知柏地黄丸(ちばくじおうがん)
………思考力減退・耳鳴・難聴・性欲の仮亢進(勃起不全・早漏・快感がないなどの機能不全をともなう)・無月経・経血量が少い・無排卵、乳幼児・小児の発育不良、糖尿病

適応症状 

 頭がふらつく、眩暈(めまい)、耳鳴り、腰や膝がだるく力が無い、口や咽喉の渇き、体の熱感、手足の火照り、寝汗、尿が濃い、便が硬い、舌が赤いものの次の症状:
 思考力減退・耳鳴・難聴・性欲の仮亢進(勃起不全・早漏・快感がないなどの機能不全をともなう)・無月経・経血量が少い・無排卵、乳幼児・小児の発育不良、糖尿病

用方・容量(顆粒製品の場合) 

 1日2回、成人1回1包(2.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
 ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

組成(顆粒製品の場合) 

 2包(5.0g)中、次の成分を含みます。
    チモ(知母)0.65g       オウバク(黄柏)0.65g
   ジオウ(地黄)2.59g      
    サンシュユ(山茱萸)1.30g
   サンヤク(山薬)1.30g     
    ボタンピ(牡丹皮)0.98g
   ブクリョウ(茯苓)0.98g
    タクシャ(沢瀉)0.98g
 以上の割合に混合した生薬より得たエキス1.5g含有します。

類似処方鑑別 

六味丸
 熱症状がもう少し弱く、肉体的な疲労が強い場合に用いる。

八味地黄丸
 
適応症状が肉体的な疲労などよりも、加齢によるものと認められる場合に用いる。

杞菊地黄丸
 適応症状が似ているが、目がかすんだり目の乾燥があるなど、目に関する症状が顕著な場合に用いる。

使用上の注意 

1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
 (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
 (2)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)


2.服用に際して、次のことに注意してください
 (1)定められた用法、用量を厳守してください。
 (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
 (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
 (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
 (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
 (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
 (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


4.保管及び取扱い上の注意
 (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
 (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
 (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


5.その他
 本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

以下の記事も読まれています。


 
登録販売者から一言 壱の巻 登録販売者から一言 肆の巻「おくすり手帳と個人情報の使い方」 市販薬購入前チェックシート