら、もう儲けは数十円か割り込むか。
     物によっては赤字である。
     そのための条件設定。
     ところが注文数が増えるに従って、そもそも但し書きに気づかないのか、読んでも無視しているのか、単なる希望なのか、それとも絶対の要望なのか分からぬまま、条件を満たしていないのに日時指定をされる事もまた増えてきているのだ。
     もちろん、条件を満たしていないからと受注そのものを断るか、日時指定を取り下げてもらうかすれば良い。
     しかし、それでは大手では出来ないサービスをというのに反するし、正直なところ注文は欲しい。
     でも宅配便で発送したら赤字になるばかり。
     そこで考えたのが、郵便局に預ける時間の調整。
     発送後の品物の中継のされ方や、到着時間の記録を調べてみると、少しばかり予想がつくようになった。
     どこら辺の地域までなら、何時間で配送されるか。
     それを元に、午前中に配達希望の場合には、あえてすぐには発送しないで夕方の配送便に乗るように出せば、配送先の翌日の午前中の便に間に合うとか、○日△時に希望となっている時には逆算して郵便局への何時の回収車に引き渡せば良いかとかが分かってきたので、そうして凌いでいる。
     ……凌いでいたのだが、そろそろ危なくなってきた。
     忘れないようにと、メモを複数残したり携帯電話のアラームを設定したりしているものの、店頭にいらした患者さんの応対をしていたりしてタイミングを逃しそうになったり、出し忘れしそうになる事が増えてきた。
     受注時に端(はな)から断ってあればともかく、受けた以上は後でミスをしてから「規定外なので」という言い訳は通用しないし、するべきでもない。
     でも、やってやれない事もないし。
     という、絶妙なバランスで綱渡りしているのが現状。
     むー、どうしよう。
     と、慌てて普通郵便局に該当する商品を発送してきた帰りに思ったり。
     お店のシャッターを降ろした後に、しばらく残業。
     チャットを覗いてみたら、R氏やA嬢がいたので入ってみた。
     LaOXの件を話して、「歳をとったら丸くなったよ」と言ったら、A嬢からは「丸くなってな~い」と言われた。
     えー?
     丸くなったよー。
     昔だったら、その日のうちに届けさせたモン。
     そういうA嬢はA嬢で、マクドナルドのチキンナゲットのソースが注文したのと違った時には届けさせたとか。
     そっちの方が上じゃん(笑)
     って、私もやったけど(^_^;)
     だって、ポテトが入ってなかったんだもの。
     レシートには、ちゃんと入ってるのに。
     という2人のやり取りを見ていた学生のR氏は、「仕事って大変ですね……」とポツリ。
     そう、大変なのよ。
     私もコンビニでバイトしてた頃に、商品を入れ忘れて届けに行った事がある。
     ヤーさんに叱られた時は怖かったぞ。
     いい人だったけどさ(苦笑)
     私が最初に始めたアルバイトは、冠婚葬祭の会社だったせいか社長の言う事が厳しかった。
    「客に殺される覚悟でやれ!」とか、社内の壁には「頭を使って知恵を出せ。
    体を使って汗を出せ。知恵と汗の出せない奴は、即会社を去れ!!」なんて貼ってあったり。
     高校生に、そこまで言われてもねぇ(笑)
     いったんはやんだ雨が、帰る頃にまた激しくなった。
     嫌いじゃないとは言ったけどさ(笑)
     家に帰ったら、今日の夕食は電子レンジで温める物ばかり。
     雨だから奥さんが買い物に出なかったらしい。
     チャットでK氏から、南海電鉄のコンパスカードのラインナップに『Zガンダム』が加わる事を教えられた。
     http://www.nankai.co.jp/compass/index.html




     このコンパスカードという物、有効期限ナシだそうな。
     私、国鉄時代のオレンジカード持ってるんだけど、もう使えないだろうなぁ(苦笑)
     図柄が『超獣機神ダンクーガ』なんだよね、しかも。
     http://homepage1.nifty.com/dancouga/
     http://www.heart12.sakura.ne.jp/dancouga.html


     音楽集が、まだLPレコードで発売されてた時代だよ。
     S氏からは、それはレアだから使わずに持ってる方が良いと言われた。
     もちろん売る気は無いんだけど、使用度数分の乗車賃は返してくれと(笑)
     いわば先払いしてるんで。
     オレンジカードって、テレホンカードより微妙に小さい。
     以前に重ねてみて気がついた。
     そういや、テレホンカードはNTT東西どうするつもりなのかな。
     実はデザインテレホンカードも結構たくさん持っているのだ。
     料金先払いという事になってるのに、廃止の方向とか広報した後の動きが不明。
     後発のICテレホンカードを廃止して、先発の磁気テレホンカードに一本化している最中らしいけれど。
     テレホンカード自体は、S氏の話によれば、電話料金の支払いにも使えるそうな。
     ただし、窓口まで出向く必要があって面倒だとの事。
     んー、没収されちゃ困るんだよナァ。
     図柄は欲しいので。
     使用できないように磁気情報を消去してパンチ穴を入れてもいいから、図柄を手元に残しつつ通話料は全額でなくても払い戻しして欲しいな。
     テレホンカード以前に、電話加入権の問題も放置中ですが、NTT東西は。
     そうそう、コミックマーケットの「さよなら晴海」のテレカも持っている。
     コミックマーケットの会場として、晴海埠頭の見本市会場の使用が最後になった時の限定記念品で、図柄が毛羽毛現先生。
     カードよりも、作家の方がレアだ(笑)
     http://www.geocities.jp/kewkegen/
     そう言ったらS氏がすかさず、「どっちかというと希有怪訝の方が字が正しいヒト」と返してきた。
     なるほど確かに。
     昔は大男のイメージだったけど、コミケで見かけたら少し痩せていたな。
     ネットニュースで、高校と大学野球部の不祥事への処分を決める日本学生野球協会の審査室会議が先月開かれ、今夏の全国高校選手権大会開幕直前に部員の暴力などが発覚して出場を辞退した明徳義塾高校や、同選手権大会を連覇した直後に、部長の暴力が発覚した駒大苫小牧高校などを始めとして、過去最多の70件(うち高校68件)を審議したというのを見つけた。
     過去最多になったのは、明徳義塾と駒大苫小牧の不祥事を受け、高校野球連盟が「迅速な報告」を求めて、高校の処分上申件数が急増したためだそうで、って事は例年も本当は同じくらいあったのが表に出てきてなかっただけではないのか。
     なのにその疑惑には一切触れずに、高野連の脇村春夫会長は、「不祥事の多発で多くの高校野球ファンを失望させ、大変申し訳なく心からおわびします。
    “野球を通じて人格形成を図る”本来の目的を再認識させたい。」とかコメントを出していた。
     それが“驕(おごり)り”というもの。
     野球で、なんの人格形成ができるというのか。
     部活動は趣味と娯楽で良いではないか。
     趣味と娯楽を通じて人生に幅を持たせるだけでも、充分に教育的だろう。
     ところで、処分校一覧も発表されていたんだけど、どうも原因と処分の重さの関係が分からない。
     大麻取締法違反容疑なんてのは除名で当然として、暴力や万引きといった明らかな犯罪行為が、飲酒や喫煙と同列の対外試合禁止6ヶ月とか謹慎1年、あるいは警告だけってのは、私は納得いかんのだが。
    ≪育児日記≫
     今日は、妹がいつこちらに来れるのかの予定の電話があった。
     次郎がまぁ、その時も大変うるさくて困った。
     キンキンと奇声を上げたり。
     本当に、相手をしてやれないと最近こうなので、ちょっとイライラする。
     たまには私の時間というものを与えてよって感じ。
     そういえば、映画も行けてないなー。
     たまには、旦那に次郎を見ててもらって出かけたいのだけれども。
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    ◆10月6日(木)/2005年◆
     午前中は、まだ雨が残っていた。
     午後には晴れるそうだから、そうなるとまた店が混むかも。
     ネットの受注システムの会社から電話。
     サーバーとの相性の問題かもしれないという事で実験してもらった結果、同様のエラーは確認できなかったという。
     こっちはこっちでマシンを変えても同じエラーが出るのに。
     次に考えられるのはプロバイダの回線との相性と言われた。
     でも、プロバイダは受注システムを導入する前から変更してなくて、エラーが出始めたのはここ1ヶ月ほどの間の事なんだけど。
     病院からの処方箋を持って患者さんがいらした。
     医師の都合で2ヶ月分が処方されているのだけれど、患者さんはお金が1ヶ月分しか用意してないと言う。
     だから、薬を半分にしてくれと。
     来月は飲まなくてもいいからと。
     うう、処方箋が発行される前に医師に相談して欲しかった(^_^;)
     とりあえず、1ヶ月の代金だけ支払ってもらい、残りは来月として薬は全部渡した。
     ジェーピーエス製薬の営業マンが来訪。
     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)の液剤が新発売するそうで、その説明に。
     箱のデザインが、効能が近い小柴胡湯(しょうさいことう)補中益気湯(ほちゅうえっきとう)に似てるというのがなー。
     私は良くないと思うんだけど。
     このあいだ発売したばかりの半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)の液剤なんか、思い切った色使いで良かったのに。
     30個単位が最小発注単位だったけれど、ちょっと様子見として15個のみ注文。
     風邪の相談で患者さんが来店。
     症状は、鼻水とクシャミ。
     寒気は無く、頭が痛いというような事も無い。
     もしかして花粉症では。
     しかし、花粉症になった事は無いから違うという。
     うーん、秋の花粉症が始まっているのだけれど。
     まぁ体の中が冷えてるのは確かなようなので、小青龍湯(しょうせいりゅうとう)を案内した。
     もし効かなければ、別な物にしましょう。
     でも、やっぱり花粉症だと思う。
     お母んに焼肉屋に誘われる。
     弟が早く帰ってきたらしい。
     奥さんに電話すると、すでに次郎を風呂に入れて、夕飯を食べるところだという。
     なので、私だけ付いて行く事にする。
     行った所は『安楽亭』。
     http://www.anrakutei.co.jp/
     禁煙席は無いそうな。
     今どき大手じゃ珍しい。
     空調設備が整ってるからという事か、同じ煙だから気にするなという事か。
     灰皿まで用意して喫煙者を優遇するなら、吸わない客にも何かサービスが欲しいところ。
     テレビやネットのニュースでは、アガリクスを使った健康食品について「癌が消滅する」と宣伝した本の出版社が薬事法違反容疑で摘発された事件を大々的に取り上げていた。
     販売会社ではなく出版社が、薬事法違反容疑で摘発されるというのは珍しい。
    「再発ガンがきれいに消えた」とか「『余命半年』が1年たっても健在」という体験談が載っていて、巻末に商品の問合せ先まで書いてあったのが、販売会社と一体と見なされたようだ。
     出版したのは史輝出版だが、出版費用を健康食品を販売していたミサワ化学が出していたという情報もある。
     その商品を購入して妻を癌で亡くした遺族の、「身内が重い病気になれば、なんとしても生きながらえさせたいもの。その思いを利用された」という気持ちは分かるものの、後続の被害者を防ぐために、あえて馬鹿と罵倒しておこう。
     だいたい、商品名からして『即効性アガリクスS』というのが怪しさ全開。
     『即効性人参』とか『即効性冬虫夏草』なんてのがあったら、「癌に効く」とか言われたって、何が「即効」なんだと。
     そもそも、アガリクスが入っていたかどうかも疑問。
     出版社の社長自身が癌だそうだから、ぜひアガリクスで検証をしようよヽ( ´ー`)ノ
    ≪育児日記≫
     今日は、何かとても辛いカレーを夕飯として作ったけど、結局旦那は食べなかった。
     外食にしたからだ。
     義母が焼肉を食べに行くらしく、旦那ともども誘われたが、もう次郎と私はお風呂に入っちゃった後だったので行かなかった。
     そしたら次郎は、何故かなかなか寝てくれなくて、とても大変だった。
     昼間の運動量が足りなかったのだろうか?
     いずれにしろ、私自身ものすごく疲労していて、最近外ばかり次郎を連れてるし、朝もなるたけ早く起きるからかしら?
     とにかく面倒を見るので手いっぱいだった。
     次郎ちゃん……どこ吹く風状態です。
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    ◆10月7日(金)/2005年◆
     朝、奥さんとケンカ。
     次郎が朝っぱらから騒ぐのは仕方ないとして、奥さんがそれを怒鳴るのが煩(うるさ)くて。
     因果関係の分からない叱り方をしてもダメだろうと。
     これが巷で云う“子供の教育方針の違い”というヤツか。
     子供の虐待のニュースなんかで、子供を叩く事自体がイケナイという風潮があるが、なに、言葉だって時には暴力だ。
     口舌の刃で人を切る事ができてしまう。
     クドクド叱りつけるよりも、因果関係が分かる行為の瞬間を逃さずに叩く方が良い時期もある。
     高校生の子供が便秘がちだという相談を母親から受けた。
     便秘対策に、朝起きてから牛乳を飲ませたり、食事も繊維質の物を食べさせているのに効果が無いという話にピンと来た。
     どうも、痙攣性の便秘のようである。
     ストレスなどの緊張によって、腸が痙攣しているのだ。
     だとすれば、一般的な便秘対策は逆効果でしかない。
     腸が痙攣して正常に動いていないのだから、いくら刺激を与えたり便を軟らかくしても出る訳が無い。
     そういう時の便秘には、下痢の時と同じ消化の良い食事をしなければ。
     例えば、オジヤとかウドンとか。
     治療としては、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
     LaOXから電話。
     火曜日に頼んだ商品の配達が遅れるとの事。
     え?
     もしかして、届けに来るの?
     てっきり宅配便で送ってくるのかと思ってた。
     高校生の子供の鼻風邪の相談で母親がいらした。
     しかし、お話を聞くと、どうも花粉症のような感じ。
     本人に携帯電話で母親が尋ねてみたところ、やはり寒気などの風邪の症状は無い様子。
     そして、母親は子供が洟が出ると言っていたという話だったのだが、実際には詰まるとの事。
     葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)が適応するか。
     そう思ったら、さらに咳も出るという。
     となると、上半身を温める事で患部の熱を発散する葛根湯加川きゅう辛夷は咳には良くない。
     効能書きに咳止めとは無いけれど、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)の方が合うだろうと勧めた。
     こちらは同じ鼻づまりに用いる漢方薬だが、患部を冷やす石膏と、肺の乾燥を防ぐ麦門冬が入っている。
     ハイドロコンクを求めてお客さんが来店。
     ハイドロコンク?
     染物に遣うアレですか。
     http://mimura.honesto.net/how/sukumo.html
     ちょっと薬局では扱っておりませぬ(^_^;)
    「どこで手に入るのかしら」
     むー、どこだろう。
     染物の専門店?
     陽がだいぶ暮れてから、本当にLaOXの店員が商品を届けに来た。
     見覚えのある顔だと思ったら、私がレジで買い物をした時の店員さんだ。
     もしかして、社員教育の一環として担当した店員に直接届けさせたのかな。
     今回の買い物分のポイントは、新規発行したポイントカードに入っているので、それを私の既存のカードに移しておきますと説明された。
     そのため、持参してきた新規のポイントカードは破棄しておいて下さいとの事。
     手続きってのは、本当に面倒で無駄な。
     しかし、お疲れ様です。
     地竜(ぢりゅう)を買いに患者さんが来店。
     咽喉の痛みがあるという事で、桔梗湯(ききょうとう)も合わせて勧めた。
     地竜だけでも多少の咽喉の腫れには効くのだけれど、やはり桔梗湯の方が痛みが取れる。
     サースモン煌樹(こうじゅ)を買いにお客さんがいらした。
     風邪になるようでしたら、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)も必要かもしれませんと伝えた。
     それから閉店時間を過ぎてもお客が途切れず、30分ほど延長(^_^;)
     自民党参院議員でプロレス・格闘技評論家の大仁田厚氏が、正直且つ素直な発言で注目されている杉村太蔵衆院議員に怒ってるという、どうでもいいニュース。
     なんでも大仁田氏は、これまでに「オレが教育してやる」と杉村氏にあてた「激励文」を作成し、参院神奈川補選の自民党公認候補である川口順子氏を一緒に応援に行こうと、大仁田氏の秘書が杉村氏の秘書に3日に手渡したのに、杉村氏が報道陣に「激励文」について「読んでいません」と発言した事から、これを伝え聞いた大仁田氏が「届けられた書類に目を通していないなんて…最低だ。オレは怖いぞ!」と取材記者にまくし立てたのだとか。
     勝手に萌えて……もとい、燃えて、勝手に怒るなよ(笑)
     その“萌え”について、野村総合研究所が「2004年の国内のオタクの実態とビジネス的価値に関する調査結果」を発表したというニュース。
     それによると、2004年の国内のオタク層の総数は延べ172万人で、総消費額は4110億円に上るそうな。
     http://www.nri.co.jp/news/2005/051006_1.html
     今まではそのオタク層だの萌え分野だのの基準が良く分からなかったのだけれど、資料を見てやっと根拠が分かった。
     調査ではまず、オタク層を「強くこだわりを持っている分野に趣味や余暇として使える金銭または時間のほとんどすべてを費やす生活者」と定義。
     これだけで一気にオタク人口の基礎人数が増える。
     そして、インターネットでアンケートを行い、約1万件の回答を得たという。
     ここで大事な見落としが、いや、分かっててあえて言及していないのかも。
     どの分野においても、ネットに接続する環境を常備しているという条件付けがなされている点がそれ。
     ほとんど全てを費やすために、通信費はあえてカットという人は含んでいない訳だ。
     好きな事のためには情報収集が必要だから、そんな人はいないという前提でもあながち悪くは無いが、データの信頼性というものを考えると疑問が残る。
     なんでそんな事を気にするのかというと、夕方の情報番組でもこの件を取り上げていて、野村総研が定義したオタク像が、今までのオタク像と明らかに違うから。
     夕方の情報番組では、美少女フィギュアを買うために、スーパーの半額セールで食材を購入したり、近所のおばさんと一緒にサンマを買って分け合ったりしているオタクを紹介していたのだ。
     今までのマスコミが流布していたオタク像って、「人付き合いが苦手」で「引きこもりタイプ」じゃなかったのか。
     前提が変わると、あらゆる条件パラメーターが変更になり、結果は想定と違うものになる。
     交通事故を偽装して損害保険会社から保険金をだまし取ったとして、暴力団幹部らが詐欺の疑いで逮捕されたというニュースがあった。
     警察の調べでは、昨年の9月頃に札幌市道道で、仲間が乗った乗用車に、逮捕された暴力団幹部の養子が乗ったトラックを故意に追突させて、乗用車に乗っていた側が損害保険会社2社から休業損害保険金や医療保険金など計約1123万円をだまし取るという手口だったという。
     むー、暴力団もセコくなったなぁ。
     自称暴力団で、単なるチンピラだったのかもしれんが。
    ≪育児日記≫
     今日は、何か朝から旦那と言い争ってしまった。
     何か疲れてるっぽい私だったからだ。
     次郎は次郎で、もう朝からティッシュペーパーをあるだけ引っぱって出しちゃうし。
     もう本当にイタズラばかりする、プンプン=3
     怒り心頭。
     だから、よけいにかもしれなかった。
     次郎は、私をひっかいたり蹴ったりするので、とても困る。
     とくに、朝起きる時そうだ。
     早く起きろと言わんばかりに私を起こす。
     ハァーア。
     もう少し、静かにしてくれればいいのに! と思ってしまう私だった。
     ………「怒り心頭に発する」って書けなかったんだろう、お前(笑)
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  • <<通巻231号>>
    近所の漢方薬局の店主が逝去/短絡的な二進法の思考/シッカロールとアスベストの関係/リンクの大冒険

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 <<通巻231号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※9月20日(火)……近所の漢方薬局の店主が逝去
        
    ※9月21日(水)……短絡的な二進法の思考
    ※9月22日(木)……シッカロールとアスベストの関係
    ※9月23日(金)……リンクの大冒険
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆9月20日(火)/2005年◆
     目覚める直前に夢。
     首吊り自殺を目撃し、
    「俺が、こんなことで腰を抜かすとは!?」とか言っている。
     未だ首吊りは見た事ナシ。
     T薬局から電話が入り、お母んが受けた。
     なんでも、うちの店の近くにある、漢方薬専門店のE堂のご主人が亡くなったのではないかと。
     同じ町内だが、そういう話は耳にしていない。
     で、お母んにE堂の様子を見てきてと頼まれる。
     なんか、気が進まないなぁ。
     行ってみると、確かにシャッターが下りている。
    「研修につき臨時休業」の貼り紙が。
     これは、やや不自然な表現だなと思い、裏側の家の方を覗き込んだ。
     すると、お婆さんと目が合ってしまった。
     あうっ、これでは目を逸らして立ち去ったら、怪しい人ではないか。
     仕方なく挨拶して、他の薬局から心配されてるという事情を説明した。
     話してもらったところでは、店主である息子さんが入院していて今日が手術の説明を受ける日だったのが、昨日の未明に急変して亡くなったという。
     日曜日には病院内を子供と散歩していたというから、どうしてと思うほどの事だったらしく、「交通事故に遭ったようなもんです」と言っていた。
     親類縁者か、人が頻繁に出入りする中で、葬儀予定のメモを預かった。
     なんだか、押しかけてしまったみたいで申し訳ない。
     戻って、お母んに報告。
    「あら、顔を出さない訳にいかなくなっちゃったわねぇ」と。
     まぁ、ライバル店ですが。
     お母んの話では、亡くなったご主人はうちの店で漢方薬を買って、それが効いてから漢方薬専門店を始めたとか。
     どこまで本当かは知らない。
     ただ、うちは既製品を扱っているのに対して、あちらは生薬の配合を自前でやっている。
     で、患者さんには既製品はダメだと、うちの悪口(?)を言っていると、お母んは前から怒っていた。
     でもまぁ、真相は分からないし、亡くなってしまったので、その辺りは水に流しましょうよ。
     従妹のRちゃんが来訪。
     愛知万博に行ってきたそうで、うちの奥さんから前に誕生日プレゼントを貰ったお返しにとお土産を置いていった。
     午後から雨が降ってきた。
     天気予報では、夜にかけて降水確率は低くなるようだけれど。
     下痢の相談で、お客さんが来店。
     中学生の孫が、朝起きてからトイレに篭り、学校に行くのが遅れがちだという。
     しかし、学校に行ってしまうと大丈夫との事。
     なんでも、学校の先生に勧められて、うちに来たのだとか。
     もしかしてK先生かな。
     確かK先生の子供も同じ症状で相談に来た事があった。
     今回も同じく、小建中湯(しょうけんちゅうとう)を案内した。
     おそらくは神経性だろうと。
     母親は心配して子供に厳しく言っている一方で、学校の先生の方はその子に遅れても良いからと言っているらしい。
     この辺は時代の変化か。
     咳の相談を、やや高齢の患者さんから受ける。
     歳を取ると、どうしても体内が乾燥しがち。
     肺から咽喉にかけて潤すのが最善なので、麦門冬湯(ばくもんどうとう)を案内した。
     携帯電話の“闇サイト”で強盗事件の共謀者を募り、金券ショップを襲った男3人が逮捕されたというニュース。
     首謀者が事件の約1週間前に、携帯電話のサイト『闇の職業安定所』とかいう所に、「リスクはあるが、1回40万円になる仕事がある」と書き込んだところ、「どんな仕事ですか」と問い合わせた奴が共謀者となったらしい。
     ところが、その共謀者の1人が事件後に、40万円の報酬を受け取ったものの警察に自首したため、今回の逮捕となったようだ。
     アホらしい。
     共謀者を募るリスクを考えないのかね。
     犯罪の基本は、知ってる人間が少なければ少ないほど良いはずなのだが。
     事件の後で共謀者を殺すくらいしないと。
     そのリスクに対して、金券ショップの強盗じゃ稼ぎがショボイけれど。
     誰かそういう事件を起こしてくれりゃ、“闇サイト”で共謀者を募っても応じる奴は少なくなると思う。
    ≪育児日記≫
     今日、いつも通りに薬局に行ったら、旦那の従妹のRちゃんが愛知万博のお土産を買ってきて置いてあった。
     モリゾーのクッキーだった。
     手紙つきで、このあいだ私が誕生日にチョコレートを渡した時のお礼らしかった。
     もう、次郎ときたら、あっというまに抹茶のクッキーを手にして1枚食べちゃった!
     ものすごい勢いで。
     まるで、飢えた子供のようなんで何か困っちゃう。
     本人はたぶん、「取られる前に食べちゃえ」って思ったのかしら?
     ちゃんと3食、食べさせてるのにな。
     ホント、食欲ばかりある次郎だった。
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    ◆9月21日(水)/2005年◆
     アトピー性皮膚炎の相談で患者さんがいらしたのだが、以前に処方されていたという漢方薬が思い出せない様子。
     ツムラの医療用の顆粒製品という事で、私は即座に十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)かなと思ったのだけれど、パッケージの色が違うという。
     ツムラのパッケージは、末尾の番号が同じ物は同じ色をしている。
     例えば、1・11・21は水色というようにである。
     覚えがあるのはピンク色との事。
     だとすれば、9・19・29となっていくが、末尾9のツムラ製品の中に皮膚疾患の漢方薬は無い。
     唯一、9番の小柴胡湯(しょうさいことう)はアレルギー体質の治療に用いるものの、皮膚炎に使うという訳ではない。
     そして、患部を見せてもらうと、乾燥しているというよりもジュクジュクと湿った感じ。
     やや赤くなっており、熱感もあるという。
     それならば、消風散(しょうふうさん)の方が良さそうである。
    「前に使ったから」というのは、結構当てにならない。
     自分の体質と現在の症状が本当に前と同じだったのか、これは重要な参考になるので、できれば日記などのメモを残しておいてもらいたいところ。
     子どもキャンプの三役の1人であるS嬢からメール。
     今日の実行委員会の告知をメーリングリストで回して欲しいと。
     今日ですかい(^_^;)
     案の定、回した後でメンバーから「最低でも前日までに知らせて欲しい」と来た。
     だから私は、三役には前からそう言ってるんですけど~。
     先の衆議院選で南関東ブロックから比例の35位で当選した最年少の自民党新人議員、杉村太蔵氏がテレビの取材に「料亭に行きたい」などと答えたのが物議をかもしているという報道があちこちで。
     杉村氏は、平の会社員から転身した自身を「ヒラリーマン」と表現し「ヒラリーマン根性が抜けなくて……。ヒラリーマンが議員になってどう感じたか、皆さんに伝えたい」とも後で語ったらしい。
     いや、いいねぇ。
     私は応援するよ(笑)
     なんとも正直ではないか。
     馬鹿丸出しではあるが。
     政治家は正直さと誠実さが大事だとするのなら、この人を応援しない理由など無いはずなのに、ベテラン議員はともかくマスコミまでこぞって叩いてるのは、いったいどういうつもりなんだ。
     何を考えてるか分からない怪しげな人物よりも、思った事をポロッと言ってしまう脇の甘い政治家こそ大事にしたい。
     自民党の森喜朗氏などは、東京都内で開かれた森派所属議員のパーティーで、「歳費がこれだけもらえて良かったとか、議員宿舎がこれだけ立派でありがとう、とか言っている愚かな国会議員がたくさんいる」と挨拶で言い、「選挙もせずに、ただ(比例代表名簿に)名前だけ入れて当選した人もいる。しっぺ返しがあるような気がしてならない」と述べて、新人議員の行動にクギを刺したのだとか。
     失言の大御所が、そんなこと言っても説得力無いぞ(笑)
     病院からの処方箋で、在庫に無い物があり備蓄センターへ取りに行った。
     自転車で行ってるのだけれど、手信号が通じなくて困る事も。
     ちゃんと、自動車免許の教本にも載ってるなだけどなー。
     手信号って、自動車のウィンカーなんかが故障した時にも使うって書いてあるし。
     故障したまま走行すると、警察からは整備不良として停められる可能性があるんだけどね。
     腱鞘炎の相談で患者さんが来店。
     仕事で絵を描いているそうで、詳しく効いてみるとインドメタシンの入った塗り薬は持っているという。
     それでしたら、それは使っていただいた方が。
     エアサロンパスなんかより、よほど効果的。
     そうお話しすると、今まで冷やしていたとか。
     あまり冷やすとか温めるというのは関係無いですねぇ。
     漢方薬だと五積散(ごしゃくさん)が使えそうな気もするが、さて。
     マンションのエレベーターで階上の人とバッタリ会う。
     挨拶してから、さらに話しかけられた。
     何かと思ったら、スポーツカーの件。
     前からエンジン音がうるさくて、マフラーにバナナでも突っ込んでやろうかと思っていた。
     その持ち主だったのだ、この人。
     ううむ、謝られたら何も言えず。
     また、途端に許す気になるから自分でも不思議。
     サンデー毎日で連載されているコラム、『牧太郎の青い空 白い雲』がネットにも掲載してあったので読んでみた。
     インターネットのサイトに「不倫相手の妻を殺して」と依頼して逮捕された、女性救急隊員の事件の事を取り上げていた。
     要約すると、「恋は(不倫は)盲目であることは分かる」、しかし「今回は“恋は盲目”ではなくて“ネット盲目”……それが哀しくて哀しくて仕方ない」という内容。
     まぁ、切り口としては面白い。
     しかし、通して読んでみると良く分からない話の展開。
     ネットが登場するまでは、人間は実生活の中で、人相、目つき、動作全般を見てコトの善・悪を判断していたという。
     うん、まぁそうね。
     そして、それは難しい作業だと付け加えた上で、それでも自分で判断しなければ生きていけないと論じる。
     そこまでは大いに同意できるし、続く「ネットが出来てからというもの『自分で判断するのが面倒だ』という人々が増えた」という感じ方は、私にも共感できる事だ。
     なにかというと、自分で調べる前に尋ねてくる人が多くて、「まず調べなさい」と何度口にした事か。
     ところが、ここから牧氏の論旨は一気に飛躍する。
     出会い系サイトを持ち出して、「どこの馬の骨だか分からない人物、もしかすると殺人鬼になってもおかしくない人間に付いて行ってしまう。何も考えずに……実に危うい」とか言うのだ。
     で、今回の事件を起こした救急隊員の女性はネットに逃げ込み、「ネット盲目」になっていたのではないかと論じて、恥ずべきは『不倫』ではなく、思考停止の『ネット盲目』と締めていた。
     え? え? え?
     自分で原稿を書きながら忘れたのか?
    「不倫相手にだまされたのだろう」と書いてる通り、実際に会ってからも相手を見極めることはできなかったという事ではないか。
     ネットで自称探偵を信じたのもまた、“恋は盲目”だからではないのか。
     この女性は借金までして依頼料を支払ったそうだが、そのお金を他に使えば別な恋や不倫だってできたのに、不倫相手の妻を殺す事しか考えられなくなった。
     それは、「自分で判断するのが面倒」だった訳ではなくて、やはり“恋は盲目”だったという事だろうに。
     本文の後半には、ネットがやがてはテレビや新聞では太刀打ちできない最強のメディアになるかもしれないが、ネットの情報は何のチェックも受けてない事が、ネットの致命的な欠陥であると書いてあった。
     そこからすると、そもそも論じたい話が別物で、持ち出した話と合わなかったのだろう。
     その事に気づいていないから、こんな変な話の展開になってしまったのかもしれない。
     最後の最後に、「ネット特有の『イエスかノーか』の短絡的二進法にはまっていないか。二進法を巧みに利用する政治手法にだまされていないか。考えよう。自分で考えよう。」とあった言葉は、そっくりそのまま執筆者に返したい。
     チェック体制があってもなお誤報や捏造が既存のメディアから無くならない以上、ネットにはチェック体制が無いから信頼できないという主張は、短絡的な二進法の思考だ。
    ≪育児日記≫
     今日は、ちょっと次郎を連れて川口駅の方まで行った。
     歩けるようになったので、ちょっと行ってみようかと思ったからだ。
     そごうのデパートをちょっとのぞいて、特に買う物とかは無かったけど、お昼を14:00過ぎくらいに食べた。
     喫茶店っぽいところが中にあったので、そこでサンドイッチとカフェオレを頼んだ。
     次郎にも少し食べさせた。
     とりあえず、ベビーカーに次郎を乗せてったが、なかなか乗ってくれないようになって困った。
     もう、歩きたくて歩きたくて仕方が無いらしい。
     帰ってきた時は、とてもくたびれた。
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    ◆9月22日(木)/2005年◆
     今日は小雨模様。
     微妙に暑く、微妙に寒い。
     咽喉の調子が悪いと、患者さんが訪れた。
     公民館でカラオケをしたらしく、高い音が出にくいと。
     そして、明日も歌うのでなんとかしてほしいと。
     それでしたら、うちに良い物がありますよ。
     案内したのは、春鶯丸(しゅんけいがん)
     別名、『響声破笛丸(きょうせいはてきがん)』と呼ばれている物である。
     でも、声嗄れしてるなら咽喉は休めた方がいいですよ(苦笑)
     お客さんから、シッカロールの事を尋ねられる。
     アスベストが混入しているという報道があり心配だと。
     報道されたのは8月以前だから、今頃ですかという気がしないでもない。
     とりあえず不安は取り除いておかなければ。
     そもそも、シッカロールにアスベストが混入しているというのは、2つの誤解からくる間違った情報。
     確かに1987年に一部の製品からアスベストが検出された事があるが、これは事故であり、その後に国内で販売される製品はアスベストの混入が無い事を確認するよう義務づけられるようになった。
     これが1つ目の誤解。
     もう1つの誤解は、主成分のタルクの性質を誤って認識している人が、勝手にアスベストと同じだと思い込んだため。
     タルクとは、滑石(かっせき)という粘土鉱物を粉砕して作られる粉末で、皮膚に対する付着力に優れ、同時に滑りを良くするため化粧品などに用いられるようになった。
     そしてこのタルクは、加工性や耐熱性などにも優れ、アスベストと共通している点がある。
     しかしアスベストは、蛇紋岩(じゃもんがん)や角閃石(かくせんせき)が繊維状に変形した天然の鉱物で、ここから石綿とも呼ばれており、やはりその加工性と耐熱性などに優れているため、建築資材や電気製品、自動車や家庭用品などに広く使われるようになった。
     さて、お立会い。
     どちらも鉱物から加工された物であるが、決定的な違いは形状が異なる事である。
     タルクが薄片の形状をしているのに対して、アスベストは針状の形状をしている。
     だからアスベストは呼吸器から吸い込むと、肺の内側に刺さり中皮腫や肺癌を引き起こす。
     一方、タルクのような形状の鉱物は、肺に到達したとしても痰に包まれて体外に排出されるため、害になりにくい。
     『週刊金曜日』ブックレットの『買ってはいけない』で、正露丸の成分であるクレオソートが体に悪いと指摘して話題になった事があったが、あれなども医療用のクレオソートと、工業用のクレオソートの違う物がある事を執筆者が知らない事から生じた誤解であった。
     雑貨の行商(?)が来訪。
     スーツを着た営業マン風であり、何かと思ったら文具を販売しているという。
     それも、ただの文具ではない。
     手品のように、ちょっと不思議な開閉をする筆箱とか電卓とか。
     ものすごく、役に立たなそう(笑)
     個人的には好きなんだがなー。
     ここで買って味をしめられても困るんである。
     残念ながら、お引取り願った。
     でも、ちょっと欲しかったな。
     興和株式会社の営業マンが来訪。
     整腸剤の『ザ・ガード』の売れ行きが予想以上に良く、うちから注文した分をいったんキャンセルさせてもらえないかと相談される。
     個人的には、そんなに力を入れてないから構わないですけどー(苦笑)
     一応は、指名で買いに来る患者さんの分は確保しておきたいところ。
     小さいパッケージの方は融通できるそうなので、いざとなれば小さいのを2つ合わせて割引とかにするか。
     とりあえず、ここで恩を売っておいても良いかなと了承した。
     帰った後で、パートのNさんと「興和も商売下手だねー」と話したり。
     営業マンの話では、テレビCMも本数を減らすそうだ。
     うちとしては、この品不足の間に求めに来た患者さんに、別な漢方薬を売り込むチャンスではあるのだけれど、果たして。
     咽喉の違和感の相談で患者さんが来店。
     痛いのではなく、両側から締められる感じという。
     緊張性であれば、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が適応しそう。
     しかし、頭痛もして、それが肩から張っている感じだとも。
     むむー、それなら五積散(ごしゃくさん)も合いそうな気がする。
     両方案内したら、両方をお買い上げいただいた。
     ただし、生薬成分がかぶっているので、まずは咽喉の違和感から解消しましょうと半夏厚朴湯の方を先に飲むように勧めた。
     お母んは、E堂の通夜へ。
     お香典をどうしようとか言っていたのだが、薬剤師会から代表で行ってくれと頼まれたとか。
    「香典出さないで済んだわ」
     そうね(^_^;)
     皮膚炎の相談を患者さんから受けて、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)を案内。
     しかし詳しく話を聞くと、皮膚が乾燥気味で、今はファンデーションで分かりにくいが顔色も良くないという。
     そうでした。
     この化粧というのも、症状を見誤る原因の1つ。
     気をつけなければ。
     乾燥を治すために、当帰飲子(とうきいんし)に変更。
     それから、サプリメントとして甘草やモロヘイヤを飲んでいるという事が分かった。
     あう、あまり良くないですねぇ。
     肝臓の負担になるばかりだし。
     肝臓が疲労すると、アレルギー症状が出やすくなる。
     さらに、お酢も飲んでるという話。
     ますます、ダメです(^_^;)
     お酢は胃を悪くするし、やはり肝臓を害する。
     あれは健康な人が健康を維持するための健康法なのである。
     もし飲むとすれば、お酢を何かで割るというよりは、別な飲み物にお酢を少量くわえるくらいで充分。
     ちゃんと調べないと、悪い物に悪い物を重ねるという健康法を選んでいるなんて事に。
     電話で患者さんから、明日病院に行くので薬をヨロシクと言われる。
     明日はお休みですが。
    「えっ、なんで?」と患者さん。
     お彼岸です(・。・;
     うちは開いているけれど、病院は休みかと。
     お母んに夕食に誘われて、近所のイタリアレストランにパスタを食べに行く事に。
     食費が浮くのだから、こんなに良い事はない(⌒▽⌒)
     なのに奥さんが、テーブルマナーがなってないとかお母んに言われてヘソを曲げる。
    「どーせ、私はガサツですぅ!」
     こんなところで、嫁と姑をやらないでくれ。
     お母んの奢りなんだし(笑)
     次郎は、レストランに入ると美味しい物を食べられると学習したのか、以前のように泣き喚いたりしなくなった。
     テーブルの上をガチャガチャと荒らしたりせず、とりあえず目の前の皿に入れられた分だけを、手づかみでワシワシと食べる。
     しかし、食べ終えると飽きたらしく、椅子から降りたがるので降ろしたら、他のテーブルの人たちに挨拶回りを始めて困った。
    ≪育児日記≫
     今日は、夕飯を外に食べに行った。
     義母が誘ってくれたようだ。
     最初、ジョナサンのつもりだったらしいが、そこには行かずパスタ屋さんに行った。
     もちろん次郎も連れてで、やはりジッとしてなくて、慌しかった。
     そのせいか、義母とちょっと言い合いになってしまったりした。
     私自身、いろいろ次郎の世話をしているのだけど、義母は何か私に対して、「気が利かない」と強調するので、ちょっとムッとした。
     旦那は、「奢ってもらってるんだから」みたいに言って、静かにしててという感じだ。
     それにしても、次郎は椅子に座らせておくとうるさくて、そんな訳で歩かせると店の中でグルグルと。
     ………小皿を回さないで、先に1人で食べ始めたりするからだよ(^_^;)
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    ◆9月23日(金)/2005年◆
     今日は、コンベンションBである。
     朝食にキムチヤキソバを食べたら胃が痛い(^_^;)
     八王子に向かう途中、中央線が遅れているという情報が電車内で流れてヒヤヒヤ。
     とりあえず定時に到着できてホッ。
     参加者の出迎えなので、私の担当が。
     改札口周辺を見回したが、それらしい人が見つからず、もしかして参加者ナシかと思ったら、見つける事ができた。
     出発時間になり、会場に向けて歩き出し案内。
     心配していた会場のエレベーターはスムーズに乗れて良かった。
     実は今日は体調が最悪。
     花粉症が出てしまって。
     一応、香蘇散(こうそさん)を持ってきて、ガバガバ飲んでいたのだけれど。
     この香蘇散、効能書きには花粉症は無いが、花粉症は胃腸の働きと密接な関係があって、私は重宝している。
     特に、鼻と目がむず痒くてクシャミが止まらない時に。
     ゲームで同席した参加者の人には、迷惑をかけてしまったかもしれない。
     あんまりクシャミをしないで済むように、代謝機能を意識的にダウンはさせたのだけれど。
     花粉症は免疫反応。
     基本的には外部からの異物に対する攻撃を、誤って自分の体に対してもしている訳で、他の疾患と違い抵抗力のある人、あるいは元気な時の方が反応が強くなる。
     だから、体を鍛えてるはずのスポーツ選手の中にも花粉症の人が多い。
     逆に言えばつまり、代謝機能が落ちれば症状は緩和されるので、それを意識的にやれば楽になるという訳。
     呼吸数を少なくして、心臓の鼓動を弱めて、全身の力を抜く。
     いわば、寝ている状態に近い。
     もちろん代謝機能を落とすと反射神経や、歩くなどの運動機能も落ちるが、寝ている状態に近いため逆に思考力は研ぎ澄まされる。
     この簡単な方法で楽になるのに、どうして世の花粉症の患者さんたちは、これをしないのだろうと不思議に思う。
     でも、同じく花粉症の友達に言うと、そんな事できないって言われるんだよねぇ。
     ちょっとした練習なんですが。
     さて、今回プレイしたのは黒井さんのGMで、『無限のファンタジア』というゲーム。
     http://t-walker.jp/mugefan/
     このゲームは、プレイヤーキャラクター全員で1つの旅団というのが前提だそうで、まずその旅団の目的を決める。
     旅芸人か、トレジャーハンターか、はたまた世界制服を狙う悪の結社かなど。
     世界征服して平和な世界を作ろうとしていたら、どうなんだろう(・_・)
     そして、旅団のポリシーを決めてゲーム中でポリシーに関するポイントを稼いでいくらしい。
     で、皆で選んだポリシーは“協力”だった。
     ああ、私に一番欠けてる物だ(笑)
     個人個人のプレイヤーキャラは自分で決めても良いと言われたけれど、あえてダイスを振って決めたら、エルフの狂戦士。
     そのうえ、リザードマンで筋骨隆々という設定になったので、名前を『鋼の筋肉戦士ダン』と名づけて、決めセリフは「俺の筋肉を見ろ!!」とした。
     こういうキャラはやったこと無いなー。
     ちなみに、旅団名は『トカゲのしっぽ団』になった。
     なんだかなぁ(苦笑)
     裏設定として、ポリシーが“協力”だから、代々の団長は仲間をかばって死ぬんだと冗談を言ったり。
     それが旅団の名前の由来だと。
     そして、準備がてぎたところでゲーム開始。
     あっ、途中でコンビニで昼食を買ってきたんでした。
     なんか、体調悪くて食事の記憶が無い。
     今回のゲームの物語は、ある村に盗賊が現れて、村の宝として隠されている特別な弓が狙われており、助けて欲しいと依頼を受けたところから始まった。
     ところが、GMが操るところの村長の話によれば、その弓は村には必要の無い物らしい。
     ただ、魔力を秘めた弓だから大切に保管しておいてくれと何者かに頼まれたようで。
     だったら、その弓を壊してしまえば盗賊に襲われる理由が無くなっていいんじゃない?
     いきなり、物語の進行を止めるという暴挙で協力しそうになる私たち(笑)
     ゴメンネ、黒井さん。
     でもまぁ、報酬は貰えるようだから、依頼主の意に沿うように弓を守りましょうと決まる。
     そしてやってきた盗賊御一行様。
     これがめっぽう弱くて、卑怯な事に、弓の隠された洞窟の封印を解く事ができる村娘を人質に取られてしまった。
    「この娘を助けたければ、弓を渡せ」と脅迫される。
     あれ?
     村娘が殺されたら、封印が解けなくて弓は手に入れられない訳だよね。
     私たちが受けた依頼は、弓を守る事。
     村娘が殺された方が好都合だぞ(笑)←ヒデェ
     それを指摘すると、盗賊のボスが折れて、一緒に洞窟に入る事になった。
     弓さえ守れればいいんだから、いったん渡すフリをして倒してもいいんだよねと、さらに卑怯な事を考えてしまった。
     洞窟の封印を解いた事で、村娘は、ますます用済みに。
     しかし、簡単には事は運ばない。
     洞窟の中でモンスターに出会い戦闘開始。
     これが意外に手こずる。
     まるでラスボス戦のよう。
     辛くも勝ち抜けて、なんとか弓を手に入れたら、盗賊団にまんまと弓を奪われてしまった。
     クソッ=3
     しかし、物は考えよう。
     これで村に物騒な弓は無くなったんだから、これからは平和に暮らせますよ。
     と提案してみたのだが、ダメなんだと。
     しょうがねぇなぁ(笑)
     ところが、盗賊団は盗賊団で、弓を持っていたために他のヤツラから狙われて、私たちの旅団に返しに来た。
     時間的な都合とも言う。
     とにかく弓を取り返せて、メデタシメデタシ。
     ゲーム終了後に参加者と少し交流し、帰りを見送ってから会場内の採寸をした。
     ちょっと机の配置を考えないと、今後参加者が増えた時に対処できないため、それを考える土台に。
     実際にテーブルと椅子も動かしてみたところ、この狭い部屋だと結構難しいですなぁ。
     『月の宴』で打ち上げ。
     http://www.monteroza.co.jp/new_www/gyotai/tukinoutage/tukinoutage.html
     初めて入った店だが、雰囲気的には好き。
     庭のようなデザインの内装とか。
     料理も、創作料理が目に楽しい。
     ただし、味に驚きは無い。
     この組み合わせなら、こういう味になるだろうという予想の範囲。
     それだけに、ハズレが無いのが安心である。
     つい飲み過ぎ食べ過ぎて、予想以上に値段が高くなってしまったが。
     もう少し考えて注文すりゃあ良かった。
     今日のゲームに関しては、黒井さんがGMとしてはちょっと行き当たりバッタリ過ぎた事が残念。
     意地の悪い提案をするプレイヤーも悪いのだけれど、肝心の弓が村にとっては必要無かったり、人質になった村娘もプレイヤーキャラクターと接点が無いもんだから、助ける必然性が無かったりで、動きにくかった。
     武井くんからは、途中の戦闘が長引いた点について、途中で切り上げる判断をするべきだったと助言。
     そして武井くんから私には、やった事の無いキャラをするのは良いけれど、それで動きにくくなってるのが良くないのではないかと指摘された。
     そうなんだよなぁ。
     TRPGを始めた頃は、やはりヒーローになりたくて、そういうキャラを増産していた。
     そのうちに、もっと自分に近いキャラ、つまり分身を動かすのが楽しいと思うようになり、今は自分に無いキャラをやる事に面白さを感じている。
     ところが、自分に無いもんだから、動きに困ってたり。
     これからの課題ですな。
     それから、現状ではコンベンションが赤字経営状態なため、今後の渇入れの話も。
     でも、珍しく日本酒を飲みすぎたのか、疲労が溜まっていたのか、現場責任者の武井くんが先に酔い潰れた。
     私も飲み過ぎてヘロヘロ~。
     心配なので、タクシー乗り場まで武井くんを見送った。
     家に帰ってから、まったりとチャット。
     出会い系サイトを利用した事の無い私だけれど、『リンクの大冒険』にだいぶ登録されている。
     http://www.kitazono.jp/link_index.htm
     私は基本的にサイトに貴賎は無いと思ってる人間なので、ルールを守ってる限りは登録を認めている。
     しかし、けっこう姑息な人もいて、完全に出会い系サイトなのに医療関係だの薬局・薬店のカテゴリーに登録しようとする輩がいる。
     うちのサイトのように、薬局のフリをして(?)ゲームや写真なんかのコンテンツがあるのと同じく、そういうコンテンツを持っているかを念のために確認しに相手サイトに行くのだけれど、例外無く置いてなどいない。
     そういうサイトは、登録せずに片っ端から削除している。
     アダルトカテゴリーには、アダルトサイトの検索エンジンもあり、行ってみたら「死体」というカテゴリーに、出会い系サイトが登録されていた(笑)
     想像するに、出会い系サイトの運営者が自動登録のプログラムを使ったか、アクセスを増やすために関係の無いカテゴリーにも登録したのだろう。
    「死体と出会うのか(´Д`)」とI氏。
     そりゃ怖いわ(苦笑)
     そういや逆のパターンで、『リンクの大冒険』では自動車販売とかのサイトがアダルトショップに登録されていたな。
     最初の頃は親切心でカテゴリーの変更をしてあげてたけど、面倒になってやめたヽ( ´ー`)ノ
     これもおそらくは、「ショップ」というカテゴリーに自動登録するように設定していて、まさか薬局のサイトの検索カテゴリーにアダルトがあるとは思わなかったんだろう(笑)
     それからI氏、「貧乏人限定とか、ニート限定とかの出会い系は無いのかナァ」と言っていた。
     あはははははは、あってもいいよねぇ。
     ニート限定で、家に引きこもって家事だけでもやってくれる人募集とか。
     別にニートがいてもいいし。
     文字通り閉じこもっててくれれば。
     なまじ社会と接点を持とうとして迷惑かけられる方が嫌。
     いつだったか、引きこもってたヤツが女の子を殺した事件があったし。
     確か母親が、社会復帰させるために塾に通わせるようにしたとかって。
     余計な事するなよと(笑)
    「そういえばこの間の日曜に、アキバでヲタク同士の刺傷事件があった」とI氏に教えられた。
     なんでも、エロゲキャラに対する考え方の違いがケンカの原因とか。
     そんな事件がありましたか(笑)
     場所は、ソフマップの店内だったらしい。
     いいね、普通はエロゲーのコーナーでは静かになるもんだけれど、話を交わしていたのね(笑)
     ネットでは、腹立たしいニュースの記事を見つけた。
     兵庫県尼崎市の市立尼崎高校のサッカー部員が5~7月にかけて、集団でスポーツ用品店で万引きを繰り返していたそうで、事態を把握した学校側が30人以上を17日から自宅待機としているというもの。
     学校の説明によると、主に休日の練習や試合の後に、2~8人連れで神戸市や同県伊丹市のスポーツ用品店に行き、アンダーシャツやスパイク、バッグなどを盗んでいたそうだ。
     見張り役を置く事もあったというから、悪質の度合いは高い。
     にも拘らず、学校としては反省文を書かせて学校に復帰させる予定という。
     この記事を読んで思った事。
     え?
     反省文だけで済ませるってナニ?
     万引きは人殺しと同じだよ。
     店は生活かかってるんだから。
     ちゃんと警察に引き渡さなきゃ。
     でもって、推定無罪の原則に従って、罪が確定してから退学とかの処分をしてやらないと。
     こういう奴らは、人生の落伍者にしてやらなきゃイカンでしょう。
     校長は「遊び感覚で、犯罪という意識が薄かったようだ。人間教育をおろそかにしたつもりはないが、結果的に浸透していなかった」とコメントしていた。
     犯罪という認識を校長が持ってるなら、やっぱり彼らを犯罪者として裁かれるように手続きを踏むべきだと思うんだけど。
     一方、こんな事件のニュースも。
     迷惑駐車を郵便局員にとがめられたと思いこみ、腹いせに息子らにパチンコ型のゴム銃で郵便局のガラスを割らせたとして、その母親が実行役の2人の子供とその友達ともども逮捕されたそうな。
     年齢的には、子供といっても中高生くらい。
     警察の調べによると、母親は16日の昼頃に自宅と郵便局の間の路上に駐車していた車に迷惑駐車を注意する張り紙をされた事に腹を立て、郵便局員に貼られたと思い込だという。
     で、逮捕された母親は「やったれとは言ったが、(郵便局を)狙えとは言っていない」と供述しているとか。
     愉快な母親だ( ̄▽ ̄)
     ただ、被害に遭った郵便局では9月に入ってから2回ビー玉でガラスが割られた他、現場周辺でも7月から家の窓ガラスが割られるなどの被害が計10件も相次いでいるそうだ。
     そして、逮捕された子供たちは「数回やった」と供述しており、余罪がありそう。
     迷惑な子供たちだ。
     そしてこれは、やりきれない事故のニュース。
     今日の午前10時25分頃に、茨城県鹿嶋市荒野の沖合の海で男性が行方不明になった、と110番通報があり行方不明になっているらしい。
     その男性は、小学生の長男とその友達5人を連れて海に出かけ、水際で遊んでいた2人が流されそうになったため助けに入り、そのまま流されてしまったそうだ。
     ちなみに2人の子供は、サーフィン中の3人の男性に助けられた模様。
     問題は、周辺の海岸は遊泳禁止だった事。
     事故当時の周辺海域は風速6m、波の高さも5~6mあったようで、数字的なデータでは一見それほど危険では無さそうだけれど、周辺には砂の浸食を防ぐためのコンクリート構造物が海岸から沖合百数十メートルまで突き出してお、この構造物に波が当たり沖合に向かって急激な流れがある危険な場所として、近所の人たちは知っていたようだ。
     被害者の居住地は分からないけれど、少なくとも遊泳禁止の理由は考えるべきだったろう。
     そこからすると、ゴメン、同情できんわ。
     せめて子供を死なせなかったのが救い。
    ≪育児日記≫
     今日は、旦那はスネークアイズだ。
     薬局には早めに行った。
     次郎は店内をグルグル歩き回っていた。
     私自身、朝早く起きすぎてしまったので、何か変な感じだった。
     だから次郎を見ていても、何か疲れていた。
     義母が、お客さんが来ない時は見てくれていた。
     それから畳の部屋に上がると、いつものように物をほうり投げるし、勝手に転倒したりして危なっかしかった。
     飽きると泣き出してしまって大変だったので、この日は早々と帰った。
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  • 漢方薬とは?

     漢方薬は植物や動物の骨、あるいは鉱物などの自然界の物を原料にし、経験則に基づいて調合された薬の事です。
     基本的には、この“調合”によって原料の効果を相乗的に高めたり、主作用に反する効果を打ち消し合ったりする事で、目的に沿った効能が得られるように研究され発展してきました。
     いわゆる、風邪を引いた時には生姜湯を飲むというような、生薬を単独で用いたり、効果が検証されていない民間療法とは別なものです。
     また、現代においても古くからの漢方薬を参考にしながら、常に新しい漢方薬の研究がされており、必ずしも「昔ながら」の物だけではありません。
     その漢方薬が、中医学として日本に入ってきたのは、戦国時代の頃だったと云われています。
     漢方薬の古いテキストとしては『傷寒論(しょうかんろん)』が有名で、葛根湯(かっこんとう)などが掲載されており、現在においても度々参照されたりしています。
     この『傷寒論』には論理的な事柄よりも、どの症状にどんな漢方薬が適応するかという書き方がされていて、それを便利だと思ったのかどうか日本に伝わるとさらに取捨選択されて『万病一毒説』や『気血水論』という本が編纂されました。これを『古方(こほう)』と呼びます。
     これが日本漢方の基礎ともなるものですが、陰陽五行説などの理論を大事にする中医学の支持者からは、『古方』は理論が乏しいと忌諱されていたりします。
     しかし中国の気候風土からすると乾燥に対しての理論は優れているが、日本は湿度が高いので水の代謝に関する理論には乏しいという考え方もあり、日本では『古方』の方が参考になるという流派もあります。
     漢方薬というと、ことさら現代医学(西洋医学)と対立するものであるかのように捉えられている事もありますが、病気を治すというのが目的なのですから、臨機応変で考えるべきでしょう。
     実際、体質などを考慮する事で効果が現れる場合もあれば、「なんで効くの?」という組み合わせで症状が改善してしまう事もあるのですから。世の中そんなものです。
     一方、この病名=この漢方薬という図式で選ぶと落とし穴にはまる可能性があるのも事実です。
     例えばかつて肝炎には小柴胡湯(しょうさいことう)が多く用いられました。ところが、症状が重篤になるケースがあり副作用によるものとされ、最近では肝炎に小柴胡湯が用いられる事は少なくなりました。
     しかし漢方薬を学んでいた医師からすると、呆れてモノも言えないという心境だったそうです。
     というのも肝炎に小柴胡湯を使ったら、ある時期から(症状が改善に向かう頃)からは六味丸(ろくみがん)などへ変更するべきだからです。単純に肝炎には小柴胡湯を用いると考えた用法の誤りであり、用法を誤れば副作用が強く出る事があるのは、漢方だろうが現代医学だろうが当然の事です。
     メールマガジンでは何度か、「一言で風邪と言っても病状の変化に合わせて漢方薬を変えていくと効果的に治療できる」と書いているのも、そういう理由によります。
     そんな訳で、漢方薬を買おうという時には、症状だけではなく体質などの情報も可能な限り検証するのが望ましいです。
     「糖尿病の漢方薬をくれ」という患者さんが来て、どんな症状かと尋ねたら、「だから糖尿病なんだよ」とだけ言われて詳しく教えてもらえなくて困ったという体験談を聞いた事もあります。その人は、仕方が無いので適応しそうな漢方薬を見繕って渡しながらも「ホントに効くのかいな?」と自分で思って心の中で苦笑したそうです。
     難しい用語も出てきたりしますが、全部を全部勉強して憶える必要はありません。
     効果の得られない漢方薬を無駄に買う事の無いように、自分が得をするためにと参考にしていただければ幸いです。

     

  • 胃痛と胃弱

    基礎データー
     性別:女性
     年齢:60歳
     身長:───
     体重:38~40kg位

    主訴
     いつも胃の調子がおかしい。
     痛みがあり、食欲が無く、毎日の食事も苦痛。

    特徴的な体質
     痩せ型。虚弱体質。

    生活環境
     仕事の上では自分の体の弱さを悟られないようにするために、わざと活発な態度をとっており、気丈夫で短気。
     市販の栄養ドリンクを常用。

    症状分析
     気の昂ぶりが強く、胃の消化力が落ち、消化力が落ちているために栄養不足になり、栄養不足のために気が昂ぶりやすくなるという悪循環になっていると考えられる。

    服用した漢方薬
     半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
     安中散(あんちゅうさん)
     当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきかしぎゃくごしゅゆしょうきょうとう)
     小柴胡湯(しょうさいことう)……不適合
     補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
     双参(そうじん)…漢方薬外医薬品

    弁証

    治法
     

    服用期間
     半夏瀉心湯安中散を適時2週間程度。
     当帰四逆加呉茱萸生姜湯小柴胡湯を1週間。
     半夏瀉心湯を昼間に適時、補中益気湯を夜と、双参を朝に適時。

    服用後の経過
     さほど痛まない時には半夏瀉心湯を、痛みが強い場合には安中散を一緒に服用してもらったところ、胃痛はしなくなった。
     しかし、食欲不振は治らず、寒気に悩まされているようだったので当帰四逆加呉茱萸生姜湯と、胃腸を養うために小柴胡湯を併用してもらった。しかし、小柴胡湯は間違いだったようで期待した効果が現れなかった。この時点で、患者さんが強がりで、より虚弱な体質である事を知られないようにしていた事に気づく。虚弱すぎると小柴胡湯では、かえって食欲不振を招いてしまう。
     昼間の気持ちの昂ぶりを抑えるために、昼間は半夏瀉心湯を服用してもらい、疲れを感じた時には夜に補中益気湯を、朝には双参を服用してもらうようにした。
     その後食欲不振も解消され、体重も増加していった模様。
     半夏瀉心湯と双参を常備してもらうようになった。
     食欲不振と胃弱の改善には、半夏瀉心湯と双参の組み合わせが有効であるらしい。

    ※この症例は、あくまで参考資料です。同じような体質、同じような症状でも、同じ結果になるとは限りません。