• タグ別アーカイブ: 牛車腎気丸
  • 食べる物を心配するより「自分は何を食べていないか」をリストアップ

     数年前まで花粉症が酷かったものの、ここのところは落ち着いていたのに急に出てきてしまっという、お客様が来店。
     あまり強い薬は望んでいないというお話で、主訴を確認したところ鼻水と鼻づまりを行ったり来たりしていることから、『葛根湯加川きゅう辛夷』を案内して、お買い上げ頂いた。
     シャワー派とのことだったけど、お風呂に入れない環境ではないそうなので、内臓を温めると症状が緩和する可能性をお話して、30分以上の長湯を勧めた。

     ビタミン剤の棚で長考しているお客様に声を掛けてみたところ、『新キューピーコーワi』と『キューピーコーワゴールドαプラス』を交互に使っているとの事だった。
     悪い使い方ではないけれど、双方の効能の違いを把握したうえで、服用後の実感をメモしていないと、お金が勿体ない。
     『新キューピーコーワi』が上半身の疲労の軽減に、『キューピーコーワゴールドαプラス』が血流を改善して体の土台を支えることで疲労を緩和することを説明して、その時ごとに一番苦しいと思う症状に合わせて服用するよう勧めてみた。
     また、加齢による目のかすみを口にされていたので、腎の衰えが目と関係することをお話して『牛車腎気丸』を紹介したところ、試して頂くことになった。

     女性のお客様が、『葉酸』を求めて来店。
     目的を尋ねてみると、妊娠初期で悪阻が落ち着いたことから、食事による養生と一緒に使うことを検討しているとの事だった。
     特に担当医から指示された訳では無いものの、体重の増加に気をつけるように言われているそう。
     サプリメントの使う利点は、目的以外の栄養や脂質、塩分や糖分などを避けるのに適しているので、上手く活用すれば良い手段となる。
     そのためには、「自分は何を食べていないか」をリストアップしておくのが鍵。
     葉酸の場合、ほうれん草などの青い葉物を日常的に食べていれば摂れるから、他のサプリメントの摂取を検討するとか。
     海産物に含まれる水銀を危険視する人もいるけど、悪影響を受けるほど食べるのは結構大変。
     それでも避けたい、あるいは元から好きではないのなら、DHAのサプリメントを摂るとか。
    「バランスの良い食事を摂る」というのは言うは易し行うは難しだから、せめて食べた物の記録はスマホで写真に撮ったりして残しておき、後から補うサプリメントを検討するのが良いだろう。

     

  • プライベートブランドは入れ替えが激しい

     同僚も『第15回JAPANドラッグストアーショー』に参加したはずなので話を聞いてみたら、あまり収穫は無かったそうな。
     私の方は、収穫多かったんだけどなぁと思って詳しく訊いてみると、あまりメーカーの人に声を掛けなかったらしい。
     一般の参加者は試供品を貰うためにメーカーのブースに群がってるんだけど、その中に混じってしまったようだ。
     その一般の参加者の列を避けて、メーカーの営業さんや学術関係の人に話を聞けば、色々と教えてもらえたと思うんだけどσ(^◇^;)

    Screenshot of www.kitazono.jp

     花粉症の成人の娘さんに頼まれたとかで、うちのお店のプライベートブランドのマスクの旧版を要望された。
     娘さんが旧版を気に入られてるそうで、ただでさえ評判悪いのに気に入った人がいることに驚いた(笑)
     いや、本当に。
     私は念の為に、プライベートブランドで新商品が出ると自腹で幾つか試しているので。
     焼酎なんて「水を入れたアルコールの味」がして、入浴剤は駄菓子屋の飴の匂いがしたから、そのレベルの低さが分かろうというもの。
    「タダなら貰う」じゃなくて、「お金をくれるなら使ってあげる」と言いたくなる代物。
     しかも、他のメーカーではありえないような理由で、本部から回収指示が来るし。
     ウェットティッシュが濡れていなかったとか、綿棒が表示本数の数より少ないのが判明したとか。
     いずれにしても、この手のプライベートブランドの商品というのは、一括製造・一括入荷を条件に低価格に抑えているため、旧版を売り切ったら、たとえ内容が同じでもパッケージを新装してしまうケースがある。
     一応、そう説明して新版を購入して頂いた。
     そして、娘さんの症状を尋ねてみたら、主訴は鼻水とクシャミで、お風呂は短めというお話があったため、養生として半身浴などで体内を積極的に温めることと、夏野菜を避けるようにお話した。
     また、花粉症というのは外敵を倒そうとする免疫反応の異常なので、元気な人のほうが症状が激しく出ることを説明した。
     娘さんは他は健康なのにと、おっしゃっていたので。

     花粉症で目が痒いというお客様が、目薬を求めて来店。
     価格と効きめは必ずしも関係しないので、安い物は処方が古いものの安全性が高いと考えられ、高い物は新しい処方で有効性が高いと考えられることを説明した。
     そして今回は、『ロートアルガード』を購入された。
     しまった、このままじゃ今シーズン『マリンアイALG』と『マイティアアルピタット』が売れ残ってしまう……(^_^;)
     もう少し、商売上手にいかないと。

     いつも微熱と鼻水で『ストナデイタイム』を購入されるお客様が、目の乾燥で相談にみえた。
     あまり多くの成分が入っていないシンプルな処方を希望されたため、『ソフトサンティア』を案内してお買い上げ頂いた。
     『牛車腎気丸』も継続するために、一緒に購入された。
     他に、小指の腱を傷めたそうで、プラスチック製の添え木を固定するのに通常のメディカルテープでは通気性が悪く、代わりの物をと相談された。
     『FC指キャップ』を案内してお買い上げ頂いたけど、固定するのには弱かったかなぁ。 

     

  • 言うべきか言わざるべきか、それが問題だ

     やや高齢のお客様から、加齢による爪の割れに使う塗り薬をと注文された。
     テレビCMしてるというのだけれど、商品名を覚えていないそうで見当もつかず。
     『サカムケア』や『エキバン』でもないそうだし、ハテ……(;´・ω・)?
     しょうがないので話を誤魔化し……もとい、漢方薬を提案したところ興味を持たれたので、『牛車腎気丸』を紹介してみた。
     すると、肘に痺れるような痛みが今年に入ってからあり、その前には肩から首にかけて張りつくようなコリがあったという。
     そこで、『疎経活血湯』を案内したうえで、痛みが増すときや軽くなる時に何か条件付けが無いかメモするよう提案した。
     爪の割については、『サカムケア』を試して頂くことになり、漢方薬については近くの医院を紹介した。

     肌の乾燥用のクリームを求めて来店したお客様に、『HPクリーム』と『ロコベースクリーム』を案内した。
     テスターで試して頂くと、『ロコベースクリーム』を使ったことがあるというお話だったけど、記憶している物よりベタつく気がするという。
     ううん?
     どういう事だろう?
     乳液タイプとの勘違いという訳でも無いみたいなんだけど。
     一方、症状を詳しく確認してみると、お風呂上がりに痒くなり、患部は太ももで赤くなるというというので、乾燥ではなく血行不良や寒暖差アレルギーのようなものではないかと思われた。
     お客様にもそうお話してみたのに、あくまで乾燥と考えているようなため、それ以上の話をせずに引いた。
     まぁ一応は、新陳代謝を促し、血流を改善する『メンターム メディカルクリームG』を勧めたら、それを購入されたので、気分を損ねて翻されるよりはマシかと。
     ただ、お風呂は熱めのお湯に入ってすぐに上がるというから、やっぱり原因はそれだと思う。
     40度以下のお湯に長く入ってどうなるか、試してもらうのが良いんだけどなぁ。
     お客様に無言のバリヤーがあったもんだから、話しづらくて言い出せなかったよ……。

     

  • べ、べつにアンタのためにメモを残したんじゃないんだからね!!

     私と同年齢くらいのお客様から、頻尿の相談を受けた。
     いつもの事ではなく、今日突然なったとのこと。
     年齢的にはまだ若い(?)ので『猪苓湯』かなと思ったけど、職場が冷えるというお話から、『ハルンケア』(八味地黄丸)を勧めて、お買い上げ頂いた。
     あと、カイロがあれば右脇腹に入れて温めるよう勧めた。
     実のところ、私は若い頃にこそ頻尿だったんだけどね。
     デートに行くと、一時間ごとにトイレに行くんで彼女に呆れられた(-_-;)
     当時に、『八味地黄丸』の存在を知っていればなぁ……。
     よくよく考えると、若い頃は悪夢にうなされることが多かったから、やっぱり腎臓周りが弱かったんだろうねぇ。
     腎臓は夢見と関係するそうで、それこそ子供の頃は寝ること自体が怖かった。
     もっと早くに、漢方薬と出逢いたかったよ。

     高齢のお客様が家族に付き添われて来店し、『新ルルAゴールド』と『新ルルAゴールドDX』の違いを尋ねられた。
     前者には細菌の細胞壁を溶かして壊すリゾチームと咳止めのノスカピンが入っていて、後者はそれらとは別に喉の痛み止めのトラネキサム酸が入っていることを説明した。
     そして詳しく症状を尋ねると、微熱と少し悪寒があるものの、他に強く出ている症状は無いようだった。
     悪化を防ぐために『柴胡桂枝湯』を提案すると、『葛根湯』が不味かったというお話だったため、味は生薬で決まり、『柴胡桂枝湯』では不快な味はしないと思われますと伝えた。
     念のため、漢方薬用の服薬ゼリーを勧めると、昔ながらのオブラートと一緒に購入された。

     やや高齢のお客様から、以前に買った頻尿の薬を買いたいと求められた。
     やはり、気温や天候に左右されるものなのね。
     一人の患者さんが来ると、続いたりする。
     ただ、このお客様には以前に、夜中ではなく朝から昼間にかけてトイレが近いということで冷えは関係無いからと『八味地黄丸』以外の物を、私は勧めたらしい。
     できれば、お客様自身で覚えておいて欲しいなぁ(;´∀`)
     ドラッグストアーじゃ、薬歴簿なんて付けないから覚えてないですよ。
     という訳にもいかないので、ここ一年ほど相談を受けた時には、可能な限りお話の内容と、お買い上げ頂いた薬の名前はメモするようにしている。
     この日記も、そのメモを頼りに書いている訳で。
     個人情報の管理の関係で名前は記録していないけど、見た目の年齢と症状でメモしたノートを見返してみると、どうやら『牛車腎気丸』を使ってもらったようだ。
     比較として、『知柏地黄丸』も案内してあったことが書き残してある。
     やったね( ゚ω^ )b
     その時に紹介した病院にも行ったそうで、医師から「最近、同じドラッグストアーから紹介されたっていう患者さんが増えた」と言われたそうな。
     一度くらい挨拶に行った方が良いのかな……。
    「押し付けてゴメンナサイ」って。
     根が引き篭もり体質だから、そういうのは苦手なんだけどσ(^◇^;)。

     

  • カメラで患部を撮るという方法があるはずなんだけど

     サプリメントの『コンドロイチン+グルコサミン』を購入されたお客様に、医薬品での治療を勧めたところ興味を示された。
     症状を尋ねると下半身の痺れ感が主訴で、加齢を自覚していて肉体労働のようだったため、『牛車腎気丸』を案内した。
     また、手足に冷えは無いというお話から、『補中益気湯』も紹介してみた。
     今回は『コンドロイチン+グルコサミン』を飲んでみて、次に来店した時に改めて検討してみるとのこと。
     ひとまず会計を済ませてからでないと、他の商品の案内は押し売りを警戒されちゃうからねぇ。

     やや高齢のお客様から、成人の娘さんのアトピー性皮膚炎の相談を受けた。
     病院でステロイド剤が処方されていて、長く使うのが心配だという。
     痒みが強い時には、ステロイド剤で軽減した方が良いと思うけど、確かに心配ではある。
     漢方薬では、ファーストチョイスとして『十味敗毒湯』が候補になり、患部に熱感があって体液が滲み出てくるようなら『消風散』を、上半身がのぼせ気味になるようならと『黄連解毒湯』を紹介した。
     担当医が漢方薬を好まないようであれば、病院を変えることも検討してはいかがでしょうか。
     ただ、いずれにしても患者さん本人に来てもらわないと、適応する物を選定しにくい。
     是非お連れ下さいと、お話した。
     それにしても、ネットの相談掲示板なんかに患部の写真を載せてる人は見かけるけど、店頭ではまだ患部の写真を撮ってきましたというお客様には出逢わない。
     普及率から考えて、頻繁に使われてもおかしくない方法だと思うんだがなぁ………。

     『アリナミンEXプラス』と『新パワーアクトEX』の違いをお客様から質問され、ほぼ変わりありませんと答えた。
     そのうえで用途を尋ねると、目の疲れと肩こりとのこと。
     そうであれば適応しそうだし、価格と効き目は必ずしも関係無いから、『新パワーアクトEX』で良いかも。
     他に候補として、『ナボリンS』も紹介してみたけど。
     今回は『新パワーアクトEX』をお買い上げ頂き、効き目の今後の比較のために、成分表示を取っておくよう勧めた。

     

  • 勧めた人の顔を潰さないようにするのに悩む

     喉が痛むとのことで、お客様から相談を受けた。
     3日ほど前からで、喉の奥のほうが痛むという話から胃の不具合も考えたけれど、本人は発熱しそうと感じている模様。
     そこで、鼻水が無いか確認して『銀翹散』を案内した。
     そのうえで、喉の痛みだけで風邪に進まないケースがあることを説明して、その場合は喉の痛みに特化した『ペラックT』や『駆風解毒湯』をと勧めた。
     すると、汎用性のある薬は無いかと質問されたので、総合感冒薬を提示しつつ、効果範囲が広くなる一方で、効き目が浅くなる傾向がありますと伝えると、今回は『ペラックT』を購入された。
     あれ(・_・;)?
     発熱の予兆の話は、どうなったのか……。
     ううん、説明の仕方を失敗したかな。
     それとも、そこまでは発熱の兆候を感じている訳ではなかったのか。
     この辺りは、本人だけが感じる事だから分らない。
     ともかく喉の痛みは、気道の炎症なのか食道の炎症なのかの判断の区別というのは、医師に診察してもらわないことには分からないため、どちらにしても喉が痛む時には、食事を消化の良い物にするようお話した。

     やや高齢のお客様が、頻尿に『猪苓湯』を服用したものの効果を感じなかったとのことで、『八味地黄丸』はどうかと相談にみえた。
     『猪苓湯』は、友人に勧められたらしい。
     友人や知人に勧められた物が合わなかった場合に、他の物を案内するのは説明の仕方に悩むことがある。
     言い方を間違えると、その勧めた人を非難しているように捉えられたり、そちらの人間関係に支障をきたしてしまう場合があるから。
     なので、少し遠回りだけど基本的な説明から入ることもしばしば。
     今回の場合は、『八味地黄丸』については後に置いて、『猪苓湯』が頻尿のさいのファーストチョイスとしては一般的ですと説明。
     ひとまずこれで、勧めた人の顔を潰さない。
     そして、疲労感がある場合には『五淋散』を、体力があり排尿時に灼熱感がある場合には『竜胆瀉肝湯』が候補になることを説明したうえで、『八味地黄丸』は体内を温める力が強く、寒い日に頻尿になるような時に適応することを伝えた。
     すると、症状には冷えは関係しないらしく、夜よりも昼間のほうが回数が多くなると分かった。
     それならば『八味地黄丸』よりも、加齢による機能低下が考えられるため『牛車腎気丸』を勧めた。
     お客様自身も加齢によるものとは考えているようで、かすみ目もあるというお話から『牛車腎気丸』が適応しそうではあるものの、排尿時の灼熱感も思い当たるということで、『竜胆瀉肝湯』を購入された。

     

  • カッコイイ名言は数あれど実践するのは難しい

     『メンタームAD』を求めて来店したお客様に、その商品を案内したけど、パッケージのデザインを覚えておらず不安そうだったため、『メンタームEX』とも比較してみせた。
     EXの方は全く見覚えが無いということで、安心して頂けた模様。
     ただ、痒みが強ければADを、痒み止めと皮膚の再生を促すにはEXをと説明したところ、患部は手で痒みは無いそうなので『ワムナールプラス20』を勧めて、そちらを購入して頂くことになった。
     ところが今度は、お会計を済ませた後に、入浴すると痒くなると話された。
     ありゃん、それだとまた対策が変わってしまう。
     しかし次のお客様がレジに並んでいたため、案内できなかった(;´・ω・)

     手荒れの相談を受けて患部を見せてもらうと、指先の薄皮が剥けているものの、痒みは無いとのことなので『ワムナールプラス20』を案内して、お買い上げ頂いた。
     好きな銘柄があると、こうやって勧める商品に偏りが出たりするから、お気をつけあれ(´∀`)
     いや、一応は成分や効能を確認してはいるんですけどね。
     逆に言うと、よく知らない製品は勧めにくいというのもあるし。
     そうそう、今回のお客様には、指先に栄養が行き渡らないのも手荒れの原因になるため、シャワーを浴びる時には指先にもと提案した。
     食器洗いの時のイメージで、お湯で指先を洗うのが手荒れになると考えてしまいがちだけど、あれは洗剤のせいであって、お湯のせいでは無い。
     しかも、シャワーの器具を手に持ってしまうと、確実に手にシャワーを浴びることが無くなるため、意識的に手にシャワーを浴びるのは重要なことなのだ。
     ちなみに、手にお湯を浴びて指先が痺れる感じがしたら、お湯が熱すぎるのを別にすれば、やはり指先の血行が悪くなっている証拠。
     狭くなっている血管に急激に血が流れ込み、その負荷を痺れと感じるので。

     サプリメントを購入されるお客様に、何か相談がありましたらと伝えたところ、手先にリウマチが発症したというお話があった。
     ありゃん、墓穴を掘った(笑)
     リウマチは、店頭で対応できるような疾患ではないので。
     まぁ、『無謀キャプテン』の堀田戊傑も言ってます(o ̄∇ ̄)o
    「自分の墓穴くらい自分で掘れなくてどうする! 自分で掘るのが怖いのかっ? いったい誰に掘ってもらうつもりだ!! おれは今まで数かぎりなく自らの墓穴を掘り、そしてそれを飛び越えてきた!!」
     ………セリフはカッコイイんだどね、実際には難しいわ。
     病院には通い始めたばかりで、『リウマトレックス』を処方されて様子を見ることになっているそう。
     ということは、サリチル酸系の解熱鎮痛薬は避けないといけませんね。
     なので、お薬手帳は、持ち歩くようにお話した。
     うーん、店頭でできる話は、それくらいかなぁ。
     一応は、痛みに寒さが関係するようであれば『桂枝加苓朮附湯』や『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』が候補になるし、浮腫のある人なら『防已黄耆湯』が使えて、血行不良には『疎経活血湯』という選択も。
     お客様は該当しないと思うけど、もう少し高齢の人なら『牛車腎気丸』が適応すると考えられる。
     とはいえ、他の病気の併発が考えられるし、保険適用の漢方薬でリウマチに適応する物は、店頭にある物より圧倒的に多い。
     漢方薬に興味を示されたので、近くの漢方医院を紹介しておいた。

     

  • 他のお客様に薬の説明をしている時にはお待ち下さい……

     やや高齢のお客様から、成人の娘さんの咳の相談を受けた。
     正確には、最初に『コルゲンコーワトローチ』の錠数の少ない物をと希望され、症状を尋ねたら成人の娘さんで、頼まれた訳ではないというため、より詳しく訊いてみた。
     すると、当初は鼻づまりで『ベンザブロックS』を服用し、その後に咳になり今度は『ベンザブロックIP』を服用したものの、効かなくて咳が長引いているという。
     私としては、どうして咳なのに『ベンザブロックIP』に乗り換えたのかが謎(^_^;)
     おそらく、風邪薬で神経が正常に働かなくなり体内が乾燥して咳になっているのでしょうとお話して、乾燥を取り除いて患部を潤す『麦門冬湯』を勧め、咳き込む場合にと『五虎湯』も紹介した。
     また、仕事でのストレスも有るようだというお話が出たので、『麦門冬湯』は胃薬としても働くことを説明して、お買い上げ頂いた。
     ただ、本人は野菜が嫌いで、お風呂に入らずシャワーで済ませてしまうそうなので、もう少し養生についてお話したかったのだけれど、ペットフードを購入されるお客様がいらして、「早くしろよ!!」と怒鳴られたため、そこまで出来なかった。
     一応、医薬品を買わないお客様用の別なレジはあって、常連のお客様だと、私が薬の説明をしている時には察してくれて、会釈だけして別なレジの方に向かって下さるんだけど。
     うう……、相談用の別な窓口が欲しい(;´・ω・)

     ウコン関係の棚を眺めているお客様に声を掛けてみたら、これから飲み会で二日酔いを避けるために選んでいるとのお話。
     二日酔いは、アルコールの分解よりも脱水症状による水分代謝の異常の方が影響が大きいため、実のところ飲み会に参加する前に経口補水液を飲んでおけば充分なことを説明した。
     医薬品なら、『五苓黄解』がお勧めなんですけどね。
     一応、案内だけはしてみたけど、お客様自身は以前にウコンが効いた気がするとのことで、プライベートブランドのウコン入りドリンクを購入された。

     お客様から、『ルテイン』関係の2種類のサプリメントについて、内容の違いを質問された。
     医薬品と違って、サプリメントは効能めいたことは言えないし、メーカーから資料を貰ってない商品は、そもそも内容について把握していないから、実のところ説明に困る(;´∀`)
     一応、成分を確認すると、片方には植物油由来のビタミンEが入っているので、血流を良くすると考えられますと伝えた。
     そのうえで目的を尋ねると、目のかすみだそうで、以前にかすみ目の目薬を使ってみたら、涙が多く出て駄目だったというのだけれど、どの商品だったのかは覚えていないそう。
     覚えておきましょうよ、薬の合う合わないは重要な情報ですよん。
     内服薬として、『牛車腎気丸』を紹介したけれど、今回は飲み慣れているというビタミンEが入っていない方の『ルテイン』を購入された。

     やや高齢のお客様から、『ガストール』と『ガストールアクティブ』の違いを尋ねられ、アクティブの方は生薬の種類が多く入っていることを説明した。
     病院を受診していないものの、自身は逆流性食道炎かもと思っているというお話だったため、『半夏瀉心湯』を案内してみた。
     ただ、高齢の親には漢方薬が処方されていて、効いたかどうか分からないからと、漢方薬は好まない様子。
     また、自身も以前に『大正漢方胃腸薬』を胃痛に服用したことがあり、その時には効かなかったそう。
     もし本当に逆流性食道炎ではあれば、『安中散』『芍薬甘草』の『大正漢方胃腸薬』では適応しないだろうと思われるので、そう伝えてみた。
     すると、今回は生薬の方を試してみるとのことで、『ガストールアクティブ』を購入された。
     漢方薬が嫌だというのに、生薬系の方を選ぶというのは、やや分かりにくい心理。
     ううむ、分からないのは、こちらの修行不足か(^_^;)

     

  • ドラッグストアーでもセカンドオピニオンを

     やや高齢のお客様が、風邪薬を求めて来店。
     主訴は悪寒と喉の痛みだそうで、風邪の予感がするというお話から、『ルルアタックFX』と『ベンザブロックIP』を案内し、前者の錠数の多い物を購入された。
     一緒に栄養ドリンクを希望され、以前に店員からカフェインが入っていない物が良いと紹介されたという。
     ああ、退職したNさんかな、その方針は。
     風邪薬に、胃を守るためや痛み止めの効果を良くするために無水カフェインが入っていたりするからだろう。
     この日記に書いている薬の案内の内容も、これはあくまで私の方針でのもの。
     ドラッグストアーの店員さん個々に、それぞれの方針があったりするので、上手く活用してもらいたいし、気をつけてももらいたいところ。
     一応は、うちのお店は私の発案で対応ノートにメモを残して、相互の方針の共有はするようにしているつもり。
     とはいえ、その人が退職してしまうと困ることになるんたけど。
     でもって、私の方針としては、風邪の初期には薬そのものを使わないで安静にするか、使う風邪薬の邪魔をしないように、栄養ドリンクは回復期に使う物と考えている。
     でもお客様自身は、いつも風邪薬と一緒に栄養ドリンクを飲むと早く治るという経験則が有るようなので、その要望に沿う物として『ゼナF0』を勧めて、一緒にお買い上げ頂いた。

     頼まれ物とのことで、お客様から『黒にんにく』の案内を求められた。
     黒にんにく単独のものとして『ファンケル』製品を紹介し、他のメーカーの物は何か別な物との組み合わせになっていることを説明した。
     その頼んだ人は、別な知人から「高血圧に効く」と聞かされて希望しているらしい。
     ううん、そもそも黒にんにくが高血圧に効くとは云えないし、サプリメントや健康食品で補う場合には、普段の食事で何が不足しているかを検討しないと費用が無駄になる。
     そう説明すると、今回の購入は見送られた。
     他に、ご主人が高血圧だと相談されたけれど、上の値と下の値が40以上離れていれば、それほど心配しないくても大丈夫でしょう。
     怖いのは、上も下も高くて数値が狭いこと。
     要するに、血管が拡張と収縮をあまりしていないという事になるから。
     血流を良くするとされている『アスタキサンチン』を摂取して、半身浴で血行を良くしてみてはと提案した。
     すると、ご主人も一緒にいらしていた。
     ただし、ご本人は興味は無い模様。
     それから、ダイエットについても相談され、『防風通聖散』を紹介した。
     プロテインのダイエット効果についても質問されたので、体重を減らすより筋肉をつけてスタイル重視の場合に向いていますと説明し、内臓脂肪を落として体重を減らす『防風通聖散』とは別なアプローチであることをお話した。
     今回は、購入に至らず。
     商売下手で困る(;´・ω・)

     お客様から目の充血の相談を受けたため、痛みがあるかを確認。
     今朝起きたらなっていたそうで、痛みは無いとのこと。
     疲労で瞼が緩んで目を刺激したのかもしれず、2~3日で自然に治る可能性が高いことを説明したけど、目薬の使用を希望されたから、タウリンの入っている『スマイル40EXゴールド』を案内して、お買い上げ頂いた。
     コンタクトレンズをしているそうなので、治るまでは使用を中止するよう付け加えた。
     先に確認しておくべきだったね、コレは。
     自分が使っていないと、どうも忘れがちσ(^◇^;)。

     健康食品やサプリメントでスタミナを付けたいという相談をお客様から受けたのだけれど、栄養を摂ることと、栄養を受け止める体の土台を整えることは別物であることを説明した。
     土台がしっかりしていないところで、材料だけを積み上げたところで、雨風を受ければ土砂が流れてしまうようなものです。
     客様の具体的な要望をヒアリングすると、白髪を抑えたいというお話。
     それでしたら、精を養う『柴胡加竜骨牡蛎湯』と、腎を養う『牛車腎気丸』がお勧めですと紹介し、後者をお買い上げ頂いた。

     

  • 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
    排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ、膣炎

    竜胆瀉肝湯
    適応症状 

     比較的体力があり、下腹部筋肉が緊張する傾向があるものの次の症状:
     排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ、膣炎

    用方・容量(顆粒製品の場合) 

     1日3回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
     ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

    組成(顆粒製品の場合) 

     3包(7.5g)中、次の成分を含みます。
       ジオウ(地黄)5.0g       
       トウキ(当帰)5.0g
        モクツウ(木通)5.0g
          オウゴン(黄ごん)3.0g
        シャゼンシ(車前子)3.0g
        タクシャ(沢瀉)3.0g
        カンゾウ(甘草)1.0g
        サンシシ(山梔子)1.0g
        リュウタン(竜胆)1.0g
     以上の割合に混合した生薬より得たエキス5.5g含有します。

    類似処方鑑別 

    猪苓湯
     泌尿器症状は本方によく似ているが、生殖器症状を伴うことがなく、体力中等度の人の場合に用いる。

    八味地黄丸
     
    口渇、軽度の排尿痛のほか、全身倦怠感、足腰の冷えや痛みを訴え、下腹部が上腹部に比して緊張が弱い場合に用いる。

    牛車腎気丸
     尿量減少、浮腫が一層顕著で全身倦怠感、腰部の冷えや痛みもやや強く訴える場合に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
     (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
     (4)体力の衰えている患者。
     (5)著しく胃腸虚弱な患者。(軟便、下痢、腹痛、胃部不快感、食欲不振等の胃腸障害を起こす事がある。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

    竜胆瀉肝湯