『パテックス機能性サポーターハイグレードモデル』を購入されるお客様に、念のため用途を尋ねた。
以前に、テーピングで固定するみたいな物だと勘違いしているお客様に出くわしたことがあるので。
すると、膝の痛みを訴えている高齢の母親に使わせるつもりだという。
そして、母親は認知症で、寝る前に外すのを忘れちゃうかもというお話も出た。
もとより同製品はクロステーピング構造で関節部を支えるため、高齢者に使うような物ではないし、注意書きにも就寝中は使わないようにと書いてある。
そのため、目的からしても白十字社の『関節保温遠赤サポーター』の方が適してるのではないかと勧め、そちらをお買い上げ頂いた。
まぁ、やはり注意書きには就寝時の使用は避けるように書いてあるけど、締めつけ具合からすれば毎晩でなければ大丈夫だろう。
胃腸薬の棚の前で選ぶのに迷っているらしいお客様がいたので声を掛けてみたら、海外に渡航するので常備薬にというお話だった。
それならやはり、『正露丸』をと勧めた。
そもそも『正露丸』は、戦争で海外の不衛生な地域に滞在するために開発された物で、消毒作用があるから。
逆に言うと、食中り以外の下痢には向かない訳ですが。
あと、通常の『正露丸』と糖衣錠を同じ物だと思われている人が多いけど、糖衣錠には腸の炎症を抑える成分が入っていないため、単純に「匂いが嫌」だからと糖衣錠を選んでいる人は注意。
あと、お客様には海外で怖いのは虫刺されなことをお話して、虫除けも忘れないようにと伝えた。
日本だと、なんとなく虫に刺されても痒み止めを塗ればくらいに思いがちだけど、デング熱で話題になったように、虫刺されは病原菌に感染する危険がある。
虫除けに多く含まれるディードを危険視する向きもあるけど、それは虫刺されによる感染症の危険と天秤にかけた場合まで考えて欲しい。
同じようなので、無農薬野菜をありがたがる風潮もどうかなと思う。
無農薬で育てた野菜にはカビが繁殖しやすく、カビというと白カビや黒カビがイメージされやすいものの、ガビ自体は目に見えないし匂いも無いので分らない。
それでいて、カビの種類によっては毒素を出す。
また、野菜自体も実は無防備ではないので、虫害を受けると対抗するために内部で毒物を生成するのだ。
だから、個人的な嗜好として無農薬野菜を好むのは良いとして、無農薬という理由だけで人に勧めるのは無責任というもの。
無農薬野菜を勧めるからには、ガビ毒や野菜自身の生成する毒にも言及したうえで、農薬の危険度との比較をして下さいな。
………話が逸れた。
虫除けに関しては、液体タイプやスプレータイプは飛行機に持ち込めない可能性があるため、医薬部外品じゃなくて医薬品の物を案内した。
成田空港の『液体物の持ち込みについて(国際線)』というページよれば、医薬品は例外規定があるようなので。
海外渡航経験者で、詳しい人がいたら教えて下さいな(・o・)
やや高齢のお客様が喉の痛みを主訴としていたので『駆風解毒湯』を案内したけど、悪寒もあるというお話から『葛根湯』を候補に変更した。
しかし、悪寒は強くなく、やはり喉の痛みの方が顕著なようだったため『銀翹散』を勧めて、お買い上げ頂いた。