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★彡☆-=★彡 それさえもおそらくは平凡な薬局 ★彡☆-=★彡
≪通巻0263号≫
提供 : まぐまぐ http://www.mag2.com/
発行 : 北園薬局 http://www.kitazono.jp/
編集 : 北村俊純
窓口 : info@kitazono.jp
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~~~~~~~~~~~~~ 今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~~~~
※1月10日(火)……健康食品の方が良いのかどうか
※1月11日(水)……可哀想な世代?
※1月12日(木)……薬をもらわないで
※1月13日(金)……ガスター10に注意
************************* 今号の平凡な日記 ***************************
◆1月10日(火)/2006年◆
地面が濡れていて、周囲の家の屋根がうっすらと白くなっているところを見ると、天気予報で言っていたように雪が降ったらしい。
風が吹いていないので、そんなに寒くは感じない。
午前中は、連休明けのせいなのか目の回る忙しさ。
次々と患者さんやお客さんがみえて、お母んなどは問屋さんへの薬の発注を忘れたくらい。
幸い、すぐに必要な物は無くて良かったけれど。
いったん家へ、昼食を食べに帰った。
何を呼ばれたのかと思ったら、三輪車を組み立ててくれという。
なんだよー(^_^;)
婆ちゃんがお金を出してくれて、お母んと一緒に奥さんが買ってきたらしい。
まだ早いんじゃないかね、次郎には。
中途半端に組み立てようとしていたのをバラすのに手間がかかった。
そして三輪車のデザインはアンパンマン。
アンパンマンは嫌いなんだがなー、私は(笑)
「愛と勇気だけが友達」の寂しいヤツだぞ。
三輪車が組みあがると、次郎は訳も分からずに「キャー」と言って抱きつこうとする。
三輪車に抱きついても痛いのでは(・_・)?
部屋の中で組み立てたもんだから、狭い廊下から玄関に出すのに苦労してしまった。
私も良く考えろよ。
その三輪車に次郎を乗せて薬局へ。
ハンドル固定のピンを差し込んでおき、後ろに取り付けた取っ手で押す。
これが、なかなかコントロールが難しい。
ハンドルを固定してあるといっても、左右には少し動くので、次郎がハンドルに触ると曲げた方に三輪車が進んでしまう。
関節痛の相談で患者さんが来店。
膝が痛むという話だが、歩いてる時の方が楽で、温まるとやはり楽になるという。
となると、麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)が合いそう。
しかし、漢方薬は嫌いらしい。
漢方薬局に来て漢方薬が嫌いと言われてもねぇ(^_^;)
てな訳で、健康食品のサトウグルコサミンの方を買っていかれた。
漢方薬よりも健康食品の方が良いというのも良く分からない。
頭痛の薬を求めて患者さんがみえた。
どうやら風邪での頭痛らしい。
川きゅう茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)の出番である。
始めは、咳やクシャミがあり、出なくなったので治ったと思っていたそうだ。
それは、風邪が体の奥に入ってしまったんですねぇ。
症状が治まったと思って油断していると、ぶりかえすので要注意。
やはり風邪の相談が多く、そして油断している人も多し。
今度の患者さんは、風邪をひいてから三日ぐらい経っているという。
食欲も落ちてきているそうだから、もう少し早く手を打って欲しかったところ。
地竜(ぢりゅう)と柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)で治してもらおう。
買い物をして次郎を迎えに来た奥さん、帰ってから支度をするのが面倒だと思ったのか、薬局で夕食を作るとか。
まぁ、いいですけど。
作ったのは長崎ちゃんぽん。
野菜を切って炒めてというのは手間かもしれんが、薬局の台所じゃ調理しにくいんじゃないかね、むしろ。
そして、お風呂を沸かしておくからと奥さんは先に帰り、私が次郎を連れて行く事に。
しまった、狙いはソレか(笑)?
次郎を三輪車に乗せて帰ろうとしたら、途中で降りて歩き出す。
どうやら、もう飽きたようである。
困ったヤツだね、どうも。
しかも、家と反対方向に歩いていくから、どんどん家が遠くなる。
やむなく次郎を三輪車に無理やり乗せて、後ろの取っ手を押し下げる事で三輪車の前輪を浮かせたウィリー走行に。
こうすれば次郎は転げ落ちないようにハンドルにしがみつき、足は地面に付かないから降りる事もできない。
これで一気にマンションまで辿り着いた。
三輪車を怖がるようにならなければ良いが( ̄▽ ̄)
ネットで、毎日新聞の論説を読んだ。
ゲンジボタルの名前の由来で前フリ。
ゲンジボタルは体長15ミリ前後で、尾が淡く黄緑色に光る様子を見て、『源氏物語』の光源氏をイメージし、ゲンジボタルと呼んだと解説し、当然続くようにヘイケボタルの名前の由来を語るのだが、そこで唐突に「もう一種類の蛍を権力闘争が好きな(例えば小泉さんのような)日本人?はヘイケボタルと命名した」とか言う。
名前を付けた誰とも知れない人を、勝手に「権力闘争が好きな日本人」ってのは、疑問符付きでも変な推測ではないか。
しょっぱなから、随分と無茶な論説だなオイ。
そこからどこに話が繋がるかと思えば、耐震データ偽造事件。
実は、ゲンジボタル北限の地である宮城県金成(かんなり)町(昨年4月の町村合併で栗原市)に、『姉歯の松』という松があるのだそうな。
「小野小町の姉または松浦佐用姫の姉の墓の上の松」だとの事。
ははぁ、そういうのを見つけてくるというのは面白い。
“姉歯”があって、町の名前が“金成”という事で姉歯元建築士のイメージが重なって、迷惑な話だというお話。
駄洒落が、いかに日本人の文化に根付いているかを如実に物語っている……という話にでも行くのか。
そういうユーモアの話には行かず、これまた唐突に事件の元凶は、「『稼ぐが勝ち』の小泉流市場原理主義を実践するファンドが、賃貸マンションを高利回りの物件として買いあさる。少しでも早くもうけようとする業界が突貫工事でマンションを建て」云々と語りだすのだ。
えっと……、言ってる事は間違っちゃいないかもと思うけど、“小泉流市場原理主義”とやらの解説をしてくれないと意味が分かりませんが。
新聞のコラムや論説を書く記者の中には、なんだか造語を作るのが好きな人が多い気がする。
英語などからのカタカナ語が分かりにくいと世間で言われるように、そういう造語も分かりにくい。
「ああ、なんか皮肉を込めてるんだろうなぁ」とは予想がつくものの、書いてる本人の中だけで完結されてても困るんですけど。
「民間でやれる事は民間に」、「市場の競争原理にのっとって」というのが、「稼ぐが勝ち」とイコールになる事を証明してくれなきゃ。
例えば、株式市場も以前より様変わりしている。
『ソフマップ』が業績の下方修正を発表した時、その株価は上昇した。
昔ならば、下方修正の発表は株価の下落につながったはずである。
しかし、正直に業績を発表する事で信用が高まった訳である。
「稼ぐ会社に、より期待が高まる」のは変わらないとしても、「稼げない会社は駄目」という事でもなくなってきたのだ。
そしてそれは、皮肉にも個人投資家が増えたからというのもあるかもしれない。
会社の業績を睨みながら投資するのとは別な、日銭を稼ぐだけのデイトレーダー参入で、日々のニュースや噂で株価が乱高下するようになったのは、単なる投機で嘆かわしいとみる向きもあるだろうが、同時に短期の業績の悪化や、悪材料が会社にあっても、再建させるのが可能だという事である。
企業の情報開示が進めば、“市場原理”の原理原則である、「買い手と売り手が互いに信用を基盤にして取引をする」のが当たり前になるかもしれないのだ。
おっと、脱線。
論説の最後の方では、『姉歯の松』の解説になっていた。
『伊勢物語』に出てくる逸話だそうで、陸奥国を訪れた在原業平が地元の女性と親しくなったのだが、業平は彼女を都へ連れて行くつもりはなく「栗原の 姉歯の松の人ならば 都のつとに いざといはましを」(姉歯の松が人間なら、土産として都へ行こうと誘うのだが)と詠んだという。
そして、女性の方は裏切られたと思いながらも、「美しい自然の歌」に感激したのだとか。
なんか、女性が言いくるめられてるようにしか思えないんですが(苦笑)
で、その話が悲しい物語としながら、筆者が導き出した結論は……。
「権力闘争も金もうけも、自然の優しさ、厳しさの前では米粒のようなものではありませんか。僕は、バブル猛反対!」
ズルッ(・_゜)
自然は、人間に優しくも厳しくも無い。
自然からすれば、人間による恩恵など無いに等しい。
ってか、権力闘争が嫌なら出世を望まず、金儲けが嫌なら給与も貰わないように。
Y氏からメールが入る。
頼まれていた講演のテープ起こし原稿を、明日までにO氏にメールで送っておいて下さいと。
ガッ!!Σ( ̄□ ̄;)
そりゃ確かに、元々は昨年の11月末頃に仕上げて送る事になってはいましたけど、そのO氏からメールの返事が来てないんで後回しにしてたから、終わっておりませぬ。
テープ起こしって、最終的にどんな形態で使うのかが分からないと、本当に全ての発言を起こしておいて校正までしておかなきゃならないから、手間と時間がかかるんだよね。
だから、どの程度仕上げておけば良いのかをO氏に尋ねようとメールしてあるのだ。
暇な訳では無いので、詳細が分かるまで放っておいた次第で。
しょうがない。
腹括って、全文起こしの完全な校正をしてみせましょ( ̄^ ̄)
とはいえ、あまりに孤独な作業なので、チャットに入ったらI氏が胃の調子が悪いという話。
本人の弁によれば、「風邪っぽい」との事。
それでいて熱は微熱なのに寒い感じがするそうで、これはやっぱりノロウイルスによる胃腸炎ではなかろうかと予想。
I氏はスーパーに勤務してるので、感染しやすい事を考えると、仕事を休んだ方が良いかと悩まれた。
病気自体は、老人や幼児、もしくは極度に体力低下した人でなければ、たいした事はないのだけれど。
I氏には、地竜と柴胡桂枝湯で様子を見るように伝えた。
それと、カイロで左脇腹を温めるようにとも。
I氏の彼女のS子さんからうつされたか、それともうつしてしまったかという話も出たけれど、もし移されたとしたら、慣用句を忘れるとか、諺を間違えるという症状が出るのではないかと、本人がいないのをいい事にヒドイ事を(笑)
話の中で、鉄道会社で車掌勤務のK氏も、このノロウイルスにやられて、走行中の電車で吐きまくったという事を聞かされた。
それはご愁傷様で(^_^;)
≪育児日記≫
今日は、義母とハッピーで次郎の三輪車を買った。
アンパンマンのだった。
最初、ハローマックに行ったけど高かったので、そちらよりハッピーの方にした。
次郎も連れて行った。
車に乗せると、騒がないで機嫌が良いので助かった。
風が冷たかったけど、次郎は元気だった。
旦那は具合がそれほどよろしくないみたいだった。
だからホカ弁を買っていった。
次郎は、ずっとハシャいでるようだった。
◆1月11日(水)/2006年◆
ほぼ徹夜明けで、講演会のテープ起こし(ICレコーダー起こし?)をあげてメールで送信。
直接に頼まれたのはY氏からなのだが、この原稿を必要としているのは面識の無いO氏で、昨年に一度メールをしているのに返事が来ない。
一回くらいだとメールの消失などが考えられるものの、Y氏を通してもO氏からは連絡が無かった。
なんで連絡をくれないんかな。
仮眠を取って薬局へ。
Y氏から、原稿の事でO氏に直接連絡を取って欲しいとメールが来たけれど、なんで私の方からしなきゃならないのか分からず放置を決め込む。
締め切りを遅らせたのは申し訳ないとは思うものの、一度も打ち合わせに応じてもらえず、こっちはこっちでいらぬ苦労をしたのだ。
なんで、こんなに腹が立ってるんかなと思うと、講演の内容にイライラしたから。
それは後述。
八味地黄丸(はちみじおうがん)を買いに、お客さんが来店。
奥さんが夜中に何度もトイレに起きてしまのうで、ハルンケアを飲ませてみたのだが効かず、友達から勧められたのだという。
えっと……、中身は同じです(^_^;)
メーカーも罪作りな。
なんにしても、八味地黄丸は男性の前立腺肥大による頻尿などには効果があるが、女性の場合には別な選択も考えられる。
特に、寒くなってきてから症状が現れたという話からすると、苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)が適応しそうだ。
成人の息子さんが風邪をひいたようだとの事で、母親が薬を買いにいらした。
微熱があり、頭が痛いと言っているらしい。
うちでは定番の、麻黄湯(まおうとう)と地竜(ぢりゅう)を案内した。
すると、
「薬を飲みたがらなくてねぇ」と言われる。
嫌だからと我慢できる程度ならば、いちいち苦しがるなよと、患者さんに優しくない事を思ったり。
一応は買っていかれたけれど、どんなもんか。
で、腹の立った講演の内容。
講師は汐見稔幸氏による子育て支援に関する講演で、そのための町作りの取り組みなどを国内外の事例から紹介していた。
http://www.ikuji-hoiku.com/other/kyouji.html
それはいい。
しかし、ところどころでムカつく事このうえない。
一番腹立たしかったのが、同一世代をひとくくりにし、そのうえ問題を本人の手の届かない所に、勝手に持っていってしまうところ。
例えば、私のような三十代の親が子供の頃には、管理教育が徹底されていて、さらにイジメや校内暴力が問題となっていた時代で、同窓会などでも学校の楽しい思い出を語る事が少ないという。
まぁ、それは事実の指摘と、主な事項を抽出しただけだから構わない。
ところが、子供時代の楽しい思い出が少ないから、「自分の子供に対してもどうして良いか分からないのです」と論ずる辺りからおかしくなる。
そして、それは彼らのせいではないと“擁護”するのだ。
曰く、「そういう育ち方を強いられたんだから仕方が無い。彼らは悪くないんです」と。
なんだか、「貴方が不幸なのは、先祖の因縁があるからです」と本人の預かり知らない所に原因を持っていって、口車に乗せようとするインチキ霊能者の言のようである。
とにかく、そんなふうにやたらと若い世代を“哀れんで”くれるのだ。
どうにも腹立たしくて仕方が無い。
環境がどうだろうと、どう育てられようと、無意識と意識的にとに関わらず、最終的な取捨選択は自分でしてきたつもりだ。
今の自分のアイデンティティーは、自ら獲得して構築したものである。
人の言いなりになるのも一つの選択。
人に逆らうのも一つの選択。
あらゆる影響を受けつつ、まぎれもなく自分で選んで生きてきた。
それを、勝手に哀れんで「本人のせいじゃない」とか言って否定される謂れは無い。
で、これが70年代生まれの人に関する講師の見解。
それがさらに、80年代生まれの人にも及ぶ。
「17歳の凶行」が取り沙汰された事件を並べ立て、それは80年代の遊びの環境の変化が原因だという。
1つは東京ディズニーランドの開園による遊びのテーマパーク化、もう1つはファミコンの普及による遊びの屋内化。
自分で工夫して遊ぶ事で、考える力が身に付くのに、それができなくなったと。
私は、事件を起こした子供達に“更生の機会が必要”だとはちっとも思ってなくて、理由の如何を問わず厳罰でという考えなのだけれど、それにしたってこの論法では可哀想に思う。
だって、本人たちの想いや考えはまったく無視されて、本人たちにはどうしようもない所に原因がある事にされちゃって。
私もこの講演会には誘われてたんだけど、行かなくて良かった。
目の前で聞いてたら、机蹴り倒していたよ。
講演者の論だと、私たちの世代は我慢が足りなくて、キレやすいそうですから。
講演者の面子のためにも、キレてやらなければなるまいてヽ( ´ー`)ノ
まぁ、私が個人的に短気なのは認めるけどさ(笑)
不思議なのは、この手の子供の教育を論じる人って、自分たちが子供の頃の教育に関しては、優れた点しか語らない。
大人はちゃんと叱ったとか、川原や原っぱなど外で遊ぶ場所がたくさんあったとか、ガキ大将的な存在がいたとか。
いっそのこと、この手の講演会では1人の分を録音しておいて、その部分になったら同じ物を流せばいいんじゃないかね。
そして、昔は良かったという話の後には、当然の事ながら対比として今の教育の問題点を挙げていく。
これが以前ならば詰め込み教育批判とテレビゲーム批判がセットで、今だとその世代が大人になって子供の育て方が分からないという憐憫とテレビゲーム批判がセットだったりする。
今回の講師の場合は後者な訳で、その話の中では子供を見る場合には“別な見方が必要”だと説く。
例えば、何をするにも遅い子供は将来は仕事を丁寧にするようになるかもしれないとか、カンの強い子供は気持ちを外に出すのだから芸術家に向いてるかもしれないとか、そういうふうに考えましょうと。
それは同感。
ただし、百歩ほど譲って。
納得いかないのは、そういう見方を、どうして昔と今の教育の対比にも持ち込まないのか。
昔は、人権意識が低かったとか安全面への配慮が足りなかっという問題点があるはずではないか。
今は、親が子供と一緒に育つ事による友達的な関係を持つようになったというような良い点もあるはずではないか。
講演を聞きに来た人たちのニーズに応えているというのもあるのだろうが、そのダブルスタンダードぶりはちょっとズルイ気がする。
その講演を聞きに来ている方も来ている方で、早期教育のくだりで講師がその滑稽さを指摘すると、ワッワッと笑っていた。
確かに、まだ立ち上がりもしない赤ん坊に英語を教えたり、簡単な足し算引き算を教えたりという光景は、馬鹿馬鹿しく見える。
しかし、忘れてはいけない点がある。
それは、早期教育の有効性が立証されていないのと同じように、早期教育が無益だという事もまた立証されていない点。
テレビのワイドショーなどで見て笑うのならともかく、アナタたちは子供の教育についての興味を持って、この講演会に出席しているはずではないのか。
それが、自分とは違う教育手法を選んだ人たちを笑うというのは、どういうつもりか。
ものの見事に、講師の話術にはまってしまっている。
その講師がまた、変なことにイチャモンつけて、それでまた参加者が笑っているし。
何かというと、『エッセ』という雑誌で、公園デビューの日のための服装特集があり、その記事に「派手からず地味からず」とか、「髪もこの程度の手入れしていきましょう」というような事が書いてあり、そんな事に気を使わなきゃ子育てできないんだったら、そんなの誰もやらないという。
それって、パソコン専門誌を読んで、ファショッン情報が載ってない事を笑うのと同じくらい無意味だと思うんですが。
http://www.fujisan.co.jp/Product/228
後半では、子供には優れたオモチャが必要だという話。
優れたオモチャとは何か。
はい、もう分かりますね。
聞くまでもありません( ̄▽ ̄)
積み木です、粘土です、ブロックです、あるいは伝統工芸の玩具です。
これらを挙げる人は、想像力が育まれるとか言うけれど、子供の想像力を侮っていないか?
スポンサー主導のテレビ番組のオモチャを手にしたって、子供は想像力を働かせるもんだよ。
おそらくは、設計者は想定していなかったような遊び方をする。
合体変形する物なら、劇中に無い変な組み合わせもする。
私が子供の時には、宇宙に関するイラストや写真入りの図鑑を広げて、そのうえにヒーロー物のオモチャを乗せ、頭の中では壮大な宇宙空間を想像して遊んでいた。
それとも、その程度の想像力じゃ駄目なのか。
伝統工芸品の玩具は、世代を越えて受け継がれて一緒に遊べるというのが利点の一つなら、『ウルトラマン』だって『ガンダム』だって、世代を越えて親子が一緒に楽しめるという点において、“伝統”を纏い始めてるけど、その研究評価はされないので?
研究だけの机上の空論でしか論じられない学者ではなく、ちゃんと自分の子供も育てて、実践的に子育て支援の活動をしている人からして、他の教育関係の研究者と同じ事しか喋らない。
これは、研究者の視点が偏っているのか、講演会を望む参加者の方が偏っているのか。
≪育児日記≫
今日は、夜ピザだった。
旦那は、体調がまだあまりいいわけでなかったせいか、お昼も食べずにピザを食べるために空けといてくれた感じだった。
次郎は、最近また夜遅くまで起きるようになり、午前中、芝北公民館に赤ちゃん相談に行った時もそのことを指摘された。
「夜、早めに寝かせるようにして下さい」みたいに。
しかし、このところ咳とかしてたせいか、本人もあまり夜寝られずにいるみたいで、相談をしたりした。
4月から保育園に内定しているので、それがとても心配とも保育士さんに話したりした。
次郎は、また気に入ったオモチャを離さずにいて、帰りは大泣きしていた。
保育士さんに借りたオモチャだったんだけど、まだ他人と自分のオモチャの区別はできないみたいだった。
◆1月12日(木)/2006年◆
朝、咳き込んで眼が覚めた。
風邪の症状が治まった後に、咳だけが残る基本中の基本。
鼻が詰まる事からしても、体内に熱がこもってしまったようだ。
麦門冬湯(ばくもんどうとう)と麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)を飲んでおく。
電話で、痛風の相談を受けた。
これまでに何度か他の患者さんからも問い合わせがあったので、調べてあったところでは越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)が選択の一つ。
腎臓の機能を安定させて、痛み止めの効果もあるというのが、その根拠である。
ただし、冷え症の人には向かないので注意。
実のところ、本当に痛風という事だと病院での治療を受ける人が多いから、店頭での治療実績は心もとない限り。
誰か試してレポートしてくれないかしらん。
とか思っていたら、電話で痛風の相談をされたお客さんが来店した。
患者は、お兄さんだそう。
以前に病院の診察で、痛風と診断された事があるのだが、その後病院には行っていないとの事。
ところが、お兄さんの友達にも痛風の人がいて、その人の飲んでいる薬を分けてもらって服用したら効いたから、それを買ってきて欲しいとか頼まれたという。
なんで、そんな怖いことをしますか(^_^;)
でもって、肝心のその薬がなんだったのかが分からないというので、今日のところは何も買わずに帰られた。
無事に男児が戻ってきた、光ケ丘スペルマン病院からの新生児連れ去り事件の続報をテレビのニュースで観てコケる。
男児とは直接関係無い病院に身代金を要求するという手口から、もう少し計画的なのかと思ったら、各病院を下見してみて「侵入しやすそうだった」という理由で選んだのだとか。
馬鹿だ(^_^;)
あそこはキリスト教系の病院だぞ。
宗派にもよるけれど、キリスト教系は貧乏が多い。
病院のサイトに書いてある解説によれば、米軍とその家族から寄附を集め、さらに来日中のスペルマン枢機卿の援助を受けて開設されたそうだ。
http://www.spellman.or.jp/
そのうえ、スペルマン病院は「奉仕の精神」で“経営”してたらしいから、貧乏このうえない。
≪育児日記≫
今日は、次郎の1歳6ヶ月過ぎてから行なう歯科検診にB歯科に行ってきた。
夕方から行ったのだけど、すぐにやってもらった。
そしたら虫歯も何も無いようなんでよかった。
フッ素を頼んだけれど、もう少ししたら来てとのことだった。
通常、2歳ぐらいになってからでいいそうだった。
だけど、やっぱり心配なので訊くと、そんなに特別何も手入れしてないとか、ずっと哺乳瓶を舐めさせてるとかしなければ大丈夫なんだってさ。
まぁ、そんな訳で少し安心した私は、今まで通りの手入れでいいんだと実感した。
◆1月13日(金)/2006年◆
明け方近くに、次郎の夜泣きが始まり、これがなかなか納まらない。
ちょっと静かになったと思っても、また「ギャーン!」と泣き出す。
何がそんなに怖いのか、寂しいのか。
奥さんの方が先にグロッキーになり、やむなく私が次郎と一緒に起きてリビングに連れ出した。
バナナを差し出すと、バクバクとスゴイ勢いで食べていく。
お腹が空いてたのか?
オッパイは飲まなかったようだけど。
私も朝食をと思ったが、なんにも無いのでカップ麺を食べた。
イタリアンだそうな。
トマト風味は、みんなイタリアンなのね。
分かりやすくていいけど。
奥さんが起きてきて交代。
出勤時間まで寝る事にした。
咳止めを買いに患者さんが来店。
痰が絡むという事で、前に買ったのが効いたから同じ物をと頼まれた。
おそらく麦門冬湯(ばくもんどうとう)のはずと思って顆粒を出したら違うとの事。
あっ、液剤でしたか。
液剤は割高だから、あんまり売った記憶が無いんだよね(苦笑)
でも、液剤を買ってもらえると助かる。
倉庫の場所食いなので。
午後から頭痛がしてきたので、川きゅう茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)を飲んでおく事にした。
年末の風邪をまだ引きずってるのか、それとも次から次へと感染しているのか。
寒気がする、咽喉が痛い、手足が冷たいと患者さんから相談される。
地竜(ぢりゅう)が家にあるので、それを飲んでいたという。
それは良いですね(^-^)d
やや高齢の患者さんでもあるため、一緒に飲む物として麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)を案内した。
地竜と排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を買いに、お客さんが来店。
今すぐに使うわけではないが、備えとしてだそうである。
私も家に備えておこう(・_・)
関節痛の相談で患者さんがいらした。
痛いのは膝で、風呂に入ると楽になるようなので、温めるために麻杏よく甘湯(まきょうよくかんとう)を勧める。
ガスター10を買いに患者さんがみえたのだが、念のために症状を尋ねると、胃が痛い訳でもなければ、病院で胃酸過多と診察された事も無いという。
そして、使うのは初めてだとの事。
さらに詳しく話を聞くと、胃が弱いという自覚はあるらしく、今回は胃が痞えた感じがするというのが主訴。
それですと、がスター10は向かないかもしれません。
あれは胃の働きを抑える薬なので、胃の弱い人が飲むと、胃が正常に働かなくなってしまう可能性が。
そこで、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)を勧めた。
それから、お酒の飲み方も注意するようにお話した。
宴会なんかだと、どうしてもビールで乾杯してから始まるから仕方ないっちゃ仕方ないのだけれど、食べる前に冷たい物を飲むと、胃の周りの血管が収縮して働きが悪くなる。
働きを悪くしてから味の濃い物を食べ過ぎたりするから、ますます胃は悪くなる。
できれば、食べたり飲み進む前に、早めに日本酒の熱燗や蒸留酒のお湯割りに切り替えて、胃が充分に温まってからビールなどを楽しみましょう。
さて、今日は店を閉めてから運営会議。
この間の、腹を立てた講演会の主催でもある(笑)
本当はすでに始まっているのだけれど、どうしても間に合わないのは伝えてある。
しかし、駆けつけてみると、あまり話が進んでいない様子。
困ったねどうも。
運営する側に理念や理想が無きゃ人を動かせないのは確かだけれど、もう少し情報の整理や取り組みの具体化などの実務的な話も積み重ねていかないと駄目なのでは。
遅く帰って遅い夕食。
奥さんは、次郎を寝かしつけるのに成功した模様。
ネットニュースを眺めていたら、大相撲初場所で「化粧廻しに“物言い”がついた」という話題があった。
新十両の猛虎浪の化粧廻しが、プロ野球の阪神が商標登録する虎のロゴマークとデザインが似ているとかなんとか。
昨年の九州場所後の昇進を機に3本の化粧まわしが後援者から贈られて、そのうちの1本が四股名にちなんだトラの絵柄だったそうだ。
で、阪神の球団営業部が「個人的に使うのと客商売では違う。電鉄が認めたと世間に誤認を与えかねない」として抗議したらしい。
ん~、阪神が、くだらないイチャモンをつけてると世間は誤解するんじゃないかね(笑)
よっぽどデフォルメするんじゃなければ、そりゃ似るわな。
トラなんて、犬や猫なんかと違って、パッと見の個体差が少ないんだから。
他方、大分県杵築市八坂の大分空港道路では不思議な現象が起きているという記事。
ほぼ同じ場所で、スリップが原因と見られる車の事故が近い日に計6件あったとか。
不思議なのは、現場は昨年12月に水はけの良くなる舗装をしたばかりで、にもかかわらず雨でもないのに路面が無色無臭の液体で濡れているとの事。
ははぁ、不思議な事もあるもんで。
昨年話題になったガードレールに金属片が挟まっていたのが、擦った車体から剥がれた物と特定されたように、分かれば単純な事なのかもしれないけれど。
≪育児日記≫
今日は、少し風が強かった。
次郎を連れて蕨まで行って100円均一で水道の蛇口用のと濾過キャップとウェッティと飴3本を買った。
次郎が店員の人に自分の欲しいものをレジのとこまで運ぶようになってビックリした。
とりあえず、雨も降りだしそうな感じだったけど、ちょっとパラパラしただけで、本当は傘を買おうとしたんだけど、必要も無くて良かった。
次郎の成長には、たまにはビックリするけれど、いつも突然なんで驚くことばかりだった。
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