健康な子供の方を個室に隔離

 幼児の虫刺されにと『ムヒベビー』を購入されたお客様から、大人も使用できるか尋ねられた。
 成分からしても問題は無いけれど、薬を家族で一緒に使う事は勧められないとお話した。
 風邪薬など、特に家族での共用を考えがちだけど、年齢・性別・体質などでの相性があるから、一人一人別な物を対応させた方が良い。
 これは別に、その方が儲かるからというのではなく、………儲かるけど、ゲフンゲフン(( +д+))o=3=3
 食事だって、教育関係者は家族バラバラでの食事が悪いみたいに言うけど、本来なら日常生活でのエネルギーの消費も、身体の代謝能力も違うのだから、同じ時間に同じメニューをというのは、医学的な面からは適切ではない。
 うちの場合、家族で一緒に居間にいても食事の時間は別々だったりする。
 酔い止めを買いに来たお客様から、さっきと同じように子供用の『アネロンキャップ』を大人も服用して良いか尋ねられた。
 一部の薬は、大人用と子供用とでは同じブランド名でも成分からして違う物はあるため、大人用を子供に用いるのは危険だけど、子供用を大人に用いる分には大丈夫だとお話した。
 しかしやはり、これまたさっきと同じように、薬は家族でも別々に用意した方が良いと付け加えた。
 一番危ないのは、やっぱり風邪薬や解熱鎮痛剤かな。
 子供用の現代薬だと市販薬では、ほぼアセトアミノフェンの一択しか無い。
 イブプロフェンなどは、子供の脳に悪影響があるとされている。
 ところが困ったもので、世の中には「大人の分量を少なくすれば大丈夫だろう」くらいに考えている人がいて、困る。
 食べ物じゃないんだから(食べ物だってアレルギーがあって油断できない)、家族で分け合うという発想は避けて下さいな。

 小学校低学年の子供の鼻炎の相談を受け、『ムヒ鼻炎こどもシロップ』と『小青龍湯』を案内したところ、下の2歳の子供が先に風邪を引いているという話が出た。
 上の子には花粉症があるそうなので、現時点では下の子の風邪との関連は確定できないため、今回は本人が粉よりもシロップを希望した事もあり、『ムヒ鼻炎こどもシロップ』で経過観察をするように伝えた。
 子供に薬を飲ませて、自室で眠らせようと考える人が多いみたいだけど、これはあまり勧められない。
 子供の症状は目まぐるしく変化する事が多いから、できれば居間にでも布団を敷いて一緒にいるのが望ましい。
 もちろん、風邪のような感染症だと隔離するという考え方もあるのだけれど、隔離するのは「元気な子供の方」であって、病気の子供の方にはつきっきりの方が良い。
 もちろんその場合、自分に感染しないようにマスクの着用とこまめな着替えと手洗いなんかは必須だけど。
 大切な事なので、もう一度。
 もし子供が2人以上いて、別室や子供部屋があるのなら、健康な子供の方を個室に隔離して、病気の子供は側に置き経過観察を怠らないように(・o・)ノ

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