『独活葛根湯』と『ドキシン錠』を見比べているお客様に声を掛けてみたところ、ご主人が五十肩に『独活葛根湯』を使っているものの飲みにくいと言っているため、もっと錠剤の小さい物は無いかと探しに来たそう。
ありゃん、錠剤の大きさとなると分からないなぁ(^-^;
そして詳しくお話を訊くと、ご主人は精神科を受診していて薬を処方されているそう。
でも、お薬手帳は持参していないうえ、服用している薬の内容は不明。
じゃあ『独活葛根湯』はというと、ご主人が自分で選んで買ったらしい。
あうっ、それは駄目なパターン(;´Д`)
精神面が胃腸の働きに関係していたら『独活葛根湯』は避けたほうが良いかもしれないし、『ドキシン錠』は筋弛緩剤が入っているから服用している薬との併用がマズイ可能性がある。
むしろストレスが関係している場合には、『コリッシュ』(治肩背拘急方)のほうが向いているかもしれないので紹介してみると、ご主人は頭痛持ちであり、これまた自分で『イブA』を使って頭痛は治まっても肩の痛みは消えず、『独活葛根湯』にしても効いていないらしい。
それは、ますます適応していないという事では……。
仕事で重い物を運んだりしているという話からすると、上昇する熱を下ろす『桃核承気湯』や、上半身を温める『葛根湯』とは違い、熱を冷まして気を巡らせ血流を改善する『疎経活血湯』も候補になりそうなので紹介した。
そのうえで、精神科の医師には肩の痛みについては伝えていないというから、紹介した漢方薬の使用も含めて相談してみるよう勧めた。
科目が違っても、症状が関連するかの判断や他の医師を紹介してもらえるかもしれないと思って、とにかく悩んでる症状は全部伝えたほうが良いです。
あと、お客様自身も頭痛になることがあり、頭が重く感じる頭痛だそうだから寒暖差が影響していると考えられ、『呉茱萸湯』を案内した。
本日のところは相談のみとなり、漢方薬に詳しい病院を紹介した。
やや高齢のお客様から、80代の母親が嘔吐していると相談を受けた。
3日ほど前に吐いて、それからほとんど食事をしていないということで最初は胃腸薬を注文されたんだけど、甲状腺の治療を受けていて薬を処方されているというので調べてみたら、高齢者には副作用が出やすいうえ、他の薬との相互作用を起こしやすい性質のある薬だった。
しかも、普通に服用していても心臓に負担が掛かる薬である。
病院に連れて行ってもらいたいところではあるけれど、老々介護で連れて行くのも大変だとという。
うーんうーん、ドラッグストアーの店頭では手に余るナリよ(´・ω・`)
処方されている薬の作用機序を調べ直して、今日も吐いたそうだけど下痢は無いというお話から、『半夏瀉心湯』と『柴胡桂枝湯』を候補にし、体力の低下を考慮して『柴胡桂枝湯』を試して頂くことになった。
すると、介護食を一緒に購入されたけど、無理に食べさせないことと、『柴胡桂枝湯』にしても一回の服用量を減らして小分けにするよう勧めた。
いずれにしても、受診は検討してください。
あと、お薬手帳に記録して担当医への報告もお忘れなく。
お会計を済ませて、ヤレヤレと思ったら、実は緑内障もあると告げられた……。
『柴胡桂枝湯』は問題無いけど、後出しはヤメテーヽ(;´Д`)ノ