「痒み」は「痛み」と同じ

 『レスタミンコーワ糖衣錠』を指名で求めるお客様がいて、驚いた。
 いや、別に驚く事じゃないんだけど、一年近く販売記録の無い薬だったもんで(苦笑)
 まぁ、本部から指示されている棚割りが、スキンケアの棚だからというのもある。
 蕁麻疹や湿疹などのアレルギー性疾患に用いるとはいえ、湿疹や化膿止めなんかの塗り薬の列の中に、チョコンと置いてあって目立たない。
 実は、これまで扱っていなかった『十味敗毒湯』を仕入れたところなので、一応そちらも紹介してみた。
 私自身は、それこそ耳たぶから体液がダラダラと垂れてくるくらい酷いアトピー性皮膚炎だったのを、この『十味敗毒湯』で治したものの、大抵は病院に行ってしまうだろうからと置かないでいた。
 でも、花粉症の時期に皮膚の痒みの相談が増えて、もしかすると出番があるかもと思い仕入れた。
 今のところまだ動きは鈍いけど、すでに試して頂いているお客様も数名いて、経過を知らせて頂いている状況。
 皮膚の治療は店頭では難しいため、効果があるようであれば病院に受診するよう案内はしている。
 長期連用となれば、なおさら継続的な診察が必要だし、保険を適用してもらった方が薬代が、診察料を加えても安く抑えられるはずなので。
 今回は、紹介のみでお買い上げには至らず。
 やや高齢のお客様から、日焼けに拠る痒みの相談を受けた。
 日焼けは、これはもう軽い火傷みたいなもので、痒みというのも人間には痒みを感じる神経は無くて、痛覚神経が弱い痛みを痒いと認識しているという事だから、痒みを「たいしたことない」と侮ってはいけない。
 『メディケアパンパス軟膏』と『アットノンジェル』を比較し、今回は患部の範囲が広そうなのと、痒みがピリピリする感じというので、『アットノンジェル』の方を勧めた。
 うちの店に『消風散』を置いていれば内服薬として案内したかったところなんだけど、果たして日焼けで売れるかという疑問もあって、今のところは見送り。
 『白虎加人参湯』の仕入れルートがあれば、そっちの方が日焼けに向いてるんだけどなぁ。
 漢方薬の仕入れルートが少ないのが、うちの系列の弱点だ。
 メーカーさんから、売り込みに来てくれないものか(;´・ω・)

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