小学生の子供の目が充血しているとのことで、お客様から抗菌目薬が必要か尋ねられた。
症状を尋ねてみた限りでは、痒みなどは無く、充血にしても瞳を動かした時に白目の端に少し赤く見える程度のよう。
よほど普段から、自分のことを話さない子供でもなければ様子を見ていても大丈夫でしょうとお話した。
そのうえで、『ロートこどもソフト』を紹介だけした。
喉の痛みに頭重感と悪寒という、風邪の初期症状らしき相談をお客様から受けた。
そもそも『風邪』というものが、複合的な症状の総称だから、こうして『風邪』と言い切れそうな患者さんというのは、案外と少ない。
でも、風邪薬を買っていかれる人は多い。
今回の症状は昨夜からで、鼻炎は無い模様。
『葛根湯』と『ルルアタックEX』を案内し、後者をお買い上げ頂いた。
錠数が少ないことを心配されたけど、2日服用して効かなければ、成分違いの物に乗り換えることを検討するようお話した。
「良く効くのを」とか「強いのを」と要望されることもある訳ですが、実のところ使ってみなければ分からないギャンブルみたいなもんで、効かない物を漫然と飲み続けても意味が無い。
もっと言えば、風邪薬は風邪を治す薬ではない。
あくまで風邪の症状を緩和して、体感的に楽にするだけである。
治験データでも、有意に「早く治った」という結果を得られていないのが現状。
だから、「風邪と水虫を完治する薬を開発したら、ノーベル賞が取れる」なんて冗談もあるくらい。
風邪を早く治すには、体への負担を軽減することが最善。
そういう意味では、風邪薬も体内で代謝して処理しなければならず、表面的な症状は軽減しても、風邪の治り自体は遅くしてしまう。
そこまで詳しくは話さなかったけど、風邪を治すエネルギーを浪費するのを避けるために、食欲が落ちていなくても消化の良い食事をするよう伝えた。
『アレグラ』を求めて来店したお客様に、花粉症の症状が出ている状態では、効くまで数日かかることを説明した。
うちの店にある『パブロン鼻炎薬』や『ストナリニS』では前者を使ったことがあり、眠くなった覚えは無いそうなので、まずは効いたことがある物を使って、症状が落ち着いてから『アレグラ』に乗り換えるよう提案した。
そして、お話の中で主訴が鼻水と鼻づまりを行ったり来たりしていると分かったため『葛根湯加川きゅう辛夷』を紹介したところ、眠くなりにくい(そもそも眠くなる成分が入っていない)点に惹かれたらしく、購入して頂けた。
薬は効くけど治すことはしない。なかなかご理解いただけませんね。
市販薬は、一時的な症状の緩和が目的なのに、1週間以上連用している人もいて困りモノです(^_^;)