外用消炎剤の棚で長考しているお客様がいたので、声を掛けてみた。
足首が痛いそうなのだが、捻ったりした覚えは無いという。
足を引きずるほどの痛みではないらしいのだけれど、「湿布を使ってみて治らないようなら医者に行く」というので、病院については逆に考えたほうが良いとお話した。
長引いたり酷くなってから行くのでは、悪化させてから行く訳だから、治療にお金も時間もかかってしまう。
まず医師の診察を受けて、「なんでもない」と分かるか「状態を把握する」のが重要。
そのうえで、痛みを増幅させる原因となる「プロスタグランジン」と言う物質の生成を抑える力は、一番弱い「アセチルサリチル酸」<「フェルビナク」<「インドメタシン」の順に強くなるので、弱い物から試してみるか、最初に短期決戦で強い物を使ってみるかというところ。(ただし、皮膚への浸透力はフェルビナクの方がインドメタシンより強いとされている)
病院に行くのを後回しにするなら、先に強い物から試してみた方が良いでしょうと勧めたら、「じゃあ病院に行ってみます」との返事。
ありゃん(;´∀`)
いや、まぁ、後で大事になるよりは、その方が安心ですが。
これまた外用消炎剤の棚の前で、悩まれているお客様がいたので声を掛ける。
親切心ではなく、特定の棚の前で長考されていると、他の作業のために移動できないという、コチラ側の事情です(o ̄∇ ̄)o
でもって、どの湿布が効くかという質問をされたのだけれど、患者さんは旦那さんとのこと。
しかし話を聞くと、まず整形外科だかで「背骨が湾曲しないで真っ直ぐになってる」と言われたそうな。
そして、それが原因かは分からないが肩が凝るという。
そのうえ、足の指も曲がっていて痛むそうで、それにも使うつもりでいるらしい。
ええ、それは整形外科に通院を続けた方が良いのでは(^_^;)?
しかし、その整形外科では痛み止めの飲み薬を出されただけで治療の話はされなかったとか。
ううん、その辺りの事情はなんとも分かりづらい。
とりあえず痛み止めを出して、様子を見てから治療の話に進むつもりだったのかもしれないし、そもそもどこまで医師と話をしたのかも分からないし。
もし、大きい病院だったら担当医を変えてもらうのも手。
医師にそういうことを言うのを躊躇う気持ちは分かるけど、日に何十人と診察してる医師からすれば気にしないはずですよ。
何か態度なんかに嫌なもんを含んでくるような医師なら、むしろ願い下げで良いでしょう。
セカンドオピニオンの考え方も広がってきてますし。
とはいえ、旦那さんに頼まれた訳だから、ひとまず納得してもらうためには、何がしか買っていかなきゃならないしという事で、インドメタシンのバップ剤を案内した。
今回はたまたま外用消炎剤を希望のお客様が続いたけど、この「酷くなったら病院に行きます」という発想は変えた方が良いと思う。
もちろん仕事のこととか、お金のこととか事情はあると思うけど、一番怖いのは素人判断なんだから。
そして、薬局やドラッグストアーじゃ、ある程度の予測はついても診察できない訳で、まずは病院で「大したこと無い」という診断をしてもらってくるのが大事。
治療方針が立ててから、後は通院するか、市販薬で治すかの方が、トータルで治療期間も費用も少なくて済むというもの。
た・だ・し、医師も人間だからミスはするし、見逃しもする。
私なんか、捻挫と診断されて一週間痛みが引かずに再受診したら骨折してたとか、ただの風邪と診察されて帰った日の夜に救急車で同じ病院に逆戻りになり肺炎で入院とかあったから( ̄▽ ̄lll
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腰痛肩こり、医師の中には、年のせいですよ。なんて言う人もいます。日本の法律では、医師免許が有れば、内科、外科、眼科、皮膚科どの看板を出してもよいことを、一般の人は知りません。科がちがえば素人です。大切なのはその医師の感性です。外科医でも内科的な判断、患者の生活習慣を見抜く感性を持った医師ならばよいでしょう。腰痛、肩こりを軽く見ない医師。
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確か麻酔科以外には、どの科でも診療できるんでしたよね。
近所の診療所などは、同じ建物内とはいえ、待合室から科の違うドアを開けると、中は繋がっていて、同じ医師がキャスター付きの椅子でシャーッと座りながら横滑りしてきました(笑)
医師を怖がるというか、臆するというか、気兼ねしてしまう方は、結構いらっしゃいますね。
個人的な相性もありますから、セカンドオピニオンの意味も込めて、複数医療機関を訪れてみて欲しいと思います。