お客様が『パブロンSせき止め』と『浅田飴せきどめドロップ』を比較していたので声をかけてみたところ、12歳の子供に以前に病院で処方された薬を飲ませたというため内容を確認すると、非麻薬性の咳止めと去痰剤だった。
非麻薬性とはいえ咳をする神経を抑える薬なので、長く続けると内臓の働きを悪くし体内が乾燥してしまうと、それがまた咳の原因となってしまう。
選ぶなら覚醒剤系ではあるけれど気道を開いて呼吸しやすくする、『浅田飴せきどめドロップ』の方が適しているだろう。
ただ、医師はその必要性を考えていないようにも思われる。
なので、去痰剤の『ストナ去痰カプセル』を勧めたうえで、咳の音は乾いているようなので上半身を潤す『麦門冬湯』を紹介したところ、本日はお帰りになった。
そして乾いた咳は、胃炎を起こしている可能性があることをお話し、消化に良い食事を2~3日は続けるよう伝えた。
男性二人組のお客様が来店し一人は咳と痰と熱感が3日前からとのことで、来店時に『PL顆粒』と『パブロンSα』を比較していたけれど熱を測っていないというため咳止めを提案し、去痰剤の入った『ブロン錠エース』を案内するとそちらを購入された。
そして、気管支の炎症は隣り合ってる食道も炎症していると考えられ、繋がってる胃にも影響するので3日くらいは消化に良い食事をするよう勧めた。
もう一人は火傷で患部は手首なのだが、すでに3日経っているとのこと。
火傷を治す薬というのは存在しないので、体が自分で治すのを邪魔しないよう患部の保護が最優先となる。
するとお客様が、絆創膏を貼っても腕時計が当たって取れてしまうというため『オロナインH軟膏』を勧めたけれど、ベタついて嫌と言うので「ベトつくのが患部を保護するうえでの利点」であることを説明した。
モイストヒーリングの湿潤絆創膏について尋ねられたけど、初日に使う物なので、もう遅いことを伝えた。
そしたら他店で買わされた「変な薬がある」というので確かめてみたら『紫雲膏』だと分かり、使うよう勧めた。
主成分の紫根は服などに色がつきやすい点に気をつけなければならないが、消炎効果に優れており解毒作用もある。
そして一緒に入ってる当帰は、血流を良くすることにより皮膚の材料を運んで患部の再生を手伝ってくれる。
勧めた店員さんは、薬剤師か登録販売者か分からないけれど、なかなか詳しい人であろう。
そういう人が効果を説明していないとは思えないのだが、よく話を聞いていなかったのか、他のことが気になって憶えていないのか。
いずれにせよ、せっかく役に立つ物を持っていながら使わないというのはモッタイナイ。