北園おくすり茶房＠登録販売者

　『フルコートＦ』を求めて来店した高齢のお客様に、長く使用する薬では無い事を説明したら、なんと３０年以上使用しているというのでビックリ。
　桁が違うΣ(´∀｀；)
　使用をやめると発疹するそうで、患部を見せてもらったら、赤く割れたような痕になっていた。
　身内に医療従事者がいるらしく、その人からは強く病院での診察を勧められていねそうな。
　いや、もう、そうしましょうよ。
　私からも重ねて病院に行くようお話したけど、行ってくれるかなぁ……。
　サポーターを買いに来た高校生に、用途を尋ねたところ、一週間ほど前に膝を打ち、平素は痛くないものの運動すると痛むとの答え。
　いや、なんで膝を打ってるのに、なんでそんなに早く運動するんですか(^_^;)
　打ち身で痛みが引くまでに一週間以上かかるのは珍しくない事、運動することで患部が悪化している可能性がある事を説明して、一度は病院で診察を受けるように勧めた。
　気軽に学校や仕事を休めない日本の社会にも問題があるんだけど、「酷くなったら病院へ行こう」という考え方は、なんとかならないものか。
「なんでもない」「たいしたことない」のを確認するために、最初期に病院に行くのが最善。
　でも、政府の方が保険医療費抑制のためとか言って『セルフメディケーション』を推進してるんだよなぁ。
　家庭で治せるものは家庭でってのは分かるけど、家庭で治せるかどうかは、誰が判断できるのよって視点が抜けてる。
　むしろ初診料は引き下げて、再診料を慢性疾患を安めに、一時的な傷病の継続治療は高めにと変えた方が良かったんじゃないか。
　頼まれ物で『正露丸』を買いに来たお客様。
　頼んだ人は、よくお腹を壊すそうなので、食中りでなければ体質の方に問題があると考えられる事を説明して、『半夏瀉心湯』を紹介した。
　具合の悪い人が自分で買いに来るというのは難しいだろうから、人に頼むのを否定はしないけど、あまり安易に考えないで欲しいな。
　本人でなければ分からない随伴症状とかあるかもしれないし、病態によっては望診(見た目の具合とか体格とか)で気づく事もあるし。
　そりゃ、売る方は何も相談されないで売るのが楽なんだけど、お店だけ儲けさせても良いこと無いですよ？