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  • こまめな水分補給は1時間なら1時間毎と時間を決めて

     お客様から風邪薬を求められたけれど、主訴は微熱と頭痛と喉の痛みで咳は無いというため、まず鎮痛剤から試してみてはと提案すると、家に『バファリンA』があるとのことだった。
     そのため、お買い物は無しかと思ったところ『新ヒストミンゴールド液』を一緒に飲んで良いか尋ねられたので、ノンカフェインで胃腸の働きも守ることをお話し、お買い上げいただいた。
     微熱は症状が軽いというよりも、疲労によって熱を出せないだけの可能性もあるから油断しないようにとお話すると、思い当たるようだったことから、体を休めるには内臓も含めてであることを伝え、消化に良い食事をするよう勧めた。

     お客様から、立ちくらみに『プルーンエキス』が効くか尋ねられ、効果は期待できないことを伝えたうえで、検査で数値上の問題があったのか訊いてみると、低血圧で下が60台の上が80台になった時に立ちくらみが起きたとのことだった。
     さらに詳しく訊いたところでは、落ちる感じがするのではなく天井が回るようで、この間までもっと具合が悪かったというため、水分代謝の異常の可能性があるとお話したところ、病院で『桂枝加苓朮附湯』が処方されていると分かり、プルーンエキスで効き目を落としてしまう可能性を説明し取りやめとなった。
     お客様は水分をあまり摂らないそうで、たまに味覚が分からなくなるのを知人から亜鉛不足と言われたようだが、水分不足と考えられることを伝えた。
     人間は喉の渇いた時に一気に水分を摂っても腸が一度に吸収できる量は決まっているため、保水できず排泄してしまうので、1時間なら1時間毎と時間を決めて、こまめに水分を摂るよう勧めた。
     これは、暑い季節の熱中症対策や冬場のこむら返りを予防するのにも云えることである。

     お客様が『パブロン鼻炎カプセルSα』を購入されるさにに、『アレジオン』などについて知っているか尋ねると、ご存知なかったようなので予防薬として効果的なことを説明し、症状が軽くなったら乗り換えてみてはとお話した。
     また花粉症は敵と間違えて花粉を攻撃してしまうことで起きる症状であり、敵味方の識別は腸がしているため、腸の働きを整えると症状が軽くなることを説明した。
     ヨーグルトが花粉症に良いとされている理由も、ヨーグルトが花粉症に効くのではなく、腸の働きが正常になると敵味方の識別も的確になって、花粉への攻撃を辞めるからと考えられる。

    Screenshot of www.amazon.co.jp

     

     

  • 鼻の症状だけなら風邪薬よりも鼻炎薬を使いましょう

     やや高齢の常連のお客様が来店し、以前に膝痛に勧めて使っていただいた『桂枝加苓朮附湯』での調子が良く、病院で似た処方の『桂枝加朮附湯』を処方してもらったそうだ。
     ただツムラの顆粒で飲みにくいというため、医師か薬剤師に他社製の錠剤に変更できないか相談するよう勧めた。
     他に、『リステリンクールミント』と『リステリントータルケア』の違いを尋ねられ、成分表示を比較してみたところ違いがあるように思えなかったので「味の違いだけ」と答えてしまったけれど、後で調べ直したら前者には殺菌成分が入ってると分かった。
     もっと、しっかり見較べるんだった(´・ω・`)

     お客様から『命の母ホワイト』を授乳中に服用して良いか尋ねられ、大きな事故は考えにくいものの成分からすると子供の便が緩くなる可能性も考えられるため、お勧めはできないことをお話した。
     授乳してから服用する方法も考えられるが、店頭では勧めにくい。
     症状をヒアリングすると疲労の他に、頭がフワッとする感覚があるそうなので、主訴からすると『人参養栄湯』の方が適応しそうに思えるため紹介し、医師か薬剤師に相談してみるよう勧めた。
     ちなみに、『命の母A』と『命の母ホワイト』は名前が似ていても処方内容は別物で、前者は精神不安やイライラなどを伴う場合で、肉体的な疲労は後者の方が適応する。
     よく、お客様から「命の母を下さい」と注文されて、「Aとホワイトのどちらですか?」と尋ねると「赤いAの方」と答えられることが多いのだけれど、両者の違いを説明したら、「あっ、じゃあ違う」となることが少なくない。

     総合風邪薬と『コンタック600プラス』で迷っていたお客様が、前者をレジに持ってきたためヒアリングしたところ、ご主人が鼻水と鼻づまりで他に症状は無いというため、後者の方を勧めて変更となった。
     どうしても風邪薬と鼻炎薬を比較すると、風邪だった場合のことを考えて風邪薬の方を選択してしまうのだろう。
     しかし総合の風邪薬には咳止めが入ってることが多く、その咳止めの成分は覚醒剤系だったり麻薬系だったりするため、咳が無いのに飲んでしまうと、かえって体の負担となって本格的な風邪に進んでしまう危険がある。
     またお客様には鼻炎が風邪とは限らないことと、胃の不具合とも関係することをお話し、鼻の症状があるあいだは、消化に良い食事をするよう勧めた。

     

  • 取り扱っていない薬の代用の選定が大変

     『太田胃散A錠』を手にした高齢のお客様から調胃剤を求められたけれど、市販薬には明確に調胃剤と言えるもの無いことを説明した。
     主訴を尋ねると下痢気味というお話だったので、『ザ・ガード』などの整腸剤を案内した。
     他に、胃の機能低下を助ける物として『六君子湯』と、胃腸炎も想定して『柴胡桂枝湯』を案内したところ後者を試していただくことになった。
     しかしお会計してから、『ストッパ下痢止めEX』を使っていたという話が出て、どうもその下痢気味というのが続いているそうなので受診勧奨した。
     それから、買ったまま使っていない『コンタックかぜEX』が家にあるそうで、使って良いか尋ねられたが今は使わないようお話した。
     相談されなかったけれど、何か風邪のような症状があったのだろうか。
     どうにも話が小出しなものだから、全体像が見えてこない。
     お客様には、重ねて病院を受診するようお願いした。

     高齢の常連のお客様が来店し、長く座ってると足が痺れ、しばらく歩くと楽になると相談された。
     肩こりと同じようなものなので、まずはカイロなどで温めるよう勧めたけれど内服薬を希望されたため、『疎経活血湯』を案内してお買い上げいただいた。
     『桂枝加苓朮附湯』があればそちらが良いのだけれど、本部指示による棚替えで取り扱いが無くなってしまったのが残念。
     お客様からは「いなかったらどうしようかと思った」と言って頂けたが、経営のスリム化で取り扱う薬の品目が少なくなっていって困る。

     DHCの『プロテインダイエット』と、うちの店のプライベートブランドの同製品の違いを尋ねられたので、プライベートブランドの方は信頼性に乏しく味も良くないことをお話した。
     ダイエット目的ではなく栄養補給のためとのことで、味気無いサプリメントよりは飲料の形をしている分だけ、精神面で『プロテインダイエット』を飲むのは良いでしょうと伝えたところ、 DHC の製品をお買い上げいただいた。

     

  • 登録販売者としての迷い、あれこれ

     やや高齢のお客様が膝用サポーターを購入されるさいに、膝痛や腰痛にグルコサミンやコンドロイチンの効果について質問を受け、毒にも薬にもならないことと、目や皮膚などにも使われるため狙ったところには行かないと説明したところ、整形外科の医師からも「役に立たない」と言われ、内科の医師には「気持ち程度には」と言われたそう。
     さもありなん。
     外科医からは手術を勧められているものの、手術をした人の話を聞いて術後の痛みなどが怖く、決心がつかないという。
     術後の治りとリハビリの事を考えると、体力のあるうちの方が良いのではとお話した。
     お客様からは「加齢のせい」と言われたので『牛車腎気丸』と比較しながら『疎経活血湯』を案内してみたが、膝痛に冷えが関係するようだったため『桂枝加朮附湯』を紹介し担当医に相談してみるよう勧めると、外科医は薬を出したがらないと言われて、似た処方の『桂枝加苓朮附湯』を案内したら購入された。
     おくすり手帳に市販薬も記録して担当医に報告するようお願いすると、先生は怖いから嫌と言い、調剤の薬剤師さんは相談しやすいというので、その薬剤師さんにはお話するようにと勧めた。
     患者さんに医師による治療だけを勧めるのもなんか違うし、さりとて安易に他の薬の使用も勧められないし、患者さんを説得する立場でもないし。
     うむぅ、登録販売者の立ち位置は難しい……。

     お客様が『チクナイン』(辛夷清肺湯)をレジに持ってきたさいに使用経験を尋ねると初めてとのことだったので、比較として鼻水と鼻づまりを行ったり来たりする場合の『葛根湯加川きゅう辛夷』と、鼻づまりで夜も寝られないくらいの時に使う『荊芥連翹湯』を紹介したところ、鼻づまりというより鼻の奥で苦い味がするというため、胃の不具合の可能性を伝えたうえで適用すると考えられることを説明し、そのままお買い上げいただいた。
     消化に良い食事を勧め、お客様がタバコ臭かったので咳になった場合の『ダスモック』(清肺湯)も紹介した。
     シャワー派のうえ朝に浴びるというので、皮膚が薄くて太い血管が通っている首筋辺りや背中にシャワーを浴びるよう伝えた。
     登録販売者としては、少なくとも薬を購入されるさいの適応の確認はして、自動販売機にならならずに情報提供はしないとね。

     高齢のお客様から疲れ目に「高いのはどれがイイんだ?」と目薬の説明を求められたため、価格と効き目には直接的な関係は無いことを伝えたうえで、800円~1500円の価格帯の物を紹介し、『スマイル40EXゴールド』をお買い上げいただいた。
     熱いお湯に浸したタオルを目に当て、細い血管を開いて血流を良くすることも大事なことを伝えた。
     自分が貧乏性なもんで、どうも高価格帯の商品を勧めにくい。
     登録「販売者」という職名なれど、自分は商売には向いてませんな。

     

  • 育毛剤の年間の費用を考えるとカツラも選択肢に

     常連のお客様が来店し、爪割れに塗る薬をテレビCMで見たというのだけれど銘柄が分からず、「青かった」という情報を頼りに『プレミアムリッチネイル』を案内してお買い上げいただいた。
     家ではテレビを見ることが少なく、もっぱらレンタルDVDや動画サイトを観ているから、テレビCMとか情報番組での健康情報に疎くて困る(^_^;)
     お客様は、最近になって爪が割れやすくなったそうだけれど、以前から複数の処方薬を服用しているため、副作用のことも考えて担当医に相談するよう勧めた。
     加齢による爪割れであれば、『牛車腎気丸』を紹介したいところではある。

     高齢の常連のお客様から、腰痛に貼る薬は家にあるから飲み薬をとの注文受け、イブプロフェンとアセトアミノフェンを合わせカフェインの入っていない『グレランビット』を案内して、お買い上げいただいた。
     山スキーで骨折して足にブレードが入っているお客様で、寒くなってきているため患部を温める『桂枝加苓朮附湯』も紹介した。
     お客様からは「久しぶりね~」と言われたので、「薬売りには用が無いのが一番です」と答えた。

     高齢の夫婦のお客様から育毛剤の相談を受け、『カロヤンプログレEX』が効かなくてメーカーにクレームを入れたいというため、第1類でうちの店には置いていないが『リアップX5』を勧めた。
     養生として、シャンプーで毎日洗わずに、獣毛ブラシで毛の汚れを取りつつ、熱すぎないお湯で洗う方法を案内した。
     ただ、『リアップX5』は使用を中止するとまた毛髪が後退してしまい継続的に使う必要があるため、年間の費用を考えるとカツラも検討してみてはと提案した。
     昔は眼鏡は嫌がられるものだったが今はファッションとして確立していて、カツラも同じように認知されてきているので。

     

  • 薬の副反応が起きるかは体調によっても変わる

     『エスタックイブ』を購入されるお客様に主訴を確認すると、喉の痛みがあり白い鼻水が出るとのことだった。
     鼻水が透明になったら内臓の冷えが原因と考えられるので、鼻炎と風邪の切り分けが必要なことをお話したうえでお買い上げいただいた。
     また、喉が痛む時には普通の食べ物が喉を通るだけでも、擦れて炎症の原因となるため、もう今日から柔らかめの食事をするように勧めた。
     もし本当に風邪だった場合には、 内臓を休ませることにもなるので上手くいけば悪化を防ぐことができる。

     お客様が虫刺されの薬を購入されるさいに指先の痺れの相談を受け、『疎経活血湯』を案内した。
     冷えや湿気が症状に関係する場合には『桂枝加苓朮附湯』も考えられるが、症状の軽減や増悪については不明な模様。
     鍼には通ってるそうだけれど、整形外科などは受診していないというため、漢方薬も保険の適用があることを説明し、一度は訪れてみるよう勧めた。

     常連のお客様から虫刺されの薬の相談を受け、前にかぶれなかった同じ薬でかぶれてしまったというのだけれど銘柄は不明。
     その日の体調でも体の反応が変わることと、主成分ではなく添加物に反応した可能性もあることをお話した。
     いちいち付け加えなければならないのが、添加物が悪いということではなく、あくまで主成分と同様に添加物の種類によるということ。
     まったく、「添加物悪い教」のおかげで迷惑な限りである。
     特にこのお客様は、いつも相談のみなので、不安神経症などがあるのかもしれない。
     根拠も無く不安を煽る人たちは、こういう人を悩ませ苦しませるのだ。
     お客様には、とにかく成分表示は大事なので、取っておくよう伝えた。

     

  • 医者探しは運命の相手を探すようなもの

     お客様から、肘の痛みの相談を受けた。
     10年ほど前に強く打ちつけたことがあるそうで、寒さも関係するようだったため『桂枝加苓朮附湯』を案内し、古い痛みでもあることから『疎経活血湯』も紹介した。
     すると漢方薬に興味があるようだったから、近くの口が悪くて患者の治療への姿勢に厳しい漢方系の病院と、優しい口調で相談に乗ってもらえる病院の2箇所を紹介した。
     最近では病院には一度行ったきりで、レントゲンでも異常は無かったことから鎮痛剤も処方されなかったとのことだった。
     ただ、医者選びは人と人との出逢いでもあり、運命の相手を探すようなものであるから、1回2回で「どうせ良くならない」と諦めずに探すよう勧めた。
     私も、喘息とアトピー性皮膚炎を克服するのに10年以上は費やして、医者を探し回ったもんである。
     本日は相談のみ。

     お客様が『コンタックせき止めST』と『パブロンSゴールドW』を一緒に購入されるので、念のため併用しないことを確認した。
     症状によって使い分けていると言うので、最初に総合風邪薬を使うより、それは良い方法ですねと伝えた。
     また、薬を処理するのに体がエネルギーを使うのと同様に食事で消化をするのにもエネルギーを使うため、体調がおかしいと思ったら食欲があっても消化の良い食事にして量を控えるようお話した。

     

  • 門前薬局の都合で処方されない薬もある?

     やや高齢の常連のお客様から『コンドロイチン』について質問されたが、主訴は膝痛で、病院の診察では異常は無かったとのこと。
     湿気で痛むような話があったので、『コンドロイザー』と『桂枝加苓朮附湯』を案内した。
     すると、お尻側からの痺れ感があるという話も出たため『疎経活血湯』も紹介した。
     このお客様は以前に『人参湯』のことで、紹介した漢方薬に詳しい病院に行ってみたそうなので、そちらで相談してみるよう勧め、本日はお買い上げは無しとなった。
     お客様が以前から通院している病院の医師が交代してしまい、それまで処方してもらってた漢方薬は、新しい医師からは「前は特別に出していただけだから」と処方してもらえなくなったそうだ。
     もしかすると、門前薬局との関係があるのかもしれない。
     門前薬局に在庫が無い薬を処方したがらない医者がいるという話は、聞いたことがある。
     門前薬局にしてみると、1人の患者さんのためだけに仕入れた薬が、その患者さんが来なくなると不良在庫になりかねないため、病院側に処方しないよう依頼するなんてケースもあるらしい。
     あるいは、あまり出ない薬の在庫が掃けたタイミングで病院側に処方しないよう申し入れるとか。
     お客様は、その辺の事情を知らず、前の医師が去る前に漢方薬を処方してくれる病院を紹介してくれるという話を、病院が遠くなるからと断ってしまい悔やんでいた。

     やや高齢の常連のお客様で、前回に相談されたお尻側からの膝裏にかけての痺れ感がその後どうなったか尋ねると、まだ症状があるとのことだった。
     前回は、他のお客様が並んでいて説明しきれなかった『疎経活血湯』を案内してみると、病院から二種類以上の薬を処方されてるというお話。
     しかし、おくすり手帳を持っていなかったため、担当医に相談してみるよう勧めると後日に、お薬手帳を持ってくるから見てくれと頼まれてしまった。
     ズゲッΣ(´∀`;)

     

  • 加齢による頻尿は腎臓の機能低下

     やや高齢の常連のお客様は、以前に頻尿に『当帰芍薬散』を病院から処方されており、中医学を学んだという別な医師から『牛車腎気丸』を勧められたそうで、その内容を尋ねられた。
     その医師に、どうして訊かなかったのか(^_^;)
     いや、説明を受けたけど難しかったのだろうか。
     幼い子供がトイレを我慢できずにお漏らししてしまうのは、本人の自意識でのコントロールだけでなく、内臓のうち腎臓の発育が未熟なためであり、年を取ってきて頻尿になるのは腎臓の機能が低下してくるからで、名前に腎の字が入っている『牛車腎気丸』は、その機能を補助することで、頻尿だけではなく加齢によるかすみ目といった複数の症状に対応することを説明した。
     あとお客様は、病院から『桂枝茯苓丸』『加味逍遥散』を処方されていたことがあり、今は服用していなくて余っているため、友人にあげて良いか尋ねられた。
     薬は、患者さんとの適用を見極める必要があるので、好ましくありませんとお答えした。
     世の中には、「これが良いのよ」とか「私も効いたから」と気軽に薬を人に分けてあげちゃう人がいるから困る。

     『アスコラルL』をレジに持ってきた、やや高齢のお客様に症状を尋ねると、以前に腰痛で病院から処方されていた『モーラステープ』と同じ物と思っているようなので、鎮痛効果は弱いことを説明した。
     今回は膝の痛みだそうだが、以前に腰痛に『疎経活血湯』を案内したことがあるお客様で、腰痛の方は良くなったそうだ。
     確かその時には、動悸もあるというお話だったが、それも『疎経活血湯』で落ち着いたらしい。
     しかし、仕事をするようになって脹脛(ふくらはぎ)が痛み、病院で膝に水が溜まっていると診断されているというので、患部を温めて水分による冷えを解消する『桂枝加苓朮附湯』と水分代謝を改善する『防已黄耆湯』を紹介したうえで、担当医に相談してみるよう勧めたところ、どうも相談しにくいらしいため漢方薬に詳しい病院を紹介した。

     

  • お客様の勘違いを訂正するべきか迷うとき

     『バファリンプレミアム』をレジに持ってきたお客様に、以前から使っている物かを確認すると、使うのは初めてで、『バファリンA』との違いは知らないようだった。
     同じブランド名でも、中身は縁もゆかりもない成分であることを説明したところ、肋間神経痛に使いたいとのこと。
     それはもちろん構わないのだけれど、以前に不整脈と診断されたことがあり、肋間神経痛についてはそう思うだけで、病院には行っておらず、根拠は無い模様。
     受診勧奨してみると、出張でこちらに来ているため付近の医療機関を知らないというのと、病院は信頼していないというお話をかなり強い口調で言われた。
     ううん、何があったのかは分かりませんが、あまりの強い口調に、苦情案件になるんじゃないかと警戒してしまった。
     しかし、本来は薬は使いたくないということと、漢方薬は嫌いではないといてうお話だったので、『柴胡桂枝湯』を案内してみた。
     本当に肋間神経痛であれば『桂枝加苓朮附湯』などを考えるところだが、出張といったストレスなどにより胃に負担がかかった場合、胃の周辺部の血液の循環が悪くなり、みぞおち辺りのつかえ感や痛みなどが現れ、これを肋間神経痛と認識することがあるので、『柴胡桂枝湯』が適応するのではないかと考えた。
     もちろん、本当に肋間神経痛の可能性も捨てきれないが、現時点では分からないため、お客様の主観としての主訴にターゲットを絞った次第である。
     こちらの説明は納得していただけたようだったけれど、今回はそのまま『バファリンプレミアム』をお買い上げいただいた。
     その頃には、だいぶ表情も穏やかになったので、どうも病院に関する話を聞いてもらいたかったのかもしれない。

     やや高齢のお客様から、「正露丸トローチ」と注文され、そのような製品は無いと思われることを伝えたが、やはり「正露丸のトローチだよ!」と強く言われ、念のため商品カタログで調べてみた。
     しかし、やはりないためトローチつながりで『浅田飴』と『南天のど飴』を案内すると、黙って『浅田飴』を購入された。
     恥ずかしくて、訂正できなかったんだろうか。
     私の方も、あえて突っ込まないで訂正せずに売ったが。
     本当は、『浅田飴』と『南天のど飴』は似ているようで効能が違うから、その説明はしなければならない。
     『浅田飴』は、炎症を冷やし熱を発散して、血行を良くしつつ粘膜の再生を図る。
     『南天のど飴』は、保水と気管支拡張であるから、息をしやすく方が主な効果となる。
     だから薬の販売としては、ちゃんと確認しないのは好ましくないのだけれど、客商売としてはお客様に恥をかかせる訳にもいかず、難しいところである。