例年、インフルエンザは11月下旬から増え始めて2月頃にピークを迎えるとされていますが、今シーズンはすでに学級閉鎖する学校が出るほどの勢いで早く流行しているそうです。
インフルエンザで心配されるのは、治療薬であるタミフルによる異常行動ですが、現在のところ明確な関連性は不明です。タミフルを服用していなくても、インフルエンザで意識障害を起こしたり、異常行動を起こすケースがあるからです。
とはいえ、タミフルを服用しても、自然回復より1~2日早い程度という説もありますので、医師から勧められなければ、積極的に求める必要は無いでしょう。
漢方薬で対応する場合には、次の三つの漢方薬を予め家に備蓄しておくと安心です。
・初期……葛根湯
ここで言う「初期」とは、「咽喉が痛い……気がする」とか「頭が重い……気がする」、あるいは「寒気がする……かな?」という状態です。
一歩早く飲むのが効果的ですので、出かける時に持ち歩いて、「気がした」らすぐに飲んでしまいましょう。
ただし、発熱したり咳が出るようになれば、それはもう初期ではありません。
葛根湯は、上半身を温めて熱を発散することで治療するため、体内が乾燥して咳の原因になることがあるので、ご注意下さい。
・中期……麻黄湯
熱が出てきたら、麻黄湯の出番です。
麻黄湯は、体の中心を温めて病気への抵抗力を高めます。
このときに気をつけなければならないのは、体力をつけさせようとして食事を無理に摂ることです。
普段がよほどの栄養不足でなければ、食事は必ずしも必用ありません。
食べた物から栄養素を取り出して、体内に分配するのにもエネルギーを使います。
そうすると戦力が分散する事になってしまいますので、体が治療に専念できるようにするのがベストです。
ただし、脱水症状にならないように、水分の摂取は怠らないように気をつけて下さい。
熱が出て汗をかくようであれば、スポーツドリンクが有効です。
汗は、「透明な血液」とも言われ、水分だけではなくミネラル分なども失ってしまうからです。
・後期……柴胡桂枝湯
熱が下がり、症状が落ち着いても油断はできません。
発熱や咳などで体力も消耗している時には、消化に良い食べ物を食べても、体が効率良く吸収できず、回復が遅れがちです。
柴胡桂枝湯は、胃の働きを助けて、解毒を司る肝臓を支援することで、回復を早めます。
他に、解熱のために、地竜を他の漢方薬と併用すると効果的です。
回復期には、補中益気湯を併用すると、「体の中を補い、気力を益す」のに役に立ちます。
日常的な予防としては、家に帰ってからの手洗いと、うがいです。
うがいには、市販のうがい薬を使うのも有効ですが、刺激が強かったりしますので、紅茶や緑茶でうがいするのが効果的です。
お茶類に含まれているポリフェノールが、咽喉に優しく消毒してくれます。
ぞうさん
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インフルエンザの流行
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