やや高齢のお客様が『駆風解毒湯』の空箱を持って来店し、「同じ物を」と注文された。
「良く効くのに、他のお店に置いてないんだよねぇ」とのこと。
どの程度流通してるのかは知らないけど、近隣にある4軒のドラッグストアーの中では、確かにうちの他には1軒しか無い。
しかも、本部からの通常商品リストからは、とっくに外されちゃってるし。
それで一時期品切れになって、やむなくその1軒のお店にお客様を案内した。
それ以来、本部には特別発注して切らさないようにしている。
むしろ、『桔梗湯』の液剤以外の仕入れルートが無いため、『駆風解毒湯』が無いと喉の痛みの患者さんに対応できなくて、私が困る。
お客様も私も覚えていないけど、たぶん『駆風解毒湯』を案内したのは私なんじゃないかな。
それも、私が勤務し始めた直後くらいに。
常連のお客様のことを覚えるのと、以前に案内した薬が分からないと困るので、こうして日記につけるようになったのはお店に慣れてきてからだから、その前なんだと思う。
本当は、名前も記録しておきたいところなんだけど(もちろん名前まで公開したりしないが)、個人情報の取扱は難しいため、性別と主訴と対応内容だけのメモだけが頼り。
それでも、その甲斐あってか常連さんの持病は覚えられるようになったし、3ヶ月や半年ぶりのお客様でも案内した薬の内容を思い出しやすくなった。
残念ながら、その間に高齢で亡くなられたお客様もいて、そのうちの二家族が「生前お世話になりました」と挨拶に来られたのには、私も正直驚いたけど。
治療そのものには、力になれなかったからねぇ(;´・ω・)
……ああ、感慨に耽ってる場合じゃなかった。
『駆風解毒湯』をお買い上げ頂いて、お客様には喉が痛む場合には、喉から直通の胃にも炎症が及んでいたりするので、消化に良い食事をするようにと伝えた。
飲んだ胃薬が効かないからと来店したお客様が、「やっぱり鎮痛薬じゃないと駄目かな」と言って『バファリンA』や『イブA』などを手にして選び始めた。
目玉ドコー( Д ) ゚ ゚ポーン
コロコロコロコロ……( Д ) …_。…
いや、失礼。
実のところ、これが初めてではない。
鎮痛剤を購入されるお客様に用途を尋ねたら、「胃が痛くて」と言われたのは、すでに2度3度……以降は数えるのを諦めた。
嫌々ながら声掛けしていて(根が引き篭もりですからね)、こうして何度か遭遇するくらいなのだから、店員に何も相談せずに当たり前のように鎮痛剤を買っていく人の中に、結構いるんじゃあるまいかと考えると頭痛がしそう、いや胃痛も併発しそうだ。
そのたびにお客様には、胃痛に鎮痛剤を使ってはいけないことを説明してはいるんですが……。
そして今回のお客様には『安中散』に痛み止めの『芍薬甘草湯』の加わった『大正漢方胃腸薬』を案内しようと思ったら、糖尿病の治療中だと知らされた。
飲んだ胃薬というのも、病院で処方された物らしい。
そうなると安易に市販薬を使う訳にはいかないため、お薬手帳について尋ねたところ、自宅のパソコンで「しっかり管理しています」と自信満々に答えられた。
え~と……、それを持ってきて下さらないと、お薬手帳の意味がありません(;´∀`)
本日のところは担当医に、処方された胃薬が効かなかったことを報告するように勧めて、お引取り頂いた。
やや高齢のお客様が、虫除けと虫刺されの薬を求めて来店された。
銘柄は特に決めてないそうなので、まず近くにあった虫刺されから『ムヒS』を標準に、キャンプなどの野外活動には効く虫の範囲が広い物をとシリーズを紹介した。
今回は、『ムヒS』の購入を決められ、続いて虫除けの話に。
虫除けを毎日使うことについて心配されていたけど、虫刺されで怖いのは痒くなることではなく、昨年のデング熱騒動のように他の病気に感染することで、薬害と呼べるほどの副作用ならともかく、特別に薬剤アレルギーなどが無ければ、使用したほうが良いでしょうと説明した。
ただ、ガスでの噴射タイプで吸ってしまうのは嫌という気持ちは充分に分かるため、ノンガスのミストタイプとジェルタイプを案内し、ジェルタイプを一緒に購入して頂いた。