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  • 声が嗄れて出しにくい時の発声方法

     以前に、腰痛で来店しフェルビナクのパップ剤を購入して頂いたお客様が再訪。
     腰痛の方は良くなったそうで、それはなにより。
     今回は、咳と声嗄れの相談を受けた。
     風邪をひいたと思い、『パブロンSゴールド錠』を4日ほど服用しているものの、咳が止まらず声が嗄れてしまったそう。
     ただ、発熱はしていなかったらしいので、おそらくは風邪ではなく寒暖差で喉を傷めて咳が出たところへ、『パブロンSゴールド錠』が体内を乾燥させる方に働いてしまったのだろう。
     痰が喉に張り付くようだというから、これは『麦門冬湯』の出番である。
     また、咳が軽くならなければ肺を冷やす『五虎湯』と、乾燥感が取れても声が出にくい時に用いる『響声破笛丸』を紹介した。
     そのうえで、喉を傷めない簡単な発声の仕方を教えた。
     具体的には、舌の先を下の歯の裏側に軽く当てて舌でアーチを作り、声を出す時、すなわち息を出す時に上の歯の裏側に息を当てようと意識をする。
     試しに、普通に「あいうえお」と言ってみて、次に上記の方法で同じく「あいうえお」と言ってみると、普通に言う方が喉の奥で振動を感じるはず。
     その振動が喉に負担をかけている訳で、舌でアーチを作ることにより、息が上の前歯に当たって、上顎の骨が喉の代わりに振動するのだ。
     そして、上顎の骨が振動するという事は、頭蓋骨そのものがスピーカーになるので、良く響く。
     これはそのまま、遠くの人を呼んだり、離れた人に声援を送る時に喉を傷めない方法として使えます。
     小学校時代とか、教科書を朗読する時にアホな教師から、「もっと大きな声で!!」と何度も言われたもんだけど、大きな声じゃなくて、声を響かせる発声方法を教えてくれれば良かったのに、と今でも大いに恨んでます(σ゚д`)アッカンベー

     御主人の代理で、頭痛薬を買いに来たというお客様からの相談で、『イブA』と『イブクイック』の違いについて質問された。
     漢方薬の生薬より、現代薬の舌が回らない成分の方が苦手。
     一応、『イブA』に、痛み止めのイブプロフェンの効果を高める、アリルイソプロピルアセチル尿素という物が加わっているのが『イブクイック』と説明した。
     もちろん、「アリルイソプロピルアセチル尿素」をソラでは言えない(;^ω^)
     また、『バファリン』の方が効くのかとも質問された。
     お客様の中では、『バファリン』の方がメジャーというイメージらしい。
     『バファリン』の主成分であるアセチルサリチルが脳だけに働きかけるのに対して、イブプロフェンの方は脳だけでなく、痛みを誘発する成分の発生も抑えるので、単純に考えればイブプロフェンの方が効果があると云えるだろう。
     ただし、体質による相性もあるので、現実には小容量の物で試してみるしかない。
     それと、市販薬の名前は固有名詞というよりブランド名なので、同じ名前でも前後に何か文字が付くと成分がまるっきり変わってしまう事を、『バファリンプレミアム』を例にして説明した。
     今回は、御主人が通常の『バファリン』を飲み慣れているようだと事で、そちらをお買い上げ。
     あっ、そうそう。
     肝心の頭痛の方は、ズキズキと痛むタイプの偏頭痛だそうなので、痛むタイミングや、痛みが和らぐ姿勢など、何か思い当たることがあったら、メモを残すように勧めた。
    「頭痛持ちだから」と、ある意味慣れてしまうと、重大な病気を見逃してしまったりして怖いので、偏頭痛を軽減する方法を探っていきましょうという事で。

     

  • テレビの影響で売れてくれるのは有難いけど心配もある

     喉の薬のコーナーで、お客様が迷っているようだったので、声を掛けてみた。
     主訴は声嗄れで、喉が腫れて痛み、病院で処方された薬を服用していたようなだけれど、内容は不明という。
     朝に痰が出るものの、それほど多い訳ではなく、声を使う仕事をされているというお話から、『響声破笛丸』を案内して、お買い上げ頂いた。

     お客様から、『疎経活血湯』を探していると相談された。
     それでしたら、あります(・∀・)!!
     でも、どのような症状なので?
     尋ねてみると、遠方に住んでいる成人の息子さんがギックリ腰になったそうで、たまたま観たテレビ番組で『疎経活血湯』を紹介していたらしい。
     その息子さん、ギックリ腰になったのは二回目だそう。
     患部に痺れ感もあるようなので適応するとは思うけど、まずは病院での診察の方を勧めるようお話した。
     ちなみに、お客様のお話によると、他のドラッグストアーでは扱ってなくて、随分と探したそうだ。
     実のところ、うちのお店に仕入れたのは私の独断。
     坐骨神経痛に効果のある市販薬は、コレしか無いと言って差し支えないものの、坐骨神経痛じゃ大抵は病院に行ってしまうし、病院で処方される物だから、ドラッグストアーに置いても売れない。
     ただ、反対に坐骨神経痛と診断されて痛み止めの薬しか処方されていないというお客様が何人かいらしたので、『疎経活血湯』を置いておいた方が良いだろうと思って仕入れてみた次第。
     数は多くないけど、順調に売れているので、需要は少なくないようだ。

     

  • 風邪だって「一生治らない」不治の病だけどね

     のどスプレーの『ポピショット』と『アイストローチ』を購入されるお客様に症状を尋ねると、高校生の娘さんのために買いに来たという。
     しかし病院から風邪薬が処方されているらしいのだけれど、何が処方されたかは覚えておらず、お薬手帳も持ってきてないという。
     発熱しなかったという話なのに、抗生物質が処方されたらしく、どうも良く分からない。
     そして、肝心の現在の症状はというと、喉の痛みと声嗄れを本人は訴えている模様。
     そうだとすると、『ポピショット』と『アイストローチ』は効果が弱いと思い、『駆風解毒湯』『響声破笛丸』を紹介したものの、『ポピショット』と『アイストローチ』を買って帰られた。
     うーん、出過ぎた真似だとは重々承知しているつもり。
     でも、親として本当に本人の為を考えているのかという疑問が湧いてしまう。
     病院で処方されている薬の他に追加しようというのに、処方された薬のメモはおろか、お薬手帳を持ってこないとか、安易過ぎて危機感の無さが怖い。
     それこそ、処方された時に携帯電話でもスマホででも、写真を一枚撮るだけの手軽な労力を、どうして惜しむのか。
     自分の体なら自己責任だろうけど、子供は親の所有物じゃない訳で、本人の健康と意志が尊重されていないのでは?
     こういうのは、「児童虐待」には当たらないのかね(;´・ω・)

     やや高齢のお客様がシップを買いにいらしたので症状を尋ねたところ、腰から右下半身にかけて痺れるような痛みがあるという。
     整骨院で坐骨神経痛と診断され、「一生治らない」と言われたとか。
     いや、そりゃあ治る治らないで言ったらそうだろうけど、それなら風邪だって根治という点で考えれば不治の病だ。
     実際にどういう言い方をしたか分からないけど、坐骨神経痛と診断されたというお客様からは、判で押したように同じフレーズを何度も耳にした。
     自分が整骨院に通った事が無いから、良く分かっていないんだけど、、坐骨神経痛の時に患者さんに言うテンプレートでもあるの?
     それとも、同じ整骨院の患者さんたちなのかな?
     そして、湿布以外は特に処方されていないという。
     いずれにしても、整形外科のある病院など、他の診療施設にも行ってみた方が良いですよと、お話した。
     それこそ整骨院にしたって、治療方針が違ったりするだろうから、一箇所だけで済ませるのは望ましくない。
     そのうえで、『疎経活血湯』を紹介した。
     また、膝が運動した時や冷えた時に痛むそうなので、『桂枝加苓朮附湯』も紹介した。
     すると今回は、『疎経活血湯』を試してみるとのことで、お買い上げ頂いた。
     念のため、漢方薬を処方してくれる病院も案内した。
     看板は内科だけど他のお客様から、漢方薬に詳しくて面倒見の良い所だと聞いているので。

     

  • お医者さんレベルをドラッグストアーに期待されても困ります

     女性のお客様から、「生理を遅らせたい」と相談された。
     スポーツの試合とか旅行の時期とズラしたいとか、わりとある相談の方かと思った。
     まぁ、相談されても病院で低用量ピルを処方してもらうくらいしか方法は無いと思いますが。
     何かの漫画で、漢方にあるらしい描写を読んだ事があるものの、ちょっと想像がつかない。
     生理を早くするなら、『黄連解毒湯』とか『三黄瀉心湯』とか考えられるけどね。
     正式に認められている効能じゃないから、その目的では店頭では売れないし。
     そんな事を考えていたら、一回ごとの生理の話じゃなくて、「閉経を遅らせたい」という事だった。
     一介のドラッグストアの店員に、そんな事を相談されても困るσ(^◇^;)。
     しかも、よくよく話を聞いたら、お客様本人じゃなくて人から頼まれたらしい。
     頼んだ人は、40代前半らしく漢方薬を探しているそうな。
     う~ん、血流からアプローチする『加味逍遙散』『桂枝茯苓丸』、気からアプローチする『補中益気湯』『人参養栄湯』、水からアプローチする『五苓散』『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』などなど、候補になる物は多いですが、やっぱり本人の体質に合わせない事には選びようがありません。
     やはり、漢方薬に詳しい病院を受診するよう、ご本人に伝えて下さいとお話した。
     鼻水とクシャミが頻発し、咳も出るというお客様。
     風邪薬を案内した方が良いかなと思ったけど、花粉症の方が思い当たるらしい。
     普段は、同様の症状が出るとアレルギー薬の『アレグラ』を服用しているという。
     『小青龍湯』と『ストナリニS』を紹介したところ、『ストナリニS』の方を購入された。
     鼻水が出るという事は、内臓が冷えていると考えられるので、意識的に温かい物を飲むように伝えた。
     『小青龍湯』なんかは、まさに体を温める物だから、個人的にはお勧めだったんだけど。
     お客様から喉の痛みと、しわがれ声の相談を受けた。
     数日前に熱風邪をひいたらしく、服用した風邪薬で体内が乾燥したのだろうと考え、一度は『麦門冬湯』を案内したものの、やはり主訴は喉の痛みの方だと考え直し、『駆風解毒湯』を勧めて、お買い上げ頂いた。
     しわがれ声だけなら、『響声破笛丸』という選択もあったんだけど。
     それと、喉が痛いと、つい水気のあるキュウリやトマトなどの夏野菜が食べたくなるだろうけど、体を冷やしたり、水分代謝を悪くして、体内を乾燥させる方に働くから、当面は避けるようにお話した。

     

  • 響声破笛丸(きょうせいはてきがん)
    声が出にくい、しわがれ声、咽喉の痛み

    適応症状 

     声の出しすぎによる次の諸症:
     声が出にくい、しわがれ声、咽喉の痛み

    用方・容量(錠剤製品の場合) 

     1日3回、大人(15歳以上)1回1包(8丸)を食前にお湯または水で服用してください。

    組成(顆粒製品の場合) 

     1日量(24丸)中、次の成分を含みます。
        レンギョウ(連翹)1.25g  センキュウ(川きゅう)0.5g
        キキョウ(桔梗)1.25g   カシ(訶子)0.5g
        カンゾウ(甘草)1.25g   アセンヤク(阿仙薬)1.0g
        シュクシャ(縮砂)0.5g   ハッカ(薄荷葉)2.0g
     上記成分より精製した水製エキス1.0g含有します。

    類似処方鑑別 

    桔梗湯  風邪などによる扁桃炎、扁桃周囲炎に用いる。

    使用上の注意 

    1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
     (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
     (2)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


    2.服用に際して、次のことに注意してください
     (1)定められた用法、用量を厳守してください。
     (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
     (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


    3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
     (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
     (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
     (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


    4.保管及び取扱い上の注意
     (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
     (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
     (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


    5.その他
     本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

     

     

  • 薄荷(ハッカ)

    薄荷 業務用生薬 刻500gの価格参照

    (1) シソ科のハッカの地上部。
    (2) 主成分:メントール、苦味成分など
    (3) 性味:辛、凉
    (4) 薬能:疏散風熱・清利咽喉・透疹止痒・清頭目・疏肝解鬱・闢穢、中枢抑制作用・鎮痙抑制作用・運動抑制作用・末梢血管拡張作用
    (5) 帰経:肺・肝
    (6) 配合処方:加味逍遙散けい芥連翹湯柴胡清肝湯、滋陰至宝湯、清上防風湯川きゅう茶調散防風通聖散銀翹解毒丸響声破笛丸



    薄荷 業務用生薬 刻500gの価格参照

     

  • ≪通巻0262号≫
    「いつもの事」と平常心を持とう/頭痛に使う漢方薬も多し/子供の事を考えれるのであれば

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                    ≪通巻0262号≫
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※1月7日(土)……「いつもの事」と平常心を持とう
    ※1月8日(日)……頭痛に使う漢方薬も多し
    ※1月9日(月)……子供の事を考えれるのであれば
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆1月7日(土)/2006年◆
     朝起きたら、見事に咽喉が痛い。
     奥さんは、私のイビキがうるさかったという。
     ありゃ、それほど扁桃腺が腫れてるのか。
     今日は、Webラジオの収録があるのに~。
     桔梗湯(ききょうとう)響声破笛丸(きょうせいはてきがん)を飲み、ついでに現代薬の消炎鎮痛剤も飲んだ。
     どれか効くだろうというヒドイ飲み方。
     いつもは昼食を兼ねて打ち合せをするので、急いで出たつもりなのだが、遅れそうなためスタッフにメールを入れた。
     すると、スタッフのM嬢から、時間が変更になったはずと知らされた。
     あう、それは知らなかった(;´д`)
     スタジオのレンタル時間に集合という事なので、JR新宿駅南口の『ファーストキッチン』でブランチを摂る。
     昨夜書き上げた構成台本に目を通して、ネタの優先順位をチェックしたりしていたら、結構時間を潰してしまった。
     用意した構成台本のネタも、スタジオ入りする前に何か面白い事があれば差し替えてしまうのだが。
     それでもまだ少し時間に余裕があったから、『ヨドバシカメラ』のホビー館に立ち寄った。
     ここでも何かネタが拾えるかもしれんと自分に言い訳。
     そしたら、面白そうな物を見つけて購入した。
     『おふろDEレール』というオモチャ。
     
     お風呂にレールを浮かべ、そこにゼンマイ仕掛けの車両を1輌だけ走らせて、なんの意味があるのか。
     その無意味さに惹かれたのだ。
     おそらく、これを開発した人は、普通のプラレールを風呂に浮かべてみたりしたのではないだろうか。
     オモチャを買うのに、次郎へのお土産という言い訳も成り立つのだが、対象年齢がまだ達していない。
     私が楽しみたいだけ(笑)
     この後の収録でも使わなかったから、本当に自分の楽しみのためだけになってしまったヽ( ´ー`)ノ
     そんな訳でスタジオ入り。
    「本年もよろしくお願いします」と挨拶。
     構成台本に目を通してもらい、予定していた話をバッサリ切ったり、その場で出たネタを拾ったり。
     それでも、喋り始めたら、また変わる。
     それから、収録の合い間には今後の打ち合わせの事も少し。
     スタッフの中で仕事が代わる人がおり、収録のスケジュールを調整しなきゃならない件や、スタジオも新宿メインで使っていたが、違う場所も探しましょうというような事を。
     今日は、月初めで病院も営業しているため、私は収録後に急いで薬局へ。
     慌しく別れる事になり、話を持ち越しにせざるをえなかったのが残念。
     高齢の母親の相談で、お客さんがいらした。
     疲れやすいという事で、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を案内した。
     しかし、詳しくお話を訊くと、手足が相当に冷えている様子。
     そうであれば、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)も良いかもしれないと勧めたところ、とりあえず両方試してみるという事でお買い上げいただいた。
     S子さんからメール。
     閉店時に、店に押しかけようと皆で画策しているという。
     まぁ、いいですけど(笑)
     排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を買いに、患者さんが来店。
     歯茎の腫れに良く効いたと気に入ってもらえた模様。
     でも、歯科医には足を運んで下さいね。
     そして、本当に友人たちが押しかけて来る。
     閉店時間なのでシャッターを下ろし、血流計で測定したり、ワイワイと。
     昨年入院もしたK氏が極めて正常な結果が出て、Iちゃんが「納得いかな~い!」と。
     しかし、Iちゃんの“元・彼氏”と“元・彼氏だったかな”と“現・友達以上”と“現・不倫相手”が一堂に介するというのは、なんのドラマの脚本だよ(笑)
    「男が途切れないねぇ」とは皆の見解。
     皆で夕飯をと、『ビッグボーイ』へ移動。
     車組と電車組がおり、電車組は歩きで、私は自転車で。
     『ビッグボーイ』に到着すると、先に着いていた車組が予約を入れていたようで、中に入ろうとしたら携帯電話が鳴った。
     表示を見ると、自衛隊員のS氏から。
     私は基本的には携帯への電話は出ないで、留守録にメッセージが入っているかどうかで重要度を確認してから折り返しなのだけれど、S氏からの電話は入った時に出ないと、今度いつ繋がるか分からない。
     案の定、電話に出たら豪雪地帯への救援のために待機命令が出て、数日後に出動だとの事。
     S氏の弁によれば、「待機命令が禁固刑で、出動命令が懲役刑です」と。
     幸い日本の自衛隊には銃殺刑が無いから、しようと思えば脱走もできるんですが、自衛隊法が改正されたらどうなるかなんて馬鹿話もしつつ、お互いの近況報告などを。
     そんな電話をしている間に電車組も到着したのだが、そのまま話し続けた。
     部隊が移動したりすると、電波が届かなくて携帯電話もメールも使えなくなるので、ホント話せる時に話をしないと。
     電話を切って店内に入ったところで、ちょうど席へと案内される事に。
     8人の大所帯で席が確保できて良かった。
     ワインを飲みたいなと思ったものの、実は体調がまだ万全ではなく、I氏に一緒に飲みませんかと持ちかける。(体調が悪けりゃ飲むな)
     ところが、注文したワインが来なかった。
     食べ物は揃ったところで店員が伝票を持ってきて、「ご注文の品は以上でお揃いでしょうか」ともなんにも訊かずに、無言で置いていった。
     この段階でカチン。
     まぁ、いいんである。
     注文を忘れられるのは1回や2回じゃない。
     注文したデザートが来ないまま閉店時間になって、危うく追い出されるところだった事もある。
     いちいち腹を立ててたら、気分が悪い。
     売り忘れられた商品は、買わなければいいだけの事。
     そう思っていたら、周囲も来ていない事に気づいてしまった。
     で、気を利かせてくれて店員さんに声をかけてくれたのだけれど、もう食べ終えちゃったし今から飲んでもなんだから断った。
     そもそも、注文した品が揃ったかどうかを確認もせずに伝票を置いていったのが手抜き。
     それで、わざわざ忘れられた物を買って儲けさせてやる謂れは無い。
     そしたら、さきほどの伝票を置いていった店員さんが謝りに来た。
     コレ自体は当然の良い対応。
     しかし、ここでマトモに応じると説教モードに入ってしまい、ますます泥沼なんて事に。
     私1人の時には構わないけれど、他に人がいる時に面倒は避けたい。
     ついて出た言葉が、
    「いいです、“いつも”の事ですから」と一言。
     いかん、かえってイヤミになってしまったσ(^◇^;)。
    「あ~」と周囲からの声。
     なんか変なスイッチが入ってしまい、皆には申し訳ない。
     皆と別れて、夜になってからチャットに入ると、一部の人はそろそろ帰り着いたくらいの時間。
     I氏が入ってきたので、先ほどはすいませんと言っておく。
    「何をそんなに気にするので」とI氏に訊かれる。
     いや、ホントに回数が多くて(^_^;)
     黒焦げのハンバーグがなんの疑いも無く出されたり、奥さんが熱いコーヒーをかけられたり、相性悪いんじゃないかと思えるくらいで。
     S子さんからは、「じゃあ次回は違う店に行きます~?」と言われたけれど、これはもう自分が呼び込んでるんじゃあるまいか。
     今日行った店の隣にある『おたる』という回転寿司じゃ、ネタがことごとくシャリの横に落ちてるのが続けて出たり、斜め向かいの『サイゼリヤ』でも注文忘れは当たり前だし、近くの『ジョナサン』じゃ8回行って注文を忘れられなかったのが2回だけだったり。
    「あのエリア自体、何かあるのかも( ̄□ ̄;)!!」とI氏には驚かれる。
     天然全開ネタの宝庫のS子さんにすら、「埼玉県民特有とか?」などと言われる始末(苦笑)
     おそらくは、単純にバイトの回転が早いだけだど思うんだけど。
     メチャクチャ良い店員が入る時もあるので。
     どこの高級レストランだよってくらいの人が(笑)
     まぁ、アルバイトは臨時雇いみたいなものではあるけれど、そういう良い人材を確保して残しておけないとしたら、会社にとってはモッタイナイ話だと思う。
    ≪育児日記≫
     今日は、旦那がどこか出かけたらしく、いなかった。
     体調は良くなさそうなのに、付き合いは欠かさない人なんで、具合悪くても行くのよね。
     それで、たぶん疲れてるんだろうと思う。
     私は次郎とマンションにいた。
     少し掃除したりしていた。
     次郎も風邪がまだ治らないようなんで、部屋も綺麗にした方がいいと思った。
     布団もベランダに干したりした。
     そんな時は、1人で遊んでくれるので、前に比べてずっと楽にはなった。
     午後から少し薬局にも顔を出した。
     次郎を散歩させて休憩するために薬局に行き、私はコーヒーを飲んだりした。
     次郎にも、麦茶なんか飲ませて落ち着かせた。
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    ◆1月8日(日)/2006年◆
     う~、咽喉が痛い。
     外から触ってみても腫れてるのが分かる。
     咽喉がせばまって息をするのも苦しい。
     そして、そこはかとなく吐き気も。
     昨日、ワイン飲まなくて良かったね(笑)
     柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)桔梗石膏(ききょうせっこう)を飲んでおく。
     桔梗湯(ききょうとう)に冷やす作用の強い石膏が入っていて、効き目は確か。
     ただし、私のように胃腸が弱いと下痢しやすいので経過観察を慎重に。
     旦那さんの相談で、お客さんがいらした。
     脳梗塞で倒れて、言語障害と左半身が麻痺しており、病院での治療の他に漢方薬を試したいとの事だった。
     しかし、脳梗塞という明確な効能を提示している漢方薬など無い。
     それに、おそらくは血液関係の薬を使っているはずだ。
     服用している薬について尋ねてみたが、ちょっと分からないという。
     ううむ、困ったな。
     食欲はちゃんとあり、リハビリにも積極的に取り組んでいるらしい。
     体は丈夫なんですね。
     それでしたら、漢方薬ではありませんが、健康食品の錦上四川富貴廣(きんじょうしせんふうきこう)を試されてはいかがでしょう。
     成分の1つ田七人参は、血栓による脳梗塞にも効果が期待できるとされています。
     お昼に奥さんが来て、『ジョナサン』に行きたいと言い出す。
     私としては、昨日があんなだったし、食欲も無いから嫌なんだけどな。
     でも、昨日ビッグボーイに行ったのを「ズルイ」と言われては、連れてかない訳にもいかず。
     先に次郎を連れて行かせ、やむなく後から出かけて、私は紅茶だけを注文。
     店員の女の子の話し方が、語尾上がりで、やけに強く聞こえる。
    「~ですかぁ?」と。
     なんだよ、注文しちゃ悪いかよ、という気分になる。
     だから、その喋り方は損だよと思ったけれど、ああ“ツンデレ喫茶”だったら、こういう喋りの子がメインになるのかと思ったり。
     顔は可愛く、これは案外ハマる男がいるかもしれん(笑)
     そうそう、以前に“ツンデレ喫茶”のネタとして、お客の来店頻度を情報カードで管理して、最初の頃はツンツンした態度で接客し、来店頻度が増えると甘えた態度で接客するというのを考えたのだけれど、本当(?)のツンデレ好きには、それでは駄目なんだそうな。
     なんの書籍で読んだのか失念したが、例えば形を崩したハンバーグを持ってきて、「これさっきアタシが間違えて床に落としたのを踏んづけちゃったんだけど、食べてくれますゥ?」くらいでないと、ツンデレ好きは喜ばないと。
     うーむ、深い。
     私は次郎を連れて店に戻り、奥さんは洗濯物を取り込みにマンションに帰った。
     頭痛の相談を患者さんからされ呉茱萸湯(ごしゅゆとう)が思い浮かぶが、詳しく尋ねると慢性的な偏頭痛とも違い、どうやら風邪のようだ。
     それなら葛根湯(かっこんとう)の方が合いそう。
     しかし、肩こりなどは無いらしく、川きゅう茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)の方が、なお良いかと思い案内した。
     川きゅう茶調散は他に、ストレス性の頭痛にも効果がある。
     発送する商品の集荷に、日通ペリカン便のドライバーが来た。
     荷物の箱には、いつも発送伝票をセロテープで添付するだけで直接は貼っていない。
     そしたら今日は、「こうやって伝票を貼っておいてね」と、普通に箱の上部に貼ってみせてドライバーさんに言われた。
     いや、前はそうしてたんですけどね、他のドライバーさんに貼り方をゴチャゴチャ言われてから、お任せする事にしたんですよ。
    「そういうことを言うドライバーがいるの?」
     いるんですよ。
     おそらく、トラックの荷台から自分が取り出すいやすいようにしたかったんでしょうけど。
     姉の旦那さんの頭痛の相談という事で、お客さんが来店。
     交通事故に遭ってから慢性の頭痛持ちなのだが、バファリンなどの鎮痛剤が合わないので漢方薬をと頼まれる。
     しかし、交通事故そのものは20年以上前だとの事。
     詳しくお話を訊いてみたら、最近に肺の手術をしたらしい。
     むしろ、そっちの方が影響しているのではないか。
     五積散(ごしゃくさん)をと考えたが、しかしやっぱり主訴の方が大事と思い直し、まずは呉茱萸湯から試してもらう事にした。
     お母んが商店会の新年会に出かけた。
     19時を過ぎた頃から、だ~れも来ない。
     店の前の通りもシーーーーーーーーーーーーーンと静まり返っている。
     気が抜けたのか、具合が急速に悪くなって奥の座敷でゴロリ。
     そのまま、結構深く眠ってしまった。
     一応は、お客さんが入ってきたら音で知らせてくれる報知機をセットしておいたのだけれど、本当に誰も来なかったようだ。
     起きたら、とっくに閉店時間を過ぎていて慌ててシャッターを下ろした。
     しかし、後はゴミをまとめて帰るだけなのだが、なんだかその力が湧かず、また横になってしまった。
     そしたら、シャッターを叩く音が。
     店を閉めた後に患者さんが来ることも珍しくなく、「はーい」と開けたら、商店会の人たちが。
     お母んが新年会で酒を飲んだら酔いが回り過ぎたらしく、送ってきてくれた様子。
     お手数をおかけしてすいません。
     自転車まで、引いて持ってきてもらってしまった。
     お母んの肩を抱いて、奥の座敷へ連れて行くと、そのまま寝てしまった。
     あうっ、これじゃ帰れないじゃないですか(^_^;)
     やむなく、パソコンでの事務作業を進める。
     2時間ほどして目を覚ましたお母んが、五苓散(ごれいさん)を欲しいというので渡す。
     吐き気がするのか。
     それから、実家に電話して弟に、お母んが酔い潰れてるから夕飯は冷凍食品を温めて食べるように伝えた。
     それも、お母んに頼まれたので。
     私の弟は、大変素直で良い子に育ったため、二十代後半になっても、指示をしてあげないと何も食べないという事があるのだ。
     カップラーメンくらい作れよと思うのだが。
     6日に仙台市の『光ケ丘スペルマン病院』から連れ去られた生後11日の男児が、仙台市内の病院で発見され無事に保護されたというニュース。
     報道によると、7日には院長宛に男児の解放と引き換えに現金6150万円を要求する脅迫文が朝日新聞系列の販売店で見つかり、身代金目的の営利誘拐となったらしい。
     それで、途中から報道される事柄が同じような内容の繰り返しになったのか。
     報道協定というヤツで。
     犯人も逮捕され、50代の自称貿易商の男と30代の女の妻、そして手伝いとみられる男の3人組。
     だからさ、営利誘拐は成功率が低いんだってばさ。
     直接関係の無い相手を脅迫するというのはアイデアの1つとしては面白いけれど、連絡や受け渡しで警察と接触する機会が増えるから、その点をなんとかしなきゃ。
     それに、なんだその中途半端な金額は(笑)
     しかも、「6000万とその上に20万入りの封筒が5枚、10万入りの封筒が5枚」と細かく指示してあったらしい。
     過去の新生児連れ去り事件が、新生児そのものが目的だった事からすると、今回は危ないと思っていたのだが、まずは良かった。
     なにしろ、乳幼児は手間がかかる。
     これほど連れ去るのに不都合な人質は無い。
     身代金の受け取りを諦めて、ちゃんと返したのは評価してやるけど。
     一方で、なんだ身代金目的かよ、とガッカリもした。
     どーでもいいのだけれど、新生児を狙った身代金目的誘拐・略取事件は実に30年ぶりだそうな。
    ≪育児日記≫
     今日は天気も良かったし、何か外食したい気分だったので、お昼頃ジョナサンに行った。
     旦那は体調が最悪らしく、後から来てドリンクしか頼まなかった。
     私と次郎は先に注文してて、次郎にはお子様セットのパンケーキを頼んで食べさせた。
     しかし食べる時、ベタベタにそこら中してしまうので、とても大変だった。
     手は、もう手づかみで食べようとするので、ものすごいことになる。
     私は、近くの皿とか次郎が下に落としたりしないように気を配るので、何か食べた気がしなかった。
     旦那は、物も話せないほどに咽喉が腫れてるらしく、いつもより無口なんで、次郎は何かいつもと違う雰囲気を感じ取っていたらしくって、すぐに泣いたりした。
     ちょっと情緒不安定になっていたみたいだった。
    //////////////////////////////////////////////////////////////////////

    ◆1月9日(月)/2006年◆
     いったん寝たはずなのに、次郎が例によって大泣きして一緒に目を覚ました。
     奥さんがオッパイをあげようとするが、それでも泣き止まず。
     何時なのかと思ったら、まだ夜明け前の4時。
     そしたら、奥さんが「お腹が空いた」とか言い出した。
     なんだかなぁ。
     即席のヤキソバなんかはあるが、オニギリが食べたいとか。
     まぁ、私も起きてしまったから何か食べるかな。
     仕方なく、近くのセブンイレブンでオニギリとヤキソバを購入。
     それと、キリンビールが焼き物のタンブラーとセットで売っていたので、それもついでに。
     帰って食べ始めると、次郎が手を伸ばしてくる。
     なんだよ、オマエもお腹が空いてるのかよ。
     オニギリを少し分けたら、バクバクと食べ始めた。
     う~ん、夜中じゃないけど食べさせていいのかしらん。
     私も、こんな時間にビールを飲んでて良いのか。
     まだ、咽喉が腫れてるんですけど。
     食べ終えたら、次郎はアッサリと寝入ってしまった。
     携帯が鳴って起こされる。
     もう、だいぶ日が高くなっているようで、カーテンの隙間からは太陽光がサンサンと。
     電話は薬局からで、処方箋を持った患者さんが来たのだが、パソコンへの入力ができないらしい。
     5分で着替えて駆けつける。
     朝食を食べていなかったため、お昼を兼ねて八宝菜を食べる。
     今日は、ワイドショーはやってないのか。
     慌てて来たわりには、その後は1人しかお客さんが来ないまま。
     夕方近くになって、やっと患者さんが続いて来たり。
     続いては来なくていいんだがなぁ(笑)
     腰痛の患者さんが、痛いというより痺れる感じがするというので、疎経活血湯(そけいかっけつとう)を案内した。
     補中益気湯(ほちゅうえっきとう)を買いに、お客さんが来店。
     先日、高齢の母親が疲れやすいという事で案内したのだが、良い感じなので、しばらく続けてみると。
     それから、冷え症という事で勧めた当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)を飲ませてみたら、本人は温かくなったと言っているそうだ。
     服用時の様子のメモをつけているそうだから、経過が分かりやすいかも。
     他の患者さんにも真似してもらいたいところ。
     宅配便で米が届いた。
     お母んや親類が、新潟の農家に注文してある物で、うちはそのお裾分けを貰っている。
     本当は明日到着のはずだったのだけれど、大雪で到着が遅れるのを心配して早めに送ってくれたらしい。
     電話で軟膏の相談をされ、けっこう強い薬を求められる。
     処方箋が無いと売れない薬である。
     とりあえず、詳しいお話を聞くために店に来てもらうよう勧めた。
     そして、店にいらしたので詳しく聞くと赤ん坊が痒がっているという。
     で、前に自分が皮膚疾患で病院にかかった時に処方された痒み止めを使っていたのだが無くなったので、同じ物が欲しいという。
     しかし、その現物を見せられてギャッ!!Σ( ̄□ ̄;)
     ステロイド軟膏である。
     それも、一番強い物から数えて次に強いとされる物。
     そんな物を赤ん坊に使ってはイケマセン。
     もちろん使う例もあるのだけど、それは医師の診察を受けて、他に選択肢が無い場合に、仕方なく使う物で。
    「子供が可哀想だからさぁ」
     その気持ちは分かりますが、子供の事を考えれるのであれば、こんな強い物を使う方が、後で可哀想な事になってしまう。
     薬物性の皮膚炎にでもなったら、後は有効な塗り薬は無くて、むしろ痒みに対する興奮を抑えるための精神安定剤を飲ませるくらい。
     とにかく、弱くて肌に優しい物を勧めて、無理やり納得(?)してもらう。
     それに、患部の状態を聞いた限りでは、うちの次郎の湿疹よりも軽いみたいだし。
     双参(そうじん)を買いに患者さんが来店。
     まだ家にあるにはあるものの、用心のためにと。
     年初から疲れて倒れると大変ですからね。
     患者さんが、「風邪薬を下さい」と入ってくるなり言って総合風薬を手にされた。
    「初期ですか?」と尋ねるが、「そう」としか答えてもらえず。
     念のため、もう少し情報をと思い症状を訊くと、すでに熱が出ているようだ。
     熱が出てきているのでは、もう初期じゃないです。
     うーん、麻黄湯(まおうとう)地竜(ぢりゅう)の組み合わせが良いんだけどな。
     しかし、希望された物を売らない訳にもいかないので、総合風邪薬を渡した。
     朝日新聞の読者投稿欄『声』を読む。
     野菜を包むセロハンなどは、資源の無駄なうえ、余計な手間をかけさせて価格を高くしてるという批判。
     曲がった野菜や泥がついていると売れないというのは、私も嘆かわしいと思う。
     しかし、無駄の価値も無視できない。
     セロハンを作り、それで生計を立ててる人もいるのだ。
     文中ではビニール製品がリサイクルされている事は認識しているようで、それならば、そういうところまで考えて欲しいとも思う。
     無駄を省いて“仕事”を減らしていく事をつきつめたら、それこそ経済格差が広がるというもの。
     他には、憲法9条の改正について。
     私も、この条文は誇り高いと思う。
     一切の“国家間”の戦争の放棄。
    「カッコイイ」ではないか。
     しかし、戦争が国家間のものでなくなってしまった事は考えなければならないのが現実。
     それに、護憲派の「9条があるから日本は戦争に巻き込まれなくて済んだ」という考えには賛同できない。
     あまりに能天気に過ぎるように思えて。
     例えば湾岸戦争の時、日本は人を出さない代わりに1兆円以上を拠出した。
     それだけの予算を、医療費など福祉に使っていれば、どれほどの人が救われたか。
     目に付くところで人が死ぬのは嫌だけど、知らないところで死ぬ分には構わないと言ってるようなものにしか思えないのだ、私には。
     ネットニュースでは、「お腹に来る風邪」と呼ばれる感染性胃腸炎が急増中だと取り上げていた。
     私も年末から年始にかけてなったのは、コレかもしれないアレである。
     感染性胃腸炎は、腹痛、下痢、嘔吐、発熱が主な症状で、原因はウイルスや細菌、原虫など多岐に渡る。
     しかし、今の時期はノロウイルスが大半を占めるとされており、昨年暮れから今年の年始にかけて広島県の特養施設で入所者7人が死亡したのは、このノロウイルスによる集団感染だったとされる。
     このノロウイルス、やっかいなのは寒いほど長生きすると考えられている点。
     通常は、適切に水分補給をすれば1日程度でも回復するほどで強くないものの、そんな訳で感染する可能性は高いため油断できない。
     そして気をつけなければならないのは、下痢をした時に下痢止めを飲んではいけないという事。
     そもそも嘔吐や下痢は、体内から不要な物や毒となる物を緊急的に体外に出そうとする自己防衛機能の一つ。
     それを強制的に止めるという事は、原因となる物を体内に留めて症状を悪化させる事になってしまうのだ。
     漢方薬では、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)が予防と治療になり、嘔吐と下痢が激しい時には、五苓散(ごれいさんが)脱水症状を防ぐのに役に立つので、覚えておいてもらいたい。
     ………って、忘れてたんですけどね、私(^_^;)
     (2005年12月31日の日記参照)
     他に、目の不自由な人は、健常者が聞き取れる速度より2~3倍速くした音声でも理解できる事が分かったという記事を見つけた。
     漫画なんかじゃ、目の見えない剣客が気配で敵を察するなんて描写があったりするけれど、聞き取り速度が速いとは。
     その実験をしたのは、東京大先端科学技術研究センターで、パソコン上の文字を読み上げる音声合成ソフトを使い、速度を速めていったそうだ。
     内容が良く分かる最適速度でも1分当たり約700~900字、最高速度でも1分当たり約1000字以上は聞き取っておおまかに理解できたという。
     通常のソフトの初期設定は1分当たり約500字だそうだから、倍の速さな訳だが、その実験に参加した人は「このくらい聞けて当たり前と思っていた」
    とか。
     速度を変更できるプレイヤーソフトで歌を早くしてみれば分かるけど、倍速ってかなり早いぞ。
     単純に二倍で済むような速さではない。
     無意識の訓練の結果か。
    ≪育児日記≫
     今日は、世間は成人の日だった。
     また、どこかの新成人が暴れたというようなニュースが流れた。
     サスケが仲裁に入ったところもあったらしい。
     サミットに次郎を連れて行くと、着物を着た成人の女の子が何人か歩いたり、車に乗ったりしてるのを見かけた。
     天気も良くて、少し暖かかったので、次郎もベビーカーで気持ち良さそうにしていた。
     次郎はやっぱり歩きたいみたいで、薬局に行って降ろすと喜んで歩き回る。
     おなかも空いてるらしく、買ってきた御飯をすぐに食べてしまった。
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  • <<通巻231号>>
    近所の漢方薬局の店主が逝去/短絡的な二進法の思考/シッカロールとアスベストの関係/リンクの大冒険

      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ★彡☆-=★彡  それさえもおそらくは平凡な薬局  ★彡☆-=★彡
                 <<通巻231号>>
        提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
        発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
        編集 : 北村俊純
        窓口 : info@kitazono.jp
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
    ※9月20日(火)……近所の漢方薬局の店主が逝去
        
    ※9月21日(水)……短絡的な二進法の思考
    ※9月22日(木)……シッカロールとアスベストの関係
    ※9月23日(金)……リンクの大冒険
    ************************* 今号の平凡な日記 ***************************
    ◆9月20日(火)/2005年◆
     目覚める直前に夢。
     首吊り自殺を目撃し、
    「俺が、こんなことで腰を抜かすとは!?」とか言っている。
     未だ首吊りは見た事ナシ。
     T薬局から電話が入り、お母んが受けた。
     なんでも、うちの店の近くにある、漢方薬専門店のE堂のご主人が亡くなったのではないかと。
     同じ町内だが、そういう話は耳にしていない。
     で、お母んにE堂の様子を見てきてと頼まれる。
     なんか、気が進まないなぁ。
     行ってみると、確かにシャッターが下りている。
    「研修につき臨時休業」の貼り紙が。
     これは、やや不自然な表現だなと思い、裏側の家の方を覗き込んだ。
     すると、お婆さんと目が合ってしまった。
     あうっ、これでは目を逸らして立ち去ったら、怪しい人ではないか。
     仕方なく挨拶して、他の薬局から心配されてるという事情を説明した。
     話してもらったところでは、店主である息子さんが入院していて今日が手術の説明を受ける日だったのが、昨日の未明に急変して亡くなったという。
     日曜日には病院内を子供と散歩していたというから、どうしてと思うほどの事だったらしく、「交通事故に遭ったようなもんです」と言っていた。
     親類縁者か、人が頻繁に出入りする中で、葬儀予定のメモを預かった。
     なんだか、押しかけてしまったみたいで申し訳ない。
     戻って、お母んに報告。
    「あら、顔を出さない訳にいかなくなっちゃったわねぇ」と。
     まぁ、ライバル店ですが。
     お母んの話では、亡くなったご主人はうちの店で漢方薬を買って、それが効いてから漢方薬専門店を始めたとか。
     どこまで本当かは知らない。
     ただ、うちは既製品を扱っているのに対して、あちらは生薬の配合を自前でやっている。
     で、患者さんには既製品はダメだと、うちの悪口(?)を言っていると、お母んは前から怒っていた。
     でもまぁ、真相は分からないし、亡くなってしまったので、その辺りは水に流しましょうよ。
     従妹のRちゃんが来訪。
     愛知万博に行ってきたそうで、うちの奥さんから前に誕生日プレゼントを貰ったお返しにとお土産を置いていった。
     午後から雨が降ってきた。
     天気予報では、夜にかけて降水確率は低くなるようだけれど。
     下痢の相談で、お客さんが来店。
     中学生の孫が、朝起きてからトイレに篭り、学校に行くのが遅れがちだという。
     しかし、学校に行ってしまうと大丈夫との事。
     なんでも、学校の先生に勧められて、うちに来たのだとか。
     もしかしてK先生かな。
     確かK先生の子供も同じ症状で相談に来た事があった。
     今回も同じく、小建中湯(しょうけんちゅうとう)を案内した。
     おそらくは神経性だろうと。
     母親は心配して子供に厳しく言っている一方で、学校の先生の方はその子に遅れても良いからと言っているらしい。
     この辺は時代の変化か。
     咳の相談を、やや高齢の患者さんから受ける。
     歳を取ると、どうしても体内が乾燥しがち。
     肺から咽喉にかけて潤すのが最善なので、麦門冬湯(ばくもんどうとう)を案内した。
     携帯電話の“闇サイト”で強盗事件の共謀者を募り、金券ショップを襲った男3人が逮捕されたというニュース。
     首謀者が事件の約1週間前に、携帯電話のサイト『闇の職業安定所』とかいう所に、「リスクはあるが、1回40万円になる仕事がある」と書き込んだところ、「どんな仕事ですか」と問い合わせた奴が共謀者となったらしい。
     ところが、その共謀者の1人が事件後に、40万円の報酬を受け取ったものの警察に自首したため、今回の逮捕となったようだ。
     アホらしい。
     共謀者を募るリスクを考えないのかね。
     犯罪の基本は、知ってる人間が少なければ少ないほど良いはずなのだが。
     事件の後で共謀者を殺すくらいしないと。
     そのリスクに対して、金券ショップの強盗じゃ稼ぎがショボイけれど。
     誰かそういう事件を起こしてくれりゃ、“闇サイト”で共謀者を募っても応じる奴は少なくなると思う。
    ≪育児日記≫
     今日、いつも通りに薬局に行ったら、旦那の従妹のRちゃんが愛知万博のお土産を買ってきて置いてあった。
     モリゾーのクッキーだった。
     手紙つきで、このあいだ私が誕生日にチョコレートを渡した時のお礼らしかった。
     もう、次郎ときたら、あっというまに抹茶のクッキーを手にして1枚食べちゃった!
     ものすごい勢いで。
     まるで、飢えた子供のようなんで何か困っちゃう。
     本人はたぶん、「取られる前に食べちゃえ」って思ったのかしら?
     ちゃんと3食、食べさせてるのにな。
     ホント、食欲ばかりある次郎だった。
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     感想や健康相談はコチラ(・v<)
     http://www.kitazono.jp/bbs_kitazono.htm
    //////////////////////////////////////////////////////////////////////
    ◆9月21日(水)/2005年◆
     アトピー性皮膚炎の相談で患者さんがいらしたのだが、以前に処方されていたという漢方薬が思い出せない様子。
     ツムラの医療用の顆粒製品という事で、私は即座に十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)かなと思ったのだけれど、パッケージの色が違うという。
     ツムラのパッケージは、末尾の番号が同じ物は同じ色をしている。
     例えば、1・11・21は水色というようにである。
     覚えがあるのはピンク色との事。
     だとすれば、9・19・29となっていくが、末尾9のツムラ製品の中に皮膚疾患の漢方薬は無い。
     唯一、9番の小柴胡湯(しょうさいことう)はアレルギー体質の治療に用いるものの、皮膚炎に使うという訳ではない。
     そして、患部を見せてもらうと、乾燥しているというよりもジュクジュクと湿った感じ。
     やや赤くなっており、熱感もあるという。
     それならば、消風散(しょうふうさん)の方が良さそうである。
    「前に使ったから」というのは、結構当てにならない。
     自分の体質と現在の症状が本当に前と同じだったのか、これは重要な参考になるので、できれば日記などのメモを残しておいてもらいたいところ。
     子どもキャンプの三役の1人であるS嬢からメール。
     今日の実行委員会の告知をメーリングリストで回して欲しいと。
     今日ですかい(^_^;)
     案の定、回した後でメンバーから「最低でも前日までに知らせて欲しい」と来た。
     だから私は、三役には前からそう言ってるんですけど~。
     先の衆議院選で南関東ブロックから比例の35位で当選した最年少の自民党新人議員、杉村太蔵氏がテレビの取材に「料亭に行きたい」などと答えたのが物議をかもしているという報道があちこちで。
     杉村氏は、平の会社員から転身した自身を「ヒラリーマン」と表現し「ヒラリーマン根性が抜けなくて……。ヒラリーマンが議員になってどう感じたか、皆さんに伝えたい」とも後で語ったらしい。
     いや、いいねぇ。
     私は応援するよ(笑)
     なんとも正直ではないか。
     馬鹿丸出しではあるが。
     政治家は正直さと誠実さが大事だとするのなら、この人を応援しない理由など無いはずなのに、ベテラン議員はともかくマスコミまでこぞって叩いてるのは、いったいどういうつもりなんだ。
     何を考えてるか分からない怪しげな人物よりも、思った事をポロッと言ってしまう脇の甘い政治家こそ大事にしたい。
     自民党の森喜朗氏などは、東京都内で開かれた森派所属議員のパーティーで、「歳費がこれだけもらえて良かったとか、議員宿舎がこれだけ立派でありがとう、とか言っている愚かな国会議員がたくさんいる」と挨拶で言い、「選挙もせずに、ただ(比例代表名簿に)名前だけ入れて当選した人もいる。しっぺ返しがあるような気がしてならない」と述べて、新人議員の行動にクギを刺したのだとか。
     失言の大御所が、そんなこと言っても説得力無いぞ(笑)
     病院からの処方箋で、在庫に無い物があり備蓄センターへ取りに行った。
     自転車で行ってるのだけれど、手信号が通じなくて困る事も。
     ちゃんと、自動車免許の教本にも載ってるなだけどなー。
     手信号って、自動車のウィンカーなんかが故障した時にも使うって書いてあるし。
     故障したまま走行すると、警察からは整備不良として停められる可能性があるんだけどね。
     腱鞘炎の相談で患者さんが来店。
     仕事で絵を描いているそうで、詳しく効いてみるとインドメタシンの入った塗り薬は持っているという。
     それでしたら、それは使っていただいた方が。
     エアサロンパスなんかより、よほど効果的。
     そうお話しすると、今まで冷やしていたとか。
     あまり冷やすとか温めるというのは関係無いですねぇ。
     漢方薬だと五積散(ごしゃくさん)が使えそうな気もするが、さて。
     マンションのエレベーターで階上の人とバッタリ会う。
     挨拶してから、さらに話しかけられた。
     何かと思ったら、スポーツカーの件。
     前からエンジン音がうるさくて、マフラーにバナナでも突っ込んでやろうかと思っていた。
     その持ち主だったのだ、この人。
     ううむ、謝られたら何も言えず。
     また、途端に許す気になるから自分でも不思議。
     サンデー毎日で連載されているコラム、『牧太郎の青い空 白い雲』がネットにも掲載してあったので読んでみた。
     インターネットのサイトに「不倫相手の妻を殺して」と依頼して逮捕された、女性救急隊員の事件の事を取り上げていた。
     要約すると、「恋は(不倫は)盲目であることは分かる」、しかし「今回は“恋は盲目”ではなくて“ネット盲目”……それが哀しくて哀しくて仕方ない」という内容。
     まぁ、切り口としては面白い。
     しかし、通して読んでみると良く分からない話の展開。
     ネットが登場するまでは、人間は実生活の中で、人相、目つき、動作全般を見てコトの善・悪を判断していたという。
     うん、まぁそうね。
     そして、それは難しい作業だと付け加えた上で、それでも自分で判断しなければ生きていけないと論じる。
     そこまでは大いに同意できるし、続く「ネットが出来てからというもの『自分で判断するのが面倒だ』という人々が増えた」という感じ方は、私にも共感できる事だ。
     なにかというと、自分で調べる前に尋ねてくる人が多くて、「まず調べなさい」と何度口にした事か。
     ところが、ここから牧氏の論旨は一気に飛躍する。
     出会い系サイトを持ち出して、「どこの馬の骨だか分からない人物、もしかすると殺人鬼になってもおかしくない人間に付いて行ってしまう。何も考えずに……実に危うい」とか言うのだ。
     で、今回の事件を起こした救急隊員の女性はネットに逃げ込み、「ネット盲目」になっていたのではないかと論じて、恥ずべきは『不倫』ではなく、思考停止の『ネット盲目』と締めていた。
     え? え? え?
     自分で原稿を書きながら忘れたのか?
    「不倫相手にだまされたのだろう」と書いてる通り、実際に会ってからも相手を見極めることはできなかったという事ではないか。
     ネットで自称探偵を信じたのもまた、“恋は盲目”だからではないのか。
     この女性は借金までして依頼料を支払ったそうだが、そのお金を他に使えば別な恋や不倫だってできたのに、不倫相手の妻を殺す事しか考えられなくなった。
     それは、「自分で判断するのが面倒」だった訳ではなくて、やはり“恋は盲目”だったという事だろうに。
     本文の後半には、ネットがやがてはテレビや新聞では太刀打ちできない最強のメディアになるかもしれないが、ネットの情報は何のチェックも受けてない事が、ネットの致命的な欠陥であると書いてあった。
     そこからすると、そもそも論じたい話が別物で、持ち出した話と合わなかったのだろう。
     その事に気づいていないから、こんな変な話の展開になってしまったのかもしれない。
     最後の最後に、「ネット特有の『イエスかノーか』の短絡的二進法にはまっていないか。二進法を巧みに利用する政治手法にだまされていないか。考えよう。自分で考えよう。」とあった言葉は、そっくりそのまま執筆者に返したい。
     チェック体制があってもなお誤報や捏造が既存のメディアから無くならない以上、ネットにはチェック体制が無いから信頼できないという主張は、短絡的な二進法の思考だ。
    ≪育児日記≫
     今日は、ちょっと次郎を連れて川口駅の方まで行った。
     歩けるようになったので、ちょっと行ってみようかと思ったからだ。
     そごうのデパートをちょっとのぞいて、特に買う物とかは無かったけど、お昼を14:00過ぎくらいに食べた。
     喫茶店っぽいところが中にあったので、そこでサンドイッチとカフェオレを頼んだ。
     次郎にも少し食べさせた。
     とりあえず、ベビーカーに次郎を乗せてったが、なかなか乗ってくれないようになって困った。
     もう、歩きたくて歩きたくて仕方が無いらしい。
     帰ってきた時は、とてもくたびれた。
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    ◆9月22日(木)/2005年◆
     今日は小雨模様。
     微妙に暑く、微妙に寒い。
     咽喉の調子が悪いと、患者さんが訪れた。
     公民館でカラオケをしたらしく、高い音が出にくいと。
     そして、明日も歌うのでなんとかしてほしいと。
     それでしたら、うちに良い物がありますよ。
     案内したのは、春鶯丸(しゅんけいがん)
     別名、『響声破笛丸(きょうせいはてきがん)』と呼ばれている物である。
     でも、声嗄れしてるなら咽喉は休めた方がいいですよ(苦笑)
     お客さんから、シッカロールの事を尋ねられる。
     アスベストが混入しているという報道があり心配だと。
     報道されたのは8月以前だから、今頃ですかという気がしないでもない。
     とりあえず不安は取り除いておかなければ。
     そもそも、シッカロールにアスベストが混入しているというのは、2つの誤解からくる間違った情報。
     確かに1987年に一部の製品からアスベストが検出された事があるが、これは事故であり、その後に国内で販売される製品はアスベストの混入が無い事を確認するよう義務づけられるようになった。
     これが1つ目の誤解。
     もう1つの誤解は、主成分のタルクの性質を誤って認識している人が、勝手にアスベストと同じだと思い込んだため。
     タルクとは、滑石(かっせき)という粘土鉱物を粉砕して作られる粉末で、皮膚に対する付着力に優れ、同時に滑りを良くするため化粧品などに用いられるようになった。
     そしてこのタルクは、加工性や耐熱性などにも優れ、アスベストと共通している点がある。
     しかしアスベストは、蛇紋岩(じゃもんがん)や角閃石(かくせんせき)が繊維状に変形した天然の鉱物で、ここから石綿とも呼ばれており、やはりその加工性と耐熱性などに優れているため、建築資材や電気製品、自動車や家庭用品などに広く使われるようになった。
     さて、お立会い。
     どちらも鉱物から加工された物であるが、決定的な違いは形状が異なる事である。
     タルクが薄片の形状をしているのに対して、アスベストは針状の形状をしている。
     だからアスベストは呼吸器から吸い込むと、肺の内側に刺さり中皮腫や肺癌を引き起こす。
     一方、タルクのような形状の鉱物は、肺に到達したとしても痰に包まれて体外に排出されるため、害になりにくい。
     『週刊金曜日』ブックレットの『買ってはいけない』で、正露丸の成分であるクレオソートが体に悪いと指摘して話題になった事があったが、あれなども医療用のクレオソートと、工業用のクレオソートの違う物がある事を執筆者が知らない事から生じた誤解であった。
     雑貨の行商(?)が来訪。
     スーツを着た営業マン風であり、何かと思ったら文具を販売しているという。
     それも、ただの文具ではない。
     手品のように、ちょっと不思議な開閉をする筆箱とか電卓とか。
     ものすごく、役に立たなそう(笑)
     個人的には好きなんだがなー。
     ここで買って味をしめられても困るんである。
     残念ながら、お引取り願った。
     でも、ちょっと欲しかったな。
     興和株式会社の営業マンが来訪。
     整腸剤の『ザ・ガード』の売れ行きが予想以上に良く、うちから注文した分をいったんキャンセルさせてもらえないかと相談される。
     個人的には、そんなに力を入れてないから構わないですけどー(苦笑)
     一応は、指名で買いに来る患者さんの分は確保しておきたいところ。
     小さいパッケージの方は融通できるそうなので、いざとなれば小さいのを2つ合わせて割引とかにするか。
     とりあえず、ここで恩を売っておいても良いかなと了承した。
     帰った後で、パートのNさんと「興和も商売下手だねー」と話したり。
     営業マンの話では、テレビCMも本数を減らすそうだ。
     うちとしては、この品不足の間に求めに来た患者さんに、別な漢方薬を売り込むチャンスではあるのだけれど、果たして。
     咽喉の違和感の相談で患者さんが来店。
     痛いのではなく、両側から締められる感じという。
     緊張性であれば、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が適応しそう。
     しかし、頭痛もして、それが肩から張っている感じだとも。
     むむー、それなら五積散(ごしゃくさん)も合いそうな気がする。
     両方案内したら、両方をお買い上げいただいた。
     ただし、生薬成分がかぶっているので、まずは咽喉の違和感から解消しましょうと半夏厚朴湯の方を先に飲むように勧めた。
     お母んは、E堂の通夜へ。
     お香典をどうしようとか言っていたのだが、薬剤師会から代表で行ってくれと頼まれたとか。
    「香典出さないで済んだわ」
     そうね(^_^;)
     皮膚炎の相談を患者さんから受けて、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)を案内。
     しかし詳しく話を聞くと、皮膚が乾燥気味で、今はファンデーションで分かりにくいが顔色も良くないという。
     そうでした。
     この化粧というのも、症状を見誤る原因の1つ。
     気をつけなければ。
     乾燥を治すために、当帰飲子(とうきいんし)に変更。
     それから、サプリメントとして甘草やモロヘイヤを飲んでいるという事が分かった。
     あう、あまり良くないですねぇ。
     肝臓の負担になるばかりだし。
     肝臓が疲労すると、アレルギー症状が出やすくなる。
     さらに、お酢も飲んでるという話。
     ますます、ダメです(^_^;)
     お酢は胃を悪くするし、やはり肝臓を害する。
     あれは健康な人が健康を維持するための健康法なのである。
     もし飲むとすれば、お酢を何かで割るというよりは、別な飲み物にお酢を少量くわえるくらいで充分。
     ちゃんと調べないと、悪い物に悪い物を重ねるという健康法を選んでいるなんて事に。
     電話で患者さんから、明日病院に行くので薬をヨロシクと言われる。
     明日はお休みですが。
    「えっ、なんで?」と患者さん。
     お彼岸です(・。・;
     うちは開いているけれど、病院は休みかと。
     お母んに夕食に誘われて、近所のイタリアレストランにパスタを食べに行く事に。
     食費が浮くのだから、こんなに良い事はない(⌒▽⌒)
     なのに奥さんが、テーブルマナーがなってないとかお母んに言われてヘソを曲げる。
    「どーせ、私はガサツですぅ!」
     こんなところで、嫁と姑をやらないでくれ。
     お母んの奢りなんだし(笑)
     次郎は、レストランに入ると美味しい物を食べられると学習したのか、以前のように泣き喚いたりしなくなった。
     テーブルの上をガチャガチャと荒らしたりせず、とりあえず目の前の皿に入れられた分だけを、手づかみでワシワシと食べる。
     しかし、食べ終えると飽きたらしく、椅子から降りたがるので降ろしたら、他のテーブルの人たちに挨拶回りを始めて困った。
    ≪育児日記≫
     今日は、夕飯を外に食べに行った。
     義母が誘ってくれたようだ。
     最初、ジョナサンのつもりだったらしいが、そこには行かずパスタ屋さんに行った。
     もちろん次郎も連れてで、やはりジッとしてなくて、慌しかった。
     そのせいか、義母とちょっと言い合いになってしまったりした。
     私自身、いろいろ次郎の世話をしているのだけど、義母は何か私に対して、「気が利かない」と強調するので、ちょっとムッとした。
     旦那は、「奢ってもらってるんだから」みたいに言って、静かにしててという感じだ。
     それにしても、次郎は椅子に座らせておくとうるさくて、そんな訳で歩かせると店の中でグルグルと。
     ………小皿を回さないで、先に1人で食べ始めたりするからだよ(^_^;)
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    ◆9月23日(金)/2005年◆
     今日は、コンベンションBである。
     朝食にキムチヤキソバを食べたら胃が痛い(^_^;)
     八王子に向かう途中、中央線が遅れているという情報が電車内で流れてヒヤヒヤ。
     とりあえず定時に到着できてホッ。
     参加者の出迎えなので、私の担当が。
     改札口周辺を見回したが、それらしい人が見つからず、もしかして参加者ナシかと思ったら、見つける事ができた。
     出発時間になり、会場に向けて歩き出し案内。
     心配していた会場のエレベーターはスムーズに乗れて良かった。
     実は今日は体調が最悪。
     花粉症が出てしまって。
     一応、香蘇散(こうそさん)を持ってきて、ガバガバ飲んでいたのだけれど。
     この香蘇散、効能書きには花粉症は無いが、花粉症は胃腸の働きと密接な関係があって、私は重宝している。
     特に、鼻と目がむず痒くてクシャミが止まらない時に。
     ゲームで同席した参加者の人には、迷惑をかけてしまったかもしれない。
     あんまりクシャミをしないで済むように、代謝機能を意識的にダウンはさせたのだけれど。
     花粉症は免疫反応。
     基本的には外部からの異物に対する攻撃を、誤って自分の体に対してもしている訳で、他の疾患と違い抵抗力のある人、あるいは元気な時の方が反応が強くなる。
     だから、体を鍛えてるはずのスポーツ選手の中にも花粉症の人が多い。
     逆に言えばつまり、代謝機能が落ちれば症状は緩和されるので、それを意識的にやれば楽になるという訳。
     呼吸数を少なくして、心臓の鼓動を弱めて、全身の力を抜く。
     いわば、寝ている状態に近い。
     もちろん代謝機能を落とすと反射神経や、歩くなどの運動機能も落ちるが、寝ている状態に近いため逆に思考力は研ぎ澄まされる。
     この簡単な方法で楽になるのに、どうして世の花粉症の患者さんたちは、これをしないのだろうと不思議に思う。
     でも、同じく花粉症の友達に言うと、そんな事できないって言われるんだよねぇ。
     ちょっとした練習なんですが。
     さて、今回プレイしたのは黒井さんのGMで、『無限のファンタジア』というゲーム。
     http://t-walker.jp/mugefan/
     このゲームは、プレイヤーキャラクター全員で1つの旅団というのが前提だそうで、まずその旅団の目的を決める。
     旅芸人か、トレジャーハンターか、はたまた世界制服を狙う悪の結社かなど。
     世界征服して平和な世界を作ろうとしていたら、どうなんだろう(・_・)
     そして、旅団のポリシーを決めてゲーム中でポリシーに関するポイントを稼いでいくらしい。
     で、皆で選んだポリシーは“協力”だった。
     ああ、私に一番欠けてる物だ(笑)
     個人個人のプレイヤーキャラは自分で決めても良いと言われたけれど、あえてダイスを振って決めたら、エルフの狂戦士。
     そのうえ、リザードマンで筋骨隆々という設定になったので、名前を『鋼の筋肉戦士ダン』と名づけて、決めセリフは「俺の筋肉を見ろ!!」とした。
     こういうキャラはやったこと無いなー。
     ちなみに、旅団名は『トカゲのしっぽ団』になった。
     なんだかなぁ(苦笑)
     裏設定として、ポリシーが“協力”だから、代々の団長は仲間をかばって死ぬんだと冗談を言ったり。
     それが旅団の名前の由来だと。
     そして、準備がてぎたところでゲーム開始。
     あっ、途中でコンビニで昼食を買ってきたんでした。
     なんか、体調悪くて食事の記憶が無い。
     今回のゲームの物語は、ある村に盗賊が現れて、村の宝として隠されている特別な弓が狙われており、助けて欲しいと依頼を受けたところから始まった。
     ところが、GMが操るところの村長の話によれば、その弓は村には必要の無い物らしい。
     ただ、魔力を秘めた弓だから大切に保管しておいてくれと何者かに頼まれたようで。
     だったら、その弓を壊してしまえば盗賊に襲われる理由が無くなっていいんじゃない?
     いきなり、物語の進行を止めるという暴挙で協力しそうになる私たち(笑)
     ゴメンネ、黒井さん。
     でもまぁ、報酬は貰えるようだから、依頼主の意に沿うように弓を守りましょうと決まる。
     そしてやってきた盗賊御一行様。
     これがめっぽう弱くて、卑怯な事に、弓の隠された洞窟の封印を解く事ができる村娘を人質に取られてしまった。
    「この娘を助けたければ、弓を渡せ」と脅迫される。
     あれ?
     村娘が殺されたら、封印が解けなくて弓は手に入れられない訳だよね。
     私たちが受けた依頼は、弓を守る事。
     村娘が殺された方が好都合だぞ(笑)←ヒデェ
     それを指摘すると、盗賊のボスが折れて、一緒に洞窟に入る事になった。
     弓さえ守れればいいんだから、いったん渡すフリをして倒してもいいんだよねと、さらに卑怯な事を考えてしまった。
     洞窟の封印を解いた事で、村娘は、ますます用済みに。
     しかし、簡単には事は運ばない。
     洞窟の中でモンスターに出会い戦闘開始。
     これが意外に手こずる。
     まるでラスボス戦のよう。
     辛くも勝ち抜けて、なんとか弓を手に入れたら、盗賊団にまんまと弓を奪われてしまった。
     クソッ=3
     しかし、物は考えよう。
     これで村に物騒な弓は無くなったんだから、これからは平和に暮らせますよ。
     と提案してみたのだが、ダメなんだと。
     しょうがねぇなぁ(笑)
     ところが、盗賊団は盗賊団で、弓を持っていたために他のヤツラから狙われて、私たちの旅団に返しに来た。
     時間的な都合とも言う。
     とにかく弓を取り返せて、メデタシメデタシ。
     ゲーム終了後に参加者と少し交流し、帰りを見送ってから会場内の採寸をした。
     ちょっと机の配置を考えないと、今後参加者が増えた時に対処できないため、それを考える土台に。
     実際にテーブルと椅子も動かしてみたところ、この狭い部屋だと結構難しいですなぁ。
     『月の宴』で打ち上げ。
     http://www.monteroza.co.jp/new_www/gyotai/tukinoutage/tukinoutage.html
     初めて入った店だが、雰囲気的には好き。
     庭のようなデザインの内装とか。
     料理も、創作料理が目に楽しい。
     ただし、味に驚きは無い。
     この組み合わせなら、こういう味になるだろうという予想の範囲。
     それだけに、ハズレが無いのが安心である。
     つい飲み過ぎ食べ過ぎて、予想以上に値段が高くなってしまったが。
     もう少し考えて注文すりゃあ良かった。
     今日のゲームに関しては、黒井さんがGMとしてはちょっと行き当たりバッタリ過ぎた事が残念。
     意地の悪い提案をするプレイヤーも悪いのだけれど、肝心の弓が村にとっては必要無かったり、人質になった村娘もプレイヤーキャラクターと接点が無いもんだから、助ける必然性が無かったりで、動きにくかった。
     武井くんからは、途中の戦闘が長引いた点について、途中で切り上げる判断をするべきだったと助言。
     そして武井くんから私には、やった事の無いキャラをするのは良いけれど、それで動きにくくなってるのが良くないのではないかと指摘された。
     そうなんだよなぁ。
     TRPGを始めた頃は、やはりヒーローになりたくて、そういうキャラを増産していた。
     そのうちに、もっと自分に近いキャラ、つまり分身を動かすのが楽しいと思うようになり、今は自分に無いキャラをやる事に面白さを感じている。
     ところが、自分に無いもんだから、動きに困ってたり。
     これからの課題ですな。
     それから、現状ではコンベンションが赤字経営状態なため、今後の渇入れの話も。
     でも、珍しく日本酒を飲みすぎたのか、疲労が溜まっていたのか、現場責任者の武井くんが先に酔い潰れた。
     私も飲み過ぎてヘロヘロ~。
     心配なので、タクシー乗り場まで武井くんを見送った。
     家に帰ってから、まったりとチャット。
     出会い系サイトを利用した事の無い私だけれど、『リンクの大冒険』にだいぶ登録されている。
     http://www.kitazono.jp/link_index.htm
     私は基本的にサイトに貴賎は無いと思ってる人間なので、ルールを守ってる限りは登録を認めている。
     しかし、けっこう姑息な人もいて、完全に出会い系サイトなのに医療関係だの薬局・薬店のカテゴリーに登録しようとする輩がいる。
     うちのサイトのように、薬局のフリをして(?)ゲームや写真なんかのコンテンツがあるのと同じく、そういうコンテンツを持っているかを念のために確認しに相手サイトに行くのだけれど、例外無く置いてなどいない。
     そういうサイトは、登録せずに片っ端から削除している。
     アダルトカテゴリーには、アダルトサイトの検索エンジンもあり、行ってみたら「死体」というカテゴリーに、出会い系サイトが登録されていた(笑)
     想像するに、出会い系サイトの運営者が自動登録のプログラムを使ったか、アクセスを増やすために関係の無いカテゴリーにも登録したのだろう。
    「死体と出会うのか(´Д`)」とI氏。
     そりゃ怖いわ(苦笑)
     そういや逆のパターンで、『リンクの大冒険』では自動車販売とかのサイトがアダルトショップに登録されていたな。
     最初の頃は親切心でカテゴリーの変更をしてあげてたけど、面倒になってやめたヽ( ´ー`)ノ
     これもおそらくは、「ショップ」というカテゴリーに自動登録するように設定していて、まさか薬局のサイトの検索カテゴリーにアダルトがあるとは思わなかったんだろう(笑)
     それからI氏、「貧乏人限定とか、ニート限定とかの出会い系は無いのかナァ」と言っていた。
     あはははははは、あってもいいよねぇ。
     ニート限定で、家に引きこもって家事だけでもやってくれる人募集とか。
     別にニートがいてもいいし。
     文字通り閉じこもっててくれれば。
     なまじ社会と接点を持とうとして迷惑かけられる方が嫌。
     いつだったか、引きこもってたヤツが女の子を殺した事件があったし。
     確か母親が、社会復帰させるために塾に通わせるようにしたとかって。
     余計な事するなよと(笑)
    「そういえばこの間の日曜に、アキバでヲタク同士の刺傷事件があった」とI氏に教えられた。
     なんでも、エロゲキャラに対する考え方の違いがケンカの原因とか。
     そんな事件がありましたか(笑)
     場所は、ソフマップの店内だったらしい。
     いいね、普通はエロゲーのコーナーでは静かになるもんだけれど、話を交わしていたのね(笑)
     ネットでは、腹立たしいニュースの記事を見つけた。
     兵庫県尼崎市の市立尼崎高校のサッカー部員が5~7月にかけて、集団でスポーツ用品店で万引きを繰り返していたそうで、事態を把握した学校側が30人以上を17日から自宅待機としているというもの。
     学校の説明によると、主に休日の練習や試合の後に、2~8人連れで神戸市や同県伊丹市のスポーツ用品店に行き、アンダーシャツやスパイク、バッグなどを盗んでいたそうだ。
     見張り役を置く事もあったというから、悪質の度合いは高い。
     にも拘らず、学校としては反省文を書かせて学校に復帰させる予定という。
     この記事を読んで思った事。
     え?
     反省文だけで済ませるってナニ?
     万引きは人殺しと同じだよ。
     店は生活かかってるんだから。
     ちゃんと警察に引き渡さなきゃ。
     でもって、推定無罪の原則に従って、罪が確定してから退学とかの処分をしてやらないと。
     こういう奴らは、人生の落伍者にしてやらなきゃイカンでしょう。
     校長は「遊び感覚で、犯罪という意識が薄かったようだ。人間教育をおろそかにしたつもりはないが、結果的に浸透していなかった」とコメントしていた。
     犯罪という認識を校長が持ってるなら、やっぱり彼らを犯罪者として裁かれるように手続きを踏むべきだと思うんだけど。
     一方、こんな事件のニュースも。
     迷惑駐車を郵便局員にとがめられたと思いこみ、腹いせに息子らにパチンコ型のゴム銃で郵便局のガラスを割らせたとして、その母親が実行役の2人の子供とその友達ともども逮捕されたそうな。
     年齢的には、子供といっても中高生くらい。
     警察の調べによると、母親は16日の昼頃に自宅と郵便局の間の路上に駐車していた車に迷惑駐車を注意する張り紙をされた事に腹を立て、郵便局員に貼られたと思い込だという。
     で、逮捕された母親は「やったれとは言ったが、(郵便局を)狙えとは言っていない」と供述しているとか。
     愉快な母親だ( ̄▽ ̄)
     ただ、被害に遭った郵便局では9月に入ってから2回ビー玉でガラスが割られた他、現場周辺でも7月から家の窓ガラスが割られるなどの被害が計10件も相次いでいるそうだ。
     そして、逮捕された子供たちは「数回やった」と供述しており、余罪がありそう。
     迷惑な子供たちだ。
     そしてこれは、やりきれない事故のニュース。
     今日の午前10時25分頃に、茨城県鹿嶋市荒野の沖合の海で男性が行方不明になった、と110番通報があり行方不明になっているらしい。
     その男性は、小学生の長男とその友達5人を連れて海に出かけ、水際で遊んでいた2人が流されそうになったため助けに入り、そのまま流されてしまったそうだ。
     ちなみに2人の子供は、サーフィン中の3人の男性に助けられた模様。
     問題は、周辺の海岸は遊泳禁止だった事。
     事故当時の周辺海域は風速6m、波の高さも5~6mあったようで、数字的なデータでは一見それほど危険では無さそうだけれど、周辺には砂の浸食を防ぐためのコンクリート構造物が海岸から沖合百数十メートルまで突き出してお、この構造物に波が当たり沖合に向かって急激な流れがある危険な場所として、近所の人たちは知っていたようだ。
     被害者の居住地は分からないけれど、少なくとも遊泳禁止の理由は考えるべきだったろう。
     そこからすると、ゴメン、同情できんわ。
     せめて子供を死なせなかったのが救い。
    ≪育児日記≫
     今日は、旦那はスネークアイズだ。
     薬局には早めに行った。
     次郎は店内をグルグル歩き回っていた。
     私自身、朝早く起きすぎてしまったので、何か変な感じだった。
     だから次郎を見ていても、何か疲れていた。
     義母が、お客さんが来ない時は見てくれていた。
     それから畳の部屋に上がると、いつものように物をほうり投げるし、勝手に転倒したりして危なっかしかった。
     飽きると泣き出してしまって大変だったので、この日は早々と帰った。
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