薬を乗り換える時には合理的な判断を

 やや高齢のお客様が『ユンケルL』を購入され、会計時の雑談で、肘に痛みがあるという話が出た。
 3週間ほど前かららしく、原因として思い当たるのは、仕事で重い物を持ったことと、大きくなってきた孫を抱いてからだという。
 今は、引戸を開けるために腕をひねるのも痛いらしく、最初は肘だけだったのが最近は腕全体に広がり、痺れ感もあるそうな。
 それは、やはり病院に行った方が良いでしょ。
 酷くなってから病院に行こうと思うより、現状を知るために受診することを勧めたうえで、『疎経活血湯』を勧めた。
 ただ、以前に市販の『防風通聖散』を服用して肝臓の値が悪くなったことがあるという話もされた。
 そうであれば、それこそ病院での指導の元で治療をしてみるのが良いかと思い、近所の漢方薬に詳しい医院を紹介した。

 微熱と鼻水で『ストナデイタイム』を繰り返し使用しているお客様が、再訪。
 その後の経過を聞いているうちに、初めて『ワグラスD』(抗炎症剤)と『ジョッキ』(肝臓疾患改善薬)を常用していることが分かった。
 初めてお客様とお逢いしてから、もうかれこれ半年以上経ってから知るとは……。
 他の漢方薬専門の薬局に通い、購入しているらしい。
 ……どうして、うちのようなドラッグストアーに来てくださっているのかという、新たな謎が生まれてしまった。
 私としては『ストナデイタイム』の常用は避けてもらいたいので、前回と同じく『柴胡桂枝湯』を勧めてお買い上げ頂いた。

 『エスタック総合感冒薬』を選ばれたお客様に用途を尋ねると、置き薬にという事だった。
 今までは、喉の風邪になることが多く、『パブロンSゴールド』を常備していて、使い切ったため購入しにいらしたところで、オレンジのパッケージが目についたらしい。
 でも、『パブロンSゴールド』が効いていたというので、そうであれば同じ物のほうが良いのではと話し、『パブロンSゴールド』を購入することになった。
 別に変えても、不具合は無いかもしれないけど、薬というのは相性もある。
 食べ飽きたお菓子を乗り換えるみたいに変更するより、効いていた物をあえて気分転換のように変える必要があるとも思えない。
 それこそ、前と違って効かないなと感じてから変更する方が、合理的なはずである。

 今日は、エイプリルフール。
 気の利いた嘘の一つも言えなかったのが、なんとも残念。
 一番のエイプリルフールは、今日が結婚記念日だという事なんだけどね。
 婚約自体はしていたけど、いつ結婚するかは決めないまま同棲していて、何気なくカレンダーを見たら、その年の四月一日が仏滅だったんで、「これは面白い」と思って結婚を決めた。
 奥さんは嫌がったけど、「こんな面白い日を逃したら、次に結婚するのは、いつになるか分らない」と脅して(笑)
 そもそも、婚約は私が知らないうちに決まったし。
 奥さんと奥さんの両親と、私のお母んとの間で話が進んでてて、私だけが蚊帳の外。
 婚約式の前日に、母親から「明日、アンタ婚約だからね」と言われて、「誰と(;・∀・)!?」ってなった。
 お母ん曰く、「先に言ったら、アンタ逃げ出すでしょ」だと。
 そして、婚約してから双方の親の合意のもと、同棲するようになった。
 モテてた訳じゃないけど、いやむしろモテなかったから知り合う女性に次から次へと交際を申し込んでたため、奥さんが危機感を募らせて裏で話を進めたらしい。
 まぁ、そのおかげで奥さんの許可のもと、浮気デートは今も許されてる訳ですが。
 うーむ、エイプリルフールに結婚したのは、「* ゚・*:.。.:*・゜+ d(*´∀`)b うそです +.:*・゜゚・*:. *」ってやるはずだったんだがなぁ。
 浮気デートまで管理されてるというのは、自由なんだか不自由なんだか……。

以下の記事も読まれています。


 
登録販売者から一言 壱の巻 登録販売者から一言 肆の巻「おくすり手帳と個人情報の使い方」 市販薬購入前チェックシート