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★彡☆-=★彡 それさえもおそらくは平凡な薬局 ★彡☆-=★彡
≪通巻5号≫
提供 : まぐまぐ
発行 : 北園薬局 http://plaza2.mbn.or.jp/~kitazono/
編集 : 北村俊純
窓口 : kitazono@a1.mbn.or.jp
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~~~~~~~~~~今回の日記の主な話題 ~~~~~~~~
※5月20日(火)………漢方薬の講習会。
※5月21日(水)………薬局に薬が無い時に……。
※5月22日(木)………自然のチカラ。
※5月23日(金)………「医は仁術」を実践できるか?
※5月24日(土)………メディカルウェアを買いに。
※5月25日(日)………「安い・マズイ」しゃぶしゃぶ。
※5月26日(月)………「グラッと来てもガスは気にするな」
******************* 先週の平凡な日記 *********************
◆5月20日(火)/2003年
今日は、漢方薬の講習会である。
漢方薬にも流派があって、大きく分けると、中国で発展してきた『中医学』と、中国から伝わってきた物を日本の風土に合わせて改良してきた『日本漢方』、そしてインドから伝来した『インド漢方』がある。
もっとも、薬草などを利用した民間療法は世界各地にあるが、効果や効能が体系的にまとめられているのは、この3つだろう。
私は最初に日本漢方を学び、その後で中医学を学んだ。
どちらも、一通りの基礎や概論は勉強し、漢方薬メーカーが発行した物ではあるが、講座の修了証書はもらった。
しかし、漢方薬の研究は今もなおメーカーや学者たちによって行われており、日々新しい効能が発見されたり、効能は知られているものの根拠が分からなかったのが解明されたりしている。
なので、私も漢方薬の講座には積極的に出席するようにしている。
ちなみに、今日の講座は中医学である。
そして、私が苦手なのも中医学である(^-^;
症例問題として、ある症状を訴える患者さんに対してどんな漢方薬が効果的かを検討するのだが、それが模範解答とことごとく食い違ってしまう。
正確に言うと、私は「安全なもの安全なもの」と選択してしまうのだが、中医学の理論に基づいて漢方薬を選ぶと、症状にズバッと切り込んでいくような物が候補に挙がってくるのだ。
だから講師にも、私が候補に挙げた漢方薬については「その選択は正しい。確かにこちらの(模範解答)漢方薬を使うのは店頭だと避けたくなるかもしれない」と言われる。
これは人づてに聞いた話だが、中国本土で漢方薬を買うと、効き過ぎてかえって具合が悪くなる事があるそうだ。感覚としては、3倍くらい薄めないと日本人の体質に合わないとか。
そんな訳で私自身は、薬そのものを怖いと思っている患者さんには効果の穏やかな漢方薬を、とにかく症状をすぐにでも抑えたいと言う患者さんには中医学に基づいた漢方薬を勧めている。
やはり、症状を取りのぞいてやるのが患者さんは「治った」という実感が持てる。
しかし、原因を治さない限り、またぶり返す可能性がある。
理想としては、最初に症状を抑えて、少し楽になったところで体質改善をじっくりと行っていきたい。
そうそう、講座での中では、色々と余談の話も出た。
生まれたばかりの赤ん坊の腸内は、ほぼ無菌状態なのだそうだ。
そこで母乳を与えると、母親の体内の菌を母乳と一緒に摂取する事によって、体に有用な菌が赤ん坊の体内に根付く。
そして、後から侵入しようとする細菌を敵と判断して排除する事を体が覚えるというプロセスを経るらしい。
母乳で育てた方が赤ん坊の病気に対する抵抗力(免疫力)が高まると言われているが、これが母乳で育てた場合と、市販のミルクで育てた場合で、赤ん坊の免疫力が違う原因の1つだと考えられている。
一方で母親が院内感染してしまうと、その母乳と一緒に赤ん坊の体にも細菌が侵入してしまい、赤ん坊の体がその細菌を“敵”として認識する事ができずに重篤になってしまうケースもあるらしい。
現代においては、母乳で育てるかどうかの選択も、医師に相談しながらの方が良いようだ。
◆5月21日(水)/2003年
近所のS薬局から薬が無いか問い合わせがあった。
どうやら患者さんが病院の門前薬局に行ったところすでに閉まっていて、S薬局の方に来たものの必要な薬が無いらしい。
こちらもすぐには分からないので在庫を確認してみますと答えて電話を切った。
調べてみるとウチにも無い。しかし、薬剤師会の備蓄センターにはあるようで、ウチも閉店なので必要ならば薬を取りに行ってあげようと思い、折り返し電話した。
すると、「今忙しいから」と怒られた。
そっちから薬があるか問い合わせてきて調べてあげたのに、なんで怒られなくちゃならんのだ凸(`、´X?
ちゃんと最初に「北園薬局ですが」って言ったぞ。
以前にウチに薬が無い時に、S薬局に貸して欲しいと頼んだら、貸してはくれたものの、「迷惑だ」とやはり怒られた事がある。
それで結局、問屋さんにかなり頻繁に薬を運んでもらったり、薬剤師会の備蓄センターに取りに行くようにした。
なのに、S薬局の方は自分の所に薬が無いと借りようとするのだから、いったいどんな神経してるのか。
S薬局で待っているであろう患者さんには悪いが、怒り心頭発火して電話を叩き切ってしまった。反省σ(^◇^;)。
◆5月22日(木)/2003年
今日は快晴も快晴、大快晴である。
日本語としてどうかとは思うが(笑)、やはり晴れると気分がいい。
ただし、花粉症がひどくなるのが玉にキズ(^-^;
近くのドブ川、もとい見沼用水路の岸辺には、花粉症の原因になっているカモガヤが元気に育っている。
そう言えば、小学生の頃の社会科のテストで「学校の近くを流れている川の名前はなにか」という問題で、「ドブ川」と書いたら×になったのは、今でも忘れられない思い出である。
この見沼用水路では、当時はよくザリガニ釣りをしてたいものだが、後年、安全対策のためか両岸を完全にコンクリートで固めてしまった。
そのせいで味気の無いツマラナイ“ただのドブ川”になってしまったのだが、数年の間にコンクリートの隙間から雑草が生えだし、ついにはコンクリートにヒビまで入れて、ザリガニが戻ってきていた。
私は自然保護だの環境保全などの運動団体は大嫌いだが、改めて自然の力を見せつけられて、浅はかな知恵で固めたコンクリートが壊れていくというのは、自然を壊す側の人間も自然を保護しようとする人間も、その両方を嘲笑ってるかのようで痛快。
同時に、そもそも用水路を作ったのは人間だったわけで、自然との共存共栄と言う事を考えさせられる。
奥さんが『模倣犯』のビデオを借りてきていたので、それを観た。
http://mohouhan.yahoo.co.jp/
映画の公開前はかなり話題になっていたのに、いざ公開されたらその後ではまったく話題にならなかったところからすると、あまり期待できないかなと思っていたら、やっぱり話題にならなかっただけの事はある。
普通ならツマラナイ映画は、せめて心地良い眠りに誘ってくれるものだが、眠らせてもくれなくてホトホト困った。
ビデオだから止めるか早送りしたいところだったが、奥さんが一緒に観てるので、それもできなくて拷問に近かった。
しかし最後まで観て、どうして自分が宮部みゆき氏の作品が楽しめないのかの理由は分かった。
宮部氏が、ある種の“使命感”を持っているからだろう。
連続殺人事件を俯瞰から見て、加害者・被害者・警察・マスコミなどそれぞれの視点から事件を描ききったと評されていたりするが、結局は突き放しきれずに『人を信じる』ようなラストになっているのが、どうにも鼻についてしまうのだ。
そして監督の森田芳光氏も、描写は丹念に描きながら、メッセージをストレートに表現しているため、悪い面で相乗効果を生み出している。
思わせぶりなカットバックも成功しているとは言い難いし、ケレン味たっぷりな演出は逆に物足りなかった。
あと、犯人の生い立ちが“両親が離婚している”と言うのは、もはや手垢まみれで、最近クローズアップされているように“犯人は普通の家庭で育った”と言うのを考えると、工夫が足りなかったようにも思う。
あまりにダメダメな映画を観て疲れてしまったので、口直しに『機動警察パトレイバー』の初期OVA版の第5話と第6話を観た。
前後編の「二課の一番長い日」である。
http://www.bandaivisual.co.jp/patlabor/main.html
『模倣犯』と違って淡々と進んでいくのに、事件への危機感はどんどん高まっていく。脚本と演出が共に、“サスペンスとはかくあるべし”の見本のようだ。
この勢いで押井守監督の作品を続けて観たいところだったが、すでに午前3時を回っていたので就寝。
◆5月23日(金)/2003年
晴れるでもない、雨が降るでもない、天気の読めない曇り空。
他の業種でもそうだろうが、天気が読めないと来店者の予測が難しい。
最近は、地域限定、目的限定の天気予報のサービスを提供している会社もあるようだ。
ニーズのあるところには商売のネタがある。
http://www.wline.co.jp/
どうやら患者さんは少なそうなので、前から計画していたお店の外の模様替え。
と言っても、表の雑貨品をしまって木の板を打ちつけた。
ここに、色々な取り扱い商品のポスターを貼ろうというのだ。
なにしろ近所で増えているカモガヤの花粉症にしても、ほとんどの人が「どうやら風邪をひいたみたいで」と来店して、まさか花粉症だとは思いもしなかったという事が続いている。
今の季節に、鼻や目がムズムズしたりするのは花粉症の可能性があるのだが、ほとんどの人が花粉症の季節は終わったと思っているという事は、もしかすると他の薬局に行って間違った薬を購入する事も考えられる。
だから、そのような情報もポスターにして掲示しておけば、幾人かの患者さんは気がついてお店に入ってくれるかもしれない。
それで治してあげる事ができれば、万々歳である。
とある患者さんが来店。
“いつも”の人である。
何が“いつも”かと言うと、まず具合が悪いと言う事を告げてくる。
ウチは薬局であるから、これは当然。
なのでこちらも当然、症状に合うだろうと思われる薬を紹介する。
するとその患者さん、「いや、本ではそれは効かないと書いてあった」
と、その薬は断る。まぁ、無理に勧める訳にもいかないので、他の薬を案内する。
すると今度は、「テレビでは○○が良いと言っていた」と言い、お宅には置いてないのかと尋ねてくる。そういう物は、大抵は生薬だ。
漢方薬は生薬を原料にはしているが、それらを調合する事で効果がある。生薬だけでも効果はあるだろうが、そのままでは強すぎたり弱すぎたりで、いわゆる民間療法や迷信の域を出ない。
だからウチには生薬は置いていない。
http://www.nikkankyo.org/
で、その患者さんは“いつも”何も買わないで帰っていく。
たまに買っていったかと思うと、またやって来て「本で調べたんだが、これは本当に効くのか」と尋ねてくるので、今やウチの人はみんな避けている。
来店した時に店頭にいた人が、いわば貧乏クジを引いた事になるのだ。
しかし、「医は仁術」と言う言葉がある。
徳川家康の第十子、徳川頼宣が藩主であった紀伊(和歌山県)に奈波加慶という名医がいた。
この御仁、紀伊国第一の富豪である鴻池孫右衛門の使者から、主人が病で苦しんでるので診て欲しいと頼まれた時に、その使者が「紀州第一の大金持であります。どうか丁寧に診察してくださるようお願いします」と言ったところ、診察するのを断ったと伝えられている。
曰(いわ)く、「私は今日まで病人は診察してきたが金銭を診察した事はありませぬ」
そして、使者は非礼を詫びたと言う。
私としては、なんだかその方が偉そうでこの話は嫌いなのだが(笑)、医療に携わる人間は、「病気を治す」のではなく、「人を救う」のだという考えは大切にしたい。
つまり、病気を治す事はもちろん、病気になった人の“不安”な気持ちも癒す事を忘れてはならないという戒めとして、「医は仁術」という言葉を捨てたくはない。
かと言って、そんな善人の高みへは到底私は行けそうにない。
だから、嫌な事は嫌なんだけど(苦笑)、“いつも”の患者さんの気の済むまで付き合おうと思う。
愚痴は、日記の方に逃がすと言う事でσ(^◇^;)。
………って、その愚痴に付き合わされる読者も迷惑か。すみません。
◆5月24日(土)/2003年
医療センターが休みで患者さんも来ないので、衣料センターに買い物に出かけた。別にダジャレではない(笑)
そろそろ夏用の白衣を用意しておかないと、調剤室での作業がつらくなるからだ。
なにしろ、こんなに調剤をする予定は無かったため、調剤室に冷房が無いのだ。
さて、どんな白衣にするかと店頭でカタログを見せてもらう。
白衣と言っているが、私は白衣は嫌いだ。
なんとなく、清楚で隠し事はありませんというイメージが好きになれない(笑)
病院などでも最近は病室や医療服(メディカルウェア)に白を採用する事は少ないようだ。
単なるイメージチェンジという面もあるかもしれないが、色彩心理学の分野では、白という色は光の反射が強いためストレスを与えるという研究報告もあり、心理的に心細くなっている患者などには良くないらしい。
http://homepage1.nifty.com/simplechic/fashioncolor9.html
友人たちのあいだでは、私のカラーはブラックかグリーンで通っているので、夏用の白衣は淡いグリーンの物にした。白い白衣の倍の値段だがσ(^◇^;)。
そう言えば、黒い白衣は無いようなぁと馬鹿な事も考えたり。
興味のある人は(どうゆう興味だ)、「白衣の最大手」と銘打っている通販サイトがあるので、そちらを覗いてみて下さい。
http://www.ths-net.com/
SEの武井くんとメール頻々。
明日のコンベンションの打ち合わせである。
会場での食事時間の制限についてや、参加者同士の交流についてや閉会後のお茶会の事などなど。
前日になるまで未処理の事を山積みにしてしまうのは、小学校の夏休み以来まったく改まらないダメな私σ(^◇^;)。
◆5月25日(日)/2003年
今日は仕事を休んで(お店は開いている)、SEのコンベンションに。
http://www.snake-eyes.gr.jp/
予想以上に初参加の人が多くてビックリ。ありがたい事である。
今回から食事時間の制限など注意事項が増えたのだが、参加者の協力もあって特に混乱は無く少しホッとした。
いつもは閉会後にスタッフで反省会を行うのだが、複数のスタッフが体調不良のため早めに解散した。
奥さんには夕飯はいらないと言っておいたので連絡をすると、私のお母んと外食するとの事なので合流する事に。
お母んと外食となれば夕飯代が浮くぞ。やった(⌒▽⌒)
行った先は『しゃぶしゃぶのどんどん亭』というチェーン店。
http://www.sunfood-don.com/
ウチの近くに開店した時から一度は行ってみようと思っていたお店なのだが、値段が高いかもしれないと行く機会をうかがっていた。
行ってみると、値段は意外とリーズナブル。気軽に食べに行ける感じは悪くはない。
しかし、味の方は値段通りで、どうせ安い肉を食べるならスーパーの特売で材料を買って家で食べた方が良いかもしれない。
メニューには食べ放題のコースもあるのだが、自分は遠慮したいところだ。
「安い・ウマい」の反対は「高い・マズイ」ではない。「マズイ・多い」だ。いくら安くても、マズイ肉が食べ放題というのはあまり嬉しくない。むしろ拷問だろう。
そして、セットのご飯が最悪。芯のある炊き損ないのご飯を商品として出すというのはいかがなものか。
野菜も鮮度はいいのかもしれないが、味も素っ気も無い野菜で、これまた近所のスーパーの特売で買った方がお得。
唯一美味しかったのは豆腐だが、しゃぶしゃぶを食べに来たのであって、湯豆腐を食べに来たわけではない。
飲み物もこれまた困ったもので、サワーは単なるジュースのようで、ワインや日本酒も商売する気があるのかと疑いたくなるほど質の低い物ばかり。
ウチの弟は私と違って味にはうるさくない方なのだが、その弟からして「2度と来たくない」と言わしめた程。
私も高校生の頃に、しゃぶしゃぶのお店でバイトをしていたが、こんなお店でバイトしてなくて良かった。客から文句をつけられでもしたら、謝るしかない。
ホームページの方を見ると分かるが、メニューをスキャンしただけというお手軽な作りで、提供している料理と同じである(笑)
◆5月26日(月)/2003年
土曜日は医療センターが休みだったので今日は混むかと思ったがどうやら空振り。
来月用の店頭のポスターをセコセコと制作した。
処方箋の患者さんは少ないとはいえ、どうゆうワケか今日は鎮痛剤とシップが良く売れる。
気圧が不安定なせいだろうか。
鎮痛剤は、こちらが思いもよらない使い方をする人がいるので要注意である。
中には、腹痛を抑えるために鎮痛剤を求めに来る人もいるのだ。
鎮痛剤など飲んだら、ますますお腹が痛くなるだけなのだが、「痛み止め」と書いてあると、ついそっちに目が行ってしまうのだろうか。
シップの方も消炎鎮痛剤が入っている物ならともかく、腰痛や打撲で患者さんが「冷やそう」と思っている場合は注意が必要だ。
特に打撲などは初日は冷やして炎症を抑えるとしても、その後は温めて血行を良くしなければならない。腰痛も同じである。
どうも、昔は「冷やしなさい」と言われていたのがそのまま定着してしまったようだが、痛くなる原因は血行が悪くなっているのだから、それを改善する事を考えなければならない。
指に包帯をかなりいいかげんに巻いた患者さんが来店。テーピングを欲しいとの事。
念のため、「テーピングの仕方は知っていますか?」と尋ねたところ「知っています」との答え。
しかし一抹の不安があったので、「テーピングは包帯のようには巻かないで下さいね」と付け加えると、「え?」という顔をした。
どうやら予感的中。テーピングの仕方を知らないようだ。
一応、お店にあるテーピングのガイドを見せながら説明した。
http://contest.thinkquest.gr.jp/tqj1999/20080/taping/
夜になって東北地方で地震が発生。
震源地が近いと耳の奥で地鳴りが聞こえたりするのだが、それがしなかったので遠くだろうとは思っていたら、まさか東北地方だとは。
今日はちょうど日本海中部地震のあった日で、防災訓練や慰霊祭が行われているというニュースを昼間に見たばかりだ。
http://www.bousai.pref.aomori.jp/jisinsouran/nihonkai/select_menu.htm
家に帰ってからも地震のニュースを見ていたら、東北地方のテレビ局が地震の最中に放送していたニュース番組の映像を流していた。
そのニュース番組の中で女性キャスターが「ガスの元栓を閉めて下さい」と言っていたので、思わずテレビに向かって「アホかい!」とツッコミを入れてしまった。
報道の仕事に携わっていながら、防災に関する現在の知識が無いのか?
確かに関東大震災の時に多くの焼死者が出たことから、「グラッときたらまず火の始末」という標語も出来たが、これは今では二の次とされている。
その契機となったのは、阪神淡路大震災だ。
地震後の災害調査のまとめによると、以下の事が分かったのだ。
1.最初の揺れで各家庭のガスは自動的に止まった。
2.慌てて“揺れてる最中”にガスの元栓を締めに行こうとして怪我をしたケースが多かった。
3.火災の主な原因は、停電後に電気が復旧した際に断線などで漏電したため。
そのため、地震が起きた時にはまず自身の安全の確保を優先して、落下物を避ける、つまり“机の下に隠れる”というような小学生の頃に教わった基本中の基本の事をするよう提言がなされたのだ。
なのに地震で揺れてる最中に「元栓を閉めて下さい」とテレビで呼びかけるなんて、怪我を誘発しているようなものだ。
ところが、あとでチャットで他の人たちとお話をしていたら、誰も知らなかった事が判明。行政の広報が行き届いていないようだ。
ちなみに、まさに料理をしていたりして目の前に火があるのならば、その被害が自分に及ぶ場合があるので、もちろん消した方が良い。
しかし基本的には地震の揺れは1分以内に収まるものなので、慌てて離れた所のガスの元栓など閉める必要は無い。
むしろ必要なのは、地震の時に停電した場合は電化製品などのスイッチを全て切ってコンセントも抜き、電気が復旧してから一つ一つスイッチを入れて、断線していないかなどを点検した方が良い。
また、そのまま避難しなければならない場合は、ブレーカーを落としておく事が望ましい。そうする事で、避難中に電気が復旧してから漏電して火災が起きるのを防げる。
夜間の地震に備えて、懐中電灯は必需品だろう。
私は玄関と枕元の2ヶ所に置いてある。
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