自分の病気が症例研究の役に立つかも?

 『コンドロイチン』を購入されたお客様に症状を尋ねたところ、膝がパキパキと音がするという。
 関節の中を液体が移動する時に、気泡ができて破裂すると音が鳴るという説があるけど、あれだろうか?
 最近では、注射器のプランジャー(押す棒の部分)を引くとバレルの中に空洞ができるように、関節が引き離されると気泡を伴った空洞ができるタイミングて鳴るという説もあるらしい。
 お客様の話によると、今は痛みが無いものの、高齢の母親も同じようになってから関節が痛むようになったから、『コンドロイチン』を予防的に服用していたところ、服用すると音が軽減するそうな。
 ふむう、どういう事なんだろうか?
 知り合いに研究者がいたら、伝えてみたいところなんですが、生憎とアテがない。
 ただ、母親の関節の音と痛みの因果関係は不明だし、お客様自身は今は痛みが無いとしても可能性があるとするなら、病院を受診してみるのが良いのではないかとお話した。
 お客様自身の身体的な問題が見つかる場合もあるだろうし、案外と新しい発見が担当医から研究者へ繋がるなんて事があるかもしれない。
 私自身、顎関節の手術を受けたけど、なにやら同様の症例としては珍しい部類だったらしく、検査を受けた大学病院で症例として研究したいから手術費用は大学病院が持つという事になった。
 手術の前に、担当医と上司らしい医師がベッドで横になってる私の頭上で、「キミが学会で発表した、あれを試したら?」とか手術方法を検討し始めたのが軽く怖かったですが(笑)
 危険な実験に晒されるのは御免だけど、自分が病院に受診することが、治療研究の積み重ねになるのなら、それはそれで良いと思っている。

 やや高齢のお客様から、鎮痛剤と疲れ目の目薬と虫刺されの薬をと、まとめて注文を受けた。
 銘柄などは特に決めていないとの事だったので、価格と効き目は必ずしも関係しませんと説明して、鎮痛剤には『イブA』を、目薬には『ロートビタ40α』を、虫刺されには『プチウナ』を案内した。
 本来は、それぞれの症状を確認してから適応しそうな物を案内するところなれど、こうして矢継ぎ早に注文されるお客様には、先に案内をしてしまって満足してもらえないと話を聞いてもらえないことが多いので。
 今回の場合は、それぞれの売り場を移動する時に順次症状を尋ねてみた。
 すると、頭痛についてはズキズキするというお話で、高血圧などが関係する頭痛の可能性を話して『釣藤散』を比較として紹介し、かすみ目には加齢を感じているようだったことから『牛車腎気丸』を提案してみた。
 目薬のことばかり考えていて、内服薬は思いもしなかったらしく興味は持ってもらえた模様。
 今日のところは、最初に案内した物を購入されることになったけど、次の機会にはもう少し話を聞いてもらえるのではないかと期待。

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