安中散加茯苓(あんちゅうさんかぶくりょう)
………神経性胃炎、慢性胃炎、胃アトニー、飲みすぎ食べ過ぎ

【第2類医薬品】 《クラシエ》安中散加茯苓(アンチュウサンカブクリョウ)エキス錠 180錠(漢方製剤・胃薬)
適応症状 

 痩せ型で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛または腹痛があって、ときに胸やけ、げっぷ、食欲不振、吐き気などを伴う次の症状:
 神経性胃炎、慢性胃炎、胃アトニー、飲みすぎ食べ過ぎ

用方・容量(顆粒製品の場合) 

 1日3回、成人1回1包(1.5g)を食前にお湯または水で服用してください。
 ただし、15歳未満7歳以上は2/3包、7歳未満4歳以上は1/2包、4歳未満2歳以上は1/3包。

組成(顆粒製品の場合) 

 3包(4.5g)中、次の成分を含みます。
  ケイヒ(桂皮)885.0mg     エンゴサク(延胡索)708.0mg
  ボレイ(牡蛎)708.0mg     ウイキョウ(茴香)354.0mg
  カンゾウ(甘草)265.5mg    シュクシャ(縮砂)265.5mg
  リョウキョウ(良姜)123.9mg  ブクリョウ(茯苓) 885.0mg

類似処方鑑別 

人参湯
 冷え症で、血色がすぐれず、胃腸が弱く下痢しやすく、口中にうすい唾液が溜まり、うすい尿を出し、時に腹痛を訴える場合に用いる。

六君子湯
 
胃腸虚弱で顔色が悪く、心窩部の振水音が顕著で、胃部膨満感、食欲不振、倦怠感、手足の冷えあり、腹痛をあまり訴えない場合に用いる。

平胃散
 比較的体力のある人で、鼓腸、食欲不振、心窩部の膨満感などを訴える場合に用いる。

柴胡桂枝湯
 体力中等度で心窩部に振水音がなく、季助下部の抵抗・圧痛および腹直筋の緊張を認め、しばしば腹痛を訴える場合に用いる。

使用上の注意 

1.次の場合には医師または薬剤師に相談してください
 (1)本剤を服用後、症状の改善が認められない場合は、他の漢方薬を考慮する事。
 (2)甘草を含有する漢方薬を長期服用する場合は、血清カリウム値や血圧の測定などを充分に行い、異常が認められた場合は、服用を中止する事。
 (3)複数の漢方薬を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する事。(特に甘草を含有する漢方薬の併用には、より注意を必要とする。)
 (4)長期運用により低カリウム血症、血圧上昇などが現れる場合があるので観察を充分に行う事。


2.服用に際して、次のことに注意してください
 (1)定められた用法、用量を厳守してください。
 (2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
 (3)本剤は、2歳未満の乳幼児に服用させないでください。


3.服用中または服用後は、次のことに注意してください
 (1)本剤の服用により、発疹・発赤、かゆみ、悪心、食欲不振、胃部不快感等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。 
 (2)本剤を服用することにより、尿量が減少する、顔や手足がむくむ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
 (3)1ヵ月位(感冒、鼻かぜ、頭痛に服用する場合には、数回)服用しても症状の改善がみられない場合には、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
 (4)長期連用する場合には、医師または薬剤師に相談してください。


4.保管及び取扱い上の注意
 (1)小児の手のとどかない所に保管してください。
 (2)直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保管してください。
 (3)1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2日以内に使用してください。


5.その他
 本剤は生薬(薬用の草根木皮等)を用いた製品ですので、製品により多少色調等が異なることがありますが効能・効果には変わりありません。

【第2類医薬品】 《クラシエ》安中散加茯苓(アンチュウサンカブクリョウ)エキス錠 180錠(漢方製剤・胃薬)

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