高校生の息子さんのことで、母親が来店。
咳が続いていて、体力を消耗気味とのこと。
熱などの風邪の症状は無く、もともと胃腸が弱くて、お腹を壊しやすいそう。
効能には胃腸に関することは書いてないけど、胃薬としても働く『麦門冬湯』を咳止めに案内したところ、栄養ドリンクも希望されたため『ゼナジンジャー』を勧めた。
温めた方が良いだろうと思って。
あと、お腹を下しやすい事については、『胃苓湯』と『半夏瀉心湯』を紹介しておいた。
ついでに自身のダイエットについても相談され、肌色は良く小柄ながら体格はしっかりしているので、『防風通聖散』を紹介して、お買い上げいただいた。
すると、帰り際に小学生の息子さんの癲癇(てんかん)についても相談された。
うーむ、癲癇は難しい。
病態が様々で、病院との連携も必要だから店頭で「コレを試してみて下さい」とは言えない。
一応候補としては、神経面を鎮める『柴胡桂枝湯』や『柴胡加竜骨牡蛎湯』といった柴胡剤と、痙攣を緩和する『芍薬甘草湯』が候補になるのだけれど。
紙に書き出して、担当の医師に相談してみるようにお話した。
よほど漢方薬嫌いという医師でなければ、文献を調べて対応してくれるはず。
駄目なようなら、漢方内科の病院があるので紹介しますと付け加えた。
老夫婦が、成人の娘さんの座骨神経痛のためにと湿布を求めて来店した。
しかし娘さんの座骨神経痛は出産によるものだそうで、授乳もしているそうなので、通院している病院で処方してもらうように勧めた。
座骨神経痛なら、『疎経活血湯』という漢方薬が使えそうではあるけれど、それとて授乳中となるとどうか。
今回は、紹介せずじまい。
せめて医師に相談してみるように、お話しておくべきだったか。