やや高齢のお客様から、子供のオヤツにドリンクゼリーはどうかと質問された。
お孫さんがポッチャリ体型で、カロリーを心配しているようだった。
う~ん、特に問題はありませんが、食べる総量を減らす一つの方法として、チョコレートなどの甘い物をいっぺんに多く渡さずに少しだけ与えて、「残りはまた後で」と言い聞かせて遊ばせるなりすることを提案した。
糖分を摂取して20分ほどすれば、脳は満足して後からは欲しくならなかったりするので。
そういえば、砂糖の害について描かれた漫画がネットにあったな。
砂糖を摂ると血を破壊するだの血液に毒素が溜まるだの、腸内の有用菌を死なせて腸内が腐敗発酵(腐敗と発酵は同じ現象なんだけど?)してしまうとか科学的な誤りに、お約束のごとく食品業界や医療業界が儲けるために隠しているという陰謀論を展開していてトンデモな内容だったけど。
最後のコマの「砂糖の入ったお菓子は1日1回までに」という記述だけが、救いではありますが。
どんな資料で勉強して辿り着いた結論なのか、参考資料を提示していないから全く分からないし。
「私はその辺の主婦で、専門家ではありません。
マンガに書いた情報は、私が今まで本やネットから学んだ情報をまとめたもので、全ては正しくないかもしれません。最終的にはご自身でもお調べ頂き、納得の行く情報を選択して頂ければと思います!」
謙虚なようでいて、根拠を示さないというのはどうなのか。
まぁ、元々は両親に向けて描いた個人的な漫画だそうだから、そこまで問うのは酷なのかもしれないけど、多くの食品業界や医療業界で働く人たちを公然と侮辱しておいて、この言い訳は酷いと思う( ̄^ ̄)=3
ああ、話が逸れた。
今回の件で言えば、ドリンクゼリーは開封したら全部飲み切ってしまいたくなるだろうし、低カロリーで淡白な味付けだから、むしろ余計に他の物も食べたくなってしまい、目的からすると適さないかもしれませんとお話した。
他に、ご主人に飲ませる栄養ドリンクについても相談された。
糖尿病とは診断されていないものの、やはり栄養ドリンクでも糖分が心配という話だったので、『リポビタンD』などのタウリン系を毎日飲むより、『ユンケル』のような生薬系を3日に一度や1週間に一度程度服用するよう提案した。
まぁ、本格的な疲労には『補中益気湯』や『人参養栄湯』といった漢方薬がお勧めな訳ですが。
そんなお話をしてみたら、ご主人は普段ウォーキングをしていて体力的には問題無いものの疲労感を感じるようになり、加齢による身体機能の低下を気にされているらしい。
そういう事でしたら、『牛車腎気丸』で体の土台を支えるのが良いかもしれません。
本日のところは、相談のみ。
6歳の子供が、下痢のためか肛門が痛いと訴えているという相談をお客様から受けた。
塗り薬を求められたけど、強い薬は案内しにくいため、『ポリベビー』を案内してお買い上げ頂いた。
内服薬として、『乙字湯』を案内してみたけど反応は薄かった。
いや、まぁ、普通は下痢の時には使わないんだけど、便通を促す大黄の量は少なく、当帰で血流を改善すつつ黄芩と甘草で粘膜の炎症を抑えるので使えるんじゃないかなと思った次第。
下着に色がつく可能性があるから避けた『紫雲膏』の方を、案内してみても良かったかもしれない。
薬を選ぶのは、やっはり難しい。
だから、症状・症状の経過・使用した薬なんかの情報は、最低限欲しいところ。
今回の場合は、下痢ついての情報が不足していた。
いつからなのかとか、思い当たる原因はあるかとか。
尋ねてみたけど、お客様自身が何故かそういう話は不要とばかりに、まったく答えてくれなくて……(;´・ω・)